2010年読んで印象に残った本まとめ +α

 2010年も残すところあと少しとなりました。毎年恒例のN響の第九(NHK教育)を聴きながら、読んだ本で今年を振り返りたいと思います。順番は多分1月から。

数学ガール ゲーデルの不完全性定理
 昨年も2作目の「フェルマーの最終定理」を入れましたが、「ゲーデルの不完全性定理」は今年読んだので今年の分に入れます。難しい数学の話なのに、サクサク読めたのが本当に不思議だった。ストーリーのおかげかもしれない。ミルカさんとエィエィの言葉が、今も忘れられません。ミルカさんのように数学は、穏やかに待っていてくれる、考える時間をくれるのだと感じました。

青森ドロップキッカーズ
Sweep!! 2
 オリンピックでカーリングの面白さに目覚め、カーリングの小説・漫画も読みました。どちらも、チームで息を、心を合わせ、お互いを信じる。身体面もメンタル面も強く、しっかりとしていなければ戦えないスポーツなのだなと感じました。でも、どちらも爽やかです。「Sweep!!」3巻が待ち遠しいです。

セミたちと温暖化
 動物行動学者の日高敏隆さんのエッセイ。動物のこと、自然のこと、人間のこと…。その鋭い切り口と視点に、頷きながら読みました。「なぜ」と問いかけることを、好奇心を持ちつづけることを、忘れずに持ち続けたいです。

宙のまにまに 8
 天文部青春漫画の8巻。それぞれの道へ進むため、受験勉強を頑張る美星たち。それを見守る朔たち1・2年生。フーミンこと文江の、進路への迷い、進路も大好きな天文の道へまっすぐに進む美星をうらやむ気持ちに共感しました。迷っても、きっと道は開けるはず。私も今年は迷い、ひたすら耐える一年でしたが、来年は開けていって欲しい、いや、自分で切り拓いていきたいと感じています。
 あと、姫ちゃん…がんばれ!

ひまわりの海
 ピアニスト・舘野泉さんのエッセイ。舘野さんの闘病生活がいかに厳しかったかを知り驚いた作品でした。その厳しい闘病生活から、再びピアノの前へ、舞台へ復帰した舘野さんの強さ、音楽への情熱に心を打たれます。来年も舘野さんの演奏を、舘野さんが大好きな音楽を聴いていたいです。
 この本を読んで、セヴラックピアノ作品集を聴いたのですが、いいですね。あ、感想を書いていない。

暮らしのヒント集
 雑誌「暮しの手帖」に連載されている、日々の暮らしを丁寧に、楽しくするためのちょっとしたアイディアをまとめたもの。自分の暮らしに行き詰った時、この本に何度助けられたか、この本で何度微笑みを取り戻せたか。何度も読み返しています。
 丁寧に暮らすという面では、「幸田文 季節の手帖」も。季節の変化を感じ取って、豊かな心で暮らしたいと思う一冊です。

ささやき貝の秘密
 「ドリトル先生」シリーズの作者・ヒュー・ロフティングの隠れた名作。本当に面白かった!物語そのものが面白く、惹き込まれました。ロフティングらしい大人への鋭い視線もあちこちにちりばめられていて、考えさせられることも多かった。あらゆる面で深い作品でした。

ココロの止まり木
 臨床心理学者の河合隼雄先生のエッセイ。読みやすい文章なのに、次々と鋭いことを書いている。この本の言葉の数々が、心に留まっています。どれがいい、と言えない。全部いい。そしてその読書量。来年、この本に出てきた本から気になったものを読もうと思っています。河合先生の著作も引き続き読みます。

天にひびき 2
 音大を舞台にしたクラシック音楽漫画。秋央くんの苦悩の日々に、「わかるなぁ」と共感しています。この2巻では、天才かと思われたひびきの苦悩も。それぞれの音楽を追い求め、磨き続ける日々は続きます。3巻が楽しみです。
 今年は、腕の故障のため、ピアノにほとんど触れられない一年でした。悔しいです。でも、ピアノが自分にとってどんな存在か、考えるきっかけにもなりました。来年は、完全復帰します。ひびきや秋央のように、苦悩しつつも自分の音を探し、磨き続けていきたいです。

ともだちは海のにおい
 工藤直子さん作の物語。児童文学なのに、大人の心にも響く。いるかとくじらの友情と、その言葉がとても温かく、大好きな作品になりました。「ささやき貝の秘密」と一緒に、大人こそ読みたい児童文学に入れておきます。

天地明察
 天文で時代小説…その発想は無かった!物語に引き込まれ、宇宙を観続け、何があっても改暦を目指す春海のひたむきな姿に夢中になった作品。春海だけでなく、全てのキャラクタが魅力的。この本も、言葉に惹かれて付箋だらけになりました。江戸時代の天文学に興味を持つきっかけになった作品でもあります。児童向けだけれども、もっと本格的な江戸時代の天文学物語を読みたい方は「月のえくぼを見た男 麻田剛立」もどうぞ。

屋根裏の魔女
 「本屋の森のあかり」の磯谷友紀先生の読みきり作品。普段の自分とは違う面の自分に出会い、どう受け止めるか。人間は多面的で、多層的な存在なんだと強く感じました。アナザーサイド、でも、それも可能性なんだと感じています。

小惑星探査機 はやぶさの大冒険
小惑星探査機 はやぶさ物語
はやぶさ、そうまでして君は 生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話
 トリはやっぱり「はやぶさ」でしょう。今年は本当に宇宙にドキドキし、魅了された一年でした。「はやぶさ」もそうですし、野口聡一宇宙飛行士のISS長期滞在。山崎直子飛行士のフライト・STS-131。「イカロス」、「みちびき」、そして「あかつき」。厳しい状況ですが、挑戦し続ける心を教えてくれました。心からお礼申し上げます。どうもありがとう!
 宇宙開発は物凄い勢いの年でしたが、天文関係は…自分が残念でした。あまり観測できなかった…。来年は望遠鏡の出番を多くしたいです。天文では、先に挙げた「天地明察」「月のえくぼを見た男」と共に、「宇宙に恋する10のレッスン 最新宇宙論物語」も、宇宙をもっともっと観たい、知りたいと強く感じる作品でした。物語形式で宇宙論を語るとは、巧いなぁ。

 ということで、以上です。いろいろ挙げていたら、結構多くなってしまった。10ぐらいに収めるつもりだったのに。

 今年は私にとって、嬉しいこともありましたが、個人的には苦難の年でした。腕の故障による手術に始まり、手術と猛暑のため体調不良に。他の部位でも病院へ。また、周りの変化に取り残されるような気持ちになり、苦しさに耐えることが多かったです。
 今年のはじめに、「マイペースで」と書いたのですが、いい意味での「マイペース」になれなかった年でした。周りに流されてばっかりで。そんな時、私が自分ではなく他者ばかりを見つめていると感じました。たとえ近くにいても、皆、違う場所で違う立場で違う生き方をしているのに。自分と同じ線上にいるかのように錯覚していました。
 来年は、自分の成長を見つめて、大事にしていこうと思っています。

 本年もお世話になりました。ブログも7年目に入ります。どうもありがとうございます。よいお年をお迎えください!
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by halca-kaukana057 | 2010-12-31 22:47 | 本・読書


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