2008年 08月 27日
ブルグミュラーの困難を楽しめ
まとまった練習時間はなかなか取れずにいますが、ちょっとの時間でもいいから…と練習しています。たった10分でも、続けていれば何かつかめるはず。
【ブルグミュラー25】
◆22:再会(帰途)
一定のテンポを保つことがいかに難しいかをこの曲で実感しています。まだスローペースでしか弾けないので、弾いているうちにテンポを上げてしまうと途中から弾けなくなってしまう。最初ゆっくりに弾いていても、途中から無意識にテンポを上げてしまう悪い癖が出てしまっている。ゆっくりゆっくり、落ち着いて。焦らない。完成時のテンポにはまだ無理して近づけなくてもいい。徐々に近づけていけばいいのだから、今は出来るテンポで確実に弾こう。そう自分に言い聞かせて練習中です。
最初は「何じゃこりゃぁ!?」と思っていたこの曲ですが、練習しているうちにだんだん好きになってきた。楽しくなってきた。難しいことに変わりは無い。弾けていない箇所がいくつもあり、要求される技術や表現にはまだまだ遠いのに、それに近づこうと練習するのが楽しい。ブルグミュラーを続けてきて、「これはブルグミュラー先生のイジメじゃないのか?」と思うほど難しいと感じる箇所に何度も出会ってきた。技術的な部分でも、楽曲読解・理解の面でも、表現での部分でも。例えば11曲目「せきれい」なんて最高のスパルタ曲でないかと思うし、7曲目「清い流れ」も技術的にも、曲の美しさを引き出す点でも本当に難しい曲だと思う。2曲目「アラベスク」は短いようで、未だに弾きこなせていない。本当にブルグミュラーは初級向けの練習曲集なのかと疑いたくなるぐらい。でも、演奏できるようになった時、またその過程でも、美しさや楽しさ、悲しさや寂しさなどその曲の魅力に触れた瞬間や、自分の指で引き出せた瞬間に、この練習曲集を演奏することにして本当によかったと感じる。道のりは険しく要求されるものは厳しいが、その過程がだんだん楽しくなってくる。目指す音を出せた時の充実感がたまらない。今「再会」を練習していても同じことを感じる。ブルグミュラーとともに歩んで約5年(途中半年以上のブランクもあったが)。ようやくブルグミュラーとじっくり付き合えるようになってきたみたいだ。この曲を含め、あと3曲。難しさの中にある楽しさを、最後までじっくりと味わいたい。
ということで、苦戦している箇所。
まずは冒頭の左手連打。スタッカートにならずにベタベタになってしまう。右手の和音も、スラーであることに注意。和音の流れがブツブツと切れてしまっている。8小節目から9小節目への流れもきれいにつながらない。滑らかに橋渡ししたいのだが…。
17小節目から第2主題、左手がメロディーに。右手の和音が大きくならないように。左手のメロディーも流れるようにのびのびと。まだブツブツ切れています。19小節目のp、21小節目のsfにも注意。
あと、タイトルが「再会(帰途)」とあるように、誰か(家族?友人?)に会うために帰る人を描写していると思われるこの曲。完成時のテンポだとずいぶん速くないかと感じている。走る情景はイメージできない。馬に乗っているならこの速さでもいいと思う。または、物理的な速さではなく心理的な…早く帰りたい、一秒でも早くあの人に会いたいという気持ちを表現しているのかと。どうなんだろう?
まだまだ練習が足りないけど、まずは一度録音してみよう。
♪再会(帰途) 第1回録音
まずは一定のテンポでゆっくりと確実に弾くことを目標に。
【プレ・インベンション】
◆ブレ(L.モーツァルト)
指使いが非常にややこしい。切る音と伸ばす音の違いの出し方も、リズム感も。左手はそんなややこしいものではないのに、ややこしいと感じてしまう。これがバロックの難しさなのだろう。実はこの曲はあまり乗り気ではなかったのだが、この曲もだんだん面白くなってきた。バロックは続けていかないと、すぐに感覚を忘れてしまう。続けてこそ。
********
練習記録はここまで。さて、「アリエッタ」も終わったので、また新しい曲を始めようかと思っている。何を弾こうかと考えたのだが、そろそろシベリウス「樅の木」をやってみてもいいのではないかと思っている。一番演奏したい、大好きな曲だ。あのアルペジオの嵐と、重く静かな低音はまだ無理だと思ってきた。未熟な状態で、この曲は弾きたくない。未熟な自分が弾いても、この曲の魅力は引き出せない。この曲だけは台無しにしたくない。そうやって「守り」続けてきたのもある。
でも、「やってみてもいいのでは」と思い始めている。今の自分にこの曲を演奏するだけの技術も、表現力も十分についたとは思えない。やってみてかなり苦労すると思う。半年以上…1年ぐらいかかるかもしれない。だが、挑戦してみたい。挑戦というのはちょっと違うかな。これまでは聴くだけだった「樅の木」を、自分で演奏することで見直してみたい、聴くだけでは気がつかなかった魅力を探してみたいのだ。ええい、とにかく弾いてみたいんだ。
何ヶ月かかるかわからない。途中で練習が停滞するかもしれない。だが、やってみよう。
本当は、シューベルト「楽興の時」第3番と、シューマン「美しい5月よ、お前はもうすぐやってくる」(ユーゲントアルバムより)と悩んだ。今もまだ悩んでいる。うーん、でもここは「樅の木」で!!
エキサイトブログにもようやくYouTube動画を公式に貼れるようになったので、お気に入りの「樅の木」の演奏を。ゆっくりなのもいいな。
もとはニコニコ動画にアップされたもの。
◆ニコニコ動画版
YouTubeにもニコニコにも、「樅の木」演奏動画が増えてきているので、いい勉強になります。
【ブルグミュラー25】
◆22:再会(帰途)
一定のテンポを保つことがいかに難しいかをこの曲で実感しています。まだスローペースでしか弾けないので、弾いているうちにテンポを上げてしまうと途中から弾けなくなってしまう。最初ゆっくりに弾いていても、途中から無意識にテンポを上げてしまう悪い癖が出てしまっている。ゆっくりゆっくり、落ち着いて。焦らない。完成時のテンポにはまだ無理して近づけなくてもいい。徐々に近づけていけばいいのだから、今は出来るテンポで確実に弾こう。そう自分に言い聞かせて練習中です。
最初は「何じゃこりゃぁ!?」と思っていたこの曲ですが、練習しているうちにだんだん好きになってきた。楽しくなってきた。難しいことに変わりは無い。弾けていない箇所がいくつもあり、要求される技術や表現にはまだまだ遠いのに、それに近づこうと練習するのが楽しい。ブルグミュラーを続けてきて、「これはブルグミュラー先生のイジメじゃないのか?」と思うほど難しいと感じる箇所に何度も出会ってきた。技術的な部分でも、楽曲読解・理解の面でも、表現での部分でも。例えば11曲目「せきれい」なんて最高のスパルタ曲でないかと思うし、7曲目「清い流れ」も技術的にも、曲の美しさを引き出す点でも本当に難しい曲だと思う。2曲目「アラベスク」は短いようで、未だに弾きこなせていない。本当にブルグミュラーは初級向けの練習曲集なのかと疑いたくなるぐらい。でも、演奏できるようになった時、またその過程でも、美しさや楽しさ、悲しさや寂しさなどその曲の魅力に触れた瞬間や、自分の指で引き出せた瞬間に、この練習曲集を演奏することにして本当によかったと感じる。道のりは険しく要求されるものは厳しいが、その過程がだんだん楽しくなってくる。目指す音を出せた時の充実感がたまらない。今「再会」を練習していても同じことを感じる。ブルグミュラーとともに歩んで約5年(途中半年以上のブランクもあったが)。ようやくブルグミュラーとじっくり付き合えるようになってきたみたいだ。この曲を含め、あと3曲。難しさの中にある楽しさを、最後までじっくりと味わいたい。
ということで、苦戦している箇所。
まずは冒頭の左手連打。スタッカートにならずにベタベタになってしまう。右手の和音も、スラーであることに注意。和音の流れがブツブツと切れてしまっている。8小節目から9小節目への流れもきれいにつながらない。滑らかに橋渡ししたいのだが…。
17小節目から第2主題、左手がメロディーに。右手の和音が大きくならないように。左手のメロディーも流れるようにのびのびと。まだブツブツ切れています。19小節目のp、21小節目のsfにも注意。
あと、タイトルが「再会(帰途)」とあるように、誰か(家族?友人?)に会うために帰る人を描写していると思われるこの曲。完成時のテンポだとずいぶん速くないかと感じている。走る情景はイメージできない。馬に乗っているならこの速さでもいいと思う。または、物理的な速さではなく心理的な…早く帰りたい、一秒でも早くあの人に会いたいという気持ちを表現しているのかと。どうなんだろう?
まだまだ練習が足りないけど、まずは一度録音してみよう。
♪再会(帰途) 第1回録音
まずは一定のテンポでゆっくりと確実に弾くことを目標に。
【プレ・インベンション】
◆ブレ(L.モーツァルト)
指使いが非常にややこしい。切る音と伸ばす音の違いの出し方も、リズム感も。左手はそんなややこしいものではないのに、ややこしいと感じてしまう。これがバロックの難しさなのだろう。実はこの曲はあまり乗り気ではなかったのだが、この曲もだんだん面白くなってきた。バロックは続けていかないと、すぐに感覚を忘れてしまう。続けてこそ。
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練習記録はここまで。さて、「アリエッタ」も終わったので、また新しい曲を始めようかと思っている。何を弾こうかと考えたのだが、そろそろシベリウス「樅の木」をやってみてもいいのではないかと思っている。一番演奏したい、大好きな曲だ。あのアルペジオの嵐と、重く静かな低音はまだ無理だと思ってきた。未熟な状態で、この曲は弾きたくない。未熟な自分が弾いても、この曲の魅力は引き出せない。この曲だけは台無しにしたくない。そうやって「守り」続けてきたのもある。
でも、「やってみてもいいのでは」と思い始めている。今の自分にこの曲を演奏するだけの技術も、表現力も十分についたとは思えない。やってみてかなり苦労すると思う。半年以上…1年ぐらいかかるかもしれない。だが、挑戦してみたい。挑戦というのはちょっと違うかな。これまでは聴くだけだった「樅の木」を、自分で演奏することで見直してみたい、聴くだけでは気がつかなかった魅力を探してみたいのだ。ええい、とにかく弾いてみたいんだ。
何ヶ月かかるかわからない。途中で練習が停滞するかもしれない。だが、やってみよう。
本当は、シューベルト「楽興の時」第3番と、シューマン「美しい5月よ、お前はもうすぐやってくる」(ユーゲントアルバムより)と悩んだ。今もまだ悩んでいる。うーん、でもここは「樅の木」で!!
エキサイトブログにもようやくYouTube動画を公式に貼れるようになったので、お気に入りの「樅の木」の演奏を。ゆっくりなのもいいな。
もとはニコニコ動画にアップされたもの。
◆ニコニコ動画版
YouTubeにもニコニコにも、「樅の木」演奏動画が増えてきているので、いい勉強になります。
by halca-kaukana057
| 2008-08-27 23:09
| 奏でること・うたうこと