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[ピアノ]これまでの考えを真っ白にして

 お久しぶりのピアノ記事です。
 前回の記事(ピアノの音を聴くためだけに、音を並べる[2010.7.26])以来、ピアノとは付かず離れずの関係(?)を続けています。弾きたい時に弾く。ピアノを置いている部屋にエアコンはない(本来、私の住む地域では夏も扇風機だけで充分なはずなのですが…今年は何なんだ!)ので、暑くて弾く気にならない時は弾かない。以前では考えられません。

 以前は、とにかく毎日練習して、その作品をどう読み込むか。どうテクニックやをあげるか。その作品と、自分がその作品から感じることを表現するにはどう演奏したらいいか。それを考えて、ひたすらがむしゃらにピアノに向かっていました。でも、今はピアノがあって、それをちょっと演奏する。音を出して、その音色を楽しむ。演奏する作品も、こども向けの簡単な曲ばかり。それだけでいいと思っています。

 今の私は、毎日毎日ピアノに向かい、ひたすら練習する。プロでなくても趣味以上に捉え、自己の音楽に真摯に向き合い、練習がきついけど楽しい…そんなことは出来ない。そんなことをしたら、腕が悲鳴をあげる。けれど、今自分が出来る音楽は、それはそれで楽しい。こんな自分のスタイル・ピアノに向かう姿勢は、甘い、甘えている、ゆるい、軽いと思われるかもしれない。でも、構わない。これが、今の私の、私にできるピアノとの向き合い方なのだから。

 腕も順調に回復してきていて、二つの音の和音なら楽に出せるようになって来ました。三つの音の和音はまだ厳しいです。なので、左手に和音が少ない作品を選んで弾いています。前回の記事で書いた頂いた楽譜に加え、以前演奏したグルリット「小さなロマンス」も。久しぶりに弾いてみると、何ともない右手も装飾音がぎこちなくなってしまっていて、こどもむけの作品でも油断ならないなと感じます。グルリット作品はやさしいけれども、バラエティに富んだ作品ばかりで好きです。タイトルもユニーク。「あきらめ」とか、「気みじか」とか、ストレート過ぎます!wそこが好きではあります。

 「小さなロマンス」だけでなく、他にも惹かれる作品があるので、少しずつ音を出してみようと思っています。あと、左手の和音が少ない作品…バロック作品があるじゃないか!(ロマン派にはない難しさがあるけど) J.S.バッハの作品から、易しめなものを選んで、これも少しずつ音を出してみよう。これまで、このレベルの作品が弾けたら、もう少し難しいレベルの作品にも手を出そう…と思いながら作品を選んでいたのですが、この点でも考え方が変わりました。こども向けと見なされる易しい作品でも、魅力的な作品はいっぱいある。難しい作品を演奏できるようになることだけが、ピアノの練習ではない。難易度・レベルとか、練習時間、仕上げる期間、完成度…これまで持っていたピアノに対する考え方を、全て一旦真っ白にして、ピアノに向き合ってみようかと思います。

 予定では、順調なら来月で治療終了。完治は目の前です。でも、ピアノに関しては、今年いっぱいは今の状態が続くかもしれません。元通りにピアノが弾けるようになっても、これまでとは考え方・向き合い方が変わっているかも。それはそれで、楽しみです。

【過去関連記事】
シベリウスへの長い道
ベーゼン先生に説教される。
9度の壁、壊れたり。+ピアノ100Q
 グルリット「小さなロマンス」練習記録と録音。
グルリットのやさしいピアノ
 「初歩者のための小練習曲集」について。そういえば、この楽譜まだ持ってなかった。
by halca-kaukana057 | 2010-09-08 22:57 | 奏でること・うたうこと

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by 遼 (はるか)
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