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信じているからこそ 人形劇「シャーロックホームズ」第17話

 クライマックス間近のNHK人形劇「シャーロックホームズ」第17話「本当に困った校長先生の冒険」。原作は「マザリンの宝石」(「事件簿」収録)。放送前にあらすじを読んで、ホームズが単独で調査をしていた…というあたりで、もしかして!と思ったら当たりました。

 授業を終え、221Bに戻ってきたワトソン。ホームズは前回の校則違反で1週間の謹慎中。部屋にはアガサがいて、掃除をしている。ワトソンも言っていたが、奥さんか!wワトソンが謹慎が解けているということは、3日以上1週間未満ということか。
 ここで、「謹慎」は授業にも出席できず、食事も部屋で。寮の部屋に缶詰状態という罰。1話「最初の冒険」(前編)で、石膏像破壊事件の犯人だとベッポに罪を被せられそうになったワトソンが、謹慎になりかけたことがありました。6話「生真面目な証人」では、ガルシアとヘンダーソンも罰を受けていましたが、2人は「外出禁止」。授業と食事とトイレ以外は部屋から出てはいけない。「謹慎」と「外出禁止」は別ものの罰で、授業に出ることも認められない「謹慎」がいかに重いかわかります。

 そんなホームズは椅子に座って外を見ている。少しは身体を動かさなきゃ…と手をかけた瞬間、ホームズは倒れてしまう。!!?観察してないな、とホームズの声…ロフトの上にホームズ。椅子に座っていたのは人形。ジェファーソン・ホープにつくってもらったのだそう。外では生活委員のレストレードが、謹慎中のホームズが出歩かないか見張りをしている。それを欺くことが出来る。一方本物のホームズは謹慎中でも出歩いていた。新しい事件の調査をするために。その話を聞いて
ワトソン:ずるいじゃないか!僕に隠れて
ホームズ:これ以上、君を巻き込みたくなかったんだ
ワトソン:今更そんな事、言ってほしくないんだけど

 ホームズがワトソンの身を案じている…!ホームズがワトソンのことを本当に親友だと思っているからこそ、迷惑はかけたくない…。でも、ワトソンもホームズのことを本当に親友だと思っているから、迷惑だなんて考えてほしくない。2人の友情熱いよ!
 アガサはホームズの身の回りのことを終え、221Bから出て行く。「私がいないと何もできやしないんだから」。本当に奥さんですかwでも、そんな役はこれまでハドソン夫人がやってたんじゃ?そんなアガサを見てワトソン「このイラッとくる気持ちは何だろう…」嫉妬か?w

 ホームズ人形…人形の人形…w目が貼ってあって、怖いです。前回再会したホープ君につくってもらった。名前だけでもホープ君がまた再登場して嬉しい。連絡を取り合っているんだね。しかし、手紙はまだいいが、こんな大きな荷物、よく怪しまれずに送ってもらったなぁ…。
 ホームズの助手になったアガサがようやく助手?らしいことをして登場してきました。このアガサの立場は、原作(正典)ではビリーという少年。ホームズの助手をしています。
 原作「ホームズ」は、ワトスンが語り手となって、ホームズが関わった事件を記録執筆、物語として出版するという形になっています。が、この原作「マザリンの宝石」は、ワトスンが語り手ではない。第三者からの視点で書かれています。少しネタバレになりますが、ワトスンは「四つの署名」の後メアリーと結婚し、221Bを出ます。でも、往診の途中で訪れたり、ホームズに呼び出されたりして、ともに事件を追うのは続きます。「マザリンの宝石」でも、ワトスンは221Bを久しぶりに訪れ、ホームズが単独調査していた事件に関わることになります。という意味で、人形劇では謹慎中のホームズがワトソンに内緒で単独調査をしていた、というアレンジになりました。ちなみに、「緋色の研究」や「恐怖の谷」での、後半の事件に至るまでの顛末の部分も第三者視点で書かれています。「マザリンの宝石」は短編ですが全編第三者視点で書かれた珍しい作品。第三者視点で書かれると、同じ「ホームズ」でも、違った雰囲気に感じます。続きは原作で!

 その事件とは…、依頼人は校長先生。とても困っている、とやって来た校長先生は、好きな女の人が出来てしまった、と語りだす。ここで食事をしていたホームズがむせて「またですか!?」私も同じ、視聴者全員同じことを言いたかっただろうwその相手とは…何と生徒!アーチャー寮4年、イザドラ・クライン!!イザドラに一目惚れしてしまった校長、想いを何十通も手紙に書き、手紙の束をイザドラに渡した!返事は何日経っても来ない。そんな時、校長室に手紙が。イザドラへのラブレターは、人の手に渡ってしまっていた。手紙は、返してほしければ1万ポンド払え、という脅迫状だった。さもないと、ラブレターを張り出す、と。

 校長先生…。「ロイロット先生を見習え!!」と、何度も連呼してしまいましたw生徒に恋した挙句、ラブレターを渡すとは…。本当にロイロット先生を見習え。しかも相手はイザドラ・クライン。…イザドラは、ワトソンのことは今はどう思っているのだろう?ワトソンはイザドラの気持ちは受け取り、あの青いカンガルーのぬいぐるみも221Bに置いてあった。でも、メアリー・モースタンを好きなことは変わっていないはず。イザドラのワトソンへの恋は叶わないけど、気持ちは伝え、受け取ってはくれた。慕ってはいるのか?ちなみに、イザドラは18歳ということが明言されました。留年?
 そんな校長の話を聞いていたホームズ。途中でピロピロ笛スタンドを取り出し、「どれにしようかな…」と言わんばかりに選び、1本取って…ということをしていたw相当呆れてますw
 校長室で、校長が読んでいた本は、チャールズ・ディケンズ「二都物語」。4話「消えたボーイフレンド」の回で、ワトソンが読んでいた小説です。2人の男が1人の女性を愛する物語。前回はその通り(?)でしたが、今回は、校長→イザドラ→ワトソン…繋がらない。

 ホームズは部屋を抜け出し、調査を始めた。まず会ったのはイザドラ・クライン。校長からのラブレターは、欲しいと言う人がいたのであげた。誰かはノーコメント。校長がゆすられていても自業自得。生徒にラブレターなんて教育者としてどうなのよ。それだけ魅力的な私にも、罪はあるんだけどね、とイザドラ。ホームズ、イザドラが相手だと苦戦の模様?
 イザドラの最後の言葉が意味深です。イザドラの罪…忘れていませんよ。

 次にホームズが目をつけたのは、脅迫状の裏。数学のテスト。パイクに頼んで、その試験を受けた人間を洗い出した。ディーラー寮2年の生徒。その中の誰か…こんな事件を考えるのは、あの生徒しかいない。ウィルスン・ケンプ。またお前か!!ホームズはケンプを221Bに呼び出し、もうすぐ来る予定。その作戦に、ワトソンに協力してほしい、と。勿論!
 そこに、ハドソン夫人が。お茶をもって来てくれた。ホームズは急いで隠れ、人形のホームズ2号に話し掛けるハドソン夫人。夕食は何時にする?との質問に、6時半…明後日の。笑いながら行ってしまったハドソン夫人。「大事なのは先入観さ」とホームズ。作戦開始です。

 ワトソンメモは、前回のおさらいがメイン。ホームズが何故謹慎になったのか。謹慎中なのにそれを破って出歩き調査をしているホームズ。モリアーティ教頭にばれたら大変なことになる…何だか嫌な予感がする…!イザドラのことも、ケンプのことも書いて無い。事件のことよりも、危険なことをしているホームズの身を案じるワトソン。冒頭ではホームズがワトソンのことを案じていましたが、今度は逆です。本当にいい親友同士だ…!

 221Bにやって来たケンプ。迎えるワトソンとホームズ…ケンプ、ホームズ2号を人形とすぐに見破った!「さすが、よく見てるな、ケンプ」…ワトソンは見事に騙されてましたが…ケンプ、結構観察力あるのか…?ホームズは、校長のイザドラへのラブレターを渡してほしい、と言う。帰る、と言うケンプを止めるホームズ。
「いい加減目を覚ませ!!」
「このままじゃ君はろくでもない大人になってしまう。僕はそれを心配しているんだ」
「こんなことを続けて何になる。人に迷惑をかけない生き方をしてみろ」

 これまでケンプが起こし、マイクロフトにもみ消してもらった2つの事件についても
「でも!神様は見てるんだ!」
「まだやり直せる。僕らには未来がある。お願いだから、目を覚ましてくれ」

 ホームズらしくない言葉…ですよね。「神様は見ている」は特に。2話で、ワトソンが失意のホープ君に「神様が、なぜ君にホープという言葉をお与えになったか」と言ったのを思い出します。ワトソンならしっくり来るのに、ホームズだとしっくり来ない…?でも、ホームズも正義感の強いところはある。人の生き方を心配しているあたりがしっくり来ないのか。
 そこへいきなりやって来たレストレード。謹慎中なのに出歩いていたことで、モリアーティ教頭がお呼びだ、とホームズを連れて行ってしまう。ばれたか!

 221Bに残ったワトソンとケンプ。2人でソファに座り、ワトソンがケンプに向き合って、語りかけます。
「僕は、君が本当に悪い奴にはどうしても思えないんだ」
「君は、本当はいい奴だ」

 そして、オーストラリアに住んでいた時、友達に貰ったコアラの置物を取り出す。オーストラリアに昔から住んでいる人たち…先住民族のアボリジニはこの置物に向かって、自分が犯した罪をそっと告白する。そうすると、魂が清められて、とてもいい気持ちになる、と。置物に興味を示すケンプ。しかし、罪を告白する気はない。そんなケンプに再び向き合うワトソン。ケンプの顔、眼をじっと見つめる。
「君の心の奥が見えてきた。悪いことをした後の罪悪感で押しつぶされそうになってる」
「最近肩が凝るだろう?原因は罪悪感だ。溜まると体に出るんだよ」
「君も辛いよね。君は悪ぶっているだけなんだ。その澄んだ眼を見ればわかる。」

 ケンプ「そんなこと、言われたの初めてだよ」ケンプの心がほどけてきた模様。ワトソンが言うと説得力あります。相手をじっと見つめ、心に語りかけるように優しく穏やかに言い諭す。心から身体に出る体調不良まで。ワトソンの医師スキルついに発動か!!?丁寧に診察してくれる優しく頼りになるお医者さんのような、カウンセラーのような。

 そして、ワトソンは置物に罪を告白するように言って、221Bを出て行く。告白する時は、出来るだけ詳しく正確に。詳しければ詳しいほど効果がある、と。ワトソンが出て行ったのを確認して、ケンプは静かに置物に打ち明けます。
別に悪い事して金儲けしようとか、そんな風に考えたことなくて、ただ何て言うか、俺、勉強もできないし、あまり目立つタイプじゃないから、そういうことでもしないと注目されないっていうか、それだけなんです。

 そして、手紙の在りか…体に巻きつけていることも。話し終わると「ありがとう、ケンプ」椅子から立ち上がるホームズ!人形の2号じゃない、本物のホームズ!椅子に座っているのは人形という先入観に惑わされた。そして手紙を奪い返す。完璧です!ホームズは部屋を出てから、ワトソンと話をしている間に窓から入って2号と入れ替わった。ここ2階ですよ?下から這い上がったの?それとも隣の窓から跳び移ったの?いくらワトソンの話に気を取られているとはいえ、ケンプは何度も窓のほうを見ていたじゃないですか。ホームズ凄い。レストレードも、今回の作戦の協力者。あの生真面目なレストレードが、生活委員の仕事よりもホームズの作戦に乗るとは、変わったのかな?相手がケンプだったから、というのもあるかもしれない。今回は見事な解決でした!

 しかし、ワトソンがケンプに語りかけるシーンには、私も惹きこまれました。作戦とは言え、ワトソンが言ったことは本心だろう。7話「イヌ語通訳」でも、バレた後、すぐ弱気になって処分を気にしていたケンプ。打ち明けたことも、悪いことでも何でもいいから注目されたい。それだけだったのだろう。ケンプは2年だから、14歳。14歳らしいです。ワトソンだからこそ、ケンプに本当のことを言わせることができた。しかも、強要ではなく、良心に語りかけるという形で。ホームズは、重要な役をワトソンだからこそできると信頼して頼んだ。ワトソン…またワトソン株が上がりましたw
 3話「困った校長先生」で、アドラー先生に、お芝居の練習をしておくようにと言われたホームズとワトソン。あの時はまだ2人の息もぴったり合わず、芝居も下手ですぐに見破られてしまった。しかし、今はホームズとワトソン、そしてレストレードも息ぴったり。ホームズもワトソンも成長したからこそ、作戦は成功した。いやー、すっきりしました。

 221Bを出て行くケンプ。何だか、心がとても楽になりました、と。結構素直。その姿を見て、これで生き方を改めてくれるといいんだけど、とワトソン。ホームズは人の人生には興味は無い、と。やっぱり…wコアラの置物は、実はただの置物だった。でも、人は心に思っていることを口にすると凄く楽になれる、これは本当だ。僕も転校してきた時、ホームズに聞いてもらって元気になった。覚えてるか、ホームズ、と聞くワトソンですが…「忘れた」…どうかなぁ実際は…?
 ただの置物だったわけですが、それでもどこか愛嬌のあるコアラの置物…ほしいです。

 そして手紙を校長に返す。喜ぶ校長。そこへ、モリアーティ教頭が!教頭が学園のことで知らないことはない。イザドラに、ラブレターの事件のことは誰にも言うなと指導してきた。校長にも厳しく。それに対して校長「寂しい子なんだよ、校長先生は友達になってあげたかったんだ」…だったら最初からそれでいいじゃないですか!!wロイロット先生を見習え!
 一方、謹慎を破ったホームズに対しての処罰も。モリアーティ教頭のこの厳格な厳しさ、好きです。ミルヴァートン先生もですが、こういう先生・大人がいないとだめだ。そんなモリアーティ教頭に、無理言ってお願いしたのだから大目に見てやってくれ、と校長権限発動。「これにて、一件落着!」と見得を切る校長先生。声の中村梅雀さんだからこそできる、ハマるシーンです。

 これで解決したかに見えたが…。夜遅く、寝ているワトソンを起こすホームズ。何事か。困ったことになった。さっき、モリアーティ教頭が221Bにやってきて、ホームズと廊下で話をした。モリアーティ教頭が言うには、ホームズがイザドラからラブレターを手に入れ、校長を脅したのだと。ケンプを使って校長を恐喝し、自分でそれを解決した。校長の信頼を得るために。モリアーティ教頭に目をつけられ、モリアーティ教頭を恐れ、校長に取り入ろうとした。でも、元々校長はホームズのことは信頼していたし、ホームズは1話、そして前回16話からもわかるように、教頭に怖気づくような生徒じゃない。しかし、モリアーティ教頭はホームズとケンプが裏で繋がっていた事実を握っている。ケンプの部屋で見つけたケーキ。ホームズへ、尽きることの無い友情に感謝して、と書かれている。問い詰めたらケンプも認めた。廊下の端で、そっと見て、逃げて行くケンプ。謹慎を破り校長を欺いた…退学処分、と。考え込むホームズ。誰かが、僕を嵌めようとしている。そして逃げてきた。221Bにもいられない。真実を見つけに行ってくる、とワトソンに語る。一緒に行こうとするワトソンを止める。友達だからこそ。
何が起こっても、君だけは僕のことを信じていてほしい。

当たり前だ。ワトソンの手を握るホームズ、握り返すワトソン。ホームズの色白で細い手と、ワトソンの日焼けしたがっしりした手。…じんと来ます。そして、また会おうと言い残し、ロフトから飛び降り、窓から出て行くホームズ。身軽い…。力はそんなにないが身軽い。ホームズはどうなってしまうのか…!次回最終回!!


 ケンプのケーキは、一体どういう意味なのだろう。ケンプが今回の事件で心を改めて、ケーキを用意したようにも思えるし、誰かの陰謀のようにも…。陰謀と言えば…。ケンプの自白もどうなんだろう。1話でワトソンが罪を被りかけたのを思うと、ケンプも同じように罪を被ってしまった可能性もあり得る。廊下でホームズとモリアーティ教頭が話しているのを見ていたケンプ。一体本心は?
 第一、夜中に生徒を呼び出すモリアーティ教頭の行動もおかしい。モリアーティ教頭が、ホームズが校長を欺いたという話にも無理がある。ケーキは証拠になるのか?
 一体何がどうなっているのか、さっぱりわかりません。次回、最終回、どうなるのか…、待てません!気になります!!

 次回最終回で、これまでの伏線を全て回収出来るのか?ホームズ兄弟の確執とホームズ家のこと。イザドラはワトソンのことを今はどう思っているのか。そしてイザドラの部屋にあったホームズの写真。ワトソンとメアリーの恋の行方。ミルヴァートン先生が襲われた事件。ホームズとベインズの対決。ベインズと校長の血縁関係の理由も。20分じゃ無理だろう…30分、1時間!せめて45分に拡大しましょうよ!そして、「最後の事件」をやったなら、「空き家の冒険」も、つまり2期を…!

 今回、観た後しばらく圧倒されていました。最終回は、きっと魂抜かれると思います。ああ、どうなるんだ…。

 最後に、モリアーティ教頭を描きたいのですが、描けません。あの髪型といい、目つきといい一番難しい!!
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by halca-kaukana057 | 2015-02-10 21:09 | Eテレ・NHK教育テレビ

外の世界で見たもの、思い知ったもの 人形劇「シャーロックホームズ」第16話

 人形劇「ホームズ」も、もう16話。クライマックスが近づいてきました…。
 その前に、ようやく、主題歌「Scarlet Story」フルが聴けるようになりました!!

Rock on.

ナノ / フライングドッグ


 ナノさんのアルバムに収録されています。演奏クレジットにはしっかりと、ダニエル・ハーディング指揮マーラー・チェンバー・オーケストラと記載されています。弦楽器の鋭さ、緊張感、繊細さ、物悲しさ…1曲の間で豊かな表現。最後が切ないです。歌詞もようやく公開。しかし…和訳が無かった。こうなったら自分で訳す!と辞書を片手に訳してみたものの、不自然な日本語に…。英語は学生時代は得意だったんだがなぁ…。「冒険ファンブック」にはテレビサイズの歌詞の和訳が載ってますが、比べたら随分違う。
 今度発売のサントラには、歌詞の和訳もつけてください。


 16話「ダグラスさんのお屋敷の冒険」。原作は「恐怖の谷」。「ホームズ」シリーズで4作ある長編のひとつ。これで、人形劇は4作の長編全てを映像化しました。

 夜、221B。ホームズはカエルの実験、ワトソンは寝巻で寝る準備。そこへ、ハドソン夫人が駆け込んでくる。学校の裏のアメリカ人のダグラスさんのお屋敷で、殺人事件があったのよ!!と。殺されたのはご主人。殺人事件と聞いて、興味津々のホームズ。こんなチャンスは滅多にない!と出て行こうとする。しかし、ビートン校は夜8時以降は外出禁止。ワトソンがそう言って止めようとするが、ホームズはお構いなし。規則が何だ!本物の殺人事件なんだ!!と、さっさと出て行ってしまいます。慌てて後を追うワトソン。

 人形劇「ホームズ」では、学園もので、殺人なし、死人一切無しでずっと描かれてきました。殺人事件が原作のものも、うまく10代の子どもたちがやりそうなことに置き換えていた。しかし、本当の殺人事件…。学校の外ならいいのか?と、あらすじを読んだ時からもやもやしていました。

 ワトソン、寮から出て行くシーンでは制服に。着替えるの早い。いつも疑問に思っているのですが、ワトソンの寝巻はどういう仕組みになっているのだろう?ポンチョのように上から被る、袖がないタイプであることはわかるのですが。寝巻の上にあのポンチョを羽織っているのだろうか?
 あと、ハドソン夫人がエプロンをつけていなかった。黒いドレス、素敵です、お似合いです。

 学校の門を開け、学校の外へ。ビートン校の外が描かれる、舞台になるのは初めてです。門を出る時も、ダグラス邸に入る時も、ワトソンはやめようよ、と言う。それでもホームズについて行くのがけなげ。一方のホームズは、ダグラスさんのお屋敷の中へ。天井の高い、とても大きなお屋敷です。屋敷の中では、警官たちがあちらこちらへ。その警官たちの目を盗んで、ホームズとワトソンは現場へ向かう。そして、現場には横たわる人…。人形なのに、何だろうこの不気味な雰囲気は…。音楽もいつもと雰囲気が違う気がする。そこへ、「そこで何をやっている!」2人に声をかけたのはマクドナルド警部。大柄でがっちりとした体形。視線が冷たい…。うろたえる2人に、「ホームズ、何やっているんだ」と声をかけたのは…ジェファーソン・ホープ君!!「早く仕事に取り掛かるんだ」と、何事も無かったかのように2人に話しかける。「こいつら、うちの従業員なんです」とマクドナルド警部に説明し、別室へ連れて行き、掃除を始める。

 マクドナルド警部が行ってしまうと、再会の時間。「冒険ファンブック」で再登場することはわかっていましたが、実際に再会すると、感慨深い…何度も、ホープ君!ホープ君!!と叫んでいたのは私ですwホープ君は、今は美術品専門の運送会社で働きながら、本格的に彫刻の勉強をしている、と。ああ、ホープ君も自分の道を見つけたんだ、よかった…!

 ところで、ワトソンがホープ君が退学になったのは、2話の食中毒事件の責任…と言っていましたが、えっ?違いますよね?ドレッバーとスタンガスンに校則違反の賭け事に巻き込まれ、学校にバレたが、ドレッバーとスタンガスンは親のコネでお咎めなしになり、ホープ君だけが罪を被り、退学処分になったのでは。どうせ退学なのだから、その賭け事で奪われた父の形見の懐中時計を取り戻すため、捨て身でゆで卵で2人に賭けを持ちかけ、賭けに勝ちドレッバーとスタンガスンは食中毒に。なので、ホープ君の退学の理由は食中毒事件ではなく、賭け事に巻き込まれてホープ君だけ罪を被せられたせい。

 ホープ君がダグラス屋敷にいたのは、広間にかけられている絵のことで呼ばれたから。ホープ君がダグラス邸に来たのは2度目。主人のダグラスさんは、あまり品のいい人ではない。左手の薬指にごつい大きな金の指輪をしている。結婚指輪の上に。イギリス人はあんなおしゃれはしない。アメリカ人だ、と。ホープ君、よく見ています。そして、絵も元々は事件現場の書斎に飾ってあったもの。ところが、ダグラス夫人がここに飾って欲しいと頼み、移動した。ホープ君曰く、この部屋には合わない。お金持ちの考えることはわからない。絵を飾る前に、あの金庫を何とかしろ、と。ホープ君の前には金庫、というよりは宝箱が。「お金持ちの考えることはわからない」…ディーラー寮の2人を思い出しているのだろうか…。ホープ君は仕事が終わったので帰ることに。会えて嬉しかったよ、と握手をする3人。ああ、再会の時間は短い…。

 ホープ君、すっかり変わりました。2話では、ドレッバーとスタンガスンにいじめられこき使われ、罪も被せられ退学処分になり、弱気な内気な少年だった。しかし、父の形見の懐中時計の話のシーンでは、内に強いものを持っているのも伺えた。そんなホープ君を初対面でも励まし、部屋にあったカバの石膏像から手先が器用なことを誉めたワトソン。ホープ君は退学にはなってしまったけど、それでよかったのだろう。もういじめられることもないし、手先が器用なのを活かして彫刻家を目指して働きながら勉強もしている。たくましくなったなぁ。マクドナルド警部に見つかって、うろたえる2人に自然に声をかけ、うまく逃がすこともやってのけた。機転も効く。成長しました。私もホープ君に再会できて嬉しい。立派に成長していること、元気でいることがわかって本当に嬉しかった…!
 ホープ君の成長した姿に感心するワトソン。自信をつけるって大事なことなんだな!と。2話の時は、ワトソンも足のケガでラグビーをやめ、ホープ君と同じく自信も何もかも無くした状態だった。2人とも、それぞれ成長しましたよ。

 さて、ホームズとワトソンはいよいよ事件現場の書斎へ。書斎からマクドナルド警部と警官たちが出て行った隙に、2人は書斎へ。その前に、制服の胸に警察バッヂをつける。ホームズ、どこからそんなものをwどこの少年探偵団ですかw
 書斎。横たわる死体。ワトソンは怖がってばかり。死んだ人を見るのは初めてのワトソン。ホームズも初めて。顔に被せられている布をとり、死体の顔を確認するホームズ。顔は散弾銃で撃たれている…うわあああ…私もこれを書くのはちょっと控えたい…。指には大きな金の指輪。でも、指輪はそれだけ。部屋にはダンベル。ワトソン、半ば強引に書斎からホームズを連れ出します。
 ドキドキという鼓動が、緊張感を高めています。

 死体から目をそらし、嫌がるワトソン。ひたすら冷静なホームズ。2人の対比は、性格の違いからでしょうか。ワトソンはその優しさゆえ、感情移入してしまう。一方のホームズは、本物の死体でも事件を解く重要な鍵と捉えている。感情より事実と理論。正典では医師のワトスンは、怖気づくことも無く死因や推定時刻などを分析する。人形劇15歳ワトソンも父は医師だが、死体を見たことは無かったか。人の生死に携わる医師だからこそ、死を軽んじてはならない、興味本位で見てはいけないもの、と教えられてきたのかもしれない。

 書斎を出ると、女性の鼻歌が。女性…ダグラス夫人がお茶を飲みながらクッキーを食べている。あなたたちは?と尋ねられ、警部に頼まれて捜査を手伝っている、と答えるホームズ。夫人に事情聴取をしようとするが、マクドナルド警部がやって来る。まずい!屋敷から逃げ出す2人。

 ここで、奇妙な点が。マクドナルド警部や警官たち、ダグラス夫人の動きがとてもぎこちない。ぎこちないどころか、手も腕も脚も動いてない。木目の人形は「新・三銃士」の時と同じだけど、とても冷たい感触。視線も冷たい。ホームズやワトソン、ホープ君はよく動くし、眼にも生きているような感じがあるのに、警部や夫人は眼も生きているような感じが無い。なんだろう、この奇妙な感じ…。異世界のよう。

 庭で事件について話し合う2人。ワトソンは奥さんが怪しい、と。旦那さんが殺されたのに、暢気にお茶を飲んでいた。確かに不自然。ホームズは立ち上がると、庭にある池へ。長い木の枝を持ち、池の中に。何かを探している模様。ワトソンに身体を押さえていて欲しい、と。よくわからないまま、ホームズを支えるワトソン。そこへ…モリアーティ教頭が!!マクドナルド警部から学校に連絡があったのだ、と。しかし、モリアーティ教頭が来てもホームズはお構いなし。枝に引っかかったあるものを引き上げようと必死。さすがのワトソンも支えきれない。教頭先生に手伝って、と。えええ!?モリアーティ教頭、ワトソンを支える…何だこのシュールな絵はw音楽もコミカル。あのモリアーティ教頭がこんなことになるなんてwww
 このシーンで、ホームズとワトソンの靴が見えていました。いつもは見えない2人の脚。脚のある人形もあるのか!このシーンの操演、とても難しいと思う。お見事でした!
 池から引き上げたのは、上着。誰の服?その前に、私に礼はないのか!?と苦しそうなモリアーティ教頭。ホームズは事件の真犯人がわかった、と。警部にそれを伝えなければならない。教頭は学校に帰ると止めようとするが、「それを伝えるのは市民の義務です!」と走って行ってしまう。ワトソンも強行突破。これまたコミカルな音楽。教頭、散々です…。モリアーティ教頭が本格的に登場したのに、何だこれは一体…w

 屋敷で、ホームズはマクドナルド警部に真犯人がわかったんです!と推理を言おうとする。しかし、警部は子どもの言う事なんかに、と聞く耳も持たない。そこへモリアーティ教頭が。捜査の邪魔をしたことを詫び、ホームズは学業そっちのけで校内の事件に首を突っ込む困った生徒だ、と説明する。しかし、続けて、真実を見極める直感と論理的に考えを組み立てる能力は優れている。せっかくなので彼の話を聞いてみては、と警部に話すモリアーティ教頭。モリアーティがホームズを誉めてる!認めてる!かばってる!!1話の石膏像破壊事件では、他の先生たちと同じようにホームズを問題児、目の敵にしているような雰囲気でしたが、モリアーティ教頭はホームズのことをちゃんと見ていた、理解していたんだ…。

 そして、ホームズは推理を述べることを許される。まず、遺体の指輪。結婚指輪が無いのがおかしい。事件現場にあったダンベル。2つの重さが違う。片方のダンベルから抜き取られた錘はどこへ?池から引き上げた上着に、そのダンベルの錘が入っていた。上着に刺繍されたイニシャルから、服はダグラスさんのものではない。

 そして、事件の真相…ダグラスさんは殺されてはいなかった。死んでいたのは、ダグラスさんを狙い襲った賊。顔が判別できないことをいいことに、ダグラスさんは自分が死んだことにした。ダグラスさんはどこにいるのか…あの、ホープ君が運んだ絵。事件の後に部屋の模様替えをするなんておかしい。絵を動かし、その裏の戸…ホープ君の言っていた金庫をしまうはずの場所を開けると…人が。ダグラスさん。狭いところから出られたことと、奥さんと再会した喜びを表現するダグラスさん。ホームズの華麗な推理の後に…コミカルw書斎の死体は、テッド・ボールドウィン。一体何があったのか、テッド・ボールドウィンは何者か、何故ダグラスさんは狙われたのか…聞きたいところだが、今度こそホームズを学校に連れて帰るモリアーティ教頭。「その話、長くなりそうですか?」とのワトソンの問いに、「長編小説半分ぐらい」「本を出すから、読んでみてよ」とダグラスさん。
 確かに、「恐怖の谷」の半分はダグラスの回想です。続きは原作で!!読んでない人は読んでね!

 学校に戻ってきた3人。モリアーティ教頭、ホームズに対して、厳格に話します。ホームズがどんなにしゃしゃり出ても、警部は相手にしなかった。しかし、モリアーティ教頭が間に入ると途端に聴く耳を持った。世の中と言うのはそういうもの。教頭、厳しく続けます。
己の小ささを思い知れ、シャーロック・ホームズ。
お前は学校から一歩でも外に出れば、名探偵でも何でもない、ただの小生意気な小僧に過ぎんのだ。

 ホームズの表情の陰りが、無念を物語っています。
 そして、校則を破って外出した2人に、謹慎1週間を言い渡す。それに対して、ホームズは、ワトソンは強引に連れて行ったので許してやってほしい、お願いします、と。ホームズがワトソンをかばってる!ワトソンは3日に。

 221Bに戻った2人。溜息をつくホームズ。ここで、ナレーションワトソン…はい!!?一体何と言いました!!?
「まだ僕らはそのことを知らない」
 ワトソンの回想であることがわかります。しかも、このナレーションワトソンの声は、普段のトーンの高い、ちょっとひょうきんな雰囲気もある15歳ワトソンの声とは違う、大人っぽい声だった。大人になったワトソンが回想している、ということか…。あと2話、ホームズはどうなっちゃうの?やっぱり、ホームズは最後は…。そんな…。せっかくワトソンといいコンビ、親友になれたのに…。卒業まで、卒業した後も一緒に冒険していて欲しい。あと2話…。

 さて、ホームズとワトソンが見た、学校の外の世界。全寮制なので、外の世界に出ることはない。ホームズはビートン校内では、次々と生徒たちが問題を相談に来る名探偵。しかし、学校の外に出れば、ただの15歳の少年に過ぎない。真実を知っていても、大人は、子どもの言うことなんて、と相手にしない。15歳ホームズには力がない。なんとも理不尽です。まるで、ディーラー寮のお金持ちのお坊ちゃんの生徒たちと、他の寮の生徒たちの格差、階級のよう。マイクロフトが生徒会長の権力と、ディーラー寮のボスとして事実を捻じ曲げたのにも似ている。それでも、校内にはホームズのことを理解し、信頼してくれる人たちがいる。親友のワトソンも、友達でもあるレストレードやシャーマン、アガサ、パイク…これまでの依頼人や被害者たち。アドラー先生も、ホームズのことを理解し、可愛がっている。前回15話のノートン先生は、前ほどホームズを目の敵にしていなかった。そして、モリアーティ教頭も、何だかんだ言って、ホームズの能力を理解していた。

 モリアーティ教頭に援護してもらったが、学校の外でも、ホームズは見事な、完璧な推理をした。ホームズは学校の外でもやっていけるはず。最後のナレーションワトソンの言葉、この人形劇のラストは、学校という狭いコミュニティに収まりきらない…という意味なのだろうか。対照的なのがホープ君。退学になったが、学外で居場所を見つけ、彫刻の勉強もして、成長している。そんなホープ君の姿が、ホームズに影響を与える…のかもしれない。
 でも、ワトソンはどうするんだよ…。

 殺人事件に関しても、学外なら、相手が賊ならいいのか…?と思っていました。あの死体の描写は辛いものがありました。
 今回の物語は、ほぼ原作通りです。20分に収めるのに、あちこち端折っていますが、これまでのように原作を大幅にアレンジはしていません。マクドナルド警部はスコットランド・ヤードの警部のひとり。ほぼ原作の世界に入りこんだ15歳のホームズとワトソン。ホームズは違和感無く溶け込んでいた。ワトソンは、いい意味でまだ15歳の少年だった。外の世界=原作の世界を知ったホームズ。やはり、15歳ホームズは学校内=原作に基づいているけれどもアレンジしている世界に収まり切らない…ということか?
 でも、だからワトソンはどうするんだよ…!2人が離れ離れになるのは寂しいよ!

 モリアーティ教頭が本格的に登場したのは、1話ぶり。厳格だけれども、生徒のことをちゃんと思っている”先生”でした。最後、このモリアーティ教頭と対決することになるの…?マイクロフトとの確執はどうなる?あと2話で伏線回収できるのか?
 次回は、「本当に困った校長先生の冒険」。校長先生…またですか…。

 今回のイラストは勿論この子!
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 ホープ君!制服ではなく私服。かっこよかったです。たくましく働いている感じを。
ちなみに、2話の時のホープ君イラストと比べてみましょう:終わりと始まり、失意と希望 人形劇「シャーロックホームズ」第2話
 この時は、似ない、可愛く描けない…と悩んでいた。私の絵も少しは成長したかなぁ?
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by halca-kaukana057 | 2015-02-03 23:42 | Eテレ・NHK教育テレビ

ワトソンが許せないこと、守るもの 人形劇「シャーロックホームズ」第15話

 今回は早めに感想を書きたいNHK人形劇「シャーロックホームズ」第15話「青いシロクマの冒険」。原作は「三破風館」(「事件簿」収録)と、「青いガーネット(紅玉)」(「冒険」収録)。

 感想の前に、大事なお知らせです!サウンドトラックCD発売決定です!!待ってました!!

NHK人形劇「シャーロックホームズ」オリジナル・サウンド・トラック

平松加奈(作曲)/ダニエル・ハーディング(指揮)/マーラー・チェンバー・オーケストラ/nano/ IMX


 発売は2月16日。最終回の翌日です。アマゾンで先行予約受付中です。ようやくあの劇判の数々が聴ける…!!更に、ナノさんが歌う主題歌「Scarlet Story」オーケストラバージョンも収録です!マーラー・チェンバー・オケの演奏にも注目して聴いてください!!

 冒頭、ナレーションワトソンのこんな言葉で始まる今回のお話。
シャーロック・ホームズとの冒険はこれまでにもたくさんあったけど、これから述べる事件ほどドラマチックな始まり方をしたものはない

 明らかにワトソンが回想している形だとわかります。人形劇本編は、ノベライズ程ワトソン視点、ワトソンが語り手と感じさせないのですが、今回はワトソンが語り手であることをかなり意識しています。その訳が、最後まで観てわかりました…!

 221Bに飛び込んで来たのは、6話「生真面目な証人の冒険」で出てきたガルシア(髪がオレンジの方)とヘンダーソン(髪が黄緑の方)。入ってくるなり、赤毛のウィルソンはいるか!!と大声で聞く。いないと強く返すワトソン。穴に落ちた2人だねと言うと、ヘンダーソンはお礼を言うが、ガルシアは強い態度のまま。「愉快な四人組」回のショルトー兄弟みたい。参考にウィルソンに何の用だ?と尋ねるホームズ。「袋の中身を返してくれ」と伝えて欲しい、と。袋ってどんな袋…答えられないヘンダーソン、「袋って言えばわかる!」とガルシア。そして出て行く2人。

 出て行った後、ホームズが合図をすると、本棚の立て看板の裏から出てきたジェイベズ・ウィルソン。221Bにいたんです。厄介なものに巻き込まれてしまったウィルソン…。3日前の夜、その袋を拾った。中庭を歩いていたら、上から落ちてきた。中身はぬいぐるみ。青いシロクマのスティーヴ。シロクマなのに青い?ウィルソンは多分シロクマだと思う、と。手にはペンギンがくっついている。…これ、ペンギン?訝しげに見るホームズ。誰かが誤って上の階から落としてしまったはず。どんな袋か知らなかったので、ガルシアたちではない。
 一方のウィルソンはスティーヴ君が気に入った模様。可愛い、離れたくない、抱き心地も最高、と。可愛いところあるなぁ、ウィルソン。ワトソンに「抱いてみる?」と言うが、「結構」ワトソン、興味ないのね。ホームズが抱いてみる…推理開始です。縫い目の粗さから見て手作り。丹念に愛情込めて作られている…女性が作ったものだろう。不器用だが繊細な人物。尻尾だけ別の布で作られている。違う人間の手が入っている。随分とぞんざいな扱いをされたようだ。これらからわかる、ぬいぐるみの持ち主は…全くわからない。ホームズもお手上げです。コケるワトソンとウィルソンwこのぬいぐるみに一体どんな価値が?ホームズ、事件に興味を持ったので依頼を受けることに。落とし主を探すために、掲示板に張り紙を出す。心当たりのある人はベイカー寮221Bまで、と。

 そして張り紙を出してみた。書いたのはワトソン?ワトソンの似顔絵も描いてあります。掲示板の前にはレストレードとダンカン・ロスが。今回は赤毛じゃありません。2人は仲がいいのか?その後ろからやって来た、背の高い人物…。
 掲示板にはピアノの絵の描いた張り紙もありました。トレジャーズ?他の張り紙もじっくり見たいなぁ。文章も読みたい。

 221Bでは、ハドソン夫人が縫い物をしている。作っているのはぬいぐるみ。…フォークに刺さった肉団子…随分とユニークなぬいぐるみだ…。もう一つ、ウサギと言うハドソン夫人だが…宇宙人?あのピーナッツカバのホームズも呆れているレベル。確かにニンジン持ってるwハドソン夫人の美的センスも一体…wさて、これらを何に使うのか…?
 ちなみに、今では一般的な宇宙人のイメージであるこのグレイ型の宇宙人。このタイプが出てきたのはいわゆる1947年「ロズウェル事件」の頃から。ホームズの時代設定は19世紀終盤なので、まだ出てきていません…。この時代の宇宙人・異星人が出てくるSF小説は、H・G・ウェルズ「宇宙戦争」。1898年の作品です。ちなみに、もしこの「宇宙戦争」にホームズが遭遇していたら、というパスティーシュ「シャーロック・ホームズの宇宙戦争」という作品もあります(まだ読んでいません。正典読破したので、今度はパスティーシュか?)。どちらも舞台は20世紀初頭の設定。やっぱり合わない…w

 221Bにお客さん…メアリー・モースタンの兄、アーサー・モースタンのルームメイトの、インド人留学生アブドラ。袋を落としたのはアブドラだと。袋の中身も青いクマのぬいぐるみと分かっている。ぬいぐるみ…アクメット君を持って屋根の上にいたら2人組のおかしな奴ら…ガルシアとヘンダーソンがやってきて、怖くてアクメット君を放り投げて逃げた、と。アブドラは、毎晩寝る前に屋根の上で月を見ながらヨガをする時、お尻に敷くクッション代わりにアクメット君を使っていた。随分とぞんざいな扱い…というのは、アブドラのせいだったのかー!可愛がっているようだが、尻にしいて…かわいそうなアクメット君…。アクメット君を返してくれ、というアブドラだが、野良犬にかまれてボロボロになってしまった、と返すホームズ。代わりに、ハドソン夫人の作ったぬいぐるみをプレゼントするよ、と。ハドソン夫人のぬいぐるみは青いシロクマの代わりだったんですね。肉団子ぬいぐるみをお尻に敷いてみて…気に入った模様。シュールなシーンです…wちなみに、アクメット君はどこで手に入れたのか…バザーで買った、だそう。アブドラはぬいぐるみにそれほど愛着を持っていなかった。次はぬいぐるみをバザーに出したのが誰かを探そう!
 ひとつ、ここで指摘したい。アブドラは毎晩月を見ながら…と言っているが、月は毎晩見えません。夜に見えるとも限りません。ファンタジーの世界、ということで…?w天文ネタなので、反応せずにはいられませんでした。そういえば、ホームズは天文学の成績は悪い。苦手と言うより、興味が無い。

 やってきたのは学園の情報通・ラングデール・パイクのところ。チャリティーバザーは月に一度開催されている。この青いクマのぬいぐるみは先月出品されたもの。出品したのが誰かと言うと…いつものように交換条件のパイク。今日も2ペンス…ではなく、あの宇宙人…じゃない、ウサギのぬいぐるみ。渡されたパイク「めっちゃかわいいじゃねーか!!」こんなの好きだったのかw出品したのは、美術のノートン先生。ホームズ、一瞬表情が曇ります。
 今回の原作は「三破風館」。本来、ラングデール・パイクが登場する作品です。パイクは社交界のスキャンダル情報を集め、握っている。情報を得るために、ホームズはパイクと会います。この「三破風館」でしか出てこないパイクが人形劇ではこんなに活躍するとは。

 美術室。ノートン先生はぬいぐるみを見覚えがある、クマのテンプルちゃんだ!と。…テンプルちゃん…?テンプルちゃんと話す口調が乙女でしたよノートン先生…wどこで手に入れたのか、生徒から没収した。女子生徒が廊下の隅にうずくまっていたので声をかけたら、布袋を投げつけられた。女子生徒は慌てて逃げて行ってしまった。回想シーンで、顔面に布袋を直撃され、倒れるノートン先生w返そうとしなかったんですか?とのワトソンの問いにも、顔を隠して逃げたということはやましいことがあるだろう、と。理由は他にもあるんじゃないか、とのホームズの指摘に、「さすがだ」と続けるノートン先生。婚約者であるアドラー先生の誕生日で、プレゼントを用意するのを忘れていたからちょうどいいとプレゼントに。でも、気に入らなかったらしく突き返された…。最初はこのぬいぐるみには尻尾が付いていた。もっと長いもの、恐竜みたいで微妙だった。ノートン先生はそれを付け替えてしまった。尻尾に手を加えたのはノートン先生だったのか!では、これをぶつけた生徒に見覚えは?あんな髪型の女子生徒はこの学園に一人しかいない。アーチャー寮4年、イザドラ・クライン。驚くホームズ、信じられなかったと語るノートン先生。イザドラ・クライン…男子生徒を子分のように扱い、まるで女王のような暮らしをしている。ホームズも何度か会ったことがあるが、凄みのある女子生徒。10代にはとても見えない。先生も一目置いている程。そんなイザドラ・クラインとぬいぐるみが結びつかない。そして、そのイザドラがしゃがみ混んでいた場所は…ベイカー寮221Bの前…!イザドラはホームズとワトソンの部屋の前で、ぬいぐるみを持って何をしていたのか…?
 今回のノートン先生は散々ですw

 渡り廊下を歩きながら、ワトソンも一度だけイザドラに会ったことがある…と思い出す。中庭のベンチで本を読んでいたら、男子生徒…ガルシアとヘンダーソン、ドレッバーにスタンガスンも従えて、堂々と歩いてくる女子生徒…イザドラ・クライン。その時、イザドラの帽子が風で飛ばされ、ワトソンの座っていたベンチの上に。帽子を取って、いつもの笑顔でイザドラに返すワトソン。男子生徒たちは脅えている。
 そして、333A…イザドラ・クラインの部屋へ。部屋の前にはヘンダーソンとドレッバーが。部屋に通されるホームズとワトソン。ワトソンの手には青いクマのぬいぐるみ。イザドラ…確かに凄みのある「女番長」です。アーチャー寮なのか。イザドラはガルシアとヘンダーソンを外へ出し、3人で話をすることに。イザドラとホームズは1年ぶり。イザドラの手下たちを先生に引き渡したホームズ。彼らは集団万引きをしていた。万引きは許されない行為(絶対に許されません)。でも一番気に入らないのは自分では手を染めず、裏から指示した人間が何の咎めもないこと…イザドラのこと。強く言うホームズを正義の味方気取り、思い上がりもいいところ、とイザドラも負けてはいない。2人の対決も凄みがあります。
イザドラ:何が正しくて何が間違っているかなんてあなたにわかるの?
ホームズ:わからないさ。僕にわかるのは、どんなものにも裏があるっていうことだけ。

 この会話でしびれました。呆然と見ているワトソン。今日の本題に。ぬいぐるみを返しに来た。ただし、条件がある。怖い目に遭ったウィルソンとアブドラに謝罪して欲しい、と要求するホームズ。しかし、非を認めないイザドラ。イザドラ・クラインに非を認めさせる人間は、このビートン校にはいない。…イザドラ、凄い。ならば、これを読み上げるまでだ、とホームズ、紙を一枚持ち出す。その紙…手紙を見て、ホームズから取り上げようとするイザドラ。このシーンの操演がすごい。迫力あります。これまで、こんな動きの速い迫力あるシーンは無かった。そこへ、ワトソンが割って入る。イザドラの手をつかみ
僕の親友を傷つけることは許さない!

 ワトソンらしい強い言葉です。手紙はぬいぐるみの中に入っていた。長い尻尾があった…これはクマじゃない。カンガルーだ。手に持っているのはペンギンではなく、赤ちゃんカンガルー。お腹には袋があって、そこに手紙が入っていた。手紙は、ラブレター。イザドラ・クラインはぬいぐるみにラブレターを入れてプレゼントしようとした。それは人に知られてはいけない。だから、ノートン先生に見つかった時、顔を隠して逃げた。相手は…ベイカー寮221Bの前に置いた…何故カンガルーのぬいぐるみなのか…カンガルーのいるオーストラリアからの転校生に一目惚れした…ワトソン!!?といつものように推理を早口で述べるホームズ。イザドラ、怒ってホームズにつかみかかるも…肩を落として泣いてしまう。冷酷非情な女番長にもこんな一面があったのか…と語るホームズに、鋭い強い声が。
ホームズ!いい加減にしろ!君は彼女を傷つけたんだ!わからないのか!本気で泣いてるじゃないか!よく見ろ!
 (中略)
 もっと人の気持ちを考えろ、ホームズ!

 ワトソン…!!いつもは寛大で優しいワトソンが怒った。初めてです。しかもホームズに対して。イザドラがホームズから手紙を取り返そうとした時には、イザドラに対して「親友を傷つけることは許さない!」と。親友を守る。しかし、今度はホームズが言葉でイザドラを傷つけた。だから、ワトソンは本気で、真正面から立ち向かって怒った。親友だからこそ。相手が女番長だろうと、怖がらない。偏見も持たない。しかも、自分に好意を抱いている。その気持ちを大切にしようとしている。ワトソンの優しさからの怒り。この怒ったワトソンの声が、本当に鋭く強かった。ワトソンがもし怒ったらどうなるんだろうかと思っていたのですが、本当に怒る時がくるとは。しかも、ホームズに対して。「よく見ろ!」…ホームズに対して、「観察しろ」と言っている、ワトソンが!逆転しています。

 イザドラに、ホームズがやり過ぎたと謝るワトソン。そして、僕には好きな人がいる、と。イザドラは知っていました。メアリー・モースタン。ワトソンに好きな人がいると知っていても、気持ちを伝えようとした。イザドラがワトソンに会った時、恐れも見下しもしなかった、それが嬉しかった、と。手紙を読むワトソン。中身は語られません。気持ちは伝わった、ありがとうと礼を述べるも、ワトソンにはひとつ疑問が。何故、カンガルーを青にしたの?イザドラの答え。
あなたは、自分の瞳の色がどんなに素敵かご存じないの?

 ワトソンの青い瞳…!はい、正直に言います。私も、ワトソンの青い瞳をきれいだとずっと思ってました!ノベライズで、ホームズの外見と比べて、「平凡な栗色の髪と青い眼」と何度か書いていたワトソン。そんなことないよ!ワトソンの青い瞳はとってもきれいだよ!と思っていました。イザドラ…わかっている人がここにいました…!
 ワトソン、カンガルーのぬいぐるみを手にとり、抱き上げ、
これは、世界にただ一つの青いカンガルーだ

人の想いには真摯に応える。大切にする。ワトソンかっこいい!!そんな2人を「バカバカしい…」と言うホームズですが、「うるさい!」「あっち行ってろ、ホームズ!」2人から怒鳴られてしまいました…。ワトソンを横目で見るホームズの眼差し…印象的です。

 221B。またハドソン夫人が縫い物をしている。
ワトソン「君は謎を解く才能はあるのに、どうして女の子の気持ちを理解できないのかなぁ…?」
ホームズ「興味が無いからさ」
ワトソン「君に欠けているのはそこだ」
ホームズ「大きなお世話だ」

 アガサとの仲直りの時は、ホームズも人の心がわかるようになったか、と思ったのですが…。そういえば、あれ以来アガサは出てきていない…助手じゃなかったんですか?ハドソン夫人が作っていたのは、トマトのぬいぐるみ。ウィルソンにプレゼントするために。ウィルソン、抱き心地最高!と満足そう。よかった。カンガルーは返せないからね、ワトソン。笑い合う3人をよそに、不機嫌なホームズ。一方、イザドラは、部屋にひとり。壁には写真が。ワトソンの写真に、ホームズの写真にはバツ印をつけて、ダーツで刺している。…これは…。物憂げな表情。一体、イザドラは何を思っているのだろうか…。気になります。あと3話で再登場するか?

 前半は「青いガーネット」が原作、後半は「三破風館」が原作でした。まさかワトソン回になるとは…。「バスカーヴィル」回後編でも男前なところが出てきましたが、今回もとても男前だった。最高にかっこよかった!
 思えば、ワトソンは随分と強くなりましたね。1話では、すっかり意気消沈、自暴自棄になって、ベッポに罪を被せられてもそれで事が収まるなら…と罪を被ろうとした。それが、ホームズと出会って、ホームズと一緒に学園内で起こる奇妙な事件を追い、”冒険”し、それを壁新聞に書くという新しいやりがいのあることも見つけた。ホームズは親友になり、寛大で優しい性格で友達も増え、好きな人も出来た。誰が相手でも、評判の悪い人だったとしても、自分の意見をはっきりと言うようになった。はっきりと意見は言うけれど、人の気持ちには寄り添う。元ラグビー部員の腕力もいかして、力でホームズをサポートすることもある。ホームズも成長してきましたが、ワトソンも1話を思うと、随分と成長しました。

 一方のホームズ。イザドラと善悪について語るシーンは鋭い迫力ありました。正典でも、グラナダ版でも、イザドラとの対決シーンはしびれます。グラナダ版では、イザドラは、モリアーティやミルヴァートンと並ぶ手ごわい人間…と出てきます。
 ワトソンへのラブレターですっかり忘れてしまうところでしたが、イザドラは万引きを指示した罪は咎められるべき。ホームズのやり方は酷かったが、悪いことは悪い。前回のケンプも、バーニコットは絵は自分が描いたのだと自分が知っているから、と言っていましたが、盗作・パクりは許されない。その前の化石を売ろうと盗んだことも。これらにはマイクロフトも関与している。ドレッバーとスタンガスンは、ホープ君との賭け事、ミルヴァートン先生を襲ったこと。真実が正しいことかどうかはわからないけれど、やってはいけないこと、悪いことはある。それはちゃんと始末して、反省して欲しい…あと3話でどうなるか…。

 次回は、いよいよモリアーティ教頭が動き出します。あと3話だよ…!?

 前回イラストを描かなかったので、今回は多めに描きましたw
 まず、ずっと描きたいと思っていたけど描けなかったノートン先生。ようやく描けました。
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 出来るだけハンサムに描いたつもり…wそのノートン先生が、今回は…
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 テンプルちゃん…。アドラー先生、どう思っているのかな…。ぬいぐるみを見て、これは貰ってはいけないものだと推理したかも。

 次、一度は描いてみたかったラングデール・パイク。
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 好きなキャラクタです。

 今回のトリは勿論、ワトソンでしょう。描かずにはいられなかった。
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 今回はカラーで描きたかった。青い瞳は特に意識しました。カンガルーも尻尾を直しておきました。ハドソン夫人が直してくれた、ということで。ノートン先生…。
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by halca-kaukana057 | 2015-01-26 21:47 | Eテレ・NHK教育テレビ

すり替えられない真実 人形劇「シャーロックホームズ」第14話

 もう14話…全18話なので、あと4話のNHK人形劇「シャーロックホームズ」です。第14話「百匹のおたまじゃくしの冒険」。原作は「海軍条約文書事件」(「思い出」収録)。今回は公式さんの発表まで、全く原作が予想出来ませんでした。しかし、「おたまじゃくし」がキーワードでした…原作読み返したらなるほど!と。「ホームズ」の世界、まだまだ広くて深いです。
 ちなみに、私は「海軍条約文書事件」は第18話「本当に困った校長先生の冒険」と予想していました。外れた…。となると、あれかな、これかな…?キリがないので感想へ。

 朝の221B。ワトソンが必死で数学の宿題をやっている。昨日のうちにできなかった、と。結構真面目でしっかりしているワトソンが珍しい。一方のホームズは、悠長にピロピロ笛を吹いている。宿題はやってない。最初からやる気はない。ホームズ曰く、宿題をやる苦痛を10とすると、叱られる苦痛は6、とのこと。…ホームズ君、それを世の中では屁理屈と言うのだよ…wロイロット先生がいたらなんと言うことやら…。そこへドアをノックする人が。ハドソン夫人かと思ったホームズ。朝は忙しいから、と断ろうとしたが、ノックの主は、アイリーン・アドラー先生。ホームズ君に話があるの。アドラー先生の声に、ホームズの態度が一変wワトソンに部屋を片付けろ!と指示。大急ぎで散らかった部屋を片付ける2人。
 ホームズが、自分から部屋を片付ける…だと…!!?いつも散らかしっぱなし、片付けることなど考えたこともないだろうホームズが!!大爆笑しましたwその片付ける動作が、とても滑らかで自然。人形劇?操演?そんなことを思わせない動き。机の上の実験道具を片付けるホームズ。本を立てて並べるワトソン。ハタキをかけ、ソファのクッションも位置を整える。途中はNHKお得意(?)の速回しでしたが(この演出がまた笑いを誘うw)、それでもぎこちなさがない、無駄のない動き。笑いつつも、操演の皆様に拍手喝采でした!

 しかも、アドラー先生が221Bに入ってくると、クールにすましたホームズ。アドラー先生の話とは、クーパー寮のバーニコットが倒れて保健室に運ばれた。目を覚ましたら、「ホームズ君を呼んでくれ」と。お昼休みでもいいから、来てくれないかな?ホームズ、断る訳がありません。

 保健室。ホームズが来てくれたことを喜ぶバーニコット。バーニコットは事件の顛末を語る。昨日の夜、美術筆で絵を描いていた。「おたまじゃくし絵画コンクール」に出品する作品。「おたまじゃくし絵画コンクール」は、毎年、各寮の代表がおたまじゃくしがテーマの絵を描いて競い合うコンクール。ビートン校の創設者・パーシー・フェルプス卿の子どもの頃のあだ名がおたまじゃくしだったことに由来している。バーニコットは今年のコンクールのクーパー寮代表に選ばれ、徹夜で絵を描いていた。「おたまじゃくし百匹」のタイトルで、99匹まで描いたところで休憩。しかし、戻ってきたら絵が無くなっていた!!そこで、扉の閉まる音。誰かが逃げてゆく。バーニコットは必死で追いかけたが、見失い、ショックで気を失ってしまった。絵の締め切りは明日。絵を見つけて欲しいとホームズに懇願するバーニコット。ホームズも依頼を受けることに。
 パーシー・フェルプスが原作では依頼人なのですが、ビートン校の創設者にしちゃいましたか!どの位前の設定にしてあるんだろう?
 バーニコットの描いていた「おたまじゃくし百匹」、凄い絵です。バーニコット、巧いなぁ。未完成、後一歩のところで盗まれるとは…。

 ここで、アドラー先生がバーニコットにお薬を。スプーンで、「あーん」と飲ませる。それをじーっと見ているホームズ…羨ましそうw
 さて、何故絵を盗んだのか。バーニコットに優勝して欲しくない。でも、破いていないから、その絵が必要なのだ、と。破くつもりだったが、よく出来た絵だったので、自分の作品としてコンクールに出すことにしたのでは。盗んだ絵で優勝したってしょうがないじゃないか、とのワトソンの問いに、そう思わない人間もいる、とホームズの答え。各寮の代表を調べてみよう。
 そこに、アドラー先生の言うことを真似て出てきたのは…マイクロフト!バーニコットの隣のベッドで寝ていた!しかも、マイクロフト、シャーロックがアドラー先生に好意を抱いているのを見抜いていた。アドラー先生に、弟が女性に興味を示すなんて珍しいことなのでよろしくお願いします、と。焦るシャーロック。マイクロフトはお腹をこわして保健室に。薬を飲んだら良くなった、と言って行ってしまった。マイクロフトは仮病(生徒会長が仮病っていいのか)。薬もはちみつ。仮病…。引っかかる。
 アドラー先生は、これまで2人が兄弟かもしれないと思っていたが、知らなかった。寮も違うのは何故?とアドラー先生に聞かれても、「その話はやめましょう」さすがのアドラー先生にも話せない程のことなんだな…。

 保健室にまた生徒が。7話「イヌ語通訳」でネアンデルタール人の骨を盗み、シャーマンを誘拐して犬のソフィに奪われた骨を捜していた、あのウィルスン・ケンプ。バーニコットに親しそうに話しかけ、お見舞いのお花を。ホームズを見るなり、態度が変わり、保健室を出て行く。ケンプとはどういう関係?とバーニコットに尋ねると、知り合いじゃない、今初めて話した、会ったことがなかった、と。怪しい!しかし、バーニコット、人がいいなぁ。

 ワトソンメモの、「おたまじゃくし百匹」の再現絵がめちゃくちゃ巧いのですが…ワトソン、美術部に入ったらどうだ?本格的に絵の勉強をしたほうがいいんじゃないのか?

 放課後。再び保健室へ。絵画コンクールの出場者リストを持ってきたラングデール・パイク。でもタダじゃ見せてくれない。ホームズ、ワトソンに指示して、2ペンスを払う。メモには、アーチャー寮:スタンフォード、ベイカー寮:ダンカン・ロス、クーパー寮:バーニコット、ディーラー寮:ウィルスン・ケンプ…!!絵はバーニコットとケンプがまだ提出していない。この3年間、ディーラー寮からは優勝者が出ていないから、ディーラー寮はケンプにかなり期待している、とのこと。いちいち追加料金を払うワトソン…。
 アドラー先生から、バーニコットは保健室の前で倒れていた、と聞いて、バーニコットを起こす「カバ!起きろ、カバ!!」ホームズ、また迷言をwバーニコットには部屋に帰るよう言い、ホームズとワトソンはアドラー先生に許可を貰い一晩保健室に張り込みをすることに。しかも、保健室は随分前に鍵をなくしてしまって夜も開いたまま。ホームズの推理がつながった模様。
 この許可を貰うくだりで、「私、理屈に合わないことって大好き」と笑みを浮かべるアドラー先生…さすがです。

 夜、保健室に潜むホームズとワトソン。待っている間にホームズが推理を話す。ケンプは絵を盗んで、鍵がかかっていない保健室にたまたまたどり着いた。ケンプは保健室に絵を隠して、授業の前に取りに来る予定だったが、バーニコットがいる。ケンプは絵を回収できず、まだ絵の提出も出来ていない。そして足音。ドアが開き、入ってきたのはやぱりケンプ。ベッドの下から絵を取り出し…ここで御用!ワトソンが飛びかかり、ケンプを捕まえる。力で元ラグビー部員のワトソンに敵うはずもない。絵を奪い取ったが、ケンプは逃げてしまった。
 ケンプを捕まえたワトソン。これまで、ノベライズや推理クイズブックでは、ワトソンがラグビーで鍛えた得意の高速タックルについての言及がありました。足は怪我しているけど、近距離からの素早いタックルなら得意。ノベライズ、推理クイズブックともに、これまで成功したことはなかったのですが、ついに人形劇本編で出てきました!しかも成功しました!!とても嬉しい。

 次の日の朝。221Bにはバーニコットも一緒にいる。ハドソン夫人が特製特大オムレツを作ってきてくれた。絵は?まだ食べる気になれない…。とりあえず開けて見て、と言う2人に促されて蓋を開けてみると…絵が!お礼を言うバーニコットだが…「これは僕の絵じゃない」!?「僕はこんに下手じゃない」確かに下手…。まさか、と驚く2人。ここにサインが、とよく見ると、M・H。…マイクロフト・ホームズ!やられた…!!ケンプがディーラー寮代表であることを知っていたマイクロフトは、犯人がケンプであることをすぐに分かった。仮病を使って保健室に忍び込み、バーニコットが寝ている隙に絵をすり替えた。ディーラー寮を優勝させるために。バーニコットはまだ絵を完成させていなかったから、サインはしていない。おそらく、ケンプは最後の一匹を描いて、サインをして、提出するだろう…。なんという無念。
 マイクロフトの絵…本当に下手です。ホームズ兄弟は美術が苦手なのか?ピーナッツカバといい…。

 バーニコットに謝るホームズ。でもバーニコットは絵が無事ならそれでいい、と。ケンプが優勝しても悔しくない。寧ろ嬉しい。あの絵が優勝する。描いたのは僕だと、僕は知っている。それで十分だ、と。ワトソン「見かけよりもずっと立派なカバだね」と冗談を言って、笑い合う3人。
 バーニコット…本当にいい奴だ。絵が盗まれようと、他人名義で出品されようとも、描いたのは自分自身。人が優勝するんじゃない、絵が優勝するのだから。バーニコットはその真実を知っている。真実は自分の中にある。揺らぐことなく。バーニコット、見た目も話す口調もおっとりしているけれども、確固たる信念を持った芸術家だったんだね。本当に凄い子だ。

 コンクールは、バーニコットの絵は優勝せず、ベイカー寮のダンカン・ロスの絵が優勝した。「赤毛」回の絵も素晴らしかったしなぁ。さすがダンカン・ロス。タイトルは、「赤いおたまじゃくし」。ロス、赤毛のかつらもかぶって…それもう必要なかったんじゃないの!?wもう赤毛になる必要ないだろwしかも絵も赤w「赤毛」回以降のロスが何をしていたのか気になります…。

 最後、ナレーションワトソンは「今回のホームズはいいとこ無しだ」と言うが…。ホームズはショックだったのか、仮病なのか、保健室に。寝ているホームズに、アドラー先生は栄養剤とはちみつを飲ませる。「あーん」とスプーンで。照れながらはちみつを口にするホームズ、可愛いw
 いいとこ無し、だったけど、最後には美味しいところがあったね。栄養剤になってるよ、心の。アドラー先生が飲ませてくれたはちみつで、また元気になれるよ。めげるな、ホームズ。今回はホームズを応援したくなる回でした。

 しかし、マイクロフト、またしても…。ケンプも…。マイクロフトはケンプと最初から共謀してたのかも。しかもシャーロックがアドラー先生に好意を抱いていることを知って、それも利用した。ホームズ、やられてしまいました…。バーニコットは立派だけど、やっぱり無念。しかし、ディーラー寮のケンプは絵は実際どうなんだろう。アーチャー寮のスタンフォードは「赤毛」回で美術部員だったから、絵は得意のはず。スタンフォードの絵も観たかった。ケンプは?まさか、それもマイクロフトの仕業だったというのは、深読みのし過ぎだな、多分。もう、マイクロフトは一体何なんだ!しかも、今回もホームズ兄弟の謎は明かされず。これは相当根が深いぞ。

 しかし、モリアーティ教頭が全然出てこない。全ての黒幕がマイクロフトに思えてきた…と、今は思わせているのだよね…?モリアーティ教頭の出番がないなんて…。確かに正典では、「最後の事件」と「恐怖の谷」で少し出てくる程度ですが…。

 今回のシャーロッQ!はハドソン夫人の料理から。怒ったハドソン夫人のイラストが…ハドソン夫人の紹介が酷いw

 さて、明日のBSプレミアム「ザ・プロファイラー」は、「ホームズ」の作者、アーサー・コナン・ドイルですよ。本当にNHKはとことん徹底的に「ホームズ」やってるなぁ!
NHK:ザ・プロファイラー~夢と野望の人生~

 
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by halca-kaukana057 | 2015-01-20 23:18 | Eテレ・NHK教育テレビ

すれ違う想いの着地点+踊る人形暗号の謎 人形劇「シャーロックホームズ」第13話

 毎週恒例、NHK人形劇「シャーロックホームズ」感想です。第13話「バスカーヴィル君と犬の冒険」(後編)。原作は引き続き「バスカヴィル家の犬」と「踊る人形」(「帰還」収録)
・12話・前編感想:どちらが本当?どちらが嘘?ワトソンの冒険 人形劇「シャーロックホームズ」第12話

 再びヘンリー・バスカーヴィルとメアリー・モースタンの前に現れたモンスタードッグ。張り込みをしていて、ワトソンとシャーマンも見た。しかも、シャーマンのイヌ語が通じない。シャーマンもモンスタードッグの言葉がわからない。

 そんな状況に、ホームズがようやく動き出しました。現場検証をするホームズ。「やっぱり君がいてくれないとだめだ」ワトソン、単独推理はやはり厳しかった。「あんな犬がこの世にいるとは思えない」とのワトソンの意見に、ホームズも「妄想ではない、でもモンスターでもない」。一体何なのか…そこでシャーマンが足跡を発見。動物の足跡だけど、イヌじゃない。ホームズも、後ろ足のほうが深い、下半身に重心がかかっている、と観察し推理。さらに、後ろ足だけで立っている足跡も。膝で立った跡もある。不思議だ。
 足跡を観察するホームズとシャーマンの一方で、ワトソンはバスカーヴィルとメアリーのもとへ。2度目も大の苦手のイヌを前に逃げ出してしまったバスカーヴィル、言い訳をw「いいんですけど、ちょっと残念です」メアリー、ズバリと言いますwそこへ再び、メアリーの幼馴染のジャック・ステイプルトンが。また化石発掘にやってきた模様。戻ってきたホームズに、ステイプルトンを紹介。ステイプルトン、ホームズを見るなり、「いい頭蓋骨をしていますね~特にこの前頭葉が僕好みだ…」とまたしても頭蓋骨マニアっぷりをwさすがのホームズも反応に困ってるw

 ステイプルトンが頭蓋骨マニアというのは、原作「バスカヴィル家の犬」では別の登場人物でのこと。ホームズを見るなり、同じようにマニアックな発言をw人物設定は変わってしまいましたが、原作を読んで、どこか不気味で奇妙だけれどもユーモラスでもあるこの頭蓋骨マニアを面白いなと思っていました。人形劇でも出てきて嬉しいですw

 ステイプルトンに会うなり、バスカーヴィル「君のせいで僕はえらい目に遭った」と。バスカーヴィルがメアリーとここに再び来たのは、メアリーの離れた心を取り戻すにはそれしかない、とステイプルトンに助言されたから。ステイプルトンを責めるバスカーヴィル。その時、何か臭い、とメアリー。何だろう…メアリーのバッグから、バスカーヴィルが探していた靴下が。バスカーヴィル、大ショック「もうだめだああああ~」と行ってしまう…あーあ…。「ひとつの恋が終わったな」ワトソン、その発言はちょっと腹黒さを感じるんですが…wあの心優しい、寛大なワトソンが…w
 そんなワトソンに、ステイプルトンが奇妙な質問を「何か苦手なものがあるの?」と。ワトソン「バナナ」えっ、意外。子どもの頃、バナナの倉庫に閉じ込められたことがあり、3日間バナナだけ食べてしのいでいた。それ以来、トラウマなんだと。バナナ…意外。それを聞いたステイプルトン
「人間って、いろんな問題を抱えて生きてるんだね」

 意味深な言葉です。

 221Bに戻ったホームズ、ワトソン、シャーマン。シャーマンが読んでいるのは、ロイロット先生が置いていった動物図鑑!!勿論、シャーマンはロイロット先生からの贈り物だとは知りません…。
 あれ、そういえばアガサがいない。アガサのことを話すと苛立つホームズ。そのホームズに、モンスタードッグが出る前に、山の向こうに人影を見たことを話すワトソンとシャーマン。そう言えば、ホームズに似てた…それは僕だ。あれ、ホームズは暗号のことでレストレードに会ったのではなかったの?ここで、その時の顛末を話すホームズ。
 暗号を前に、レストレードと話し合うホームズ。そこへ、アガサがハドソン夫人がお茶を淹れてくれたとやって来る。でも、まだ暗号が解けていない。あとちょっとで解けそうなのに…と粘るホームズ。暗号の気になる部分について考えている。しかも、最後の6文字は強い筆跡で書かれている、思い入れが強いもの…人の名前とか。そこへ割り込むアガサ「わかった、わかっちゃった!」そして解読。まさか!と書き込むホームズ…合ってる!何故読めた?と質問するも、じっと眺めていたら急に読めちゃった。前も、何とか博物館の何とかストーンを見ていたら急に読めちゃったことがある。ミルヴァートン先生もびっくりしていた、と。
 …ちょっと待った!!アガサ、天才ですかあなたは!しかも、何とか博物館の何とかストーン…大英博物館のロゼッタストーンですよねそれ!…アガサ、今すぐエジプト考古学、ヒエログリフを勉強しなさい。19世紀末イギリスではヒエログリフの研究も進んでいるから。そしてエジプトに行って遺跡や発掘した王墓のヒエログリフを読んできなさい!!と興奮気味で真剣に思ってしまったエジプト考古学好きがここに一名。…話がずれました。

 解読された暗号。それが、これ。
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 はい、前編の時点で解けましたよ。

 そしてやって来たベインズ。「ようやくたどり着いてくれましたね。私の尊敬するホームズさんなら、きっと解いてくれると思っていました」と。暗号は昔アメリカのシカゴでギャングをやっていた祖父が使っていたものを教えてもらった、と。暗号表をホームズに手渡す。ホームズに解いてほしかったのに、残念だなぁ~とまたネチネチと…。ホームズ、ベインズに2敗目…。惜しかったと言いつつ、笑いながら去ってゆくベインズ。悔しがるホームズ。アガサはマイペースで、解けたのを誉めてと言うが、ホームズの怒り、悔しさを逆撫で。暗号表を破り捨て、「君がいなければ僕にも解けたんだ。もう少しだったんだ。君さえいなければ、お願いだから僕の前から姿を消してくれ!」アガサ、悲しそうに去ってゆく…。
 ホームズが現場近くにいたのは、アガサに辛く当たってしまったから?言葉では名言されていませんが、そういうことなんでしょう。

 この暗号なのですが、疑問が。上の通り、解けたのですが、Vのところに「B?」と書いています。
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 正典「踊る人形」に出てくる文字と異なるんです!なので、最初あれ?と思ったのですが、文脈からBではなくVだとわかり、解けました。でも、まだ謎です。この正典とは違う暗号は一体どこから出てきたの!?
 検索したら、こんなサイトが。
踊る人形一覧表
桃仙堂:【落書】踊る人形の暗号一覧【ホムズ】

 「ホームズ」シリーズは既に著作権が切れているので、ネット上には自分で訳してみたものがたくさんあります。
コンプリート・シャーロック・ホームズ:踊る人形
 この訳でも、正典と同じ「踊る人形」暗号が。上の2つ、そして人形劇本編で使われた別の暗号は、一体どこから出てきたんだ!?検索して調べていますが、さっぱりわかりません。謎は解けてない!!

 話を人形劇本編に戻しまして、アガサのことはあとで何とかする、とホームズ。ホームズ、きつくあたってしまったことを反省している。仲直りしようとしている。…あのホームズが!!
 それよりも、モンスタードッグ。今度の日曜、ワトソンにメアリーをデートに誘え、と。はじめは照れているも、ホームズに言い諭されて、素直にデートに誘う、と決めるワトソン。がんばれ!場所は発掘現場。モンスタードッグではなく、もっと恐ろしいものをおびき出すため…。

 そしてデート当日。また霧が。怖くなんかない、とバスカーヴィルと同じく「森のくまさん」を歌うワトソン。あれ、普通にいい声、いい歌。あの9話「愉快な四人組」後編のラストの、「あなたは宝物」byワトソンバージョンの酷い歌声(ホームズ曰く「もはや暴力だ!!」)とは大違い。実は音痴でも何でもなかった、あの時はただ舞い上がっていただけだから?
 そこへ、「あれを見て!」出てきたのは…バナナ?モンスターバナナ!!?wなんじゃこりゃwww最初は驚き怖がるも、「来るなら来い!!」とメアリーの前に立ち、立ち向かうワトソン。バナナを投げられるも、「バナナ返し!!」と投げ返す。さすがは元ラグビー部員!ワトソンとモンスターバナナの闘いの途中、ホームズがやって来た!「もうその辺にしておけ、バナナ!」この台詞で吹きましたwバナナってwwwしかも正体はばれている、ステイプルトン!正体を暴かれ、逃げるステイプルトン…。

 ここから、ホームズの推理が明かされます。全てはステイプルトンが仕組んだこと。モンスタードッグも、シャーマンのイヌ語が通じなかった、理解できなかった、イヌじゃない。人間だった。足跡も、膝で立つところから人間が変装したものだと推理。バスカーヴィルをここにおびき寄せたのはステイプルトン。ステイプルトンは、メアリーを愛し慕っていたから。メアリーがバスカーヴィルとは付き合っていない、彼氏もいないと嘘をついたのは、そばにステイプルトンがいたから。ステイプルトンはメアリーに他の男を近寄らせたくなくて、バスカーヴィルが苦手な犬に変装、バスカーヴィルはそれを見て逃げ、バスカーヴィルの靴下を盗んでメアリーのバッグに入れておいた。メアリーがバスカーヴィルに幻滅するように。
 あれ、ということは、メアリーはバスカーヴィルに好意を抱いていたの?あら?ホームズ、またしても人の恋心を見抜きました。これで3回目か(ウィンディバンク、スモール、そしてステイプルトン)。
【加筆訂正】:ホームズが人の恋心を見抜いたのは4回目。ウィンディバンク、スモール、ロイロット先生、そしてステイプルトン。ご指摘ありがとうございます。
 
 メアリーは全てを知っていた。昔から、メアリーが男子と話していると、ステイプルトンは邪魔をしてきた。ボーイフレンドが出来れば、必ず横槍を入れる。
 ワトソンがメアリーに好意を抱いていたのも、メアリーもステイプルトンも知っていた。だから、バナナが苦手ということを聞き出し、モンスターバナナになって待ち伏せしていた。でも、ワトソンは逃げなかった。私を守ってくれた、立ち向かっていった。嬉しかった、と。ワトソンは無我夢中でよく覚えていない。とにかく、メアリーに何かあったらまずいから…ワトソン、紳士だよ。立派な勇敢な英国紳士だよ!!
 このメアリーがワトソンについて話すシーンで、9話で出てきたあのシロフォンのやさしい音楽。これはメアリーの恋のテーマなのかな。いい曲です。

 そこへ悲鳴が。ステイプルトンが、あの底なし沼にバナナの皮で滑って落ちてしまった。泥にはまって身動きできない。ホームズが指示して助けようとするも、アドバイスがお互いすれ違い、さらに沼に沈んでしまう。どうする!?ホームズ、論理的に一番いい方法を考える…と考える。そんなステイプルトンに訴えるメアリー。
私を大事に思ってくれる気持ちは嬉しいけど、お願いだからもう付きまとわないで!
私には私の人生があるの。
あなたは子どもの頃から仲良しだった。私にとっては大切な人だけど、恋人じゃない、ボーイフレンドでもない。
だってあなた、全然話を聞いてくれないじゃない!
でも、信じて。あなたは私の一番の友達よ

 このメアリーの切実な訴え…「私には私の人生がある」この言葉が特に印象に残っています。

 まだ助ける方法を思いつかないホームズ。考える考える…それを切り裂くワトソンの叫び声「僕の手につかまって!」近くにあった木をなぎ倒し、足場にして沼のステイプルトンに手を伸ばすワトソン。がんばれ!がんばって!!とステイプルトンに声をかけ励ます。そんなワトソンを「メアリー、この人は君が付き合った中で一番いい人だ」と、評価するステイプルトン。無事引き上げられたステイプルトン。ワトソン、よくやった!!メアリーもワトソンに駆け寄る。さすが元ラガーマン!ワトソンのポジションはフォワードでフッカーと1話でホームズに言われてしまいましたが、ラグビーでフッカー(背番号2)は、スクラムを組む際に一番前に位置する、がっしりとした体形で体力勝負のポジション。11話「まだら」回ではロイロット先生が捻じ曲げた火かき棒を元に戻すだけの力もある。考えるよりも、何とかしなきゃ。とにかく行動あるのみ!のワトソンの勇気ある行動。かっこいいよ、最高にかっこいいよワトソン!人形劇に限らず、正典、他の映像作品でもワトソン(正典はワトスン)好きとして嬉しいですよ!!ワトソン、本当にいい子だ。
 ステイプルトンが引き上げられてから「やはり人を呼ぶのが一番のようだ」とようやく結論を出したホームズ。…遅いよ。ホームズ、自分の世界に入ると周りのことが判らなくなるのは相変わらずです。

 221Bにはワトソンとメアリー。「大人だったらこんな時はワインで乾杯なんだろうけど」メアリー「楽しみは先に取っておきましょ」とミルクで乾杯。おお!!2人、とってもいい雰囲気!!「四つの署名」回「愉快な四人組」では報われなかったワトソンの恋、実ったか!?もう私も嬉しくて、この後牛乳で乾杯しましたw
 その一方で、ホームズが遅い、と。新しい助手を呼びに行った…と。
 ミルヴァートン先生の部屋。アガサはひとり黒いクマのぬいぐるみと一緒(あれ、このぬいぐるみ、いつ221Bから取り戻したんだろう?捜査から帰って来た後のシーンで221Bにあったよ?)。そこへ物音が。またいつものように悪い奴だったらどうしよう…と独り言を言いながら、ドアを開けると、誰もいない。壁にはあの暗号が。
AGATHA BE MY ASSISTANT SH
(アガサ 僕の助手になって SH)

 SH…シャーロック・ホームズ。喜ぶアガサ。それを見て頭をかくホームズ。照れて頭をかくホームズ!?いつもはワトソンがやることなのに!?何とまぁ…!アガサ、笑って嬉しそうにホームズの元へ。よかったね、仲直り、できたね。ホームズらしい仲直り方法です。しかもアガサだから通じる。

 221Bには、破った暗号表を張り合わせたものがありましたね。ホームズの心の成長がここまでくるとは!1話の時点では信じられませんでしたよ。自分から仲直りしようだなんて。ホームズがどんなことをしても、受け止め理解し、またホームズの足りないところを補ってくれる"親友"ワトソンと一緒に行動するようになった結果の変化なのだろうか。人間の心を、ただの心理としてもののように扱うのでは無く、自分の言動で喜んだり傷ついたりする、自分に関係のある友達の心として理解するようになって来た。ホームズがどんどん15歳の少年らしくなってゆく。これは最終回近くなったらどうなるんだろう。しかも、アガサを助手にした。アガサがホームズの推理にどう絡んでくるのかも楽しみです。一方のベインズ。このままネチネチとライバルとして挑戦し続けてくるのか?ホームズはベインズに勝てるのか?

 そういえば、前編で出てきたあの光る剛毛はなんだったのかね?回収してないよ?ノベライズを待ちましょう。多分書かれるはず。

 今回はワトソンメモは無し。シャーロッQ!はあります。今回もまた、どれもありそうな答えの選択肢。ブリキの缶詰が発明されたのは19世紀初頭だったんだ。しかも軍隊で用いられていた…昔からなんですね。それが、ピクニックにも使われるように。ホームズばりに缶詰ピクニック、春になったらやろうかねw

 次回はアドラー先生再登場!バーニコットが被害に。原作が何なのか、さっぱり見当がつきません。何だろう?

 最後に、今回は特にいいエンディングだったので、描かずにはいられなかった。
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 アガサは初描きです。髪型難しいなぁ。あと、アガサはウエストを絞ったキャラデザ。1年生ながら、スタイルいい。メアリーは少し可愛く描けるようになりました。メアリーは皆のアイドルですね。
 221Bにホームズとアガサが戻ってきた後、こんな感じだったのかな。ワトソンとメアリー…このまま両想いになれるかな、なれるよね?アガサは仲直りのちゅーをホームズに求めてそうwあり得るw
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by halca-kaukana057 | 2015-01-13 23:46 | Eテレ・NHK教育テレビ

どちらが本当?どちらが嘘?ワトソンの冒険 人形劇「シャーロックホームズ」第12話

 お正月でもNHK人形劇「シャーロックホームズ」は平常運用、平常放送です。再び前後編「バスカーヴィル君と犬の冒険」(前編)。原作は「バスカヴィル家の犬」ともうひとつ、「踊る人形」(「帰還」収録)です。

 221Bに依頼人が。ディーラー寮のヘンリー・バスカーヴィル。裏山でモンスタードッグを見た、と。巨大で、目は赤く光り、巨大な口と牙、全身が青白い炎に包まれていた。この世のものとは思えない!と熱弁するも…ワトソンは聞いているが、ホームズは聞いていない。校舎の壁に書いてあった暗号を解くのに夢中になっている。ホームズの横にはアガサ。暗号解読はレストレードに頼まれた、と。ホームズ、一見すると落書きのようだが、ある一定のルールに従って書かれている。暗号をひとつ解読。その一方で、バスカーヴィルのモンスタードッグの話は、青く光る犬なんて存在しない、幻だとバッサリ。でも、バスカーヴィルは自分だけが見たのではない、もうひとり目撃者が…メアリー・モースタン。何故夜遅くメアリーも裏山に?バスカーヴィル曰く、デートをしていた、メアリーは僕の彼女だ、と。…メアリーに片想いしているワトソン、大ショック!!!
 ここで、メアリーが2年ということが判明しました。しかし、メアリーとバスカーヴィル…そんな設定、勿論原作(正典)にはありません!ジョナサン・スモールはどうした!?メアリー…一体どういうこと!?私もショックです…!!!

 ホームズは暗号解読に付きっきりなので、ワトソンが一人でバスカーヴィルの依頼を受けることに。ワトソン曰く、ホームズは意外と不器用、2つのことを同時にできないタイプ、と。そして、事件の半分は僕が解決しているようなものだから…ワトソン、話を盛ってる…。バスカーヴィルの部屋で話を聞くワトソン。メアリーとの馴れ初めを聞く。バスカーヴィルもメアリーに一目惚れ、初めてのデートだったのに…。恐竜の化石が見つかったと噂の場所にメアリーが行ってみたいと言ったので、2人でハイキングへ。帰り、すっかり暗くなってしまい、霧もでている。そこへ、例のモンスタードッグが。しかし、バスカーヴィルは大の犬嫌いで、メアリーを置いて逃げてしまった。メアリーを置いて逃げたことを非難するワトソン。でも、バスカーヴィルにとっては本当に怖かったのだ、と。
 バスカーヴィルが犬嫌いになった回想話が、かわいいイラストのアニメで描かれる。ホームズの推理の演出、ベインズの推理の演出とも違う、ユーモラスな演出。バスカーヴィルも、どこか間の抜けた、ネチネチした話し方の粘着質気質。ワトソンが振り回され気味。そのワトソンも話を盛る…依頼人を安心させようとして、気を張っているのだろうか。
 あと、バスカーヴィルの制服ですが、ベルトがチェーンだった。お金持ち、というよりは、ハードロック歌手みたいw

 では、メアリーの証言も聞いてみよう、とワトソン、メアリーに再会。メアリーにも、最近は僕一人で事件を解決することも多いんですよ、とまた話を盛る…。メアリーと会った中庭の壁にもあの暗号が。ワトソン、バスカーヴィルの証言をメアリーに間違いないか確認。メアリー「刑事さんみたい」と、ワトソンも「かっこよかった?」メアリー「ちょっと」…何だかいい雰囲気。メアリーの証言を聞こうとしたが、現場を見に行ったほうが早い、大丈夫、僕が付いている、と裏山へ。
 メアリーに確認しながら現場検証。そこに落ちていたのは、剛毛の動物の毛。そこへ、アーチャー寮の制服を着た男子生徒が。ジャック・ステイプルトン、メアリーの幼馴染で、恐竜の化石にとても詳しい。化石を探して発掘をしている。ワトソンの顔を見て、ユニークな顔をしている、頭蓋骨はどうなっているんだろう?と不思議な質問を。ここでも下膨れと言われてしまうワトソン。またですか!!ステイプルトンにもモンスタードッグの話をすると、聞いたことがある…この山には底なし沼があって、魔犬が住んでいるという…。僕は信じられない。でも、危ないから沼には近づかないほうがいい、と真剣に話す。
 ステイプルトン、話し方がとても奇妙な男子生徒です。変に笑いを抑えながら話したりもする。しかし、「沼には近づかないほうがいい」の部分は静かに、落ち着いて。何だろう…。
 メアリーがステイプルトンにワトソンを紹介する際、「ジョンでいいよ」と何度もファーストネームで呼ばせようとしたのには笑いました。メアリーと何とか距離を狭めたいワトソン。でも、今回も空回り…?

 ワトソン、再びメアリーに質問し、モンスタードッグはやはりバスカーヴィルの妄想だった、と。犬にトラウマがあった。メアリーも見たのに?それは好きな人の言った事は無条件に信じてしまうから。そして、そんなあなたを置いて逃げ出すような男らしくない奴のどこが好きなんですか?と。メアリーは、付き合っていないと否定。彼氏もいない、と。一安心するワトソンだが、メアリー、沈んだ声で「もうこの件には関わらないで欲しい。これ以上は聞かないで、首を突っ込まないで」と。いつになく強い口調のメアリー。一体何があったのだろう…?

 この時、ワトソンが、メアリーにホームズばりに言ったこの言葉
あり得ないことを全て除外していくとね、最後に残ったものがどんなにあり得ないことであったとしても、それが真実なんだよ

 これは、「緑柱石の宝冠」(「冒険」)のホームズの台詞
ありえないことを取り除くと、残ったものがどんなにありそうもないことでも、それが真実である
(Once you eliminate the impossible, whatever remains, no matter how improbable, must be the truth.)

 に由来していますね。ホームズの推理のモットーです。ちなみに、これに似た言葉は、「ブルース・パーティントン設計書」(「最後の挨拶」)、「白面の兵士」(「事件簿」)でも出てきます。

 再びバスカーヴィルに会って、メアリーの証言を話すも、バスカーヴィルはメアリーは僕の彼女だ、と言う。明日、またあの場所にデートに行くつもりだ、とも。その時、バスカーヴィルは靴下がない、と探している。

 221Bに戻ったワトソン。ホームズは暗号解読に集中。アガサもまだいる。バスカーヴィルとメアリーの、付き合っている・付き合っていないの証言が食い違うことに関して、「嘘をつく理由を持っている方が嘘をついている」、と。モンスタードッグがバスカーヴィルの妄想だ、というワトソンの推理に対しても、2人が同時に同じ妄想を見たというのは厳しい。それに、ワトソンが拾ってきた動物の毛が、青白く光っている…!!明日、バスカーヴィルがまた裏山に行くなら、ワトソンも一緒に行けばいい。ホームズは暗号のことでレストレードに会うので行けない。でも、動物のことならシャーマンがいる。シャーマンはイヌ語も話せる。
 ということで、シャーマンと一緒に裏山へ。シャーマンがどんな犬か、犬種を推理するも、情報不足。ワトソンを「使えない人だ」とバッサリ。山の向こうには人影が。誰だろうと気になるワトソン。そこへ、歌いながらやって来たバスカーヴィルとメアリー。霧も出てきて…本当にモンスタードッグが現れた!!やっぱり逃げるバスカーヴィル、立ち向かうワトソン、イヌ語で話し掛けるシャーマン…しかし、そのモンスタードッグの言葉がわからない…!?シャーマンのイヌ語が通じない、通訳出来ない。これは…犬、なのか…?
 歌いながらやって来るバスカーヴィルの歌声が、無駄にいい声でしたwトレジャーズに入れるんじゃないか?w

 さて、今回前編はワトソン回と言ってもいい回でした。色々な要素が出てきました。食い違う証言、どちらが嘘か、本当か。「嘘をつく理由」を持っているのはどちらか。また、メアリーが「この件には関わらないで欲しい」と強い口調で話したのが気になります。現場に行くシーンでも、メアリーはためらっていた。そんなメアリーの心の動きを捉えて欲しい、ワトソンに。ワトソンなら出来る…と思いたいのですが…。ひとりの捜査、推理、空回りしてしまっている…がんばれワトソン!そんなワトソンも話を盛って、嘘をついていた。ホームズがいなくても、ワトソンひとりでも依頼人には、そしてメアリーに頼りになると思わせなきゃ。これがワトソンの「嘘をつく理由」ですね。
 シャーマンがイヌ語が話せる、という設定が活きる回でもありました。原作にない展開が面白いです。

 一方のホームズは、暗号解読に熱中。「踊る人形」の暗号、私は解読できました。「踊る人形」を読めば、きっと読めます。是非チャレンジを!

 「シャーロッQ!」は、ヘンリーに届いた脅迫文からの問題。どれもありそうな選択肢でした。ホームズの観察眼と知識、本当にさすがです。

 以前メアリーのイラストを描いた時、髪型はショートカットで描いたのですが、正しくは短めのボブでしたね。ということで、また描いた。
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 似てないなぁ…。うーん…。しかし、メアリー、もてますね。ジョナサン・スモールは校外の人間だったからダメだったのか?

 イラストもうひとつ。人形劇からちょっと外れます。
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 1854年1月6日はホームズのお誕生日(と推測されています。あくまで一説で、公式設定ではありません。が、シャーロキアンたちの研究で、ほぼ有力となっています)。お誕生日おめでとうございます。人形劇ではなく、正典の挿絵を意識して描いてみた。無謀でした…。
 ちなみに、ワトソンの誕生日は、1852年7月7日、8月7日、9月18日…とはっきりしていません。海外では7月7日、日本では8月7日がよく出てくる。生まれ年も1842年の説も。こっちの方が謎だ!
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by halca-kaukana057 | 2015-01-06 22:35 | Eテレ・NHK教育テレビ

人形劇ホームズの世界を支える人たち 人形劇「シャーロックホームズ」特別編

 今日のNHK人形劇「シャーロックホームズ」は特別編。「シャーロックホームズ賞(アワード)」。キャラクターたちや製作スタッフを表彰しながら、番組の裏側も見せます。

 司会は、ホームズとワトソン…ワトソンは風邪でお休み。「中継:ベイカー寮」でまず笑ったwしかも、その風邪の原因が、ホームズが夜通ししていた実験のせい。夜中に風の抵抗がどうのこうの…と、かなり、迷惑そう。実験していた本人は元気で、巻き込まれたワトソンは風邪…ワトソン苦労人です…。と言うことで、ワトソンが代理に司会をお願いした、というのが、"Mr.マウント・テンプル"氏…バレバレですってwww

 今日の特別編。本放送直前特番でもそうでしたが、番組制作の舞台裏にスポットを当ててくれているのが嬉しい。
・本放送直前特番感想:NHK人形劇「シャーロックホームズ」本放送直前特番&「冒険ファンブック」

 まず、パペットの操演。操演という言葉は、人形劇業界用語…?でも、観ていると覚えますよね。何もしない、立ててあるだけの人形たちは黙っているのに、操演の方々が持つと、とたんに命が吹き込まれる。ワトソンを担当している友松さんが、ワトソンの操演について解説していたのですが、右手だけであの躍動的なワトソンの動きを表現出来るのが凄い。友松さんに命を吹き込まれたワトソンの動き、手や身体だけでなく、それに伴う服の動き、造形にも魅入ってしまいました。一方のホームズは眼の動きが重要。そしてしなやか。
 過去にも書きましたが、私は学生時代人形劇をやっていたことがありました。普段は読み聞かせなのですが、時々人形劇も。黒い服を着て、まさに今日の放送のように。本当に体力勝負。でも、実際はプロは全然違うなと感じました。

 次は音楽。待ってました!!作曲の平松加奈さん、指揮のダニエル・ハーディング氏、演奏のマーラー・チェンバー・オーケストラの演奏の様子が流れました!!テレビの前で、来た来た来た、これを観たかったんだ!と興奮していましたw
 毎回、流れる音楽には注目しています。人形に命を与えるのが操演者なら、物語に命を与えるのは音楽。音楽ひとつ違うだけで、シーンの雰囲気もガラリと変わります。そんな音楽に、マーラー・チェンバー・オーケストラという世界有数のオーケストラを起用したのは凄い。しかも、音楽監督のハーディング氏も一緒に。ハーディング氏はイギリス人、「ホームズ」のお国の方。番組内でハーディング氏のメッセージが流れたのが本当に嬉しかった。まさか日本が制作した、人形劇で学園もの、ホームズとワトソンは15歳…というこれまでにない設定の「ホームズ」に音楽で参加するとは思わなかっただろうなぁ。
 ちなみに、マーラー・チェンバー・オーケストラ(MCO)は、今年亡くなられた世界的指揮者・クラウディオ・アバドが若い演奏者を育てようと設立したオーケストラが基になっています。ハーディングもまだ若い、39歳。人形劇ホームズを観ている若い世代が、その音楽でオーケストラに親しんでくれたらいいなぁと、クラシック好きとして思います。その意味でも、若い指揮者と演奏者で構成されているオーケストラ、MCOが選ばれたのはいいなぁ、と。ハーディング氏はよく来日して、新日本フィルとの関係も深い。軽井沢大賀ホールの音楽監督もしている。MCOとの来日も多いので、今度の来日の際、機会があれば是非。

 音楽は、主題歌も忘れてはいけません。ナノさんの「Scarlet Story」。ナノさんの普通に話している声を初めて聞きました。タイトルの「Scarlet」…「緋色の研究」に絡めたミステリーの世界観に、10代の心の葛藤を加えた歌詞。2番の歌詞の一部とナノさんのコメントが出てきましたが、これは10代だけではなく、大人も頷きます。この物語を観ていて励まされることが多いのは、主題歌にも込められていたのかな。

 もう、何度も言いますが、早くサントラ聴きたいです。主題歌フル聴きたいです!

 そして、パペットデザイン。井上文太さんが、デザインについて語ってくださいました。ホームズの捜査に協力する犬・トビィのデザインについて。ただ、原作(正典)「四つの署名」に出てくる「トビー」を挿絵を元にデザインしたわけじゃなかった。脚本の三谷幸喜さんの愛犬が関係してくる。
 井上さんは子どもたちに絵を描く楽しさを伝える活動をしている。そこで、パペットのデザインも子どもたちが似顔絵を描いて親しみやすい、落描きしやすいデザインにした、と。以前このお話を聞いた時、いやいや難しいですよ!!と思ったのですが、井上さんの言葉になるほど、と思いました。
絵にうまいとか下手とかあんまないですからね。それよりもいっぱい描いてください

 何よりも絵を描いて楽しむこと。そうか…大人のうまく描こうとする気持ちよりも、まずは楽しむこと。黒板に落描きしているキャラクタたちが可愛い。ホームズも普段と違う雰囲気。可愛い。井上さん直伝のロイロット先生の描き方は面白かった。うん、ロイロット先生は楽しんで描ける。怖い先生なんだけど、憎めない。11話を観るとなおさら。あと、描く時のポイントは、顔のカタチ、目の位置、髪の色。

 これからの物語の予告も。次回12話は「バスカーヴィル君と犬の冒険」。勿論原作は「バスカヴィル家の犬」。原作の中でも特に好きな、スリリングなワクワクする物語です。第15話「青いシロクマの冒険」の原作も明らかに。そう来るか!!タイトルでそのまま予想したけど違ったか…。第16回「ダグラスさんのお屋敷の冒険」、原作は「恐怖の谷」。まだ原作読めてない…お正月中に読もう!まさかのあの人が声優に。どうなるんだろう…?
 ラストでも今後の展開がちょこちょこと出てきましたが、パイクが持ってたあのぬいぐるみは何だ?エイリアン?あのキャラクタは再登場が楽しみ。そして、モリアーティ教頭とマイクロフト…!?ホームズも、ワトソンが手をかけた瞬間…!!?どうなるんだこれは!?今後も楽しみです。

 笑いどころとしては、トビィやソフィ、ウィギンズ率いるベイカー寮遊撃隊の話していることを「字幕通訳:シャーマン」とあったのが笑ったw
 ワトソン、最後にもまた「中継:ベイカー寮」で登場するけど、風邪が…。「夜はちゃんとあったかくして寝てなきゃ駄目だ」と気遣うホームズ。いや、だからあなたのせいですから!「皆も風邪には気をつけてね、夜中に実験する奴にもね!」と言うワトソンwワトソン、次回は出たいと言うが、次回はあるんだろうか。かわいそうなワトソンのために第2弾を是非!
 ラストの山寺宏一さん無双www海外ドラマのエンディングみたいでしたw

 次回、12話「バスカーヴィル君と犬の冒険」(前編)は1月4日の放送です。予告で、まさかの、まさかの展開が…!!思わず「ワトソン!!」と叫んでしまった。どういうこと、どういうこと!?9話感想で書きましたが、三谷さん…それは無いですよ!!
 とにかく、お正月のうちに「バスカヴィル家の犬」、再読しておきます。
 今日の特別編再放送は1月3日(土)お昼12時30分からです。

 井上文太さんがどんどん描いてねと仰っていたので、今日も描いた。落描きです。
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 例のロイロット先生落描き。それをいぶかしげに観るロイロット先生初描き。ちょっとカッコよ過ぎになった?折角描き方覚えたのに、ロイロット先生いなくなっちゃったしなぁ…。
 開いたスペースにレストレードとシャーマンを。シャーマンのぷっくりぷにぷにほっぺを描けません…。
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by halca-kaukana057 | 2014-12-28 23:37 | Eテレ・NHK教育テレビ

学校放送に音楽番組復活へ! 「おんがくブラボー」プロト版

 「ホームズ」「クインテット」以外でEテレ(NHK教育)番組について書くのは久々です。

 Eテレの重要な使命のひとつ、学校放送。学校の授業で活用できる番組。懐かしい「たんけんぼくのまち」(中学年社会)や「おーい!はに丸」(幼保・道徳)も学校放送。学校放送の枠を飛び出して広く話題になっている「歴史にドキリ」(高学年社会歴史)も、「ストレッチマン」(特別支援)も。

 その学校放送に、音楽の番組が数年間ありませんでした。「ドレミノテレビ」「あいのて」以降、無くなってしまいました。しかもこの2番組は幼保~小学校低学年向けの、身近な音に親しみ楽しむことが目標の番組。かつては「ふえはうたう」や「ワンツー・どん」とか、中学年・高学年にも演奏から歌を幅広く楽しみ学ぶ番組があったんですがね…。

 という学校放送に、音楽番組が復活する模様。しかも、中学年~高学年向け。おお!何年ぶり…何十年ぶりかもしれない。「おんがくブラボー」
NHK for School:NHK | 番組紹介 | おんがくブラボー (12/26)
子どもたちに、感じたことを考え語ることで音楽の仕組みを知り、より音楽を楽しめるようになってほしいと願い制作しました。冬休み、ぜひ音楽のおもしろさを感じてみてください♪

 とのこと。これは気になる。今日放送だったので観ました。

NHK:おんがくブラボー [音楽 小学校3・4・5・6年生]|NHK for School
 見逃した方も、上記サイトで番組丸ごと観られます。学校放送はその年度に放送した回は全て公式サイトで配信しています。

 進行役はカエルのブラボーくん。まず、ある曲を聴いてもらう。動物のタイトルが付いているんだけど、何の動物でどんなことをしていると思う?と。
 聴いた子どもたちと白鳥久美子さん。それぞれイメージした動物と様子を話します。3人それぞれ違う。では、何故そんなイメージを持ったのか?それには、楽曲に秘密がある、と。その曲の楽譜が出てきて、音の流れと強弱が線で可視化されます。強いところは太い線。この楽譜と線を見て、もう一度そのイメージ・感覚をどうして持ったのかを考える。
 ちなみに、楽曲はサン=サーンス「動物の謝肉祭」より「白鳥」。古川展夫さんのチェロ演奏です。その分野のエキスパートによる演奏。

 ブラボーくん曰く、「音楽を聴いて、感じて、考える」ことが大事、と。この問題にひとつの正解は無い。人それぞれ、感じて考えたイメージなら全部正解、と。音楽は人それぞれの感性、個性も関わってくる。それをうまくまとめました。
 さて、ではもし、「白鳥」じゃなかったら?別の動物だったら?この「白鳥」はどんな曲になる?スギテツさんによる実験。変奏曲。ちょっと変えて、イメージはどう変わった?というのを考え話しておしまい。

 なかなか面白い番組でした。学校放送と言うことで、同じEテレの音楽系こども向け番組「クインテット」や「ムジカ・ピッコリーノ」とは雰囲気が違います。学ぶ側面が強いです。学校放送の音楽番組だ、と観ていて思いました。

 楽譜可視化は良かったです。楽譜は苦手、という子どもたちも少なくないと思います(私もだった)。楽譜は何をどう書いてあるのか。それを線の動きと太さで表現し、楽譜に記されていることは音楽を演奏する上で重要な情報であることを明示できていてよかった。そこから、音楽を聴いて感じたことを論理的に考える。感覚、イメージにも理由・根拠がある。感覚と論理的考え方の両方のバランスを取れていていい。

 10分じゃ短いな、取り上げられる楽曲は限られるぞと思ったのですが、これは学校放送。小学校の授業時間は大体45分。10分番組を観て、残りの35分で実際に子どもたちがそれぞれのイメージとその理由を考え、話し合う。楽曲を番組でフルで流さなくても、後で授業でフルで聴けばいい。

 音楽鑑賞の授業はなかなか難しい。ただ作曲した人、時代、その当時の社会、その曲が生まれた背景などの説明を聞いて、音楽を聴くだけではつまらないと思う子も少なくないだろう。音楽の授業での音楽鑑賞は教養じゃない。音楽を聴いて何を感じるか。そう感じた根拠は何か。それを考えるのは、大人でもなかなか難しい。子どものうちからそんな聴き方、考え方を養っていくのはいい。面白い。

 この「おんがくブラボー」はプロト版。来年10月から本放送予定です。ただ、今回1作しかないのが残念。3本ぐらい観たかったな。春、夏ぐらいにまた新作が出てくるだろうか。楽しみにしています。
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by halca-kaukana057 | 2014-12-26 21:46 | Eテレ・NHK教育テレビ

15歳ホームズに足りないところ 人形劇「シャーロックホームズ」第11話

 人形劇本編は今年最後の放送(来週28日は年末特番)の、NHK人形劇「シャーロックホームズ」。第11話「まだらの紐の冒険」。先行放送の第6回です。原作は「まだらの紐」(「冒険」収録)と、本編に記述があるとおり「這う男」(「事件簿」収録)。

・先行放送第6回の感想含む過去記事:あと1週間,新発表続々 NHK人形劇「ホームズ」

 夜の221B。ホームズもワトソンも熟睡。そこへ、ドアを激しく叩く音が。目を覚ましたワトソンがドアを開けると、ハドソン夫人が叫びながら飛び込んできた。ドアを勢いよく開けたので、ワトソン、ドアに顔直撃してるw興奮したハドソン夫人絶叫。私、見ちゃったのよ!!まだらの紐~!!夜、ゴミ出しをしていたハドソン夫人が寮の外へ出た時、大きなヘビに遭遇した…と。
 この叫んだハドソン夫人、机の上の黒いものを放り投げていました。前回10話で、アガサが持ち歩いている黒いクマのぬいぐるみですね。
 翌朝、シャーマンにハドソン夫人が遭遇した大ヘビのことを話す。シャーマン、「沼毒蛇ですね」と即答。何とかして欲しいと言うハドソン夫人に、ミルクをあげてもなつかない、かまれたら10秒で死にます、と。そんな恐ろしいことをあっさりと…シャーマンはやはり肝が座っているのか。騒動を聞きつけてやって来たロイロット先生。ハドソン夫人はロイロット先生にも訴えるが、相手にしてもらえない。シャーマンに対しても、動物の鳴き声がうるさいと苦情が来ている、小屋を潰すぞ、と。そしてホームズのことも目の敵に。相変わらずです。ロイロット先生が行った後、うつむいたシャーマンは、ロイロット先生は最近何かと「小屋を潰すぞ」と言ってくる…。シャーマンにとって、動物たちは大切な友達。かなしいだろうなぁ。
 沼毒蛇はミルクをあげてもなつかない…原作(正典)「まだらの紐」に関係あるのですが、こんなあっさりと…w先行放送を観た時はまだ原作を読んだことがなかったので、さらっと流してしまいましたが、後で原作を読んで、そういうことか、と。人形劇、あっさり過ぎます!w

 場面は変わって、221B。教育実習生のヘレン・ストーナー先生が依頼にやって来た。か細く弱々しい声で、何かに脅えているよう。ストーナー先生は化学を専攻していて、ロイロット先生の指導を受け、教師になる勉強をしている。そのロイロット先生が、奇妙なのだ、と。夜、研究室で研究をしていたら、物音がして、廊下に出たら、ロイロット先生の部屋から怪しい動物が出てきた!よく見ると、ロイロット先生!?雄叫びをあげ、4本足で飛び跳ね走っている。その後、研究室をノックする音が。出てみるといつものロイロット先生。「もう寝なさい」と、ストーナー先生に告げ、行ってしまう…。
 「わけがわかりません!!」と叫び、脅え、怖がり、取り乱すストーナー先生。教育実習生で、ビートン校のこともよく知らない。ロイロット先生のことも。あのロイロット先生が奇妙な行動を?興味津々のホームズとワトソン。今夜、ストーナー先生の研究室で確かめることに。ベイカー寮を出て行くストーナー先生、とぼとぼとした歩き方。相当参ってますね。

 その直後、221Bにロイロット先生がやって来る。ストーナー先生がやって来ただろう、と問い詰めるが、はぐらかすホームズとワトソン。依頼人の秘密は守る。普段から目の敵のホームズにさらに怒ったロイロット先生、暖炉の火かき棒をぐいっと捻じ曲げてしまった!勿論、そんな脅しにはホームズは動じません。「僕たちを見くびってもらっては困ります」と、捻じ曲げられた火かき棒をワトソンに渡す。えっ、僕が?と戸惑いながらも、ワトソンも負けじと火かき棒をぐぐぐっと元に戻す。よくやった、ワトソン!!ロイロット先生、黙って221Bを出て行きます。221Bの2人。肉体労働は任せる、とワトソンにラグビーボールを投げて渡すホームズ。ワトソンも、ロイロット先生は異常だったね、と。ホームズ、ニヤリとして「今夜が楽しみだ…」。いい表情です。奇妙なことが大好きなホームズ。怖いという感情は無いのか…?そう言えば、今までも、ホームズが恐怖を表現したことは無かったような。
 原作では、このストーナーが依頼に来た後、ロイロットが221Bを訪れ2人を威嚇する。原作通りです。ホームズがはぐらかしたセリフまで原作通り。後で原作を読んで、「これかぁ!」と再び納得。「隙間風が~」のくだりも原作通りですが、人形劇だと10話とつながっていますね。なるほどこれはうまくつなげたな、と思ってしまった。でも、その後の火かき棒対決は変えてあります。15歳ホームズは細くて、動きは身軽いけれども腕力は無さそうですものね。ここは15歳ワトソンの出番。火かき棒を捻じ曲げるのは、実際かなりの力が無いと出来ないそうです。それを元に戻すのは、もっと困難なのだそう。大人のロイロット先生以上に腕力があるのか、15歳ワトソン…!!

 夜、ストーナー先生の研究室。実験器具、リトマス試験紙を興味深く見ているワトソンw子どものノリですw普段は実験器具は簡単に触れないですものね。ただ、221Bにはホームズの実験器具が沢山置いてあるし(でも触ったらホームズは怒るだろう)、ワトソンも医師の父の仕事場で見ているとは思うのですが…?
 そこへ、ドアをノックする音が。ロイロット先生。今夜も研究かね、とストーナー先生を気遣い、部屋から出ないように、と。その後、また物音と奇声が。脅えるストーナー先生。警戒し、身を寄せる3人の構図がいいシーンです。そして、大きな物音。廊下に出てみると、やはりロイロット先生が動物のように4本足で走り、跳び、暴れている。ホームズの指示でロイロット先生を追いかけるワトソン。でも、見失ってしまいました。だから、ワトソンは足の怪我で走るのがきついんじゃ…。スピード勝負の時はホームズが走ったほうが速そうなのに。

 ロイロット先生の部屋は、引っかき傷があちらこちらに付き、カーテンも破れ、本や家具も散らばり、ひどい有様。部屋には動物の図鑑が何冊も。ダンベルもある。そして、小さなはさみと毛、手鏡…鼻毛の手入れをした跡。ダンベルで筋肉を鍛え、身なりを整え、ストーナー先生の話では香水の匂いがきつくなった、と。ホームズの推理…ロイロット先生は、恋をしている、のだと。誰に…?ストーナー先生ではない。動物図鑑、動物の真似をしている、動物と言えば…シャーマン。シャーマンに事あるごとに「小屋を潰すぞ」ときつく当たっていたのは、愛情の裏返し…。
 ストーナー先生が「まさか、私?」と言ったのに対して「残念です」と言うホームズが面白い…いやひどいwしかも、ストーナー先生がホームズの肩に手を置いたのを、サッと払ったでしょうホームズ…ひどい!w

 「そのくらいにしてくれ」と戻ってきたロイロット先生。ホームズの推理通り、ロイロット先生はシャーマンを好きになってしまった。教師が生徒に…あるまじき恋。動物のことを話しているシャーマンはとても愛らしく、癒される。わかります…シャーマン可愛い、とっても可愛い。ただ、ホームズの推理は間違っている、と。シャーマンの気を引くために動物になりきろうとしたのでは無く、シャーマンが心から愛する動物になりきれば、シャーマンと心を通わすことができるかもしれない、と思ったから。この後のホームズとロイロット先生
「君にはわからんだろうな」
「わかりませんね」
「だろうな。だからお前は駄目なんだ」

この会話、そして駄目と言われた後、無言でうつむくホームズ…普段と違います。一方、ロイロット先生の恋心を知ったワトソンとストーナー先生は、想いはシャーマンに伝わっているの?告白なさるのですか?と質問。勿論伝えられないし、伝えてはならない。「私はそこまで恥知らずではない!」と断言するロイロット先生。でも、恋心は止められないんですよね…。

 その時、悲鳴が。この声はシャーマン!中庭で、シャーマンが沼毒蛇に襲われている。さすがのシャーマンもこれは恐ろしい様子。ここで、動物…エジプトマングースになりきったロイロット先生が応戦。シャーマンを沼毒蛇から救い出し、ロイロット先生、立ち向かいます。襲われても、蛇を殺さないで!と叫ぶシャーマン。ロイロット先生、ヘビに攻撃、噛み付き、ヘビは逃げてゆく。ワトソン、そっとロイロット先生にもう大丈夫ですよ、と伝える。シャーマンを保護しているホームズの元に駆け寄るワトソンとストーナー先生。今のは一体…マングースみたいだったけど…と不思議がるシャーマン。ホームズ「通りすがりのマングースでいいんじゃないかな」それでいいのかwシャーマン、素直に「マングースさん、ありがとう!」と。シャーマンには、マングースだと伝わりましたね、ロイロット先生。
 ホームズ、ストーナー先生には冷たい態度だったのに、シャーマンに対しては、抱きとめるなど親切。普段お世話になっているから…か?
 原作では、この動物のように4本足で人間が走る…あたりは「這う男」から。でも、ストーナーとロイロットは「まだらの紐」の登場人物。勿論、シャーマンは出てきません。「まだらの紐」と「這う男」。読み比べると面白いです。

 そして、ロイロット先生は辞表を提出。学校を去る際、動物図鑑は、シャーマンの飼育小屋に気付かれないようにそっと置いてゆく。勿論、ロイロット先生だとはわからないシャーマン。なんて切ないんだ…。同じことを思うワトソン。愛とは深いねぇ…、とも。一方ホームズは平然とピロピロ笛を吹いている。「興味なし?おやすみ!」相変わらずの221Bです。
 そして、ロイロット先生から生徒指導を引き継いだのは、モリアーティ教頭!夜の校内見回りで、沼毒蛇に遭遇しても、威嚇し返して追い払っている。…さすがモリアーティ教頭。そういえば、モリアーティ教頭が登場するのは1話以来。6話でレストレードがモリアーティ送りになったことはありましたが、話に出てきただけ。直接出てきたのはこの11話のラストで2回目。今後、モリアーティ教頭がどう動くのか、楽しみです。ドキドキです。


 先行放送では第6回、第5話「赤毛」の次でした。本放送では11話に。その間、様々なことがありました。ホームズとワトソンの友情も深まり、15歳のノリで笑い合える親友として、学園の探偵と相棒として、名コンビになってきました。ホームズも、ライバルのベインズが登場し、兄マイクロフトとの確執もあらわになった。推理で負ける経験もした。ワトソンは依頼人のメアリーに恋をし、まさかのライバル?が登場し、1話で面倒を避けるために自分から折れるようなことはもうしない、相手の思いを酌みながら立ち向かうようになった。お互い、成長してきた。先行放送で観て、録画でも何度も観たけれども、本放送6~10話を経て、11話としての「まだらの紐の冒険」はまた少し違う風に感じられました。

 ホームズが恋愛感情を推理し暴いたのは2度目。9話「愉快な四人組」後編以来です。ホームズは人間の心理としての恋愛感情には興味はあるけど、実際の恋愛には興味が無い(アドラー先生に対しては、恋愛感情とはちょっと違うものと捉えています)。だから、4話のサザーランド嬢とウィンディバンクの謎を解いた後のことも、9話で再登場した時も、2人のその後には興味なし。8・9話でワトソンが恋をしても、その親友が惚れた相手にもう一人惚れている男がいることも、平気で推理し暴露してしまう。そして今回、上記引用したホームズとロイロット先生のやり取り。ロイロット先生は、ホームズの何を駄目だと言ったのか。ロイロット先生は、シャーマンと心を通わせたくて動物になりきろうとした。それを、「わからない」と言ったホームズ。想い、心を通わすことが、ホームズには足りないのだ、と。一方、ワトソンとストーナー先生はロイロット先生の想いがシャーマンに伝わっているかどうか、ロイロット先生とシャーマンが心を通わせているのかを気にしている。教師が生徒に恋心を抱くなんて許されないことだけれども…。

 ホームズにとって、人間の感情に深く立ち入ることは推理の妨げになる。誰かの感情で推理を左右されてはならない。3話、アドラー先生に負けたのは観察不足で先走ったのもあるけれども、アドラー先生の感情に惑わされたのもあるかもしれない。6話、ベインズとの推理勝負に負けたのは、何かとネチネチついて来るベインズの態度に多少なりともイライラしていたからかもしれない。感情よりも、わかっている事実を大事にする。想いを、心を通わすことには興味が無い。それを支えているのはワトソンで、ワトソンと一緒に行動するようになって、感情表現も表情も豊かになってきたように思えたのですが…。まだホームズは自己完結の人間だった。親友とは言え、肉体労働はワトソンに任せ、ワトソンにロイロット先生を追わせたり、とひどく言えば使い走らせているところも。ワトソンはそれを苦としない、素直に受け止めるのでいいのですが…。これから、15歳ホームズはどう変わり、どう成長し、どこへ向かうのだろう。そんなことが気になりました。

 今回の「シャーロッQ!」は、「まだらの紐」からの出題。本編は"「這う男」より"と表記していますが、「シャーロッQ!」は「まだらの紐」からの出題というのが面白いです。

 先行放送の際、「まだら」回のイラストは描いたのですが、もう一度。以前のイラストで、ストーナー先生の上着を普通のジャケットで描いていた。正しくは白衣です。ということで。
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 実験中のストーナー先生。好きです、ストーナー先生。「冒険ファンブック」に、「アドラー先生に対抗する大人の女性」と書かれていて、ますますストーナー先生が好きになりました。アドラー先生も素敵なのですが、ストーナー先生も美人さんで素敵な女性です。今回は脅えてばかり、弱々しい雰囲気ですが、事件が解決したら落ち着いて、こんな穏やかな表情で実験し、実習を続けてほしいなぁと思いながら描きました。教育実習生ということは、大体21~23歳ぐらい?アドラー先生は26・7あたりだろうか。ストーナー先生も再登場するかなぁ。してほしいなぁ。そして無事に実習を終えて、いい先生になってほしいなぁ。

 来週は年末特番「シャーロックホームズ・アワード」。ホームズと謎の男・"マウントテンプル氏"が人形劇「ホームズ」の各賞を決めるとのこと。”マウントテンプル”…バレバレじゃないですかwゲストにデザインの井上文太さんが登場。音楽・主題歌についても触れるとのこと。本編とはまた違って楽しみです!
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by halca-kaukana057 | 2014-12-23 23:07 | Eテレ・NHK教育テレビ

見えているもの、見えないもの、見せないもの 人形劇「シャーロックホームズ」第10話

 思えば、もう第10話まで来たんですね、NHK人形劇「シャーロックホームズ」(全18話)。
第10話「失礼な似顔絵の冒険」。原作は、「チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン」(「帰還」収録)。「犯人は二人」、「恐喝王ミルヴァートン」の邦題もあります。むしろ、「犯人は二人」の邦題が一般的。何故、この邦題に?それは、本編を観てわかりました…。

 今回は、オープニング前が長めだった。221Bにやって来たのは、1話の石膏像破事件の犯人、ベッポ(ベイカー寮2年)。転校してきたばかりで、偶然通りすがったワトソンに罪を着せようとした…。「その説はご迷惑をおかけしました」と謝って、「似顔絵を取り返して欲しい」と依頼を。ベッポが持っているのはスケッチブック。中には、先生たちの似顔絵が描かれている。オルムシュタイン校長、モリアーティ教頭…似てる。ページをめくると、ホームズの似顔絵も…これはひどいw爆笑しましたw鼻を強調し過ぎ、眼はとんがっても口もおかしい。福笑いみたい。爆笑するワトソン。おいおい、親友に対していくらなんでも笑い過ぎなんじゃないのか、ワトソン。ホームズは勿論憤慨。ワトソンが笑いながら、またページをめくると、これまたおかしな似顔絵が。「まぬけな下膨れのおじさん」と笑いが止まらないワトソンに、ベッポ「あんただよ」…ひどいw落描きレベルwしかも、ベッポ「自信作なんだ」wこれには笑うホームズ。仕返しのつもりか?wワトソンは言葉を失って似顔絵を凝視…。依頼なのに、何だろうこのワイワイ賑やかな雰囲気。

 さて、本題の似顔絵を取り返す相手は、学園一怖いと嫌われている、歴史のミルヴァートン先生。歴史の授業中、似顔絵を描いていたらミルヴァートン先生に見つかって、取り上げられてしまった。ホームズも授業は受けたことはないが、ミルヴァートン先生のことは噂で怖い、と感じている模様。似顔絵なんてまた描けばいいじゃないか、というワトソンに対して、ベッポはうまく描けた絵はそうなかなか無い、と。わかる。もう捨てちゃったのでは?という質問には、それならその場で見せしめにもなるので破り捨てているはず、とホームズ。似顔絵は、ミルヴァートン先生がまだ持っている可能性が高そうです。

 こういう時は、学園の情報通・ラングデール・パイクの出番。ミルヴァートン先生について聞き出すホームズたち。これまでの、生徒に対する怖い指導の噂を語るパイク。パイクは「あくまでも噂だけどね」と言っているが、生徒たちからは嫌われているのは事実の模様。今日は、モリアーティ教頭のところへ行くらしい。…ミルヴァートンとモリアーティが一緒…正典を読んだ人なら、恐れおののいたと思います…。モリアーティも怖い相手だが、ミルヴァートンはまた違う方向で怖い…。その留守の間を狙って、ミルヴァートン先生の部屋に侵入し、似顔絵を奪い返す。今回は強硬手段のホームズ。ワトソンも少し怖がりつつも、「ホームズ行くところ、ワトソンありだ!」と一緒に行くと言い切ります。怖いけどワクワクしてきた!
 今回のパイクへのお礼は、ベッポの描いた似顔絵。パイクもそっくりでうまい。どこか不満なワトソン…w
 正典では、ミルヴァートンの家に侵入するのに、ホームズとワトスンで話し合いをするのですが、人形劇ではすんなりと決まりましたね。

 夜。マスクをつけたホームズとワトソン。正典の挿絵でも同じようなマスクをつけているのですが…バレバレですよ…。ミルヴァートン先生の部屋の鍵を、針金を使って器用に開け、中に入って引き出しを開けようとするワトソンにこういう時の引き出しの開け方を指南するホームズ。「君は泥棒にもなれるね」多分、これまでも何度かやったことがあるのだろうな…。

 その時、ミルヴァートン先生の部屋に入ってきた女子生徒が。「誰かいる?…いないよねー」と明るく独り言を言いながら、部屋の中を歩き回り…2人を見つけてしまった。その女子生徒…アガサ・ライト(ベイカー寮1年)。最初は泥棒!と騒いでいるものの、ホームズの名前を聞くと、ホームズを凝視している。アガサは何をしているのか…引っ込み思案で周りに人がいると集中できないので、ミルヴァートン先生に言われて、ひとりで補習授業を受けている。さらに続けるアガサ。「ミルヴァートン先生は皆が思っているほど悪い人じゃないよ」と。今夜も、モリアーティ教頭のところに行ったのは、校舎が老朽化し、隙間風が入ってきて生徒たちがかわいそうなので改修のお願いをしに行ったのだ、と。意外や意外。アガサ、まだ続けます。ホームズのことを見たことがある、と。ホームズも、アガサを見たことがある、と回想。「雲は何で落っこちてこないんだ?」と何度もつぶやき、疑問に思うアガサの姿。それをベンチで興味深そうに聞いているホームズ。
 正典では、アガサはミルヴァートンのメイド。名前しか出てこない、ちょい役のちょい役です。名前もファーストネームなのか、ファミリーネームなのかわからない。ホームズは鉛管工に変装して、アガサと親しくなり、ミルヴァートンの情報を聞き出した。さらにアガサと婚約までしてしまった!!事件後、原作のアガサはどうなったのかわかりません…。そのアガサが、こんな可愛いお茶目な女の子に。お茶目に見えるけれども、人前にいるのが苦手。雲の疑問からも、独特の発想の持ち主と思われます。1年生が出てきたのも初めてですね。

 ホームズとワトソンがミルヴァートン先生の部屋で探しものをしていることを知ったアガサ。力になれるかもしれない、と。似顔絵…見たことある、でも教えてあげる代わりに、交換条件。ホームズにキスを迫る!?「チューしたら教えてあげる」…大胆な子です…。ホームズ、勿論断固拒否。ワトソン「してあげなよ」おいwそんなドタバタの間に…ミルヴァートン先生が戻ってきた!うろたえるアガサ。一方ホームズは正気に戻って、ベッポの描いた似顔絵を取り返しに来た、と。ホームズ、ミルヴァートン先生にも全くひるみません。1話のモリアーティ教頭に対峙したシーンを思い出します。ミルヴァートン先生は、返して欲しければベッポ本人が来るべきだ、返さないが、と厳しい態度。さらに、ホームズとワトソンに留守の間を狙って忍び込んだな、と問い詰める。これには、アガサが慌ててフォロー。自習してたら、2人はノックをして入ってきた、と。アガサもがんばります。諦めたミルヴァートン先生、もう行け、と2人に言い放ち、おとなしく従うホームズの一方で…、今度はワトソンがミルヴァートン先生に立ち向かいます…!「何で、生徒に厳しく当たるんです?」「生徒は皆あなたを嫌っています」「あなたは本当は生徒思いの優しい先生だ」意外なワトソンの行動に、思わずえっ!?と声をあげてしまいました。

 ホームズは人や現場を観察し、推理してその人の心理を見抜く。それはワトソンには出来ない。だから、ワトソンは直接訊く。相手を怒らせないように、でも本音を引き出すように。今回、ミルヴァートン先生に対してはストレートに。この第10話で、最もドキドキしたシーンです。ワトソン…やるなぁ!
 この人形劇ではワトソンは15歳の学生。父が医師とは言え、原作ワトスンの医師スキルを15歳ワトソンは持っていません。でも、相手を思いやりながら問診するように、ホームズとも、レストレードやシャーマンたちとも、依頼人や犯人たちとも会話する。そして、ミルヴァートン先生とも。ミルヴァートン先生は本当は優しいとわかった。ならば、そのいいところを認めて引き出す。これがワトソンのやり方。

 ワトソンの問いに、ミルヴァートン先生は、それが仕事だからだ、と。学園生活は、規律を守ってこそ自由がある。それを生徒たちに教えるのが仕事。そのためなら嫌われたって構わない。実際、いますね。厳しいけれども、本当は生徒のことを思ってくれている先生。叱る時にはきちんと叱ってくれる先生。当時は嫌われ、煙たがられても、卒業し大人になると、そんな先生の存在が懐かしく、ありがたくも思います。
 でも引き下がらないワトソン「ものには限度があります!」いつになく勇敢。ミルヴァートン先生は「それが私のやり方なのだ!」とこちらも引き下がらない。まさかワトソンがミルヴァートンに立ち向かうとは思いませんでした、本当に。

 そこへ、部屋のドアを乱暴に叩き、怒鳴り声が。3人に隠れろと指示するミルヴァートン先生。やって来たのは、マスクをして棒を持ったディーラー寮の生徒2人…あの2人…バレバレですって。これまでミルヴァートン先生に厳しくされた仕返しに来た2人。ミルヴァートン先生、抵抗せず殴られる…ああ…。黙っていられない、出て行こうとしてホームズに止められるワトソン。怖がるアガサ。カーテンの隙間から、じっと見ているホームズ。2人の生徒が去った後、ミルヴァートン先生は頭に怪我をして血が。ミルヴァートン先生は、アガサにロイロット先生を呼んでくるように言いつける。残ったホームズとワトソンに再び「これが私のやり方なのだ」と言いながら、ベッポの描いた似顔絵を観る。やはり保管していた。保管していた理由…こんなにうまく描いてもらったのは初めてだ、一生の宝物にしたいところだ、と。ベッポにそう言えばいいのに、とまだ引き下がらないワトソン。しかし、ミルヴァートン先生は厳しい口調のまま、長年培ってきたイメージというものがあるのだ、と似顔絵も破いてしまう…。ああ…。このシーンで流れている音楽が、ミルヴァートン先生の心の奥を表現しているような音楽。楽器はツィターかな?ミルヴァートン先生の語りに合わせて、ぽつりぽつりと鳴ります。いい曲だ。

 殴った2人の生徒は必ず見つけ出して厳重に処罰すると言った一方で、ホームズとワトソンのことはアガサのために見逃す、と。アガサはとてもデリケートな生徒。アガサを巻き込みたくない。
 生徒に対して厳しく嫌われるミルヴァートン先生と、人前が苦手で引っ込み思案で独特の感性を持つアガサ。学園という"社会"から、孤立・疎外されている2人。だからこそ、ミルヴァートン先生はアガサのことを気にかけ補修授業もしているし、アガサもミルヴァートン先生の優しいところも知っている。お互いのことを理解し合えている。
 そう、学校は楽しいところとは限らない。現代ではアガサのように集団に馴染めない子は珍しくないですが、19世紀後半のイギリスの寄宿学校にもいたかもしれない。人形劇を観ている子どもにも、大人(親)にも、学校とは、集団生活とは、と問いかけ語りかけてくる。凄い、「犯人は二人」がこんな話になるなんて。
 だから、今回の原作の邦題を「チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン」にしたのか。「犯人は二人」でも、「恐喝王ミルヴァートン」でもなく。

 ミルヴァートン先生の部屋から出た2人…そこへ生活委員のレストレードと生活指導のロイロット先生が!レストレードが警部、というより、岡っ引きみたいw逃げる2人。ホームズは身軽に逃げるが、ワトソンは足の怪我のせいか、うまく走れない。追ってくるレストレードに物を投げ、命中!足は遅いけど、ラグビーで鍛えた腕は確かなようです。
 翌朝、221Bにレストレードが。頭に怪我をしている。昨夜逃げた2人のことを話す。もうひとりはどんくさくて、マスクをしてても下膨れで…ワトソン…今回も散々です…。ホームズに協力を求めるが、ホームズは拒否。相手がミルヴァートン先生なら仕方ない、自力でがんばると221Bを出て行くレストレード。がんばれレストレード。ミルヴァートン先生を殴ったあの2人を捕まえられるか…捕まえて欲しい。頼むぞレストレード。

 「今回は僕の負けだ」ホームズ、3敗目です…。絵は取り返せず、ミルヴァートン先生の心理も見抜けなかった。でも、落ち込んでいない。
「どうやら人間は僕が思っている以上に奇妙で複雑な生き物らしい。それがわかっただけでも収穫はあった」

 ホームズ、タフになりましたね。これから、さらに成長してゆくことを予感させます。そしてこの2人、いいコンビになってきましたね。お互いを補い合っている。15歳のノリで笑い合える親友としても。
 最初の頃は、「変わり者」「問題児」扱いされて、ホームズこそ学校という"社会"から疎外・孤立していた。それが今では親友も、友達も、助けてくれる人も、尊敬・敬愛している人もいる。ホームズのこれまでの成長にも目を見張るものがあります。

 そんな221Bに今度はハドソン夫人。朝ごはん…?やってきたのはアガサ!食堂で食べるのは苦手で、いつも部屋で食べている。ホームズとワトソンのことが気に入ったので、ここで食べる、と。拒否するホームズに、ミルヴァートン先生の部屋に忍び込んだことを見逃してもらったのは誰のおかげかな?とアガサ…「恐喝王ミルヴァートン」じゃなくて、「脅迫少女アガサ」じゃないですかこれでは!!w怒り、震えながら椅子を抱えるホームズ。「それは投げちゃダメでしょ」と抑えるワトソンwワトソン、お母さんですかw

 ミルヴァートン先生も学校に残っているし、アガサも今後221Bに頻繁にやってくることは確実。221Bに、アガサが持ち歩いている黒いクマのぬいぐるみがありましたね。この2人が、今後どう絡んでくるか楽しみです。ミルヴァートン先生をこのような人物に改変したからには、今後何かしらホームズとワトソンとまた会うことがありそうです。

 今回は「ワトソンメモ」も「シャーロッQ!」もあります。ワトソンメモのイラストは、ベッポの似顔絵を忠実に再現していた。ワトソンもかなりの絵の腕前である。あのひどいホームズとワトソンの似顔絵も。「僕はあんなまぬけな顔じゃない。だよね?だよね?誰かそうだと言ってくれ!」と視聴者に語りかけるのに吹きましたw今回のワトソンは、言動はマヌケじゃなかったですよ!
 今回の「シャーロッQ!」は原作を読めばわかります。でも、そこで終わる「シャーロッQ!」じゃない。そこからわかる19世紀後半のイギリス社会、文化の解説が興味深い。「シャーロッQ!」いいコーナーです。

 私もベッポに負けじと、ミルヴァートン先生描きました。
f0079085_22204546.jpg

 厳格さと優しさを同時に表現するのは難しいです…。

 次回は「まだらの紐の冒険」、先行放送第6回ですね。
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by halca-kaukana057 | 2014-12-16 22:31 | Eテレ・NHK教育テレビ


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