カテゴリ:音楽( 239 )

アンスネスのシベリウス!?

 Proms、並びにシベリウス音楽祭で海外ネットラジオ(動画)オンデマンドの豊かさに圧倒され、以来、あちらこちらの海外の放送局のオンデマンドサイトで聴きまくっています。日本の自宅にいながら、海外のコンサートのライヴ音源を気軽に聴けるようになったとは、いい時代になりましたね…(結構昔からあったのですが、ネット環境が整っておらず、また時差もあるためなかなか手が出せなかった。オンデマンドならいつでも聴ける。ありがたい)

 主にイギリスBBCや、フィンランドYLE(ここは動画もある)、スウェーデンP2、デンマークDRP2などを聴いています。英語はまだいいのですが、フィンランド語やスウェーデン語、デンマーク語…フィンランド語は何とか。特にデンマーク語はどう発音したらいいのか分からない表記ですが、翻訳サイトを使って何とか解読しています。フィンランド語は読めるようになりたいなぁ…それ以前に英語ももっと読めるようになりたい…!

 その中で見つけたこれ。フィンランドYLEでラジオ放送され、オンデマンドで聴けるようになっています。
YLE:Areena Radio:Konsertteja Leif Ove Andsnes konsertoi Kansallisoopperan päänäyttämöllä

シベリウス:
 キュッリッキop.41
 5つの小品(樹の組曲)op.75より 第4曲:白樺、第5曲:樅の木
 5つのスケッチop.114より 第3曲:森の湖、第4曲:森の歌、第5曲春の幻
 
 ピアノ:レイフ・オヴェ・アンスネス

 2015年10月25日 フィンランド国立歌劇場(エスポー国際ピアノフェスティバル2015)

◇公式サイト:Pianoespoo:Leif Ove Andsnes at the National Opera
◇コペンハーゲンでも同プログラム。こちらでも聴けます:DR P2:P2 Koncerten: Leif Ove Andsnes i København
◇アンスネス公式サイトでのコメント:Leif Ove Andsnes explains the new solo recital program
 ※この後にもプログラムは続いていますが、割愛します

 アンスネスがシベリウスを演奏ですと!!?
 1曲目は3つの楽章からなる「キュッリッキ」。「カレワラ」の物語のひとつ、レンミンカイネンがサーリの美女・キュッリッキに求婚するも失敗。強引に連れ帰って妻にする(レンミンカイネンらしい…w)キュッリッキはレンミンカイネンと妻になる条件を交わすも、キュッリッキの方が破ってしまう、というお話。グレン・グールドも録音していた作品です。
 その次は、ご存知「樹の組曲」op.75から、白樺と樅の木。説明は多分要らないと思います。アンスネスの「樅の木」が聴けるなんて…。ずっとアンスネスに演奏して欲しいなぁと思っていました!
 その次が、シベリウス後期のピアノ曲集「5つのスケッチ」から3曲。交響曲第6番がop.104、7番がop.105.「タピオラ」がop.112.その後の作品なので、後期も後期です。ピアノ曲も、交響曲・管弦楽曲と同じように、静かに、暗く、独特の響きをしています。でも、管弦楽とはちょっと違うピアノの響きがうまく出ている作品です。全音ピアノピースで楽譜が出ています(なぜか持ってます)。

 同じ北欧出身として、通じるものがあるのかなぁ。ノルウェーとフィンランド、違いはありますが…。これまで、アンスネスがシベリウス作品を演奏したのは、アルバム「HORIZONS」に収録された「13の小品」より「エチュード」op.76-2のみ。子どもの頃から演奏していた作品だそうです。この演奏もとても好きです。

 今後、アンスネスがシベリウス作品を録音してCDを出すのかなぁ…?だったらとても嬉しいなぁ。シベリウスイヤーの今年、交響曲はかなり取り上げられていますが、ピアノ曲や声楽、室内楽ももっと取り上げられていいのになぁ…と思っていたところにこの演奏が聴けたので、とても嬉しいです。
 ちなみに、この演奏会の他の曲、ショパンやドビュッシーも、以前は演奏していたこともあったけど最近はそんなに演奏していないはず。嬉しい演奏会です。

 いつまで聴けるかわからないので、お早めにどうぞ(オンデマンドはここが恐ろしい…)

ホライゾンズ~ピアノ・アンコール集

レイフ・オヴェ・アンスネス / ワーナーミュージック・ジャパン


[PR]
by halca-kaukana057 | 2015-11-09 23:31 | 音楽

怖い?シベリウス4番 カラヤン&ベルリンフィル(1976年版)

 最近シベリウスに関しては歌曲とか声楽付き管弦楽曲が多い気がします…(でもPromsとシベリウス音楽祭では交響曲も聴いたよ)。シベリウスイヤーもそろそろ追い込みの季節。今日は最近聴いた交響曲第4番について書きます。

 聴いたのは、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィル。1976年の録音です。
 カラヤンがシベリウス4番を録音したのは、調べてみたら3回あるそうで。1953年にフィルハーモニア管と1回目、1965年にベルリンフィルと2回目。そして1976年にベルリンフィルともう一度録音したのが、今回私が聴いた演奏。公式にCDになってないライヴを含めるともっとあるんだろうなぁ。

 最初、このカラヤンBPOの4番を聴いた時、あれ?と思いました。そしてだんだん怖くなってきた。暗くて重くて怖い。シベリウスの交響曲の中でも4番は特に好きな交響曲です。最初はなかなか親しめませんでしたが、聴けば聴くほどこの暗さにハマっていく。この4番からシベリウスの独特の音楽が更に深まっていくのだろうなと感じます。チェロのソロの暗さ、第4楽章は一瞬明るくなるけれども、また暗くなって静かに沈むように終わる。落ち込んでいる時、ひとりになりたい時にもよく聴く曲です。そんな時にこそすっと入ってくる。あと、「夜の騎行と日の出」op.55、弦楽四重奏曲「親しい声」op.56、「吟遊詩人」op.64、「ルオンノタール」op.74など、この交響曲第4番op.63と同じ時期に書かれた作品には好きなものが多いです。

 なのですが、カラヤン&BPO(76年版)の4番…聴いていて今までにない怖さ、暗さを感じた。聴き終わった時には、なんだこのシベ4…!?と呆然としていた。シベ4で特に暗くて凄みのある演奏といえば、ヘルベルト・ケーゲル指揮ライプツィヒ放送交響楽団のもの。これは本当に真っ暗。パーヴォ・ベルグルンド指揮ヘルシンキフィルや、オスモ・ヴァンスカ指揮ラハティ響も結構暗め。一体何に私は「怖い」と思ったのか。ケーゲル盤を聴いてみたが、最初から最後まで、ただならぬ緊張感で、やっぱり真っ暗。でも、カラヤン&BPO(76年版)とはまた違う。カラヤン&BPO(76年版)はそこまで真っ暗ではないけれども、ずっしりと重く、暗く、険しいものを感じます。金管の音色や弦の響き、ティンパニの強さ、テンポ、トーンがそう感じさせるのかなと、別の演奏と聴き比べつつ何度か聴いて思いました。

 私がシベ4をどんな音楽か表現する時、いつもこんな風に答えます。
 澄んだ透明な冷たい湖の水の中にいて、光はあまり差し込んでこなく暗い。音も余計な音は聴こえず静か。水は澄んでいるのに底が見えない。深い湖の水の中に、ずっと漂っている。湖面は鏡のようで、静かに森と空を映している。
 この表現は、ベルグルンド指揮ヨーロッパ室内管の演奏を聴いた時に思いついたのですが、他のシベ4もそんな雰囲気だなと聴いていました。ですが、このカラヤン&BPO(76年版)の演奏は、湖の水の中というよりも、暗い暗い、深い森の中。その森がフィンランドの森なのか、ドイツの森なのか、どこの森なのかはわからないのですが、これまでのシベ4とは違ったものを感じました。

 何度か聴いた今は、最初に聴いた時の「怖さ」はあまり感じなくなったのですが、シベ4で怖いと感じたのは初めてだったので驚きました。聴いた時の精神状態もあったのかもしれない。
 ちなみに、聴き比べしようと持っているシベ4をひたすら聴き続けていたら、気分が悪くなってしまいました…。好きだけど、さすがにあの暗い曲をいくつも聴き続けていたら精神的にやられるのだな…。危険なのでおすすめしませんw

 シベリウスイヤーの今年のうちに聴きたいシベリウス作品・演奏、やってみたいことがたくさんあるのですが、全然消化しきれません。しかも、ネットラジオ・オンデマンドでライブもどんどん増えているので手に負えない状態に。シベリウスの誕生日は12月8日、この日で生誕150年を迎えるので、生誕150年は今年の12月8日から来年の12月7日ということで、シベリウスイヤー延長してもよろしいでしょうか…(勝手にやりなさいw)

・ケーゲル指揮ライプツィヒ放送交響楽団のシベリウス4番:真っ暗4番
・シベリウスイヤー記念、Proms&シベリウス音楽祭まとめ:Proms2015 シベリウスプログラム&シベリウス音楽祭 まとめ
 Promsはもう聴けなくなってしまいましたが、シベリウス音楽祭はまだ聴ける演奏があります。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2015-10-29 22:31 | 音楽

続・生のオペラを観に行こう ヴェルディ:椿姫

 オペラに関する記事は久しぶりです。声楽なら、オペラよりも歌曲(伴奏はピアノでもオーケストラでも)やオペラアリア抜粋を中心に聴いていました。オペラ全曲となるとなかなか時間が…。なので、やはり生で観るのが一番集中できます。
 昨年初めて生のオペラを観に行ったのですが、今年も観に行く機会がありました。2年連続でオペラ公演があるなんて当地では考えられない…と思いながらw演目は、ヴェルディの「椿姫」。「乾杯の歌」が有名ですね…ってそれしか知らなかった…予習もロクにせずに観に行くことに…大丈夫か?

・ヴェルディ:作曲:歌劇「椿姫」(全3幕)
 プラハ国立歌劇場
 マルティン・レギヌス指揮、プラハ国立歌劇場管弦楽団、合唱団、バレエ団
 演出:アルノー・ベルナール

 開演前、購入したパンフレットのあらすじを読んで簡単に予習。舞台はパリ。ヒロインは売れっ子娼婦のヴィオレッタ。華やかな毎日を送るが、そのせいか彼女は結核に侵されていた。そのヴィオレッタのパーティに、アルフレードというひとりの男性がやってくる。アルフレードはヴィオレッタに一目惚れし、会いたい思いでパーティに参加した。パーティの途中、誰もいなくなり、ヴィオレッタは具合が悪そうにしている。そのヴィオレッタを心配し、愛を告白するアルフレード。その一途な思いに、ヴィオレッタは心動かされる。ヴィオレッタもアルフレードのことを愛するようになる。が…

 舞台は白の壁の建物、白のソファ。ヴィオレッタも白のドレス。一方、アルフレードや合唱の取り巻きの人々は黒の衣装。白と黒だけのシンプルでモダンな舞台。でも、第2幕では床に黄色のカーペット代わりのようなものがあり、日の差し方も変えている。場面が変わると白の建物の位置を動かして、黒い面を出している。シンプルだけど、シンプルだからこそ多様な見せ方が出来る舞台にしてあるんだな、と感じました。

 第1幕の最初に、「乾杯の歌」が。字幕を見て、ああ、こういう歌詞だったんだとようやく知りました。今まで、例えばNHKニューイヤーオペラでも歌詞字幕を見ていたはずなのですが、物語のあらすじ、これからどうなるのかがわかって、「乾杯の歌」の歌詞もわかった。ただ楽しく盃を交わし、宴を楽しもうという意味だけでなく、今が楽しければそれでいいというヴィオレッタの信条に基づいていたのだな、と。

 ヴィオレッタは多くの男性と過ごすけれども、心から誰かに愛され、愛すということを知らない。そんなヴィオレッタに一途に愛を告白するアルフレード。こんな気持ち初めて…と人を愛する感情に目覚めるヴィオレッタが印象的でした。でも、「花から花へ」で、自分はその時その時の快楽に生きる、と…。このあたりから、ヴィオレッタに幸せになってほしいと思いながら見ていました。この「花から花へ」の自問するヴィオレッタの歌がとてもきれいでした。

 第2幕では娼婦を辞め、ヴィオレッタはアルフレードと暮らしている。アルフレードの一途な思いが届いた…よかった…と思ったのもつかの間。2人の生活は楽ではない、お金の問題。そして、アルフレードの父・ジェルモンがやってきて…。2人がだんだんとすれ違っていってしまうのが悲しい。2人とも一途にお互いを思っているからこそのすれ違いなのかもしれない…。
 2人が再会するフローラのパーティでバレエも登場。でもあまり存在感がなかったような。多分、パーティの客がごちゃごちゃと回りにいるせいかもしれない。

 すれ違ったまま、最後の第3幕。この第3幕への前奏曲がまた重く悲痛。結核が悪化し、ヴィオレッタの命は残り少ない。ヴィオレッタの世話をするアンニーナもけなげ。残り少ない命、アルフレードと愛し合った日々を回想するヴィオレッタ…このまま終わってしまうのか…?あらすじを読んで終わりがわかっていてもそう思ってしまう。そして、戻ってきたアルフレード。ジェルモンも謝り、誤解が解け、再会を喜ぶ2人。でも…。最後はつらかった。でも、ヴィオレッタは報われた、救いのある最期だったのだと感じました。昨年観た「カルメン」よりは救いのある最後だと思う。

 心から愛し、愛し合うこと。愛のすれ違い。その時その時だけの快楽に身を任せて生きること。現代でも色褪せないテーマで、考えながらも観ていました。「椿姫」ってこういうオペラだったんだ。やはりオペラは生で観るほうが集中して、物語も楽しめます。やっぱり今回も字幕を見て、歌手を見て、演出を見て…目が忙しくて大変でした。
 前回はオケピットがあまり見えない位置に座っていたのですが、今回はオケピットが見える位置に座ったので、オケピットを見るのも面白かった。暗い中演奏するのは大変そうだなぁ…。

 昨年の「カルメン」はフランス語、今回の「椿姫」はイタリア語。声楽でイタリア歌曲集をやっているので、イタリア語の単語にも反応しました。特に、愛を意味する「amore」。何度も出てきます。イタリア歌曲集でも「amore」と歌われる歌はたくさんあり、今私も取り組んでいます。その表現や歌唱についても勉強になりました。イタリアオペラもいいなぁ。

 ヴィオレッタのソプラノの美しい声、アルフレードのテノールの甘く強い声にも惹かれました。ジェルモンのバリトンも渋い。メゾソプラノがあまり出てこないのが残念…。

 また他の作品も生で観たいです。オペラはやっぱり面白い。
f0079085_23122147.jpg


・昨年の「カルメン」:オペラ事始 その4 生のオペラを観に行こう
[PR]
by halca-kaukana057 | 2015-10-27 23:13 | 音楽

フォーレを聴こう その6 ピアノ三重奏曲

 今年はシベリウスイヤー(同い年のニルセンにも入門したい)ですが、フォーレも生誕170年。1845年生まれ。フランス近代作曲家の作品は、夏はピアノ曲を聴きたくなりますが、秋はヴァイオリンやチェロなどの器楽曲、室内楽を聴きたくなります。他の作曲家でもそうかもしれないけど。

 以前紹介したこのまとめ。
ゴールデンタイムズ:クラシック音楽でこれだけは聴いておけ!という曲を貼っていくよ
 この中にフォーレもあります。
 ピアノ三重奏曲ニ短調 op.120 そういえばまだ室内楽は取り上げてなかった…。

 フォーレの晩年に作曲された作品。聴覚障害や体力の衰えなどに苦しんでいた頃。この頃はピアノ五重奏曲op.115、弦楽四重奏曲op.121など室内楽や器楽曲を作曲していました。

 ピアノとヴァイオリンとチェロ。短調で物悲しい雰囲気もあるけれども、同時に穏やかでやさしい第1楽章。短調で少々激しい曲調になった後、長調に転調するのがとても美しい。寂しい雰囲気だけど、3つの楽器が語り合うようでやさしい気持ちにもなれる。聴いていて不思議な感じもするけれども、胸が締め付けられそうです。
 第2楽章は長調で穏やかなメロディー。長調だけど、ぽつぽつと語るような、ささやくようなヴァイオリンとチェロがやっぱり物悲しい。明と暗(陰影)が混在していて、そこがいい。
 第3楽章は「Allegro vivo(快速に、いきいきと)」で曲調も前の2楽章と比べても勢いや激しさがあるのですが、派手さはない。最初のあたりで、ヴァイオリンとチェロの高音の掛け合いがきれい。ピアノは確かにいきいきとしているのですが、ヴァイオリンとチェロから突出することなく、そばにいる。最後は長調で快活に終わる。
 聴いたのは、ジャン=フィリップ・コラール(ピアノ)、 オーギュスタン・デュメイ(ヴァイオリン)、フレデリック・ロデオン(チェロ)の演奏。

 明るさと暗さ、勢いと穏やかさなどの間で揺らぎ、内面へ向かうような曲に感じました。昨日今日と、雨が降ったり止んだり晴れ間から陽が差したり…と変わりやすい天気なのですが、そんな風にも感じました。聴けば聴くほどハマる曲です。
 ちなみに、ヴァイオリンの代わりにクラリネットでも演奏可能らしい。元々フォーレは、ピアノとチェロとクラリネットでこの曲の構想を練っていた。それがいつの間にかヴァイオリンになってしまったのですが、クラリネット版もあるなら聴いてみたい。また違う雰囲気になりそう。

【フォーレシリーズ:過去記事】
・第1回:フォーレを聴こう その1「シシリエンヌ」
・第2回:フォーレを聴こう その2「ラシーヌ雅歌」
・第3回:フォーレを聴こう その3「ドリー組曲」
・第4回:フォーレを聴こう その4 フォーレの月の歌
・第5回:フォーレを聴こう その5 「夜想曲集」
[PR]
by halca-kaukana057 | 2015-09-29 23:09 | 音楽

オーケストラで世界一周 今日は一日世界のオーケストラ三昧

 連休はとりわけどこかに出かけるというわけでもなく、お彼岸のお墓参りをしたり、天気もよかったのでちょっと近場で日光浴&散歩したり、家で音楽を聴いたり、声楽の練習をしたり…とのんびりと過ごしました。その連休中にNHKFMで放送された「今日は一日世界のオーケストラ三昧」。世界各地のオーケストラを10時間、徹底的に楽しもうという番組。世界各地には魅力的なオーケストラがたくさんありますが、どこのオケが出てくるかな、と聴いていました。
NHK:今日は一日“世界のオーケストラ”三昧
 相変わらず、「○○三昧」のサイトがしょぼいまま…以前は充実してたのに、何故こうなった。プレイリストも当日はリアルタイム更新されていたのですが、現在はなくなってしまった…。後日アップの予定らしい。

 世界のオーケストラを紹介、とっても世界は広い。アメリカ大陸編、ロシア・東欧編、アジア・中東・アフリカ・オセアニア編、ヨーロッパ編に分けて、各地のオーケストラを、ゲストのオススメやリクエストに応えながら紹介していきます。でも、ヨーロッパは非常にたくさんのオーケストラがあるから足りなくなるだろう…せめて地中海・フランス、中欧、北欧(バルト3国含む)・イギリス、ぐらいには分けたほうがいいんじゃないか…と思いながら聴いていました。

 総合的には、とても面白かったです!知っている、好きなオーケストラも、知らない、聴いたことがないオーケストラも興味深い。アメリカは大富豪がスポンサーになって始めたオーケストラが多いとか、カナダは英語圏とフランス語圏(ケベック州)でちょっと違うとか、ロシアはバレエに強いとか、オーケストラはその地域の特色を反映する。東欧では、スメタナの「我が祖国」には原典版と「現実的演奏版」があるという話は初耳。原典版で演奏すると、メロディーが聞こえにくいなど、色々難しいらしい。ロシアは指揮者や演奏家が個性的ですw
 アジアのオーケストラはほとんど知らない、聴いたことがないのでますます興味深い。台湾交響楽団は、交響曲「台湾」と現代作品で紹介。なかなか面白い曲だった。現代作品も取り上げてくれるのは嬉しい。香港シンフォニエッタのクラシック名曲メドレーは、編曲が笑えるけど巧くて楽しかったwこれいいw曲は流れませんでしたが、お便りでモンゴルのオーケストラが紹介されたのも興味深かった。

 小澤征爾さん指揮ボストン交響楽団の紹介で、リスナーから逆に「オススメを教えて下さい」というのもいいなと思った。そのリスナーさんはまだ10代の若い方。私もクラシック歴はそんなに長くない。好きな作曲家・作品・指揮者オケ演奏家を自然と選んで聴いてしまうので偏りもある。名盤と呼ばれるCDも廃盤になってしまうこともあるし、名演奏と言われてもその頃まだ生まれていなかったり、クラシックに興味を持っていなかった頃だったりするといまいちよくわからないと思ってしまう。そんな人が「こんな曲を聴きたいのだけれど…」というのに応えてくれるのはとてもいいなと思った。そして、有名なコンビの名演でも、ライヴ録音を放送してくれるのもよかった。選曲も超有名曲から、有名曲だけど聞き流してしまうような楽章や、通向けの渋い曲まで、幅広くてよかった。色んなオケ、作曲家、作品を聴きたい。今回の番組は長年のクラシックファンも、初心者も楽しめる感じでいいなと思いました。

 夜のヨーロッパ編はやはり大混戦。また別に「ヨーロッパのオーケストラ三昧」をやりましょうよ、10時間なんて余裕ですよ。ヴァイオリニストの堀米ゆず子さんや、ベルリンフィルのコンサートマスター・樫本大進さんのお話が聴けたのもよかった。演奏家から見たオーケストラといっても、堀米さんのようなソリストと、樫本さんのようなオケの団員ではまた視点が違う。
 ここでも、ロンドンのオーケストラは数が多く競争が激しいせいか性能がいい、という裏話も聞けてよかった。

 私が気になるのは、やはり北欧枠。アメリカ編で、オスモ・ヴァンスカ指揮ミネソタ管弦楽団のシベリウス・交響曲第4番(第4楽章)が流れたのには驚いた。ヴァンスカはラハティ響で来るかな、と思っていたらミネソタ管で来た。しかも、シベリウスでも難解、親しむのは時間がかかる4番交響曲。5番とかじゃなくて4番。私は大歓迎wこうやって楽章だけ取り出して聴くと、ちょっとマイナーといわれる作品にも親しみが沸きやすいかもしれない。
 ちなみに、ミネソタ管は財政状況が大変なことになり、ヴァンスカも一度解雇されどうなるかと思いましたが、オケも何とかなり、ヴァンスカも復帰して本当によかった…。アメリカでは財政難のオーケストラが少なくなく(日本もですが)なくなってしまったオーケストラもある。ヨーロッパやロシアは名前が変わったオーケストラも多い。いつの間に名前が変わっちゃったの?というオーケストラも少なくない。音楽業界には厳しい時代ですが、どこのオーケストラも地域に密着して、演奏し続けてほしい。最初のほうで、サイモン・ラトル指揮バーミンガム市交響楽団を聴きに行ったリスナーの思い出エピソードがよかった。バーミンガムの人々に愛されているんだろうな。しかも、ラトルで急成長。日本でも曲は流れませんでしたが、朝比奈さん時代の大阪フィルや、九州交響楽団と地域のオケのお話もいい。

 番組の最後、ようやく北欧枠!セーゲルスタム指揮ヘルシンキフィルの、シベリウス「フィンランディア」。ヘルシンキフィルはパーヴォ・ベルグルンドもいいよ!北欧オケでオススメを挙げろと言われたら、1時間以上語れる…けれども、大トリがフィンランドオケのシベリウスで嬉しい。北欧枠なら、現代作曲家の作品がかなり多いので、ここでも現代曲を紹介して欲しかったな。特にフィンランドは現代作曲家が多いし、フィンランドのオーケストラ・指揮者も積極的に現代曲を演奏する。「北欧音楽三昧」(作曲家、作品、指揮者、オーケストラ、演奏家)でも大歓迎ですよ!10時間持ちますよw
 番組の最後にBGMで流れていたのは、イギリスの作曲家・ウォルトンの「クラウン・インペリアル(戴冠行進曲)」。イギリス作曲家にも最近注目しているので、これも嬉しい選曲でした。

 残念だったのは、古楽がなかった。古楽アンサンブル・オーケストラも世界中にたくさんある。日本ならバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)。「古楽三昧」も是非…対して「近現代三昧」も面白そう。そして、「日本のオーケストラ三昧」も。今回の番組ではN響が…いつも流してるじゃないですかwしかもパーヴォ・ヤルヴィ指揮。というのは、この番組は今年のNHK音楽祭の番宣も兼ねてのものだったそうで…。

 連休中に旅行などには行かなかったけれど、お家でラジオでオーケストラ世界一周の旅。たっぷり楽しんだ10時間でした。こういう企画、またやって欲しいです。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2015-09-24 21:17 | 音楽

シベリウスの初期作品の暗さ 歌曲集op.38より 没後58年に寄せて

 今日、9月20日はシベリウスの御命日。ちょうどお彼岸なので、毎年、アイノラにあるシベリウスのお墓にお墓参りに行きたい…と思ってしまいます。
 9月、フィンランドは秋も深まってきていると思います。そんなフィンランドの秋と、シベリウス没後58年に寄せて何を聴こう…今回も声楽・歌曲から。「5つの歌」op.38の第1曲「秋の夕べ(Höstkväll)」と第2曲「海辺のバルコニーで(På verandan vid hafvet)」。どちらもスウェーデン語の歌詞です。

 歌曲ですが、私が聴いたのは伴奏はオーケストラによるもの。なので、歌曲よりもスケールが大きく感じます。「秋の夕べ」…北欧の短い夏が終わり、陽はどんどん短くなる。暗く、雨も降り、寒く、寂しい北欧の秋。その風景の中、孤独を歌う。歌う、というよりは、語るように。作曲されたのは1905年。初期の作品ですが、後期交響曲、特に4番の頃のような暗さを感じます。「クレルヴォ交響曲」op.9の第3楽章、クレルヴォとその妹の歌の雰囲気にも似ているかもしれない。「クレルヴォ交響曲」の第3楽章は、オペラのような雰囲気もあるし、声楽つきの管弦楽作品の雰囲気もある。初期と後期で、シベリウスの作風は大きく変わりますが、この「秋の夕べ」を聴いていると、シベリウスの音楽に変わりはない、とも思います。
 
 「海辺のバルコニーで」も、内面に問いかけるような孤独を感じる歌。やはり歌うというより、語る雰囲気。海も、北欧の夏の青く爽やかな海ではない、夏が過ぎた寒々とした海を思わせます。そして孤独だけでなく、儚さも感じさせる歌詞。結局は消えてしまう。そんな暗さに病みつきになります。

 このop.38の次、op.39は交響曲第1番。そう思うと、交響曲第1番のイメージも変わってくるかも。やはり、初期と後期で作風は大きく変わるけれども、シベリウスはシベリウスなんだなと感じます。そう思わせてくれる歌曲です。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2015-09-20 23:47 | 音楽

Proms2015 シベリウスプログラム&シベリウス音楽祭 まとめ

 何度も書きますが、今年はシベリウス生誕150年の記念年。世界各国でシベリウス作品が演奏会でいつも以上に取り上げられています。いいことだ…。その中でも、イギリスで現在開催中の音楽祭「BBC Proms2015」、そして現地時間8月31日から9月6日まで開催されたフィンランド・ラハティ・シベリウス音楽祭での交響曲チクルスは気合が入っています。どちらも、オンデマンドでまだ演奏が聴けるものがあります。ということで、自分用メモも兼ねてまとめておきます。

【BBC Proms2015】
Prom 1: First Night of the Proms
・組曲「ベルシャザールの饗宴」op.51
 /サカリ・オラモ指揮BBC響 (こちらでどうぞ)
 プロムスの初日、幕開けの「ファーストナイトコンサート」。今年メモリアルイヤーのシベリウスと、同じく生誕150年(同い年)のデンマークの作曲家・カール・ニールセンの「仮面舞踏会」序曲も取り上げられています。北欧コンビを指揮するのが、BBC響の首席指揮者のフィンランド出身、サカリ・オラモ。昨年のラストナイトコンサートはめちゃくちゃ楽しかったw
 「ベルシャザールの饗宴」、初めて聴きました。組曲版は4曲から構成されていて、第1曲はこれもシベリウスの作品?と思うようなエキゾチックなメロディー。2曲目以降はシベリウスだなぁ、と感じます。第3曲のフルートがしんみりといい。
 このファーストナイトは先日NHKFMでも放送されました。ばっちり録音しました。

Prom 40: Sibelius – Symphonies Nos. 1 & 2
・交響詩「フィンランディア」op.26
・交響曲第1番 ホ短調 op.39
・交響曲第2番 ニ長調 op.43
/トーマス・ダウスゴー指揮BBCスコティッシュ交響楽団
 プロムスでのシベリウス交響曲チクルスその1.デンマーク出身のダウスゴーの指揮。「フィンランディア」に始まり、1番、2番。
 オンデマンドは9月15日まで公開中。

Prom 42: Sibelius – Symphonies Nos. 3 & 4
・交響曲第3番 ト長調 op.52
・ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.47
・交響曲第4番 イ短調 op.63
/イラン・ヴォルコフ指揮BBCスコティッシュ交響楽団
 ヴァイオリン・ソロ:ジュリアン・ラクリン
 シベリウス交響曲チクルスその2.指揮のヴォルコフも、ヴァイオリンのラクリンも存じ上げませんでした。プロムスはこんな今まで聴いたことのない演奏家にも出会えるのがいいところ。
 オンデマンドは9月16日まで。

Prom 43: Sibelius – Symphonies Nos. 5, 6 & 7
・交響曲第5番 変ホ長調 op.82
・交響曲第6番 (ニ短調) op.104
・交響曲第7番 ハ長調 op.105
/オスモ・ヴァンスカ指揮BBC響
 シベリウス交響曲チクルスその3.待ってましたヴァンスカ!!しかも5,6,7番とはわかっていらっしゃる!!これはもう聴いたのですが、1曲目の5番から凄かった。これ1曲目だよね、この後6番7番と続いたらどうなるの?と思ってしまう演奏でした。6,7番もよかった!

Prom 47: Sibelius, Jón Leifs, Anders Hillborg & Beethoven
・交響詩「タピオラ」op.112
/サカリ・オラモ指揮BBC響
 再びオラモ&BBC響。1曲目に「タピオラ」。「タピオラ」の荘厳な雰囲気がたまりません。
 オンデマンドは9月21日まで。

Prom 58: Sibelius – Kullervo
・交響詩「エン・サガ」op.9
・「クレルヴォ」交響曲op.7
/ヨハンナ・ルサネン=カルタノ(ソプラノ)、ワルテッリ・トリッカ(バリトン)、ポリテク合唱団、BBCシンフォニー合唱団(男声合唱)、サカリ・オラモ指揮BBC響
 交響曲チクルスにはこれも入れていいと思う、「クレルヴォ」交響曲。と、「エン・サガ」。初期の作品を再びオラモ&BBC響で。声楽ソロの2人とポリテク合唱団もフィンランド出身。「エン・サガ」を聴いたのですが(「クレルヴォ」に関しては後で書きます)、躍動感あふれる演奏。あの大太鼓のリズムには心躍ります。
 オンデマンドは9月29日まで。
 プロムスは以上。交響詩・管弦楽曲をもっと演奏してもいいのにな。
 スマートフォンから聴く際は、BBCの再生アプリを入れると聴けます。iOSは「BBC iPlayer」、androidは「BBC Media Player」を入れてください。

【ラハティ・シベリウス音楽祭】
 交響曲チクルス・管弦楽作品はオンデマンドで配信されています。しかも動画で。演奏会後すぐに公開。フィンランド国営放送YLEさん、素晴らしい…!!でも、休憩時間の指揮者インタビューなどは全てフィンランド語。全くわかりませんw
 ちなみに、こちらもYLEのアプリを入れるとスマートフォンからも観られます。「YLE Areena」というアプリを入れてください。ブラウザで観たい動画を選択するとアプリが起動します。ただし、アプリもフィンランド語です…。

◇1日目:レイフ・セーゲルスタム指揮ヘルシンキ・フィル
交響詩「タピオラ」op.112(動画:こちらでもどうぞ)
コンサート全編(音声のみ)
ルオンノタール op.70(動画)
(ソプラノ:アヌ・コムシ)
レンミンカイネン組曲(4つの伝説)op.22(動画)
・アンコール:「カレリア組曲」より第3曲「Alla marcia(行進曲風に)」
 幕開けはセーゲルスタム指揮ヘルシンキ・フィルによる管弦楽曲集。「タピオラ」で始まるとはいいですね。そういえば、どれもフィンランドの民族叙事詩「カレワラ」にちなんだ作品。

◇2日目:オスモ・ヴァンスカ指揮ラハティ響
森の精op.15 / 動画その2
交響曲第3番 / 動画その2
交響曲第4番 / 動画その2
・アンコール:伯爵夫人の肖像
コンサート全編
 ラハティ響にヴァンスカが帰ってきました!1曲目の「森の精」は演奏されるのはなかなか珍しい作品。4番はラハティ響の緻密な音に聞き入ります。時に熱いヴァンスカ。アンコールの「伯爵夫人の肖像」、初耳の作品です。さすがヴァンスカ&ラハティ響。マニアックです!

◇3日目:サカリ・オラモ指揮BBC響
エン・サガ / 動画その2 / BBC radio3での放送(11月26日まで)
クレルヴォ交響曲 / 動画その2 / BBC radio3での放送(11月29日まで)
コンサート全編
 (ソプラノ:ヨハンナ・ルサネン、バリトン:ワルテッリ・トリッカ、男声合唱:ポリテク合唱団)
 BBC Promsと同じく、オラモ&BBC響で「エン・サガ」と「クレルヴォ」。ソプラノさんと、合唱の規模(BBCシンフォニー合唱団はいない)が違いますね。Promsと違うのは、やはり動画で観られるところ。「エン・サガ」は初めて演奏風景を観たのですが、思った以上に難しい曲なんだなと感じました。ヴィオラソロが何度もあったのが嬉しかった。この演奏はかなり好き。
 「クレルヴォ」はこれまであまり聴いてこなかった。この際だからお近づきになりたいと聴いてみた。「カレワラ」のクレルヴォの章を読んで頭に入れてから。救いようがない物語ですが、聴いていて、過酷な運命にも立ち向かう毅然としたたくましいクレルヴォの姿をイメージしていました。ドラマティック。3楽章は「カレワラ」の5拍子で、合唱と独唱(ソプラノ:クレルヴォの妹、バリトン:クレルヴォ)の歌に引き込まれる。「クレルヴォ」面白い!好きになった、少し距離を縮められたかも。今度は持っているCDを聴きます。

◇4日目:オッコ・カム指揮BBC響
ヴァイオリン協奏曲 / 動画その2 / BBC radio3での放送(11月25日まで)
 (ヴァイオリンソロ:セルゲイ・マーロフ)
交響曲第2番 / 動画その2 / BBC radio3での放送(11月27日まで)
・アンコール:悲しきワルツ
コンサート全編
 BBC響を、今度はオッコ・カムが指揮します。ヴァイオリン協奏曲のソロ、マーロフさんの服装がかなりラフで、カッコイイ兄ちゃんという雰囲気。演奏もスリリングです。一方の2番はしみじみしてしまう。第4楽章がじんわり味わい深い。
 BBC響はPromsで忙しいところを駆けつけてくださってありがたいですね(オラモが連れてきた?)

◇5日目:ユッカ=ペッカ・サラステ指揮ラハティ響
交響曲第1番 / 動画その2
吟遊詩人 / 動画その2
交響曲第5番 / 動画その2
・アンコール:鶴のいる情景
コンサート全編
 再びラハティ響に戻って、今度はヴァンスカの後にラハティ響を率いたサラステで。1番はシベリウスの交響曲の中でも私はあまり聴かない曲です。でも、この演奏で1番もいいなと思いました。メリハリがあって、第4楽章はじわじわときました。やっぱり1番もいい。ハープがどこか物寂しい「吟遊詩人」。5番は今年は何度も聴いています。聴く度に好きになってます。

◇6日目:オッコ・カム指揮ラハティ響
大洋の女神(波の娘) / 動画その2
ポホヨラ(ポヒョラ)の娘 / 動画その2
交響曲第6番 / 動画その2
交響曲第7番 / 動画その2(アンコールのフィンランディア付き)
・アンコール:フィンランディア
コンサート全編
 最後は、現在のラハティ響の首席指揮者のオッコ・カム。「ポホヨラの娘」の疾走感がたまらない。6,7番はもう言葉は要らない…。アンコール、交響曲チクルスの最後に「フィンランディア」。胸が熱くなります。

 以上、交響曲、管弦楽曲のまとめでした。いつまでオンデマンドで聴けるのかちょっとわからないのですが、お早めに。全員世界で活躍中のフィンランド人指揮者。それぞれ指揮や解釈、音遣いの個性が出ていて面白いなと観ていました。ラハティ響だけでなく、ヘルシンキフィル、BBC響とオーケストラの個性も違う。毎日動画がアップされると観て、聴いて、毎日楽しかった!ありがとうございました!
 ちなみに、交響曲・管弦楽曲の他にもピアノ曲や室内楽も公開されています。更に、同じ頃演奏会をしていたハンヌ・リントゥ指揮フィンランド放送響の演奏会も。大変ですw
【追記】
 個別の動画のなかった1日目・セーゲルスタム指揮ヘルシンキフィルの動画があったので追加しました。あと、昨年2014年のシベリウス音楽祭(オッコ・カム指揮ラハティ響)、12月6日のフィンランド独立記念日コンサートの「フィンランディア」(男声合唱付き)、「吟遊詩人」「クリスティアン王二世」の動画もあるサイトもありました。素晴らしいです。「エン・サガ」を聴いたら、あれ、音が違う…いや、これは初稿だ!!「エン・サガ」の初稿は初めて聴きました。ヴァイオリン協奏曲も初稿です。気になってたけど聴いたことない…という方は是非。
ClassicLive:Sibelius 150 years

【追記その2】
 フィンランド国営放送(YLE)のサイトで公開されていた動画は、1ヶ月間の公開だったようです。10月15日現在は残念ながら観られません。しかし、別に公開しているサイトがあったので、そちらでどうぞ。「動画その2」のリンク先で観られます(追記その1に書いてあるサイトと同じです)。ラハティ響を中心に演奏会の動画を載せているサイトのようです。

【追記その3】
 BBC radio3で、BBC響による演奏が放送され、オンデマンドで聴けるのでリンクを貼っておきます。期間限定なのでお早めに。

【追記その4】
 ラハティ響のコンサート映像を中心にアップしているサイト(「動画その2」のサイト)で、シベリウス音楽祭全ての演奏動画がアップされました。高画質で嬉しいです。あと、12月7日から9日まで、NHKFMでも放送しています。(サラステ&ラハティ、セーゲルスタム&ヘルシンキフィル、カム&ラハティ)

 この秋・冬にはオッコ・カム&ラハティ響や、ハンヌ・リントゥ指揮フィンランド放送響、ヴァンスカも読売響と、来日公演もあります。日本フィル次期首席指揮者となったピエタリ・インキネンも、交響曲チクルスはもう終わったので今年は交響詩・管弦楽曲を取り上げています。10~12月の間に、フィンランド指揮者が4人(既に上半期にはサロネン&フィルハーモニア管、サラステとストルゴーズがN響に客演。計7人!!相変わらずフィンランドの指揮者の勢いが凄い…)、フィンランドオケが2つ来日…なんてこった!!
 私は行けないので、テレビ放送、ラジオ放送があるといいなぁ…。(追記:リントゥ&フィンランド放送響は既に11月末のEテレ「クラシック音楽館」で放送が決まっています。やった!カム&ラハティ響もお願いします!!)
YLE:Areena radio:Radion sinfoniaorkesteri ja Hannu Lintu konsertoivat Japanissa
 一足お先に、音源だけならフィンランド国営放送YLEでも放送され、オンデマンドで聴けるようになっています。海外ツアーでの演奏を演奏会のすぐ後にラジオ放送し、ネットでオンデマンドで聴けるYLE…本当に凄い。公開期間はいつまでなのか不明ですが、多分1ヶ月あたり?お早めにどうぞ。

 まだまだシベリウスイヤーは続きます!
[PR]
by halca-kaukana057 | 2015-09-07 23:14 | 音楽

フィンランド人指揮者でベートーヴェン+α N響演奏会に行ってきた

 久々にオーケストラのコンサートが近場であったので行ってきました。オケはお馴染みN響。久々の国内プロオケ。N響は2008年に一度行った以来。
・その時の記事:悲愴交響曲の重さ
 ↑N響と一言も書きませんでしたが、N響だったんです。

【プログラム】
・ベートーヴェン:「エグモント」序曲 op.84
ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37
交響曲第5番 ハ短調 <運命> op.67
 ピアノ:アリス・紗良・オット
 ヨーン・ストルゴーズ指揮NHK交響楽団

 指揮のヨーン・ストルゴーズ(John Storgårds)さん。何も知らずにチケットを取り、北欧っぽいお名前だけどどこの方だろう?と後から調べたら、なんとフィンランドのご出身。シベリウス音楽院指揮科ヨルマ・パヌラ門下です。なんと…!スウェーデン語のお名前でしたか。ついにフィンランドの指揮者の演奏を聴く機会に恵まれた!プロフィールを読むと、エサ=ペッカ・サロネンの元でスウェーデン放送交響楽団のコンマスを務めていた。その後指揮に転向したとのこと。そういえば、サロネンの指揮でデビューした演奏家ってそれなりに多い気がする。パヌラ門下生が更に新しい指揮者や演奏家を発掘・育成している。フィンランドの指揮者・音楽家が引き継がれていっているのだなぁ。嬉しいことです。
音楽事務所 ジャパン・アーツ:アーティスト情報:ヨーン・ストルゴーズ(指揮)
 ↑ストルゴーズさんプロフィール。検索すると「ストゥールゴーズ」との表記も。スウェーデン語も難しい…。
BBC Proms 2015:Prom 5: Haydn, HK Gruber & Stravinsky
 今年のプロムスにも、BBCフィルハーモニックを指揮していました。動画はこちら(「ペトルーシュカ」)

 私の席は2階の後ろのほう。開演前から、楽団員さんの何人かは舞台で音出ししていたり、舞台裏からも金管楽器の練習している音が聴こえてきました。コンサート開演前のこの雰囲気が好きです。そして開演。N響の皆さんが登場。コンサートマスターは「まろさん」篠崎史紀さん。おお!いつもテレビで観ているまろさんがコンマスとは嬉しい!N響はFMでの定期演奏会生中継や、Eテレ「クラシック音楽館」の放送もよく観ているので、団員さんもそれなりにお名前は覚えている。しかし…私の席からはお顔が判別できない…。木管もどなたが乗っているのかわからないぞ…。いつもはオーケストラ全体を見渡せて、音の響きもいいなら後ろの席でも構わない、と思ってきたのですが…今回は団員さんたちのお顔、表情が確認できる席を取ればよかったとちょっと後悔。または双眼鏡持ってくればよかった。

 指揮のストルゴーズさんが登場して、1曲目、「エグモント」序曲。有名だけど、私はあまり聴いたことがありませんでした。配置は左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ。この曲ではトロンボーンはなし。最初の音から、N響の音の厚みに驚きました。普段ラジオやテレビでよく接しているオーケストラのはずなのに、生の音は違う。これから壮大なドラマが始まると予感させるドラマティックな音楽。刻む弦が印象的。最後は長調で終わるのは5番交響曲に通じるところがある。好きな曲だなと思いました。
 そして、ストルゴーズさんの指揮が熱い。身体全体でダイナミックな指揮。フィンランドの指揮者はスマートでクール(でも熱い時は熱い)、キリッとした指揮をするイメージがありました。キリッとしているのだけれども、動きが大きくて、熱い。でも熱過ぎる、暑苦しい感じはしない。フィンランド人指揮者の個性の幅、そして層の厚さに感心しました。拍手拍手。

 ピアノをセッティングして、2曲目、ピアノ協奏曲第3番。ベートーヴェンのピアノ協奏曲の中でも一番好きな作品です。アリス・紗良・オットさん、明るい緑のドレスが素敵です。アリスさんの演奏も初めて聴きます。後から知ったのですが、アリスさんはコンサートではいつも靴を履かず裸足なのだそう。このコンサートでもそうでした。ロングスカートで、私の席からは確認できなかった。確かに、靴によってペダリングも微妙に変わってしまうし、女性ならヒールの高い靴だと尚更。合理的だな、と感じました。
 いつもCDで聴いている曲ですが、生で聴かないとわからないことが沢山ありました。編成が小さい。ホルンは2管。やっぱりトロンボーンはいない。大きなホールで聴くとちょっと地味なようにも感じました。ピアノの音域が広い。オーケストラとの掛け合いが何度もあり、お互いを引き立てたり、競い合ったり、一緒に渾身の演奏をしたり…オケもピアノもとても楽しい。
 大きなホールで聴くとちょっと地味?と書きましたが…演奏はピアノもオーケストラもダイナミック、迫力があり、華麗でした。第1楽章のカデンツァの華麗さ、難しさも見て聴かないとわからない。アリスさん、難しい箇所も華麗に弾いてしまう。細いのに力強くて、凄いなと見ていました。第2楽章の弱音もきれい。ピアノもオケも魅力的な曲だと再確認。ますます好きになりました。
 演奏後、大きな拍手にこたえてアンコール。
・ショパン:ワルツ イ短調 遺作
 ベートーヴェンとは打って変わって、愛らしくやさしい演奏。本当に弱音がきれい。この曲は私もかつて弾いてみたいなと思っていた曲。ピアノを弾く人ならよく知っている曲ほど、プロが演奏するのは難しいと思うのですが、魅力的な演奏でした。アリスさん、ありがとうございました!

 休憩を挟んで、後半は交響曲第5番。トロンボーンも出てきて、ヴィオラとコントラバスも人数が増えていた。ホルンも4管に戻りました。第1楽章、速い!テンポはかなり速めです。でもN響の音色は相変わらず厚いし、乱れない。暗く悲劇的なイメージの強い第1楽章ですが、そんなに悲劇という感じがしない。疾風怒濤という感じ。繰り返しもきっちり演奏してます。ストルゴーズさんの指揮はやっぱり動きが大きく熱いのですが、「エグモント」序曲と同じく、熱過ぎず暑苦しくない。速いけど速過ぎない。重過ぎず、軽すぎず。第2楽章以降はそんなに速めには感じませんでした。2・3楽章はヴィオラとチェロのみせどころ。ここで、チェロの首席が藤森さんだったことに気がつきました。動きが大きく、活き活きと演奏されてました。ヴィオラもいい音が出ていて、ヴィオラ好きとして嬉しい。第4楽章は、ベートーヴェン5番ではここでしか出番のないトロンボーンを自然と応援してしまいます。全体を通して、明るく迫力があって、活き活きとして、希望を感じさせる5番でした。第4楽章を聴きながら、楽しいな、かっこいいな、でももうすぐ終わっちゃうのが寂しいな…と感じていました。フィナーレは圧巻でした。会場大拍手。私も手が痛くなるまで拍手していました。ストルゴーズさん、何度もお辞儀をして、コンマスのまろさんや首席の皆さんと握手したり、各パートを立たせて挨拶したり。演奏後のこのカーテンコール、挨拶も好きです。N響の皆さん、ありがとう!ストルゴーズさん、Kiitos!(せっかくなのでフィンランド語で)と心の中で叫んでいました。

 そして、アンコール。ストルゴーズさん、一言言って、指揮台に立ちます
・シベリウス:アンダンテ・フェスティーヴォ
 最初の音を聴いた瞬間、何の曲かわかりました。シベリウス!!アンダンテ・フェスティーヴォ!!!この曲を生で聴けるとは…もう胸がいっぱいになりました。プロオケでシベリウスの作品を生で聴くのは初めてです。しかも、「アンダンテ・フェスティーヴォ」とは!!嬉しくて嬉しくて…!澄んだ美しい、やさしくあたたかいけれども威厳もある弦楽合奏。N響の弦はいいなぁ。コントラバスの低音がまたいい。ヴィオラも普段は陰に隠れがちだけど、いい音が聴こえる。いとおしむように、耳に焼き付けるように聴いていました。涙腺攻撃容赦ないです。
 ストルゴーズさんがフィンランドのご出身と知って、ならばシベリウスが聴きたいなと思っていました。ベートーヴェンはピアノ協奏曲第3番はいいけど、メインはシベリウスの交響曲2番とか…せっかくの来日なのに、そして今年はシベリウス生誕150年のメモリアル・イヤーなのに。そんなことを思っていましたが、このアンコールで吹き飛びました。
 最後、ティンパニも入って最後の音…ここでストルゴーズさんが右手を上にふわりとあげる指揮を。音もふわりと広がって、曲が終わっても余韻が。この音がとてもきれいでした。その余韻をたっぷりと味わってから大拍手。ストルゴーズさん、Kiitos paljon!!(やっぱりフィンランド語が出てしまうw)最高に嬉しいアンコールでした。

 思えば、N響でシベリウス「アンダンテ・フェスティーヴォ」…思い出があります。昨年2月。東京へ旅行に行った時。ちょうどN響定期公演が、尾高忠明さん指揮のオール・シベリウス・プログラム。1曲目が「アンダンテ・フェスティーヴォ」で、これは行きたい!と同行の友人たちに説明して、でも私一人で行くことに。しかし、その日、東京は大雪。雪の中でシベリウス、いいじゃないか、雰囲気出るじゃないか、シベリウス日和じゃないか!と逆にテンションが上がるw雪国在住、雪なら任せろ!雪靴、コート、雪対策・防寒対策も完璧だ!…しかし、交通等の関係で、渋谷NHKホールまで行けませんでした…。その悔いを晴らしました。きっちりN響で。東京まで行かなくても晴らせたよ!しかもフィンランドの指揮者さんの演奏で!
・その時の記事:大雪の東京へ
・代わりにムーミンカフェでフィンランド成分補充?:雪降る街、ムーミンたちとお茶をしよう

 本当に楽しい演奏会でした。ホールから出ると、薄雲に半月が。やっぱりシベリウス「アンダンテ・フェスティーヴォ」の余韻に浸りつつ帰途へ。
 N響の皆さん、またいらしてくださいね。ツアーも明日が最後。盛況になりますように。ストルゴーズさんも、また来日してくださいね。Hyvää matkaa!(よい旅を!)
f0079085_23114185.jpg


 この秋から、N響の首席指揮者にはパーヴォ・ヤルヴィさんが就任します。今年の就任前のコンサートもよかった。パーヴォさんと更にレベルを上げたN響を聴きたいです。今度はパーヴォさんとの演奏も是非生で聴きたい。パーヴォさんと全国行脚してくださらないかな…。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2015-08-30 23:21 | 音楽

シャーロック・ホームズの音楽たち

 現在、ロンドンで開催中の音楽祭「BBC Proms 2015」.昨年のラスト・ナイト・コンサートの模様のテレビ放送を観て、今年はもっと聴こうと思い、コンサートやプログラム・演奏曲・出演者・オーケストラなどをチェックしています。

 その中で、ユニークなコンサートがありました。8月16日の公演。
BBC Proms 2015:Prom 41: Sherlock Holmes – A Musical Mind

 「シャーロック・ホームズ」シリーズには様々な音楽が登場します。ホームズはヴァイオリンを嗜み、しかもかなりの腕前。クラシック音楽にも造詣が深く、事件の合間にワトスンと一緒にコンサートを聴きに行っている(しかもそのコンサートホールが、このプロムスのメイン会場である、ロイヤル・アルバート・ホール。一緒なんです!)。作中には出てこなくても、アーサー・コナン・ドイルがホームズが興味を持っていただろうとしていた同時代の作曲家も挙げている。更に、映画やドラマなどの映像作品の劇判・サウンドトラックも、それぞれの「ホームズ」を彩っている。ということで、正典並びに映像作品の「ホームズ」の音楽を堪能できるコンサートがこれ。なんと素敵!

 進行役に、BBCの現代版ドラマ「SHERLOCK」脚本・マイクロフト役のマーク・ゲイティスさんが登場。しかし、英語で何を言っているのか全部わからないのが残念…。

 聴いていておっ、と思ったのが、ラッスス。バロック時代の作曲家です。「ブルース・パーティントン設計書」(「最後の挨拶」収録)で、ホームズがラッススのポリフォニック・モテットに関する小論文を書いている…というエピソードにちなんでいます。最初に正典を読んだ時も、「ホームズ」にはラッススも出てくるのか!ホームズはラッススにも興味を持っているのか!と驚いたのですが、実際にコンサートでそのラッススのモテット(多声宗教曲)を聴けるのは嬉しい。ラッススはCDは持っているのですが、今回演奏された曲は入っていないなかった。

 更に、「ボール箱」(「最後の挨拶」収録)で、ホームズがワトスン相手にパガニーニについて語るシーン。今回のコンサートでは、パガニーニといえばこの曲、ヴァイオリン協奏曲第2番から第3楽章、ピアノ曲「ラ・カンパネラ」のメロディーとしても有名な曲です。ホームズもこのヴァイオリン・ソロのメロディーを弾いていたのだろうなぁ。

 ワーグナー「ワルキューレの騎行」は、「赤い輪」(「最後の挨拶」収録)で、最後に「コヴェント・ガーデン劇場でワーグナーの夕べを見ようではないか」と言っているのが元ネタかな?音楽から正典の元ネタのを探すのも楽しいです。結構大変ですが…。「最後の挨拶」多いな。

 「ボヘミアの醜聞」(「冒険」収録)で、「あの女性」アイリーン・アドラーはコントラルト歌手と出てくるのですが、アイリーン・アドラーが歌っていたであろうオペラのアリアが演奏されたのも印象的。しかも、グラナダ版のアイリーン・アドラーのテーマから繋げてくる。ロッシーニ「セビリアの理髪師」にチャイコフスキー「エフネギー・オネーギン」のアリアを。アイリーン・アドラーはこんな歌を歌っていたのかなぁと思う、とても面白いプログラム。

 映像作品の音楽は、聴けば「ああ!これ!」という曲ばかり。ガイ・リッチー監督、ロバート・ダウニー・Jrがホームズを演じた映画。ハンス・ジマーの音楽がかっこいい。ビリー・ワイルダー監督の「シャーロック・ホームズの冒険(The Private Life of Sherlock Holmes)」は、先日、BSプレミアムで放送していて、私の記憶には新しい作品でした。「シャーロック・ホームズと恐怖の声(Sherlock Holmes and the Voice of Terror)」これは観たことがないので音楽も初めて聴きます。
 ドラマでは勿論、ジェレミー・ブレットがホームズを演じたグラナダ版も。ミステリアスで哀愁漂うあのテーマ曲が流れるとワクワクします。最後はBBC「SHERLOCK」より。オープニングを聴けばもう映像をイメージできます。この曲はどのシーンだっけ?と思いながら聴いていました。なんと言っても、これらをフルオーケストラで聴けるのがたまりません。

 さすがは「ホームズ」のお国イギリス。「ホームズ」シリーズでこれだけのコンサートが出来るのは凄いなと感じました。「ホームズ」シリーズには沢山の音楽がちりばめられていたことも凄いな、と。音楽から楽しむ「ホームズ」もいいですね。

 この演奏会の模様は、公演から1ヶ月間は上記リンクから何度でも聴けます。スマートフォンからは、iOSは「BBC iPlayer」、Andoroidは「BBC Music Player」というアプリを使うと聴けます。でも、こんないいコンサートだし、映像でも観たいなぁ…日本語訳付きで。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2015-08-22 22:52 | 音楽

矢車菊?ひな菊?

 先日の記事で、種から育てた矢車菊(ヤグルマギク、矢車草)が咲いたと書きました。
真夏のバラと花々

f0079085_22513417.jpg

こんな濃いピンクの花もありました。
f0079085_22514519.jpg

やっぱり青もきれいです。

 矢車菊といえば、シベリウスのピアノ曲にも「矢車菊」というタイトルのついた小曲があります。5つの小品op.85、「花の組曲」とも呼ばれる曲集の第1曲です。スタッカートが軽快な可愛らしい曲です。
'Bellis' (The Daisy) Op.85 No.1 Sibelius - P. Barton FEURICH 218 piano


 矢車菊の花にちなんで、この曲について書こう…と思ったら、上の動画に書いてある通り、英語でのタイトルは「Bellis」.「ひな菊」と訳されます。更に他のサイトでは「Daisy」デイジーはひな菊の別名。同じ種類の花だったんだ。矢車菊はヤグルマギク属。ちょっと違う。あれ?
 では、フィンランド語ではどうだ。調べてみると、「Kaunokki」.これを和訳すると「矢車菊」。あれ…?一体どっちなんだ…?
 曲から考えても、どちらでも合う気がする。参った。曲について書こうとしたら、タイトルの和訳で盲点が。矢車菊かひな菊かのどちらか、ということにしておきます…これ以上わからん!
 タイトルの和訳がどちらであれ、可愛らしい曲には変わりありません。爽やかなフィンランドの夏を思わせる曲でもあります。猛暑の日本から見れば、フィンランドの夏は爽やかで快適なんだろうなぁ。冬は寒い以上に暗い、日照時間が短いのが大変そう。

 このop.85、第2曲の「カーネーション」や第4曲の「金魚草」もきれいな曲です。ちなみに、今金魚草を種から育てています。遅く蒔いたので、花はもう少し先です。

 op.75の「樹の組曲」といい、シベリウスのピアノ作品には自然の樹、草花がタイトルの曲が多い。樹は沢山あっただろうけど、アイノラの周りには色々な花が咲いていたのかなぁ…?と思ってしまいます。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2015-07-27 23:17 | 音楽


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

お知らせ・別サイト

管理人HN:(はるか)
 熱しやすく冷めにくい、何が好きになるかわからない好奇心のかたまり。このブログでは好きなものを、好き放題に語ってます。

プロフィール
*2014.9.5:更新
はてなプロフィール:遼(halca-kaukana)



web拍手を送る



はてなブックマーク
Mielenkiintoinen!

気になること、関心のある記事や参考にしたサイトなどのブックマーク集。コメント多め。

◆ピアノ録音置きブログ:Satellite HALCA

☆「はやぶさ2」、小惑星リュウグウ目指して順調に飛行中!☆
管理人・遼も小惑星探査機「はやぶさ2」を応援しています。



あかつき特設サイト
JAXA:金星探査機「あかつき」特設サイト

☆祝!「あかつき」は金星の衛星になりました☆
金星軌道上で観測準備中!

最新の記事

ヴィンランド・サガ 19
at 2017-11-22 22:56
twitterをやめました
at 2017-11-22 21:36
ラハティ シベリウス音楽祭2..
at 2017-11-09 23:03
「しきさい」(GCOM-C)..
at 2017-09-30 23:07
超巨大ブラックホールに迫る ..
at 2017-09-18 23:48
西洋文化に触れた驚き 「遥か..
at 2017-09-03 23:01
BBC Proms(プロムス..
at 2017-09-02 17:07
土星堪能星見 + 今日は伝統..
at 2017-08-28 21:58
BBC Proms(プロムス..
at 2017-08-18 23:48
惨敗。 ペルセウス座流星群2..
at 2017-08-14 21:43

カテゴリ

はじめにお読みください
プロフィール
本・読書
宇宙・天文
音楽
奏でること・うたうこと
Eテレ・NHK教育テレビ
フィンランド・Suomi/北欧
イラスト・落描き
日常/考えたこと
興味を持ったものいろいろ
旅・お出かけ
information

タグ

以前の記事

2017年 11月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 01月
2016年 12月
more...

検索