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空色勾玉


「空色勾玉」(荻原規子、徳間書店、1998)

 留衣さんに教えてもらった本。古代日本神話をベースに展開する「勾玉」シリーズ第1作。以前からタイトルは聞いたことはあったがあらすじが良く分からず読まずにいたのですが、各国神話比較として読むことに。


 高光輝(たかひかるかぐ)の大御神と闇御津波(くらみつは)の大御神が天と地に分かれ憎み合うようになった時代、高光輝の大御神は闇御津波の大御神が生んだ豊葦原の八百万の神を一掃するべく、照日王(てるひのおおきみ)と月代王(つきしろのおおきみ)の2人の御子を地上に配し、戦わせていた。その高光輝を崇拝する羽柴の村に暮らす少女・狭也(さや)は、幼い頃火事で両親を失い、この羽柴の村に引き取られ育てられた。

 祭りの日、楽人として呼ばれた鳥彦という少年と仲間は、狭也が闇御津波の大御神に仕える「水の乙女」の継承者であることを告げる。物心ついてから高光輝を信仰し、月代王を慕ってきた彼女にとっては信じられない話だった。彼らは狭也に水の乙女の印である水色の勾玉を手渡し、その場を去る。その鳥彦たちと別れた後、泣いていた狭也を見つけたのは月代王だった。水の乙女で狭也の前世にあたる狭由良姫に恋した月代王は狭也を見て一目で狭由良姫の生まれ変わりであることに気づき、輝の御子に仕えるものとしてまほろばに来ないかと言う。村でも居場所がなく、闇の一族といわれても信じられない狭也は答えを求めて月代王について行くことにする。しかし、村娘だった狭也にはまほろばでの暮らしは窮屈で矛盾したものであり、次第に狭也は自分が闇の氏族の一人であることを自覚していく。そして、まほろばに忍び込んで大祓いのいけにえとして捕らえられてしまった鳥彦を助けるため、御所の中心へ忍び込んだ狭也は高光輝の御子の一人である稚羽矢(ちはや)に出会う。




 物語のスケールがとても大きく、まさに神話歴史もの。物語が大きくて上手くまとめられそうにもないのだが、光と闇の対立というファンタジックなテーマを柱に、狭也と稚羽矢のお互いへの想いと葛藤がドラマティック。しかも、普通のファンタジーなら「闇=悪」のはずなのにこの物語では少し違う。輝の一族は不老不死で変化することは無い。信仰するのは高光輝の大御神のみ。一方、闇の一族は死ぬがその後生まれ変わる。信仰するのは闇御津波の大御神は勿論だが、彼女が生んだ八百万の神も同じように信仰する。読んでいくとその違いがはっきりと見えてくる。何となく輝の一族は絶対的な存在の唯一神信仰で、闇の一族は多神教のような感じ。

 物語は「古事記」に基づいてはいるが、あとがきによれば必ずしもそうではないのだそうだ。確かに、高光輝の大御神はイザナギ、闇御津波の大御神はイザナミ、照日王・月代王・稚羽矢は、アマテラス・ツクヨミ・スサノヲを連想させるけれどもちょっと違う。神話そのものでないところが、また神秘的で魅力的だと感じる。

 狭也と出会った稚羽矢が外界を自分の足で歩くことで知り、お互い成長してゆく過程を楽しむもよし、狭也の恋物語として読むのもドキドキする。ジュニア向けなのにこんなに内容が豊かで面白い作品があったとは。続編の「白鳥異伝」「薄紅天女」も読む。
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by halca-kaukana057 | 2006-11-29 21:58 | 本・読書

ふたつのスピカ 11


 毎度お馴染み「ふたつのスピカ」11巻が出ました。

「ふたつのスピカ 11」(柳沼行、メディアファクトリーMFコミックス、2006)

 突然アスミを訪ねてきた幼馴染のかさね。予備校の講習を受けるために東京に出てきたとかさねは言っていたが、日中公園にいるところを府中野が目撃する。かさねは学校に馴染めず、家出をしてきたのだった。かさねは辛いことの全てを獅子号事故のせいにして逃げてきたとアスミに告げる。それに対して、アスミは「かさねちゃんはほんとうのともだちだから」と言う。
 宇宙学校では夏の課外訓練が始まった。9時間もの船外活動訓練を、開発中のロボット宇宙飛行士と比較されて行うものだった。長時間の作業に苦戦し、ケイたちはロボットに全く歯が立たない。ロボットに勝つ方法はあるのだろうか。


 前半はかさねとの話。何年も会わなくても「ともだちだよ」と言えるアスミの心の広さに乾杯(完敗)。かさねが獅子号事故でひどいやけどを負い、それを子どものころからからかわれコンプレックスとしてきたわけだが、彼女はそれを今自覚する。コンプレックス・劣等感や過去の嫌な思い出にすがって、「自分は不幸だ」と思ってその中に自分を押し込めてしまっているかさね。悲劇のヒロインになりきって、自分を不幸だと思うことは簡単だと私は思う。一方同じように獅子号事故で母を亡くし、左の腕力が弱いアスミはコンプレックスを抱えつつもひたすら空を見続け、前へ進む。アスミの言葉もそうだけど、その態度・行動力・信念は見ていて元気が出る。


 後半の課外訓練。ロボットには出来ない、人間だから出来ることを模索するアスミたち。リアリティあるなぁ。訓練中のハプニングも。何と言っても読みどころはアスミとマリカのこの台詞
わたしは大事な人が守ってくれたものを捨てるような行動はしません(アスミの台詞、MISSION:58、180ページ)

ともだちを貶されたら怒るのが普通でしょ(マリカの台詞、182ページ)


 マリカ…。本当に変わったなぁ…。


 最後に、コミックフラッパー公式サイトにて、11巻表紙の壁紙配布中。こちらからDLできます。
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by halca-kaukana057 | 2006-11-27 22:19 | 本・読書

たいき、修造にしごかれる

 今日から「クインテット」のテーマソングも冬ヴァージョンに。やっぱり冬の歌詞が一番好きだ。そんな最近の教育テレビ鑑賞記録と感想。


【うっかりペネロペ(Pénélope tête en l'air)】
 先週から始まったミニアニメ。青いコアラの女の子・ペネロペのふんわりした日常を描きます。もう可愛いったらありゃしない。まだ3歳のペネロペは、物語の中でいろいろな初めてのことに直面する。幼稚園に行くのに自分で着替えたり、花の種を植えたり…。しかもちょっとドジで観ている側はハラハラする。でも結果オーライ。見逃してしまった回もあるけど、きっと再放送してくれるさ…。
NHKの番組サイト、ならびにアニメ公式サイトも参照あれ。原作者のアン・グッドマンは「リサとガスパール」も手がけている。そう言えば絵柄が似ている。



【あいのて】
 「えんぴつでシュッシュッシュー」。絵を描く時の筆記具の音を音楽にしてしまいました。クレヨンや色鉛筆、マジックなど筆記具の種類、紙の種類、さらには描き方で音も変わる。しかも描いた絵から音が見える。前衛芸術っぽいけど。これはすごい。最後の音楽「ボサノバ・シュッシュ」も良かった。スケッチブックの紙を破る音は、ピアノのグリッサンドみたいだ。
 「うたたうた」の声がいいなぁ。ところで、森迫永依ちゃんは左利きだったのね。
以前書いた関連記事:「あいのて」…“サウンド”を楽しむ



【からだであそぼ】
 先・今週の「たのもう」は松岡修造とテニス。案の定熱血指導でたいきがしごかれています。フライパンをラケットにしたり、胸を張って打つために、別方向から飛んできたサッカーボールをヘディングし、さらにもう一つのサッカーボールを胸で受け、テニスボールをラケットで打つ難易度の高そうな練習をこなすたいき。さらには集中力を養うために、ボールが飛んでくる寸前に計算問題を出されたり…。たいきがたくましくなってきたのは体を動かすだけじゃなく、そのスポーツのエキスパートに精神的にしごかれてきたからかもしれない…。
 せいしろうもそのうちたいきのようになるのだろうか…。
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by halca-kaukana057 | 2006-11-27 21:26 | Eテレ・NHK教育テレビ

「見知らぬ国々」伴奏だけを弾いてみる

 まず、ピアノ練習に関する記事を「音楽」カテゴリーから「ピアノ独学」カテゴリーへ独立させました。これには色々考える事があったのですが、まだ言葉がまとまらないので後々書こうと思います。



 最近のピアノ練習状況報告。

【ブルグミュラー】
 「せきれい」は保留しておくことにして、現在「ブルグミュラー短調キャンペーン」を一人で勝手に開催中。かつて弾いたけどもう一度やり直したい「別れ」と「バラード」に取り組み、終了後は「甘い嘆き」に進む。どれもブルグ25には少ない短調の曲。短調好きとしてブルグ25は短調の曲が少ないのが残念なのだが、少ない分どれも素敵な曲ばかり。でも、これまで録音してきたのはなぜか長調の曲が多い。これは短調好きとして寂しい事実。ということで短調の曲の録音を増やすべく、また短調に合う表現力を磨くために短調の曲を続けて録音しようという企画です。現在は「バラード」。どうも右手の和音がきれいに出ないのです。



【シューマン:「見知らぬ国々」】
 両手でゆっくりと全パート合わせて弾けるようになりました!これからもっとスムーズに弾けるようにがんばる。

 この曲は一度両手で弾いてみたのですが、伴奏部分を暗譜できておらずひどい状況だったため、低音部・中音部の伴奏部分のみをしばらく練習していました。

その演奏がこれ:♪見知らぬ国々 バス&アルト伴奏のみ
(ただし、反復は省略)

ちょっと危なっかしい演奏ですが、今はもう少しまともになっている(はず)。出来ればシューマンイヤーの今年中にある程度形にしたいけど、どうだろう。

 そう言えば、今年はシューマン没後150年だったが4年後2010年は生誕200年!(1810年生まれ)。しかし…、シューマンと同い年のショパンも2010年に生誕200年。今年はモーツァルトの陰に隠れがちだったのに、生誕200年でもショパンの陰に隠れてしまいそうな…。かなり不憫。ショパンに比べれば私はシューマンが好きなので、2010年は全力でシューマンを応援します。4年後にはもっといろんな曲を弾けるようになっていればいいな。

 関係ないが今観ていた「N響アワー」で、シューマン作曲「謝肉祭」第13曲「ショパン」を何とファゴットで演奏していた。ファゴットの音色は好きだ。
※上記曲名間違い。正しくは歌曲集「ミルテの花」より「君に捧ぐ(献呈)」。



【マリー:「金婚式」】
 こっちはそれほど進歩なし。シューマンを優先してこっちは後回しにしようかと考えたが、後回しにしたらまた弾けなくなってしまうのではないかと不安になり、少しずつでも続行することに。それでも、左手和音で迷うのが少なくなってきたかな?

 この曲にはトリルとアルペジオが出てくるのだが、実はどちらも私は初めて。トリルは「ただ単に隣同士の音を速く弾けばいいんじゃないの?」と思ったが、侮るなかれ。私が愚かでした。結構難しい。ギクシャクしてしまう。恐るべしトリル!!
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by halca-kaukana057 | 2006-11-26 21:12 | 奏でること・うたうこと

氷山の下に隠れているもの

 みなみさんのブログを読んで、色々考えたことを。

「ゆっくり弾こう:何を聴きに行くんだろう」

 この話はとある音楽コンクールを聴きに行こうとしているある人の会話に始まる。その人たちの会話の部分で私もみなみさんと同じ疑問を抱いた。
「え? なんで1次から行ってるの?すごいねー! なかむらともこさんだっけ?だれだっけ?も来てるんだよね?」
(中略)
会場につくと満員。 座る席もほとんどなし。2次1次はガラガラだったのに、3次になると満員になるの?
この人たち何を聴きに来てるんだろう。選抜された卓越した演奏だけ聴きたいの?
(中略)
お上手な演奏だけを聴く人たち。 何を求めているのか私には分からない。

 この引用した部分だ。勿論、3次には選ばれた人しか出られない。みなみさんによれば、1次ではミスだらけの演奏をした人もいたようだ。確かに、「上手い」演奏は聴きたい。卓越した技巧や表現をこの目で見、この耳で聴きたい。でも、ミスだらけの演奏は聴く価値がないと言い切ってしまっていいのだろうか。



 ちょっと話は変わるが、先日感想を書いた重松清「小さき者へ」に収められている「三月行進曲」にこんな部分がある。少年野球の監督をしている主人公が、チームの少年3人を春の選抜が行われる甲子園につれて来た。開会式が始まり、選手たちが入場してくる。そのシーンを主人公は子どもの頃から何度もテレビで見た。甲子園で見るのは初めてだ。その入場行進を見ながら、主人公は子どもの頃に思ったことと今考えることが違うことに気がつく。

 子どもの頃は行進する選手しか見ていなかったが、大人になった今は甲子園に来ることが出来なかった選手たちのことを思う。行進する選手一人一人を食い入るように見ながら、この場にはいない何万人もの選手の姿を思い浮かべる。

 その時、主人公たちの後ろの席にいた応援団に気がついた。出場している代表校の応援団だ。行進している選手と同じユニフォームを着た、ベンチ入り出来なかった選手たちもいる。彼らを主人公が連れてきた少年の一人・ジュンは見つめていた。ジュンは力のあるピッチャーだが意地っ張りで人の失敗を許すことが出来ない。いつもの彼ならばベンチ入りも出来ないくせに盛り上がるな、と言うのだろうが今日は何も言わなかった。




 甲子園に来ることが出来るのは、ほんの一握りの選手たちだけ。その中からさらに、ベンチ入りできる選手が選ばれる。野球だけじゃない。スポーツであれ、音楽であれ、ブログであれ…、何であれひのき舞台に上がることができるのはほんの少しの人間だけ。負け、苦汁をなめる人々の方が明らかに多い。水面上に見えている部分の下には、とても大きな部分が隠れている。では、その氷山の下に隠れている人々の持つものは大したことがないのだろうか。彼らの努力は水の泡なのだろうか。

 私はそんなことはないと思う。技術は劣っていると言われても、至らない部分ばかりでも、時にハッとさせるプレーや演奏をする人、文章を書く人だっている。苦しみもがきながらも、心を打つメッセージをこめて試合や音楽、文章などに打ち込む人もいる。そういう人が、氷山の下に隠れている。一つのものさしだけでは判断できないものが、氷山の下に埋まっている。私も知ることのない何かが。それを発見する機会があるのに、無視し見過ごすのはもったいないと思うし、残念に思う。


 先日「クインテット」に見る演奏者の苦悩についての記事で「私は人間の感情がこもった演奏が聴きたい」と書いた。勿論、3次・本選に残るような演奏者の演奏に感情がこもっていないわけではない。きっと表現力豊かな演奏から、満ち足りた演奏者の感情を感じることが出来るのだろう。でも、1次で落ちた人、もしくはこのコンクールに出ることが出来なかった演奏者たちが感情のこもった演奏が出来ないとは思わない。ミスだらけの演奏からだって、その演奏者が今感じているであろう不安と焦りが強く伝わってくるはず。演奏者としては未熟かも知れないが(それは私が判断することじゃないが。そんな判断を私が下せるとは思わないし、言い切りたくない)、一人の人間として音楽を通じて何かを伝えたいと強く願っている想いを私は受け取りたい。


 氷山の下に隠れているものを全て見るのはとても難しい。でも、出来る限り触れていきたい。そしてその見えないものを見るために、感覚を研ぎ澄ませたい。


 そのためには、知ったかぶりとか、知識だけを振りかざして考えたことは何にもないとか、そういう見栄をはるようなことはしたくないなぁ。大多数の意見に流されたり、誰かが貶していることに同調して見下し自分を偉そうに見せることとか。評論家ぶることも。時々、そういうことをしようとしている自分もいることがあると認める。そんな時に、この記事のことを思い出したい。




<関連記事>
「小さき者へ」
消化しきれていないが、その先日書いた感想。
「クインテット的、演奏者の苦悩」
NHK教育テレビ「クインテット」のヴァイオリニスト・アリアさんに見る、演奏者が感じるであろう苦悩と、それを反映させた演奏について考えたこと。ただし、深読み気味。
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by halca-kaukana057 | 2006-11-25 16:44 | 日常/考えたこと

クリスティアン・テツラフのヴァイオリン バルトーク篇

 バルトークは結構好きな作曲家だ。そのバルトークの音楽を好きになるきっかけになったCDがこれ。
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バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番(Vn:クリスティアン・テツラフ/ミヒャエル・ギーレン指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、EMI)
何となくバルトークを聴いてみようと思い、図書館で適当に借りてきたのがこれ。適当だったはずなのに曲も演奏も気に入った。


 まず曲に関して。バルトークらしい変拍子がカッコイイ。ヴァイオリンも聴かせるけど、管弦楽部分もユニーク。突然出てくる金管やハープ、打楽器が力強い。特に3楽章のヴァイオリンソロと管弦楽の掛け合いが好きだ。ハンガリーの民謡も使われているそうだが、どこがどこだか分からない。この前のイギリスの作曲家の管弦楽曲集の場合、メロディーがそのまま使われていて分かりやすかったのに。バルトークの民謡の用い方は、イギリスの作曲家とはかなり違うみたいだ。

 カップリングの「無伴奏ヴァイオリンソナタ」もいい。バルトークらしさに、バッハのフーガみたいなメロディーも出てきておや?と思った。バッハとバルトークなんて全く違う音楽のはずなのに、一緒に聴いても違和感を感じないし。不思議だ。

 テツラフも芯が太く力強い演奏をするなぁと感じた。で曲が曲だからそうなるのかも知れないけど、派手過ぎず地味過ぎずバランスが取れているなぁと思う。「無伴奏ヴァイオリンソナタ」だと、ヴァイオリンの音しか聴こえないので特にそう感じる。


 という訳で、手当たり次第テツラフの演奏を聴いてみたので他の作曲家についても追って感想を書きます。テツラフ以外のバルトークの作品についても書こうかと思うけど、それはまたそのうち。

<バルトーク関連で参考>
「バルトーク ―民謡を『発見』した辺境の作曲家」(伊東信宏、中央公論社・中公新書、1997)
 バルトークを民族音楽研究家の視点で見た本。以前途中まで読んだけど、そのまま放置していた。読み直そう。
「バルトーク 歌のなる木と亡命の日々」(ひのまどか著、リブリオ出版、1989)
 ジュニア向けのバルトーク伝記。この作曲家伝記シリーズは結構面白い。
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by halca-kaukana057 | 2006-11-24 20:54 | 音楽

牧場の少女カトリ 6


「牧場の少女カトリ」感想の続き。DVD6巻。



【第22話:春を待ちながら】
 ペッカが兄のいるクウセラ屋敷に向かう日がやって来た。牧場でペッカと別れるカトリ。カトリはペッカの後ろ姿を見て、母と別れたあの日のことを思い出し一人泣く。
 フィンランドに冬がやって来た。雪も降り出した。長い冬がやってきたのだ。牧場での仕事がなくなるので、カトリはグニンラおばあさんに教えてもらいながら糸紡ぎを学ぶ。なかなか筋がいいとグニンラおばあさんは誉める。外から帰ってきたテームはグニンラおばあさんのお話をせがむ。グニンラおばあさんはたくさんのお話を知っていて、また語るのが上手いのだ。家の中で過ごすことが多い冬には、グニンラおばあさんのような人が必要なのだ。
 夜、グニンラおばあさんはある家畜番の少女の話をはじめる。

<感想箇条書き>
・冬のフィンランド。葉を落とした白樺が美しい。
・ペッカとカトリの別れのシーン。それほど深刻な別れではないが、カトリには母との思い出がある。
・外から帰ってきたテームが一言。「熱いコーヒーをくれ」。さすがコーヒー消費量世界一のフィンランド。以前麦を刈るシーンでもウッラがハンナに「皆に熱いコーヒーを出して」と言っていた。昔からフィンランド人はコーヒー大好きなのか。
・夜、家の中で作業をする屋敷の皆。そこへ現れた小人…トントゥだ!そのトントゥの気配に気づき、首をかしげるテーム。表情がいい。
・グニンラおばあさんのお話…フィンランド版「鶴の恩返し」?
・美しくなった家畜番の少女が「ルパン三世・カリオストロの城」のお姫様に似ている。
・娘と王子様のシーンはフィンランドというよりドイツっぽい。




【第23話:熊と牛はどちらが強いか】
 羊の毛が染めあがった。カトリはシロの毛糸を受け取り感激する。カトリは織物もマスターしていた。
 グニンラおばあさんの話もそろそろ尽きてきた夜、アベルが吠えている。不審に思ったテームとビヒトリが見回りに行くと、なんと熊の足跡が牛小屋のそばにあった。心配になってウスコとカトリも見に行くが、そこでテームは熊と遭遇する。急いで家の中に非難する。熊はすでに冬眠から覚めたようだ。
 日が出ている時間が長くなり、だんだん雪も解けフィンランドに遅い春がやって来た。グニンラおばあさんもライッコラ屋敷を去ることになる。カトリは涙を流しおばあさんに別れを告げる。そのグニンラおばあさんが帰る途中、熊を森の中で見かける。ライッコラ屋敷の近所でも熊が牛を襲った。危険なのでカトリが牛を牧場へ連れて行くことは出来ない。もしこのまま熊が出続ければ、家畜番はカトリのような子どもではなく大人を雇わなければならない。カトリは不安になる。
 一週間して熊が見かけられなくなると、カトリは牛を牧場へ連れてゆくことを許された。だが、昼食後別の屋敷の家畜番が牛たちを急いで連れて帰るところに出くわした。熊が出たので屋敷に帰ることにしたのだ。カトリも急いで牛を連れて帰るが、その途中で熊に遭う。熊に追いかけられるカトリ。

<感想箇条書き>
・冬のシーンが短すぎませんか。冬はすることがあまり無いので見せ場が無いからだろうが、冬のフィンランドこそ見ものなのに。
・でも北国の春は良い。
・熊のおかげで仕事を辞めさせられる危機に直面したカトリ。どうなるんだ。
・熊に襲われるシーン。とにかく恐ろしい。そこへ熊に体当たりした牛のクロ。BGMはやっぱり「フィンランディア」闘争のテーマ。フィンランドはこんな力強く、美しく、ドラマティックな音楽を第2の国家に出来て幸せだ。




【第24話:出会いと別れ】
 熊に襲われたカトリを助けた牛のクロ。頭突きで熊を殺してしまった。クロは少し傷を負っただけで無事だった。カトリはクロに感謝する。
 熊に襲われたことで、牛の放牧は大人が付くことになった。カトリの仕事がなくなったのだ。考えたカトリは祖父の所に帰って相談してくることに決めた。それはライッコラ屋敷を辞めるのと同じだった。テームは他の屋敷でもカトリが雇われやすいように、職業証明書を書いてくれた。勤勉なカトリの仕事振りと人間性を褒め称えるものだった。ウッラはカトリに大切なハンカチを餞別として渡し、別れを嘆く。羊のシロはテームが買い取った。
 帰途、カトリは偶然ペッカに遭う。カトリの話を聞いて、ペッカはクウセラ屋敷に来ないかと誘う。クウセラ屋敷の主人はドイツに戦争に行っているため、ペッカの兄が全て任されているのだそうだ。すぐ来ないかとペッカに誘われるが、断って後で訪ねることにすると言い、ペッカと別れる。
 途中の村のいじめっ子を恐れて、カトリは全速力で村を駆け抜ける。しかし転んでしまったカトリは村にいたエミリアに傷を見てもらう。エミリアは看護婦で、途中までカトリ道をと共にする。エミリアの話を聞いたカトリは、エミリアのようになりたいと憧れを抱く。

<感想箇条書き>
・クロ強すぎる。カトリに一番可愛がられていたから、その愛情に応えたのだろうか。
・カトリとライッコラ家の別れ。皆いい人だったなぁ。特にテームが。
・いじめっこはカトリにとってトラウマのようだ。
・エミリアさん素敵。今後まだ何らかの形で出てきそうだ。
・エミリアさん曰く「ヘルシンキには女性の医者が何人もいる」20世紀初頭での話。さすが真の男女平等を実現した北欧諸国。



【第25話:島での出来事】
 家に帰って来たカトリ。祖父母はたいそう驚き喜んだ。カトリは母と別れた道を見て、母のことを思い出す。ドイツに行った母の消息はつかめていないままだ。母に会いたいとカトリは涙を流す。
 翌日、カトリは牛を放牧しながら再び働きに出ることを決めた。その頃、祖父は畑で胸を病んでいた。カトリが稼いできたお金を使って医者に行けば良いというが、祖父はきかない。やはり祖父母のためにもカトリは働きに出ることを決めた。ペッカが働くクウセラ屋敷に行くことを決めたのだ。
 学校から帰ってきてからマルティはカトリを訪ねる。カトリが釣りをしたいというので、二人はボートをこいで湖に出る。魚が釣れた後、かつて2人が雨宿りをするために上陸した島に行く。島には煙が見える。不審に思った2人がその煙を目指して歩くと、なんとあのハンナと泥棒がいたのだった。

<感想箇条書き>
・老いてゆく祖父母を見るとやりきれなくなる。
・父に頼んでカトリを学校に通わせようと言うマルティ。カトリはそれを断る。人に養ってもらいたくは無いと。たくましい。
・そんなカトリも釣りだけは苦手なのでした。
・またハンナか。懲りない奴だ。
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by halca-kaukana057 | 2006-11-23 21:47 | フィンランド・Suomi/北欧

牧場の少女カトリ 5


 「牧場の少女カトリ」の感想続き。今回はDVD5巻感想。



【第18話:二つの火事】
 ライッコラ屋敷で以前働いていたというハンナは、家事を担当した。朝一番に起きたハンナはカトリたちを起こす。アベルを追い払おうとしたハンナは、アベルを蹴ってしまう。ハンナに噛み付いたアベル。ハンナは手にもっていたランプをわらの上に落としてしまい、わらが燃え始める。火事はぼやで済んだが、ハンナは何もしていないのにアベルが噛んだと言い張る。だが、アベルがとても利口であることを知っているテーム他ライッコラ屋敷の皆はアベルが何もしないのに噛み付くはずがないと言い、信じてくれないと嘆き、テームはあきれ返る。
 カトリは麦の刈り入れの手伝いをしている。そこへウッラとハンナが昼食を持ってくる。ハンナに対してうなるアベル。カトリは麦の刈り入れの後、牛と羊を連れて帰る仕事が残っている。カトリが帰ってくる頃には皆夕食を済ませていた。カトリは一人で夕食を食べようとするが、アベルのご飯がない。ハンナに聞くと忘れたと言う。カトリはハンナがアベルに意地悪をしていると察する。
 夕食後、サウナ小屋に明かりがついている。ウッラとアンネリがサウナ小屋で麻を乾燥させ、茎から繊維をとっているのだった。それを糸にして、冬になると織物にするのだ。麻を繊維にするところを見るのは初めてのカトリ。寝る前に「カレヴァラ」を読もうとするが眠いので寝ることにする。そしてカトリは明日が自分の10歳の誕生日であることを思い出す。
 寝静まった頃、何か物音がする。ペッカが働くペンティラ屋敷が火事になったのだ。

<感想箇条書き>
・冒頭から騒動を巻き起こすハンナ。犬嫌いなのか?
・アベルを信頼しきっているライッコラ屋敷の人々。確かに、今までの活躍ぶりをみると信頼せずにはいられない。
・サウナ小屋で作業するとなると、その間サウナには入れないのだろうか。サウナに入れないなんて、サウナ命のフィンランド人には耐え切れないことじゃないのか?
・ペンティラ屋敷の火事。ペッカの運命やいかに。



【第19話:隣どうし】
 カトリが牛を連れて帰ってくると、すでに牛舎に牛が6頭いる。ペンティラ屋敷の牛をライッコラ屋敷で預かることになったのだ。さらに、ペッカもライッコラ屋敷に寝泊りすることになったのだ。ペッカはカトリの隣の部屋に寝ることになった。火事の片づけで疲れていて眠いペッカだが、カトリがまだ起きていると聞いて動揺する。カトリとなるべく一緒にいたいのだ。だが、あまりにもふらふらしているペッカはやっぱり寝ることにする。
 ペッカが寝た後、カトリは麻の作業を手伝う。それはカトリにとって興味深いものだった。一方ハンナはアベルにお肉を食べさせようとする。疑って食べようとしないアベルだったが、食欲にはかなわない。肉に口をつけた瞬間、ハンナはアベルに水をかけてしまう。
 ペンティラ屋敷の6頭の牛は、ライッコラ家で買い取るつもりのようだ。他の牛も売るようだ。牛がいなくなってしまえば、家畜番の仕事はなくなる。ペッカはテンピラ屋敷を辞めることになるかもしれない。そう察したカトリはペッカと一緒に暮らせるのがうれしかったが複雑な気持ちだった。

<感想箇条書き>
・ペッカ、カトリに急接近。
・ハンナはどんどん本性を見せ始める。あまり頭が良いとは思えない。
・麻の作業を手伝うカトリ。カトリにとっては、全てのことが勉強なのです。



【第20話:来た人と去る人】
 テームの使いでテームのいとこの家から帰る途中、カトリはいじめっこに囲まれる。そこを助けてくれたのは馬車に乗ったおばあさんだった。そのおばあさんはグニンラおばあさん。冬の間ライッコラ屋敷に住んで、糸紡ぎや織物を教えてくれるのだ。かねてからグニンラおばあさんのうわさを聞いていたカトリは、いろいろ教えてもらえるのでとても嬉しかった。グニンラおばあさんを歓迎するライッコラ屋敷の人々だが、ハンナだけは歓迎しない。どうやらハンナの過去を捕まれてしまっているようだ。
 明日は羊の毛を刈り取る予定だ。しかし、ペンティラ屋敷では羊の毛が盗まれ、それをテームとウスコがうわさしていた。カトリとペッカが帰ってくると、テームはペンティラ屋敷の牛を買い取ったことを告げる。仕事が無くなったと落胆するペッカだが、ペンティラの主人からテームはペッカをライッコラ屋敷に寝泊りさせるよう頼まれていた。まだ一緒にいられると分かると、二人は喜ぶ。

<感想箇条書き>
・またいじめっこか。あんな可愛いカトリをいじめるなんて。
・ハンナの秘密を握るグニンラおばあさん。二人の緊張した関係はなかなかの見もの。
・麻の作業の手伝いに巻き込まれてしまったペッカ。本当に嫌々そうだ。あまりにも嫌いな作業なのか、とにかく雑である。笑える。
・羊の毛泥棒のスパイだったハンナ。ハンナは相当グニンラおばあさんを警戒しているようだ。



【第21話:アベルが狙われた】
 羊の毛を刈る日がやってきた。ペッカは4日間だけライッコラ屋敷の仕事を手伝うことになった。毛を刈った後、作業小屋の鍵について話し合うテームとビヒトリ。その会話をハンナは黙って聞いていた。
 カトリと一緒にいられる時間が短いことを悟ったペッカは元気が無い。カトリはテームにペッカを雇ってくれるように頼んでみると言う。それでペッカは元気を取り戻す。
 翌日、羊の毛泥棒が入る予定の日になった。仕事が終わるとカトリはペッカを雇ってくれるようにテームに頼む。だが、テームは雇えないと言う。ペッカを雇うためにはカトリを辞めさせる必要があるのだ。すっかり元気を無くしてしまったペッカ。麻の作業も無いので落胆して部屋に戻る。その頃、ハンナはこっそり作業小屋の鍵を開けていた。鍵が無いことに気づいたグニンラおばあさん。ハンナは床に落ちていたように見せかけて、鍵を元に戻す。そしてアベルに毒入り肉を食べさせようとする。勿論口もつけようとしないアベル。無理に食べさせようとしたハンナは、再びアベルに噛みつかれてしまう。そこでハンナはテームに頼んで、アベルを綱でつないでおくことにする。グニンラおばあさんはこっそりカトリに綱をほどいてあげてから寝るようにカトリに言う。
 そして皆が寝静まった頃、泥棒たちがライッコラ屋敷にやって来た…。

<感想箇条書き>
・毛を刈られてしまった羊を見て同情する(?)アベル。そのアベルの毛を刈ってしまうぞと追いかけるカトリ。ほほえましい2人。アベルは必死だろうが。
・ペッカを雇ってくれるように、一生懸命テームを説得する2人。そこでテームが一言「君が一番気に入ったのは、カトリじゃないのかい?」顔を赤らめる2人。…ペッカとカトリの仲は公認済み?というより相思相愛?マルティは…?(マルティはカトリと遠い親戚なので、いけない恋なのかもしれない…)
・やっぱりハンナは頭が悪い。犬のほうが賢いのに…。
・グニンラおばあさんは老賢者に決定。
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by halca-kaukana057 | 2006-11-23 21:34 | フィンランド・Suomi/北欧

牧場の少女カトリ 4


 ようやく「牧場の少女カトリ」の続きを観た。DVD4巻~6巻までを分けて感想を。今回は4巻。

【第14話:はじめての招待】
 牛の番をしながら「カレヴァラ」を読むのが日課になったカトリ。そこへペッカとアッキがやってくる。「カレヴァラ」を読みふけるカトリを見て、ペッカは家畜番が本を読んで何のためになるのかと言うが、反対にアッキに「一生家畜番をしているつもりか」と尋ねられ、答えられなくなってしまう。アッキはフィンランド独立・民主化への熱い思いを2人に語る。フィンランド人の、フィンランド人による新しい時代がやってくるのだと。そのためには本を読んで勉強し、「カレヴァラ」のようなフィンランド人の心が書かれている本を理解する必要がある、と。2人はアッキの話に圧倒されたが、興味を持って聞いていた。が、アッキはこの話は大人には話さない方がいいと言う。フィンランドを支配するロシアにとっては面白くない話だからだ。

 ライッコラ夫妻は、日曜日にカトリにお休みをくれた。カトリのおかげでウッラの病気が治ったといい、そのお礼だった。一方マルティのおばさんに挨拶をしていたアッキは、マルティからカトリのお休みの話を聞き、2人を正式に招待することにした。そして日曜日、アッキの家へ向かう2人。そこへ一台の自動車が通りかかる。自動車を初めて見たカトリ。その自動車はアッキの家に止まっていた。2人の男と共に家から出てきたアッキ。アッキはフィンランド独立運動で逮捕されることになったのだ。逮捕と聞いて驚き、訳が分からない2人。アッキは「考えれば、君ならわかるはずだよ」と言い残し、車で行ってしまった。そう、カトリはアッキが何故逮捕されたのか理解したのだ。

<感想箇条書き>
・「カレヴァラ」を読みふけり、カトリが相手にしてくれないのですねるアベル。かわいい。
・フィンランド独立への熱い思いを語るアッキ。BGMは勿論「フィンランディア」。ナレーションでは、アッキが逮捕されたのは1915年夏。「フィンランディア」が作曲されたのは1899年。きっとアッキは何らかの形で「フィンランディア」を聴き、独立への情熱を奮い立たせていただろう。
・アッキが来てますますすねてしまうアベル。耳を塞いでいるあたり、本人はかなり深刻。
・アッキ逮捕のシーンが何とも言えない。



【第15話:思いがけないお給料】
 カトリはテームに牛たちを北の牧場へ連れてゆくよう命じられる。北の牧場は危険な崖があるため、ゆっくり本も読めない。そこへマルティがやってくる。夏休みが終わるので、ハルマの屋敷に明日帰ることになったのだ。学校に行きたくないと言うマルティと、学校に行って勉強したいと語るカトリ。そこへヘレナがやってきて、出発が今日になったと告げ、さらにカトリに悪態をついて行ってしまう。
 雨が降ってきて、ライッコラ屋敷に戻ったカトリは暖炉の前で服を乾かしていた。そこへテームとウッラはお給料として新しい服をプレゼントする。喜んで服を着るカトリ。

<感想箇条書き>
・カトリのことでもめるペッカとマルティ。相変わらず。
・マルティが家に帰ることを知って浮かれるペッカ。にやけ具合がいい。
・でも、カトリのことになると一致団結する2人。ライバルと友情のいいバランス。
・カトリの新しい服が可愛い。カトリ可愛すぎ。



【第16話:迷子になった羊】
 フィンランドはそろそろ秋。北の牧場で牛の番をしていたカトリは、一匹の羊を見つける。どうやら迷子のようだ。ペッカに訊いても分からない。一方、ペッカは兄に彼が働く屋敷にこないかと言われていた。カトリと別れたくないペッカは勿論行きたくないと言う。でも、悩ましげだった。
 屋敷に帰る途中、カトリは狼を見かける。アベルが追い返してくれたが、どうやら羊を狙ってきたようだ。その羊は落し物らしく、カトリのものになるらしい。
 翌日から、麻の刈り取りが始まった。牛も柵のある牧場に入れ、カトリは刈り取りを手伝う。その日の仕事の後、牛を連れて帰り、さらに羊も連れて帰ることがカトリの仕事になった。羊を連れて帰る途中、何頭もの狼がカトリたちを狙う。

<感想箇条書き>
・麻の縛るのに苦戦するカトリ。さすがのカトリでもなかなかうまく行かないことがある。
・棒を持って勇敢に狼に立ち向かうカトリ。スオミの女は強かった。




【第17話:狼を退治する日】
 ライッコラ屋敷の近所で狼が随分見かけられるようになった。そこで狼退治をすることになった。カトリは拾った羊を「シロ」と名づけ、かわいがる。羊は見分けるのが難しいので、カトリは目印に足に白いリボンを結んだ。
 狼退治の日。ライッコラ屋敷からはテームが出ることになった。テームは狼をおびき寄せるために羊をおとりに使うことにした。夕方、カトリは羊を迎えに行くが、シロの姿がない。シロは間違っていおとりに使われてしまったのだ。

・秋のフィンランド。紅葉がきれいだ。
・でも、農家は収穫で忙しいのです。
・羊は名前を覚えないし見分けるのも難しいと、カトリをからかうビヒトリ。4巻からビヒトリさんがだんだん表に出てくる。ビヒトリさんも親切な人です。
・テームの鉄砲の腕はなかなかのもの。かっこいい。
・シロとは知らず、羊を森の中に置いてきてしまったテーム。なんてこった。
・最後に登場する謎の女・ハンナ。何か嫌な雰囲気がします。


【これまでの感想】
今さら「牧場の少女カトリ」1巻感想
牧場の少女カトリ 2・3巻それぞれの感想まとめ2・3巻感想
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by halca-kaukana057 | 2006-11-21 21:28 | フィンランド・Suomi/北欧

BISのシベ箱が物凄い件

 来年は待ちに待ったシベリウス没後50年のメモリアル・イヤー。91歳まで長生きしたため、19世紀半ばに生まれたのに21世紀になって没後50年を迎えることになった。

 そのメモリアルイヤーに向けて、シベリウスに力を注いできたスウェーデンのレーベル・BISがとんでもないことをしてくれた。



シベリウス大全/ヴァンスカ、ヤルヴィ他(HMVより)

 何とCD15枚にシベリウスのありとあらゆる曲を網羅してしまった。しかも、BISの大御所ヴァンスカ指揮ラハティ響は勿論のこと、ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ響で聴けるんだから凄い。交響曲、管弦楽曲、協奏曲から劇音楽、ピアノ曲までこのBOX一つでシベリウスが堪能できます。これはすごい。ヴァンスカ/ラハティ響によるヴァイオリン協奏曲や交響曲第5番の初稿は入っていないが(それが入っていないのは悲しい)。でも、解説が英語、ドイツ語、フランス語、フィンランド語に加えて日本語も!!輸入盤CDで日本語解説が読めるとは何ともありがたい。BISもようやく日本でのシベリウス人気(と言うよりヴァンスカ人気?)を理解してくれたみたいで嬉しい。

 これからシベリウスを徹底的に聴いてみたい、シベリウスは聴きたいけどどれを聴いたらいいか分からない方にオススメします。私もヴァンスカのシベ全は持っているのに、聴いたことのない曲があまりにも沢山あるので買おうか考え中(きっと買う)。HMVのサイトでは曲目は英語になっているので、自分自身の確認のために日本語訳してみる。全曲出来ないかもしれないが、そこはご容赦ください。

【CD1】
・交響曲第1番
・交響曲第4番
【CD2】
・交響曲第2番
・交響曲第3番
【CD3】
・交響曲第5番
・交響詩「エン・サガ」
・交響詩「ポヒョラの娘」
・悲しきワルツ
・交響詩「フィンランディア」
【CD4】
・交響曲第6番
・交響曲第7番
・交響詩「タピオラ」
【CD5】
・ヴァイオリン協奏曲op.43(Vn:レオニダス・カヴァコス)
・チェロと管弦楽のための2つの厳粛な旋律op.77(Vc:マルコ・ユロネン)
*以上、オスモ・ヴァンスカ指揮ラハティ交響楽団
・ヴァイオリンと管弦楽のための2つのセレナーデop.69
・ヴァイオリンとオーケストラのための6つのユモレスク(Vn:ドン・スーク・カン)
*以上ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団
【CD6】
・クレルヴォ交響曲op.7
【CD7】
・木の精op.15
・レンミンカイネン組曲op.22
【CD8】
・カレリア組曲
・歴史的情景Ⅰop.25
・アテネ人の歌op.31-3
・火の起源op.32
・バラード「捕われの女王」op.48
・恋する者op.14
・アンダンテ・フェスティーヴォ
*以上ヴァンスカ指揮ラハティ響
【CD9】
・劇音楽「クリスティアン2世」op. 27
・劇音楽「ペレアスとメリザンド」op.46
・「テンペスト」op.109
*以上ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ響
【CD10】
・即興曲「雪の平和」op.29
・交響詩「吟遊詩人」
・交響詩「大洋の女神」
・ルオンノタール
*以上ヴァンスカ指揮ラハティ響
・無伴奏男声合唱「6つの歌」op.18
・無伴奏男声合唱「5つの歌」op.84
・フィンランディア賛歌
【CD11】
・歌曲「6つの歌」op.36他歌曲
【CD12】
・弦楽四重奏曲イ短調
・弦楽四重奏ニ短調「親しい声」op.56
*以上テンペラ四重奏団
【CD13】
・ピアノ三重奏曲二長調
・ピアノ五重奏曲ト短調
【CD14】
・水滴
他ヴァイオリンとピアノのための小曲
【CD15】
・フロレスタン
・組曲「キュッリッキ」
・ロマンスop24-9
・ソナチネ嬰へ短調、ホ長調、ロ短調
・「5つの小品(樹の組曲)」op.75
・ロマンティックな風景
・村の教会
*以上ピアノ:タヴァッシェルナ


 よく分からず抜かしてしまった曲もありますが、こんな感じ。曲名は音楽の友社「作曲家別名曲解説ライブラリ-18:北欧の巨匠」のシベリウスの項を参考にしました。今後調べながら追記します。

<追記兼参考リンク>
 既に日本語で全収録曲をリストアップしていたサイトがあった。
ノルディックサウンド広島・CD1697/1700 15CD's for price of 4 The Essential Sibelius - ジャン・シベリウス (1865-1957)
北欧クラシック・ジャズ専門店。素晴らしい。
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by halca-kaukana057 | 2006-11-20 23:19 | 音楽


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