宇宙から支え、見守っています

 東日本大震災からもうすぐ1ヶ月。昨晩も大きな余震があり、私の住む地域も揺れました。寝ていて、揺れで目が覚め飛び起き、その強さにこれはやばいなと思ったら、電気が消えて真っ暗…地震の真っ最中に停電!枕元に懐中電灯を用意しておいたので、それがすぐに役に立ちました。それから今日の午後まで停電が続きました。今は復旧しています。電力関係の方々に感謝です。先月の本震の後も停電になり、電気があってこそ私たちの生活は成り立っている、そのために私の見ていないところで多くの人々が努力していたのだと実感しましたが、再びの停電で、再確認しました。ありがたいです。

 さて、この大震災で、JAXAも頑張っています。宇宙開発分野からも、被災地・被災者の支援をしたり、被害状況を観測し把握するなど。各所で記事にされていますが、私なりのまとめとして書いておこうと思います。

JAXA:東日本大震災のJAXAの対応について
 ↑宇宙開発委員会への報告書を、PDFで見られます。PDFファイルへのリンクをクリック。
アストロアーツ:宇宙技術を災害活用へ JAXAによる支援報告

では、衛星ごとに本題。 

【陸域観測衛星「だいち(ALOS)」】
ALOS@EORC HOME:画像ギャラリー:最新画像
JAXA:陸域観測衛星「だいち」(ALOS)
 「だいち」は、地球の主に陸地を観測する衛星。3つのセンサで、標高など地表の地形データ、土地の表面の状態や利用状況を昼夜、天候に左右されずに観測できます。当初のミッションは地図作成。その後は、地震や津波、水害、火山噴火など様々な自然災害の観測、さらには資源探査や、ごみの不法投棄も観測するなど、大活躍の衛星です。
 今回の東日本大震災でも、連日観測データ・画像を送り続けています。冠水してしまった地域、変化した海岸線…その被害の酷さ、広さに驚くばかりです。これらのデータは、内閣府を始めとする防災関係省庁並びに地方自治体等に提供され、活用されています。

【超高速インターネット衛星「きずな(WINDS)」】
JAXA:超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)による岩手県の災害対策支援の状況
JAXA:超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)
 これまで、「宇宙からメリークリスマス」企画などで親しまれてきた「きずな」。しかし、「きずな」は災害時にこそ力を発揮する衛星です。電話やインターネット回線、それらの地上局が被災・故障しても、「きずな」ならアンテナを用意すればブロードバンド環境を構築、災害情報の共有・発信にハイビジョンTV会議・IP電話・無線LAN等が利用できるようになりました。利用するのは災害対策関係の方々にとどまらず、避難している方々も利用できるPCで、様々な情報を確認できるようになっています。被災地を孤立させない”絆”…愛称の通りです。

【技術試験衛星VIII型「きく8号(ETS-VIII)」】
JAXA:技術試験衛星VIII型「きく8号」(ETS-VIII)による岩手県の災害対策支援の状況
JAXA:技術試験衛星VIII型「きく8号」(ETS-VIII)
 「きく」シリーズは、新しい衛星技術の開発を目的とした衛星シリーズ。先代「きく7号」は「おりひめ」「ひこぼし」という2つの衛星を遠隔操作でランデブー・ドッキングさせる技術の習得のための衛星でした。その技術は、現在宇宙ステーション補給機「こうのとり(HTV)」で活用されています。
 「きく8号」は、携帯電話の通信環境の向上を目指しました。目を引くのが大きな2つのアンテナ。1つのアンテナはテニスコート1面分!その大きなアンテナで、スムーズな通信の技術の習得を目指しています。
 その「きく8号」も、「きずな」と同じくインターネット環境を構築、被災地での情報収集に役立っています。

【温室効果ガス観測技術衛星「いぶき(GOSAT)」】
ALOSによる災害観測:陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)による東日本大震災の緊急観測結果(8)
JAXA:温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)
 「いぶき」は元々、その名のとおり二酸化炭素などの温室効果ガスを地球規模で観測する衛星。ところが、搭載されている「雲・エアロソルセンサ」で冠水した様子も観測してしまいました。以前も、火山噴火の観測をしたことも。色々応用の効く衛星ですね。凄いな!「いぶき」の愛称の名付け親としても、お役に立てて嬉しい。

 人工衛星による観測・支援はここまで。国際宇宙ステーションからも、長期滞在中の宇宙飛行士による被災地の画像が送られてきています。
JAXA宇宙飛行士からの震災に関するメッセージ/ISSクルーが撮影した東北地方
 ↑日本人宇宙飛行士&候補者からのお見舞いと励ましのメッセージも。

 その宇宙ステーションで活用されている「宇宙下着」。お風呂もシャワーも無い、洗濯機もないISSで快適に過ごすために、汗のべたつきや臭いを抑える働きをする下着を開発。一般向けに販売もされていますが、それを被災地へ救援物資として届けられたそうです。
JAXA産業連携センター:JAXA COSMODE PROJECT製品による東北地方太平洋沖地震に対する支援について
 販売されているのが男性用のみなので、男性用だけですが、この際女性用も作って送って欲しいと思いました。こども用も。避難生活だからこそ、こどもたちには目いっぱい身体を動かして、元気でいて欲しいです。


 私個人で思ったことですが、避難生活での心身へのストレスの対策・軽減に、宇宙医学も貢献できるのではと思いました。避難所での生活も、閉鎖環境で、多くの人々と暮らし、いつ避難所での生活が終わるのか、いつ大きな余震が来るかわからない…大きなストレスを抱えています。宇宙ステーションという極限の閉鎖環境でのストレスに通じるものがあると思います。


 どうか、被災された方々が穏やかな、安心した生活が出来ますように。
 宇宙から支援・見守る衛星たちの活躍で、その日が一日もはやく来ることを、そして復興を、心よりお祈り申し上げます。
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by halca-kaukana057 | 2011-04-08 23:10 | 宇宙・天文


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