2011年 05月 19日
「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」劇場上映を観てきた
現在全国(上映されていない県もありますが…本当の意味での”全国ロードショー”をしてよ!)の映画館で上映されている「はやぶさ HAYABUSA BACK TO THE EARTH」(以下略して「HBTTE」).元々プラネタリウムで上映されてきた作品ですが、この度晴れて映画館でも上映されることになりました。身近に上映しているプラネタリウムがない地域に住む身としては、とても嬉しいことです。有り難いです。大スクリーンでHBTTEを観れるチャンス。観てきました。
◇角川映画:はやぶさ HAYABUSA BACK TO THE EARTH
↑上映館もこちらでチェックできます。
◇ワーナー・マイカル・シネマズ:はやぶさ HAYABUSA BACK TO THE EARTH
↑ページを開いてしばらくすると、予告動画が再生されるので、音量にご注意ください。
ちらし。
映画館の入り口ロビーには、このような「はやぶさ」の旅路を紹介する大きなポスターが貼られていました。ロビーには他にもポスターが何枚も。他の映画作品より多かった。映画館側も総力を挙げてイチオシしてます!
こんな手作り「はやぶさ」模型もありました。誰が作ったんだろう?映画館のスタッフさんたちかな?手作り感がいい味出してます。
上映館は主にワーナーマイカルシネマズですが、ワーナーマイカルだと先着3万名様にオリジナル記念カードのプレゼントがあります。公開初日から数日でなくなっているだろうと思ったのに、貰えました。これは…喜んでいいのか、どうなのか…。
裏は「はやぶさ」の地球ラストショット画像です。ちなみに、後ろにあるのはパンフレット。買っちゃいました。
さて、ここからが本題。上映されているのは、昨年の「はやぶさ」帰還後に元のバージョンにシーンを追加した”帰還バージョン”。プラネタリウムでも、この”帰還バージョン”が上映されています。プラネタリウムだと全天周、映画館だと平面。元のバージョンをブルーレイで、そして”帰還バージョン”は映画館で観たため、観ていないプラネタリウム版と比較することが出来ません。平面版だけの感想です。
…いやぁ、冒頭から圧倒されました。大スクリーンにちりばめられた星々。その向こうの闇。そこに、青い地球が見えてくる。その地球の迫力にまず圧倒されました。そして始まる「はやぶさ」の長い旅路。ブルーレイで観た時も感じたのですが、解説がうまい。「はやぶさ」とはどんな小惑星探査機なのか、「はやぶさ」の仕組み、スウィングバイとは何か、何故小惑星イトカワに向かうのか、イトカワの大きさ、構造…。上映時間は約1時間。この短い間に、これらを観てわかるように解説し、そして「はやぶさ」の旅路を追う。このバランスがうまいなぁと、映画館でも心の中で唸っていました。
「はやぶさ」は打ち上げられた後、地球の公転軌道のそばを飛び、約1年後(7年前の今日、2004年5月19日)に再び地球に追いついて、「はやぶさ」の軌道の向きと速度を変えるための「スウィングバイ」を行いました。このスウィングバイをする時、地球が見えてきたところのナレーションがとても好きです。私も、「はやぶさ」と一緒に大きな宇宙を見て来たのだなぁ。でも、この小さく見える地球で、生きているのだなぁ、と。
そして小惑星イトカワへ。以前HBTTEサントラの記事で書きましたが、この作品は音楽もお気に入りです。映画館だと音楽もとても響きが良く、迫力満点で聴けます。イトカワに着いた後の音楽は好きなものが多いので、音楽も楽しみました。
その後のイトカワへのタッチダウン、不時着、再挑戦と離着陸成功、燃料漏れのため姿勢制御できず行方不明に…。このあたりはドラマに惹き込まれます。「はやぶさ」の科学・技術的な部分と、数々の困難を乗り越え続けるドラマ的な部分。HBTTEはこのバランスも取れていて、やっぱりうまいなぁと唸ってしまうのでした。
さて…、初見となる、”帰還バージョン”で書き換えられ、付け加えられた部分。どんなシーンになるのかは全く知らずに観ました。帰還の6月13日夜以降にネットやテレビ、新聞で観たものが鮮やかに蘇ってきました。このシーンで流れる「宙よ」の歌がまた、じわりじわりとシーンを、感情を盛り上げてくれる。やっぱり目に涙をためてしまいました。詳しいシーンの内容は伏せます。実際に観てください!
身近なところでの上映が無いのが悲しいのですが、プラネタリウム版も観てみたくなりました。
上映は14日から始まり、2週間の予定なので、27日ごろまで。映画館によっては、異なることがあると思うのでご確認ください。「はやぶさ」に関してよく知らない…方も大丈夫。上述の通り、科学・技術的な面の解説はうまいです。この映画をきっかけに、「はやぶさ」、更には宇宙工学・宇宙科学に興味を持つ人が増えたらいいなと思います。心からオススメします。お近くに上映館がありましたら、是非どうぞ!!ちなみに、ワーナーマイカルだと500円、ワンコインです!(ワーナーマイカルの回し者ではありませんw)
【関連リンク】
◇シネマトゥデイ:「はやぶさ」への熱い思い…ドキュメンタリー製作の監督が吐露「自分の身を焼きながらカプセルを地球に落とす姿に感動」
↑試写会での上坂浩光監督トークショーの模様を。
◇マイコミジャーナル:あの「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」がついに劇場に - 14日より全国公開
↑大塚実さんによる試写会・トークショーレポ。映画を観たら、エンドクレジットにもご注目ください。
【過去関連記事】
・翼を広げた「IKAROS」と、まさかの公式アニメ &HBTTE BD版を観た
帰還直前に届いたブルーレイ(帰還前の元のバージョン)を観た感想を少し。BDで観た細かいところまで精巧な描写は、映画でもはっきりと観られました。
・音楽で辿る「はやぶさ」の旅路 「HAYABUSA -Back to the Earth-」オリジナルサウンドトラック
HBTTEサントラ感想。音楽が気に入ったら、こちらも是非どうぞ!
◇角川映画:はやぶさ HAYABUSA BACK TO THE EARTH
↑上映館もこちらでチェックできます。
◇ワーナー・マイカル・シネマズ:はやぶさ HAYABUSA BACK TO THE EARTH
↑ページを開いてしばらくすると、予告動画が再生されるので、音量にご注意ください。
ちらし。
映画館の入り口ロビーには、このような「はやぶさ」の旅路を紹介する大きなポスターが貼られていました。ロビーには他にもポスターが何枚も。他の映画作品より多かった。映画館側も総力を挙げてイチオシしてます!
こんな手作り「はやぶさ」模型もありました。誰が作ったんだろう?映画館のスタッフさんたちかな?手作り感がいい味出してます。
上映館は主にワーナーマイカルシネマズですが、ワーナーマイカルだと先着3万名様にオリジナル記念カードのプレゼントがあります。公開初日から数日でなくなっているだろうと思ったのに、貰えました。これは…喜んでいいのか、どうなのか…。
裏は「はやぶさ」の地球ラストショット画像です。ちなみに、後ろにあるのはパンフレット。買っちゃいました。
さて、ここからが本題。上映されているのは、昨年の「はやぶさ」帰還後に元のバージョンにシーンを追加した”帰還バージョン”。プラネタリウムでも、この”帰還バージョン”が上映されています。プラネタリウムだと全天周、映画館だと平面。元のバージョンをブルーレイで、そして”帰還バージョン”は映画館で観たため、観ていないプラネタリウム版と比較することが出来ません。平面版だけの感想です。
…いやぁ、冒頭から圧倒されました。大スクリーンにちりばめられた星々。その向こうの闇。そこに、青い地球が見えてくる。その地球の迫力にまず圧倒されました。そして始まる「はやぶさ」の長い旅路。ブルーレイで観た時も感じたのですが、解説がうまい。「はやぶさ」とはどんな小惑星探査機なのか、「はやぶさ」の仕組み、スウィングバイとは何か、何故小惑星イトカワに向かうのか、イトカワの大きさ、構造…。上映時間は約1時間。この短い間に、これらを観てわかるように解説し、そして「はやぶさ」の旅路を追う。このバランスがうまいなぁと、映画館でも心の中で唸っていました。
「はやぶさ」は打ち上げられた後、地球の公転軌道のそばを飛び、約1年後(7年前の今日、2004年5月19日)に再び地球に追いついて、「はやぶさ」の軌道の向きと速度を変えるための「スウィングバイ」を行いました。このスウィングバイをする時、地球が見えてきたところのナレーションがとても好きです。私も、「はやぶさ」と一緒に大きな宇宙を見て来たのだなぁ。でも、この小さく見える地球で、生きているのだなぁ、と。
そして小惑星イトカワへ。以前HBTTEサントラの記事で書きましたが、この作品は音楽もお気に入りです。映画館だと音楽もとても響きが良く、迫力満点で聴けます。イトカワに着いた後の音楽は好きなものが多いので、音楽も楽しみました。
その後のイトカワへのタッチダウン、不時着、再挑戦と離着陸成功、燃料漏れのため姿勢制御できず行方不明に…。このあたりはドラマに惹き込まれます。「はやぶさ」の科学・技術的な部分と、数々の困難を乗り越え続けるドラマ的な部分。HBTTEはこのバランスも取れていて、やっぱりうまいなぁと唸ってしまうのでした。
さて…、初見となる、”帰還バージョン”で書き換えられ、付け加えられた部分。どんなシーンになるのかは全く知らずに観ました。帰還の6月13日夜以降にネットやテレビ、新聞で観たものが鮮やかに蘇ってきました。このシーンで流れる「宙よ」の歌がまた、じわりじわりとシーンを、感情を盛り上げてくれる。やっぱり目に涙をためてしまいました。詳しいシーンの内容は伏せます。実際に観てください!
身近なところでの上映が無いのが悲しいのですが、プラネタリウム版も観てみたくなりました。
上映は14日から始まり、2週間の予定なので、27日ごろまで。映画館によっては、異なることがあると思うのでご確認ください。「はやぶさ」に関してよく知らない…方も大丈夫。上述の通り、科学・技術的な面の解説はうまいです。この映画をきっかけに、「はやぶさ」、更には宇宙工学・宇宙科学に興味を持つ人が増えたらいいなと思います。心からオススメします。お近くに上映館がありましたら、是非どうぞ!!ちなみに、ワーナーマイカルだと500円、ワンコインです!(ワーナーマイカルの回し者ではありませんw)
【関連リンク】
◇シネマトゥデイ:「はやぶさ」への熱い思い…ドキュメンタリー製作の監督が吐露「自分の身を焼きながらカプセルを地球に落とす姿に感動」
↑試写会での上坂浩光監督トークショーの模様を。
◇マイコミジャーナル:あの「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」がついに劇場に - 14日より全国公開
↑大塚実さんによる試写会・トークショーレポ。映画を観たら、エンドクレジットにもご注目ください。
【過去関連記事】
・翼を広げた「IKAROS」と、まさかの公式アニメ &HBTTE BD版を観た
帰還直前に届いたブルーレイ(帰還前の元のバージョン)を観た感想を少し。BDで観た細かいところまで精巧な描写は、映画でもはっきりと観られました。
・音楽で辿る「はやぶさ」の旅路 「HAYABUSA -Back to the Earth-」オリジナルサウンドトラック
HBTTEサントラ感想。音楽が気に入ったら、こちらも是非どうぞ!
by halca-kaukana057
| 2011-05-19 22:02
| 宇宙・天文