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牧場の少女カトリ 7

 DVD「牧場の少女カトリ」各巻感想。今回は7巻。ようやく折り返し地点です。




【第26話:助けてくれた人】
 カトリはペッカが働くクウセラ屋敷で働くために、クウセラ屋敷に向かう朝が来た。カトリを送って行こうと馬車に乗るマルティに、マルティの姉・マリは一冊の本を手渡す。読んでしまったのでカトリにプレゼントするのだと。マルティは姉の意外な行動に驚き、優しい面もあるのだと見直す。
 マルティの馬車に乗ってカトリは家を発つ。近道をするマルティだが、道が悪く馬車の車輪が壊れてしまう。子どもの力では直せず途方に暮れる2人の前に、一台の馬車が通りかかる。助けてもらおうと声をかけるが、その馬車に乗っていたのはなんとあのハンナと泥棒一味だった。

<感想箇条書き>
・マリがカトリにプレゼントしたのはヴィクトル・ユーゴーの「KURJAT(クルヤット)」。「ああ無常」です。私も読んでない…。
・意地悪いとこヘレナと比べられるのは、お姉さんにとっても名誉毀損であった件(笑)
・別れはいつも辛いもの。
・本を貰って大喜びするカトリ。可愛い。
・マルティに看護婦さんになりたいと語るカトリ。そこでマルティが一言
「キラキラしてる。君の目さ。カトリならきっとなれる。看護婦でも、他のものでもなりたいものならなーんでもなれる。」

・ま た ハ ン ナ か。しつこい奴だ。
・子ども相手に本気で殴る泥棒たち。大人気ない。
・アッキさん再登場!!正義のヒーローっぽくてカッコイイ!!
・逮捕されていたアッキさんはロシアから逃げてきたのです。かなりの距離だろう。




【第27話:都会育ち】
 アッキに助けられたカトリとマルティは、トゥルクへ向かうアッキと共にクウセラ屋敷を目指す。途中帰るマルティと別れ、アッキとカトリは歩いてクウセラ屋敷へ向かう。クウセラ屋敷に着いた2人だが、家の者に聞くとペッカもペッカの兄・ビリヤミも外出中だという。誰もカトリが来ることを聞いておらず、カトリは不安になる。そこへ屋敷の主人と奥様、幼い子どもの3人が出てくる。軍人の主人がドイツへ発つところだった。主人を見送った奥様・ロッタはカトリたちに気付き話を聞く。

<感想箇条書き>
・独立運動の話をしていて、アッキさんが一言。
「でも、もう2度と捕まらないよ。この国が独立するまで、絶対に捕まるもんか」
アッキさんの静かな、しかし強く熱い決意と意思。
・ご主人様カルロさん、ハンサムだなぁ。
・戦場に向かう男と待つ女。いい絵だ。
・坊ちゃんのクラウスが可愛すぎる。
・奥様はトゥルクのご出身。スウェーデン統治時代のフィンランドの首都はトゥルクでした。ロシア支配になってヘルシンキに移動したのです。
・早々とカトリの仕事決定。新しい生活が始まります。
・カトリとアッキの別れがとても爽やかです。恋人同士…違う。
・屋敷で働くアリーナさんとペッカの兄・ビリヤミは婚約中。
・奥様から刺繍を習うことになったカトリ。これまでとは仕事が大分違うぞ?
・ところで、これまでライッコラだのペンティラだのクウセラだの名前が出てきたが、この「ラ」は「~の場所」という意味のフィンランド語の格変化じゃないのか?「アイノラ(Ainola)」や「タピオラ(Tapiola)」と同じように。でも、ライッコラ屋敷でテームが書いてくれた証明書には「テーム・ライッコラ」と署名してあったからこれでいいのか?



【第28話:新しい生活】
 クウセラ屋敷での新しい仕事が始まった。カトリの仕事は奥様のお世話とクラウスの面倒を見ること。カトリはペッカにアベルの犬小屋を作るように頼み、早速ペッカは犬小屋を作り始める。一方、カトリも自分の部屋を掃除する。自分の部屋があるので、遅くまで本を読んでいられるとカトリは心の中で喜んでいた。掃除中、奥様が部屋の様子を見に来るが、机の上の本を見てカトリが字を読めることを知る。
 昼食中、ビリヤミはペッカが納屋の扉を直すのを忘れていることを注意する。ビリヤミはカトリに、いくら友達でもここでは雇い人同士で旦那様がいない屋敷で全てを任されているビリヤミに逆らうようなことをすれば皆がうまくやっていけないとカトリに言い聞かせる。
 カトリはクラウスを遊びに牧場へ出かけるが、あまりにも楽な仕事に戸惑ってしまう。こんなに楽でいいのかと。
 その日夜遅く、奥様がカトリを起こしに来る。クラウスが熱を出したのだ。

<感想箇条書き>
・奥様がカトリと話すシーン。
「あの子をもっと強い子にしたいの。」

奥様は父親が側にいないことを気にかけているのだろうか。
・作った犬小屋は釘が出ており、アベルはそれに気付いて小屋に入ろうとしなかった。それに気がつかず決裂するアベルとペッカ。面白い絵だ。
・カトリとペッカを注意するビリヤミ。でも、厳しく叱るのではなく、優しく言い諭す。ビリヤミの人柄もだんだん見えてきた。ペッカはあまり気にしていないようだが。
・刺繍の図案のモデルをしながら戦争について話すカトリと奥様。この時、フィンランドはロシアに支配されているためロシア側にされてしまい参戦している。冬戦争・継続戦争とは参戦理由が異なることに注目。
・熱を出したクラウスのために医者を呼びに行くカトリとペッカ。通貨単位がルーブルってことは、やっぱりロシアだ。
・兄に何と言われようと、カトリの頼みは断れないペッカなのです。



【第29話:夢を見ていた】
 熱を出したクラウスのために医者を呼びに行ったが、その医師は3日前に亡くなったのだそうだ。代わりに医師の娘で医師見習いであるソフィアが来ることになった。女性の医師にクウセラ屋敷の者たちは驚く。
 ソフィアはクラウスをてきぱきと診断する。ペッカがソフィアを送り、その帰りに薬とカトリへの贈り物を渡す。贈り物とは、アンデルセンの童話集と一匹の子猫だった。

<感想箇条書き>
・ソフィアさん、素敵だなぁ。
・女性が医師だと信じられないビリヤミ。その態度にアリーナ「女をばかにしないでもらいたいわ」。全くだ。フィンランド女性をばかにするととんでもないことになりますよ…。約90年後には女性の大統領だっているのですから。
・ソフィアに看護婦のことを聞こうとしたカトリだが、皆の前では何も言えない。カトリの夢はこのまま終わってしまうのか。
・帰途、カトリのことを話すペッカとソフィア。ペッカベタ誉め(笑)
・ソフィア「あなた、カトリのこと好きなんでしょ」ストレートに来ました!!
・子猫にミッキと名づけたカトリ。アベルとは仲良くなれない模様。
・アベル再び怠けもん宣告。確かに今の屋敷では、アベルの仕事は特に無いですね…。
・ソフィアと再会したカトリはどうしたら医師になれるか尋ねる。今のカトリには到底実現できないが、カトリの努力と運のよさなら出来るような、そんな気がします。
by halca-kaukana057 | 2007-01-14 21:07 | フィンランド・Suomi/北欧

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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