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Proms(プロムス)2016 私選リスト その4 [8月後半 その2]

 昨日の続きのプロムス私選リストの続きです。8月後半、聴きたい演奏会が多い…!
・8月後半その1:Proms(プロムス)2016 私選リスト その3 [8月後半のその1]

Prom 51(8/24): São Paulo Symphony Orchestra and Marin Alsop
・マルロス・ノーブレ:Kabbalah(イギリス初演)
・グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 op.16
・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第4番 序曲
・ラフマニノフ:交響的舞曲 op.45
 ガブリエラ・モンテーロ(ピアノ)
 マリン・オールソップ:指揮、サンパウロ交響楽団
/リオデジャネイロオリンピックにちなんで、南米のオーケストラの登場です。指揮は昨年のラストナイトコンサートの指揮のアメリカ人指揮者オールソップ。1曲目のノーブレはブラジル出身、ピアノのモンテーロはベネズエラ出身。南米のクラシック音楽と言えば、ヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ」。
 グリーグのピアノ協奏曲のアンコールは、ラストナイトに欠かせないあの曲、エルガー:威風堂々第1番(Land of Hope and Glory)のラグタイム風演奏。バッハっぽくも聴こえました。素敵な演奏です。

Prom 53(8/25): Royal Liverpool Philharmonic Orchestra – Emily Howard, Shostakovich and Rachmaninov
・エミリー・ハワード:Torus (Concerto for Orchestra) (世界初演)
・ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第1番 変ホ長調 op.107
・ラフマニノフ:交響曲第3番 イ短調 op.44
 アレクセイ・スタドレル(Vc)
 ヴァシリー・ペトレンコ:指揮、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
/この演奏会、ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番をノルウェーのチェリスト・トゥルルス・モルクがソロを演奏するとあったのですが、モルクさん、病気のためキャンセル。なんと。スタドレルさんが代役です。モルクさん、大事でないとよいのですが…。メインはラフマニノフの交響曲第3番。ラフマニノフの交響曲は、実はあまり馴染みがない…この機会に聴きます。時代や国・地域、様々な作品を聴けるのはプロムスのよいところだと思っています。

Prom 54(8/26): Collegium Vocale Gent and the Budapest Festival Orchestra
・モーツァルト:アリア「この麗しき御手と瞳のために」K.612
・モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
・モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626 (ジェスマイヤー補完)
 ニール・ディヴィス→※変更:ハンノ・ミューラー=ブラッハマン(バス)
 アコシュ・アーチュ(Cl)
 ルーシー・クロウ(ソプラノ)
 バルバラ・コジェリ(メゾソプラノ)
 ジェレミー・オヴェンデン(テノール)
 コレギウム・ヴォカーレ・ゲント合唱団、イヴァン・フィッシャー:指揮、ブダペスト祝祭管弦楽団
/ブダペスト祝祭管で、オール・モーツァルト・プログラムです。バスはディヴィスさんからブラッハマンさんに変更になりました。

Prom 55(8/27): City of Birmingham Symphony Orchestra and Mirga Gražinytė-Tyla
・モーツァルト:歌劇「魔笛」 K.620 序曲
・ハンス・エブラハムセン:Let me tell you
・チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 op.36
 バーバラ・ハンニガン(ソプラノ)
 ミルガ・グラジニーテ=ティラ:指揮、バーミンガム市交響楽団
/私の注目公演のひとつです。ネルソンスの後任が決まっていなかったバーミンガム市響の新音楽監督が決まりました!リトアニア出身のミルガ・グラジニーテ=ティラさん。決まった時はようやく決まったか!と喜んだもいいが、お名前が読めない…とあちらこちらから声が…。無名で若手だけど実力のある指揮者を迎え、その後は出世するパターンのバーミンガム市響の音楽監督。バーミンガムで就任記念コンサートの後、プロムスに登場です。ミルガさんとバーミンガム市響の今後、楽しみにしています!

Prom 57(8/28): Thomas Larcher, Wagner and Richard Strauss
・トーマス・ラルヒャー:交響曲第2番(イギリス初演)
・ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集
・R.シュトラウス:アルプス交響曲 op.64
 エリザベート・クルマン(メゾソプラノ)
 セミヨン・ビシュコフ:指揮、BBC交響楽団
/ワーグナーのヴェーゼンドンク歌曲集、好きな作品です。ワーグナーの作品というと大規模な楽劇で、なかなか全曲を聴いたことがないのですが(抜粋なら聴きやすいのに)、このヴェーゼンドンク歌曲集は入りやすいです。メインも壮大な、リヒャルト・シュトラウスのアルプス交響曲。ロイヤルアルバートホールの舞台は広いので、サンダーマシンやウィンドマシンを置いても余裕がありそうです。

Proms Chamber Music 7(8/29): Armida Quartet
・シューベルト:弦楽四重奏曲第12番「四重奏断章」 ハ短調D.703
・サリー・ビーミッシュ:Merula perpetua(世界初演)
・モーツァルト: 弦楽五重奏曲第3番ハ長調 K. 515
 リーズ・ベルトー(Va)、アルミーダ四重奏団
/室内楽プロムスです。室内楽でも世界初演があります。オーケストラだけじゃないのがいいですね。モーツァルトの弦楽五重奏曲第3番はとても好きな曲。ヴィオラがいいんです、ヴィオラが。

Prom 59(8/29): Leipzig Gewandhaus Orchestra – Beethoven
・ベートーヴェン:レオノーレ 序曲 第2番 op.72a
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 op.73 「皇帝」
・ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.92
 アンドラーシュ・シフ(ピアノ)
 ヘルベルト・ブロムシュテット:指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
/アンドラーシュ・シフとブロムシュテットの登場です!!オケもゲヴァントハウス管!オール・ベートーヴェンで来ました。王道中の王道というプログラムです。

Prom 60(8/30): Gustav Mahler Jugendorchester
・J.S.バッハ:カンタータ 第82番 「われは満ちたれり」BWV82
・ブルックナー:交響曲第9番
 クリスティアン・ゲルハーヘル(バスバリトン)
 フィリップ・ジョルダン:指揮、グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団
/バッハとブルックナー、荘厳な響きを連想させるプログラムです。しかもブルックナーは9番。バッハのカンタータを歌う予定のゲルハーヘルさんですが、9月から病気で長期休養に入ることがアナウンスされています。この公演はどうなるのか。まだ何もお知らせはありません。心配です。
【追記】
 ゲルハーヘルさんは変更なく歌ったそうです。よかった。お身体、無理されてないとよいのですが…。

 以上です。9月はビッグネームが続き、そして10日はラストナイトです。

【過去記事】
・7月編:Proms(プロムス)2016 私選リスト その1 [7月]
・8月前半編:Proms(プロムス)2016 私選リスト その2 [8月前半]
by halca-kaukana057 | 2016-08-26 22:45 | 音楽

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