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クリスティアン・テツラフのヴァイオリン バルトーク篇

 バルトークは結構好きな作曲家だ。そのバルトークの音楽を好きになるきっかけになったCDがこれ。
クリスティアン・テツラフのヴァイオリン バルトーク篇_f0079085_209321.jpg
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番(Vn:クリスティアン・テツラフ/ミヒャエル・ギーレン指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、EMI)
何となくバルトークを聴いてみようと思い、図書館で適当に借りてきたのがこれ。適当だったはずなのに曲も演奏も気に入った。


 まず曲に関して。バルトークらしい変拍子がカッコイイ。ヴァイオリンも聴かせるけど、管弦楽部分もユニーク。突然出てくる金管やハープ、打楽器が力強い。特に3楽章のヴァイオリンソロと管弦楽の掛け合いが好きだ。ハンガリーの民謡も使われているそうだが、どこがどこだか分からない。この前のイギリスの作曲家の管弦楽曲集の場合、メロディーがそのまま使われていて分かりやすかったのに。バルトークの民謡の用い方は、イギリスの作曲家とはかなり違うみたいだ。

 カップリングの「無伴奏ヴァイオリンソナタ」もいい。バルトークらしさに、バッハのフーガみたいなメロディーも出てきておや?と思った。バッハとバルトークなんて全く違う音楽のはずなのに、一緒に聴いても違和感を感じないし。不思議だ。

 テツラフも芯が太く力強い演奏をするなぁと感じた。で曲が曲だからそうなるのかも知れないけど、派手過ぎず地味過ぎずバランスが取れているなぁと思う。「無伴奏ヴァイオリンソナタ」だと、ヴァイオリンの音しか聴こえないので特にそう感じる。


 という訳で、手当たり次第テツラフの演奏を聴いてみたので他の作曲家についても追って感想を書きます。テツラフ以外のバルトークの作品についても書こうかと思うけど、それはまたそのうち。

<バルトーク関連で参考>
「バルトーク ―民謡を『発見』した辺境の作曲家」(伊東信宏、中央公論社・中公新書、1997)
 バルトークを民族音楽研究家の視点で見た本。以前途中まで読んだけど、そのまま放置していた。読み直そう。
「バルトーク 歌のなる木と亡命の日々」(ひのまどか著、リブリオ出版、1989)
 ジュニア向けのバルトーク伝記。この作曲家伝記シリーズは結構面白い。
by halca-kaukana057 | 2006-11-24 20:54 | 音楽

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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