<   2006年 08月 ( 12 )   > この月の画像一覧

北国の女、南の島へ行く ~限りなく青い空と海へ

 私は冬生まれで北国育ちの、根っからの北方・冬型人間である。今まで行った事のある一番南の場所は京都。そんな私に南の島なんて、どんなものか想像すら出来ない。しかし、なんと沖縄に旅行に行くことになった。大学時代の友達が沖縄に住んでいて、彼女のところに遊びに行くことになった。ガイドブックを見ても、こんなところが日本とは思えないのに(かつては日本ではなかったけれども)。そんな沖縄で見たこと、考えたことをテーマ別に思い出して書いてみる。


*****


 まず、沖縄に行くには飛行機に乗らないとならない。実は飛行機初体験の私。関東に住むもう一人の友達と羽田で待ち合わせをして搭乗。手荷物検査だの、飛行機は少し面倒だ。無事離陸して約2時間後、窓の外に青い海が見えてきた。明らかに私が普段見ている海の色と違う。

 そして沖縄上陸。暑い!!沖縄の友達と合流して早速観光へ。まず向かったのが沖縄本島南部・玉城村にある垣花桶川(かきのはなひーじゃー)。そこから臨んだ海がこれ。
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 何ですかこのコバルトブルーは!!しかも真っ青ではなく、エメラルドグリーンや濃い青など、グラデーションがとてもきれいだ。信じられない。

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 その垣花桶川の湧き水。ブルグミュラー「清い流れ」が頭の中を流れていました。

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 次はきれいな夕焼けを。那覇空港近くの瀬長島から。まさに南の島の夕焼け。太陽が降りていく様子をゆっくり見ることができました。

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 次は2日目に向かった北部にある水納島(みんなじま)。渡久地港から高速船で15分ほどで着きます。ここで泳いだのですが、普通の海水浴場のはずなのにサンゴが生えている。そしてそのサンゴの周りには魚たちが。エンゼルフィッシュやら、クマノミやら、青い小さな魚やら、その日その前に行った「美ら海水族館」で見た魚が目の前に。すごい。こんな近くで南国の魚たちに会えるなんて。

 沖縄は植物も見たことの無いものばかり。街路樹はヤシの木だし、他の木も違う。その木々の葉の色も本州のものと随分違う気がする。とにかく美しい沖縄の自然。植物図鑑を持って街を歩きたいぐらいだった。
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by halca-kaukana057 | 2006-08-30 22:16 | 旅・お出かけ

冥王星雑感 ~そう言えば野尻抱影…

 冥王星外し、惑星数8に 国際天文学連合が新定義


 にぎわっている冥王星関連のニュース。詳しいことは国立天文台のサイトでどうぞ。まず、惑星の定義がこうなった。

(1) 太陽系の惑星(注1)とは、(a) 太陽の周りを回り、(b)十分大きな質量を持つので、自己重力が固体に働く他の種々の力を上回って重力平衡形状(ほとんど球状の形)を有し、 (c) その軌道の近くでは他の天体を掃き散らしてしまいそれだけが際だって目立つようになった天体である。

(2) 太陽系の dwarf planet とは、(a) 太陽の周りを回り、(b)十分大きな質量を持つので、自己重力が固体に働く他の種々の力を上回って重力平衡形状(ほとんど球状の形)を有し(注2)、(c) その軌道の近くで他の天体を掃き散らしていない天体であり、(d)衛星でない天体である。

(3) 太陽の周りを公転する、衛星を除く、上記以外の他のすべての天体(注3)は、Small Solar System Bodies と総称する。

注1: 惑星とは、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8つである。
注2:基準ぎりぎりの所にある天体を dwarf planet とするか他の種別にするかを決めるIAUの手続きが、今後、制定されることになる。
注3:これらの天体は、小惑星、ほとんどのトランス・ネプチュニアン天体(訳注1)、彗星、他の小天体を含む


 うーん、つまり小さすぎる冥王星は惑星として認められないということ。冥王星は今後「矮惑星」と呼ばれることになる。今後、この「矮惑星」にどの天体を入れるのかが大変になりそうです。 

 ところで、「冥王星」と言う名は天文(てんぶん)学者・野尻抱影(のじり・ほうえい)によるもの。冥王星が発見されてすぐ、昭和5年10月「科学画報」誌にて「冥王星」の名を提案した。その画像がこれ(Yahoo!ニュースより)。だが、「理科年表」で「冥王星」と言う名が使われたのは昭和22年。素敵な名前なのになぁ。ちなみに中国や韓国など漢字を使う国でも「冥王星」と書くのだそうだ。

 惑星から格下げはされてしまったが、冥王星の存在には何も影響しない。「さよなら冥王星」なんて言っているメディアや科学館があるらしいが、冥王星はなくなりませんから。矮惑星になっても名前はそのまま冥王星。野尻抱影の功績が変わるわけでもなし…。

 とはいえ、科学の定義が変わる瞬間に生きているのは、何だか嬉しい。



アマゾンで野尻抱影の本を検索
 

 あと、野尻抱影の本は私の愛読の書です。「新・星座巡礼」「星三百六十五夜」「星と伝説」等々。星と文学をこんなにきれいな言葉で表現できる人は野尻抱影と宮澤賢治ぐらいだと思う。







trackback for:「きゃべつ畑のかなた:☆ Demote Pluto ☆」
まぐさんよりトラックバックをいただきました。
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by halca-kaukana057 | 2006-08-25 22:11 | 宇宙・天文

[クインテット]待ってました!コンサート新曲

 新年度が始まったのに、コンサート新曲が来ない来ないと待ちくたびれていた私。まさか今年度は新曲無しなんて無いよね…と思っていたら、ようやく今日新曲が!
マスカーニ作曲「歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』より間奏曲」
 オペラは知らないけど、この曲は聴いたことはある…。でもよく知らない。ちゃんと聴いたこともない。と、言うことで調べてみた。

 ピエトロ・マスカーニ(1863~1945)はイタリアの作曲家。有名なのはなぜかこのオペラだけ。「Cavalleria Rusticana」とは「田舎の騎士道」と言う意味。イタリア人小説家の同名小説をオペラ化した。恋人をめぐる三角関係による、血なまぐさい決闘の物語。詳しくはウィキペディアならびにこのへんが詳しい。

 今回は演奏前のタイトルテロップに注目。いつもは普通にスーパーを出すのに、今回は観客(ハッチポッチ・ステーションのチケット・タベルノスキー君?)が持っているコンサート演目のアップ。しかも、下の方に英語でもタイトル、ならびに作曲・編曲も書いてある。↓下記のように。
Cavalleria Rusticana,opera
composition,Mascagni
arrangement,Akira

これはユニーク。編曲方は…って、原曲をちゃんと聴いたことがないので何とも言えないが弦主導。こういう曲はやっぱり弦楽器の伸びやかな音がいい。


 今日コンサートで新曲ということは、きっと木曜も新曲のはず。今度は期待しよう。楽しみ。あと、昨日の「浜辺の歌」が良かった。シャープ君の声が合う。「原始時代にウェルカム」も楽しい。フラットさんが一番原始人の格好が似合うと思うのは私だけではないはずだ。
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by halca-kaukana057 | 2006-08-22 21:03 | Eテレ・NHK教育テレビ

[ブルグミュラー25カップ]シュタイヤー舞曲・現状と悩み

 先日の「なぐさめ」のイラストの記事で、ブルグカップ用の「シュタイヤー舞曲」を今週中にアップする予定と言いましたが、どうも実現できそうにありません。ごめんなさい。というのは、困っている点がいくつかあるから。まず、現状の演奏をお聴きください。→

<改善したい点その1:ミスタッチが減らない>
 練習が足りないのか、これが限界なのか、とにかくミスタッチが減らない。いつも間違いそうになるところと、突然のミスタッチの2種類があるようだ。


よく間違うところは上記2箇所。音が跳躍するところが苦手。気をつけて弾くようにして、少しは減ってきたけれど突然のミスタッチがなかなか減らない。ノーミスで弾きたい…。皆さんはミスタッチを減らすためにどんな練習をしていますか?

<改善したい点その2:テンポをどうする>
 ゆっくりにしたいところ、早くしたいところと考えて練習してみたものの、表現がオーバーすぎないか?とか、あまり手を加えすぎたら良くないだろうとも思う。

<改善したい点その3:強弱が思うように出ない>
 小さな音で弾くのって難しい。小さい音で弾いたつもりでも、録音を聞いてみるとぜんぜん変わっていない。困った。

 と、主に困っている点はこの3つ。なにかいいアドバイスがあれば是非コメントください。アップは9月上旬の目標にします。
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by halca-kaukana057 | 2006-08-18 22:10 | 奏でること・うたうこと

おかいつ的楽器の話

 今週のおかいつは夏休みスペシャル音楽会。おかいつの歌を作っている作曲家さんも登場して生演奏で歌うのがメイン。おかいつで生演奏は貴重。さらに作曲家さんがどんな人か知ることも出来るので貴重。夏休みならではの企画です。

 その中で、演奏に使っている楽器を紹介するコーナーも。トランペットやヴァイオリン、フルートあたりは子どもも見た事がある楽器のはず。しかし、ヴィオラだのファゴットだのちょっとマニアックな楽器まで紹介されていた。これはすごい。オーケストラのコンサートを聞きにいくか(大体は幼児入場不可なんだけど)、家族がその楽器を演奏することができるかしないとそんな楽器たちにはなかなかお目にかかれない。おかいつも面白いことをやるなぁ。しかも、弦楽四重奏でヴィヴァルディの「春」。…おかいつじゃなくなってる。

 ところで堀井勝美さんの回の最後、「スプラッピスプラッパ」の生演奏バージョンには驚いた。この曲、まず生で演奏されることは無いでしょう。演奏者の皆さんも楽しそう。そのうちオーケストラの演奏でおかいつコンサートなんてやってくれませんかね。

 ところで、この堀井勝美さんの回でサックスを演奏していた人、もしや…と思ったらやっぱり平原まことさんでした。平原綾香さんのお父様でサックス奏者、アキラさんの大親友で「クインテット」でフラットさんのクラリネットを時々担当していらっしゃる方。録画しておいて良かった。

*****

 先月はおかいつの歌まとめを書くことが出来ず無念。月歌の「ただいま、ママ」に関してここで感想を。

 私が子どものころ、毎日がこんな感じだったと思い出した。帰宅後、幼稚園・学校であったことをとにかく母に話していた。この歌では楽しかったことがメインだけれども、悔しかったこと、悲しかったこと、残念だったこと…とにかく何でも。そんな懐かしさを誘う歌。これはどちらかと言うと大人向けな歌かも。いや、今おかいつ世代の子どもたちが大きくなってこの歌を思い出すのだろう…多分。
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by halca-kaukana057 | 2006-08-18 21:29 | Eテレ・NHK教育テレビ

好きなものは好きだと言いたいのに

 私は何でも、「嫌い」と断言するのが苦手だ。もしかしたら共感できるところがあるかもしれないと期待する。そのものに対してあまり好ましく思えなくても、そこで切り捨てたくないからだ。

 だから、誰かが何かに関して「嫌い」と言うのを見ると、とても複雑な気持ちになる。特に自分が好きなものに対してそう言われたら、本当に困ってしまう。「嫌い」と言うのはその人の価値観によるものだからどうしようもない。価値観は比べようがないし、どちらが優れているとも劣っているとも言えない。その人と論議する気もない。ただその人の好みが自分の好みと異なることを知ってがっかりするだけだ。それだけのことなのに、とても複雑な気持ちになってしまう。その人の意見を受け入れられない自分。自分の好きなことを否定されたような感じになる(決して否定した訳ではないことはわかっているけれど)。

 私が好きなものを、他の誰かが「嫌い」と言う。その時、私の気持ちは揺らぐ。私は間違っているのだろうか、読みが甘いからだろうかと考えてしまう。こんな時、どんなに人に何と言われても好きだとはっきり主張できるようになりたい。誰かの意見で好みをコロコロ変えることはしたくない。誰かはこんな意見を持っているのに対して、私はこう思う。相手の意見や価値観を尊重しつつ、自分の思いも主張する。とても難しいけれども出来るようになりたいと思う。そして自分の好きなものを嫌いと言う人に対しても、嫌な奴と断言したくない。私はそれだけの情報で人を判断できるだけの立場にいる人間ではないし、その人に対してもどこか共感できるところがあるかもしれないと期待したい。難しい。でも、大切なことだから実行したいと思う。


 丁度下記の記事を読んだのと、こう思うきっかけとなった出来事があったので書きました。
「heartbreaking.:多面体の一面のみを見て、その人物に失望するのは馬鹿げている。」

こちらのブログは考えさせられることが多く愛読しております。
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by halca-kaukana057 | 2006-08-16 22:16 | 日常/考えたこと

イラストでブルグミュラー 「なぐさめ」編

 ブルグ25カップも盛り上がっております。私の担当する「シュタイヤー舞曲」もうしばらくお待ちください。今週中にはアップできる…はず。その待っている間、YUさんさおっちさんが企画した「25枚の展覧会~音楽と絵の相乗効果~」の方をお楽しみください。ブルグミュラーの曲をテーマに絵を描く企画です。どうやら以前「人形の夢と目覚め」ドリーカップで私がドリーの絵を描いたのが発端だったようで…。

 今回私が描いたのは、第13曲「なぐさめ(コンソレーション)」。
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曲の穏やかさ、かつころころと転がる軽やかさから、何故か犬を想像してしまった(「子犬のワルツ」か?)。で、落ち込んでいる少女のそばにやってきた犬との一コマを絵にしました。

 まだ何作か描いてみる予定です。ところで絵の方はかぶっても可?

予告
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by halca-kaukana057 | 2006-08-15 21:20 | イラスト・落描き

根をもつこと、翼をもつこと

「根をもつこと、翼をもつこと」(田口ランディ、新潮文庫、2006、単行本は2001年晶文社より刊行)


 いきなりで申し訳ないが、私は強い論調の毒舌女性作家が苦手だ。誰に対しても物怖じせず自分の言いたい事をはっきりと主張とする。その姿勢に異論はないのだけれども、ただ気合がいいだけで何だかなぁと嫌になってくる。また、インターネットを中心に活動している作家の作品もあまり読まない。それで、田口ランディもそういう作家だと思って敬遠してきた。名前も変わっているし、よくあるティーンエイジャーに人気の、私が苦手とする作家なのだろうと勝手に思っていた。先日、本屋をうろうろしていてこの本が目に留まった。帯の「世界は複雑だけど、それでも希望はある!わかったことにしないで考え続けたい。」という一文におや?と思った。田口ランディってどういう作家なの?ちょっと立ち読みしてみて、思い違いをしていたことに気がついた。と言う訳で、先入観を払拭するべく読んでみた。



 原爆やその被害者、原爆を題材とするアーティスト、水俣病、放射能事故、屋久島ルポ、身近な人のこと…とにかく題材が多岐に渡っている。日本中、時には海外へもあちらこちらへ歩き、人と出会い、考えて考え抜いて、思考が及ばず落ち込んでも深く深く考える。自分がどんなことを書きたいのかわかっていて、考えの偏りも自覚しているがそれでも書く。まずその姿勢に共感。自分の感情や想いを細やかな言葉で表現していく。作中の「船送り」というタイトルの作品の中で、内藤礼さんというアーティストのことを紹介している。彼女の作品の一つを見たランディ氏は、真っ白な紙の中にやっととても淡い円が描かれているのを見ることができた。「半端な覚悟では見ることすらかなわぬ」(45ページ)作品。ランディ氏も色鉛筆で淡い線を描いてみたが、どうやっても簡単に見えてしまう。ランディ氏は色鉛筆では淡い線を描くことは出来なかったけれども、文章では淡い世界を描いていると私は感じた。この本も「半端な覚悟」では読むのが大変だった。取り上げる問題は深刻であり考えも深すぎて、頭がついていけなくなる。それでも諦めずに読んでいくと、ハッと思う部分がいくつも出てくる。あまりにも多くて、ここじゃすべて書ききれない。

 「あの世の意味、この世の意味」の一節で精神科医・加藤清さんの言葉が書かれている。 「じっと、その事象を観続けていると、だんだんと、事象の背後にある意味が観えてくるものです。」(219ページ)「背後の意味」を探し続けるランディ氏。私ももっと考え続けたい。私は作家ではないし、文章に関しては全くのアマチュアだけれども、思考する人間として考え続けたい。そう思う。「文庫版あとがき」にある、「がんばらない、あきらめない、わかったことにしない」(329ページ)。この姿勢で「背後の意味」をじっと観続ける。簡単に出来ることではない。こういうことに挑んでいる人をすごいと思う。

 この本1冊で田口ランディの見方が大きく変わってしまった。エッセイだけじゃなく、小説も沢山書いているのだそうだ。こうなったら読むしかない。



 と思ったのだが、公式サイトを見てみようと検索したら、小説の盗作事件に関するサイトのほうが出てきた。盗作で2つの作品が絶版になってしまったのだそうだ。さっきまで先入観無しでいいなと読んでいたのに、何かその感動が壊れてしまった思いだ。

 ランディ氏の人間性を問うサイトも多い。この本の中にも猫を虐待したとか、部屋はゴミだらけという記述があった。それは問題である。でも、彼女が自分の弱さを表に出して葛藤する姿を文章にしていくのなら、むしろ私はそれを読みたいと思う。自分の弱さに妥協せず、開き直らずに自己を見つめていくのなら。私はこの本しか読んでいないので、ランディ氏の考え方や価値観をまだよく知らない。盗作や問題とされている人間性だけで判断するのは、まだ早いと感じるのだ。

 だからこそ、自分の言葉で語って欲しいと思う。たとえ売れなくても、受けなくても。自分が追求したいテーマがあるのだから、それを自分なりに見つめていって欲しい。「自分の言葉」を出すのは凄く難しい。私も時々ブログの記事で困ることがある。自分の意見を、思ったことを適切な言葉で表現できているか。素人でもこんなに困るのだから、物書きを職業とするプロなら尚更のことだ。一方でプロなんだからちゃんと書いてくれとも思う。プレッシャーはあるだろう。それもプロゆえだ。今じゃ素人でも人気ブログともなれば、毎回の記事に注目が集まる。その期待に押しつぶされてブログをやめてしまった人もいる。プロであれアマであれ、文章には悩む。それは皆同じ。だからこそプロならプロなりの文章を磨いて欲しいと思った。
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by halca-kaukana057 | 2006-08-15 20:41 | 本・読書

舘野泉:タピオラ幻景

 この前夏至の日に舘野泉さん演奏のメリカントのピアノ曲を紹介したが、今や舘野さんと言えば「左手のピアニスト」。今までその左手の演奏を聴いた事がなかったので、このCDを聴いてみた。



タピオラ幻景 -左手のためのピアノ作品集2
舘野泉 吉松隆 タカーチュ / エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ

 CDタイトルとなっている「タピオラ幻景」。綺麗…というのが第一印象。「タピオラ」つまりフィンランドの「カレワラ」に出てくる森の神・タピオの領地=森。そのタピオの森をイメージした5つの曲の美しさと不思議な寂しさ。そして、とても左手だけで弾いているとは思えない。いや、左手か両手かそんなことはどうでも良くなってしまった。こういう音楽があって、一人の人間が弾いている。それだけでいい。

 この「タピオラ幻景」を作曲した吉松隆という作曲家、かなり変わっている。シベリウスの第6交響曲を聴いて「こんな曲を作りたい」と作曲家を志した。でも、音大に進んだわけじゃなくほぼ独学で作曲を学び、オーケストラ曲「朱鷺に寄せる哀歌」でデビュー。作曲はパソコンソフトを使っているというあたりも変わっている。著書も多く、イラストは吉松氏本人が描いている(そのヘボ可愛いイラストが好きだったりする)。シベリウス・フィンランドつながりで舘野さんと親交が深く、北欧を思わせる左手のピアノ曲を作曲して欲しいと頼まれたのだそうだ。

 2曲目の「森のジーク」が特に気に入った。3曲目「水のパヴァーヌ」だけはNHK教育「福祉ネットワーク」に舘野さんが出演された時に弾いていた曲。鍵盤の全域を使うので、左手があっちこっちに動く。時々聞こえる低音がいい。

 それにしても全曲を通して不思議な暗さが漂っている。しばらく聴き倒します。

trackback for:「一年365枚:吉松隆 タピオラ幻景/舘野泉(p)」
トラックバックをいただきました。本当に詳しいです。
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by halca-kaukana057 | 2006-08-13 21:54 | 音楽

いつかは弾きたい曲を無謀にも並べてみよう

 留衣さんやこーじさんのブログで面白いものを見つけました。

「おとのく:帰ってきた弾きたい曲ランキング」

 自分の弾きたい曲をブログに書いて、日々の練習の刺激にしようというこの企画。私もやってみます。ランキング形式ではなく、とにかく弾きたい曲を並べてみます。どれも同じぐらい弾きたい曲なので…。

シベリウス「樅の木」op.75-5
 順位はつけないといいましたが、この曲だけは別格。弾きたい曲ナンバーワン。一位がショパンでもなくリストでもなく、ラフマニノフでもモーツァルトでもベートーヴェンでもなくて申し訳ありません…。やはりフィンランドクラシック好き・シベリウス好きとしてはこの曲はどうしても弾いてみたいのです。誰に何と言われようと。冬の森を思わせるあの静けさを表現するのはかなりの練習と読み込みが必要かと。それでも弾きたい。同じ作品番号の「孤独な松の木」op.75-2も素敵なんです。

シューマン『子供の情景』より第1曲「見知らぬ国ぐに」op.15-1
 このブログではお馴染みの曲。今の私のレベルではちょっときつい。聴いている分にはそんな難しい曲と感じないのに、楽譜を見るとわからない箇所がいくつも。独学では無理かなぁ。同じくシューマン作曲『森の情景』より第1曲「森の入り口」op.82-1も弾いてみたい曲。これも難しいんだろうなぁ、楽譜が。

シューベルト「楽興の時」第3番D.780 op.94-3
 これもかなり好きな曲。哀しげだけどどこかチャーミング。左手に結構苦戦しそう。

グリーグ『抒情小品集』より「アリエッタ」op.12-1
 北欧好きとして外せない一曲。グリーグといえばピアノ協奏曲?…無理です。この曲の楽譜は「見知らぬ国ぐに」と似ている。どちらかが弾けるようになれば、両方弾ける様になる…かも。

モーツァルト「トルコ行進曲」(ピアノソナタ第11番イ長調第3楽章 k.311)
 ご存知トルコ行進曲。とにかく楽しく弾いてみたい。これも左手に苦戦しそう。

ショパン 前奏曲第15番変ニ長調「雨だれ」op.28-15
 ようやく出てきたショパン。私が持っている音楽の友社の楽譜集には、初級で載っている。本当に初級なの?これ?どう考えても上級に見えるのですが。あの同音連打はきつい。
 ショパンはエチュード第12番ハ短調「革命」op.10-12と同じくエチュード第23番イ短調「木枯らし」op.25-11も弾きたいけど、限りなく遠い目標です。

ブルグミュラー「タランテラ」op.100-20
 ブルグミュラー25の練習曲の20曲目。限りなく近い目標。ドラマチックで好きです。19曲目「アヴェ・マリア」もいいなぁ。オルガンっぽくて好きです。

マリー「金婚式」
 「クインテット」で一聴き惚れ。原曲はちょっと雰囲気が違うけど、あんな感じを出せたらいいなぁ。ピアノ一台であのふんわりとした感じを出すのは至難の業だと思うけど…。とりあえずシャープ君のトランペットをイメージしたい。

ブラームス「間奏曲」変ホ長調op.117-1
 ブラームスなんてマジで難しいだろう。楽譜も見たこと無いのに無謀なことを書いてみる。


 以上10曲(キリがいい数で終わってよかった)。実現できそうな曲からトライするつもりです。来年、このうちの何曲かは弾けるようになった曲になっていればいいなぁ。
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by halca-kaukana057 | 2006-08-10 21:28 | 奏でること・うたうこと


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)

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