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劇音楽としての「ペール・ギュント」

 グリーグの「ペール・ギュント」を、これまで集中して聴いた事が無かった。「朝」や「ソルヴェイクの歌」は曲としてはとても好きなんだけど、劇のストーリーを考えながら聴いた事があまり無かった。劇自体わかりにくいストーリーだし…。と思っていたら、まぐさんのブログ「きゃべつ畑のかなた」にて興味深いCDを見つけた。それがちょうど図書館にもあったので聴いてみた。
「きゃべつ畑のかなた:グリーグ没後100周年 その1」

グリーグ:ペール・ギュント
サー・トーマス・ビーチャム指揮,ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/東芝EMI

 私がこれまで聴いてきたのは組曲版だったのですが、これは劇音楽そのもの。組曲では削除されている合唱もあります。そのせいか、とても臨場感がある。「山の魔王の宮殿にて」は男声合唱の迫力がすごい。ペールを追いかけるトロルたちの怖さが普通じゃない。「ソルヴェイクの歌」「ソルヴェイクの子守唄」、「アラビアの踊り」は歌が入っているほうがよりしっくり来る。合唱や独唱は入らないが「朝」や「オーセの死」に至る流れも聴いているうちにだんだんと見えてきた。破天荒なペールや、そのペールを待ち続けるソルヴェイクにどうも共感はできないのですが「ペール・ギュント」がどんなお話なのか、ようやくイメージがつかめた。


グリーグ:ペール・ギュント(全曲) ネーメ・ヤルヴィ指揮, エーテボリ交響楽団/ユニバーサルクラシック

 こちらは劇の音楽だけでなく、役者の声も入った劇そのもののCD。ペールの波乱万丈の人生がよりリアルに伝わってくる。解説に劇の脚本が載っていて、それを読みながら聴いているのだが、なかなか理解しにくい…。

 劇音楽としての「ペール・ギュント」を聴いてから、組曲としての「ペール・ギュント」を聴いたらまた何か新しい発見があるかも。
by halca-kaukana057 | 2007-02-08 22:02 | 音楽

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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