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ISSと、春を待つ宵

 今日、私の住む地域は晴れ。こちらの大雪は、そろそろ落ち着く模様です。気温も上がり、昼間はストーブを止めていても過ごせた。少し前まではストーブが無いと寒くて寒くて辛かったのに。関東方面の方は雪で大変だったと思います。

 晴れた日は、放射冷却で朝夕は気温がグッと下がる。でも、宵の頃はまだ寒さもゆるめ。その日没後の満天の星空に、国際宇宙ステーション(ISS)がとてもいい条件で観られました。カメラもセットして、待ちます。

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西の空。ISSが見え始めました。アンドロメダ座のあたりを通過中。右上にW字のカシオペヤ座が横倒しになっています。
*twitterに投稿して、うっかりミスを…。星座物語では「カシオペア」と出てくるのですが、星座名になると「カシオペ座」と表記されます。たまに混同してしまう。まだまだ精進が、勉強が足りないな!orz
 ちなみに、もうひとつ間違いやすい星座名「ヘルクレス座」。ギリシア神話の英雄「ヘラクレス」がモデルで、星座物語にもなっています。が、星座名の表記は「ヘクレス」。要注意だぞ<自分

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天頂方向へ向かうISS.ペルセウス座を通過中です。宵の頃は、西の空に秋の星座たちも見えているんです。

 このあと、天頂近くを通過したISS.とにかく明るかった。

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東の方角へ向かうISS.上に横倒しで写っているのはふたご座。全体を写せなかったのが残念。こいぬ座の一等星・プロキオン(冬の大三角の星のひとつ)のそばを通過。左下に少し、かに座も写っている…かな。淡い星座なので、ちょっと厳しい。かに座は、分類では春の星座。春を一番乗りで告げてくれる星座です。北東の空低くには、同じく春の星座であるしし座と、赤い火星が見えていました。

 今年は火星が見頃。3月6日には「小接近」を迎えます。楕円の公転軌道の火星とは、接近しても距離が違います。2003年に「大接近」だった時は、地球との距離は6000万km.今年、「小接近」の地球との距離は約1億km.随分違います。それでも、赤く明るく輝いている火星は、目立って見つけやすいです。
 「小接近」のため、望遠鏡での観察も、口径(対物レンズ)の大きめの望遠鏡でないと、火星の模様や白い北極冠を観るのは難しい。とは言え、「やってみなくちゃわからない」(byNHK教育「大科学実験」)。私も口径8cm(屈折。屈折望遠鏡としては、標準的な口径です)のマイ望遠鏡で観てみます。
 ちなみに、各地の科学館や天文台などで観望会だと、大きな口径(30cmとか!)の望遠鏡で観察できるチャンスもあるので、お近くの科学館・天文台などで聞いてみてね。

◇参考:アストロアーツ:【特集】2012年 火星接近
 4月中旬には、しし座の一等星レグルスに近づきます。これも楽しみです。

ISSと、春を待つ宵_f0079085_22295936.jpg

 日没後、南の空にはオリオン座、冬の大三角が見えています。まだまだ観られるけど、夜になると星空は春の星座たちが次々と昇ってきます。ISSを観つつ、確実に近づいてきている春を待つ宵でした。
by halca-kaukana057 | 2012-02-29 22:32 | 宇宙・天文

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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