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土星堪能星見 + 今日は伝統的七夕

 先週末、天気がよかったので久しぶりに望遠鏡を持って星見してきました。春に、星仲間さんたちと観望会をしたのですが、その時も久しぶりに望遠鏡を出したので、望遠鏡操作にもたつくところも少なくなく…お客さんに申し訳なく思い、夏の間に自主練をしようと思っていました。それに、今は土星が見ごろ。土星を観たくて、望遠鏡を出して見晴らしのいいところへ。

 望遠鏡の組立て、ファインダーの調整(これをおろそかにすると、見たい天体を導入するのが遅くなる=操作にもたつく)もすんなりできました。この日は風が強め。雲も時折流れてきます。最初、月を見ようとしたのですが、雲の中に…。

アストロアーツ:【特集】土星を見よう(2017年)
 今年の土星は、傾きにより、環が広く太めに見えます。これを見ておきたかった。私の望遠鏡ではそんなに大きくは見えない、寧ろ小さいですが、環もしっかりと見えました。ずっと見ていました。
土星堪能星見 + 今日は伝統的七夕_f0079085_21194179.jpg
アイピースにカメラをくっつけて、辛うじて撮れた土星。環の感じ、伝わりますかね?

 ずっと土星を愛でていたら、月は沈んでしまった…。他に見たい天体…夏なら、はくちょう座の二重星・アルビレオ。しかし、この時天頂近くにあり、望遠鏡の角度の限界、導入できません。残念、見られませんでした。秋になってもしばらくは見られるので、また今度…。

 アルビレオの話題が出たところで、今日は伝統的七夕です。
アストロアーツ:【特集】七夕/伝統的七夕(2017年)
 7月7日の七夕は梅雨で曇りやすい上に、月の満ち欠けがその年によって異なり、満月近くで星見には適さないことがある…ので、旧暦7月7日を「伝統的七夕」と呼んで、よりこと座・わし座や天の川を観察しやすいようにキャンペーンしています。旧暦7月7日は月は上弦のあたりで、月明かりの影響も受けずに済みます。
 今年の7月7日は満月でした。天気は晴れ。星が見えていました。今年は梅雨明け後も曇り雨のところが多かったですね。週末は晴れたものの、今日は曇りです。伝統的七夕前倒しということで…。

 その7月7日に、面白いツイートを読みました。フィンランド大使館さんのツイートです。
フィンランド語で「りんぬんらた」ってなーんだ?りんとぅ=鳥で、らた=道。つまり、鳥の道。これは天の川を意味するよ。古代フィンランドでは、南に暖かな「鳥の住処」があって、そこに鳥が道を通って毎年移動すると信じられてたんだ。ちなみに#七夕 の習慣はないよ #フィンたんのふぃん単
駐日フィンランド大使館‏ @FinEmbTokyo:2017年7月7日 15:17
 へぇ、初めて聞いた。調べてみました。「Linnunrata」=天の川、つまり、天の川銀河、銀河系のこと。フィンランド語では、神話の上だけではなく、天文学の銀河系のことも「Linnunrata」と呼んでいるそうです。古代からの神話、言い伝えで今でも「鳥の道」と呼ぶなんていいな、素敵だなと思いました。フィンランドの神話といえば民族叙事詩「カレワラ」ですが、「カレワラ」には「Linnunrata」の記述はありません。イルマタル(大気の精、シベリウスの「ルオンノタール」)の宇宙創造はありますが、古代フィンランドの宇宙観、世界観については書かれていません。現在の「カレワラ」を編纂したリョンロットも書ききれなかったフィンランドの歴史と神話があるんだなと思いました。
参考にしたのはこちら:ウィキペディア:フィンランドの神話
◇フィンランド語での「Linnunrata」のウィキペディア:Linnunrata

 今日、晴れている地域の皆さんは織姫星と彦星、夏の大三角を探して見てくださいね。


by halca-kaukana057 | 2017-08-28 21:58 | 宇宙・天文

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