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ブルグミュラー「帰途」から学んだこと

 ずっと苦戦していたブルグミュラー「帰途(再会)」。前回のスローテンポ練習を経て、何とか形になってきました。しかし、指定テンポだと相変わらず雑で滅茶苦茶な演奏になってしまう。また同じようなことを悩みそうになった時、音楽の友社版の楽譜(春畑セロリ:解説)の「先生のためのまえがき」に、指導ポイントとしてこんなことが書いてあった。
曲としての理想的なテンポは?
その生徒にとっての理想的なテンポは?

 指定テンポにこだわる(ここでは「こだわる」という言葉の元々の意味…ネガティブな意味で)必要は、必ずしもない。その演奏者にとって理想的なテンポがある。このことにようやく気が付いた。今自分がこの曲を演奏する時、自分に出来る技術・表現でこの曲の魅力(軽快さ、中間部の低音)を引き出せるテンポで丁寧に演奏できれば、何が何でも指定テンポに合わせなければいけない訳でもないかもしれない(勿論、人によって考え方は違うだろうが)。

 ブルグミュラーの25曲の練習曲は、曲想も調性もテンポもバラエティに富んでいる。人それぞれ得意なタイプの曲・苦手なタイプの曲というのがあるだろう。苦手なタイプの曲や、技術的に難しい曲に出会った時、どうするか。練習して、苦手を克服できれば一番。でも、もしなかなかうまく克服できなかったら。ピアノ演奏・練習はそこで終わりじゃない。そのうち似たようなタイプの曲を演奏することになるかもしれない。徐々に苦手を克服していければいい。その苦手を克服する途中で、どうその曲を演奏するか。適当に弾いてしまえる場合もあると思うけど、その人に合ったテンポでもその曲の魅力を引き出せる弾き方があると思う。「帰途」を練習していて、そんなことを考えた。

 一応完成版録音です。まだまだ納得がいかない部分もありますが、今の私の現状ということで。「貴婦人の乗馬」まで終わってしまい別の曲集を弾いていても、いつかまたリベンジし直したい。ああ、「せきれい」を思い出すなぁ。苦労度としては、「せきれい」より上な気がする。

帰途(再会)完成版録音ピアノ録音置き場ブログへ。完成版の2つです。

 次はさらに苦労することが確実である24曲目「つばめ」。譜読みを始めてみているのだが、全く弾ける気がしない。手の交差をこの曲で練習しよう。あと、「帰途」の練習で思ったことがもうひとつ。いくら苦戦したからとは言え、長く時間をかけ過ぎではないか。半年近くかかっている。ダラダラと練習を続けていても、なかなか向上しない。練習する時、大まかな見通しを立てて練習する方が、いいのかもしれない。やってみよう。「つばめ」譜読みは来月20日まで。この間、テンポは絶対に上げないこと>自分。ゆっくりでも、丁寧に。

 あと、ブルグミュラーおさらいとして、1曲目「素直な心」も練習中。最初に練習した時は曲想がつかめずよくわからないまま弾いてしまった。ひねくれ人間だからか…。今は優しく朗らかな、素直な曲だと感じる。好きな曲です。後半部分の和音に、うまい具合に半音が効いている。さすがブルグミュラー。



【プレ・インベンション】
◆14:アレグロ(テレマン)
 ブルグミュラーばっかりやっていて、こっちはおろそかに。この曲はどう弾いたらいいのだろうと、曲想がつかめずにいた。テレマンって、どんな作品を書いたんだろう?と言うことで、あのバロック音楽CD50枚ドイツ・ハルモニア・ムンディ箱から45枚目のテレマン作品集を聴いてみる。

Telemann:Concertos For Winds
/Camerata Koln M.schneider(Fl)Etc
(試聴できます)

 DHM50BOXとは別に、このCDも。
Telemann:Trio Sonatas For Flute
/Bruggen, B.kuijken, Leonhardt, Etc

 聴いてみて、テレマンってリコーダーやフルート、オーボエといった木管楽器を用いるのが得意だったのかな?と思う。ならば、メロディー部分は木管楽器をイメージして。左手パートはチェンバロを。

テレマン:アレグロピアノ録音置き場ブログへ。第1・2回録音です。

 うーん、木管の歌には聞こえない…。まだまだ。
by halca-kaukana057 | 2008-10-31 22:15 | 奏でること・うたうこと

好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)
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