2011年 04月 21日
温め続けて、諦めないで
4月からBSプレミアムで放送が始まった「コズミックフロント」。タイトルの「コズミックフロント」とは、「宇宙研究の最前線」という意味。まだまだ謎だらけの宇宙・天文学に挑む世界中の研究者を訪ね、その研究の最前線に迫り、おぼろげながら見えてきた宇宙の姿に迫る番組です。私にとって、たまらない番組です。しかし、我が家にはBSのパラボラアンテナがありません…orz でも、この「コズミックフロント」は、「NHKオンデマンド」でも配信しているので、それで観ています。本当は大画面のハイビジョンテレビで観たい、いや、大スクリーンで観たいのですが、PCで観られるだけでもありがたい、嬉しいです。
◇NHK宇宙チャンネル:コズミック フロント
この春から、NHKは「宇宙チャンネル」なるサイトを作りました。「コズミックフロント」の放送内容の他、宇宙・天文・宇宙開発を楽しめるサイトです。NHKの本気発動です…!
その第1回は、ハッブル宇宙望遠鏡と、その観測からわかったことがテーマ。宇宙の「泡構造」と「ダークマター」。興味も疑問も尽きません。広い広い宇宙空間で、銀河が集まっている部分と、何もない部分。ダークマターも銀河が集まっている部分にある。では、その何もない部分は、何故何もないのか。他の何らかの物質があって、銀河が存在できないのか。第一、何故「泡構造」になるのか。他の構造にならなかった理由は何か…。天文学の面白さは、ひとつのことがわかっても、それがまた別の謎を導き、謎解きに終わりがないところ。「わからない」ことがあるから、面白い。
その番組の中で登場した、泡構造の研究をしてきたアメリカの天文学者・ニック・スコビル教授。そのスコビル教授が、こんなことを言っていました。
大体こんな内容です。これが、天文学を研究する上で大事なことなのだそう。確かにその通りだと思いました。疑問と好奇心を持ち続け、一度研究に取り組んだら、長い時間がかかったり途中で止まったり、挫折しても諦めないこと。中断することがあっても、心の中で持ち続けていること。きっといつか、また取り組む日が来るから。相手は大宇宙。長い目で取り組む決意・覚悟(それも楽しむぐらいの)が必要だなと感じました。
このスコビル教授の言葉が、天文学だけではなくピアノでも通じるなと感じました。誰かは解明しているかも知れないけど、自分で楽譜を読んで、そこに書かれてあることに好奇心を持つ。取り組んだ作品を粘り強く練習する。一度諦めたり、放置したり、中断することがあっても、心の中に留めておく。また、取り組む日が来る。その時まで、学び続けること、他の作品でも練習を続けることを怠らない。
今、私はまさにそんな状態にあると思います。なかなか親しくなれない作品でも、少しずつ演奏のコツや弾きどころ・聴かせどころ・魅せどころをつかんできています。長い時間がかかるのは、これまで自分が取り組んでこなかったことだから。その先へ進むため、新たなピアノ・音楽の楽しみを見つけるために、粘り強く練習を続ける。どんなにゆっくりでも。
昨年はまるまるブランクになりましたが、そのブランクは決して空白ではなかったなと思っています。見えていない、表に出ていないけれどもそこにあるかもしれないダークマターのようなものが、あるのかもしれません。
そんな気持ちで、最近ピアノに向かっています。
カテゴリは多岐に渡る内容なので「日常/考えたこと」にしました。タグでそれぞれのものを付けます。
◇NHK宇宙チャンネル:コズミック フロント
この春から、NHKは「宇宙チャンネル」なるサイトを作りました。「コズミックフロント」の放送内容の他、宇宙・天文・宇宙開発を楽しめるサイトです。NHKの本気発動です…!
その第1回は、ハッブル宇宙望遠鏡と、その観測からわかったことがテーマ。宇宙の「泡構造」と「ダークマター」。興味も疑問も尽きません。広い広い宇宙空間で、銀河が集まっている部分と、何もない部分。ダークマターも銀河が集まっている部分にある。では、その何もない部分は、何故何もないのか。他の何らかの物質があって、銀河が存在できないのか。第一、何故「泡構造」になるのか。他の構造にならなかった理由は何か…。天文学の面白さは、ひとつのことがわかっても、それがまた別の謎を導き、謎解きに終わりがないところ。「わからない」ことがあるから、面白い。
その番組の中で登場した、泡構造の研究をしてきたアメリカの天文学者・ニック・スコビル教授。そのスコビル教授が、こんなことを言っていました。
それまで誤って考えられてきたこと、解明されていないことに好奇心を持つこと。取り組んだ研究を粘り強く続けること。心の中に留めておくと再び取り組んでみようと思う時が来る。その時、それまで蓄えてきた知識が役に立つ。
大体こんな内容です。これが、天文学を研究する上で大事なことなのだそう。確かにその通りだと思いました。疑問と好奇心を持ち続け、一度研究に取り組んだら、長い時間がかかったり途中で止まったり、挫折しても諦めないこと。中断することがあっても、心の中で持ち続けていること。きっといつか、また取り組む日が来るから。相手は大宇宙。長い目で取り組む決意・覚悟(それも楽しむぐらいの)が必要だなと感じました。
このスコビル教授の言葉が、天文学だけではなくピアノでも通じるなと感じました。誰かは解明しているかも知れないけど、自分で楽譜を読んで、そこに書かれてあることに好奇心を持つ。取り組んだ作品を粘り強く練習する。一度諦めたり、放置したり、中断することがあっても、心の中に留めておく。また、取り組む日が来る。その時まで、学び続けること、他の作品でも練習を続けることを怠らない。
今、私はまさにそんな状態にあると思います。なかなか親しくなれない作品でも、少しずつ演奏のコツや弾きどころ・聴かせどころ・魅せどころをつかんできています。長い時間がかかるのは、これまで自分が取り組んでこなかったことだから。その先へ進むため、新たなピアノ・音楽の楽しみを見つけるために、粘り強く練習を続ける。どんなにゆっくりでも。
昨年はまるまるブランクになりましたが、そのブランクは決して空白ではなかったなと思っています。見えていない、表に出ていないけれどもそこにあるかもしれないダークマターのようなものが、あるのかもしれません。
そんな気持ちで、最近ピアノに向かっています。
カテゴリは多岐に渡る内容なので「日常/考えたこと」にしました。タグでそれぞれのものを付けます。
by halca-kaukana057
| 2011-04-21 21:47
| 日常/考えたこと