2010年 10月 05日
秋の日に聴くフルート J.S.バッハ「三重協奏曲」
10月に入り、すっかり秋です。公園の木々が色づき始めています。今日は天気がよかったので、そんな木々のある風景をボーっと眺めていました。また、雨が降るごとに秋が深まっていると感じます。小春日和の晴れた日もいいですが、秋は雨の日もいいなと感じます。そんな秋の日に聴きたいこの作品。
J.S.バッハ:三重協奏曲(フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲) イ短調 BWV1044
バッハ作品の中でも特に好きなのがこの作品。その名の通り、フルートとヴァイオリン、チェンバロが独奏パートを持っています。しかもそれぞれの独奏パートが複雑に絡み合っている。バッハ作品は器楽曲も大編成の作品も好きだけれども、こんないくつかの楽器が独奏パートを持って、弦楽合奏と通奏低音の伴奏をバックに演奏される作品が特に好きです。
この「三重協奏曲」BWV1044は、バッハが過去に作曲した作品に手を入れて新しい作品として出した作品…「パロディ手法」とも呼ばれる作品のひとつなのだそう。1・3楽章は「前奏曲とフーガ」イ短調BWV894が元になっている。第2楽章もオルガン作品である「トリオ・ソナタ」第3番ニ短調BWV527の第2楽章が元。どれも全部ちゃんと聴いたことが無いのだが、過去の作品から新しい音楽を生み出す。まさに温故知新。バッハの作品は膨大にありますが、過去の作品をそのままにせず見直すところが凄い。こう編曲したらどうかな、フーガも変形してみよう…なんて考えながらバッハが作曲していた姿を想像してみたり。
この作品の聴き所は、やはりフルートパートだと感じます。伸びやかに、優しく温かな音色で歌うフルート。ヴァイオリンやチェンバロもいいのですが、木管楽器特有の音色が目立ち、伴奏の中で引き立っている。しかもイ短調という調性が、落ち着いていて秋に合うなぁと感じます。フルートだけじゃなくて伴奏もいいなぁと感じます。
聴いたのはこちら
J.S.バッハ:ブランデルブルク協奏曲(全曲)
ラインハルト・ゲーベル指揮ムジカ・アンティクヮ・ケルン/ユニバーサル・ミュージック・クラシック
「ブランデンブルク~」では爽快な感じだったのですが、この作品ではさらりとした陰鬱さに。その中で際立つフルート。いいですね。
こちらはペライアによるピアノ版。チェンバロがピアノになってます。でも、作品のよさは変わりません!
ニコニコ動画にもありました。全楽章通してです。
クラウディア・ルーファ(フラウト・トラヴェルソ)、フランチェスカ・ヴィカーリ(ヴァイオリン)、リナルド・アレッサンドリーニ(チェンバロ)/リナルド・アレッサンドリー指揮,ニコンチェルト・イタリアーノ
J.S.バッハ:三重協奏曲(フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲) イ短調 BWV1044
バッハ作品の中でも特に好きなのがこの作品。その名の通り、フルートとヴァイオリン、チェンバロが独奏パートを持っています。しかもそれぞれの独奏パートが複雑に絡み合っている。バッハ作品は器楽曲も大編成の作品も好きだけれども、こんないくつかの楽器が独奏パートを持って、弦楽合奏と通奏低音の伴奏をバックに演奏される作品が特に好きです。
この「三重協奏曲」BWV1044は、バッハが過去に作曲した作品に手を入れて新しい作品として出した作品…「パロディ手法」とも呼ばれる作品のひとつなのだそう。1・3楽章は「前奏曲とフーガ」イ短調BWV894が元になっている。第2楽章もオルガン作品である「トリオ・ソナタ」第3番ニ短調BWV527の第2楽章が元。どれも全部ちゃんと聴いたことが無いのだが、過去の作品から新しい音楽を生み出す。まさに温故知新。バッハの作品は膨大にありますが、過去の作品をそのままにせず見直すところが凄い。こう編曲したらどうかな、フーガも変形してみよう…なんて考えながらバッハが作曲していた姿を想像してみたり。
この作品の聴き所は、やはりフルートパートだと感じます。伸びやかに、優しく温かな音色で歌うフルート。ヴァイオリンやチェンバロもいいのですが、木管楽器特有の音色が目立ち、伴奏の中で引き立っている。しかもイ短調という調性が、落ち着いていて秋に合うなぁと感じます。フルートだけじゃなくて伴奏もいいなぁと感じます。
聴いたのはこちら
J.S.バッハ:ブランデルブルク協奏曲(全曲)
ラインハルト・ゲーベル指揮ムジカ・アンティクヮ・ケルン/ユニバーサル・ミュージック・クラシック
「ブランデンブルク~」では爽快な感じだったのですが、この作品ではさらりとした陰鬱さに。その中で際立つフルート。いいですね。
こちらはペライアによるピアノ版。チェンバロがピアノになってます。でも、作品のよさは変わりません!
ニコニコ動画にもありました。全楽章通してです。
クラウディア・ルーファ(フラウト・トラヴェルソ)、フランチェスカ・ヴィカーリ(ヴァイオリン)、リナルド・アレッサンドリーニ(チェンバロ)/リナルド・アレッサンドリー指揮,ニコンチェルト・イタリアーノ
by halca-kaukana057
| 2010-10-05 23:33
| 音楽