カテゴリ:日常/考えたこと( 216 )

北国の春 2014 その2

 春と言うよりもう初夏ですが…少し前に撮った春の花画像を。
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しだれ八重桜。花の咲き方がきれいです。

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こちらは八重桜。花のボリュームが凄い。とても豪華で華やかです。

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菜の花。田畑に咲く菜の花の鮮やかな黄色は、目を引きます。この日は晴れていて、青空との対比がとてもきれいでした。

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花ではないですが、今の季節の楽しみは、白樺の若葉。白い幹に青々とした緑。そよ風にゆれる葉に、初夏を感じます。
今の季節は、ライラックやナナカマドの花も咲いています。画像は撮れず…。眼で楽しんでます。
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by halca-kaukana057 | 2014-05-21 21:39 | 日常/考えたこと

"中の人"に届いたら

 先日、以前書いた感想記事について、その製作者の方が読んでくださり、喜んでいたと教えていただきました。この他にも、時々、本でも音楽でも何でも感想記事を書いたのを作者・関係者の方々…いわゆる"中の人"が読んでくださり、感想を寄せてくださることがあります。

 観たり読んだり聴いたりして、面白い!と思ったものについて、感想を書きます。これが面白かったよ、と伝えたいのもあります。でも、その好みは人それぞれ。私が面白いと思っても、他の方はどう思うか分かりません。
 また、その時はこう思っても、後で読み返す、見返す、聞き返した時、違うことを思うかもしれない。よくあります。と言うわけで、私自身、自分の書いた感想記事は、その時その作品に触れてどう思ったか、について書いています。その時の自分の置かれている状況や悩んでいること、考えていることが反映されることも多いので。誰かに伝えよう、という意識は、そんなに強くありません。自分が書きたいから、書いています。

 なので、文章としておかしな部分があったり、うまく言葉で表せないこともあったり、感情が先行、暴走しているものもあったり…。後で読み返して「何だこれは…」と自分でもあきれてしまうことも少なくありません(汗
 そんな感想記事でも、何かのきっかけ・縁で、"中の人"の目に留まって、読んでくださった。感想まで寄せてくださった…本当にありがたいですし、嬉しいです。誰に宛てるでもなく、ビンに詰めた文章を海に投げ込んで、その書いた内容の主に届く、届くだけじゃなくてお返事が帰ってくるのだから、奇跡にも思えます。本当にありがとうございます。

 読んでいただけるだけで幸運、ありがたいのですが、たまに、この作品の作者・関係者の方々はあの感想記事を読んでくださったかなぁ…と思うことがあります。感想を届けたくて書いたわけじゃないけれど、特に好きな作品は、"中の人"に届いていたらいいなぁ…と思ってしまいます。もし読んでくださったとして、どう感じるかは分かりませんが。お気を悪くされるかもしれない。「そうじゃない、そんなことを言いたかったんじゃない」とか、「ちょっと勘違いしているな」、とか。「そこまで書いたつもりは無いのだが…」と私の"深読み"に困惑されるかもしれない(汗 だから、届いたとしても、どうなるか分からないのですが、とにかく、ここにあなたの作品が好きな人がいますよ、ということはお伝えしたい…。読み返して、見返して、聞き返して、新たな感想があればまた感想記事を書きたいぐらいのものもある。書いたことは無いけれど…(本当は書きたいけど、しつこいように思われそうなので…)

 もしも、この感想記事が届いたら…。そんなことを、時々思います。
 が、やはり、面白かったから、そのことについて書きたいから書くんです。そこは変わりはありません。
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by halca-kaukana057 | 2014-05-13 22:08 | 日常/考えたこと

北国の春 2014

 北国にも春が来ました。

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ソメイヨシノは今年もきれいです。桜を眺めながら、しばしひと休みしていました。

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こちらはヤマザクラ。

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菜の花も咲いています。

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梅も咲いています。北国では、梅と桜はほぼ同時期に咲きます。

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田んぼのあぜ道に咲いていたオオイヌノフグリ。名前がわからず調べてみた。花と名前がようやく一致しました。

 ようやく、外を歩くのが気持ちいい季節がやって来ました。
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by halca-kaukana057 | 2014-04-27 21:20 | 日常/考えたこと

春の海

 全国各地で桜が咲き始めましたね。当地はまだ先ですが、日中はストーブをつけなくてもいいぐらいあたたかくなりました。雪解けもどんどん進んでいます。

 そんな春の海を見てきました。
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 風も冷たくなく、海をのんびりと眺めていました。

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 この船はどこへ行くのだろう?


 この頃、ブログの更新が殆ど進んでいません。相変わらずのセーフホールドモードです。書くことがないわけではない、読んだ本などはあるのですが、それを言葉に、文章にして書いておく…のが億劫になっています。他に今、新しく取り組んでいることがあって、そっちの方に時間をかけているのもあります。そのことは、またお話できればいいなと思います。(書かないかもしれません。)
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by halca-kaukana057 | 2014-03-27 21:09 | 日常/考えたこと

「優劣」はどこから来る?

 ふと目にした言葉に、射抜かれた気持ちになることはよくある。そんなこと考えてもどうしようもないのに、考えてしまうことがある。

 今日目にしたのは、”芸術の「優劣」”について。
 音楽(作品・演奏)でも、美術でも、演劇…「芸術」というものの「優劣」ってどう決めるんだろう?「芸術」を書くと高尚なものをイメージしてしまうけど、文学やサブカルチャーも含まれるだろう。
 「優劣」をどう判断、どう評価するのだろう?
 コンクールで優勝とか、大絶賛の演奏とか、その基準はなんなのだろう?

 あまり考える範囲を広げると、その風呂敷をたためなくなってしまうので、今回は音楽の演奏で考えてみる。
私は、プロだろうが、アマチュアだろうが、演奏会でお金を取っていようが無料だろうが、大規模だろうが小規模だろうが、「コンサート」と呼ばれるものだろうが「発表会」と呼ばれるものだろうが、そんなことは関係ないと思っている。どんな立場であっても、どんな場であっても、演奏することはその時限り。その作品・作曲家、聴衆のため、そしてその作品を練習し”研究”してきた自分のひとつの通過点(ゴール・答えとは限らない)として、自分自身への挑戦として、その時限りの演奏をする。自分自身、人前で演奏する機会は少ないけれども、そう私は考えている。聴衆の立場にいる時も。聴衆の立場にいる時は、「今、演奏者は何を考えてこの演奏をしているのだろうか?」と考える。

 「うまい」「へた」は、あると思う。これまで、コンサートに行って、途中で帰りたいと思うほどの演奏にめぐり合ったこともあった。ミスが多かった、響いてこない、残念だったなぁ…と思うことはあった。
 それが、「優劣」なのだろうか。いや…まだ結論じゃない。 

 今思い返すと、何が、「残念だった」のだろうか。何を「残念だ」と思ったのだろう?技巧や表現のことだろうか。それとも、個々人の「好み」だろうか。その演奏・表現・解釈が自分と相性が合わなかっただけだろうか。

 好きな作品であればあるほど、自分が演奏できなくても「理想」のようなものを持っている。あの指揮者の、あのオケの、あの演奏家の、あの演奏。「理想」…「お手本」と言えるかもしれない。それが「優劣」や「残念」かどうかを評価するポイントになる。それは、評価、批評するため…?
 いや、私は、批評するために、音楽を演奏を聴いているんじゃない。これだけははっきりと言える。

 繊細でうっとりとするような演奏もあれば、荒削りでも未知の世界につれて行ってくれるような、スリリングなドキドキする演奏もある。ミスはあるけれども、そのミスを打ち消してしまうようなインパクトの強いものをもった演奏もある。「CDで聴いたのと全然違う!」という生で聴くからこその演奏もある。聴いた後、それまでの価値観が崩れノックアウトされて、帰宅後疲労困憊で寝るしかない演奏もある。どんな演奏がいいか、その作品、場、機会、演奏者…全く変わってくる。だから、音楽は面白い。

 考えていて、私は演奏者視点と聴衆視点、どちらも持ちたいと思った。欲張りなような気がするけれど、それが私にとって、音楽(芸術)に触れる際の感性を磨くことになると思っている。

 この二者は、きっと、すれ違う、一致しない、温度差ががある。理想とするもの、目指すものが異なる。一致した時、会場はステージ上も客席も物凄い熱気に包まれるのだろう。
 演奏家が、聴衆に「ウケる」ようなものばかりをやるのはどうかと思う。聴衆も「あの作品を演奏して欲しい」「この人ならこんな演奏をしてくれるはず!」と期待する。期待に応えてくれるのは嬉しいけど、媚びているような気もする。評価を気にしすぎて自滅してほしくもない。
 聴衆も、何でもベタ褒めは出来ない。「あの人の演奏だから、間違いない」なんて妄信(盲信)は避けたい。感じたこと…ポジティヴでもネガティヴでも、どんなことでも言うことは言っていいと思う。ただ、批判だけしたくもない。そして、それが先述した「優劣」とはという問い、技巧や表現のことなのか、個々人の「好み」、その演奏・表現・解釈が自分と相性が合わなかっただけなのか…客観なのか、主観なのか。これらを混同させたままで「批評」するのは、私はしたくない。その感じたことの源を自覚しておきたいと思う。

 演奏会に行けば、配布されるプログラムにアンケート用紙が入っていることがよくある(無い場合もあるけど…できる限り、主催者はアンケート用紙を用意して欲しいと思っている。声を伝える、一番しやすい方法だから)。最近はツイッターなどで、公式アカウント宛に直接感想ツイートすることもできるし、直接じゃなくても公式・中の人は検索して見ているかもしれない。
 少し前から面白いなと思っているのが、名古屋フィルハーモニー交響楽団。公式アカウントでは、コンサートのリハの様子から詳しくツイートして、コンサートが終われば、専用ハッシュタグを作って、「感想をツイートしてください」と呼びかける。感想と言っても、「大絶賛から厳しい批評まで何でもどうぞ」と言っているのだから凄い。
名古屋フィルハーモニー交響楽団:オフィシャルページ
Twitter:名古屋フィルハーモニー交響楽団
◇感想ハッシュタグをまとめたもの一例:togetter:名フィル第411回定期演奏会(2014年3月14日(金)・15日(土))感想まとめ #名フィル411
 ↑このまとめはコンサートに行ったファン・定期会員によるもの。公式公認。ファン・定期会員とオケ公式が、いい関係にあるんだなと感じられます。これを読んでいて、名フィルを聴きに行きたくなりました。

 音楽・演奏(芸術そのほか)の「優劣」とは何だろう。「うまい」「へた」の基準は何だろう、どこから来るのだろう、何に所以するものなのだろう?この記事に書いただけじゃわからない。世界的な大指揮者、大演奏家でもわからないことかもしれない。ただ、演奏を聴いた時、演奏している時の思ったこと、考えたこと、感じたことが、何に由来しているのか。主観・客観・経験・理想…どこから来たものなのか、それは考えて端っこだけでも掴んでおきたい。そして、それを表現する言葉は磨いておきたい。アンケートなどで伝えるためにも。素敵な、好きな演奏だと思ったら、まだまだ伸びると思うことがあったら伝えたい。

 要するに、「うまい」「へた」「優劣」の単語だけ、その基準だけで終わらせることはしたくない。
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by halca-kaukana057 | 2014-03-16 22:10 | 日常/考えたこと

TL,ネットとの距離

【お知らせ】今後しばらくの間のtwitterについて

 この記事を書いて、twitterから距離を置いて1週間ほど経ちました。TLを見る時間は減りました。しかし、完全に離れてはいません。はてなブックマークの連携でのツイートもあるし、時折ちらりと見て気になったツイートをリツイートやお気に入りしてみたり。ふと思ったことをツイートしてみたり。全然変わってない…?いや、やっぱり時間は減りました。実際、TLを長い時間追おうとすると、疲れてしまいます。

 先月28日、H2Aロケット23号機/GPM主衛星・小型衛星たちの打ち上げがありましたが、打ち上げ時間は未明3時。寝てました。起きられませんでした。そして朝起きて、打ち上げどうなったかな?とチェックしたのはtwitter。TLに流れている見事な打ち上げ画像に、ああ成功したんだ、きれいな打ち上げだったんだと知り、成功に嬉しくなりました。
 しかし、その打ち上げの画像や打ち上げ後の種子島の様子などのツイートを見ていたら、どっと疲れが。先日書いたようなうねりに翻弄され始めるような感覚を覚えてしまいました。

 今は、TLをずっと見ない時もあるし、少し見てすぐ閉じる。そんな状況です。PCも携帯もあまり見ない、連携ツイートもしない、TLをほとんど見ない日もあります。連携だけ流して、TL本体は見ないことも。ネットそのものから離れていることも少し増えました。
 時に、携帯も全てオフにして、数日完全にネット断ちしたいと思うことはあります。実際そういうのがあるらしい。
 ネットがあればテレビや新聞はいらないという意見も聞きますが、私は逆だなと思っています。ただ、テレビは観るものは選びます。新聞はローカル紙なので、全国紙と雰囲気が違う。さらっと世の中の動きを捉える程度。ラジオも聴いているのはNHKFMのクラシック番組ぐらいなのですが、未聴CDの消化や好きな音楽を徹底的に聴くのに当てている方が多いかな。

 マスメディアから少し距離を置いてみる。それらは悪いものでは無いし、うまく使えば可能性は無限大。でも、今の自分はうまく扱えない、丁度良い距離を保てない。今の私にとって程よい距離を模索しつつ、しばらく最低限の付き合いを続けたいと思います。

 その時間は、思っていることをノートに書いたり、音楽を聴いたり、読書したり、雑用をしたりしています。早めに寝ることも。天気が良ければ夜は星見をしたいのですが、天気が…。本当にどうしようもない…。

 ブログの更新も、2月は少なかった。今後、更新頻度は減るかと思います。アウトプットよりもインプット。ゆっくりとインプットして、それをねかせるような。3月もそんな感じで過ごそうと思います。
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by halca-kaukana057 | 2014-03-05 22:38 | 日常/考えたこと

なにかを生み出しつくること

 昨日の話の続き。

 昨日、
その会見の内容で、また色々と考えてしまうだろう。明日、その会見の内容を知る前に、自分の中で「更新」されてしまう前に、今思っていること、考えていることを書きとめておきたい。

 と書いた。書いてよかったと思っている。こんな時私は「一晩考えよう…」と思ってそうすることが多いのだが、それだと全然違うことになってしまっていただろう。

 今日は今日の風が吹いていました。しかし、その風は、こうはなって欲しくないな、というものでした。

 怒りや憤り、批判する気持ちは出てきていません。でも、擁護する気持ちもありません。
 ただ、かなしい、という気持ちだけがあります。ため息とともに、ただかなしさがこみ上げてきます。

 なにかを生み出しつくること。どんな分野、どんなものでも、創作・創造(開発)することを生業としている人を、凄いなと尊敬しています。なにかを生み出しつくる時に、必要な力は幅広く、その力量も並大抵のものじゃないから。自分でも色々手を出してきて、ものをつくるって楽しいけど「生みの苦しみ」で挫折してしまうこともある。私はただ自分でつくってみたかったからつくっただけで、それを世に出す、生業とするとなるとまた更なる力量が要る。物凄い力量が。

 なにかを生み出しつくるって何だろう。それを世に出す、生業とするって何だろう。わからないけど、頭の中をぐるぐるとめぐっています。答えも出そうにありません。いつかは断片をつかめるかもしれないけど。

 ただ、私はこれからも誰かが生み出しつくったものを受け取り、それに心動かされたりしていくのだろう。また、自分でつくってみたかったからつくってみた。それも続けるのだろう。わかるのはそれだけです。
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by halca-kaukana057 | 2014-02-06 21:31 | 日常/考えたこと

作品と人とエピソード・物語

 今朝、起きて携帯でニュースをチェックして驚いた。佐村河内守氏のニュース。ゴーストライターが作曲していた、という。世間では様々な反応があり、沢山の、様々な意見や批判が飛び交っている。私も朝からもやもや、ぐるぐると考えています。明日には、そのゴーストライターだった新垣隆氏の会見が行われるそうだ。その会見の内容で、また色々と考えてしまうだろう。明日、その会見の内容を知る前に、自分の中で「更新」されてしまう前に、今思っていること、考えていることを書きとめておきたい。

 この記事で私は誰かを批判するつもりは無い。両氏も、佐村河内氏のことを伝えたメディアも。ただ、私の中で、私自身に対して、ぐるぐると渦巻いているモヤモヤを、自分にとっての問題として、書き留めておきたいのです。

 「交響曲第1番<HIROSHIMA>」は、Eテレ(NHK教育)で全曲放送されたのを聴いて、そのあとCDで聴いた。日本人作曲家のクラシック音楽の現代作品、しかも交響曲という堅物が話題になっている。何だそれ。私の行動圏内のCD売り場では片隅に追いやられているクラシック音楽。しかも交響曲で、現代作品が。ちょっと信じられない。一体どんな曲なんだろう?メディアで取り上げられる度に気になって、丁度いいタイミングで全曲放送があり、CDも聴いてみた。現代作品の交響曲…いわゆる前衛的な作風の曲は得意ではないので身構えていたが、全く違った。メディアでは全聾ということでベートーヴェンを引き合いにしていたけど、雰囲気は後期ロマン派。暗・闇に浮かび上がる明の音がいいなと思った。暗・闇の部分は、私には結構重めで辛いなとは思った。

 ただ、この「交響曲第1番」を聴いた時、私は佐村河内氏のドキュメントを観た後。全聾で、体調不良にも悩まされ続けている状態で作曲活動をしている。作曲の背景も知っていた。ドキュメントで観た内容は頭の中にあって、少なからずその影響はあったことは否定できない。

 私は、音楽そのものではなく、人・人の物語をみて・聴いていなかったか。
 誰かが何か作品を生みだし、つくる。
 それを私は、その作品そのものをみて(聴いて)いるのか、それとも作品をつくった人をみているのか。
 作品や人の背景にあるもの、エピソードや物語に引っ張られていないか。

 twitterでも話題になっていることでしたが、そんなことを、朝からずっと考えていました。自分の問題として。

 ベートーヴェンは、耳が聴こえなくなっても作曲し、その代表曲が「交響曲第9番」、いわゆる「第九」。第九は大好きな作品で、12月になれば何だかんだ言って聴きたくなる。大晦日のN響の第九は欠かせない。その一方で、まだ耳が聴こえていた頃の作品、若い頃の作品も、やっぱり好きだ。今この記事を書く前に、NHKFMで「ピアノ協奏曲第1番」を放送していて聴いた。ピアノ協奏曲でも第1番を聴くのは実は初めて。3番が特に好き、次に4番も好きなのだが、1番もいいなと思った。若々しい、明るくエネルギッシュなベートーヴェン。
 ベートーヴェンが”第九”などの後期作品を生み出したのに、耳が聴こえなくなったことは関係がある、影響があるかもしれない。苦悩から歓喜へ。そのエピソードがあっても”第九”は素晴らしい作品だと思うし、エピソード無しでもやっぱり感動すると思う。苦悩しながら理想の音を探して、これだと見つけた歓喜のメロディーをオーケストラだけでなく、4パートのソリストと合唱付きで高らかに歌う。歌が入るとテンションが上がる。この”歓喜の歌”の歌詞や日本語訳を知っているかどうかでも、また違ってくると思う。知らなくてもあの熱気だけで伝わるものはあるし、歌詞やその意味を知れば「そうだったんだ」と思うことも多くなる。

 他の作曲家・作品でも、様々なエピソード・物語がある。国、時代、作曲の背景や、作曲家の人間関係、置かれていた状況など、背景を語ろうとすれば次々と出てくる。
 私の好きな作曲家で語れば、シューマンにとって妻・クララは音楽作品においても無くてはならない存在だし、シベリウスがフィンランドの作曲家と聞けば、フィンランドの自然や四季、特に厳しい冬やその冬から春の訪れ、森と湖をイメージする。交響詩「フィンランディア」もロシアから独立しようとするフィンランド独立運動が深く関係している。

 または、演奏家の場合。ハンディがあっても演奏活動を続けている演奏家や、賞をとって有名になる演奏家も少なくない。例えば、ピアニストの舘野泉さん。脳出血で倒れ半身不随になり、復帰後は左手だけで演奏する「左手のピアニスト」として有名だ。舘野さんのことを知ったのも、その復帰後、左手の演奏がメディアに取り上げられていたことがきっかけだった。ただ、CDでも、コンサートで生の演奏を聴いた時も、これは左手だけだろうが両手だろうが関係ない。ひとりのピアニスト・人間が、美しい音楽を奏でている。そう思った。その後、倒れる前のCDも結構聴いた。どちらも素敵で、好きな演奏だ。

 その一方で、ハンディがある、有名な賞をとった、ということを意識し過ぎてしまって聴こうとしない演奏家もいる。多くの人が飛びついているのを静観したいだけなのか、流行に乗っているようで気恥ずかしいだけなのか…。多分後者だと思う。

 こんな風に、作品にも、作曲家や演奏家にも、エピソード・物語がついてまわる。どこかに人・人の物語をみていることは、否定できない。音楽だけを純粋に聴く、ということは出来るのか。今回のケースのような強めのものもあるし、国や時代・時代背景のような音楽史の基礎知識のものも、背景としてエピソード・物語になる。何の知識も情報も無しに、偶然聴いて気になった…そんな状況でないと、純粋に音楽だけ聴くなんて無理だ。非常に難しい。後から作曲者を調べて、それがまた背景・エピソードになるわけだし…。

 作品や人についてまわるエピソード・物語が悪いのか…そうとも限らない。エピソード・物語がきっかけで興味を持った、聴いてみて好きになった、もっと聴きたいと聴くようになった。そんなこともよくある。そんなことの方が多い。

 今度、旅先で古くからの友人と会う予定なのだが、その時、その会う場所の近くで、クラシックのコンサートがあるのを知った。私の好きな曲ばかりで、しかも私の行動圏内ではなかなか聴く機会がない曲ばかり。せっかくだから聴きに行きたい。友人たちにも声をかけたのだが、友人の中にクラシック好きな人はおらず。コンサートに私が行くことは了承を得たのだが、このままだとひとりで行くことになりそうだ。コンサートに行く時は大体ひとり。せっかく友人と会っている間なのだから、一緒に聴きたい。と言うことで、魅力をプレゼンしてみたのだが、残念なことに反応は皆無。超有名作曲家・超有名曲や、エピソード・物語・訴えるものの強い曲ならな…とも思った。決して魅力のない曲ではないのに。超有名曲ではないけど、魅力を語ろうとすればどんどん語れる。しかし、クラシック初心者にいきなり熱弁しても引かれるだけなので、そこまでは出来なかった。

 わかりやすく強いエピソードや物語があれば、それまで興味を示さなかったようなことにも興味を持つかもしれない。人それぞれではある、どんなに語っても何の効果も無い場合もあるけれども。

 エピソードや物語は、関係あってもいいけど、無くてもいい。これが今現在の私の考えていることだ。エピソードや物語があるから、その作品やその人のつくるものは素晴らしい…という見方はおかしいなと思う。あってもいいし、無くてもいい。どちらでも聴ける、聴いていいなと思えるなら。

 ただ、その背景・エピソードや物語によってつくられる人物像から、その人の作品・言ってること・やることだから心動かされているということも、ある。これも否定できない。
 いくら好きな人でも、言っていることで時々、いやこれには納得できないと思うことはある。この作品はちょっとわからない、ピンと来ない。そう思ったら、それは大事にしたいと思う。「その人だから」という考え方にも引っ張られないように。

 音楽に限らず、文学でも芸術でも文化でも、学問・学術研究でも、これからオリンピックも始まればスポーツも、作品(研究内容・試合内容・結果)やその人の背景、エピソードや物語が語られるだろう。つい先日も、学術研究でそんなことがあったのを思い出す。その時は、ニュースそのものをちゃんと見ておらず、研究内容も詳しいことはわからず、そんな状況でも報道批判だけがどんどん流れてきて、何が何だか、参ってしまった。それがようやく落ち着いてきた頃に今度は…。
 今回は参ってはいないけれども、思うことは色々あります。ゴーストライターがいると判明した後の報道や人々の反応に思うことはあります。でも、今は私が考えたことだけ書きました。

 カテゴリは音楽のはずですが、音楽に限らないので考えたことカテゴリにしました。
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by halca-kaukana057 | 2014-02-05 23:04 | 日常/考えたこと

続けて、積み重ねる

 今日の「ほぼ日」の「今日のダーリン」。とても共感したので記事にします。明日になって消えないうちに、引用しておきます。
このごろ、いままで以上に強く思うようになったのは、
「明日がある」ということです。
ま、あるに決まってるような気もしますが、あえて、
「明日がある」ということを思い出すことにしてます。
 
それまでの考えは、ぼくの考えということじゃないけど、
真剣にやるときには、これが最後だと思ってやる、
というようなものだったと思うんです。
一度一度に、全力を尽す。
その考え方、わからないではないです。
きっと、ぼくも無意識でそう思ってきたんじゃないかな。
次がない、後がない、背中に断崖絶壁がある‥‥。
だからこそ、後悔しないためにすべてを出し尽くす、と。
 
ほんとうに、そうしたほうがいい場面も、あるでしょう。
でも、たいていの場合、
その時どきの失敗は、その時どきの失敗で、
次がないわけでもないし、失敗の可能性も計算ずみです。
「それでも、次はないと思ってやります」っというのは、
ほんとうの力を出しにくいでしょうし、
1回1回のチャンスを、ある意味では
粗末にしてるとも言えるんじゃないでしょうか。
 
まぁ、こういうことを言うと、
「真剣にやってる人間に失礼です」とかね、
「明日があると思っていたら、いいかげんになります」
なんてことを言ってくる人もいるかもしれないけれど、
それは、外野の応援席みたいな人の考えでね、
実際に真剣にやってる当事者は、だいたい、
最終的な集中とリラックスと両方を求めているはずです。
 
「明日がある」ということは、
「やりなおしが利く」という意味じゃないんです。
今日、いまやっていることの結果の上に、
次や、その次の真剣さを重ねていけるってことなんです。
この一撃に、すべてを望んで最大効果を狙っても、
それじゃ1点にしかならないかもしれない。
でも、この一度の続き続きを連ならせたら、
5点にでも10点にでも100点にでもつながるわけです。
もっと若いときに、そう思ってればもっとよかった。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
いまやってる試合は、明日の試合の一部分でもあるんやで。

 私も、このチャンスは一度きり、今日は今日限り。後悔しないように、その時に全力を尽くす。そう思ってきました。せっかくのチャンスなのに、ちょっとしたことで逃がしたり、失敗してダメにしてしまったり。その度に後悔して、あれほど後悔しないように全力で、と思っていたのに…と悔しさを覚えたことは何度もあります。今もあります。あの時、行動に移せていたら。あの時、勇気を出して話していたら。後悔はしたくない。そうは思っても、人間完全には出来ないので、後悔することが出てきてしまう。それを認められずにいました。

 今日の「今日のダーリン」を読んでいて、「積み重ねる」について考えました。一度きりのチャンスに全力を出す、つまり、一発勝負。それがうまくいくとは限らない。一発勝負と考えれば考えるほど、プレッシャーもかかる、緊張してしまう。

 でも、人間は毎日積み重ねて、続けてゆくことが出来る。明日がある。ここぞという時に決める力は大事だけど、その決める力を毎日の練習や努力を続けて積み重ねていくことは出来る。毎日続けているからといって、なかなか思い通り積み重ねられないこともある。伸び悩み、マンネリすることもある。それでも、続けて、その続けている自分自身の成長を毎日こと細かく観察していれば、少しの変化にも気づくことだって出来る。また積み重なっている、伸びている自分を実感できる。

 寧ろ、何の積み重ねも無しに一発勝負で決まるものの方が少ないんじゃないかと思う。

 私は以前から毎日続けているものが、いくつかあります。ノートに書いている日記など。毎日、思ったこと、思いついたこと、悩んでいること、頭の片隅にあること、夢中でいること…色々と書いていると、ふと思いつくこともあります。

 このブログも、毎日ではないですが、今年で通算9年…?そんなに続けているとは思わなかった。何かしら、書きたいことがあるんだなぁ。書いていたら、こんなになってました。

 今日の真剣さを、明日も明後日も真剣さを積み重ねてゆく。その中でみえてくるものがあると信じたい。
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by halca-kaukana057 | 2014-01-14 21:36 | 日常/考えたこと

自分の「暮らしのヒント集」つくってみた

 新しい年になり、心も新たに、一年の抱負や目標を…と毎年思うもの。しかし、意識しているのは1月あたりだけで、年末にはすっかり忘れ、また新年に目標を掲げ…まさにNHK教育「クインテット」の「ことしこそ」状態。ちょっと今年は変えてみよう。と思って、これを思い出した。
暮らすこと、生きること 「暮らしのヒント集」

 雑誌「暮しの手帖」の一コーナー「暮らしのヒント集」。「暮しの手帖」はずっと愛読していて、「暮らしのヒント集」も毎号楽しみにしています。また、増刊で各界の各年齢層の人の「暮らしのヒント集」を教えてもらう特集も。この「暮らしのヒント集」は松浦弥太郎編集長が考えているのだそうですが、増刊では様々な人たちの「暮らしのヒント集」が出てくるし、書籍を読んで自分の「暮らしのヒント集」を作ってみようかな、なんて思っていた。あれから数年…。ならば、今年の抱負・目標は自分の「暮らしのヒント集」をつくってしまおう。今の自分の状況、環境に沿った、合った、暮らしの中で大事にしたいこと、心がけたいこと、どんな暮らしをしたいのか…それを考えてみよう、書いてみようと、元日から考えてきました。

 そして、出来ました。ノートに、1ページにひとつ。
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 こんな感じです。勿論万年筆大活躍。下に余白をつけて、あとから気づいたことやメモ、更に発展した内容も書けるようにしておきます。ノートはページ多めのものを選んで、まだ増やせるようにしました。
 これを事あるごとに読み返して、心がけ行動しながら、自分の日々の暮らしをよりよくしていきたいです。


暮らしのヒント集

暮しの手帖編集部 / 暮しの手帖社


暮らしのヒント集2

松浦弥太郎 / 暮しの手帖社


わたしの暮らしのヒント集

暮しの手帖編集部 / 暮しの手帖社


続・わたし暮らしのヒント集

暮しの手帖社


暮しの手帖別冊 暮しのヒント集3 2014年 01月号 [雑誌]

暮しの手帖社


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by halca-kaukana057 | 2014-01-04 22:50 | 日常/考えたこと


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)

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