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フィンランドデザイン製品の良さを自分で確かめる

 「北欧デザインを知る」他の本を読んで、北欧・フィンランドのデザイン製品がいかに質のいいモノか分かった。でも、実物を自分の手で持って、実際に使ってみないと分からない。ただブランド名に踊らされているのでは意味がない。是非、その良さを自分の目で、手で確かめたい。…と難しいことも考えてみるけれど、要するに欲しいだけの話。でも、なかなか手に入らない。困ったもんだ。


 そんな私が、先日運よくフィンランドデザイン製品を入手することが出来た。

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 この「i」のマークでお馴染みの、イッタラのグラス。そこでアアルトのスツールやアアルトベース、ティーマのカップとソーサーのセットにボウルまで手にとって見ることができた。文章にするとこんな落ち着いた口調になってしまっているが、実際見た時はすっかり舞い上がって興奮してしまっていた。

 しかし、思った通り高価だ…。なので、一番手ごろで実用的な、このアイノ・アアルトの小さいグラス(グレー)を買ってみた。いや、初心者にはこれだけでも十分。いきなり沢山手に入れても、それはそれで困る。

 まず持ってみての感想。結構ずっしりとしている。このぐらいの大きさの普通のガラスのコップはもう少し軽いはず。持ち応えがあると言えばいいのだろうか。結構頑丈で壊れにくそう。(だからと言って落とすのは嫌です。いくらなんでも)

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 イッタラのマークがさりげなく付いているのが良い。底には「AINO AALTO IITTALA」とネームが入っている。私のごちゃごちゃした、北欧デザインとはかけ離れた机の上に置いても違和感が無い。既に馴染んでいる。これが北欧製品の実力なのかぁ。


 アアルトのスツールにも、ほんの少しばかり腰を下ろしてみた。こちらも安定感があって大柄な人が座っても大丈夫そう。そりゃ、日本人よりも明らかに大柄な北欧の人が作った椅子ですから…と自分に突っ込んでみる。素材が木というのが良い。以前NHK教育で放送された「世界美術館紀行」でヘルシンキのデザインミュージアムが紹介された時、アアルトはフィンランドでもなかなか使い道がない白樺に注目し、柔らかい白樺の特性を生かして板材を重ねて曲げる方法を発案した。そして、木材なのにあの緩やかな曲線を使った椅子が出来たのだそうだ。身近にあるモノを使って生活を心地よくするものを作る。素敵だなぁと心から思う。このくらい頑丈で飽きのこないデザインなら、何十年でも使える。物もしっかりしていて安定しているけれども、精神的な「安定感」を与えてくれるような気がする。安心して使える。まさに長く使い続けることが出来るモノ。そこがイイ。


 やっぱり実際に手にとってみないと分からないことがある。カイ・フランクの「Kartio」も使いやすく私の生活にも馴染みそうだ。いいなぁ。
by halca-kaukana057 | 2006-05-23 20:36 | フィンランド・Suomi/北欧

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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