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事件に流れる不協和音、調和の終止? 人形劇「シャーロックホームズ」第9話

 今週のNHK人形劇「シャーロックホームズ」は、先週の続き。第9話「愉快な四人組の冒険」(後編)。原作は引き続き「四つの署名」。

・「愉快な四人組の冒険」前編 感想:恋するワトソンは前途多難? 人形劇「シャーロックホームズ」第8話

 冒頭はナレーションワトソンによる前編のおさらい。事件の経緯を語るワトソン。そして、勿論一目惚れしてしまった依頼人・メアリー・モースタンのことも。…とここでおさらい映像が映写機のようなスクリーンに映されていて、ホームズが「一言多いんじゃないか?」えっ、ホームズが割り込んできた!「うるさいっ!」と照れながら反発するワトソン。ナレーションワトソンにホームズが割り込んでくる、こんな演出は初めて。冒頭から笑ってしまいました。

 夜の寮。複数の人が怒鳴り合い、叫び、殴り合い、物が割れる音がする(誰が誰だかわかってしまう文字放送…いえいえ、文字放送は助かりますよ、本当に。台詞などを正確に確認できるので。)。翌朝早く、ディーラー寮に駆け込んできたホームズとワトソン。寮の入り口には生活委員のレストレードが立っている。立ち入りを規制している。原作(正典)のレストレード警部そのもの。レストレードの話だと、生徒が2人血を流して倒れていた、と。…ショルトー兄弟か!今は保健室にいると聞いて、今度は保健室へ。保健室…アドラー先生再登場です!中に入ると、ロイロット先生が事情聴取中。ホームズ、ロイロット先生に構わずショルトー兄弟に犯人のことを聞くが、双子はそっぽを向いて、ホームズとワトソンによそよそしい態度。そんなの知らない。兄弟げんかをして怪我をしただけだ、と。えっ?何故嘘をつくんだ!?と食って掛かるワトソンだが、双子は更に怒るばかり。保健室を出る2人。…ショルトー兄弟、何か隠そうとしている?

 保健室の外、渡り廊下でアドラー先生から双子の怪我のことを聞くが、兄弟げんかで殴り合って出来たような傷じゃない、2人とも爪は伸びていなかった。さすが、アドラー先生、見抜いています。勿論ホームズも敬服。そんなホームズに、アドラー先生が質問。事件が解決した後、謝礼は貰っているの?と。貰っていない、事件そのものが報酬だ、と。アドラー先生に鼻をちょんとつつかれて、こちらも「素敵」敬服の姿勢。照れ、それを隠そうとするホームズを「カッコつけちゃって」とからかうワトソン。ホームズ、ワトソンを「うるさい!」と思いっきり突き飛ばした!ひどい!wでも、冒頭のやり取りといい、このシーンでも、2人の仲が15歳のノリでいい。
 ちなみに、正典でも、ホームズはほとんどの場合謝礼は貰わず、ただ事件を解決することだけを"楽しみ"にしている。人形劇の学生の設定でも、「仕事」と言うのだから面白い。
 ところで、保健室の前にいたアドラー先生。何かをかじっていたようだけど、何だろう?最初、たばこかと思ったのですが、カリカリとかじっている音が。棒状のビスケット?

 再びディーラー寮へ。現場を見たい、が、やっぱりレストレードが立って規制している。でもそんなのお構いなし。5を数える間だけ…ワトソンのカウントダウンが笑える。ショルトー兄弟の部屋は乱闘の後で散らかった状態(やっぱりショルトー兄弟の部屋のシーンのBGMは、J.S.バッハ「トッカータとフーガニ短調」)。あのワトソンがパイクから買った塗り薬に、アーサーの部屋の屋根にあったあの小さな足跡が。何故犯人はショルトー兄弟の部屋に夜の間に侵入したのか。襲うだけなら夜じゃなくても、部屋にいなくても出来る。部屋の中にある、何かを探している…昼間は持ち歩いていて、部屋には無いだろうもの…楽譜。トレジャーズの合唱曲「アグラの宝物」の楽譜。部屋にはサディアスのパート譜が他の楽譜の中に隠してあった。バーソロミューの楽譜は犯人が持っているだろうが、サディアスの楽譜はここにある。犯人はこの楽譜も狙って、まだ校内に潜んでいるはず。しかも、犯人のひとりはあのにおいのきつい塗り薬に触ってしまっている。そうです、あの子の出番です!

 ワトソンはメアリーを連れて動物小屋へ。7話で登場した犬、トビィの出番です。「四つの署名」ならトビィの出番。勿論貸してくれるのはシャーマン(原作ではおじいさんですが…)。ショルトー兄弟の部屋のにおいをかがせ、トビィと一緒に犯人捜索開始!
 このショルトー兄弟の部屋のシーンでのレストレードが散々でした…。レストレード、今回は許してね…。いや、今後も校内で事件が起きれば、レストレードは生活委員としての使命として現場にいるだろう。そこでまた同じように、ホームズとワトソンと会うことになるかもしれない。ホームズとワトソンが事件を追っていることはわかっているけど、生活委員としての立場が…レストレード、胃薬必要か…?wつらい立場だなぁ…。

 においを追って校内を走るトビィと、ついて行くホームズ、ワトソン、メアリー。ワトソンがメアリーさん、と呼ぶと…呼んだ?と出てきたのは、メアリー・サザーランド嬢。4話「消えたボーイフレンドの冒険」の依頼人。しかも、ウィンディバンクも一緒に。あの後、仲直りしてうまくやっている様子。よかった。また事件?がんばってね!と応援してくれる2人。更に走ると、今度はジェイベズ・ウィルソンが。5話「赤毛クラブの冒険」の依頼人。ウィルソンの髪を見てメアリー、「トマトみたい」…それ言っちゃダメ!!案の定、落ち込むウィルソン…。でも、捜索は続きます。
 メアリー・サザーランドとメアリー・モースタン。2人のメアリー。原作で共演することはありません。ウィルソンも「赤毛連盟」以外で出てくることは無い。舞台が学園という設定だからこそ出来る共演、演出です。
 この捜索シーンで流れている音楽は、2話のスタンガスンの部屋に行くシーンでも使われていましたね。お気に入りの曲です。事件を追うという重さより、冒険に出ているワクワク感が伝わってくる音楽。

 そしてたどり着いたのは、アーチャー寮。ある部屋の前に来たトビィ。その部屋(222A)は…メアリーの部屋。メアリーを部屋の前で待っている間、ワトソンが自分の塗り薬を傷に塗っていたのでした…。ああ…。

 「僕の責任だ」と詫びるワトソン。いや、今のを犯人は見ているだろう。逃げるとすれば、犬が登れない屋根…。ここでホームズ「いよいよ、ベイカー寮遊撃隊の力を借りる時が来たようだ…」えっ?シャーマンが呼んだのは「ウィギンズ」…ネズミ?リーダーのウィギンズ率いる、ベイカー寮遊撃隊、ホームズの部下だと!!?ホームズは犯人の特徴を伝え、遊撃隊出動!
 ベイカー寮遊撃隊、正典では「ベイカー街遊撃隊(ベイカー・ストリート・イレギュラーズ)」。「イレギュラーズ」とよく呼ばれます。ホームズがウィギンズはじめ貧しい子どもたちに賃金を与え、スパイとして犯人捜索をさせていた。まさかイレギュラーズが出てくるとは思わなかった!しかも、ネズミとは!!…ベイカー寮は関係ないんじゃないのか…?(細かいことは気にするなw)ホームズの言葉を理解しているし、シャーマンが通訳をする。7話でマイクロフトに丸め込まれそうになりましたが、シャーロックは自分自身でシャーマンが動物と会話が出来る、と確かめた。実に爽快なシーンです。しかも、シャーマン、「そんなこともあろうかと」と言った!どこの真田さん、もしくは小惑星探査機(初代)ですか!wもう笑い転げましたw

 ウィギンズたちが捜索している間、メアリーはホームズさんはどんな事件でも解決できるの?と、もうひとつの奇妙なことを語り出す。この学校に入る前、家に毎週、絵葉書が届いていた。誰からかはわからない。いつも同じ郵便局の消印で。世界中のきれいな風景の絵葉書だった、と…。
 原作での、メアリーに送られてくる真珠は絵葉書に改変なのですね。このメアリーが語るシーンでの音楽も良かった。シロフォンの音色が優しい。あと、メアリーが語り始める前、朝霧の中で、屋根を見上げるホームズの横顔がとてもきれいだった。後編はこのシーンだけで無く、他のシーンでも朝霧が幻想的な雰囲気を演出している。

 ここで、遊撃隊(イレギュラーズ)が犯人を見つけた!屋根から落ちる犯人…ジョナサン・スモール。そして、スモールの自白。最初は怒るスモールに、
「僕らは敵じゃない」
「あなたがどんなに悔しい想いをしたか、大体わかっているつもりです」
とホームズ。意外だった。スモールの犯行を咎めるわけではないこと、そして、ホームズがスモールの心の内に寄り添おうとしていることが。ホームズは、何故スモールがアーサーやショルトー兄弟の部屋に侵入したか、わかっているからそう言えるのだろう。わかっているから、寄り添おうとする。私にはこの台詞の時までわかりませんでした。

 スモールは郵便配達員。でも、アーサーの家に郵便を届けたことから親しくなり、歌が得意だったのでトレジャーズに入れてもらった。曲を作ったスモール。スモールは作曲は出来るが、譜面が書けない。アーサーが譜面に起こしてくれた。そして出来たオリジナル曲「あなたは宝物」はトレジャーズのメンバーもお気に入り、聴衆にも好評で、学校対抗合唱コンクールに推薦された。でも、スモールはビートン校の学生ではない。スモールが出られないなら、コンクールは諦めようと、アーサーは言ってくれたのに…。アーサーたちは「アグラの宝物」と改作して、コンクールに出ようとした。アーサーたちは裏切った…!それを知ったスモールは怒り、「アグラの宝物」の楽譜を奪おうと事件を起こした。サル(?)のトンガを天窓から侵入させ、ドアのチェーンを外させて、部屋に入り楽譜を奪おうとしたところに、アーサーが起きてきたので殴った、と。
 スモールは作曲は出来るけど譜面を書けず、アーサーが書いた。その曲をアーサーは改作し、自分の曲だ、これでコンクールに出ると言った…某ゴーストライター騒動を思い出します。スモールは何歳ぐらいなんだろう。音楽の才能はあるけど譜面に書けないのは、音楽教育を受けていないから。スモールは学校へ、しかもビートン校のような名門校に入ることが出来ず、働いている、のか?17、8歳ぐらい?

 ワトソンの、楽譜を盗んでも、何回でも書き直せるのに?というスモールへの質問もよかった。楽譜よりも大事なのは、この曲がスモールの曲であること。「アグラの宝物」じゃない、「あなたは宝物」。「あなたは宝物」の歌詞に「誰にも渡さない」とありますが、スモールにとってもこの曲は誰にも渡せないもの。スモールの強い口調。憤りと悔しさ。ここで、病院から戻ってきたアーサーが登場。保健室に移動して、ショルトー兄弟も一緒に。アーサーも反省して、コンクールには出ない、曲はスモールに返す、と。謝り合って、事件解決。謝り合うシーンもコーラスで。「いつものあれ」と言っていたので、これがトレジャーズのやり方なのだろう。きれいなハーモニー。コンクールに出ることよりも大事な仲間。トレジャーズに流れていた不協和音が、調和へ、きれいなハーモニーに揃いました。ハーモニーはメンバーの心が揃うこと。

 ここでホームズがもうひとつ質問。「あなたは宝物」の「あなた」って誰?ホームズのもうひとつの推理…スモールの鞄から落ちた一枚の絵葉書。届かなかった絵葉書。メアリーへの…。

 …えええええええっ!!!?ちょ、ちょっと待ってください!!スモールがメアリーに片想いしていた!?そんなの勿論原作にはありません!!って、メアリーはワトソンと…えええええええ!!!!
 絵葉書がスモールからのものだったと知るメアリー。ここでワトソンの方を向くホームズ。ワトソンは、いつもの笑顔で頷く…メアリーのもうひとつの謎が解けたのを喜んでいるのかな…って、ほのぼのしてる場合じゃないですよワトソン!!メアリーへの恋、破れる…?いや、まだメアリーとスモールが両想いになったわけじゃない、付き合い始めたわけじゃない、よね、ですよね?メアリーは校内にいるから、ワトソンにはまだチャンスがある。この恋はまだ終わってない、はず!!後編では、ワトソンがメアリーのそばにずっといて、事あるごとにメアリーを支えていたし…。
 「冒険ファンブック」のワトソン役・高木渉さんのインタビューで、これから後半、ワトソンがどんどん男前になっていく、と仰っていたのできっと男前になって、メアリーの心を掴むんですよね。そうであって欲しい!原作ではワトスンとメアリーの馴れ初めだった「四つの署名」。それが楽しみで観ていたのに!とんだどんでん返しです…。最後まで15歳ワトソンとメアリーが結ばれなかったら、三谷幸喜さん…そんなのないですよ…!

 221Bに戻ったホームズとワトソン。ワトソンは「あなたは宝物」はメアリーのことを歌った歌だったのかと浮かれている。一方ホームズは興味なし、と再びシャボン玉の実験へ(原作のコカイン…。普段ならピロピロ笛=パイプでしょうが、原作に合わせてシャボン玉)。また会いたいな…とまだまだベタ惚れのワトソン。後編は前編のベタ惚れから抜けて、メアリーの前でもいつものホームズと一緒に事件を追うワトソンだったのに。「あなたは宝物」を歌うが、ひどい。酷い。これはひどい。15歳ワトソン、音楽は苦手なのね……。ホームズ、ワトソンの酷い歌に耐えられず「もはや暴力だ!!」ワトソン…あらゆる意味でがんばれワトソン。
 1話で、ホームズと同室になった生徒は、ノイローゼになって3日で部屋を変えて欲しいと頼む、とスタンフォードが言っていましたが、ワトソンならホームズをノイローゼにさせることができるかも。ある意味強いw


 今回はトレジャーズの仲間割れから起きた悲劇もありつつも、楽しい、笑ってばかりの回でした。原作ネタも前編と変わらず豊富。やっぱり原作読んでたほうが楽しめますよ。4人の署名も原作では違いますし。トンガもうまいこと変えたなぁ。以下他にも気付いた点を。

・今回はホームズがすんなりと事件を解きました。6・7話が一筋縄でいかなかった分、今回は事件を追う間も爽快感がありました。
・前編でトレジャーズが歌を披露しているシーンで、サザーランド嬢が出てきていましたが、後編ではウィンディバンクも一緒に。ウィンディバンクと仲直りしたことも意味していますし、サザーランド嬢にとってウィンディバンクが「宝物」なんでしょうね。
・トレジャーズは最初はスコットランド民謡を歌っていた、とありました。「グリーンスリーヴス」を歌っていましたが、NHKは今期、Eテレでもスコットランド推しですね。それなら、他にも「蛍の光(Auld Lang Syne)」や「故郷の空(Comin Thro' The Rye)」、「The Water Is Wide」も歌って欲しいですね。
 「あなたは宝物」「グリースリーヴス」トレジャーズの歌をサントラに入れてください!勿論フルサイズで!
・OPのキャストクレジットが凄いことになっていた。豪華ってレベルじゃない。後編にハドソン夫人がいなかったのが残念。
・7話でも山寺宏一さんは動物の声など何役もやられていたそうですが、今回も動物たちの声はやっぱり山寺さん。主役なのに!
・そういえば、今回は「ワトソンメモ」が無かった。珍しい。「シャーロッQ!」もありませんでした。イレギュラーズのこととか出して欲しかったのにな。
・「冒険ファンブック」ではミュージカル回と予告されていたのですが、そんなにミュージカルには感じませんでした。もっと歌うシーンが多ければ。

 最後に、今回も描いた。
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 ジョナサン・スモール。今回ワトソンメモがあったらこんな風に描かれるだろう。ボトムが生徒たちの制服のスカートのような感じに見えたのですが、普通のズボンで描いた。スモールは初めての校外の人物ですね。今後も出てくるのだろうか。どう関わってくるのだろうか。ワトソンよりも肌の色が焼けているのは、原作通りの設定からですね。ダンカン・ロスよりもハンサムだなぁ。このスモールと恋敵になるのか、ワトソン。とにかく、スモールとメアリーとワトソンの三角関係(?)がどうなるのか気になります!
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by halca-kaukana057 | 2014-12-08 23:16 | Eテレ・NHK教育テレビ

恋するワトソンは前途多難? 人形劇「シャーロックホームズ」第8話

 今週は日曜、放送日に書けます。NHK人形劇「シャーロックホームズ」第8話「愉快な四人組の冒険」(前編)。前後編です。原作は勿論「四つの署名」。

 今回は、最初に一言言わせてください。原作(正典)読みましょう!是非!!次から次へと原作のネタが出てきて、しかも「そう来るか!」というアレンジに唸ってばかりでした。原作を読んでいなくても勿論楽しめますが、読んで元ネタ知ってたほうがもっと楽しめる!
 原作まだ読んだことない…難しそう…と思っている方へはまた後ほど書きます。

 冒頭、ビーカーの液体をじっと見つめるホームズ。注射器で吸い上げ…ま、まさか!!15歳ホームズまで…まさか!!とハラハラしたのは私だけではない、絶対に。その注射器をパイプのようなものに刺し、膨らます…?ここでロフトから降りてきたワトソン。寝巻でナイトキャップもしている、寝起き。夜通しその実験してたの?身体壊すよ?と心配する。その実験していたものとは…大きなシャボン玉。ここで笑うと共に、胸をなでおろしました。よかった…。
 原作のホームズはパイプでタバコもよく吸う…現代で言えばヘビースモーカー並みですが、モルヒネやコカインにも手を出していました。19世紀末のイギリスでは法には触れません。が、勿論身体にはよくない。一時的には活動的になれるけど、切れた後は廃人。原作ワトスンは医師の立場からも、ホームズに忠告します。が、受け入れず…。
 人形劇ではホームズはパイプの代わりにピロピロ笛を吹く。「四つの署名」ではコカインの話が出てくるので、どうするのかなぁ…と思ったらこう改変してきましたか。ホームズの奇妙な実験のひとつに。うまい。人形劇15歳ワトソンも、徹夜の面でホームズの身体を心配しています。

 そんな221Bに、いきなりやってきたハドソン夫人。朗らかに歌っている。何事!?しかももうひとり誰かいる!郵便配達のジョナサンさん。221Bで突撃リサイタルですかw出て行った2人、顔を見合わせ呆然とするホームズとワトソン…。何ですか今回は。冒頭から飛ばし過ぎです!w

 さて、今回の依頼人はアーチャー寮の女子生徒、メアリー・モースタン(学年不明、だが2年以下)。兄のアーサー(アーチャー寮3年)が夜中、突然部屋で殴られ負傷、今は病院にいる。そんなメアリーを見つめるワトソンは…一目惚れしてしまいましたwメアリーのことを語るナレーションワトソンが、原作のワトスンそのままだったw

 このメアリー、前回の感想と予告イラストのとおり、大きな青い目が印象的な可愛らしい女の子。でも、ホームズを最初警戒したり、ホームズが現場検証出来るように兄・アーサーの部屋を事件後のままにしておいたり、手がかりを探そうと屋根に登るホームズを追って屋根に登ったり。221Bから帰る時も、ワトソンの「送りましょうか?」の言葉にも「結構です」とピシャリ。気の強いところもある、しっかりとした、賢く勇気のある子です。再登場のラングデール・パイクの依頼料の代わりの商談にも、思い切りよく「買います」と。
 
 一方のワトソンが…メアリーにベタ惚れで、いいところを見せようとがんばるけれども、メアリーの方がホームズの相棒になれそうなぐらいだ…。屋根に登るシーンでも、ただ「メアリーさん、危ないよ!」と言うばかり。屋根に登ろうとしない。どうしたスポーツマン。鍛えてるんだから屋根に登るぐらい平気でしょう!!と思ったら、公式さんによると高所恐怖症らしい…(公式FBより)。そしてその結果が予告でも出てきたあのシーン。無事でよかった。

 221Bに戻って、メアリーに手当てをしてもらうワトソン。あと、パイクから買った塗り薬。このあたりで、人形劇15歳ワトソンは医師の息子で、医学に少しは詳しいだろうところを見せて欲しかった。ノベライズではそんな表現が少々あるのですが、人形劇本編では、ワトソンが医師の息子と出てきたのは1話冒頭、スタンフォードに医師の父がロンドンで開業して、オーストラリアから戻ってきた、というシーンだけ。何だか寂しいなぁ。
 …いや、ワトソンが医者(医学の知識のある・なし)じゃなくても、ホームズの親友であり相棒である。職業(学生なので関係ありませんが)、過去の経歴、学歴、社会的立場、専門分野…そんなものは関係無く、ホームズとワトソンは親友で、ホームズは事件を推理し、ワトソンは被害者・加害者の心理を察してサポートする。人形劇での2人の関係はそんな関係にしたいのかな?
 でも、この8話のワトソンでは、メアリーの心をつかむのは難しそう…。ワトソンの恋、どうなる。心配になってきました。

 アーサーの部屋に残された、破かれた厚紙。アーサーを含む、4人の名前がサインしてあった。ホームズの推理とパイクの調査でわかったあとの3人のうちの2人…双子のバーソロミュー(サインではBart:バート)・ショルトーとサディアス(サインではThady:サディ)・ショルトー(ディーラー寮3年。原作どおりなら確かにディーラー寮)。弟のサディアスが語る、その4人で結成していたコーラスグループ「トレジャーズ」の話。アーサーは作曲の才能もあり、4人で歌った歌「アグラの宝物」は校内でも大評判。校外でも知られていた。が、そのコーラスグループで困ったことが。全国学生合唱コンクールに出るこになったのだが、ひとりビートン校の学生じゃないメンバーがいる。話し合い、そのメンバーは脱退。歌はうまいのに残念だった…。アーサーの事件はそいつが犯人だ、と。次に狙われるのは、僕らショルトー兄弟。兄のバーソロミューはホームズたちを威嚇し、部屋から追い出してしまう。脱退したメンバーについて聞こうとしても、怒るばかり。そのメンバーがいたら「コンクールには出られない!」この台詞に、これは何かあるなと思いました。

 ショルトー兄弟は6話、ホームズとベインズとの推理対決で出てきた子です(双子…どっちだ?)。ショルトー兄弟の部屋にはグランドピアノがある。さすがディーラー寮。そして2人のBGMが、J.S.バッハの「トッカータとフーガニ短調」。冒頭の有名な部分ですね。何か不吉な雰囲気です…。
 「アグラの宝物」も、こう改変して来たか!また唸りました。4人のコーラスもとてもきれい。歌詞が謎、不思議な内容です。
 あと、ワトソンが渋々パイクから買った塗り薬を、かゆみにも効くからと貰い、塗った弟サディアス。匂いがきつく、行く先々で臭い、匂うと言われてしまうワトソン…不憫。このきつい匂いの塗り薬を塗ったサディアス、後半で何かありそうです。

 その4人目の、脱退したメンバー…ジョニー。冒頭のドタバタ劇が伏線だったとは!!夜、ディーラー寮を渡り廊下からうかがうその男、ジョニー…ジョナサン・スモール。このシーンのBGMにとても惹きつけられました。後編に続きます!
 観る前までは、ワトソン大活躍回か?と思っていたのに、残念な役回りばかり…。後編ではがんばれワトソン。ただ、ショルトー兄弟の部屋から帰って来たシーンでは、ワトソンとメアリーは少し打ち解けた雰囲気。ワトソンの恋の行方はいかに。いつまでもベタ惚れしてないで、4話のサザーランド嬢とウィンディバンクをうまくフォローしたみたいに、ビシッと、ワトソンらしく優しく、決めてくださいよ!

 次回予告では、アドラー先生も再登場!トビィも出番です。「グリーンスリーヴス」を見事なハーモニーで歌う「トレジャーズ」の4人。4人はどうなる?「愉快な四人組」とタイトルにありますが、今の状況では愉快とは言えない。何が起こるのだろう?
 そして…ワトソン、活躍するチャンスはあるのだろうか…次回予告を観る限り、あまりなさそうな…本当に心配です。 

 個人的に、バーソロミューの言動、「アグラの宝物」が歌という点で、ちょっと結末がわかった気がします。原作の筋に沿って行くならば。

 今回は前後編なのであるかな?と思った「シャーロッQ!」。ありました。メアリーに惚れたワトスン、一方何とも思わないホームズ。そのホームズに対してワトスンが言った言葉からクイズ。ワトスンの台詞から出題されたのは初めて。答えのワトスンの台詞の朗読は、勿論15歳ワトソン役の高木渉さんですよね?15歳ワトソンとは全く雰囲気が違う声、話し方。これまではホームズの台詞だけが取り上げられ、朗読はホームズ役山寺宏一さん。声の若さは違うけど、15歳でも原作でも話し方の雰囲気は似ているので、それほど驚かなかったのですが、今回のワトスンは驚いた。カウントダウンアニメも、ホームズとワトソンの一騒動バージョン。カウントダウンアニメは3種類?まだ別バージョンが出てくるかな?
 この「シャーロッQ!」、原作の解説だけで無く、19世紀後半のヨーロッパ、イギリスの社会や文化、科学などの歴史についての解説がとても興味深いです。アーサー・コナン・ドイルがどんな社会・時代背景の中、「ホームズ」シリーズを書いていたのか。それが物語の中でどう反映されているのか。面白い。このコーナー凄い。これまでのクイズも、訳によっては書かれていない、言及されていない内容もあり、物語から一歩踏み込んだ読解が出来るような出題。視聴者をシャーロキアンにする気満々ですね。



 最初でも書きましたが、今回は原作ネタがたっぷり出てきました。立場や職業は改変されていますが、登場人物の性格や言動もほぼ原作通り。まだ読んでいないという方は、「四つの署名」(訳によっては「四つのサイン」「四人の署名」)を読むことをオススメします。
 原作は難しそう…しかも訳が沢山あってどれがいいのかわからない…。わかります。私もそうでした。でも、人形劇である程度予習しているので、きっとついて行けます。勿論学園ものに改変しているので、違うところは沢山あります。そんな違いも、元ネタも探しながら読んでみてください。
 訳ですが、私もまだ正典入門中のため、細かくどれがどうと詳しく解説できません。これ!と断言出来ません。ただ、大まかに分類すると
・新潮文庫:格調ある訳。19世紀英国紳士の雰囲気を堪能できます。挿絵はなし。脚注少なめ。
・河出文庫:訳はやわらかめ。初版での挿絵を全て掲載。解説もとても詳しい。私が今通して読んでいるのがこれ
・光文社文庫、創元推理文庫:訳はこちらもやわらかめ。挿絵あり、脚注もある。
・角川文庫:訳はよりやわらかめ。挿絵なし。脚注は確認してませんすみません…。
・講談社青い鳥文庫:児童文庫なので読みやすい。イラストはアニメ調で親しみやすい。最初と最後に解説あり。
 本当に大まかです…。書店で手にとって読んでみて、読みやすいなと思ったものを読んでみてください。検索すると、もっと詳しいシャーロキアンさんの比較が出てくると思うので、それも参考にしてみてください。

 この人形劇から入った入門者の私が言うのもなんですが…人形劇で面白いと思ったら、是非原作も読んで見て欲しいです。全部は無理でも人形劇で取り上げられたエピソードだけでも。
 映像化作品も沢山あるので、他の「ホームズ」も見て欲しいなぁ。どれも面白い。あと、音楽もいい。
 古典だから、こんなに色々な形で楽しめるのだろうな。訳も同じく。本国ではなく、日本だから、こんなに多様な訳で楽しめる。ホームズ沼は広くて底なしです…。



 今週は先週予告イラスト描いたので、本編とは全く関係の無いイラストを。
 前回、マイクロフトに制服が違うから明らかに転校生…と言われていたワトソン。もうビートン校に大分馴染んでいるし、いつまでも転校生扱いなのがかわいそうに思えたので描いた。ベイカー寮制服ワトソン。
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 スケッチ画。結構似合うかも?タイは前の学校のものを使うことにした。前の学校の茶色の制服もちょっと分析しています。
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 ペン入れして色鉛筆でカラー版。なかなか似合うじゃないか!本編ではずっとあの茶色の制服だろうけど、最終回の最後あたりで着ていたら嬉しい。
 あと、何故茶色の制服のままなのか。ホームズも紺色の制服で、2人同じ色だと映えないから?あの茶色の制服はあれで似合っていて好きです。

 最後に、いよいよ始まりました、渋谷のNHKスタジオパークで人形劇ホームズ展。ビートン校の廊下や221Bなどの舞台の再現、小道具の実物展示が観たい!人形劇実演ワークショップも毎週日曜に開催。いいなぁ、10月だったらNHKスタジオパーク、行ったのに!!
 詳しくは以下公式サイトで確認してくださいね。12月28日まで。
NHKスタジオパーク:イベント情報:NHKパペットエンターテインメントシャーロックホームズ展
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by halca-kaukana057 | 2014-12-01 00:15 | Eテレ・NHK教育テレビ

論理的事実か幻想か 人形劇「シャーロックホームズ」第7話

 今週は火曜になってしまいました。NHK人形劇「シャーロックホームズ」、第7話「イヌ語通訳の冒険」。原作は「ギリシャ語通訳」(「シャーロック・ホームズの思い出(回想)」収録)。はい、「ギリシャ語通訳」と言えばあの人が登場です。

 夜のビートン校。真っ暗。昼間とは全く異なる、薄気味悪さ。5話「赤毛」回で登場した、シャーマン(ベイカー寮3年)の飼育小屋に誰か男子生徒(文字放送だとわかってしまう…)がやって来る。柵を叩いて、開けろ、と。飼育小屋で寝ているシャーマン。こんな夜中に…と小屋を出て柵を開けると、強引に腕をつかまれ、更に目隠し(クマの被り物wシリアスなシーンなのに少しコミカル)をされ、連れて行かれてしまう…。という事の顛末を221Bでホームズとワトソンに話しているシャーマン。今回はシャーマンが依頼人です。途中背負われ、連れて行かれた先は、どこだかわからない。その男子生徒のこともシャーマンは知らない。そこには犬…前回6話で出てきた白い毛の長い犬がいた。男子生徒は「骨をどこに隠したか聞くんだ」と。シャーマンは、動物の言葉がわかり、会話できる。それをその男子生徒は知っていた。早速犬と会話するシャーマン。犬はソフィという名前で、メスの老いた野良犬。年寄りになると物忘れしてしまって…とソフィの話すことを通訳するシャーマン。結局、骨の隠し場所はわからず、ホームズに依頼に来た。事件の捜査ではシャーマンの世話になっているホームズ。喜んで引き受けるよ、と。そう言いながらホームズは、シャーマンの肩に手を置いている。シャーマンには優しい。ホームズとシャーマンの手の大きさの対比に注目。

 先行放送6回(「まだら」回)を観た方、「冒険ファンブック」を読んだ方ならわかると思いますが、シャーマンは一人称が「僕」の女の子。いわゆる「僕っ娘」。一人称が「僕」だけでなく、話し口調も普段から少年っぽい。そのシャーマンが強引に連れて行かれるところで、「やめろ!」「離せ!」「嫌だ!!」とまさに男子のような強い口調で話していた。強引に連れて行かれても脅えたり、か弱く振る舞ったりしない。助けも呼ばず、飼育小屋の動物たちに「戸締りをしろ」と指示する。胆の据わった、なかなか強い子のように感じました。
 5話でも書きましたが、シャーマンは原作(正典)では「四つの署名」に出てくる、剥製屋のおじいさん。ホームズに頼まれて剥製屋にやってきたワトスン(正典では「ワトスン」表記でいきます)を怒鳴りつけます。男性的な気質は、元々は男性キャラだったからかも。

 シャーマンが行った後、ホームズとワトソンはシャーマンが一体どこに連れて行かれたのかを推理する。飼育小屋から10分ぐらい歩いた。飼育小屋はディーラー寮のそばにある(ノベライズ2巻に書かれています)。そこから10分も歩く…一番遠いのはベイカー寮?シャーマンの証言では、途中動物のにおいがした。それは、動物小屋のにおい…5分歩いて、5分で元の方向に戻った。しかもシャーマンは途中で背負われた。どんなところを歩いているのかわからなくさせるため…きっと階段。しかも連れて行かれた場所には窓が無かった。その階段は下り階段で、場所はディーラー寮の地下倉庫!これがホームズの推理。

 この「5分かけて5分戻る」について、人形劇ホームズ公式「シャーロック学園」さんが興味深いツイートを。

「5分かけて歩いて、5分かけて戻る」というトリックは、原作では「ギリシャ語通訳」以外の作品に登場します(原作では「1時間』ですが)。どの作品かはネタバレになるので書きません(ヒント:『冒険』所収の作品です)。 #パペットホームズ #sherlockgakuen
 シャーロック学園 (@sherlockgakuen) :2014年11月23日18:17


 わかりました。確認しました。ヒントなのですが、ある著名な訳…以下自主規制!「シャーロッQ!」番外編ということで。

 ディーラー寮と聞いて、ワトソン「またディーラーか…」。あの連中とはあまり関わり合いたくない、とも。誰とでも仲良くなれそうなワトソンでも、ディーラー寮は苦手な様子。2話のドレッバーとスタンガスンを思い出したのだろう。あのー…、4話の依頼人、メアリー・サザーランドもディーラー寮でしたが…依頼人だったし、女子はいいのか?
 そこでホームズはひとりの生徒の名前を挙げる。マイクロフト。ディーラー寮の6年生(つまり18歳)。あの鼻持ちならないディーラー寮のリーダー的存在。あまり近寄りたくないけど、こういう時には役に立つ。マイクロフト・ホームズ。僕の兄だ、と。

 正典でも、これまで家族のことを話したことも、話そうとしたこともないホームズが家族のことを話した、しかも兄がいるなんて!と驚いていますが、人形劇でのナレーションワトソンも全く同じ反応。向かった先も、正典と同じく「ディオゲネス・クラブ」。私語厳禁、孤独を愛する者のためのクラブ。人形劇では、ディーラー寮の生徒限定、というのも追加されています。

 さあ、マイクロフト登場!ここからは紛らわしくなるのでファーストネームで書きます。シャーロックと同じく、明るい水色の髪と金色の瞳。でも、太っている。221Bに場所を変え、ハドソン夫人もシャーロックに兄がいたなんて、と驚いている。ハドソン夫人…ずんぐりむっくり…ストレート過ぎますwそして、ワトソンを見たマイクロフト…ワトソンがシャーロックと初めて会った時と同じことをしていますwラグビー部であったことを見抜いていますが、その理由のひとつが短足と…ひどい!wワトソンもその辺でいいですと拒否したwシャーロックは胸板が張っている、でしたね。あと背の高さ。

 シャーマンの事件を聞いたマイクロフト。マイクロフトは生徒会長でもある。骨…3日前に、実験室のネアンデルタール人の骨が盗まれた。その骨は高価なもの。もしかしたら犯人は売りさばくつもりでは?野良犬に骨を盗まれたので焦っているのでは?マイクロフトも推理。ディーラー寮の地下倉庫へ入る許可も貰い、いざ現場検証へ。
 シャーロックはマイクロフトのことは「兄さん」と呼び、言葉遣いも丁寧。
 でも、疑問なのは、ワトソンメモでもあった通り、何故シャーロックとマイクロフトは兄弟なのに、マイクロフトはディーラー寮…あの金持ちの生徒しか入れない寮にいるのだろう?シャーロックがこれまで家族のことを話そうとしなかった理由は?

 マイクロフトも一緒に地下倉庫へ。老犬ソフィはいない。どこかへ…骨のありかを思い出して連れて行かれたのか?シャーマンを心配するシャーロック。次に向かったのは飼育小屋。シャーマンはいない。動物たちが何かを必死で訴えているが、勿論わからない。困り顔のワトソンが可愛い。精力的に捜査をするシャーロックとワトソンの一方で、動物の匂いを嫌がるマイクロフト。
 ここで登場したのが、鼻のきく犬のトビィ。トビィにシャーマンの居場所を探してもらおうとする作戦に。見つけたらお礼にフライドチキンの骨をあげよう、とシャーロック。トビィ、がんばります。
 トビィ(「トビー」表記も)は、正典「四つの署名」でもホームズとワトソンの捜査に協力してくれた犬。原作シャーマンが貸してくれました。「四つの署名」回への布石ですね!

 そして、裏山…シャーマンとソフィ、そして男子生徒もいた!ちょうど骨を掘り返したところで御用。犯人の男子生徒は、やはりディーラー寮、2年のウィルスン・ケンプ。ケンプから骨を奪い取り、盗まれたネアンデルタール人の骨かとマイクロフトに確認、確かにそれだと。やはりケンプは骨を売ろうとしていた。あっさりと「ごめんなさい」と謝る。ディーラーの生徒にあるまじき行為、と叱るマイクロフト。いや、ディーラー寮の金持ちの息子たちは甘やかされているので、悪事に手を染めやすい、とシャーロック。それに対してマイクロフト、裕福な家庭に育った人間に偏見がある、と。いや、事実だ。兄弟で言い合いの後、マイクロフトがこんなことを
「だが、そのお坊ちゃんの中にお前自身も含まれていることを忘れるな」

 …!!?どういうことだ…!?
 ケンプはこれからの自己の処分を心配している。大胆なことをやっておきながら、バレてつかまると一転して弱気に。これまでは事件と言っても、10代の子どもによる、ある程度のお咎め、もしくは咎めようがない事件が続いていた。例えば、5話のダンカン・ロスの方がよっぽど思い切りがいい。一方でこのケンプは犯罪。ドレッバーとスタンガスンも、元はと言えば校則違反の賭け事をしていたのだから、厳重に罪を咎められるべき。

 しかし…ここからのマイクロフトの対応で、テレビの前で「はいぃぃぃ…!!?」と声をあげてしまったのは私だけではないはずだ。マイクロフトに怒りを覚えたのも。
「そもそも、犬の言葉を理解する人間なんて、この世にはいないのだから」
「全ては妄想の世界。シャーロック、お前は論理を愛する男だ。まさか本気でそんなことを信じちゃいないだろうな?」

 …!!!?シャーマンが犬の言葉を理解するなんて、証明出来る、論理的な事実ではない。事実じゃないことは、幻想に過ぎない。「最初からもみ消すつもりだったのか!!」とマイクロフトに食って掛かるワトソン。6年生で生徒会長だろうと、親友の兄だろうと、許せないものは許せない。そんな奴には敬語も使わない。正義感の強さ。ちなみに、上の台詞の部分で、ワトソンは骨でマイクロフトに殴られていた…マイクロフトひどい!!一方のシャーロックは言葉少なめに。
「兄さんがどんな人だったか、ようやく思い出しましたよ」

 この台詞とその後のシャーロックのうつむいた表情が何とも辛い。

 これまで、シャーロックは確かに論理的事実、観察によって導き出される事実を元に推理し、事件を解決してきた。3話では、よく観察せず先走ったことでアドラー先生に負けた。4話で小説は作り物と批判、「現実だけが僕の先生」と語る。6話のベインズの推理(と見せかけた作戦)を、「妄想」と批判、事実が足りないから反論しなかった、と。根拠が無い、証明できないことは事実じゃない。事実だけを口にするシャーロック。「シャーロッQ!」のホームズ名言でも取り上げられていましたね。

 ソフィはシャーマンの飼育小屋へ。シャーロックを心配するシャーマンとワトソン。「彼が家族の話をしたがらない理由が少しわかった気がする」とワトソン…シャーロックの後姿がやっぱり辛い。背中だけ、何も言わないのに、シャーロックの失意が伝わってくる…。シャーロックを少しでも元気付けようと明るく、でも優しく話し掛けるワトソンに、シャーロック…!!?シャーロックまで、今回の事件は無かったことだと…!!?

 ここで大混乱。マイクロフトにますます怒りがこみ上げ、放送後もしばらく後味の悪さを引きずっていました。何なんだ、今回は…!!

 でも、録画を見直して、ようやくわかりました。最後、トビィが何か言っている。シャーマンが、トビィとの約束は?骨をあげるのは?チキンの骨は喉に刺さりやすいから、できれば牛の骨にして欲しい、と。

 トビィとシャーロックの約束、シャーマンを見つけたらお礼にフライドチキンの骨をあげる、という約束は、シャーマンは知らない。約束をした時、シャーマンはあの場にいなかった。シャーマンが知りえないことを、何故言っているのか。つまり…!シャーマンは、トビィからその約束を聞いて、知った。シャーマンは、犬の言葉がわかるから。それを目の前で証明できた。シャーマンは犬の言葉がわかる。これは事実!
 だから、ラストカット、振り向いたシャーロックが笑顔で、爽やかな声で「了解!」と答えた。この「了解!」のシャーロックの表情と爽やかさは何?何故?とわからず、随分と後味が悪かった。ようやくすっきりした!物語を読み込む、観察する力がまだまだ足りないな自分、と自覚しました。こんな点でも、この物語・人形劇は「観察すること」を大事にしている。

 しかし、マイクロフト…。ホームズ兄弟は仲が悪い。正典ではそれほど仲が悪くないのですが…。BBC「SHERLOCK」での設定に近い。しかも、シャーロックもお坊ちゃん…ディーラー寮に入る資格があるということか?でもシャーロックは何故ベイカー寮に?ホームズ家のこと、そしてホームズ兄弟の過去が気になります。今後どんな形で、どのエピソードで明かされてゆくのだろう。
 正典では、「英国政府そのもの」とも呼ばれているマイクロフト。マイクロフトなら確かにディーラー寮に入っていてもおかしくない。

 ディーラー寮の生徒の特性も明らかになってきました。ただの金持ちの生徒、というだけではないですね。その頂点にいるマイクロフト。金と権力を思いのままにしている。思えば、1話でワトソンが前の学校でいじめっ子を殴ったが、そのいじめっ子は町の権力者の息子でお咎めなし。ワトソンだけが罪を被った。しかもいじめられていた子は肌の色が違う…人種差別も含まれる(この人形劇は正典と同じ19世紀後半が舞台です)。2話では、ドレッバーとスタンガスンは校則違反の賭け事をしても、親が裏から手を回してお咎めなし。2人にいじめられ、強引に巻き込まれたホープ君は退学処分に。階級社会ですね…。金と権力があれば、事実を曲げられる。シャーロックがマイクロフトと仲が悪く、ディーラー寮にも入らなかったのは、そのあたりに理由があるのかも。

 ここで思い出したのが、前回6話のベインズ。ベインズの血縁関係。正典には勿論無い設定の血縁関係にした理由が関係あるかも?もし、今後ベインズが、シャーロックとワトソンと協力関係になるなら、その血縁関係が役に立つかもしれない。権力には権力を、か…?

 さて、今回も描きましたよ…描いてしまいましたよ…
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 マイクロフト。椅子は、正典のシドニー・パジットの挿絵を参考にしました。正典マイクロフトも「太っている」とありますが、パジットの挿絵では恰幅よくかっこいい。人形劇のマイクロフトは、ハドソン夫人の言う通りずんぐりむっくり…。
 これまでかっこよくはないキャラでも、愛嬌よかったり、ユーモラス、変でおかしかったり、憎めないキャラばかりだった。犯人役でも同じ。4話のウィンディバンクは陰気な性格がよく伝わってきて、あれはあれでいい。1・2話のベッポも変な奴。怖いロイロット先生もやっぱり憎めない(先行放送「まだら」回より)。モリアーティ教頭も、あの非対称な、半分悪人顔がよく似合うし、冷たくかっこいい。ドレッバーとスタンガスンはもう悪役なのであれでいい(おいw)。でも、このマイクロフトはキャラデザといい、性格といい、嫌な奴…!でも描いてしまった。

 ちなみに、今度の土曜にBSプレミアムで放送のグラナダ版「シャーロック・ホームズの冒険」も、マイクロフト登場回です!先週は「ウィステリア荘」でベインズ登場回だったが、人形劇に合わせているのか、NHKさん!?
NHK:シャーロック・ホームズの冒険「ブルース・パーティントン設計書」HDリマスター版
 29日(土)、午後3時半、BSプレミアム
 「ギリシャ語通訳」の他にも、マイクロフトが登場する話があります。そのひとつが、「ブルース・パーティントン設計書」(「シャーロック・ホームズ 最後の挨拶」収録)。グラナダ版のマイクロフトも、やはり太っていますが、貫禄ある英国紳士の雰囲気。
 それなのに、人形劇のマイクロフトは何故こんなにも…。

 マイクロフトよりも、こっちを描いているほうが楽しかった。
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 次回予告!「愉快な四人組の冒険」(前後編)…「四つの署名」回来ます!メアリー・モースタン来ます!!待ってました!!予告で観て描いた。メアリー可愛い。大きな青い目が印象的。
 「四つの署名」、メアリー・モースタンと来れば…、がんばれワトソン。次回予告でも、すっかりやられてますねwその次回予告…ワトソンが…!!大丈夫なのか!?しかも叫び声がwwwわかりやすい子だなぁw最後の「お楽しみに」の言い方、口調が可愛い。がんばれワトソン!私は全力で応援しますよ!


 最後に番組関連本「推理クイズブック」発売中です。まだ本屋で見つけられていません…。
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by halca-kaukana057 | 2014-11-25 23:53 | Eテレ・NHK教育テレビ

ホームズを観察せよ、もしくはホームズ操作術 人形劇「シャーロックホームズ」第6話

 今週も月曜になった、NHK人形劇「シャーロックホームズ」感想です。これまでは先行放送の再放送でしたが、今回から新作です!!(第11話・先行放送第6回「まだらの紐の冒険」除く。これは先行放送分)
 第6話「生真面目な証人の冒険」。元となった原作は、「ウィステリア荘」(「シャーロック・ホームズ 最後の挨拶」に収録)

 いつもの221B。レストレードが、ホームズに頭を下げ、助けてくれ!と必死にお願いしている。しかし、ホームズの態度は冷たい。前回5話、立ち入り禁止区域の沼地にホームズとワトソンが入ったのを目撃した人物が、生活委員であるレストレードに伝える。レストレードは生活委員の使命として、生活指導担当のロイロット先生に報告。おかげでホームズとワトソンは、ロイロット先生にこてんぱんに叱られてしまった。ということで、ホームズはご機嫌斜め。レストレードのことを「友達だと思っていたのに」…!?あの友達のいなかったホームズが、レストレードのことは友達だと思っていた!?ワトソンのことは「親友」と5話で言っていましたが、レストレードも「友達」と。原作(正典)でも、ホームズはスコットランド・ヤード(ロンドン警視庁)のレストレード警部とは親しくしていますが、15歳では友達ということになったんですね。ホームズは、意外とひとりではない。

 怒っているホームズだが、ワトソンもご機嫌斜め。あの心優しいワトソンまで!ワトソンでも、あのロイロット先生に叱られるのは嫌だ。確かに規則は破ったけど、それはホームズと一緒に「赤毛クラブ」の謎を解き明かすため。1・2話で、消灯時間を破って食中毒事件の解決して欲しいと依頼しに来たのはレストレード。事件の謎を解くためなら、規則を破ることもためらわないホームズのことは、レストレードもよく知っているはずなのに。ワトソンもレストレードを「友達」と思っているんだろう。
 帰ってくれ、と言い放つホームズとワトソン。仕方ない…出て行こうとするレストレードに、「でも、話だけは聞いてやってもいい」…ホームズ、ツンデレですなw
 …あれ、ダンカン・ロスは怒られなかったのだろうか。これは不明。

 そのレストレードが困っていることは、奇妙な事件に巻き込まれたこと。戦略ボードゲームが趣味のレストレード。教室でひとりゲームをしていたら、アーチャー寮2年のアロイシャス・ガルシアという男子生徒が話しかけてきた。ウェリントン将軍(ワーテルローの戦いでナポレオンを破ったイギリスの軍人)を尊敬しているレストレード。ガルシアもウェリントン将軍の戦略について詳しく、話が合い、夕食後にレストレードはガルシアの部屋へ。ヘンダーソンというルームメイトとも意気投合し、盛り上がる3人だったが…。いつの間にか寝てしまったレストレード。目が覚めたらガルシアとヘンダーソンはいない。授業にも出ていない。消えてしまった…?ということで、ホームズに助けて欲しいと頼みに来たのだが…。
 話の途中で、ガルシアに自己紹介するレストレードが、「クーパー寮3年、ゴードン・レストレード」と言っていました。ホームズ、ワトソンと同じ3年であることが、本編でも明かされましたね。レストレードの名前はゴードン…原作ではファーストネームは特に表記されていないので、これは創作?いや、シャーロキアンの間では何か色々な説があるのかも(正典入門中のため、まだまだ勉強中です。まだ全60作読了してないですし…)。

 そこへ、221Bに突然入ってきた男子生徒。ノックもしない。彼は、レストレードと同じ生活委員のベインズ(制服は緑のクーパー寮。学年不明)。ホームズとワトソン、2人を褒め称える。名推理で学園の有名人であるホームズのことを尊敬している、と。やってきた理由は、レストレードをつけてきた。数学のテストに書かれたことから推理して、ホームズの部屋にいるだろう、と。その推理を誉めるホームズ。そしてガルシアとヘンダーソンがいなくなったことで、レストレードが関与している、と…。ホームズばりに推理を論じるベインズ。推理する時の歌舞伎みたいな効果音…ホームズが推理する時、目を開く時「カチッ」と音がしますが、それをマネしているのか?ベインズの推理は随分と大胆。そして、2人が消えた事件の犯人はレストレードと、モリアーティ教頭のところへ連れて行く、と…。ロイロット先生よりも怖い、モリアーティ送り…!動揺するレストレード。ホームズも「機会があったらまた会おう」…冷たい…。ああレストレード…どうか無事でいてくれ…。

 ここから、ホームズとベインズの推理対決?が始まります。ベインズの推理はただの空想だ、現場検証に行こうと、ガルシアとヘンダーソンの部屋へ向かうホームズとワトソン。そこにはベインズが!部屋の鍵を開けてくれる。ベインズはどんどん推理するけど、ホームズはあまり何も言わない。現場を立ち去るホームズ。追いかけてきたベインズは、更に中庭で背を向けて座っている生徒が何をしているか、推理しよう、と。「観察することが大事」と、今回も原点を見失わないホームズだが…、まさかのベインズの勝利。ベインズ、恐るべし…!

 221Bに戻り、怒って取り乱すホームズ。ベインズを「全く子どもらしさがない!」…ホームズ、お前が言うかwこう思ったのは私だけではない、絶対にwさらに、ピロピロ笛がない!!と叫び、物を投げ散らかし、勝手に部屋を片付けたハドソン夫人を大声で呼ぶ。ホームズは正典でも、他の映像作品でも、クールなようで怒ると手がつけられないほど感情的になる様が描かれますが、ついに人形劇でも取り乱すホームズが!しかもピロピロ笛がない、のが原因ですかw中毒ですかwピロピロ笛は、ホームズのシンボルでもあるパイプの代わり(15歳なのでタバコはダメ)。ただ吹いていただけじゃ無く、精神を安定させるためだったんですね。だから19世紀後半のイギリスにピロピロ笛(吹き戻し)なんてあったのかとw(ありませんw)
 呼ばれてすぐやってきたハドソン夫人にも笑った。2話で無実を晴らしてもらい、ホームズのことは「シャーロック」とファーストネームで呼び、ホームズとワトソンのことはとりわけ可愛がっているハドソン夫人。ピロピロ笛も机の上にきれいに並べてあった。ここで正気に戻り、少し恥ずかしそうにしているホームズがまた笑えるwワトソン…苦労するなぁ…。

 そして、ホームズは真相にたどり着く。レストレードが真面目で正直な性格であるのを利用した事件だった、と…。ホームズの推理で事件解決…と思いきや、またベインズ登場!ストーカーか!ここで、ベインズは戦略を種明かし。ベインズ、頭の切れる賢い奴。今回の事件を解決したのはホームズだけど、"解決させた"のはベインズ。ホームズを尊敬しつつも、ライバルである。尊敬していると言われても「全く嬉しくないのは何でだ?」とホームズ。そんな2人を見て、ワトソンの言葉
「陸上競技をやっていた友達が言っていた。ひとりで走るより、二人で走った方が記録が伸びるらしい。ベインズはホームズの前に現れた、初めてのライバル。ホームズにとっても、それはいいことなのかもしれないな」

 元ラガーマン、スポーツマンらしい考え方。ベインズのいいところもちゃんと認め、勿論ホームズのことはしっかり思っているワトソン。ワトソンの視点は本当にあたたかく、優しい。

 さて、ホームズのライバル?のベインズ。アドラー先生も、ホームズに勝った人物ですが、ホームズ2敗目。アドラー先生はホームズの推理を見抜いていた点で勝ちましたが、ベインズとは推理勝負をして負けた。アドラー先生とはまた異なる、ホームズに影響を及ぼす存在。ホームズのことをよく見て、観察していて、ホームズをどうしたら「本気にさせられるか」わかっている。ホームズの負けず嫌いもよく知っているのかもしれない。
 でも、ホームズの親友であり相棒はワトソン。ワトソンもホームズのことをよく見ているし、ホームズが見せようとしない感情の動きも見抜いている。ホームズにとって、ワトソンとベインズはどう違う存在なのか。

 私は、ワトソンに対しては"信頼"、ベインズに対しては"ただの賞賛"と読みました。ホームズは、ワトソンに対してはどう推理したか、何を見るべきか、話す時はちゃんと話す。でも、自己完結型なので、ワトソンを置き去りにしてどんどん先に行ってしまうことはしょっちゅう。
 一方、ベインズに対しては、ホームズはあの推理対決の時以外自分の推理を一切話していない。「わからないね」とはぐらかしている。最初はベインズを、いい推理はするけど僕ほどじゃない、と思っていた。だが、現場検証をしても、すぐに結論は出さないし、手の内は見せたくない…どこかで警戒していたのだろう。だからベインズには何も話そうとしなかった。

 正典ではベインズは「ウィステリア荘」だけに登場する、地方警察の警部。4話のラングデール・パイク、5話のシャーマンに続き、またちょい役が今後も重要な存在になっています。ワトソンが言う通り、今後も、ホームズとベインズは切磋琢磨して、ホームズはその推理を磨いてゆくのだろう。しかし、上記引用した箇所のシーンで、一番腕力があるのはワトソン、君だよ。全力を出しなさいと思ったのは私だけではないはずだw

 生活委員の役割についても明らかになってきました。学校の、生徒たちの生活態度を監視する規律委員、風紀委員のような存在ですね。正典の警部たちが生活委員になるのかな。レストレード以外のスコットランド・ヤードの警部たちは人形劇にはまだ登場していません。グレグスンやホプキンズも今後出てくるかな?
 人形劇ノベライズ1巻では、生活委員になれるのは、成績優秀で真面目な生徒…とありましたが、レストレードの数学のテストの点数が……。これはひどい。とてもひどい。いや、事件に巻き込まれて動揺して、試験に集中できなかったのかも。でも、ベインズに「頭が悪い」と言われていたレストレード…そういえば、モリアーティ送りにされて、どうなったんだろう…?ノベライズ3巻が出たら、フォローあるかも。期待。
 あと、ベインズの意外な血縁関係も。その血縁関係なら、クーパー寮じゃなくてディーラー寮に入れそうな気がするのですが…?

 今回も「シャーロッQ!」あります!そこから出したか!!「Au revoir.」訳によっては書いて無いものもあるかと思うので、結構マニアックな出題です。私は正解できました!
 これまでは、人形劇を観た後に原作(正典)を読んできましたが、今回初めて、先に原作を読んでおいて、人形劇を観ました。「ウィステリア荘」と目星もつけておいたのですが、当たりました。よかった…。原作を知っていると、あの部分がこうなったのか!と楽しめます。

 ちなみに、BSプレミアムでは土曜に、ジェレミー・ブレットがホームズを演じる名作、グラナダテレビ版「シャーロック・ホームズの冒険」を放送中ですが、今度の放送は「ウィステリア荘」の回です。原作に最も近いとシャーロキアンたちが認めるグラナダ版。原作を読むにも時間が無い、原作を読んだけどよくわからない、という方は是非。私もグラナダ版では初めて観るので、どう映像化されているか楽しみです。
NHK:シャーロック・ホームズの冒険「ウィステリア荘」ハイビジョンリマスター版
 11月22日(土)午後3時30分~午後4時25分
 都合よければ是非。都合悪くても録画などで是非(今の元ネタ、わかるかな?)。お忘れなく。

 今週もイラスト描きました。自分流ワトソンメモっぽくなってきた。
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 ベインズ描いてみた。何故か描きたくなった。太っていて、コミカルな風貌なんだけど、描きたくなった。髪は金髪ですが、毛先は紫…血縁関係のあの人と同じです。その血縁関係が、今後の物語で何か影響してくるのだろうか。じゃないとそんな設定にしないだろうし。気になる。
 一緒に、怒るホームズ、助けを請うレストレード、彼らを見守るワトソンも。レストレードが乙女っぽくなってしまったw巻き毛のせいだ、きっと。今回、前半はレストレード回で、レストレードはお気に入りキャラなので嬉しかった。真面目なレストレードの、コミカルな別の面も垣間見れて楽しい回でした。ホームズとの掛け合いがとてもコミカル。ワトソン、ナイスフォロー。戦略ボードゲーム部…赤毛クラブよりも部員いないじゃないですかwワトソンのズッコケがよかったw

 そういえば、以前から思っていたのですが、ワトソンメモのワトソンが描くイラストも、特徴をよく捉えていてうまいよなぁ。ワトソンは文章を書くのは得意ですが、絵を描くのも得意なのか。しかも元ラガーマン、スポーツマンの体育会系でもあり、文学好きな文系要素もあり、父が医師なので理系の要素もある(原作では医師)。オールラウンダーですよ、ワトソン君…。

 最後に、ベインズの推理中の音楽がかっこよかった。サントラ、そろそろリリース情報をください…。
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by halca-kaukana057 | 2014-11-17 23:10 | Eテレ・NHK教育テレビ

シンプルから複雑へ 人形劇「シャーロックホームズ」第5話

 昨日書けなかったNHK(Eテレ)人形劇「シャーロクホームズ」感想です。第5話「赤毛クラブの冒険」

 今回は、前フリ無しにOPからスタート。何度観てもこのOPは映像も音楽もかっこいい。ああ…、OPテーマ「Scarlet Story」のフルはいつ聴けるのでしょうか…。ナノさんのアルバム、来年1月28日発売までお預けか、その前にサントラが出るか…。だからシングルカットしましょうよ。結構話題なのに。

 ワトソンが221Bに帰って来るとお客さんが。ワトソンの「ただいま」、ホームズの「おかえり、ワトソン」このやりとり、もう2人は自然にルームメイトですね。しかも、そのお客さん…今回の依頼人・ジェイベズ・ウィルソン(クーパー寮2年)に、ワトソンのことを「彼は僕の親友」と紹介するホームズ。あの友達のいなかったホームズが、同じ部屋になるとノイローゼになって3日で部屋を変えてくれと出て行ってしまい221Bにひとりで暮らしていたホームズが、ワトソンのことを「親友」と呼んだ!!これは大事件ですよワトソン君!ワトソンもちゃんと聞いていて、嬉しそう。

 さて、ウィルソンの依頼…。まず、ウィルソンは見事な赤毛の持ち主。真っ赤。何かと言われてしまうので、コンプレックスに感じている。そんなウィルソンが放課後、立ち入り禁止の学校裏の沼地で一人でぶらぶらしていたところ、声をかけられた。ダンカン・ロス(ベイカー寮4年)…彼も赤毛をしていた。そのロスに、「赤毛クラブ」に入らないか、と。燃えるような赤毛の持ち主でないと入れないクラブで、ロスは25代目の部長。全国の学校に赤毛クラブはあって、ロンドンに総本部がある。総本部では総会が開かれ、国中の赤毛が集う、と。部室という小さな物置小屋で、そんな説明を聞いたウィルソン。壁にかけられた写真は、その総会の時のもの。白黒写真で、よくわからないけれど(19世紀後半、白黒写真だからこそ出来ることだよなぁ。現代じゃ出来ない)。よくわからないまま入部したウィルソンは、ロスに持ってくるものを片っ端から赤く塗りつぶして欲しいと言われる。それが部の活動。ウィルソンは毎日部室?でビンやらボールやらを赤いペンキで塗っていたが、ロスはその間不在。塗ったものはロンドンの総本部に持っていくという。ウィルソンの塗り方を誉めるロス。総本部でも話題だと。ロスが塗ったものをどこかへ運ぶのを、そっと後をつけたウィルソン。ロスは、洞窟にこれまで塗ったもの全てを隠していた。ロンドンの総本部のはずじゃ…?わけがわからなくなり、ホームズに相談しに来た、とのこと。奇妙で不可解。赤毛クラブとは何だ?ワトソンも困惑。ホームズも奇妙な事件に興味を持った模様。「あとは僕たちに任せて」とウィルソンを送り出す…。「僕たち」、ホームズだけでは無く、ワトソンも含まれる。ホームズはワトソンを完全に相棒と認めている!!やっぱり大事件ですよワトソン君!!

 不可解なことに巻き込まれたが、ウィルソンはまだ赤毛クラブに通う、と。赤く塗るのが楽しくなってきた、と。内気で集団行動が苦手だけど、律儀でけなげ。ウィルソンもいい子だなぁ。

 ホームズ、これまでのことを考えるために、少し黙っていてくれ、と。「ピロピロ3回分」。いつもホームズが吹いているあの吹き戻し・ピロピロ笛。原作(正典)「赤毛連盟」では、パイプでタバコ3服分。大体50分。ピロピロ3回分…シュールです。いつもホームズがピロピロ笛を吹くシーンはシュールで、コミカルで、笑ってしまうのですが、今回は特にシュール。しかもその3回後に「見えた!」と。ワトソンの「もう!?」私も同じことを言いたいw

 ホームズとワトソンは推理を実証するために調査へ。まず、赤く塗ったものが隠されている洞窟へ。4話でも洞窟が出てきましたが、この学校にはいくつ洞窟があるんだ。そこには様々な赤く塗ったものがあるけれども、ひとつ、不思議なものが…ミロのビーナス像。これがあるのは美術室?

 ということで、美術室へ。絵画クラブが絵を描いている。顧問は勿論、美術の先生のノートン先生。またこの2人ですかw赤いビーナス像を見るなり、何だこれはと驚き呆れるノートン先生。一方、なかなかいいと言うホームズ。またしてもこの2人、美術観で対立。ホームズの態度・言動も気に食わない。ノートン先生はホームズを完全に目の敵にしている。ノートン先生、赤いビーナス像をワトソンに投げるように持たせた!wノートン先生、八つ当たりはいけません!w
 さて、ダンカン・ロスは絵画クラブの部員。ノートン先生曰く、「小柄で、大人しい生徒」。最近は美術室へはやってこない。ロスのイーゼルを見ると、動物のスケッチが。落ちていた鳥の羽根。

 鳥の羽根について聞こうとやって来たのは、動物に詳しい女子生徒・シャーマン(ベイカー寮3年)の飼育小屋。白鳥の羽根だとすぐに分かるシャーマン。どこで見つけたの?と興味津々。一方ホームズも、白鳥について聞く。シャーマンはホームズの質問には答えるけど、ホームズはシャーマンの質問には答えてくれない。「相変わらず人の話を聞かないね」と呆れるシャーマン。美術室でも、そしてシャーマンにも挨拶・お礼を言うのはワトソン。探偵助手は大変です。

 シャーマンは、原作では「四つの署名」に出てくる、剥製屋のおじいさん。そう、原作ではおじいさん。大事なことなので2回言いました。おじいさんが、可愛い女子生徒になっちゃったよ!!ぷるんとしたほっぺとほんわかした雰囲気が可愛い…。話し方、声も可愛い。先行放送の時から可愛い可愛いとお気に入りのキャラクターなのですが、やっぱりシャーマンは可愛い。
 4話ではラングデール・パイク、5話ではシャーマンと、他のエピソードで出てくる、しかもちょい役のキャラクターが、人形劇では準レギュラーとしてホームズに協力する。ここが面白い。シャーマンの「相変わらず~」の言葉から、ホームズはこれまで(ワトソンが転校してくる前)もシャーマンに何か尋ねることがあったのだろう。ホームズに友達はいなかったが、パイクやシャーマン、レストレードと協力してくれる生徒はいる。ホームズは信頼はされているのだろう。

 さて、いよいよ問題の学校裏の沼地へ。立ち入り禁止区域に、心配するワトソン。見つかったらまずいし、根は真面目だからか。「嫌なら帰ってもいい」とバッサリ、真実の前では何も恐れないホームズ。そこにやってきたダンカン・ロスは…。

 ロスの自白、動機はいたってシンプル。ただ、白鳥の絵を描くために、白鳥を静かに観察したいから、人が増えて白鳥が来なくなったら困る。だから、ウィルソンを沼から遠ざけたかった。そのために、ウィルソンの特徴を利用して、赤毛クラブをでっちあげた。
 ホームズも「芸術的」と賞賛するこの事件。「シャーロッQ!」でも紹介されていたこの言葉
「事件は奇妙であればあるほど、かえって本質は、わかりやすくなるものなのだよ」
(小林司/東山あかね:訳、河出文庫より)
シンプルな線画・スケッチに、色を塗り足し、絵は出来てゆく。色彩豊かで緻密で複雑な絵も、元をたどればシンプルなスケッチ。ロスも、ただ単純に沼地を、白鳥の絵を描きたかっただけ。そのために、どうしたらいいか…と考えた末がこの事件。ロス、なかなかやります。確かに「芸術的」。

 ホームズの美術観は、他の人とは随分違う、独特なものなのかもしれない。ピーナッツカバの石膏像や、ホームズ自身も「美術は苦手」と言っている(ワトソンにからかわれて答えたので、本心かどうかはわからない)けど、アドラー先生とノートン先生の描いた校長先生の絵や、赤いビーナス像についての感想といい、学校の成績としてはイマイチだけど、美術観そのものは普通の人と違うだけ。どこを見ているのかも。

 ホームズの思考もそう。鋭い洞察力は、細かく観察した事実に基づいた飛躍した想像力から生まれているものだろう。ピロピロ笛をたった3回吹くだけの数十秒の思考で、ウィルソンの証言から想像を思い切り飛躍させ、推理している。3話のアドラー先生の写真の隠し場所の予想も、そんな飛躍した想像から出てきたものだろう。他の人とは全く異なる思考回路。想像力。複雑なものを目の前にしても、その構造を一気に見抜いてしまう。観察した事実と想像力が釣り合って、ホームズの推理は成り立っているのだろう。
 ホームズは、一体どこをどう見ているのだろう。4話の「シャーロッQ!」ホームズ名言では、「どこを見るべきかがわからないから、大切なところをみな見落としている」が取り上げられました。今後も、ホームズの視点、観察力を学びたい。

 ラストで、ロスが「大人になったら、いい画家になれるといいね」のワトソンの言葉に、ホームズも同意。おや、ホームズが他者のことを気にかけている。4話ではサザーランド嬢とウィンディバンクのことには無関心だったのに。ワトソンとともに行動するようになって、ホームズも変わり始めた証拠かな?

 …本当のラスト…。ウィルソンのオチ…。律儀でけなげなウィルソンを応援したくなるので、このラストは辛いですwノベライズのラストは、ちゃんとフォローがあってよかったなぁ。
・ノベライズ(2巻):[NHK人形劇ノベライズ]少年シャーロックホームズ 赤毛クラブの謎
 ↑「親友」「僕ら」と呼ばれて、俄然がんばる熱いワトソンも応援したくなりますw

 今回も原作解説クイズ「シャーロッQ!」はあります。ピロピロ笛ホームズのアニメが可愛い。百科事典の変遷も興味深いです。原作のホームズ名言集もいいですね。

 ちなみに、3話~5話は、原作(正典)「シャーロック・ホームズの冒険」の冒頭3話を順番に取り上げているのもポイント。「ボヘミアの醜聞」→「花婿失踪事件」→「赤毛同盟」、「ホームズ」シリーズの代表作オンパレードです。
 ここで、元々掲載されていたストランド誌では、間違えて「赤毛」→「花婿」と掲載してしまった。そのため、「赤毛」に「花婿」の記述がある、奇妙な順番になってしまった。新潮文庫では、その「赤毛」→「花婿」のままになっていますが、河出文庫では本来の順番である「花婿」→「赤毛」に直して掲載しています。他の出版社のはどうなんだろう。まだ確認できてません。

 しかし、この学園には洞窟やら沼地やら、色々なものがありますね。沼地は、今後また出てきそうな予感。

 さて、これまでは先行放送でも放送したものでしたが、次回からいよいよ新作です!「生真面目な証人の冒険」。レストレード回です。予告を観ると、派手な髪の生徒2人とレストレード?ホームズに助けを求める。レストレードに何があったのか?楽しみです!
 しかし、来週はリアルタイムで観られないのが残念です。


 今週もイラスト描きました。
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 5話のウィルソンとロス。ウィルソンは大分デフォルメしました。角ばった顔と、燃えるような赤い髪…髪型も炎みたい。一方、ロスは小柄。でも、ハンサムです、イケメンです。そういえば、ロスは初めての上級生(4年)ですね。レストレードはホームズたちと同じ3年です。
 いつもはモノクロなのですが、折角なので赤毛にしました。ロスは…?ワトソンメモ風にしてみました。

 以前描いたイラストは、記事下の「イラスト」タグからどうぞ。
[NHK人形劇ホームズ]真面目に描いた +寮とキャラクターの謎?
 このイラストで、2人の会話…5話からイメージしました。「ピロピロ何回分?」
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by halca-kaukana057 | 2014-11-10 23:26 | Eテレ・NHK教育テレビ

A Case of Identity 人形劇「シャーロックホームズ」第4話

 今週も行きましょうか。NHK人形劇「シャーロックホームズ」感想。第4話「消えたボーイフレンドの冒険」

 冒頭、221Bで読書をしているワトソン。読んでいるのは、チャールズ・ディケンズ「二都物語(A Tale of Two Cities)」。ディケンズと言えば、「クリスマス・キャロル」や「大いなる遺産」が有名ですが、何故この作品なのか…しかも、タイトルがはっきりとわかるように見せているのは何故か…それはまた後で。

 ここで、小説を読む気が知れない、とホームズ。ホームズにとって、人間による作り話なんて興味は無い。目の前にあることをしっかり観察すること。「現実が僕の先生さ」と。前回第3話「困った校長先生の冒険(元ネタ:「ボヘミアの醜聞」)」では、観察しないで先走ってしまったためにアドラー先生に負けてしまった。今回は元のいつものホームズです。ベイカー寮の前でうろうろ迷っている女子生徒…メアリー・サザーランド(ディーラー寮2年)をよく観察して、その心理を見抜いています。痛い目に遭って、基本に立ち返ったのかな?

 ところで、この小説なんかよりも現実の方が面白い、という意味のホームズの台詞。原作(正典)「花婿失踪事件」の冒頭でも、ホームズはこんなことを言っています。
「ねえ君、人生というものは、人の考えだしたどんなものにもまして、不可思議千万なものだねえ。われわれの思いもよらないようなことが、実生活では平凡きまわる実在として、ごろごろしているんだからなア。
(中略)
それにくらべたら、小説家の考えだした月並ですぐ結末のわかる作品なんか、気のぬけた、愚にもつかぬたわごとにすぎないと思うよ」
(「シャーロック・ホームズの冒険」より「花婿失踪事件」 延原謙:訳、新潮文庫 105ページより)

 延原謙氏の訳は19世紀末の英国の雰囲気を伝えていていいですなぁ。

 平凡なようで、思いもよらないことばかりの現実世界。ホームズはそんな不思議なことを観察して、真実を導き出すのが面白くて仕方ない。1話で、怪我でラグビーが出来なくなり失望していたワトソンに「この世はつまらないものじゃない」と言っていたのを思い出します。

 さて、その依頼人・サザーランド嬢の相談とは…。突然消えたボーイフレンド・ホズマ・エンジェル(クーパー寮6年?)の行方を捜してほしい、と。突然サザーランド嬢の前に現れたホズマは、サザーランド嬢と好みが何もかも一緒。理想のボーイフレンド。交際をしていたのに、「僕のことを忘れないで」と言い残し洞窟に入って行き…出てこないと追いかけたら、姿が無かった、と…。

 このサザーランド嬢がコミカル。大柄な女子で、リアクションが大きい。惚れっぽくて、案の定ホームズにも…勿論、ホームズは軽く、冷たくあしらうwこんなサザーランド嬢と、ホームズの間をうまく取り持つワトソン。心配するサザーランド嬢を「大丈夫」と励まし、ホームズとの仲を取り持つ。立派に探偵助手、相棒してます。やはり誰とでも仲良くなれる性格なんだろうなぁ。
 ちなみに、サザーランド嬢はディーラー寮。お金持ちの息子たちが入る寮、と2話で説明がありましたが、女子でも入れる模様。原作どおりならサザーランド嬢は裕福ではあるので、入れるということか。

 サザーランド嬢にいくつか質問をして、ホームズとワトソンが向かったのは、ラングデール・パイクのところ。制服は紺のベイカー寮。学園の情報通。ホームズはホズマという生徒がいるかどうか、調べて欲しいと頼む。また、パイクは男子が好きそうな女子の色っぽい写真を売っている。それを見たワトソンの反応が、実に15歳の思春期の少年w一方、ホームズは無関心。パイクは他の生徒にも写真を売っているのだろうか。ディーラー寮の金持ちの息子たちが買い漁ってそうだな…。
 原作では、「三破風館」(「シャーロック・ホームズの事件簿」)にちょこっと出てくる。5話で登場するあのキャラクタもですが、原作ではほんの少ししか登場しないキャラクタが、人形劇では他の話でも活躍するのが面白い。

 次に向かったのが、ホズマが消えた洞窟。この洞窟に入る前、走るホームズとワトソン。しかし、ワトソンは脚の怪我のせいかホームズに追いつけない。そんなワトソンを振り返って待ち、ワトソンも頷いて、2人で洞窟へ入っていく…ほんの少しのシーンですが、2人の絆・友情が垣間見れる?シーンです(多分)
 洞窟には隠し出口。ここからホズマは逃げたのか?そして、パイクの調査では、この学園にはホズマなんて生徒はいない、と。最初から予想して、検証、事実立証のためにパイクを走らせていたホームズ…。完全にホームズのペース。ホームズの予想→検証・事実立証→結論、という推理の筋書きが、物語を追うごとに見えてくるのが面白い!

 さて、いよいよ謎解き。221Bにはサザーランド嬢と、幼馴染の男子・ウィンディバンク(クーパー寮)が。全ては、惚れっぽいサザーランド嬢を他の男子にとられないように、ホズマという架空の存在を作る…なりすましていた。ここで、ウィンディバンクの苦悩が。ホズマになって、サザーランド嬢と交際できたのはいいけど、それはウィンディバンク本人では無く、架空の存在・ホズマ。自分がなりすましていたけれども、自分じゃない。ホズマは好かれているけど、サザーランド嬢はウィンディバンクのことをしつこいとホズマに話した。ホズマが羨ましい…。2人の自分で揺れ動くウィンディバンク。狂気にも近いウィンディバンクの自白…ウィンディバンク役の藤原竜也さんの気迫のこもった演技は見どころです。

 この「消えたボーイフレンドの冒険」の元ネタ「花婿失踪事件」の原題は「A Case of Identity」。アイデンティティ、自我同一性。自分が自分自身であること。ウィンディバンクはサザーランド嬢のために、自分が自分であることを放棄して、ホズマという存在をつくりあげた。でも、やっぱり自分は自分自身だった…。サザーランド嬢を好きなのはウィンディバンクだし、ホズマじゃなくてウィンディバンク、自分のことを好きになってほしい。でも…。だから、「僕のことを忘れないで」と言い残して、ホズマを消し去ることにした…。

 一言で言えば、執念深い、ストーカーな一面があるウィンディバンク。ここで、ワトソンの出番。2人の恋心、心理を完全に見抜いて、代弁し、優しくフォローしている。ウィンディバンクは反省もして、サザーランド嬢を傷つけたことを謝罪する言葉を引き出している。お互い、本音、本心が言えなかっただけ…。221Bを出て行き大騒ぎする2人、ワトソンは「幸せになってほしいね」と言うけれども、どうなることやら。ワトソンは本当に優しいなぁ。

 ワトソンは原作では「三大陸にまたがる女性遍歴」(「四つの署名」)があると語り、ホームズにも「女性は君の領分だ」(「第二の汚点」)と言われている。人形劇の15歳の時点では、まだガールフレンドは多くなさそうですが、その片鱗は見えました。今回は、小説から学んだ、とドヤ顔で語ってますが(声もドヤァ全開で爆笑しましたw)。「二都物語」は、2人の男がひとりの女性を愛する物語。ということで、「二都物語」だったんです。2話でホープ君の特技を見抜いたワトソンですが、女心、恋心を読むことに関しても、ホームズ並みの観察力と洞察力があると見た。「四つの署名」を元にする回が楽しみです…。

 さて、今回から、原作解説クイズコーナー「シャーロッQ!」がお目見えです!待ってました!!原作の解説をしつつ、原作ホームズの推理を垣間見る。これで、原作にも興味を持って、読む子どもも大人も増えればいいなぁ。私もまだ全部読みきれてない。入門中の身だけど…面白いよ。今後も、原作も読みたくなる「シャーロッQ!」期待してます。
 しかし、アニメのホームズとワトソンが可愛い。アニメのホームズのお茶目な表情は、本編では見られません。うん、ちょこまかしていて可愛い。
 アニメーションはアダチマサヒコさん
アダチマサヒコ-Maccha Cafe-
 最近だと、「みんなのうた」の「おつきさまのうた」のアニメを担当されてますね。柔らかく、あたたかな絵ですね。好きです。

 そういえば…と気になった。ワトソンが読んでいる本はわかったけど、サザーランド嬢とホズマが読んでいた本は何だ?
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画像から「Les M…」まで読み取れる。多分、「レ・ミゼラブル(Les Misérables)」じゃないかと。うん、ドラマティックですなぁ。「レ・ミゼラブル」も「二都物語」も、フランス革命が関係してくる話ですな。

 人形劇本編では語られない背景なども楽しみたい方は、是非ノベライズ(2巻)をどうぞ。「二都物語」についても詳しく書かれています:[NHK人形劇ノベライズ]少年シャーロックホームズ 赤毛クラブの謎←私の感想記事。

 最後に、お知らせ。NHK渋谷放送センターでは、11月1日~3日まで、NHK文化祭を開催中です。そこに、人形劇「シャーロックホームズ」のブースもあるそうです。パペットや、原画など展示してあるそう。お近くの方は是非どうぞ。明日までです!
NHK文化祭2014
 「リトル・チャロ」のチャロがマスコットキャラクタ。チャロもNHKの顔になりましたね。

 さらに予告。NHKスタジオパークで、「シャーロックホームズ」展もやります!
NHKスタジオパーク:イベント情報:NHKパペットエンターテインメント シャーロックホームズ展
 11月30日(日)~12月28日(日)
 日曜にはパペットの実演ステージもあるそう。…2週間前なら、NHKスタジオパークに行ったのに……残念!!お近くの方、行く予定のある方は是非どうぞ。

 さて、次週は「赤毛」回です。
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by halca-kaukana057 | 2014-11-02 23:45 | Eテレ・NHK教育テレビ

自分の眼で確かめ、観察しなさい 人形劇「シャーロックホームズ」第3話

 日曜恒例(と言ってもまだ3回目)の、三谷幸喜脚本人形劇「シャーロックホームズ」第3話「困った校長先生の冒険」感想いきます。

 冒頭は221B。歌うハドソン夫人。大きな紙に何かを書いているワトソン。訝しげな眼で観ているホームズ。「最初の冒険」のホームズの推理エピソードを、壁新聞に書いている。
 原作(正典)では、ワトソンがホームズの推理について本に書いて出版する。それが、私たちの読んでいる「ホームズ」の物語の数々…という内容を、学園もの・15歳の学生ということで、壁新聞に。しかも、ワトソンを誘ったその壁新聞編集委員の名前がストランド。「ホームズ」シリーズが連載されていた「ストランド誌」からですね。しかも、差し障りがあるので、ハドソン夫人は仮名で「ターナー夫人」…この3話の元になった「ボヘミアの醜聞」で、何故かハドソン夫人のことが「ターナー夫人」と表記されていた(シャーロキアンたちを悩ます謎のひとつです)ことに由来しています。もう最初から正典ネタがてんこ盛り。
 そして、貼り出される壁新聞。生徒たちが集まって、ワトソンが書いたホームズの物語を読んでいる。あのドレッバーも。それを遠くから見ているワトソン。「僕の作家デビュー作となった…」とワトソンのナレーションにあります。これは、つまり…。嬉しそうで、ちょっと恥ずかしそうなワトソンが可愛い。

 ここから本題。夜、221Bにやってきた男…今回の依頼人、オルムシュタイン校長先生。その依頼が…先行放送でも「何だよそれ…」と笑い、ひたすらツッコむしかなかったが、本放送で観ても同じだった。まだ青少年、15歳の生徒に、不倫の相談を持ちかける校長先生って何だよ!!?w放課後は校長室で遊んでた…目隠し鬼とか…これいいのか?放送していいのか?ワトソンの「奥さんがいるのに!!?」(全部で4回言いましたw)、「最低の校長先生だね」普段は心優しいワトソンもこの言葉(素直な、率直な感想ではある。ワトソンらしいと言えばワトソンらしい)。本当にどうしようもない…。
「大人になればわかる。人間はたまに、そういう間違いをおかすものなんだ」
"最低の校長先生"だけど、この言葉に共感してしまう。様々な間違いをして、人間は大人になるのだよなぁ…何だか切ない。ホームズが受けた依頼、それは、その相手…保健室の先生のアイリーン・アドラー先生と一緒に撮った写真を、アドラー先生から奪い返すこと。

 そのアドラー先生を観察するために、ホームズは仮病を使って保健室へ。後で、保健室であったことを話すホームズの表情がとても満足そうw完全ドヤァ状態wホームズの顔色を診ようとアドラー先生が顔を近づけ、頬を赤らめるホームズ…人形劇はここまで表情豊かに表現できるのだなぁ、と感心して観ていました。ホームズが顔を赤らめたのは、照明によるもの。CGなどではありません。そこが凄い。美人で優しいアドラー先生と2人きりでいられたなんて…羨ましいと思うワトソン。一方、アドラー先生は美人でいい香りがしたけど、ただそれだけ、と平静を貫き通すホームズ。さて…、ホームズは本当に興味が無いのか、無い振りをしているのか。

 そんな保健室に、来客が。美術のゴドフリー・ノートン先生。ハンサム、美男子としか言いようが無い。校長先生の絵を描きあっている。どちらが似ているか、ホームズに審査してもらう、と…。ちょっと待って、あの”ピーナッツカバ”石膏像のホームズに!wホームズが選んだのは、大胆な色遣いの絵…アドラー先生作。ノートン先生のよく出来たデッサンに対しては、「デッサン力はあるけど、ただそれだけ」と…。”ピーナッツカバ”の作者に、美術の先生の絵がバッサリと…wでも、私もアドラー先生の絵の方が好き。ユーモラスな校長先生を、カラフルに、思い切って表現してる。

 そして、写真は保健室にあるはず、と、ホームズが考えた作戦を決行することに。ホームズが想像した作戦の段取り、写真が見つかるシーンが壮大。一体どんなものを想像しているんだ、ホームズw

 ツッコミはここまで。ホームズとアドラー先生の心理戦の始まりです。火事を”演出・演技”するワトソン。その非常事態にアドラー先生の目線が反応する。写真はここだ…!!と思ったら…。
 アドラー先生が本当にカッコイイ。賢くて、肝が据わっている、駆け引きのうまい、強い女性。ホームズに対してのこの言葉が印象的です。
「いつも自分が一番賢いと思わないこと」
ホームズは、「最初の冒険」でも見事に2つの事件を解決し、この物語で語られる前、つまりワトソンが転校してくる前も、多くの生徒たちの相談にのり、事件や謎を解決してきた。1話で、221Bに生徒たちが行列を作って、ホームズの相談を待っているように。そこにワトソンがやってきて、一緒に事件や謎を解決する相棒・親友が出来た。しかも、壁新聞にその推理を物語にして書き、発表している。ホームズも、自分自身の推理力には自信を持っていたのだろう。しかし…アドラー先生の前で、歯車が狂い始める。

 1・2話では、よく観察することを徹底的に大事にしてきたホームズ。観察力、洞察力の丁寧さ、鋭さが、ホームズの推理を支えている。しかし、この3話では、ホームズがおかしい。いつものホームズらしくない。アドラー先生との心理戦で、写真を見つけ奪い返すことだけに必死で、よく見てよく観察しようとしていない。アドラー先生の目線の動きは見逃さなかったのに、写真を前に気持ちが先走ってしまっている。
「嘘だと思うなら、自分の眼で確かめなさい」
「見るだけではダメ。観察しなきゃ」
アドラー先生にこう言われてしまうホームズ。案の定、写真はオルムシュタイン校長とのものではなかった…。冒頭の、オルムシュタイン校長の言葉を思い出します。「間違いをおかすものなんだ」。ホームズだって間違える。失敗する。

 3話、初期の段階で、この「ボヘミアの醜聞」を元にした物語を持ってきたのがいい。モリアーティ教頭とはまた異なる、ホームズを惑わす存在が学校内にいること。アドラー先生と直接対決をして、ホームズは勝てなかった。ホームズも未熟な部分があるということ。それが、15歳の少年がこれから成長してゆくことを暗示している。アドラー先生の前で引き下がろうとしない、負けず嫌いなホームズ。その一方で、事件が解決すると、アドラー先生に対して敬意を抱き、特別な存在とみなすようになる。
 今後もアドラー先生はちょこちょこ登場するみたいです(「冒険ファンブック」より)。ホームズを更に惑わしつつも、言い諭す存在になってほしい。アドラー先生も、ホームズと同じく目の動きが印象的なキャラクタです。目線が鋭い、でも麗しい。それでいて聡明で強い。「魔性の女」と表現されていましたが、好きだなぁ、アドラー先生。

 先行放送の時は、「ホームズ」シリーズって推理もの、ミステリのはずだけど、こんな話も推理ものなの?と思っていました。その後原作(正典)を読み、3話は学園を舞台にアレンジはしても、原作にかなり近づけてあることが判明。「ボヘミアの醜聞」がおさめられている「シャーロック・ホームズの冒険」はじめ、「ホームズ」シリーズにはこんな誰かにとって重要なものを探して見つけ出したりする、殺人事件のない話も結構多いことを知る。あまり読まないジャンルだったので、推理もの、ミステリ=殺人事件と思っていましたが、そうじゃないんだな。

 しかし、いつの間にかワトソンがビートン校に馴染んでいる。冒頭の壁新聞編集委員のストランドと意気投合したり、先生たちのこともよく知っている。心優しく、誰とでも仲良くなれそうな性格だからかな。ラグビーで、集団行動、人と協力することも養われていそう。人形劇ノベライズでは詳しく書かれていますが、人形劇本編では転校からどのくらい経った設定なんだろう?
 あと、保健室でのシーンでひとつ。アドラー先生の絵を選んだホームズに抱きつくアドラー先生。抱きつきながらノートン先生とも話をするのですが、その間、ホームズの表情が、動きが止まっているwうん、ドキドキするよな、わかるよ、わかりますよ。あんな美人さんに抱きつかれたら、さすがのホームズだって、ねぇw


 さて、今回も描いてしまいましたよイラストを。
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 勿論アドラー先生。表情といい、髪型といい、描くのが難しいキャラクタです。鋭さと優しさ、美しさを同時に表現した…かった。鋭さだけが強くなってしまった。もう少し優しい感じにもしたかったのだが…。
 端っこに男子たちを。ワトソンは「奥さんがいるのに!!?」のシーンでw「火事だー!」でもよかったのですが。描けないだろうと思っていたオルムシュタイン校長を、描いてみたら意外と描けた。ノートン先生は無理でした。何回練習しても似ない!アドラー先生とノートン先生の2ショットを描きたいんです。

 来週はイラストは難しそうだな…先行放送で観ているのですが…どちらも描けそうなキャラクタじゃない。思い切りデフォルメしないと描けそうも無い…。
 そういえば、最近サブキャラばかりで、真面目にホームズとワトソンを描いてない?線画は出来ているんです。まだ色を塗れてません。いつになるか…。
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by halca-kaukana057 | 2014-10-26 23:07 | Eテレ・NHK教育テレビ

終わりと始まり、失意と希望 人形劇「シャーロックホームズ」第2話

 昨日書けなかったNHK人形劇「シャーロックホームズ」第2話「最初の冒険」(後編)感想です。

・第1話「最初の冒険」(前編)感想:視野が増え広がれば、この世の中はつまらないものじゃない 人形劇「シャーロックホームズ」第1話

 前回、前編の最後に221Bに駆け込んできたレストレード(クーパー寮3年、公式ガイド「冒険ファンブック」より)。…あれ、レストレードは最初上級生という設定じゃなかったっけ?…だったような気がする…一体どこから仕入れた情報だったっけ…?ノベライズにも書いてないぞ…?つまり、ホームズ、ワトソンと同じ3年、15歳だが、3人並ぶとレストレードは随分背が高い。それで上級生に見えたのか…?(迷宮入り)
 ちなみに、レストレードは私のお気に入りキャラのひとりです。

・「冒険ファンブック」に関して:NHK人形劇「シャーロックホームズ」本放送直前特番&「冒険ファンブック」

 そのレストレードが駆け込んできた理由…ディーラー寮のドレッバーが食中毒で病院に運ばれた。ビートン校は全寮制。食べているもの、食事は皆同じ。でも、夕食の時、寮母のハドソン夫人が生徒たちに配っていた手作りクッキーは食べた人と食べていない人がいる。疑われているハドソン夫人。でも、クッキーが原因なら、もっと多くの生徒が食中毒になっているはず。ハドソン夫人のクッキーが原因ではない。ドレッバー、さらに同じくディーラー寮のスタンガスンも倒れた原因は?犯人は?ホームズの推理が始まる。

 2話はとてもテンポがいい。ドレッバーの部屋での現場検証、ホームズの推理、ついて来たワトソンの質問。ドレッバーとスタンガスンにこき使われていたアーチャー寮2年・ジェファーソン・ホープの存在。ドレッバーの情報や人となりを話すレストレードはまさに原作(正典)の警部のレストレードと一緒。その捜査の途中でやって来たのが、生活指導のロイロット先生。ここで、ホームズのもうひとつの面が。1話でも授業中はほとんど寝ているとありましたが、成績は下の下。原作ではホームズは天文学に興味がなく(事件に関係ないことには全く興味が無い)地動説を知らなかったネタがありますが、人形劇でも出てくるかなぁ?ロイロット先生にそんな弱点を突かれているホームズ、サッとワトソンを盾にした!wひどい!w

 そんな笑える場面もありますが、2話の見どころはホープの自白。全く、本当に、ドレッバーとスタンガスンが酷い。ホームズが「憐れみさえ感じない」と言っていたが、私も同じ。お金持ちで、有力者の息子で優遇されている2人。ホープをこき使い、いじめ、校則違反の賭け事をしてホープが大事にしている物を奪い、賭け事がバレたら親が裏から手を回して2人は咎められず、ホープだけが罪を被り、退学処分に…。本当にホープ君がかわいそうで、辛くて、その自白のシーンは見入っていました。

 ここで、思い出すのが1話、ワトソンが前の学校で同級生を殴ったということ。いじめられていた子を助けるためにケンカをして殴ってしまった。その相手は町の有力者の息子。いじめていた子は罪を咎められず、ワトソンだけ罪を被った。まさにホープ君と同じ。(1話でもありましたが、ワトソンが転校してきたのはその事件とは関係ありません)
 そしてもうひとつ。ワトソンは夢中になっていたラグビーを、脚の怪我でやめた。夢中になっていたもの、人生をかけていたものを失い、失意の中にいる。ホープ君も、退学処分になり、大切にしていた物もドレッバーに奪われ、捨て身で勝負を挑み、勝ったのに壊されてしまった。どうせ、もう終わりなんだ…と。

 だから、ワトソンはホープ君に励ましの言葉をかけたのだろう。
「何言ってるんだよ、僕たちの人生、始まったばかりじゃないか」
「やり直すいいチャンスじゃないか。リセットして、新しい自分になるんだ」
ワトソンがホープ君にかける言葉はとても前向きだけれども、押し付けがましくない。声がとても優しくて、あたたかい。言葉だけでなく、すぐにホープ君のいいところ、長所、特技を見抜いている。この点に関しての観察力・洞察力はホームズ並みと言ってもいいかも。そしてダメ押しの一言
「神様が、なぜ君にホープという名前をお与えになったか。HOPE,希望。君にはバラ色の未来がある」

 原作「緋色の研究」では、こんな台詞は出てきません。愛する人を殺され、ドレッバーとスタンガスンに復讐の賭けをした、という点は同じです。失意の中にある点、権力・強いもの・避けられないものから逃れられなかった点(原作ワトスンはアフガニスタンでの戦争に軍医として出征し、撃たれて帰国した)。そこに、ホープという名前から、失意から希望へ、というアレンジになった…三谷さん、脱帽です。ドツボです。

 あと、ワトソンがホープ君を励ますことができたのは、ホームズに出会い、ホームズと同じように学校の中の「奇妙なもの」に興味を持ち、それで新しいスタートを切れたから。ラグビーはもう出来ないけれど、新しい楽しみ、やりたいこと、やりがいのあることを見つけることが出来た。「リセットして」とありますが…全くのリセットではない。ワトソンは文章を書くこと、ホープ君は手先が器用なこと。得意だと思っていることを、新たな場で伸ばしていく。ワトソンは今後その特技を活かしていきますが、ホープ君もそうなってほしい…退学しちゃったけど…(「冒険ファンブック」をお読みの方は、この「けど…」の意味がわかりますね?)。ホープ君の未来に希望と幸あれ。切ない幕引きでした。

 石膏像事件も謎解明、無事解決。ハドソン夫人も無罪になり、221Bでのラストがまた笑える。ホームズ、ソファの下くぐったwでも、ハドソン夫人からは逃れられないw最後、ワトソンと笑い合うホームズが印象的です。いつもはクールで感情を表に出さないけれど、笑い合う友達ができた。ホームズもワトソンと出会ったことで、これから変わってゆく。そしてこのコンビで学園の謎・事件に挑む。2人のチームワークが楽しみです。

 ところで、指先は器用、というホープ君の長所は、石膏像破壊事件の原作「六つのナポレオン」のベッポに由来しているのかな。人形劇ベッポも器用かどうかは、今後出てくるかも…。

 それで、ホープ君が卵をどこから持ってきたのか、どこで手に入れたのか…人形劇ノベライズにはちゃんと書いてあります。他にも本編に追加されたシーン、説明多数。もっとハマりたい方、ビートン校についてもっと知りたい方は是非!
・感想記事:[NHK人形劇小説版]少年シャーロック ホームズ 15歳の名探偵!! +NHK人形劇版

 あと、細々とした点箇条書き。
・1話から気付いてましたが、ホームズのピロピロ笛(吹き戻し)は、机の上に4本並んでますw気分によって使い分けるとか?コレクションかも?wピロピロ笛コレクター…w
・卵の殻、よく見ると白身も付いているのがわかる。美術が本当に細かいこの人形劇…!
・ホープ君の部屋は「117A」
・ホープ君の自白のシーン、ドレッバーとスタンガスンと”勝負”している時の音楽がかっこいい。サントラまだかな?
・ベッポがホームズの石膏像をカバだと認識した…あのピーナッツカバをwベッポの美術の成績が気になりますw
・オープニング映像は何度観てもかっこいい。最初、真っ白なホームズの像に、原作の文章が入り、原型が出来る。そこに井上文太さんのキャラクターデザイン設定が書き込まれ、色が塗られ、水の音と共に眼が、瞳が開く。この部分がたまりません。
 後で調べて知ったのですが、学校の建物に「踊る人形」の暗号が。うまいです…!「踊る人形」に基づく回もあるらしいですよ?

 以上、ここまでが2話の感想。以下オマケ。

 オマケその1.東京に行って、NHKスタジオパークにも行ったのですが(この記事参照)、そこで素敵なものを貰って来ました!
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 番組ポスターデザインのポストカード!!このデザインがとても気に入っています。美しい。ルーペに写るキャラクタたち。幻想的です。魅入ってしまいます。
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 裏は番組制作スタッフ名簿。皆様、素敵な作品をありがとうございます!これからも楽しみにしています!

 オマケその2.またしてもイラスト描いた。
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 レストレードとホープ君。1・2話の2人。この2人は描きたかった。ホープ君が意外に難しくて、苦戦しました。可愛くならない!!
 レストレードは困り顔が印象的です。

 思い切り長文になりました。ああ、好きな作品について語るのは楽しいなぁ(「クインテット」での長文感想以来の再来か?)
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by halca-kaukana057 | 2014-10-20 23:06 | Eテレ・NHK教育テレビ

視野が増え広がれば、この世の中はつまらないものじゃない 人形劇「シャーロックホームズ」第1話

 始まりました。人形劇「シャーロックホームズ」(脚本:三谷幸喜)、レギュラー本放送。これまで3月、8月に先行放送されてきましたが、今日からNHK教育(Eテレ)で毎週放送です。第1話からやります。
NHK:シャーロックホームズ
 ↑第1話から最終回・第18話までのタイトルリストもありますよ。第5話までと第11話が先行放送で放送したもの、第6話から完全新作です。


 放送の前に、お昼前の「NHKとっておきサンデー」で、人形劇の魅力、と題してNHKで現在放送している人形劇の制作舞台裏などを紹介していました。学校放送・小学校低学年道徳番組の「ざわざわ森のがんこちゃん」、新しく始まった「銀河銭湯パンタくん」、そして「シャーロックホームズ」。全部スタジオ・ノーヴァの制作です。躍動的なシーンの演出・魅せ方、小道具や美術、セット、印象的な場面にするための工夫…前回の記事でも書きましたが、少し人形劇に関わったことがある者としても、純粋に観ても、人形劇って楽しいなぁ、面白いなぁ、奥が深いなぁ、と感じました。
・前回の記事・直前SP&公式ガイド:
NHK人形劇「シャーロックホームズ」本放送直前特番&「冒険ファンブック」



 前置きが長くなりました。第1話「最初の冒険」(前編)。ホームズとワトソンの出会い、ワトソンから見た奇妙な学校・不思議なホームズ、ワトソンが巻き込まれた事件をきっかけにワトソンが目の当たりにしたホームズの推理力を中心に描いていきます。先行放送を観た時は、原作(正典)を読んだことも知識も一切無く、そんな状態で楽しみました。今日までの間に、原作を読み、他の映像化作品(グラナダ「シャーロック・ホームズの冒険」、BBC「SHERLOCK」)を観て、基礎知識もある程度仕入れてきました。その状態で観ても面白い。原作のこの点を用いて応用しているのか、ここは原作をちょっと変えてる、そんな見方が増えました。

 勿論、純粋にこの人形劇としての、ホームズやワトソンが15歳の少年で学園ものとしての「シャーロックホームズ」そのものも楽しめる点がたくさんある。ホームズの美少年っぷり。山寺宏一さんの声もかっこいい。変わり者でクールだけれども、真実を追究する熱さを内に抱き、それを鋭い推理で放つ。例え相手がモリアーティ教頭だったとしてもひるまない。強い。そんなホームズに惹き込まれます。

 一方のワトソン。オーストラリアからはるばる転校してきて、入った寮の変わり者と有名なルームメイトに、何も話してないのに全て見抜かれる。前の学校ではラグビー部に所属し、ラグビー選手を目指していた(ワトソンがラグビー選手だったというのは、原作で出てきます。「サセックスの吸血鬼」をどうぞ)。しかし、足の怪我で引退。ラグビーの道を絶たれ、失意と自暴自棄の毎日。この失意のワトソンが、本当に辛い。似たような挫折を経験したことがあるので、傷が疼きます…。そこに現れたホームズ。鋭い観察眼で世の中を、学校での出来事を見て、奇妙で面白い、と楽しんでいる。ワトソンの視点に、ホームズが見ているもの、ホームズの視点が加わり、ワトソンの視野が広がる。将来への希望を失い、失意の中にいる前半、ホームズの視点が加わり、ラグビーとは異なる道を見出した後半。このワトソンの変化は、何度観ても励まされます。ワトソンの無罪が晴れた後の、ホームズの言葉も励まされます。
「君が思っているほど、この世の中はつまらないものじゃない」

 一面しか見ていなければ、その一面が「つまらない」と感じたら終わりだ。でも、ホームズには、多面に、多層に見えている。これから、ワトソンもそのホームズの視点を一緒に見ていくことになる。今回は、まだ入り口、まだ始まり。221Bに駆け込んできたレストレード。次の事件の始まりです。

 今回の原作は「緋色の研究」+「六つのナポレオン」。ただ、次回、「最初の冒険」(後編)でもまだ続きます。ベッポが石膏像を壊した理由、レストレードが依頼にやってきた事件。まだ解決してません。本題はここからです。

 しかし、ホームズvs.モリアーティは見どころです。2人の迫力が凄い。モリアーティ教頭の生徒はフルネーム呼び(ワトソンも、ミドルネームの「ヘイミッシュ」を略さず言う)、影のように覆ってくるような静かな迫力の声、話し方。それに対するホームズも、鋭さと真実を貫く強さで対抗する。このシーンがたまらないです。そして、221Bを出た後のモリアーティ教頭の表情…!!先行放送でもまだわからない、今後のモリアーティ教頭。どう化けるのか…。

 ひとつ疑問。指輪を探してほしいと依頼にやってきた女子が、字幕放送では「アガサ」になっていたのですが…6話以降に出てくる新キャラのアガサなのか?石膏像を割るシーンでも、字幕放送で、犯人がわかってしまう罠…。

 以前も書きましたが、この人形劇版を観て面白い!!と思ったら、原作も勿論ですが、人形劇ノベライズも出ているので、全力でおすすめします。本編にはないシーン・台詞、ビートン校の詳しい設定も読めます。そして原作と同じように人形劇本編以上のワトソン視点で楽しめます。ひとつひとつの描写が丁寧です。イラストも、人形のデザインをうまくデフォルメして親しみやすいです。是非どうぞ!
・ノベライズ1巻(1~3話収録)感想:[NHK人形劇小説版]少年シャーロック ホームズ 15歳の名探偵!! +NHK人形劇版

 以前書いたのですが、1~3話にも原作解説とクイズのミニコーナー「シャーロッQ!」をつけてほしいと書いたのですが、無かったですね…。残念。あのアニメが可愛くてだな…。

 以上、今後こんな風に感想を書いていきます。

【追記】
後編・第2話感想書きました+オマケ:終わりと始まり、失意と希望 人形劇「シャーロックホームズ」第2話
 長文です、長いです。オマケも本編です。
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by halca-kaukana057 | 2014-10-12 23:20 | Eテレ・NHK教育テレビ

NHK人形劇「シャーロックホームズ」本放送直前特番&「冒険ファンブック」

 10月、待ってました…!!三谷幸喜さん脚本のNHK人形劇「シャーロックホームズ」。12日から、NHK教育テレビ(Eテレ)にて、レギュラー本放送開始です!!先行放送された第1話「最初の冒険(前編)」、最初からやります!

NHK:シャーロックホームズ
◇もうひとつの公式サイト:シャーロック学園
 ↑twitter,FBの投稿にも注目です。

 さて、12日からのレギュラー放送を前に、昨日5日は直前特番。観ました。そして、本放送前にこれも出たので読みました。

シャーロックホームズ 冒険ファンブック: NHKパペットエンターテインメント (ワンダーライフスペシャル)

三谷 幸喜 / 小学館


 公式ガイドです。

 直前特番と、「冒険ファンブック」。合わせると物凄い情報量です。人形劇、全寮制の学園もの、ホームズやワトソンは学生…そんなこれまでと一味違った「ホームズ」の世界の紹介、案内になってます。関わっているスタッフや出演者、人形劇の操演の方々などのインタビューや舞台裏もじっくりと紹介。更に、原作(正典)の紹介と、各話の元になった正典の解説。

 直前特番ではロンドンでロケをして、ホームズのファン(イギリスでは「ホームジアン」、アメリカ・日本では「シャーロッキアン」)の皆さんに「ホームズ」の魅力を語ってもらったり、人形劇の「ホームズ」を見せてみた…なんてことも。「ホームズ」ものと言えば、BBC「SHERLOCK」も大人気ですが、そのシャーロックとジョンのコスプレをしたホームジアンのお姉さんへの取材までw素敵なお姉さんたちでした。正典から、ドラマまで、「ホームズ」の世界はとてつもなく広くて深い…そして本国イギリスは凄い…そう実感しました。100年以上も昔の作品なのに、こんなに愛され続けている。日本でも、日本語訳は何種類もある(原作を読もう!と思った時、で、どれを読めばいいんだ…どの訳がいいんだ…とかなり迷いました…)。古典だからこそ、深読み(ちゃんとした「ホームズ」研究家の先生方もいらっしゃる)したり、小説や映像作品などにリメイクしたり…作品の幅が広くて深いのだなぁ。今、せっせと正典を読んでいますが、私もそう感じます。何回同じ話を読んでも面白い。だから、この人形劇版のような大胆なアレンジをしても(どうアレンジするかでも違いますが…三谷さん、スタッフの皆さん、楽しみにしてますよ!)、面白く、「ホームズ」の世界がまた広く、深まっていくのだな。

 直前特番では、人形劇の収録現場・舞台裏にも潜入。まだ登場していないキャラクターも出てきて、これは誰だ、どの回で出て来るんだ?とワクワク。各キャラクターの人形を操演する人は、役者や声優と同じように決まっている。ただ、人形を脚本どおりに操作、動かしているわけじゃない。その操演の人が、その役を「人形を通して演じている」。仕草、眼の動き・視線、無言の表現…。しかも、人形劇業界は後継者不足…。若い操演者も加わり、後継者となってくれれば…という話が印象的でした。

 私は学生時代、メインは読み聞かせや朗読でしたが、人形劇にも関わったことがあります。学生のサークル活動。物語、脚本を作って、人形も手作り。やっていてとても面白いのですが、操演と声を一緒にやるのがなかなかハードでした。ただ、卒業してしまえばほとんどは人形劇から離れてしまう。一方、こちらはテレビで人形劇番組を担当するプロ。人形劇「ホームズ」や他の人形劇を観て、人形劇をやってみたいという子どもたち、若い人が増えればいいなぁと感じました。アニメや俳優とは異なる「演じる」魅力がある。テレビで人形劇をやってるのはNHKだけだものなぁ…。重要任務ですよNHKさん。

 「冒険ファンブック」は全部見どころなのですが、特に注目したのが美術・小道具。舞台となるビートン校のセットやそのデザイン、キャラクターたちの持ち物や衣装について詳細に書かれていて、こんなに細かく設定し作ってるのか!と驚きました。19世紀後半のイギリスの全寮制学校の雰囲気、たたずまい。そこに、和紙や染め方など、日本の伝統的な技術も応用する。日本だから表現できる、19世紀イギリスの世界…とても不思議ですが、この世界観が大好きです。これらの設定については、イラストを描く時の資料にもなります。ああ、素晴らしい!貴重です。

 声優・出演者の皆さんへのインタビューも興味深い。特にワトソン・高木渉さん。ホームズは美少年なのに、ワトソンの見た目が…という話を時々見かけます。いやいや、1話から観てるとワトソン株がどんどん上がっていきますよ!特に2話、そして4話!ノベライズ(集英社みらい文庫、2巻まで出てます)も一緒に読むと、もっと魅力的ですよ。そんなワトソンを演じた高木さんに、三谷さんから届いたメールの話がとてもいい話。そして、後半になると更にワトソンが男前になるとのこと…!!楽しみにしてます!!
 思えば、正典でも、BBC「SHERLOCK」でも、BSプレミアムでデジタルリマスター版を放送しているグラナダ版「シャーロック・ホームズの冒険」でも、ワトソン(ワトスン)に惹かれてます…w人形劇も。いやいや、ホームズもかっこよく、頭の回転のキレや速さ、変わり者だけど冷徹ではない…とても魅力的ですよ。

 今後の各回あらすじも。レストレード君今後出番増えるのね!アドラー先生もまだまだ絡んでくるのね!これまで登場したキャラクターも再登場するのね!!どんどん楽しみになって来ました。

 直前特番で残念だったのが、音楽演奏を担当しているダニエル・ハーディング指揮マーラー・チェンバー・オーケストラ(MCO)についての取材がなかったこと。演奏・収録の模様を観たかった…。「冒険ファンブック」でも、少しだけ触れています。もっと注目していいところだと思うんだけどなぁ…。サントラ、いつ出るかなぁ…。

 主題歌、ナノ「Scarlet Story」ですが、「冒険ファンブック」にテレビサイズの歌詞が載っていました!!やはり全部英語です。日本語訳も載ってます。様々な方向に読める歌詞です。そして、通常バージョンだけでなく、アコースティックバージョンも録音してあるとか。MCOの演奏が活きるアレンジになっているらしい。それ聴きたいです!!どちらにしろ、フルは来年のナノさんのアルバムに収録…それまで待てない…サントラが先かやはり…。せっかくだから、シングルCD出しませんか?通常バージョンと、そのアコースティックバージョンを入れて。

 というわけで、「冒険ファンブック」の怒涛の情報量に驚くとともに、12日からの放送が楽しみです。5話までは先行放送で観てますが、この間も書きましたが、観る度に発見があるのがNHK人形劇の面白いところ。では、2月まで全18話、楽しみますか!

 「ホームズ」記事を書く度に、イラストを描いて挙げている気がする…またしても描いたwレギュラー放送開始記念。
f0079085_21385979.jpg

 ハドソン夫人初描き!記念にいつもより多めにクッキーを焼いてくれました。…多いよ、多過ぎだよwクッキーを塗るので気がおかしくなるかとwその一方で、描いている間、クッキー食べたいなぁ…と思ってましたw
 描きながら思ったのが、ハドソン夫人って一体いくつだ?人形デザインでも、それほどおばさんというほどでもない感じだけど、学生たちから見ればおばさん…。いつもの通りの自分キャラデザですが、このハドソン夫人の年齢をどうするかで悩みました。40~50代ぐらい?

・前回の事前情報まとめ記事:あと1週間,新発表続々 NHK人形劇「ホームズ」


 最後に一言。
 こんな舞台裏、スタッフの方々の裏話、公式ガイドブック…「クインテット」にもあればよかったのに…!!(涙)
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by halca-kaukana057 | 2014-10-06 22:05 | Eテレ・NHK教育テレビ


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