6.26部分月食&ISSを見よう! ~曇りのち、ぼんやり月食

 部分月食の日がやってまいりました。朝から快晴で、これはいける!とワクワクしていました。しかし、午後になってから徐々に雲が増え始め、18時ごろには空一面の雲。所々雲が薄くなっているところはあるものの、月が見える東~南東の空も、雲。これは大丈夫なのか…と思いつつ、19時を迎えました。

 月の出の19時16分。相変わらず雲は多い。私は家で見ようとスタンバイしていて、近所の家の屋根があるので月の出は確認できず。不安なまま、時間が過ぎてゆきます。20時過ぎから、ネットでの生中継を観つつ、窓の外を確認。ネットでは、月の左から黒い部分がどんどん増えていくのが見られました。雲に隠れて、うっすらと光が。月だ!でも、光がうっすらと確認できるだけで、形なんて見えないし、わからない。丸い形ならわかるが…。
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 その画像がこれ。ああ、この雲が吹き飛べばいいのに!思い浮かんだのは、「おかあさんといっしょ」の「モノランモノラン」のプゥート。プゥートとヒューヒューぶくろの力があれば、風で雲を吹き飛ばしてくれるはず!でもプゥートくんはまだ修行中で安定しないだろうから…お祖父さまの風神様も一緒に来て!なんてことを思っていた(twitterでもそうツイートした)宇宙クラスタ兼NHK教育テレビクラスタでしたw

 そうこうしているうちに、今度はISSが見える時間。西の空を見て待機。その頃には、天頂あたりは雲がなくなって星も見えていたので、ISSもはっきりと見られました!
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 北東の空へ向かうISSです。30秒間の撮影。ISSの軌跡の左のほうにある明るい星は、はくちょう座のデネブ。夏の大三角が見える季節になりました。

 さて、ISSも見え、そろそろ最大食の20時38分。月は、相変わらず雲を通して見えています。ただ、当初よりも雲が薄くなってきたような…。双眼鏡を持って見てみますが、雲で元がぼんやりとしているので、意味がなかったorz
 最大食の時間を過ぎ、また徐々に雲が薄れてゆきました。思い切って撮影に挑戦してみた。コンデジしか持ってないけど、ダメもとでチャレンジ。

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 それがこれです。21時15分ごろの撮影です。私のカメラには、シャッタースピードを調節できる機能が付いていません。星空を撮影できる機能は付いているのですが、それだとシャッターを開いている時間が長すぎて、月は明るくなりすぎて写ってしまう。夜景モードでもダメ。欠けている部分が撮影できません。そこで、通常の撮影モードで、コンデジの限界までズームして、撮影後、余分な背景をトリミングして…と色々調整してできたのがこの画像。雲を通して、ぼんやりとした月が欠けている状態がわかります。

 それまではtwitterでツイートしつつ、ネットでの生中継を観つつ…だったのですが、食の終わりのあたりは撮影もせず、ずっと月を眺めていました。雲も薄くなったので、再び双眼鏡を出して、観察。今度は双眼鏡も使え、クレーターがはっきりと見えました。月の表面が黒く、暗くなっていて、その暗い部分が徐々に少なくなってゆく。それが、地球の影。本影よりも明るめの半影はよくわかりませんでした。もっと口径の大きな望遠鏡を使えば確認できたかもしれない。実際、ネットライブではうっすらと確認できていました。また、食の部分の色も、雲のせいもあって確認できず。ただ、ネットライブでも影の部分は黒。今回の食は約半分が欠けたのですが、それだと赤銅色かどうかは確認できないようだ。月がすべて地球の影の中に入る「皆既月食」で、月の明るさがもっと減らないと、はっきりとは確認できない。これは12月にある皆既月食でリベンジするしかない。

 そして、22時過ぎ。食の終わり。双眼鏡で見ていて、食が終わりいつもの満月に戻ったのを見た時、不思議な気持ちになりました。地球の影が38万kmも先の月におちていて、暗くなっている。そしてその影が動いている。地球の公転軌道、月が地球の周りを回る軌道。満月は満月でも、太陽-地球-月の並びが本当の意味での一直線になる日(でも、今回は部分月食なので完全な一直線ではありませんでした)、太陽からの光、その光でできる地球の影。それらの条件が重なって、起こる月食。もし地球の公転軌道と月が地球を回る軌道にブレがなく、いつも同じなら毎月月食が起こる。でも、それだとちょっと面白みがないなと思う。ブレがあるからこそ感じられる面白み。そう考えると、天体の動きって面白いなと感じる夜でした。

 感想記事を書こう書こうと思って、未だに書けていない小説「天地明察」(冲方丁:著)でも、江戸時代、日本独自の暦がなかった時代、日食・月食を予測することの難しさが描かれていました。日食・月食を正確に予測するためにも、日本独自の暦を作ろうと、主人公の渋川晴海は奮闘するのですが、今の時代は、何年の何月何日に月食がある、と簡単にわかる。それは勿論国立天文台などのおかげなのですが、大きな天体望遠鏡もコンピュータもない時代、どうやって天体の軌道を計算し、日食・月食を予測したのだろう…と、晴海が成し遂げた偉業にも想いを馳せる夜でした。

天地明察

冲方 丁 / 角川書店(角川グループパブリッシング)


 あまりにも面白くてどう表現したらいいかわからない。また、江戸時代の天文学、数学、暦と幕府・民俗についてもう少し勉強してから感想を書きたいです。何度でも読んで(何回読んでも読み飽きないんだ…!)、ゆっくりあたためてから書きます。

 ということで、薄雲で残念な点もありましたが、部分月食、堪能しました。twitterでまた皆と宙を観る楽しさを共有できたのも嬉しかったです。曇り・雨の地域が多く、見れなかった!というツイートを多く読んで、残念にも感じました。

 今度は12月21日。皆既月食です。次も観るぞ!(ただ、冬なので雪が心配だ…
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by halca-kaukana057 | 2010-06-26 23:00 | 宇宙・天文


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