カテゴリ:宇宙・天文( 533 )

重力波天文学が始まる

 報道から数日経ってしまいましたが、これを書かないわけにはいかない。

国立天文台:LIGOによる重力波の直接検出について
アストロアーツ:アインシュタインの予測から100年、重力波を直接検出
ナショナルジオグラフィック 日本版:重力波、世紀の発見をもたらした壮大な物語 ノーベル賞級発見の手法と意義、天文学の新たな広がりを詳しく解説

東京大学宇宙線研究所:【コメント】LIGO-Virgoの重力波発見に関するKAGRAグループからのコメント
 ノーベル物理学賞を受賞された梶田隆章先生が計画代表をされています。梶田先生の先輩・恩師である故・戸塚洋二先生も喜んでいらっしゃるに違いない…。

 何か大きな発表があるとあり、もしかして重力波を観測したのでは?と噂されていたはちらりと耳にしたのですが、本当でした。マジでした。驚いた。こんなに早く重力波を観測できたなんて!!もっと先のことだろうと予想してました…。

 「重力波」とは、アインシュタインの一般相対性理論で予測された「時空のゆがみの伝播」。質量を持った物質が存在・運動すると時空にゆがみができ、光の速さで広がっていく。ブラックホールや超新星爆発、中性子星の連星の合体などから発生すると考えられてきたが、直接の観測例は無かった。
 アメリカの重力波観測所「LIGO(ライゴ)」で、昨年、約13億年前に起こったブラックホールの合体によって放出された重力波を観測。人類初の観測例となりました。

 100年も前に発表されたアインシュタインの一般相対性理論が、実際の宇宙での光の動き、天体の動き、時空で本当に有効だったことが証明されました。計算と理論だけで、遠く広い宇宙での目に見えない重力と時空の関係について、計算と理論だけで予測していた。本当に凄い。

 重力波を観測することは今後の天文学の課題とされてきました。今回の観測はアメリカの「LIGO」だけでしたが、ヨーロッパや、日本でも「KAGRA(かぐら)」がこれから稼動・観測を始めます。今回は1つの観測所だけだったので、そのブラックホールの詳しい方向を調べることはできませんでした。これが、複数の観測所で観測できれば、詳しい方向、位置を特定できます。重力波の観測はこれから、今スタートしたばかりなのです。そんな瞬間に立ち会えた…感激です。

 これまで、人類は様々な方法を使って宇宙を観測してきました。可視光の天体望遠鏡。X線、赤外線、紫外線、電波などの様々な波長。さらに、望遠鏡や観測装置を宇宙に打ち上げ、空気が邪魔をしない、より鮮明で精密な観測を目指してきました。でも、それらの波長を使っても、観測できないものがありました。ブラックホールはX線や電波で観測はしていましたが、説明しきれないものがありました。ところが、重力波は、ブラックホールから直接発せられたもの。重力波の観測で、これまで説明できなかったものが説明できるようになりましたし、ブラックホールのことがより詳しくわかるようになりました。重力波を観測することは、新たな天文観測のはじまりです。望遠鏡には見えませんが、重力波観測装置は、「宇宙のさざ波」を観測する望遠鏡です。その装置も有効であることも証明されました。もう一気に沢山のことが証明され、スタートしました。興奮せずにはいられません!!

 この発表があった日、2月12日は、日本の電波天文衛星「はるか」(MUSES-B)が打ち上げられた日でした。電波望遠鏡のパラボラアンテナは、組み合わせるとその距離分の直径の仮想の電波望遠鏡で観測しているのと同じデータを得ることができます(「干渉計」といいます)。地球上の電波望遠鏡を組み合わせても、宇宙は広く、電波を発する天体は遠い。精度が足りない…。そこで考え出されたのが、電波望遠鏡を宇宙に飛ばして、地球よりも大きな干渉計をつくろう!という壮大な計画でした。その技術を実証するため「はるか」は打ち上げられ、地球上の電波望遠鏡と一緒に、電波を発するブラックホールなどの天体を観測し、実際に出来ると証明しました。スペースVLBI、「VSOP」のはじまり、新しい天文観測の方法がスタートしました。しかし、本番となる「はるか」の後継機(ASTRO-G)は、目標とする精度を達成できるアンテナをつくることができず、予算も足りず、計画中止になってしまいました。現在はロシアの「スペクトルR」・「ラジオアストロン」計画で進められています。

 また、X線では、新しい日本のX線天文衛星「ASTRO-H」が水曜に打ち上げ予定。本当はこの12日だったのですが、天候不良で延期になりました(重力波検出で大騒ぎになっている時に打ち上げられていたら正直追いきれない…延期でよかったとちょっと思っています…)。X線天文学は日本のお家芸。重力波を観測できるようになりましたが、電波観測やX線観測も宇宙の謎を解くために重要な手段です。

 そして始まった「重力波天文学」。「宇宙のさざ波」は「観る」、というより「聴く」という言葉が合うでしょうか。時空がゆがんで、それが波のように伝わってくる。それをキャッチすれば、大元の天体のことがわかる。考えただけでワクワクします。重力波を観測することで、また新しい謎も出てくると思います。教科書も図鑑も一気に書き変わる。それがたまらなくワクワクします。

129. 重力波検出の意義と今後の進展(2016/2/12)
 今回の観測がどういうものなのか、わかりやすく解説しているサイトがありました(でもちょっと難しいです。2,3回読んでみてください)。「太陽質量」という単位がある。初めて知りました。質量が大きいものほど観測されやすいが、地上では地震などの「ノイズ」があり影響を受けてしまうので、あまり巨大過ぎると検出できない、というのがまた面白い。
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by halca-kaukana057 | 2016-02-15 22:27 | 宇宙・天文

ひたすら可愛い ミッフィー切手&特印

 今月も気になる切手と特印があるので郵便局へ。今日発行。
日本郵便:グリーティング切手「ミッフィー」の発行

 「ミッフィー」(うさこちゃん)の切手!日本郵便さん、ストレートです…KOです…。
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 切手と特印。切手はうさこちゃん型。特印は絵本から、お手紙を書くうさこちゃんのシーンですね。

 以前行った「ミッフィー展」(青森県立美術館)で、ディック・ブルーナ氏の原画や初期のうさこちゃん「ファースト・ミッフィー」を観てミッフィーの世界に愛着を持ちました。切手でも、絵本のワンシーンを切り取り、そのまま「ミッフィー」切手としても可愛い。また、うさこちゃんの絵本のどのシーンか思い出したり、うさこちゃんの様々な表情に触れることも出来る。
 でも、一言で言うなら、「可愛い」。この一言。うさこちゃんの愛らしさは世界共通です。

・「ミッフィー」展の記事:愛おしい日常を愛らしいシンプルな絵で 「誕生60周年記念 ミッフィー」展
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by halca-kaukana057 | 2016-02-12 22:31 | 宇宙・天文

星型切手 「星の物語」第3集 続編:押印機特印

 先日発行された星座切手新シリーズ「星の物語」第3集。限られた郵便局でしか押印できない押印機の特印を郵頼していたのですが、届きました!
・過去記事:冬の星座と明星、進化する切手 「星の物語」第3集&特印

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押印機版は、切手シートにホログラムで描かれている天体望遠鏡で天体観測と明るく輝く星・明星をデザインしています。押印機だからこそのこの精巧なデザイン。惚れ惚れします。切手は星型の明星にしました。星型の切手って珍しい。これは保存版です。

 ちなみに、残りの切手シートも送られてくるのですが、
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 星型の切手がないと何だか味気ないです。切手を使えないじゃないですか!!そしてこのシートでも、隠し文字を探しました。見つかりました。第4集も楽しみです。

【過去記事】
星座切手新シリーズ「星の物語」第1集&特印 その1
星座切手新シリーズ「星の物語」第1集&特印 その2・機械印編
星座と名月を切手で 「星の物語」第2集&特印
星座切手シリーズの秘密
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by halca-kaukana057 | 2016-01-27 22:08 | 宇宙・天文

冬の星座と明星、進化する切手 「星の物語」第3集&特印

 最近切手と特印・風景印のことを書いていませんでした。はい、しばらく切手は買わず、特印も貰ってませんでした。郵便局に行きそびれてました。でも、今回の切手は外せません。待ってました。「星の物語」シリーズ、第3集発行です。

日本郵便:特殊切手「星の物語シリーズ 第3集」の発行

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 今回はおひつじ座、おうし座、ふたご座の3星座を取り上げています。おひつじ座はちょっとわかりにくいのですが、おうし座とふたご座は今の季節、冬を代表する星座です。プラス、明星という切手。星型をしています。そして、望遠鏡で天体観測をしているホログラムの絵がすごいです。光の当たり方、角度によって色が変化します。切手のホログラムもキラキラしています。前回の月のホログラムも凝っていましたが、今回も凝っています。さらに凝っているように感じます。いいぞ日本郵便さんw

 今回も隠し文字があります。切手のホログラムを、あらゆる角度から、方向から見て探してみてください。少し見てなかなか見つけられず、今回は無いのかなと思ったのですが、逆さまにしたりして見てみたら見つかりました。

 特印はこちら。
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 3つの星座がデザインされています。
 ちなみに、今回は押印機の特印も郵頼しました。届くのが楽しみです。届いたらまた続きを書きます。
【押印機特印届きました:星型切手 「星の物語」第3集 続編:押印機特印

 切手で星のつながりを確認したら、実際に夜空でおうし座とふたご座を探してみてね。おうし座はプレアデス星団・すばる、赤い一等星アルデバランとヒヤデス星団、ふたご座は隣り合ったカストル(二等星)とポルックス(一等星)が目印です。

【過去記事】
星座切手新シリーズ「星の物語」第1集&特印 その1
星座切手新シリーズ「星の物語」第1集&特印 その2・機械印編
星座と名月を切手で 「星の物語」第2集&特印
星座切手シリーズの秘密
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by halca-kaukana057 | 2016-01-22 22:29 | 宇宙・天文

冬の星座と月とISS

 今日、また国際宇宙ステーションの可視パスが。ちょうど晴れていたので見られました。
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 月が明るいですね。その月明かりに負けないぐらいの明るさで、ISSもはっきりと見えました。ISSの軌跡の上にはプレアデス星団(すばる)、下にはヒヤデス星団、おうし座の一等星・アルデバランも赤く輝いています。ちょうどおうし座を通過しているところです。

 油井亀美也宇宙飛行士が帰還してから10日ほど経ちました。ISSにはまた新しい宇宙飛行士たちが長期滞在を始めています。現在は、第46次長期滞在クルー。コマンダーのスコット・ケリー飛行士(NASA)とミカエル・コニエンコ飛行士(ロシア)はISS初めての1年間滞在中。先日ソユーズ宇宙船でISSに向かい、長期滞在を始めた3人の飛行士のうち、ティモシー・ピーク飛行士(ESA)はイギリス人で初めてのISS長期滞在。
 日本実験棟「きぼう」での実験も続いています。
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by halca-kaukana057 | 2015-12-22 23:12 | 宇宙・天文

第1段ロケット、地上に降り立つ ファルコン9の挑戦成功!

 以前こんな記事を書きました。
第1段ロケットを回収せよ 「ファルコン9」ロケットの挑戦(2015.1.11)
 今年の初めに書いた記事だったんですね。

 アメリカの宇宙ベンチャー企業・スペースX社。ベンチャーとはいえ、NASAを退職した多数の宇宙飛行士やエンジニアが会社を動かし、新しい技術を開発し続けています。主力の「ファルコン9」ロケットと、国際宇宙ステーションへの無人補給船「ドラゴン」を開発、打ち上げしています。「ドラゴン」は他の補給機と違って、大気圏再突入しても回収できるカプセルを持っています。ISSから実験で使った機器などを持ち帰ることのできる唯一の補給船。ISSへ宇宙飛行士を載せ打ち上げる有人型「ドラゴン」も開発中です。

 そのスペースX社が挑戦し続けてきた、ロケットの第1段を直立着陸させて回収するという実験。第1段を回収して、再利用する。コストを大幅に削減できます。しかし、そう簡単にはうまくいかない。ファルコン9打ち上げ(「ドラゴン」補給機ほか、ペイロードを積んでいる)の度に実験はするものの、惜しいところまで…。がんばれ、と応援していました(時にはペイロードよりもこの第1段回収実験のほうが注目されることも…)。

 しかし、6月にISSへの物資を積んだ「ドラゴン」補給機7号機を載せ、ファルコン9ロケットが打ち上げられたものの、打ち上げそのものが失敗。第1段回収実験どころではない。これまで順調だったファルコン9が失敗するなんて!しかもこの頃、他の補給船も次々と失敗…どうしたんだ一体…驚きでした(そんな中、8月、日本の補給船「こうのとり(HTV)」が無事に打ち上げ成功、ISSに到着し、物資を届けることができました)。

 その打ち上げ失敗から初めての打ち上げ。今回は通信衛星11機を積んでいます。
sorae.jp:米スペースX社の「ファルコン9」ロケット、衛星打ち上げと第1段機体の着陸に成功
NHK:米企業 切り離したロケット 地上に着陸成功
AFB BB News:スペースX、再利用ロケット「ファルコン9」着陸に成功
日本経済新聞:スペースX、ロケット初の再着陸成功 打ち上げ費削減へ前進

 とうとう成功しました!!着陸の動画はこちら
Falcon 9 First Stage Landing | From Helicopter


 第1段ロケットがまっすぐ降りてきて、着地。目標地点にピッタリと。見事です。凄い!1月に最初の記事を書いた時に、成功したら一体どんな光景が見られるのだろうと思っていたのですが、こうなるんだ…。長くて重心のバランスを取るのがとても難しそうな第1段ロケット。それが、ぐらつかずにまっすぐと。姿勢制御の高さに驚かされます。全ての技術者さんたちに大拍手です!

 ロケットの再着陸は、先月、アメリカの宇宙ベンチャー企業・ブルーオリジン社の「ニューシェパード」も成功しています。こちらは試験飛行、カプセル部分。あと、スペースX社・ファルコン9の場合は、第1段ロケットであることと、ペイロードを積んだ打ち上げの際に実験している、という違いがあります。今回も衛星は全て軌道に投入しました。本来のミッションもこなし、実験にも成功する。勿論、ここからがまたスタートです。成功を重ねて、第1段ロケットの再利用を実現させる。スペースX社ならやってくれると思っています。これからも楽しみです。

 最後に、こんなゲームがあります…(前に書いたかな?)
ガジェット通信:ファルコン9の着陸がどれだけ難しいかを体験できるミニゲーム これは無理ゲーだろ……
ギズモード・ジャパン:これ着陸できるの…? 激ムズゲー「SpaceX Falcon 9」

SpaceX Falcon 9 Lander
 ここからどうぞ。
 ファルコン9の第1段ロケットを着陸させるゲームもあります。やってみましたが、まさに「無理ゲー(クリアするのが無理と思われるゲームのこと)」。1回だけ成功しました。実際のコントロールはこんなものじゃないと思いますが、いかに難しいかは味わえると思います…。
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by halca-kaukana057 | 2015-12-22 22:53 | 宇宙・天文

絶好の条件! ふたご座流星群を見よう 2015

 毎年恒例、ふたご座流星群の季節がやって来ました。1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群とこの12月のふたご座流星群を「三大流星群」と呼んでいますが、この中では一番観望しやすい流星群だと私は感じています。
 当地では、しぶんぎ群は大体吹雪いている、ペルセ群はちょうどお盆の頃で観やすいけれども蚊などの虫がうるさい。
 ふたご群も寒く、雪で吹雪く可能性は高いのですが、冬の澄んだ空気と、オリオン座やシリウス、おうし座のプレアデス星団・ヒヤデス星団など煌びやかな冬の星空の中を明るい流星が飛んでいき、これが絵になる。明るい流星も多い。毎年安定して出現している。当時が近い夜の長い頃、放射点があるふたご座は一晩中夜空に輝き、流星も夜9時ごろの早い時間から観測可能なのでお子さんも観やすい(他の流星群は深夜過ぎてから放射点のある星座が空の高いところに位置し、深夜から夜明け前にかけてが観測に向いた時間帯になってしまう)。
 以上の通り、ふたご座流星群は観測しやすい。しかも、今年は月明かりがありません。絶好の条件です。

アストロアーツ:【特集】ふたご座流星群(2015年)
国立天文台:ふたご座流星群 2015年

 後はお天気が問題…。数日前に観測しようとしたら一晩中曇りで星ひとつ見えず。昨日14日~15日深夜にかけてが極大。晴れるかな…晴れました。快晴でした。夜9時半過ぎからいつものように、部屋の窓から観望開始です。東~南の空を観ていました。

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 南東の空にはオリオン座が堂々と輝いています。今年もオリオンの季節がやってきました。右上にはVの字のヒヤデス星団(おうし座)が。一番明るい赤い星がおうし座の一等星・アルデバラン。おうしの目玉です。

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 放射点のあるふたご座。横倒しです。

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 天頂にはおうし座のプレアデス星団(すばる)、ヒヤデス、左側には五角形のぎょしゃ座。一等星ばかり、空気も澄んで、ご近所さんの窓からの明かりも少なく空が暗いので星の輝きが映えます。冬の星座を眺めているだけでも楽しいのに、流星群もあるなんて。流れ星どんどん流れろやーい!!

 と思っていたら、次から次へと流れること流れること。速さは速いのもあったりゆっくりなのもあったり。ゆっくりな流星は面白いです。じわーっと流れる。明るい流星がとても多い。
 観望中は暗闇に慣れた目に光を入れたくないので、目安に大体1時間程度の音楽を聴きながら観望することにしました。
 選んだのは、シベリウスの「クレルヴォ交響曲」(大体70分)。フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」に出てくる悲劇の英雄・クレルヴォを描いた大作、星空を眺めながら聴く曲ではない…w雄々しいクレルヴォの姿がオリオンに重なって見えたり(いやクレルヴォとオリオンは全然違う…)、「カレワラ」では星空や星、星座の描写はありませんが(宇宙創成、太陽や月はある)、フィンランド独自の星座ってあるんだろうか?(北部・サーミ地方にはあったはず)と疑問に思ったり、日本よりも夜が長く今の季節はオーロラも見えるフィンランドで見るふたご座流星群はどんなものだろう?と想像したり、なかなか楽しくなりました。今の季節なら、年末ということで、ベートーヴェンの交響曲第9番(「合唱付き」、第九)も大体70分程度でいいと思います。第4楽章の高らかな合唱と雄大なオーケストラの演奏は合うと思います(多分、私の予想では)。

 30分程度でもう10個以上見えました。凄かったのが、ふたご座からオリオン座にかけて、とても尾が長く、明るい火球のような流星(火球ほどではない)。塵が核?となっているのがはっきりとわかる。その核のような部分がバーストするように明るく輝き、長く、消えるまでに3秒程度はかかったと思います。流星痕はなかった(はず)。久々にすごい流星を見ました。
 聴いていた「クレルヴォ交響曲」が終わるまで、計23個もの流星を観測しました。これが東の空~南の空だけの結果。全天を見回すように見ていたら、もっと見えたと思います。すごい。プラス、ふたご座方向からではない散在流星も3個程度見ました。

 夜11時。さて、夜中にもう一度起きて第2ラウンドをやるか…と思って予報を見てみたら、日付が変わる頃には曇るとのこと。空は曇る気配は全くなかったのですが、どうしようか…。反対側の西の空を10分程度見て、1個確認。身体も冷えてきたので寝ることにしました。寒い。

 今年は素晴らしい観望ができて満足です。去年はお天気が悪く惨敗だった。今年は大勝利です。たっぷり星見、星分補給できました。嬉しいです。
・去年の惨敗の記事:寒波で惨敗ふたご座流星群…と久々の星見

国立天文台:ふたご座流星群キャンペーン:ふたご座流星群を眺めよう 2015
 毎年恒例の国立天文台のキャンペーンサイト。曇ってて見えなかった場合でも報告できます。

 最後にオマケ。冬の星見は寒さ対策が大事。これが活躍しました。
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 ムーミンのフリースブランケット。某衣料品チェーンで売ってて、思わず買ってしまった。ムーミンやスナフキン、スニフたちと森のイラストがかわいい。厚めで、裏は毛がモコモコしていてあたたかい。ボタンが付いていて羽織ることもできる。羽織って、寒さ対策に活用しました。普段はひざ掛けに使っています。ムーミン好きな方ならおすすめします(某衣料品チェーンの回し者ではありませんw)
 シベリウス聴いて、ムーミンのブランケット使って…フィンランドだらけの星見じゃないか!(通常運用です
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by halca-kaukana057 | 2015-12-15 22:02 | 宇宙・天文

ISSからみえるものを伝え続けて 油井さんおかえりなさい

 昨日記事を書くつもりが、体調が芳しくなく…。まぁ、私の書いているものは、速報的なものではなく、様々な記事のまとめや自分が思ったことなので。油井亀美也宇宙飛行士が約5ヶ月の国際宇宙ステーション長期滞在ミッションを終え、無事に帰還しました。

JAXA:油井宇宙飛行士搭乗のソユーズ宇宙船(43S/TMA-17M)の帰還について
AFPBB News:油井さんら3宇宙飛行士、無事地球に帰還 珍しい夜間の着陸
 金曜・11日夜22時12分頃帰還しました。おかえりなさい!!
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 ロシアの管制室。メインモニタに帰還後お決まりのロシア語が。この時、カザフスタンは19時12分。夜間に帰還するというのはなかなか珍しいらしい。そうなのか。
 NASATVで中継を観ていたのですが、強風のためか映像がなかなか入って来ず。音声だけ入ってきて、不思議な感じでした。12月、夜、雪も降り、強風…油井さんたちが寒くないように、まずはあたたかいところに運んであげて…中継なんてその後でいいから、なんて思ってました。
 あまりにも眠くて途中で離脱したのですが、その後映像も入ってきて、油井さんがソユーズ宇宙船の外で元気そうにお話しているのを翌日観ました。お元気で何よりです。

sorae.jp:「ソユーズTMA-17M」宇宙船、着陸に成功―油井さんら3人の宇宙飛行士が搭乗
「ただいま。体調は大丈夫です。重力を感じます。寒いけれど、みなさん大丈夫ですか?宇宙も素晴らしいけど、地球も素晴らしい。冷たい風が心地よい。ゆっくりシャワーでも浴びたいが、ツイッターをフォローしている人がたくさんいるので、発信していきたい。」

 帰還後の油井さんのコメントなのですが、記者さんたちを気遣ったり、ツイートしたい…と仰っているあたり、マメで律儀な油井さんらしいです。

 ISSから、打ち上げ前と変わらず、ほぼ毎日のようにツイートを続けた油井さん。そのツイートの数々をまとめたものがありました。
Togetter:数々の貴重な映像ありがとうございました! 宇宙飛行士・油井亀美也さんによる宇宙滞在142日間の画像ツイートまとめ
 毎日、地球やISSから見える星空、ISSでの暮らしで感じたことをツイートし続けてきた油井さん。ISSってこんなところだよ、ISSからみえる地球や星空はこんな感じだよ、と沢山の画像と文章で、多面的に伝えてくださいました。毎日油井さんのツイートを読んで、地球の美しさだけでなく、台風などの荒々しさも実感したり。
 また、宇宙開発の現実について真摯なツイートをされることもありました。日本がISS計画に参加していること、「きぼう」という実験棟を持っていてそこで様々な実験をしていること、日本の宇宙飛行士として日本の人たちに何を伝えられるか…そんなお気持ちが伝わってくるかのようでした(深読みかもしれませんが)。これを撮りたくて、皆に見せたくて…と夜更かしして撮影、ツイッターにアップしていることもしばしば。多忙なスケジュールで毎日お疲れのはずなのに…睡眠・休養第一、身体第一、健康第一でお願いします、無理はしないでください!!と思いつつ、そんな気持ちで撮影された地球の画像が自分のPCや携帯に届くことが、とてもありがたかったです。

 油井さん、ありがとうございます!

無事に地球へ着きました!着陸直後から、平衡感覚をテストする実験をしていましたので、ツイートが遅れてしまいました。でも、素晴らしいデータが取れました。今日はまず、応援して下さった方々にお礼を申し上げたいと思います。また、私と一緒に仕事をしたチームを本当に誇りに思います!
油井 亀美也 Kimiya.Yui (@Astro_Kimiya) :2015年12月12日3:09

 帰還後のツイートがこれ。やっぱり律儀です…。帰還後もツイートは続いています。現在はヒューストンに戻って医学検査などをしている模様。これからも油井さんのツイートは続きますね、帰還後編として。
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by halca-kaukana057 | 2015-12-13 22:17 | 宇宙・天文

油井さん帰還前にISSを見よう

 お天気が悪く、しばらくISS・国際宇宙ステーションを見ていませんでした。ようやく晴れました。見られました。油井亀美也宇宙飛行士のISS長期滞在中、最後のISS観望になりそうです。明日からお天気は下り坂…。

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 西の空から昇ってきました。これは15秒間の撮影。

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 北の空へ向かうISS.30秒間の撮影です。ISSの軌跡の上に、こと座があります。明るい一等星・ベガと、その下に平行四辺形に星が並んでいます。

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 りゅう座、こぐま座のあたりを通過中。右斜め上の明るい星は北極星です。

 油井さんのISS長期滞在もあっという間です。帰還は日本時間11日22時11分。カザフスタンは寒いだろうなぁ。どうぞ無事の帰還を。ご安全に!
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by halca-kaukana057 | 2015-12-09 22:48 | 宇宙・天文

「あかつき」の夢叶う、そしてここがスタートライン

 金星探査機「あかつき」が金星周回軌道に投入できたかどうか、発表の日がやってきました。18時から記者会見。さてどうなった…

JAXA:金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入結果について
 近金点高度約400km、遠金点高度約44万kmの楕円軌道約を、13日14時間の周期で金星の自転と同じ方向に周回する軌道に載りました!!
 投入成功です、おめでとうございます!!
 早速金星の画像も届きました。カメラも正常、きれいに撮れています。

 記者会見前にNHKで速報テロップが流れたのですが(いいのか?)、それを見て嬉し泣きしてました…。5年前の失敗、姿勢制御のスラスタで投入できるのか、機体のダメージもある、不安要素はたくさんありました。それでも、5年越しでの悲願達成。おめでとうございます!!本当に嬉しいです。

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 ということで、あかつき桃ネクターで乾杯です!
 「投入」にかけて、豆乳で乾杯、豆乳料理を食べている人もw実際、プロジェクトサイエンティストの廣瀬さんのお宅では、周回軌道投入前日の夕飯は豆乳鍋だったそうです…wこれからは豆乳も宇宙ファンの間で愛飲されそうですw

 金星に到着して、これからが本番です。ここがスタートラインです。約3ヶ月間、5つのカメラで初期観測を行い、また軌道も9日の周期で金星を周回するものに徐々に移行していくそうです。これからの運用も、どうぞご安全に!

 ちなみに、今朝は晴れていて、東の空に金星も見えました。
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 そばに月もいました。今朝は、あの金星のそばに「あかつき」がいますようにと祈る気持ちでいましたが、これからは「あかつき」があそこにいてがんばっているんだと、金星を見る度に思えます。金星は2月ごろまで、明け方に東の空に見えます。ひときわ明るいのですぐにわかります。金星を見て、「あかつき」を応援、見守り続けましょう!

 あと、この曲も…。2013年のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートで演奏されて知った曲。ヨーゼフ・シュトラウス作曲、ワルツ「金星の軌道」op.279(Hesperus-Bahnen. Walzer).
Josef Strauss - Hesperus-Bahnen, Walzer op.279

 「あかつき」が金星の周りをワルツを踊るように回っている様をイメージします。
・過去記事:ヨーゼフ・シュトラウスのワルツ「金星の軌道」…何故「金星」の「軌道」?
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by halca-kaukana057 | 2015-12-09 22:36 | 宇宙・天文


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)

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