2012年 02月 25日
映画「はやぶさ 遥かなる帰還」(東映版)を観てきた
小惑星探査機「はやぶさ」を描いた映画の第3作目(劇場上映されたので、「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」も含む)、「はやぶさ 遥かなる帰還」(東映、監督:瀧本智行、主演:渡辺謙)を観てきました。
チラシとパンフレット。
◇映画「はやぶさ 遥かなる帰還」公式サイト
まだ公開中の作品なので、ネタバレしないように控えめに書きます。あと、昨年10月に公開された「はやぶさ」映画第2作目、20世紀フォックス「はやぶさ/HAYABUSA」と比較してしまうところもあります。先に観たものがあると、どうしても、ね。
私の観た感想を一言で書くと、”「はやぶさ」プロジェクトチームとその周囲の人々の、苦悩と葛藤、挑戦、そして情熱の物語”でしょうか。20世紀フォックス版よりも、人間ドラマ色が強いです。「はやぶさ」よりも、人々に焦点が当てられます。なので、人間の喜怒哀楽の表現も強いです。
観始めて、なかなか物語に入り込めませんでした。「はやぶさ」の運用の流れと時間の流れがつかみにくく、また人間に焦点が当てられているので、その時「はやぶさ」はどこにいて何をしているのかわかりにくいところも少なくない。また、この時その場所にはないものが写っていたり。でも、観ていて徐々に物語に入り込めました。
予告編などを観てのとおり、渡辺謙さんが演じるプロマネは、クールで、口調も穏やかだけれども、その内には熱いものをもっている。「やりましょう」の一言も、穏やかなようで、熱い。しかし、渡辺謙さん以上に、NECでイオンエンジンを開発し、運用にも関わっている吉岡秀隆さん演じるエンジニアや、「はやぶさ」の部品の試作品を作った町工場の社長・職人役の山崎努さんの存在が良かった。「はやぶさ」のプロジェクトチームのメンバーは、JAXAの中の先生方だけじゃない。メーカーさん、外部のエンジニア、町工場の職人さん…「はやぶさ」に関わった全ての人がチームの一員なんだ。そして、チームの一員として、意見もはっきり言うし、その意見が対立することもある。沢山の人が関わっているプロジェクトだから、皆がすぐに納得して、気持ちをひとつにやりましょう…とすんなりとはいかない。そんな様も描いていて(実際あった)、いいな、と思いました。
セットや小道具をよく観ると、細かい描写があって、リアルだなぁと感じました。打ち上げの際の、管制室の中の様子は特に。
「はやぶさ」の機体の一部を随所で写すのはうまいなぁと感じました。冒頭のものは、そういう意味だったのか…。あと、この作品も、エンドロールの左側に注目です。説明が無いけど、わかってもらえるはず。このエンドロールで流れる、辻井伸行さんのピアノ・音楽もよかった。広い宇宙を飛ぶ孤独な「はやぶさ」と、広がる宇宙、そして人々の思いの強さも感じました。ちなみに、編曲・音楽監督は山下康介さんです。
twitterの宇宙ファンの間で「先生、帰る方向はそっちじゃない」との話があったのですが、理解しましたw確かに、そっちじゃない!気になる方は、JAXA・宇宙科学研究所(ISAS)相模原キャンパスへ!見学できますよ。
・昨年夏行ってみた記事:緑の中に、宇宙科学の最前線 JAXA・宇宙科学研究所 相模原キャンパスに行ってきた
一度観ても、まだ物語を飲み込めていない部分もあるので、DVDでまた観ます。その時、おやつにかりんとうを準備しなくてはw
【過去関連記事】
・小惑星探査機 はやぶさの大冒険
↑この映画の原作である、山根一眞さんのノンフィクション。現在「はやぶさ」関連本は数えられないぐらい出ていますが、「はやぶさ」本第1作目です。
・「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」劇場上映を観てきた
↑映画第1作目「HBTTE」。これは本当にいい作品です。
・映画「はやぶさ/HAYABUSA」(20世紀フォックス版)を観てきた
↑昨年10月公開の20世紀フォックス版。3月にブルーレイ・DVDが出ます。ブルーレイBOXを注文しちゃいました。届くのが楽しみ。
***
この記事を書いている途中、ちょっとしたことで、書きかけの記事が全部きえてしまいました…orz 一度書いた文章が思い出せないこの辛さ、かなしさ、悔しさ…。思い出したら、追記します。
チラシとパンフレット。
◇映画「はやぶさ 遥かなる帰還」公式サイト
まだ公開中の作品なので、ネタバレしないように控えめに書きます。あと、昨年10月に公開された「はやぶさ」映画第2作目、20世紀フォックス「はやぶさ/HAYABUSA」と比較してしまうところもあります。先に観たものがあると、どうしても、ね。
私の観た感想を一言で書くと、”「はやぶさ」プロジェクトチームとその周囲の人々の、苦悩と葛藤、挑戦、そして情熱の物語”でしょうか。20世紀フォックス版よりも、人間ドラマ色が強いです。「はやぶさ」よりも、人々に焦点が当てられます。なので、人間の喜怒哀楽の表現も強いです。
観始めて、なかなか物語に入り込めませんでした。「はやぶさ」の運用の流れと時間の流れがつかみにくく、また人間に焦点が当てられているので、その時「はやぶさ」はどこにいて何をしているのかわかりにくいところも少なくない。また、この時その場所にはないものが写っていたり。でも、観ていて徐々に物語に入り込めました。
予告編などを観てのとおり、渡辺謙さんが演じるプロマネは、クールで、口調も穏やかだけれども、その内には熱いものをもっている。「やりましょう」の一言も、穏やかなようで、熱い。しかし、渡辺謙さん以上に、NECでイオンエンジンを開発し、運用にも関わっている吉岡秀隆さん演じるエンジニアや、「はやぶさ」の部品の試作品を作った町工場の社長・職人役の山崎努さんの存在が良かった。「はやぶさ」のプロジェクトチームのメンバーは、JAXAの中の先生方だけじゃない。メーカーさん、外部のエンジニア、町工場の職人さん…「はやぶさ」に関わった全ての人がチームの一員なんだ。そして、チームの一員として、意見もはっきり言うし、その意見が対立することもある。沢山の人が関わっているプロジェクトだから、皆がすぐに納得して、気持ちをひとつにやりましょう…とすんなりとはいかない。そんな様も描いていて(実際あった)、いいな、と思いました。
セットや小道具をよく観ると、細かい描写があって、リアルだなぁと感じました。打ち上げの際の、管制室の中の様子は特に。
「はやぶさ」の機体の一部を随所で写すのはうまいなぁと感じました。冒頭のものは、そういう意味だったのか…。あと、この作品も、エンドロールの左側に注目です。説明が無いけど、わかってもらえるはず。このエンドロールで流れる、辻井伸行さんのピアノ・音楽もよかった。広い宇宙を飛ぶ孤独な「はやぶさ」と、広がる宇宙、そして人々の思いの強さも感じました。ちなみに、編曲・音楽監督は山下康介さんです。
twitterの宇宙ファンの間で「先生、帰る方向はそっちじゃない」との話があったのですが、理解しましたw確かに、そっちじゃない!気になる方は、JAXA・宇宙科学研究所(ISAS)相模原キャンパスへ!見学できますよ。
・昨年夏行ってみた記事:緑の中に、宇宙科学の最前線 JAXA・宇宙科学研究所 相模原キャンパスに行ってきた
一度観ても、まだ物語を飲み込めていない部分もあるので、DVDでまた観ます。その時、おやつにかりんとうを準備しなくてはw
【過去関連記事】
・小惑星探査機 はやぶさの大冒険
↑この映画の原作である、山根一眞さんのノンフィクション。現在「はやぶさ」関連本は数えられないぐらい出ていますが、「はやぶさ」本第1作目です。
・「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」劇場上映を観てきた
↑映画第1作目「HBTTE」。これは本当にいい作品です。
・映画「はやぶさ/HAYABUSA」(20世紀フォックス版)を観てきた
↑昨年10月公開の20世紀フォックス版。3月にブルーレイ・DVDが出ます。ブルーレイBOXを注文しちゃいました。届くのが楽しみ。
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この記事を書いている途中、ちょっとしたことで、書きかけの記事が全部きえてしまいました…orz 一度書いた文章が思い出せないこの辛さ、かなしさ、悔しさ…。思い出したら、追記します。
by halca-kaukana057
| 2012-02-25 00:24
| 宇宙・天文