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ふたつのスピカ 14

 3月宇宙関係漫画出版ラッシュ、3冊目は「ふたつのスピカ」。今回は随分出るのが早かったなぁ…。

ふたつのスピカ 14
柳沼 行/メディアファクトリー・MFコミックス・フラッパーシリーズ/2008

 マリカと宇喜多家の秘密を追う新聞記者の伊地村は、マリカの父に会うために唯ヶ浜へやってくる。そこで伊地村は昔のことを思い出していた。
 一方、宇宙飛行士コースの最終課外訓練が始まった。4年に進級する、つまり宇宙へ行けるかどうかは、この訓練の結果次第。これまでの課外訓練を超える過酷な内容をこなすアスミたちだったが…。


 これまで宇宙への夢をいつも一緒に歩んできたアスミ・ケイ・マリカ・府中野。秋を亡くし、その夢・想い・絆はさらに強くなる。
「シュウの…シュウの想いも一緒に この星空の下で もう一度約束しようよ」(31ページ)
「もう…ひとりの夢ってわけにはいかないしさ」(46ページ)
「もうオメーひとりの夢じゃねんだよ!!」(113ページ)

 14巻では「ひとりの夢じゃない」ということが何度も強調される。秋の遺志を継ぐという意味だが、もうひとつ、4人で夢を、想いを共有するという意味も。最初アスミたちは宇宙への夢を個々に持っていた。それぞれどういうきっかけで、どういう想いで宇宙を目指したか。それは同じ宇宙学校に通っていてもバラバラだった。ところが、秋を含め5人で訓練を続け、心を通わせるうちに、その個々の違いのボーダーと言うか、境界みたいなものが薄れてきているのではないかと思う。アスミたち各々のスタートラインは別々。しかし、宇宙を目指す過程で混ざり合い、より強いものになっているんじゃないか…と。「ひとりの夢じゃない」ということと同時に、「ひとりじゃなかったから今まで頑張れた」ということも強調されている。それは他者に頼るようで、個々人の弱さの裏返しかもしれない。実際、最終訓練では切り離された個人それぞれの体力・精神力を試している。様々な場面で、生徒たちを「個」にしようとする。そこで弱さも出てくるのだが、「つながり」も簡単には消えない。最後に「個」を支えるのは「つながり」なのだ。

 特にその「つながり」の強さを実感しているのがマリカ。マリカの変化には本当に驚かされた。まさか1巻の登場シーンで、こんな展開は予想できなかった。「スピカ」はアスミよりも、何故かマリカの心の変化に注目してしまう…。アスミのことを見ていないわけではありませんが。

 さて、4年に進級できるのは誰なのだろうか…と考えたが、この物語が向かうのはそっちではないのかもしれない。夢を実現するのも大事だが、それ以上にその過程に重きを置くような展開なので、誰が宇宙へ行くのかが問題ではないのかもしれない。どうなるんだろう?

 そして、この14巻最後MISSION:75のラストシーン…何ですかこれは?!またしても大混乱の展開で次巻待ち。…もうこれ以上泣かせないでくれ(14巻でもマリカがアスミに自分の本当の気持ちを話すシーンでジーンと来てしまったが)。15巻が待ち遠しすぎる。いや、フラッパー立ち読みしてくる。
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by halca-kaukana057 | 2008-03-31 22:03 | 本・読書

ありがとう、ゆうぞうお兄さん・しょうこお姉さん

 本日、NHKでは今年度最後の放送となる番組が多く、新年度の新メンバー・キャスターとの交代挨拶が見られました。その中でも一番大きかったのが…「おかあさんといっしょ」の歌のお兄さん・お姉さんの交代。ゆうぞうお兄さん、しょうこお姉さんは今日で卒業です。今月の歌「君に会えたから」の歌詞に「サヨナラだって笑って言える」とありますが…私はやっぱり笑って言えませんでした。…無理です。

 お別れの挨拶の後、2人が歌ったのは「フェアウェル~さよならしても~」。歌と一緒に、これまで5年間の映像が流され、5年間を私も思い出しながら聴いていました。私が交代から卒業まで見続けてきたお兄さん・お姉さんはこの2人が初めて。歌もダンスもほのぼのトークも、ずっと楽しませていただきました。おかいつがこんな楽しい、いい番組だったと思ったのはこの2人がいたからだと思っています。本当にどうもありがとう。5年間お疲れ様でした。



 卒業の記念に、個人的に好きなゆうぞう・しょうこ月歌リスト。
・「風のおはなし」(2004年5月)
 このさわやかさが2人にぴったり。ダンスも好きでした。

・「しってしまったぼく」(2004年7・8月)
・「ふしぎはすてき」(2004年11・12月)
 歌詞の雰囲気が似ている。歌詞が好きな2曲。

・「わくわくスーパーマーケット」(2004年6月)
 かぶりものとしては「おすしのピクニック」が最強ですが、個人的にこっちが好き。2004年は私にとって当たり年でした。

・「しろいともだち」(2005年2・3月)
 泣ける…。今の季節にぴったり。

・「きみのこえ」(2006年2・3月)
 この歌を聴くと元気が出てくる。声を出して歌っている2人が本当に幸せそうだと感じた曲。

・「いっしょにつくったら」(2005年4月)
・「ぼよよん行進曲」(2006年4月)
・「やるきまんまんマンとウーマン」(2006年10月)
 間違いなく名曲の3曲。いつもは優しい声のお姉さんが、「やるきまんまん~」でこんなカッコイイ、力強い声を出せるなんて!と驚いた(「ママゴリラ」でも同じく)。



 さて、新しいお兄さんとお姉さん。だいすけお兄さんとたくみお姉さん。だいすけお兄さんはとても元気な声。たくみお姉さんも、声が可愛い。「アニメ声」という記事もありましたが、あまりそうは感じなかった。来週からこの2人がどう活躍するのか楽しみです。

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 お兄さんお姉さん交代関係の記事が読めるので、初めておかいつ本を買いました。ゆうぞうお兄さん、しょうこお姉さんのインタビューを読んで、2人がいかに歌が好きかが伝わってきました。"しょうこ画伯"のイラストもあるよ!相変わらずだ…。
 ちなみに、付録でついてきたのがスプーのバナナケース。バナナを入れて持ち運びできるらしいのですが、あまり使わないかも…。携帯やデジカメを入れてはみたが、やっぱりバナナ専用なのだろう。
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by halca-kaukana057 | 2008-03-28 22:44 | Eテレ・NHK教育テレビ

おかえりなさい、エンデバー

 昨日日本時間9:39、スペースシャトル・エンデバー号(STS-123)がケネディ宇宙センターに無事帰還しました。おかえりなさい!

 JAXA:「きぼう」日本実験棟・1J/Aミッション
 「きぼう」船内保管室内での作業もスケジュールを前倒しして行われたほどスムーズに進み、第1便としていいスタートを切れたと感じました。土井さん、関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。
 昨日の帰還の時間、私は残念なことに仕事でした…。しかし、執念(?)で着陸の前後1分ぐらいはリアルタイムで見守ることが出来ました。ワンセグがこれほど便利なものだと、昨日ほど実感したことはありませんでした。その後はちゃんと仕事に戻りました。ごめんなさい…。
 今日深夜には帰還後の記者会見も。皆元気そうで安心しました(ISS長期滞在から帰ってきたアイハーツ飛行士は不在でしたが。やはり長期滞在後は重力の影響が強く出るんだろうなぁ)。日本食、特に焼き鳥(正式名称が「スペースねぎま」w)が大好評。ゴーリ船長は事あるごとにSpace Negimaと連呼しているし、パイロットのジョンソン飛行士は毎日のように食べている程(NASAのSTS-123サイトの各クルーの写真の部分にある、「view menu」から確認できます)。和やかな話でいいなぁ。

 さて、次は5月。STS-124・ディスカバリー号で「きぼう」メインの船内実験室を建設します。今ISSにある船内保管室も、船内実験室を取り付けた後で本来取り付ける場所である実験室の上に取り付けられます。このミッションを担当するのが今回初飛行の星出彰彦飛行士。初飛行で重大ミッション。引き続き見守っていこうと思います。
 シャトルの外部燃料タンク(オレンジ色のタンク)もケネディ宇宙センターに到着しました。
sorae.jp:「きぼう」第2便用の外部燃料タンク、VABへ

 最後に、今回のミッションのおさらいになるような動画を紹介しておきます。
ニコニコ動画:「きぼう」船内保管室取り付け・入室
 飛行4日目と5日目の「きぼう」取り付けの様子をまとめたもの。取り付けた後、NASAのスタッフが「スゴイタカオ」と言って土井さんを称える声に注目。
ニコニコ動画:STS-123 Dreams Come True
 スペースシャトルのシュミレートができるソフト「ORBITER」を使って、ISSドッキングと「きぼう」取り付けをシュミレートした動画。シャトルやロボットアームの動きが凄い。音楽もいい。感動しました。
YouTube:STS-123 Highlights
 16日間のミッションを4分30秒で振り返ります。
 
 今日はISSが好条件で見られるチャンスだったのですが、曇って見られませんでした。昨日は見たんですが…、好条件で見たかったな。ジュール・ヴェルヌも。
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by halca-kaukana057 | 2008-03-28 22:07 | 宇宙・天文

See you again,国際宇宙ステーション!

 「ふたつのスピカ」14巻の感想を書きたいのに思い浮かばないので、STS-123・エンデバー情報を。本日、エンデバーは国際宇宙ステーションから分離しました。日本時間朝6時ごろから、ISSクルーとのお別れ会の模様をNASA TVで見ていました。…お別れは辛いです。しかも、今日飛行15日目のウェイクアップ・コールが「ふるさと」だった件。曲が流れた後の土井さんのコメント「もうすぐ、ふるさと地球に帰ります」「We are coming home!」この歌を聴きながら、青い地球の映像を流されて、こんな言葉を言われたら…泣くしかない。お別れ会と合わせて、今日はジーンとくるシーンが多かった。

ニコニコ動画:スペースシャトル・エンデバー号(STS-123):ハイライト(15日目)
 ニコニコに早速ハイライトがアップされてました。
JAXA宇宙ステーション・きぼう広報センター:ビデオライブラリ:飛行15日目ハイライト

 個人的見どころをメモしておきます。

・冒頭土井さんの挨拶と「ふるさと」。土井さんの挨拶は、3日目とこの15日目の日本語バージョンと、9日目(「星つむぎの歌」が流れた日)の英語バージョンの二通り。
・お別れの挨拶の途中、ISSに残るギャレット・リーズマン飛行士が頭をペチペチ叩かれるw7日目のインタビューでも、後ろにある船外活動用宇宙服に頭をなでられてるw何を言ったのかわからないが、リーズマンさんはいつも皆を笑わせてくれるムードメーカです。
・挨拶が終わって、お別れのハグ。感動的なシーンです。
・そのハグの中でも、ISSクルーのロシア人飛行士ユーリ・マレンチェンコ飛行士と、長期滞在を終えてエンデバーで一緒に帰還するフランス人飛行士レオポルド・アイハーツ飛行士がカメラのまん前でハグするシーンにホロリ。ずっとISSで一緒に暮らしてきた2人。先に帰るアイハーツさんが、マレンチェンコさんに挨拶をしていたのだろう。マレンチェンコさんの表情が寂しそう。
・お別れの挨拶も終わり、エンデバークルーとアイハーツさんがハッチの向こうのエンデバーへ。その時、またしてもリーズマンさんが。「俺も帰る~」と言わんばかりにハッチへ向かうリーズマンさん。しかし、そこへISSコマンダーであるペギー・ウィットソン飛行士が「あなたは違うでしょ!!」とリーズマンさんを捕まえるwリーズマンさんは本当に面白い。ウィットソンさんも、皆のお母さん的存在。笑顔がとても素敵です。
・ちなみに、もう一人、エンデバークルーのロバート・ベンケン飛行士もカメラに向かってポーズしたり、お茶目な方です。
・ISSから離れていくエンデバー。土井さんが取り付けた「きぼう」船内保管室と、今回のミッションで取り付けたロボットアーム「デクスター」も見えます。どちらも愛着を感じていたので、機材とのお別れも寂しい。


 16日間のミッションは長い…と思っていたら、いつの間にかISSから分離へ。あっという間だなぁ。エンデバーの無事帰還と、ISSクルーがこれからも元気で任務にあたられることを祈ります。ISS、「きぼう」、また会う日まで…。
 個人的には、「きぼう」が完成した後で、また土井さんがISSに来れたらいいなと思う。まだ未完成なので、完成したところを見たいと思うんだ。

*****

 今日再び、ISSの目視に挑戦してきました。エンデバーとの分離後なので、ISSのそばをエンデバーが飛んでいる様子を見ることが出来ます。さらに、ISSの4分ほど前には「ジュール・ヴェルヌ(ATV)」も。ジュール・ヴェルヌは今度こそ…と思って臨みましたが、見られたのはISSのみ。ISSのすぐ側をエンデバーも飛んでいたはずなのですが、天候と高度、さらには観測場所の条件が悪くちゃんと確認できませんでした。ただ、ISSでのお別れシーンを見た後だったので、感動もひとしお。宇宙を飛び続けるISSと、地球に帰るエンデバーの対比が見たかった。ジュール・ヴェルヌも見たいよう…。
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by halca-kaukana057 | 2008-03-25 23:41 | 宇宙・天文

宙のまにまに 4

 3月は宇宙系漫画出版ラッシュ。第2作目は天文部青春コメディ「宙のまにまに」。

宙のまにまに 4
柏原 麻実/講談社・アフタヌーンKC/2008

 北海道へ修学旅行へやってきた美星・小夜ら2年生。美星はその感動を伝えるべく、朔にメールばっかり送っている。その修学旅行から帰ってきた後、美星は草間先生と休日に出かける約束をする。2人の関係を怪しいと感じる天文部員たち。その日、朔や姫たちは美星と草間のあとをつけることにする…。



 一番目立つ主人公なのに、これまで美星の内面はあまり語られて来なかったと思う。いつも元気で楽天的。星を見ることに命を懸け、朔にもストレートに突進してゆく。あまり落ち込んでいる姿を見たことが無い。そのせいか、美星の内面を読み取るのが一番難しいんじゃないかと思う。内面にある暗さとか、誰かに隠しておきたいこととか、そういうのが読み取れなかった。ただひとつ、美星の家族の話を除いては。1巻で美星の家族について、朔の母が言及した時の美星の表情の変化が気になっていたのだが、その理由がこの4巻で語られます。そういうことだったのか…。

 その美星が隠していたことに対して、朔たちは戸惑う。美星が相変わらず、元気で明るいから。美星はもっと辛さとか、哀しみとかを表現してもいいんじゃないかと読んでいる私は感じてしまう(でもそこが美星の個性であり、いいところなんだけど)。その美星のために、朔が考え天文部、さらにはフーミン率いる生徒会までも巻き込んで実行した"あること"のシーンに涙。

 星空を見上げる時、よく誰かのことを考えてしまう。今ここにいない人…遠くに住んでいる友人や、先立ってしまった家族のこととか、もう会えない人のこと等々。遠くを見上げ、さらに遠くにある星々への距離が、そんな遠くにいる人のことを思い出させるのだろうか。

 一方で、星空はそばに誰かがいてほしいとも思わせる。広大な宇宙の断片に、一人で立つのが心細いからだろうか。皆で宇宙への想いを共有したいからだろうか。どちらにしろ、私はこれまであまり誰かと一緒に星空を見上げたことが無かった。この漫画を読んでいると、今度は誰かと一緒に星を見たいと、強く思うようになってしまう。


 巻の後半は冬山合宿。姫ちゃんが大変なことに。最初は朔に惹かれ、美星に朔をとられまいと入部した天文部でしたが、姫ちゃんも星の魅力にすっかり取り付かれている模様。…でも、頭の大半は朔に向けられているのは変わらず。そして相変わらず不憫なのも…。この子が報われる日は、いつ来るのだろうか。

 フーミンは巻を追うごとにいい味をだしてます。そして3巻で登場した近江さんも健在でよかった。プラネタリアン晴子さんも相変わらずのテンション。今回はちゃんとプラネタリアンらしいところを見せられて良かった…と安心する私。

 カバー裏を見るのもお忘れなく。5巻のネタが今から楽しみだ。



 さて、あと1作は「ふたつのスピカ」14巻なのですが、今日読んで…言葉が出てきません。どうしたらいいんだ…。


【追記】それと、天文つながりでメモ。「日本天文学会創立100周年記念切手」買いました。
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惑星にX線天文衛星「すざく」、小惑星探査機「はやぶさ」、すばる望遠鏡、野辺山の電波望遠鏡がデザインされてます。たまりませんw
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説明書も付いて来ます。記念切手に合わせて、記念日付印もあるらしい。それも欲しい…。

ポレポレとうさんさんのブログでも、取り上げてました。
おやこでポレポレ:エンデバーの切り離しと「日本天文学会創立100周年」記念切手

 漫画だけでなく、切手まで発売してしまうこのタイミング。そしてSTS-123も飛行中のことを考えると、いくらなんでもタイミング合いすぎです。何かあるのか…?
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by halca-kaukana057 | 2008-03-24 22:19 | 本・読書

宇宙兄弟 1

 今月は宇宙系漫画出版ラッシュのようです。一気に3作品も出るなんて…ここに嬉しい悲鳴をあげている自分がいますw
 まずは1作品目。「モーニング」で連載が始まった新作宇宙系漫画。宇宙飛行士ものですが、これまでの作品とはちょっと様子が違います。

宇宙兄弟 1
小山 宙哉/講談社・モーニングKC/2008

 南波六太(なんば・むつた)と日々人(ひびと)の兄弟は、幼い頃UFOらしきものを目撃する。その飛行物体を見て、兄弟は宇宙への夢を誓い合った。それから約20年後の2025年、弟・日々人は約束どおり宇宙飛行士になり、有人月探査へ向かおうとしていた。一方兄・六太は上司とトラブルを起こし自動車会社をクビになる。再就職もなかなか決まらず、落ち込む六太。そんな六太の状況を知った日々人は、六太に例の飛行物体を目撃した日に録音したテープを聞くように薦める。かつての兄弟の誓いの通り、兄にもう一度宇宙への夢を追わせる為に…。



 これまでの宇宙飛行士に関する漫画に登場する宇宙飛行士は、エリートでカッコイイといういイメージだった。弟・日々人もたくましくかっこいい。しかし、六太は不器用でドンくさい、意地っ張りで気弱…とにかくかっこ悪い。宇宙への夢も、自分には無理だと常に思っている。だが、その六太になぜか共感してしまう。宇宙に行ってみたい…でも自分には無理だ、という感情を代弁してくれるからだろうか。迷いながら、間抜けな失敗をし、しばしば自信をなくして落ち込み、壁にぶつかりながらも、宇宙への夢をもう一度追う姿に共感する。普段はかっこ悪いからこそ、宇宙への夢を自覚するシーンがよりカッコよく見える。…ちゃんとかっこいいシーンもあるんです。

 そしてもうひとつのポイントが、兄弟の絆。「兄は常に弟の先を行っていなければならない」ということをモットーとしてきた六太。しかし、弟が兄の先へ行ってしまうことになった。また、六太は常に「宇宙飛行士・南波日々人の兄」と見られてしまう。六太にとってはそれがプレッシャーであり、ストレスともなる。それでも、大事な兄と弟。兄弟の約束は果たせるか…?

 六太とともに宇宙への夢を追う仲間・ライバルたちも個性的。せりかさんが素敵です。それにしてもこの物語の流れと、JAXAが新しい宇宙飛行士を募集するタイミングが合いすぎてて驚いた。作品中にもJAXA,ジャクサ…と「JAXA」連呼。そう言えば、JAXAの名前が出てきた漫画って初めてかも。NASAやNASDAは合ったけど、統合後のJAXAが出てきたのは初めてだと思う。

 物語はまだまだ始まったばかり。これからの展開が楽しみです。
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by halca-kaukana057 | 2008-03-23 22:06 | 本・読書

ISSを探して

 本当は昨日書くつもりでした。
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はてなハイク:ISSより

 昨日の早朝、国際宇宙ステーションを肉眼で見ました。これまでも何度か見ているのですが、今回は「きぼう」の建設も開始され、日本人飛行士も滞在中であるのでこれまでとはまた違った思いで見つめていました。朝4時前、まだ真っ暗な空にすーっとオレンジ色の光が飛んでいった。高度が低かったので、それほど明るくなかったのが残念(それでもしっかりと確認できます)。地上から見ると小さな光の点だけれども、実際は大きな宇宙機で人も住んでいる。そう思うと、「凄いな」の一言しか出てきません。

 この日、ISSと一緒にヨーロッパ宇宙機関(ESA)が先日打ち上げたISSへ物資を運ぶ補給機「ジュール・ヴェルヌ(ATV)」も見られたらしいのですが、私は見ることが出来ませんでした。残念。4月のISSとのドッキング前に見てみたいな。

 明日、3月21日も早朝に観測可能です。天気がちょっと心配ですが。詳しくはJAXAのHPで確認を。
国際宇宙ステーション・スペースシャトルを見よう
あと、このサイトも面白いので貼っておきます。
JavaScriptで人工衛星の位置を表示する
ISSやシャトルだけでなく、様々な人工衛星の位置がわかります。

 最後に、「きぼう」建設以後のNASATVから。
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カナダのロボットアーム「デクスター」も無事組み立てられました。毎日見ていると、愛着がわいてきますw

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地球の美しさにため息が出ます。


【追記】
ISS目視に関して、紹介していただいたのでトラックバック
おやこでポレポレ:国際宇宙ステーションを見よう!
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by halca-kaukana057 | 2008-03-20 21:55 | 宇宙・天文

サボりのツケは恐ろしい

 最近NASA TVばっかり観て、ピアノの練習がおろそかになっています…。部屋にいると、すぐにPCの電源を入れてしまう。この状況はまずい。ということで、昨日はPCから離れるために楽器店のピアノ個室を借りて練習し、今日も家で練習。案の定ボロボロの演奏でしたorz

【ブルグミュラー25】
◇18:気がかり
 この曲の雰囲気が好きです。不安を表現するせわしない動きに、徐々にハマっています。この曲の「不安」はどの位のものなんだろう?「甘い嘆き」では大きな嘆きなんだけど表には出さない大人の嘆きと解釈した。この「気がかり」の場合はストレートな不安だと思う。不安の度合いは…まだ考え中。
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この曲は、2小節ごとにまとまっているようだ。1小節を単位にすると本当にせわしなくて解釈しにくい。細かくまとまりを考えることも必要だけど、大きくまとまりを取ることも大事。それと、青い丸で囲んだ部分のスラーに注意。スタッカートとの対比が求められる。

 そんなこんなで録音してみた。
気がかり 第1回録音
 練習不足がはっきりとわかります…。

◇22:バルカロール(舟歌)
 演奏するよりも、黙って聴いていたい曲。でも、演奏したらこの曲の魅力にもっと迫れると思う。フラット4つの変イ長調。練習する前に変イ長調のスケールを練習。まだ慣れない。
 この曲は、本当に「歌」だと思う。今は楽譜の音符をひとつひとつ追いながら練習しているが、それよりも曲の流れ、メロディーを歌うことが必要なんじゃないか。実際に声に出して。ソルフェージュなんて久々。実は苦手だがやってみるかな。

【グリーグ:アリエッタ】
 両手で全パートは弾けるようになったけれど、まだ部分練習が必要だと感じている。全体を捉えるのは後でゆっくりでもいいかと思ってる。
 以下難所。
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9小節目以降。指使いがややこしくなる。13小節目の最低音の♭ミを響かせて。

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17小節目以降。これまでの曲調ががらりと変わる。やっぱり低音を響かせて。アルト部分は小さくしたい。

バス・アルト伴奏部分だけ録音。
アリエッタ バス・アルト伴奏部分のみ演奏アリエッタのページへどうぞ。
 こっちもボロクソ。サボるとすぐにわかる…。頑張ろう。
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by halca-kaukana057 | 2008-03-20 21:40 | 奏でること・うたうこと

ドリトル先生の郵便局

 ドリトル先生シリーズ第3作。ドリトル先生たちが再びアフリカへ向かいます。

ドリトル先生の郵便局
ヒュー・ロフティング/井伏鱒二・訳/岩波書店・岩波少年文庫

 ドリトル先生、今度はアフリカのファンティポ王国で郵政大臣になってしまいます。ドリトル先生の郵便局では、人間ではなく鳥たちが配達をするのです。郵政民営化ならぬ、郵政鳥営化。この発想がドリトル先生らしい。その郵便局を支える鳥たちも個性的。ツバメのリーダーである「韋駄天のスキマー」、「飛脚のクイップ」、ロンドン・スズメのチープサイド。鳥にも住んでいるところで得意分野があることを、ちゃんと表現しているのがいい。

 ドリトル先生も郵便局の仕事だけでなく、冒険したり、他の事件に巻き込まれたり。こうやって読んでいると、ドリトル先生はお人よしだなと思う。自分の研究があるのに、それを中断してでも誰かのために他の仕事を始めてしまう。とても優しい人でもある。

 特に面白かったのが、本編とはちょっと話がずれるが第3部の動物たちの話。これも、寝る前に読みたいお話ばっかり。白ネズミの話があまりにも悲しくて、読んでいて辛くなる。一方でフクロのトートーの話が興味深い。「恐れというものは、たいてい無知からくるんでございます」ドリトル先生が世界中を冒険し続けているのは、世界がどんなものか行ったことはなくても理解しているからからもしれない。すごいや。

 ドリトル先生の視点の広さに感服いたしました。

(ドリトル先生シリーズは白人の視点で書かれていて、アフリカ原住民の文化を尊重していないという指摘もあるけれども、この作品が書かれたのが第1次世界大戦中のイギリスであることを考えると、しょうがないとも思う。)
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by halca-kaukana057 | 2008-03-19 22:42 | 本・読書

悲愴交響曲の重さ

 以前「すべては音楽から生まれる」の記事で、コンサートに行って来ると書いた。そのコンサートに行ってきた。メインの演目はチャイコフスキー「交響曲第6番ロ短調op.74<悲愴>」。最強音と最弱音の幅が広く、ダイナミックな演奏はコンサートにぴったり。そう思って開演を待っていた。

 その「悲愴」交響曲なのだが…第4楽章で打ちのめされてしまった。「悲愴」交響曲の第4楽章と言えば、副題通りとても暗く、悲しげ。チャイコフスキーが死ぬ10日前に初演されたことも合わせて、この第4楽章はCDで聴いても終わった後で大きく息をつきたくなる。それが生で聴いて、その暗さ、重さが一気にのしかかってきた。聴いている最中から、何とも言えないものを感じてしまった。胸を突き刺すような重さと苦しさ。今もまだその重さが残っていて、体も心もずっしりと重い。完全にやられてしまった。音楽を生で、目の前で聴くことの物凄さ、恐ろしさを今回のコンサートで感じた。

 第1・2楽章はメインのメロディーの美しさにうっとりし、第3楽章の迫力のあるスケルツォと行進曲にワクワクした。第3楽章は何故こんなに明るいんだといつも思う。トロンボーン3兄弟と、ティンパニ・大太鼓・シンバルの打楽器3兄弟が非常に元気で楽しそうだったのが印象に残っていたのに、後の第4楽章で打ち消されてしまった。

 他の演目の感想も書こうと思ったが、言葉にならない。あらためて思う、「悲愴」交響曲をコンサートで聴くのは私にとって危険かもしれない、と。
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by halca-kaukana057 | 2008-03-16 20:51 | 音楽


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)

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