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ワンダフル・ライフ バージェス頁岩と生物進化の物語

 以前、「はてなハイク」でこんな絵を描いた。
はてなハイク:へんないきもの
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「へんないきもの」と言えば、私はこれしか思いつかなかった。5億年前、カンブリア紀に現れた謎の生物群「バージェス動物群」の中で最も有名(だと思う)生き物・アノマロカリス。中学生の時、NHKスペシャル「生命」で観て度肝を抜かれた。他にも、五つ目のオパビニアとか、どっちが上かわからないトゲトゲのハルキゲニアとか、弱々しいけど脊索動物の祖先となったピカイアとか。アノマロカリスの実物大ロボットを作って、プールを泳がせていたのも衝撃的だった。数年後、国立科学博物館だったかで(うろ覚え)、このアノマロカリスの実物大模型が売られていたのを見た時買おうか本気で迷ったほど(結局、高くて買えなかった)。



 そんなバージェス動物群の化石発掘と進化・生態の謎を追ったこの本。実はまだ読んでいなかった。
ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語 (ハヤカワ文庫NF)
スティーヴン・ジェイ・グールド/渡辺政隆・訳/早川書房/2000
(単行本は1993、原書は1989)


 長かった…。読むのが大変だった。本当に内容が濃くて、グールドの文章(と、渡辺さんの訳)は面白いのだけれども、生物学の知識無しに読むと大変なことに…。

 進化と言うと、単純な構造の生き物から複雑で高度な構造の生き物への変化と一般的には考えられている。また、最初は生命の種も少なく、時間を追うごとに徐々に多種多様な生命が生まれてくるとも考えられている。ダーウィンの時代からの説だ。しかし、グールドの説は違う。

 まず、生命は初期の段階で一気に多種多様な種が生まれる。そして、各々の生き物が生き残るか、絶滅するかは偶然によるもの。それによって最終的に生き残り、さらに進化する種が決まる。生命進化のビデオテープがあったとして、それを巻き戻し再生しなおすと、生き残る種はいつも同じではない、「悲運多数死」という考え方だ。生命進化の話になると必ず出てくる樹の形をした図のように、一本の幹から枝が徐々に増えてゆくという図ではなく、クリスマスツリーのように先細り型なのだとグールドは主張する。偶然によって左右されている生命進化。この考え方がとても面白いと感じた。

 バージェス動物群の発掘にしても、形がこれまでの常識を覆すような生物ばかりで、その判定に古生物学者たちは苦労する。これまで見たことも無い、想像したことも無い「へんないきもの」を調べて、研究するってとても難しいんだなと思う。かつて存在したものを調べることは、新しいものを創ることよりも簡単だと思ってきた。でも、かつて存在したものでも、全く見たことが無ければ"新しいもの"と同じじゃないかと思う。アノマロカリスに関しても、最初は口や触手などが別々の生物と考えられて…という経過を読むと、古生物学に対するイメージが変わった。

 この本、結構古いので今はもっと研究が進んでいるはずです。さらにグールドの研究も不十分で、これに対する新しい説や、反論もあります。今現在のバージェス動物群に関する研究がどうなっているのか知らないのですが、是非知りたいと思います。

 そのバージェス動物群に関して、グールドのこの本の後に出たこの本も読んでおこうっと。
「カンブリア紀の怪物たち 進化はなぜ大爆発したか」
サイモン・コンウェイ・モリス/松井 孝典・訳/講談社現代新書/1997
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by halca-kaukana057 | 2008-01-29 18:07 | 本・読書

業務連絡です

 皆様こんにちはこんばんは。業務連絡です

1.web拍手のお礼イラストを新しくしました。
 スローペース運用中なのに、毎日拍手していただき、本当にありがとうございます。とても嬉しいです。
 それと、拍手と一緒に送ることの出来るメッセージの受付も再開しました。お返事は遅くなるかと思いますが、管理人に何か言っておきたいことがある時にご利用くださいませ。

2.コメントにURLを入れると拒否します。
 最近、エキサイトブログでコメントスパムが急増しております。本当に迷惑しています。
 そこで、スパム対策といたしまして、コメントにURLを含むコメントを拒否するように設定しました。URL記入欄にはこれまで通り入力出来ますので、これまで通りご利用ください。


 まだまだ積読本がたまっているので、スローペース更新は今後も続きます。しかも、また本を追加で買いそうな勢い…どうにかしろよ自分(読書熱は一生下がらない…これを幸せなことだと思いたい)。冬ですから、のんびりと更新していこうと思っています(関係あるのか?)

 なお、ブログに見当たらない時、「はてなブックマーク」か「はてなハイク」にいる時があります。サイドバーにリンクがありますので、そちらからどうぞ。

 以上連絡でした。
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by halca-kaukana057 | 2008-01-24 22:18 | information

いないいないばあっ!音楽事情

 「いないいないばあっ!」の歌が面白いことになっている。気になった最近の歌をセレクトしてみた。

◇「ペンギン☆ペンギン」
 冬らしく?ペンギンの歌。ペンギンダンスをすることちゃん&ワンワンが可愛い。ペンギンって何でこんなに可愛いんだろう…。

◇「モウ フーッなきもち」
 うーたんの歌。朝目が覚めて、寒いけど今日も一日頑張るぞって時にこの歌を聞くと、布団の中に戻ってもう一度眠ってしまいたい、そんな気持ちになるとても罪深い(?)歌です。これ、どう考えても子守歌ですよ。夕方の再放送に聞いても、やっぱり眠くなる。出来れば寝る前に聞きたい。…夜・深夜に「いないいないばあっ!」…それはどうやっても無理だわ。

◇「ふゆがやってきたーっ!」
 タイトルからして冬ソングなのですが、なんと、あのつんくが作曲。ついにつんくがETVに進出です。これは楽しい歌。そのうちハロプロがカバーとか、ハロプロのコンサートにことちゃんとワンワンが呼ばれるとか…それはないか。


 ついでだから教育テレビ感想。

【クインテット】
 先週からフラットさんは災難続き。コーヒーを飲もうとして舌を火傷し、食べ過ぎて胃もたれをおこし、カップラーメンを食べようとしたら足の上に落として火傷し、落ちてきた棚に直撃され、歌いたい歌はシャープ君に取られ、大声を出しすぎて声をからし、アリアさんを怒らせ…もうボロクソです。フラットさんに今度こそいいことがあるように、願うばかりです…。

 ネットから離れている間、イラストも描いていました。
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♪気がつきゃほら 冬の星が降る~♯

 クインテットイラストでは、アリアさんを真っ先に描いてしまう件。

【電脳コイル】
 イサコ様即位~。
 この初期の流れが、どうやったらあのラストに繋がるのか、時々思い出せなくなる時がある。コイルって、そういう意味でもすごいアニメだと思った。
 ニコニコ動画で、コイル関連の面白い動画を見つけてきた。
◇[電脳ペット]初音ミクとあそんでみた
YouTube版/ニコニコ動画版
 「オーギュメンテッドリアリティ(AR)」という技術によるもの。これはまさに電脳ペット!しゃべるし跳ねるし、ネギを追いかけてくるし…。

組曲「ニコニコ動画」電脳コイルver.
 ごめんなさいニコニコ動画版だけです。ニコニコではお馴染みの「組曲『ニコニコ動画』」をコイルで替え歌。これはいい歌詞。でも、全話観た人向けなので、ネタバレにはご注意を…。
姉妹品でこんなのも
「オートマトンが倒せない」
 最後が…。
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by halca-kaukana057 | 2008-01-24 21:49 | Eテレ・NHK教育テレビ

本屋の森のあかり 2

 以前紹介した書店員漫画「本屋の森のあかり」の2巻が出ていました。1巻の感想おさらい↓
「本屋の森のあかり 1」

本屋の森のあかり 2
磯谷 友紀/談社・講談社コミックスキス/2008

 田舎から上京し、東京の巨大書店で奮闘する書店員・あかり。超読書家の副店長・寺山に憧れつつ、日々の仕事をこなしている。
 あかりたち書店員たちは、万引き犯たちに頭を悩ませていた。そんなある日、店内で挙動不審な女性を見かける。その女性・弓は寺山と大量の本を持って店の外へ。気になったあかりは、後をついて行くのだが、2人が向かった先は小さな本屋だった…。


 1巻に比べると、絵が巧くなってます!あかりや寺山たちの表情も豊かになってる。新人漫画家の成長が感じられていい。何だか嬉しくなってしまった。

 そして、あかりも成長しています。書店員としても、人間としても。9話、10話では特に書店員としての仕事への哲学を強く感じる。本と人を結ぶ仕事。…と言っても、私には書店員の経験が無いので想像だけの話になってしまうのだが。本と人を結ぶといっても、直接的なかかわり(探している本を店員さんに尋ねる、とか)だけじゃない。POPを書いて間接的にPRする、POPが無くても棚の魅せ方・並べ方を工夫してお客に訴えかける、総合書店ではなく特徴的な書店を目指す…などなど。そういうハードの面と、書店員自身の書店・本、さらには接客に対する考え方のソフトの面。この2つが書店を支えているのだと思う(ネット上の書店はまた別として)。

 その9話ですが、実は9話が私が一番最初にこの作品を読んで、そして「面白い」と思った回なんです(Kissを立ち読みした)。単行本でゆっくり読むと、すごくじんわりと来た。これは反則ですよ…。1話でひとつの文学作品を取り上げて、1話で完結する。文学作品とともに話が進んでゆく。この設定、いいなやっぱり。あらためて感じました。

 2巻では、本・書店に別の視点から関わる人も登場。6話の弓と祖父の星野、8話の作家である未高。弓も未高もかなり好きなキャラです。2人ともアネゴキャラで(爆。書き続ける人がいて、売る人がいて、その本を手に取る人がいる。人の想いを託してゆく本。本のそんなところが好きだと感じます。

 1巻で"本の世界"で完結してしまっていることを指摘された寺山。7話でその実態が更に明らかに。ただ、そんな寺山もあかりがいることで変わりつつある模様…。相変わらずの超読書家で、寝ても覚めても本、本、本…であることには変わりは無いのですが。一方、2巻では影薄いですよ、緑くん。

 3巻は5月発売予定。楽しみに待ってます。そう言えば、1巻で「読んでも読んでも読みたい本は増え続けるばかり」なんてセリフがあったのですが、今まさに私がそんな状況に置かれています。今日もこの漫画のほかに読みたい本が何冊もあったのだが、これ以上積読本を増やすのは危険だと判断して買わないことに(今回は。給料日過ぎたら買うかも…)。本って素晴らしいですね、ホント。

 それと、磯谷先生のインタビューを見つけたので貼っておきます。
Kiss on Line:磯谷友紀インタビュー
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by halca-kaukana057 | 2008-01-21 21:50 | 本・読書

<見えない宇宙>の歩き方

 以前、朝日新聞で「宇宙空間のモンスターたち」という連載があったのだが、それがとても面白かった。この講義を担当した福江純先生の本を読んでみた。
・「宇宙空間のモンスターたち」講義第2回/講義第3回

“見えない宇宙”の歩き方―ブラックホールからニュートリノまで (PHP新書)
福江 純/PHP研究所/2003


 この本を読んで感じることは、私たち人間が「見る」ことができる世界は、本当に小さく狭いのだということ。人間の眼は、可視光線しか見ることができない。しかし、この宇宙には電波やX線、赤外線や紫外線など「見えないけど存在する」ものの方が多い。そしてそれをどうにかして「見える」ようにすることで、人間は宇宙の謎を解いてきた。「見えないもの」を見えるようにする新技術…望遠鏡や天文観測衛星を開発することも重要だけど、それ以前に「見えないもの」が存在すると証明することはとても難しいけれども重要だ。誰も見たことがないのに、見えないのに、存在するとどうやって証明するのか。そしてそれを人に伝えていく苦労は並大抵のものではなかったと思う。

 とらえる電磁波(可視光線、X線、赤外線など光の仲間全てのこと)によって、見える宇宙の姿も全然違う。宇宙を詳しく見て(観測して調べる)ためには、ひとつの物差しでは無理なんだなと実感する。さまざまな観測装置にも長所もあるし、弱点もある。それをうまく活用して使い分ける必要も天文学には必要。そこがまた面白い。

 この本が出たのは2003年のため、2002年のノーベル物理学賞…小柴昌俊教授のニュートリノの観測についても詳しく書かれています。また、文中には現在宇宙で活躍中のX線観測衛星「すざく(Astro-E2)」、赤外線観測衛星「あかり(Astro-F)」も登場。しかし、どちらもこの本の出版された時点ではまだ打ち上げられておらず、愛称もない状態。活躍中の2衛星の成果を思い出しながら読むと、ますますすごいなと実感します。さらに、建設中のALMA計画とVSOP-2・Astro-G(電波天文衛星「はるか」後継機)の連携にも触れています。ますます期待。



 もうひとつ、福江先生の本で面白いものを。

シネマ天文楽入門―宇宙SF映画を愉しむ (ポピュラー・サイエンス)
福江 純/裳華房



 宇宙を舞台にしたSF映画…「スターウォーズ」や「スタートレック」などを科学的に解明する本。結構科学的だったり、ムチャクチャだったり。「天文学」ではなく「天文楽」になっているのが面白い。宇宙の楽しさを人に伝えるという意味の「天文楽者」である福江先生。科学にはこういう人が必要だと感じます。
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by halca-kaukana057 | 2008-01-19 21:49 | 本・読書

夢の守り人

 上橋菜穂子「守り人」シリーズ第3弾です。

夢の守り人
上橋 菜穂子/新潮社・新潮文庫/2007

 新ヨゴ皇国に戻ってきた女用心棒・バルサは、傭兵のような男たちに追われている一人の男・ユグノを助ける。ユグノは旅の歌い手で、ある不思議な能力を使命を持っていた。一方、呪術師のタンダは、姪のカヤがずっと眠り続けていることを不思議に思っていた。「魂」が抜けている状態らしく、宮中の一ノ妃も同じように眠り続けていた。人々が眠り続ける理由とは?さらにそれに関係しているらしい、タンダの師匠・トロガイの過去、ユグノの秘密とは…。

 シリーズ第1弾「精霊の守り人」ではチャグム、第2弾「闇の~」ではバルサと義父・ジグロがメインの物語でしたが、第3弾はタンダとトロガイがメイン。呪術師の不思議な世界にドキドキします。チャグムやシュガ、ジンも再登場。これは嬉しい。

 物語の中核となる、人の夢(眠って見る夢)を糧としてナユグに咲く"花"。この花がなかなか難解で、一回読んだだけでは理解できなかった。ただ、いい夢を見ている時「もう少し寝ていたかった…」と思う気持ち、そして、その夢と対称的な厳しい現実にため息をつく時…。そんなことを考えていたら、私もこの"花"に誘われてしまいそうな、不思議な、恐ろしい気持ちになった。

 今作はそんな"夢"と"現実"がテーマとなっている(と私は読んだ)せいか、現実での"生き方"を考えざるを得ない。皇太子になってしまった"現実"から逃げたいと思っているチャグムに対して、タンダがこう言うシーンがある。
 でも、おまえはあのとき、自分の人生をなんとか生きてみようと思ってたはずだ。帝になる人生という、おぞましく暗い闇にむかって、さみしい思いをかかえながらも、しっかり顔をあげていた。……それはね、おまえが、そういう自分の姿が好きだったからなんじゃないかな。

 おれにはね、人がみんな、<好きな自分>の姿を心に大事にもっているような気がする。なかなかそのとおりにはなれないし、他人にはてれくさくていえないような姿だけどね。
 少なくとも、おれはその姿をもって生きてきた。そして、どうしたらいいかわからない分かれ道にやってきたら、どっちに進んでいくほうが<好きな自分>かを考えるんだ。
(198~199ページ)

 辛い現実は続くけれども、それでも生きることを選んだチャグム。チャグムだけじゃなくて、トロガイにもそんな過去があり、それが明かされる。花の"夢"とは対照的な人間の生き方。不完全で、憎しみやさみしさ、苦しみや痛みも含んでいる。それでも、生きることを選ぶのは、未来に期待するからかもしれない。不確実だけれども、何かを実現するかもしれない可能性も含んでいる未来に。そして、生き方はひとつだけではないことも。

 物語の鍵となる歌い手・ユグノ。歌が非常に上手く(ただ上手いのではない。ある秘密があって、神懸っている)、ノーテンキで、超楽天家で、とらえどころがない。このユグノの生き方・生きることへの価値観が、バルサやタンダのそれとかなり対称的で面白い。それは、旅の歌うたいとしての生き方でもあるし、歌で喜びを伝える者の価値観でもあるだろう。そんなユグノの"使命"が終わってしまった後の、ユグノとトロガイのやりとりが強く胸に残る。

 「ファンタジーは現実を映す鏡」という言葉をどこかで読んだのだが、「夢の守り人」はまさにその言葉がぴったりのファンタジーだと思う。

 今作は、印象に残った言葉があまりにもいっぱいあって引用しきれないのだが、その中から最後にひとつだけ。"花"の謎を追う星読博士・シュガの言葉。
今はじめて気付いたこの可能性を立証するには、試行錯誤をくりかえす長い時間がいるだろう。それを思うと、沸きあがっていた気持ちがすっとさめた。それでも胸の底に、ふしぎな興奮がしっかりと根を張っていた。このわくわくする好奇心こそが、長い試行錯誤を乗りきって行く力になるにちがいない。

 すぐに役立たないものが、無駄なものとは限らない。むしろ、いつ役にたつかわからないものを追いつづけ、考えつづけるという、人の、このふしぎな衝動こそ、いつか新しいものを見つけるちからになるのだろう。(192ページ)
シュガは科学者ですな。


【追記080119】
 NHK「課外授業ようこそ先輩」に上橋菜穂子先生がご出演。母校の子どもたちに作家授業をしているのを観ました。さすが上橋先生、世界観の設定に食べ物は欠かしません。上橋先生もこうやって物語を紡いでいるんだ。面白かった。
 再放送は21日深夜0時から。
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by halca-kaukana057 | 2008-01-14 21:16 | 本・読書

ちょっと放浪してきます…しませんけど

 皆様こんにちはこんばんは。いつもご愛読いただきありがとうございます。

 ここでお知らせです。これから少しの間、このブログの更新をペースダウンしようと思っています。理由は、身体的・精神的疲労が重なっていて、長時間ネットするよりもゆっくり休みたいと思っていることがひとつ。ここで体を壊してしまっては、楽しめるものも楽しめなくなってしまう。まずは健康第一なので、そっちを優先したい。
 それと、あまりにもやりたいこと、書きたいことが沢山あって現在自分のキャパシティを越えてしまっている状態なので、それを整理するため。頭の中が散らかり放題。ネットをしていると更にモノ(やりたいことや書きたいこと)が増えてしまうので、ちょっと頭を冷やしてこようと思います。

 あくまで更新のペースダウンであって、更新停止ではありません。教育テレビ感想は、毎週はできなくなると思います(観て面白かった時に不定期に書くかも)。コメントのお返事は遅れるかもしれません。皆様のブログへのコメントも、あまりできないと思います。ごめんなさい。もし、「これは是非読んで!」という記事があれば、コメント欄でお知らせくださればすぐには行けないかも知れませんが飛んでいきます。また、諸事情によりweb拍手のコメントも停止しています。ごめんなさい。拍手だけは受け付けておりますので、面白いと思ったらお気軽にどうぞ。

 ペースダウンしている間、積読本を整理してこようと思っています。本当は放浪の旅にでも出たいのですが、休みもお金も無いので本の世界で旅に出ようと思っています。現実世界から、ファンタジーの異世界、宇宙に過去、未来まで…。読んだ本の感想も、ゆっくり書くつもりです。

 以上、お知らせでした。
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by halca-kaukana057 | 2008-01-11 21:29 | information

アルペジオ技術取得練習曲「天使の合唱」

 お正月はピアノの練習をサボってしまったので、今苦戦中です。「タランテラ」もロクに弾けません。…ピアノをサボった時のツケは恐ろしいです。

 そんな新年のピアノ練習状況。ブルグは新曲スタートです。

【ブルグミュラー25:天使の合唱】
 第21曲「天使の合唱」。「天使の歌声」「天使の歌」とも呼ばれている。以前からすごく難しそうな曲だと思っている。
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この流れるようなメロディー。両手にわたるアルペジオ。繊細さを要求されるペダリング。そして優しく温かい響き。どれも今自分には足りないものばかり。今はぎこちなく両手で弾いている。アルペジオには程遠い。「アリエッタ」と合わせて、アルペジオの技術を学ぶ練習曲として頑張ろう。勿論表現も頑張る。

 そう言えば、こういうアルペジオ、どこかで見た気がする…
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シベリウスの「樅の木」。私の一番の憧れ曲。
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これは後半部分。雰囲気は違うけど、両手にわたるアルペジオは似てる。「天使の合唱」が弾ければ、「樅の木」に一歩近づけるということか。よし、頑張ろう!


【グリーグ:アリエッタ】
 伴奏部分を徹底的に練習中。でも、なかなか音が覚えられない。楽譜を読むのも苦手だし…。ということで、メロディー部分を抜いた音源を「スコアメーカー5(体験版)」を使って作ってみた。
「アリエッタ」伴奏部分のみピアノ録音置き場ブログへ
これを聴きながら練習中。これなら伴奏がどう響いているのか聴いてわかる。



 新年と言うことで、今年の目標。
・左手のコントロール
 これは昨年の重要課題。伴奏がメロディーよりも目立ってしまう件。脱力もポイントなんだろうな。
・ブルグミュラーはまとめ段階へ
 ブルグ25は20番台へ。残すところあと少し。でも、一気に難易度も上がります。だから、今年中にブルグ終了!ではなくて、ゆっくりまとめに取り組みたい。ブルグで何を学んだか、何ができるようになって、何が課題として残っているのか。丁寧に、焦らず、一曲仕上げるのに何ヶ月かかってでもいいから、じっくり付き合いたい。以前弾いた曲の復習もやりたいなぁ。
・「弾けるようになる」の先へ
 昨年の記事「この鍵盤の向こう側」で書いたことをもっと深めたい。「弾けるようになる」ことが目標じゃない。自分と音楽・ピアノ・楽曲をどうつなげたいのか。それを考えながら演奏したい。

 それと連絡です。没後50年が過ぎ、著作権保護期間が終了したので、シベリウス「即興曲op.5-6」を通常のMP3方式でアップしました。以前アップしなかった途中経過録音も追加してます。ホームページのシベリウス特設ページでどうぞ。これで「樅の木」の練習を始めても、気軽に録音をアップできます。でも、いつになるかなぁ。
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by halca-kaukana057 | 2008-01-10 21:59 | 奏でること・うたうこと

宇宙と文化の間へ 「Lullaby of Muses 2」

 前の記事「天文学者はロマンティストか?」で"科学を「文化」として楽しむことが出来る"と書いた。それについて、もう少し考えてみたい。今日は本ではなく、音楽から。


Lullaby of Muses II
甲斐恵美子/Lyla Records/2007

 以前から何度も話題に上げてきた、小惑星探査機「はやぶさ」への応援ジャズ組曲CDです。もともとこのCDが出たのは「はやぶさ」が打ち上げられる前、2002年のこと。その時はまだ「はやぶさ」ではなく、コードネームの「MUSES-C」とだけ呼ばれていた(日本の人工衛星・探査機は打ち上げられ、軌道に乗ってからその愛称が発表されます。最近は「かぐや」や「きずな」のように打ち上げる前から愛称を公募して決めてしまうことも)。その後、無事打ち上げられ「はやぶさ」は宇宙の大冒険へ。予想外の困難な旅路を諦めることなく飛び続ける「はやぶさ」と見守る運用チームのために、新曲を1曲追加して、さらにジャケットやライナーノートも一新したのがこの「Lullaby of Muses 2」。「はやぶさ」のこれまでの旅を映像化した「はやぶさ」物語「祈り」の音楽としても使われています。
(「祈り」について詳しくは過去の記事で:祈りよ届け、宙の向こうの「はやぶさ」へ)

 聴いていると、「祈り」の各シーンが脳内で蘇ってくる。「祈り」はもう何回観ただろう…?何回観ても同じシーンで興奮して、ハラハラして、涙がこみ上げてくる。それが映像がなくても、このCDを聴いているだけで「祈り」の各シーンが脳裏に浮かぶ。そして、そのシーンの「はやぶさ」を想って、ドキドキしたり辛くなったり。「はやぶさ」が地球に帰還するシーンで使われている「Back to my arms」なんて聴いているとヤバイです。とても切なくなる。「はやぶさ」が地球に帰還する2010年は、きっとこの曲ばっかり聴いているだろう。

 人工衛星・探査機を応援するという音楽は、世界的に見ても珍しい。今は「かぐや」のサポートソングとしてSoul'd OUTの「COZMIC TRAVEL」や、「きぼう」建設へ向かう土井隆雄宇宙飛行士への応援ソングとして山梨県立科学館が企画した「宇宙連詩・山梨版」を平原綾香さんが歌う「星つむぎの歌」(1月23日発売)も登場。この「Lullaby of Muses」がそんな今の宇宙と音楽・文化の融合のきっかけになったと思う。この「Lullaby of Muses 2」の帯に、川口淳一郎プロジェクトマネージャーがコメントを寄せているのだが、このコメントにこうあった。
「はやぶさ」で初めてできた成果の一つは、こうした文化を横断した協奏です。


 宇宙・科学と文化・芸術は、実は相性がとてもいいのではないかと私は思う。「天文学者はロマンティストか?」の記事で、「「科学」と「文化」は相反するもののように考えられるけれども、ゴールが良く分からないものを追求するという点では似ているのかもしれない。追求しようと思えば、どこまでも追及できるのだから。」と書いた。どちらも果てがない。あるひとつの謎を解明しても、また次の謎が出てくる。ひとつの作品を創っても、それが終わりじゃない。科学も文化・芸術も新しいものを創造しているから、どこまでもどこまでも続いてゆく。

 そして、科学と文化はお互いを刺激し合える分野じゃないかとも思う。宇宙の星々や月、青い地球など宇宙の姿は、これまでも芸術作品のテーマとなることが多かった。SF小説・マンガ・アニメもそのひとつに入るだろう。JAXA宇宙教育センターが企画した「日本画は宇宙を描く」という企画もあった。未知の世界だからこそ、創造力が原動力となる芸術の題材として選ばれるのだろう。

 一方、文化・芸術から科学が学ぶものもあると思う。創造上のものだった理論や技術が、科学的に証明され実現される。SF小説・マンガ・アニメに触れて科学の道を志す人も少なくはないはず。こうやって見ると、科学と文化・芸術はとても近い位置にいて、お互いを刺激し、影響しあっている分野なのではないかと思う。

 科学の話題が出ると、「文系だから…」「数学も理科も苦手だから…」「難しそうで理解できない」と触れる前から拒絶してしまう人もいる。私も元々は文系人間のため、どうしても理解できないこともある(例えば理論物理学や宇宙論。ひも理論がさっぱり分からない)。科学へのアプローチ方法はひとつじゃない。文化からも科学にアプローチする方法があるんだと私は思う。これから、その方法が広まって、文化としての「科学」、「宇宙・天文はみんなの科学」として科学を楽しむ人々が増えればいいなと思う。

 そんな宇宙と文化のコラボ作品となった「Lullaby of Muses 2」。「はやぶさ」運用チームのひとりである矢野創先生によるライナーノートも面白いです。音楽を聴きながら「はやぶさ」の旅路を振り返る。それと、「A Little bit,Little bit Dancing」のベースと、「Space Passion」のフルートが印象的。ジャズってカッコイイ。この独特のリズム感、即興…私にはない要素。クラシックにはない響きが新鮮。これまでジャズにはあまり触れたことがなかったけど、ジャスも聴きたくなってみた。
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by halca-kaukana057 | 2008-01-08 22:55 | 音楽

天文学者はロマンティストか?

 宇宙が好きな私にとって、宇宙に関わる仕事は憧れの存在。でも、実際何をしているのか良く分からない部分もある。天文学者もそのひとつ。天文学者は何をしているのか。天文学とは何なのか。そんな疑問に答えたのがこの本。

天文学者はロマンティストか?―知られざるその仕事と素顔 (生活人新書 236)
縣 秀彦/日本放送出版協会/2007

 筆者の縣さんは、国立天文台の「天文情報センター」で天文学の普及と国立天文台の広報に当たる仕事をされている方。縣さん自身子どもの頃から宇宙・天文が好きで天文学を学び、国立天文台で天文学者を一番近くで見ているけれども、縣さん自身は天文学者とは異なるため客観的な立場にもある。 そんな縣さんの視点での"天文学"と"天文学者"とは。

 冒頭にある、4人の天文学者たちへのインタビューがかなり面白い。天文学者と言っても、望遠鏡で星を観るだけが仕事じゃない。コンピュータや、紙と鉛筆と自分の頭脳で宇宙の謎を解こうとする「理論天文学」もある。電波望遠鏡のデータの解析のために、世界最速のコンピュータを作ってしまったすごい人もいる。その仕事に携わっている人の、生の声はどんな分野でも興味深い。

 この本では「天文学は役に立つのか」という疑問が強調されている。確かに天文学ははるか彼方の宇宙が対象。私たちの、地球での日常生活にはあまり関係ないと言えばそうかもしれない。でも、「天文学はみんなの科学」と言っているところが面白い。2003年の火星大接近(現在も火星は中接近中。ふたご座のあたりに見えます)や、冥王星の惑星論争、流星群や日食・月食、さらにはブラックホールの謎や宇宙の始まり・果てはどうなっているのか。自分の生活には直接関係しないけれども、宇宙のことを考えるとワクワクする、謎に惹かれる。「宇宙ヤバイ」なんて言葉もある。宇宙・天文の話題が、私たちの生活・心を豊かにしていることは事実。七夕やお月見もそのひとつに数えられるだろう。宇宙・天文…科学そのものを「文化」として楽しむことが出来る。「科学」と「文化」は相反するもののように考えられるけれども、ゴールが良く分からないものを追求するという点では似ているのかもしれない。追求しようと思えば、どこまでも追及できるのだから。宇宙は分からないことだらけで、特に追求しがいのある分野かもしれない。文中のニュートンの言葉が印象的だ。
「目の前に真理の大海原が広がっているのに、自分は海岸で貝を拾っているのに過ぎない」
(108ページより)


 以前私は三鷹の国立天文台へ見学に行ったことがあるのだが、その時「ALMA計画」実現を請願する署名の用紙をあるのを見つけ、署名してきた。「ALMA(アルマ)計画」とは、空気が薄く天文観測に適しているチリのアンデスに電波望遠鏡をいくつも建設し、より好条件で天文観測をできるようにしようという計画で、世界各国が参加する国際天文プロジェクトとして現在も建設続行中。その署名が行われたいきさつ(財務省に予算のお願いに行った際、国民がALMA計画を本当に望んでいるのか証拠を持ってきてと言われたのがきっかけらしい)も書かれており、署名したひとりとして実現してよかったなと感じた。しかも、その後、役人はこんなことを言うようになったんだとか。
「みなさんも天文学者を見習ってください。『役に立たない』と言われて続けてきましたが、天文学ほど新聞やテレビを通じて、自分たちの研究成果を国民に還元している分野はほかにありません。みなさんも、役に立つとか、外国との競争に負けるとかの理由だけではもう予算は付きませんよ。国民に支持されるようになってください」
(52ページより)
…ある意味すごい。

 これまでの天文学・天文観測・宇宙論の歴史もまとめられています。暦の計算なんて、地球が宇宙空間にあって、他の星との位置と公転が私たちの生活に関わってくる一番身近で、分かりやすい例だと思う。そんなことを考えながら、この本の帯を見ているとやっぱり天文学は必要だと私は思う。
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ちなみに、後ろに写っているPC画面の壁紙は「かぐや」が撮った地球の画像です。
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by halca-kaukana057 | 2008-01-06 23:11 | 本・読書


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)

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