「ヤマト」音楽・宮川音楽は偉大、再び 「ヤマト2199」サントラ&「題名のない音楽会」

 先月発売された「宇宙戦艦ヤマト2199」のサウンドトラック1、届いてから何度も何度も聴いてます。10月に聴きに行った宮川彬良さん&大阪市音楽団のコンサートでの演奏(こちらは吹奏楽。でも曲のよさは変わらない!)、サントラ発売後にあったイベント「ヤマト音楽団大式典」に行かれた方のレポを読み、そして25日(今日再放送)の「題名のない音楽会」宮川泰さん特集回(9割「ヤマト」だった)を観て、「ヤマト」音楽をますます楽しんでいる今日この頃です。

・アキラさん&市音東京公演レポ(第1部のヤマト・宮川音楽部分):「ヤマト」音楽・宮川音楽は偉大! 宮川彬良と大阪市音楽団 コンサートレポその1
 ちなみに、コンサートは第2部&アンコールもたっぷり楽しみました。興味のある方は続きもどうぞ。

 ということで、サントラ&「題名~」の感想のようなものを書こうと思います。とは言っても、元々のアニメ「宇宙戦艦ヤマト」はリアルタイム世代ではないし、実写劇場版すらもほとんど見たことが無い。この「2199」が私にとっての最初の「ヤマト」。…と言ったら、リアルタイム世代の往年のファンの方々から怒られそうですが…すみません。宮川泰さんによる元々の音楽も、聴いてはいますが聞き込んでいるわけではない。なのでオリジナルとの比較はできません。「2199」メイン+市音東京公演での演奏+「題名~」での演奏を聴いた上での感想として書きます。(前置き長い)

宇宙戦艦ヤマト2199 オリジナルサウンドトラック Vol.1

宮川泰・宮川彬良 / ランティス


 ↑アニメのクレジットでもですが、この親子連名だけでじんと来る…。

 市音のトークで、彬良さんが「ヤマトの音楽はロックだ!」と仰っていたのですが、「ヤマト」の音楽はロック(しかもプログレの要素も含む)でもあるし、クラシックでもあるなと思いながら聴いています。「題名」にて彬良さん曰く、「ヤマト」のテーマがあってその主題が劇判で変奏されて何度も繰り返される。これはベートーヴェンやブラームスも交響曲でやっていたこと。これには、確かに、なるほど!と感じました。サントラを聴いていても、「ヤマト」の主題がある曲は、ない曲よりも圧倒的に多い。そして、「ヤマト」のテーマは主和音だけでできているというシンプルさ。前奏は明るい長調、歌が始まると短調に。最後だけちょっと変化が入る。

 記事の最初の方で「ヤマト」のアニメを観るのは「2199」が初めてと書きましたが、「ヤマト」のテーマソングは小さい時から知っていたし、歌える。テレビやラジオで歌が流れれば、「ヤマト」だ!、「ヤマト」来た!!と熱くなって口ずさんでしまう。それはシンプルだからこそ。シンプルだからこそ、変奏やアレンジも様々な形にできる。

 オリジナルのアニメそのものも、その後何度も続編が作られ、実写化もされ、38年後の今になってリメイクもされるほど愛され続けている。アニメと同じように、「ヤマト」のテーマも、劇判も、ずっと歌われ、演奏されて愛され続けている。市音東京公演の時も感じましたが、「ヤマト」は物語も音楽も本当に凄い作品なんだとますます強く感じています。

 その「ヤマト」のテーマが変奏されている曲の中で、おや、と思った曲が。「哀しみのBG」。木管と弦楽器がヤマトのテーマを哀愁たっぷりに演奏するのですが、途中で調性が変わって…トーンを上げてテーマを演奏している。この調性の変え方があまり聴いたことのない感じで驚いた。哀しみが更に強くなっているけど、それを強調し過ぎていないのかな。不思議な、魅力のある曲です。

 あと、これは「音楽団大式典」でのトーク内容だそうですが、「地球を飛び立つヤマト」。ヤマト劇判の中でも特に好きな曲です。この中盤、低音がドレミファソラシドと音階を繰り返す部分。この上昇する音階が、上昇するヤマトをイメージさせるのだそう。上昇する音階はそんな力強さを持っている。なるほどー!この曲に惹かれる理由かもしれない。ちなみに、大式典ではこの曲に合わせて、彬良さんが歌詞を付けるというネタが…(「どれみふぁワンダーランド」の音楽の深読み「運命」編みたいなものらしいです)。なんてこったw

 と、オリジナルの楽曲も知っているものから初めて聴くものまで、どれもいいなぁと思う。聴いているともう一度(いや何度でも)アニメを観たくなります。

 「2199」では、オリジナルの楽曲だけでなく、彬良さんが作曲した新曲も。サントラのライナーノートに書かれていた、「Nナンバー」。お父様・泰さんが作った大切な音楽に沿った、彬良さんの新曲…とても難しいことだと思う。ネットラジオ「そこ☆あに」でのインタビューにもありましたが、当時とは楽器の編成も違う。ノリも違う。でも、当時のよさを残しつつ新しいものを…本当に難しい…。と、ライナーノートを読んで唸りながらも、曲を聴くと楽しいと感じる。

 「ヤマト前進」や「ファースト・コンタクト」もカッコイイ。第2章で流れ、すぐに気に入った「ヤマト渦中へ」は何度も何度も聴いてしまう。カッコイイ!「大志」もきれいで、古代や島、雪たちの会話が聞こえてきそう。「YRAラジオヤマトのテーマ」も百合亜ちゃんのあの元気な挨拶が聞こえてきそう。彬良さんらしい遊び心たっぷりの曲ですが、この曲も「ヤマト」のテーマが隠されていると。確かに。驚いた。

 新曲には歌が2つ。「銀河航路」と「ガミラス国歌」。「銀河航路」はCDで聴けるのを待っていた歌。歌えますw 2番の歌詞
「青い地球を今あとにして カイパーベルトをひとっ飛び 空間航跡たなびく果てに 目指す地平が見えてくる」
(作詞:出渕裕)

ここで、「ボイジャー」や小惑星探査機「はやぶさ」、ソーラーセイル実証機「イカロス」をイメージしてしまうのです(すみませんただの宇宙ファンです)。この時代は太陽系大航海時代なんだなぁ、と。
 「ガミラス国歌」は、CDを何回か聴くうちに見事にツボに。ふと、脳内でこの歌が流れるんです。私もガミラスになってしまった…いやいやいや…。この変奏の「独裁者の苦悩」2バージョンありますが、デスラー総統の胸のうちにある何かに迫るよう。これからどんなシーンで出てくるか。あと、この曲がこのサントラの事実上最後の曲。新曲で締める。彬良さんの「ヤマト2199」への意欲・挑戦のようにも感じます。

 そして問題作(?)「コスモタイガー」ワンダバ付き。「そこ☆あに」によりますと、ワンダバを入れると言い出した榎本チーフプロデューサーと、どの程度入れるか大論争になったらしく…。何バージョンかつくられたそうです。 CDには彬良さん提案の少なめバージョンが。劇中では榎本チーフプロデューサー提案の多めバージョンが使われていたと思います。曲そのものはとても爽快で、まさに空を駆け抜け飛ぶイメージ。市音コンサートでトランペット(+コンガ。演奏していた市音のパーカッション・高鍋さんがとてもノリノリでw)がとても印象的だったのですが、サントラで聴くと弦もいい!あと、ピアノのグリッサンドも。市音コンサートでは彬良さんの生グリッサンドに感激しました。いい曲だなぁ。ワンダバが入っても、カッコイイです。次のアルバムには是非、ワンダバなしバージョンも入れて欲しいな。

 音楽だけ聴いても楽しいし、アニメを観つつ劇判として聴いても、アニメのシーンを盛り上げてくれる。「ヤマト」の音楽は、これからも演奏され聴かれ、愛され続けてゆくのだなぁと感じます。ここも、クラシックみたいだ。300~200年前のバッハやハイドン、モーツァルトにベートーヴェンの音楽は現代でも演奏され、聴かれ、愛され続けている。生きている(「そこ☆あに」より)。「ヤマト」はまだ38年ですが、きっと50年後も100年後も演奏され、聴かれ続ける、愛され続ける魅力があると感じています。

 ところで、このサントラのライナーノートの文章ですが、誰が書いたんだろう?執筆者の名前が無い。彬良さんの言葉を引用しつつ、誰かが書いているような形なのだが、もしかすると、そんな形で彬良さんが書いたのかもしれない。あと、ライナーノートに、全ての曲の作曲者・泰さんなのか彬良さんなのかを書いて欲しかった。「2199」から入って、どれがオリジナルでどれが新曲なのかわからない曲もあって困りました…。PCに入れたら、親切な方が作曲者データも入れてくださっていて助かりました。各曲ごとの解説もあるとうれしかったな。それだと、市音コンサートや「題名」でのトークの内容と被るか。いや、トークはトークで聞いて面白いし、文章で残っているとありがたい。どっちもあったほうがいいな。

そこ☆あに:「宇宙戦艦ヤマト2199 音楽編」 #245
 記事内で何度か出てきた「そこ☆あに」でのインタビュー。1時間もあるインタビューで聞き応えたっぷりです。「ヤマト」音楽だけでなく、楽器編成の変遷、音楽業界の変遷、舞台音楽の今・昔なども。特に、舞台音楽の現状については、「舞台音楽家」である彬良さんが嘆いてます。それじゃ「舞台」音楽じゃないよ…。あと、インタビュアーの声優・那瀬ひとみさんが吹奏楽部員だったということもあって、「ヤマト」と吹奏楽の話も面白かった。

 「ヤマト2199」の、吹奏楽版アルバムCDも出たらいいな。勿論、彬良さん指揮大阪市音楽団で。

きっと還って来ると誓って 「宇宙戦艦ヤマト2199」第1・2章
 第3章も観ました。また感想書きます。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2012-12-01 22:40 | 音楽


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

お知らせ・別サイト

管理人HN:(はるか)
 熱しやすく冷めにくい、何が好きになるかわからない好奇心のかたまり。このブログでは好きなものを、好き放題に語ってます。

プロフィール
*2014.9.5:更新
はてなプロフィール:遼(halca-kaukana)



web拍手を送る






日々のログ:今、ここ、想うこと
または:Twilog

はてなブックマーク
Mielenkiintoinen!

気になること、関心のある記事や参考にしたサイトなどのブックマーク集。コメント多め。

◆ピアノ録音置きブログ:Satellite HALCA

☆「はやぶさ2」、小惑星リュウグウ目指して順調に飛行中!☆
管理人・遼も小惑星探査機「はやぶさ2」を応援しています。



あかつき特設サイト
JAXA:金星探査機「あかつき」特設サイト

☆祝!「あかつき」は金星の衛星になりました☆
金星軌道上で観測準備中!

最新の記事

「星の物語」切手 第5集 押..
at 2017-03-11 21:47
星の案内人 4 [完結]
at 2017-03-07 22:30
最後は南天 「星の物語」切手..
at 2017-03-04 22:44
2017:あけましておめでと..
at 2017-01-05 21:45
クリスマスの再会 クインテッ..
at 2016-12-24 21:50
【予告】「クインテット」のク..
at 2016-12-17 22:09
一緒に音楽を楽しもう Pro..
at 2016-12-17 16:43
指揮者特印! 冬のグリーティ..
at 2016-12-08 20:58
師走の一息のISS&月&金星観望
at 2016-12-03 21:53
冬のヒトコマの切手 冬のグリ..
at 2016-12-02 20:51

カテゴリ

はじめにお読みください
プロフィール
本・読書
宇宙・天文
音楽
奏でること・うたうこと
Eテレ・NHK教育テレビ
フィンランド・Suomi/北欧
イラスト・落描き
日常/考えたこと
興味を持ったものいろいろ
旅・お出かけ
information

タグ

以前の記事

2017年 03月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
more...

検索