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光の粒の音色で、音楽は水のように

 今夜のN響定期公演を、NHK-FMで聴いていました。今日のは楽しみにしていました。指揮はヘルベルト・ブロムシュテット。ピアノソロはレイフ・オヴェ・アンスネス。ブロムシュテットはスウェーデン出身、アンスネスはノルウェー出身、北欧コンビですね。

 演目は、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」。以前、アンスネスは2番をN響と共演してましたね(この時、元々は3番の予定だった。それが2番に変更になった)。私は、3番はあまりじっくりと聴いたことがありません。とてつもない難曲というイメージしかない。なので、今回じっくり聴こうとラジオに耳を傾けていました。

 アンスネスの演奏というと、音がキラキラしていて、繊細。あまり性能のよくないラジオでも、美しい音色が伝わってきました。サラサラと流れるように、柔らかく。かと思うと、第1楽章のカデンツァで、激しい演奏も。激しい演奏をするアンスネスは、あまりイメージが無かったのでビックリしました。

 都合で、風呂に入りつつ(ジップロックにラジオを入れて、風呂に持ち込んだw)聴いたので、細部までじっくり聴けなかったのが残念。それでも、耳にあの音が残っています。

 アンコールは、故郷ノルウェーの作曲家・グリーグ「抒情小曲集」第5集op.54より第2曲「ノルウェーの農民行進曲」。行進曲でもあるけど、舞曲にも聴こえる不思議な、魅力的な作品。キラキラ煌めく光の粒のような音色で、民謡調の音楽が奏でられる。お風呂の中で聴き入っていました。ピアノって、こんな美しい音が出る楽器なんだよなぁ…。思えば、アンスネスの名前と、その演奏を知ったのは、偶然図書館で借りた「抒情小曲集」のCD。それで気になり、聴き込んで、気に入り、今に至ります。そのCDには、「ノルウェーの農民の行進曲」は収められていませんが、もっとこのピアニストの演奏を聴きたい、どこへ向かうのか聴き続けていきたいと感じました。

 仕事に勉強に、家のことなどで心がガザガザの今日この頃。更に、今日は残暑が厳しかった。そんな乾いた、ひび割れそうな心に潤いをもたらす水のような演奏でした。

 今回、ソロリサイタルも含めて来日してくださってありがとうと伝えたいです。
・インタビュー記事があるのでどうぞ:ピアニストたちの素顔:アンスネスへの来日直前インタビュー

 今日の公演の模様は、11月13日、BSプレミアム「特選オーケストラ・ライブ」で放送されます。ちょっと先だなぁ。これでじっくり聴こう。その前に、「N響アワー」での放送は無いのかな。告知待ちです。

 と言うわけで、勉強の休憩?でした。休憩してばっかりなんですが…(汗 でも、他にも書きたいことがあるんだよなぁ、読んだ本とか…

・前回のN響との共演・ラフマニノフ2番協奏曲の記事:秋の星空的ラフマニノフ
by halca-kaukana057 | 2011-09-16 22:53 | 音楽

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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