ショスタコ祭開催中

 タイトルの通り、現在ショスタコーヴィチ(長いので以下ショスタコと略)にハマってしまいました。そのきっかけとなったのが少し前に話題になったこれ。

ニコニコ動画:「指揮者なんて誰がやっても同じじゃね?」と思う人のための同曲異演集
*ニコニコ動画のアカウントのない方は残念ながら観られません。ごめんなさい。(でもすぐに取る事が出来るので取ってみて。最初は視聴時間の制限がありますが)

 同じ曲を様々な指揮者で聴いてみようというこの企画。とても面白かった。この聞き比べ曲にショスタコの「交響曲第5番 ニ短調op.47」第4楽章。以前5番は聴いたことがあったのですが、その時は良く分からずスルー。でも、今回改めて聴いてみて「おお!」と思ってしまった。なんてカッコイイ!!

 これまでショスタコーヴィチはソ連の暗い時代の作曲家というイメージが先行してて、聴かず嫌いもありました。何でも聴かず嫌いは良くないね。反省。

 ということで現時点でのショスタコお気に入り曲を紹介します。

 まずはニコニコでもお馴染みの「交響曲第5番 ニ短調op.47」。「革命」と表題が付けられることも。革命…1917年のロシア革命。冒頭の重さは、これから何が始めるのかといつ聴いてもワクワクします。聴き所は勿論第4楽章ですが、第3楽章もいい。激しい第4楽章の前の静けさ、物悲しさ。ショスタコと言うとオケがバンバン鳴るスケールの大きな曲を連想するけど、こんな穏やかで悲しげな曲も上手いね。
 聴いたのはこの2種。
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
レナード・バーンスタイン指揮/ニューヨーク・フィル/ソニーミュージックエンタテインメント

 バーンスタイン盤。第3楽章が上手い。ソ連の作品だから、冷戦の敵対国となるアメリカではあまり演奏されないと思いきや、バーンスタインはショスタコの曲をよく指揮していたのだそうな。政治・外交面ではあまり仲良くなくても、音楽・文化面ではその壁を越えてしまうこともあるんだな。


ショスタコーヴィチ:交響曲第5
エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮/レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団/ビクターエンタテインメント

 ショスタコと言えばムラヴィンスキー。ニコニコの聴き比べでも大人気のムラヴィンスキー盤。買ってしまいました。あの第4楽章の疾走感がたまりません。レニングラード・フィルもムラヴィンスキーの厳しい注文によく応えたなぁと思う。指揮者も演奏者も、音楽への熱意がとにかく強いから出来る業なんだろうな。残念なのは咳などの雑音が多いこと。


 
 次、「交響曲第11番 ト短調op.103<1905年>」。今のところショスタコの作品の中で一番好きな曲。1905年の「血の日曜日事件」を題材にした作品。ショスタコーヴィチはソ連の暗い時代の中を生きてきたわけだけど、その暗い時代の様々な事件を題材にしている。音楽で歴史を振り返っているような気持ちになる。
 聴き所は第2楽章「1月9日」。「血の日曜日事件」の日。特に後半部分。不穏な空気が流れ、木管が不気味な音を出す。そしてスネアの合図で弦がざわめき場面は一気に緊張。銅鑼を合図についに一斉攻撃開始。ティンパニのリズムが印象的。市民に向けて無差別に銃が乱射される。音はとてもかっこいいのに、哀しい。その攻撃が終わった後、チェレスタが寂しく鳴るのですがこの部分が何とも言えない。そしてその後の3・4楽章にもこの哀しさがずっと漂っているよう。悲劇としか言いようが無いのですが、好きだ。

ショスタコーヴィチ : 交響曲 第11番 ト短調 作品103「1905年」
アンドレ・クリュイタンス指揮/フランス国立放送管弦楽団/ユニバーサルクラシック
 ショスタコーヴィチ本人立会いのもとでの録音だそうです。ジャケットの写真のにこやかな表情のショスタコーヴィチも印象的。


 次、「交響曲第7番 ハ長調op.60<レニングラード>」。第二次世界大戦中、ナチスドイツがレニングラードに侵攻しようとした時を題材にしています。とにかく長い。ショスタコーヴィチの以前からのイメージは「長い・暗い・巨大」というイメージだったのですが、まさにそんな曲。
 聴き所は第1楽章、ナチスドイツがレニングラードにやってくる部分。ラヴェルの「ボレロ」に似ているとも言われる部分。ナチスが攻めてくるのに、何故こんな滑稽なメロディーなのかなと最初は思った。それでもだんだん近づいてくると、緊張感も増す。

 聴いたのはノイマン指揮チェコフィルの演奏(リンクは無し)。チェコフィルは世界のオケの中でも好きなオケのひとつ。ノイマンもショスタコーヴィチを演奏していたんですね。

 あと、「交響曲第10番」もラジオで聴いただけだがお気に入り。第3楽章のDSCH(レ・♭ミ・ド・シ)の部分ですね、やっぱり。DSCHとは、ショスタコーヴィチの名前のつづりをドイツ語音名に直したもの。自分の名前を音名に直して曲に入れるのはシューマンが得意だと思っていたけど、ショスタコもそういうことをやっていたんだね。

 以上。ヴィオラ・ソナタもヴィオラシリーズに入れようかと思って聴いてみたがこれは良く分からず…。また色々聴いてみます。また好きな作曲家が増えて嬉しい。


*まぐさんからトラックバックをいただきました。ピアノ曲も気になります。
「きゃべつ畑のかなた:24の前奏曲とフーガ」
 それから、ジャスミンさんもユニークな方法で曲紹介されています。
「★Smiley twins|双子と一緒に、にこにこな毎日★:おもちゃの行方」
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by halca-kaukana057 | 2007-07-13 23:14 | 音楽


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