2011年 07月 21日
おかえりなさいアトランティス、お疲れ様スペースシャトル
先日打ち上げられたスペースシャトル・アトランティス号(STS-135)。ISSでのミッションも順調にこなし、ISSから離脱。そして今日、帰還しました。
◇Landing of STS-135, the final space shuttle mission
↓もう少し長い動画
◇Atlantis's Final Landing at Kennedy Space Center
最後のタッチダウンを見逃すまいと、NASATVに張り付いていました。
帰還前の管制室。星条旗柄のネクタイをした人もいます。
帰還は、現地では日の出前でした。まだ暗い空に白い点のように見えるシャトルが、どんどん大きくなってゆく。旋回して、いつもの「ドンドン」という衝撃波が聞こえ、シャトルの形が徐々にはっきりと見えてくる。コックピットからの映像も。近づく滑走路。そして、タッチダウン。美しいランディングでした。
アトランティス&STS-135クルーの皆さん,お帰りなさい!
タッチダウン後、徐々に夜が明けて白い機体がはっきりと見えました。
これで、アトランティス(STS-135)のミッションは完了。そして、スペースシャトル計画全体も、完遂。30年のスペースシャトルの歴史に幕を下ろします。お疲れ様でした!
私が、宇宙に興味を持ったのは、シャトルがあったからというのも大きいです。私が子どもの頃、宇宙船といえばスペースシャトルがそれだった。日本人宇宙飛行士も搭乗し、数々のミッションで活躍する姿を観て、宇宙にますます興味をもっていきました。その一方で、チャレンジャーとコロンビアの2回の事故も、大きなショックを受けるとともに(チャレンジャーの時はまだ幼く爆発後の煙だけをはっきりと覚えていました。詳細を知ったのは後になってから。)、有人宇宙開発の意味や安全性のために何が必要なのかを私なりに考えました。
スペースシャトルが引退したことで、アメリカの有人宇宙船の飛行はしばらくの間なくなります。ISSへの有人飛行は、ロシアのソユーズ宇宙船だけに。アメリカは新しい有人宇宙船を、民間企業もそれぞれに開発していますが、まだまだ先の話になりそうです。その間、NASAはどうするのか。そして、日本・JAXAもどうするのか。今後を注意深く見守りたいと思います。
しかし、私はシャトルとともに成長してきたと言っていい…シャトル世代として、引退は寂しいです。NASATVを観ている間も、それぞれの工程のひとつひとつが最後なんだ…と噛み締めながら観ていました。タッチダウン後、もうこの機体は、スペースシャトルそのものが宇宙へ飛んでいくことはないと思うと、とても寂しいです。先程まで、NASATVで今回のミッションのハイライト動画を観ていたのですが、とてもかっこよくいい編集のハイライトに見惚れていたのですが、やはり寂しさを感じました。
最後に一枚。
ISSでのミッションを終え、クルーはシャトルに。ISSとシャトルを繋ぐハッチが閉じられました。このハッチは、シャトル専用(ソユーズやプログレス補給船、日本のこうのとり・HTV、ヨーロッパのATVは別のハッチを使っています)。新しい宇宙船が来るまで、このハッチは閉じられたままです。再び、このハッチが開く日が来ることを願っています。
また、スペースシャトル、アメリカの宇宙ミッションでは、ウェイクアップコールの習慣があります。そのうウィクアップコールも、しばらくの間聞けなくなります。ISSでは、ウェイクアップコールは流れず、シャトルがISSに来ている時もシャトルの中だけに流れています。先日、古川聡さんらISS長期滞在クルーが、シャトルにお呼ばれして、一緒にウェイクアップコールを聴いたのだそう。また、新しい宇宙船で、ウェイクアップコールが流れることを願って。
【追記】
今回のミッションのハイライト動画がYouTubeにアップされてました。
◇STS-135 Mission Highlights
少し長いですが、オススメです。打ち上げ後、地球が見えてくるあたりや、補助ロケットブースター(SRB)が切り離され、外部燃料タンクとオービターがグッと上昇していくあたりは特に。管制室の様子も、地上で見守り続ける人々の表情を伺うことが出来て必見です。
◇Landing of STS-135, the final space shuttle mission
↓もう少し長い動画
◇Atlantis's Final Landing at Kennedy Space Center
最後のタッチダウンを見逃すまいと、NASATVに張り付いていました。
帰還前の管制室。星条旗柄のネクタイをした人もいます。
帰還は、現地では日の出前でした。まだ暗い空に白い点のように見えるシャトルが、どんどん大きくなってゆく。旋回して、いつもの「ドンドン」という衝撃波が聞こえ、シャトルの形が徐々にはっきりと見えてくる。コックピットからの映像も。近づく滑走路。そして、タッチダウン。美しいランディングでした。
アトランティス&STS-135クルーの皆さん,お帰りなさい!
タッチダウン後、徐々に夜が明けて白い機体がはっきりと見えました。
これで、アトランティス(STS-135)のミッションは完了。そして、スペースシャトル計画全体も、完遂。30年のスペースシャトルの歴史に幕を下ろします。お疲れ様でした!
私が、宇宙に興味を持ったのは、シャトルがあったからというのも大きいです。私が子どもの頃、宇宙船といえばスペースシャトルがそれだった。日本人宇宙飛行士も搭乗し、数々のミッションで活躍する姿を観て、宇宙にますます興味をもっていきました。その一方で、チャレンジャーとコロンビアの2回の事故も、大きなショックを受けるとともに(チャレンジャーの時はまだ幼く爆発後の煙だけをはっきりと覚えていました。詳細を知ったのは後になってから。)、有人宇宙開発の意味や安全性のために何が必要なのかを私なりに考えました。
スペースシャトルが引退したことで、アメリカの有人宇宙船の飛行はしばらくの間なくなります。ISSへの有人飛行は、ロシアのソユーズ宇宙船だけに。アメリカは新しい有人宇宙船を、民間企業もそれぞれに開発していますが、まだまだ先の話になりそうです。その間、NASAはどうするのか。そして、日本・JAXAもどうするのか。今後を注意深く見守りたいと思います。
しかし、私はシャトルとともに成長してきたと言っていい…シャトル世代として、引退は寂しいです。NASATVを観ている間も、それぞれの工程のひとつひとつが最後なんだ…と噛み締めながら観ていました。タッチダウン後、もうこの機体は、スペースシャトルそのものが宇宙へ飛んでいくことはないと思うと、とても寂しいです。先程まで、NASATVで今回のミッションのハイライト動画を観ていたのですが、とてもかっこよくいい編集のハイライトに見惚れていたのですが、やはり寂しさを感じました。
最後に一枚。
ISSでのミッションを終え、クルーはシャトルに。ISSとシャトルを繋ぐハッチが閉じられました。このハッチは、シャトル専用(ソユーズやプログレス補給船、日本のこうのとり・HTV、ヨーロッパのATVは別のハッチを使っています)。新しい宇宙船が来るまで、このハッチは閉じられたままです。再び、このハッチが開く日が来ることを願っています。
また、スペースシャトル、アメリカの宇宙ミッションでは、ウェイクアップコールの習慣があります。そのうウィクアップコールも、しばらくの間聞けなくなります。ISSでは、ウェイクアップコールは流れず、シャトルがISSに来ている時もシャトルの中だけに流れています。先日、古川聡さんらISS長期滞在クルーが、シャトルにお呼ばれして、一緒にウェイクアップコールを聴いたのだそう。また、新しい宇宙船で、ウェイクアップコールが流れることを願って。
【追記】
今回のミッションのハイライト動画がYouTubeにアップされてました。
◇STS-135 Mission Highlights
少し長いですが、オススメです。打ち上げ後、地球が見えてくるあたりや、補助ロケットブースター(SRB)が切り離され、外部燃料タンクとオービターがグッと上昇していくあたりは特に。管制室の様子も、地上で見守り続ける人々の表情を伺うことが出来て必見です。
by halca-kaukana057
| 2011-07-21 23:08
| 宇宙・天文