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文章の書き方/文章のみがき方

 ブログを始めてもう4年。ネット上に文章を書くということが、私にとっては習慣のようになっている。文章を書くこと自体なら、学生時代の論文とかレポートとか作文などもあったし、私的な日記に、仕事の書類など、文章を書かない日はないと言ってもいい。それなのに、文章を書くことは何故こんなに難しいのだろう。作家の小説やエッセイを読んでいると、きれいな文章だなとか、わかりやすくてどんどん読める文章など、いいなと思う文章にいくつも出会う。その後自分で文章を書くと…くどいしわかりにくいし、読みづらい。いいなと思う文章って、何が違うんだろう?そう思って手に取ったのがこの2冊。

文章の書き方
辰濃 和男/岩波書店・岩波新書/1994








文章のみがき方
辰濃 和男/岩波書店・岩波新書/2007






 著者の辰濃さんは朝日新聞の記者で、「天声人語」を書いていらっしゃった方。 新聞記者となれば、文章を書かないと仕事にならない。しかも、最新のニュースを正確に、わかりやすく伝えられる文章を書かねばならない。言わば文章のプロ。でも、文章のプロでも悩むことも多く、締め切りが迫っているのに書けない時はストレッチ体操や太極拳をして、身体を動かしていたのだそう。そうすると、心身スッキリとして、筆が進むのだとか。

 私が気をつけたいと思ったことは、誰かに伝えたいこと、強く思ったことなど、何が書きたいのかをはっきりさせること。あれもこれもと欲張ると、伝えたいことが散漫してしまい、読みにくくなってしまう。一文が長くなってしまうのも、よくやってしまう。大げさな言葉を使いすぎてしまうのも。読んでいて、「ああ、これは直さなきゃ」と思ってばかりいました。

 特に、「文章を書く時に辞書を手元に置く」というのがあったのだが、これは大事だと思う。故小渕元首相が「ボキャ貧」なんて言っていたことがあったけど、自分もまさにそれだなぁ…といつも感じる。辞書を引くのは好きで、昔は暇な時に辞書(国語辞典でも英和辞典でも何でも)をペラペラめくって、面白い言葉を探すのが好きだった。デジタルの辞書はそういう冒険が出来ないからつまらない。そう思っていたのに、辞書を開かないことが増えてしまった。また辞書の探検をしてみよう。

 ただ読みやすくわかりやすい文章を書くだけでなく、日常の小さな発見を大切にすることや、自己と向き合うという心や考え方・視点について書いているのも面白かった。文章を書くということは、自分の心・思考を表現すること。自分と向き合い、磨くことにも繋がる。

 人に見せる・見せないに関係なく、どんどん書いてみようと思う。「書き方」より「みがき方」の方が読みやすいと感じましたが、「書き方」に詳しく書いてあることもあるので、読むなら是非両方とも読むことをオススメします。
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by halca-kaukana057 | 2008-09-28 22:42 | 本・読書

クインテット新CD+やさいのようせいDVDBOX2 リリース情報

 昨年はCDの発売がなかった「クインテット」。今年は出ます!!

amazon:NHK クインテット「真夜中の動物園」

 発売日は11月26日。収録曲リストを見ると、今年度放送された歌も入っていますが、コンサート曲は昨年度の4曲(おもちゃの交響曲、舞踏への勧誘、フィガロの結婚序曲、楽興の時第3番)。今年度のは?あと、1曲目の「ゆうがたクインテットテーマ」は現在放送中の新OPかな?これまでのCDには夏テーマだけ入っていない。夏テーマの可能性もあるが…。

 まずは予約しなければ。1年ぶりのCD、楽しみだ。

 そう言えば、DVDも2月に出ていました。
クインテット ゆかいな5人の音楽家 ガラガラコンサート
/NHKエンタープライズ

 どうもDVDを買うのは遅れてしまう。





******

 こちらも出ます。
amazon:やさいのようせい N.Y.SALAD DVD-BOX 2

 「やさいのようせい」2期のDVD-BOX、12月17日発売です。設定資料に、今回は特製フィギュアも付いてくるとのこと。これは欲しい…!!
 さらに、「やさいのようせい」公式サイトによりますと、来年1月からテレビシリーズ放送とのこと。これは再放送?それとも、第3シリーズ??どっちにしろ観ます。楽しみです。

 ちなみに、リンガーハットでやさいのようせいグッズが貰えるんだと。大きなお友達は無理ですが…携帯サイトで待ちうけフラッシュが貰えるらしい。詳しくはリンガーハットHPで。
リンガーハット ちびっこセット
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by halca-kaukana057 | 2008-09-27 09:35 | Eテレ・NHK教育テレビ

宇宙兄弟 3

 現在JAXAの宇宙飛行士候補者選抜試験は1次審査が終了したところまで進んでいるようですが、こちらの試験も進んでいます。

宇宙兄弟 3
小山 宙哉/講談社・モーニングKC


 宇宙飛行士選抜試験の3次審査が始まった。残ったのは15人。六太やケンジ、せりかたち受験者たちは、窓の無いバスで試験会場へ。そこで、5人ずつ3つのグループに分かれ、それぞれ閉鎖環境で出される課題を解きながら、2週間を過ごす。そして、最終日に話し合いをして、宇宙飛行士にふさわしい者を2人選び出せ、と。早速出された課題は…。


 3次審査が始まりました。3次審査に残った六太だが、3次試験はかなり過酷そう。どこへ行くのかわからないバス。既に始まっているであろう試験のことを気にする受験者たち。どんな環境でも、誰とでも意見を交換し合い、自分勝手な行動をとらないこと。宇宙飛行士にふさわしい人の条件として、こんな性格があげられるが、まさにそれをいつでもどこでも監視されている状態。そして、最終日には話し合いで2人を選ばなくてはならない。チームであり、ライバルでもある。協力するべきか、蹴落とすべきか。そんな受験者たちの駆け引きが見所です。

 六太が入ったAグループの5人が個性的。遠慮なくものを言い、背が小さく六太と張り合ってばかりいるチンパンジー研究家の古谷、六太のことを「お兄ちゃん」と呼び冷静で落ち着いているスポーツ医学専門の新田、ロケットエンジニアで最高齢54歳の福田、六太の憧れの存在であるせりか、六太の5人。話し合う時も、それぞれのこれまでのバックグラウンドが出てくる。2週間経ったら、どんな仲間になっているのか。六太のAグループは、いい方向に進んでいるようでこれからが楽しみ。六太が結構頑張っています。一方、ケンジがいるBグループはギクシャクしたムード。最年少の富井、いつも貧乏ゆすりをしている手島、ケンジを蹴落とそうとしている溝口。この溝口の動きに、嫌なものを感じてしまう。ケンジがどう切り抜けるのか、それとも…。気になります。

 26話「3次元アリ」では宇宙開発の意義も問われる。六太の答えに納得しました。この回では、野口聡一さんがモデルの「野淵さん」も登場。野口さんは漫画の取材にも協力。「モーニング」特別企画で野口さんにインタビューもしてます。インタビュアーは少年時代の六太という設定。3次試験を受けられなくなった方の話を読んで、2巻で出てきた「運」のことを思い出しました。
モーニング:「宇宙兄弟」特別企画 野口聡一を突撃取材!!

 あと、この「宇宙兄弟」の編集者である佐渡島さんと前田さんのインタビューもあります。
sorae.jp:インタビュー「宇宙兄弟」編集者
 この漫画を描くきっかけになったのが、向井千秋さんの旦那さん・向井万起男さんの「君についていこう」だったのだそう。「那須田理事長」が万起男さんそっくりなのはそのせい…?あと、せりかさんの大食いで作る料理も大量という点は、千秋さんをモデルにしているのかも。お医者さんという点も共通してる。

 真面目な話も多いのですが、運転手のヅラだのエアそろばんだの、六太は今回もしっかり落とします。せりかさんの腹の虫もw
 試験の行く末は4巻で。
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by halca-kaukana057 | 2008-09-26 22:38 | 本・読書

フィンランド銃乱射事件、ふたたび

 またしても痛ましい事件が起きてしまいました。

朝日新聞:フィンランドの学校で乱射、10人死亡 数日前ネット投稿

CNN.co.jp:フィンランドの学校で銃乱射、10人死亡 容疑者自殺

 このニュースを見て、私は去年のこと?と一瞬勘違いしてしまった。昨年11月にも、フィンランドの学校で銃乱射事件が起こっていた。去年の事件と、似ている点が多い。学校で、銃を凶器としていたこと。YouTubeに犯行声明動画を載せていたこと。犯行後、犯人は自殺したこと。またしても悲劇が繰り返されてしまった。非常に残念です。

◆去年の事件の記事フィンランドの衝撃 高校銃乱射事件に寄せて

 昨年の事件の時も、フィンランドの一般民間人の銃保有率の高さが問題になっていました。昨年の事件の時も書いたように、フィンランドの人々は狩猟用として銃を保有している。ただ、昨年の事件の後、銃所持の年齢を15歳から18歳に引き上げる法案について議論していた。今回の事件を受けて、民間人の銃保持そのものを規制するかどうかについての議論が必要とフィンランド・バンハネン首相も発言しているそうです。
日経ネット:フィンランド首相「拳銃所持の議論を」 10人殺害受け

 一方、YouTubeに犯行声明動画を載せた件についても、警察が犯行の前日に事情を聞いていたのだそうだ。しかし、警察は銃を取り上げるなどはしなかった。産経新聞によれば、
ハロネン大統領は事件後、「(ネット社会を)異様な惑星のように感じることもあるが、まぎれもなくこの世界の一部。だからこそ介入せねばならない」と語っている。一方で、ネット社会の安易な規制は表現の自由の侵害につながりかねない。犯罪の事前抑止に向けた「介入」の具体的手法は見えないままだ。
産経新聞:具体的手法見えぬネット社会への介入 フィンランド銃乱射の波紋広がる

とのこと。ネット上での「表現」とその対応についても、今後の議論の焦点となりそうです。

 この事件の波紋は、まだまだ広がると思います。哀しい事件を繰り返さないための議論と法律、対策が出されることを願ってやみません。ショックを受けている方々へのサポートも。フィンランド国内では、再び半旗が掲げられているようです(フィンランドの新聞Helsingin Sanomat紙の画像)。言葉になりません。この事件で犠牲になった方々のご冥福をお祈りいたします。
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by halca-kaukana057 | 2008-09-24 22:21 | フィンランド・Suomi/北欧

宙のまにまに 5

 高校天文部が舞台のドタバタ青春コメディ漫画5巻でました。

宙のまにまに 5
柏原 麻実/ 講談社・アフタヌーンKC

 他校天文部との冬合宿で、星への思いを新たにする美星たち。一方、3年の路万部長と野木城高校のあゆみは大学受験へ向けてラストスパート。病弱な部長は、受験に失敗しないか心配でますます体調不良に。そんな部長を励まそうと、美星たちは部長にりゅうこつ座のカノープスを見せようと思いつくのだが…。



 4巻で姫ちゃんが遭難してしまった冬合宿の続きと、部長&あゆみさんの受験エピソード。そして新年度、新入生登場、彗星と物語が大きく変化します。これまでの単行本の中で一番物語に力がある巻だと感じました。

 5巻のテーマは「リレー」。1年間で星空はめぐる。冬から春にかけて、天文部も引継ぎ・卒業・入学でメンバーが入れ替わる。だが、メンバーが変わっても星への思いは消えない。新しいメンバーとともに、星への思い、星を見た時の感動をつないでゆく。卒業したメンバーも、新しい場所で星を見つめる。めぐる星空と、思いをつなぐ人々。この描写がとても清々しく、力強い。大昔から人間は星を見続け、星座を作ったり宇宙の謎にひとつひとつ挑んだりしてきた。それが現在に繋がっているし、後世にも繋がってゆく。普段星を見ていても、そんなことは思ったことが無かった。美星たちと一緒に、私もそのリレーに参加できたら。強く思う。

 入部から1年を経た朔と姫ちゃんも、星への情熱を強めていく。美星に嫌々星を見せられているという描写が全く無くなった。むしろ、望遠鏡に関する知識もつけて、積極的に星を見ようとしている。天文部の団結も高まる。どんどん濃い天文部漫画になってきて、読んでいて楽しいし勉強になります。新入生が入って、朔と姫ちゃんは先輩としてもしっかりしている。変わらないのは江戸川だけです。江戸川のそんなバカなところも好きですがw

 一方、卒業の路万部長とあゆみさん。この2人がメインの第30話、とても面白かった。あゆみさん…想いが叶ってよかったよかった。私もカノープスが見たいです。今住んでいる所からは、まず不可能。関東以南に住んでいる方は、カノープスの探し方も載っているので是非チャレンジを。ところで、巻末のおまけまんがで路万部長のフルネーム発覚。…そういうことだったんですか!!

 そして新年度。天文部存続をかけた新入生勧誘。"石猛者"で、天文部ではなく「地学部」に入部希望の笑(えみ)ちゃんと、星は見たいけど天文初心者のはるき君。石猛者vs新部長・美星の第32話も、美星の無謀だけどいいところが出ていていい。
高校でも地学とか天文部って少ないけど…中学はもっと少ないもんね
仲間…ほしいよね!!!ごめんね!!!
でも私は…天文部の…みんなのおかげですごく楽しいの……!!!
大好きなものを一緒に共有できる仲間がいる…それってすごいことなんだよね………!!!
私は…笑ちゃんともそうなりたい…!
だから笑ちゃん…石のこと教えて………!!
私は星のこと好きになってもらえるようにがんばるから………っ
(101~102ページ)

 この台詞があまりにも美星らしくて、全力で、気に入っている。クールで滅多に表情を変えない笑ちゃんと、可愛い少年のようなはるき君。2人の今後の活躍にも期待です。

 これまでは望遠鏡も無い弱小部だった天文部だが、その天文部についに望遠鏡が…!プラネタリアン晴子さんも大活躍。5巻は読みどころ満載。非常に面白かった。この漫画を読んでいると、とにかく星が見たくなる。今日も曇りなのが残念だ。思えば、この漫画を読んで自分も人と星への想いを共有できたらいいなと思うようになったんだっけ。そして、星空案内人講座にも参加。「準・星空案内人」資格も取れました。長い長い道のりだとは思うが、私も星猛者目指してこの漫画と共に星見を積んでいきたい。次巻も楽しみです。

 カバーを外すのもお忘れなく。草間先生も暴走してます…。
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by halca-kaukana057 | 2008-09-23 22:52 | 本・読書

再びISSを撮ってみた

 星空写真の撮り方を覚えて、ハマりつつあります。8月に続き、再び国際宇宙ステーションを撮ってみました。9月19日、午後7時16分頃の撮影です。

f0079085_22422125.jpg


 雲が邪魔ですが、はっきりと撮れるのはISSがそれだけ明るいため。背景にはへび座・へびつかい座も写っています。秋の星座も撮りたいのですが、お天気が良くなく撮影できず。なかなかすっきりと晴れません。残念です。秋の星座をじっくりと観たいのに。

 もっと大きい画像ははてなフォトライフにあります


*****

 ハッブル宇宙望遠鏡修理のためのミッション・STS-125、アトランティス号の打ち上げが来月に迫っています。ハッブル宇宙望遠鏡は高度600km、ISSは高度400kmのため、アトランティスはISSには寄ることが出来ません。もし機体に何かあって、クルーが帰還できなくなったら…。その場合、エンデバーが助けに行くことになっていて、現在ケネディ宇宙センターでは、2機のシャトルが打ち上げ準備中。2機のシャトルが並んで発射台に。何も無いことを祈ります。

 その並んだ画像の中で、特にこの画像が気に入りました。



http://mediaarchive.ksc.nasa.gov/detail.cfm?mediaid=37482
(c)NASA

 並ぶ2機のシャトルと虹。美しい。
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by halca-kaukana057 | 2008-09-22 23:10 | 宇宙・天文

2008年度クインテットコンサート新曲

 夕方の本放送でも「クインテット」コンサート新曲が出揃いました。朝の「プチ」で放送されてからかなり経ってますが…。

◇ヨハン・シュトラウス:トリッチ・トラッチ・ポルカ
 「トランペット吹きの休日」「クシコスの郵便馬車(クシコス・ポスト)」に続く運動会でよく聴くシリーズ。シロホンでシャープ君大活躍。こういう曲はシャープ君に似合う。
 この「トリッチ・トラッチ(Tritsch-Tratsch)」という言葉。意味を調べてみたら、ドイツ語で「女のおしゃべり」という意味らしい。おしゃべりの擬音語「ペチャクチャ」とも。シュトラウスのポルカやワルツには、当時の世相を反映したり、皮肉ったものもあるのでなるほどと思える。

 原曲はこちらの動画を参考にどうぞ。カルロス・クライバーのウィーンフィルニューイヤーコンサートの動画です。クライバーの指揮は楽しくていいなぁ。
YouTube:J. Strauss II Tritsch-Tratsch Polka Carlos Kleiber
 「美しく青きドナウ」に続く、ニューイヤーコンサート曲も増えました。

 また、ジョルジュ・シフラによるピアノ編曲版もあります。ニコニコ動画でどうぞ。
ニコニコ動画:超絶技巧ピアノ編曲作品2
 ニコニコのアカウントがない方ははてな経由で観られますのでこちらへ


◇ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から前奏曲
 独自の世界観で、「楽劇」という壮大な音楽劇を作り上げたワーグナー。そのワーグナーの作品がクインテット初登場。「ニーベルングの指輪」や「さまよえるオランダ人」「トリスタンとイゾルデ」などなど、有名曲は沢山ありますがその中から今回演奏されたのが、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」。その中でも一番印象に残る前奏曲。この曲、大好きです。堂々と力強いメロディー。分厚いオーケストラの音。生で聴きたい曲の一つです。
 このワーグナーが含まれる後期ロマン派は、規模の大きなオーケストラで壮大な曲が演奏されるようになる。ワーグナーのほかにも、マーラーやブルックナーなど。その大規模な、分厚い原曲の音を室内楽で出せるのか…と思いましたが、そんな心配は無用でした。あらためて、アキラさんの編曲の力に驚くばかり。室内楽でこんな厚い音が出るなんて。今年の新曲の中で一番好きな曲です。

 原曲はカラヤン&ベルリン・フィルの1957年来日公演の貴重な映像でどうそ。
YouTube:Karajan/BPO Meistersinger Prelude 1957 Live

 個人的には、この曲を聴くとこの動画を思い出します。
小惑星探査機「はやぶさ2」を実現しようキャンペーン動画
 ちなみにこの動画で使われているのはトスカニーニ指揮。


◇グリーグ:「ペール・ギュント」組曲 第1番から 朝
 3曲目もクインテット初登場、グリーグの作品です。グリーグ、待ってました!!「ペール・ギュント」や、冒頭が印象的なピアノ協奏曲、バラエティに富んだ叙情小曲集と、クインテットで編曲されてもよさそうな曲が多く、取り上げられるのを楽しみにしていました。今回は一番有名な「朝」。小学校の頃、朝の校内放送で流れていたなぁ(ちなみに、朝の読書の時間はサン=サーンス「白鳥」でした)。
 聴いてみると、同じメロディーが何度も繰り返される、単調にも聞こえる曲。でも、楽器を変え音を重ねることで、だんだんと夜が明け、空が明るくなる様子が思い浮かべられる。中間部もきれい。この曲は木管が合います。演奏時間は、これまでのコンサート最長?結構長かった。
 照明も凝っている。演出としては、ドヴォルザーク「新世界より」と反対。この2曲を対にして聴くと面白いかも。

 原曲はまたまたカラヤン/ベルリン・フィルで。
YouTube:Grieg - Morgenstimmung - Peer Gynt
 近々行く予定のコンサートで、この曲もプログラムに入っています。生で原曲を聴くのも楽しみ。


 以上、今年度のコンサート新曲は3曲。今年こそCDでじっくり聴きたい。CD出してください…。
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by halca-kaukana057 | 2008-09-19 21:57 | Eテレ・NHK教育テレビ

今日のチェリストさん その3

 気が向くと描くイラスト。久々にチェリストさんです。

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 本当はオジサンのつもりで描いていたのだが、いつの間にか若いチェリストさんになってしまった。楽器を描くとなると、いつもチェロになってしまうのは何故だろう。今度は木管楽器を描いてみたいなぁ。ホルンやピアノは発狂するのでやめておきます。本当は描いてみたいのだが。
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by halca-kaukana057 | 2008-09-18 22:16 | イラスト・落描き

泉に聴く

泉に聴く (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)
東山 魁夷/講談社/1990

  画家・東山魁夷のエッセイ集。これまで読んだ「風景との対話」「白夜の旅」に収められているエッセイも収録しています。「白夜の旅」のように絶版でもない(なぜ「白夜の旅」は絶版なんだろうなぁ…。理解できない)。文庫本なので手軽です。
 このエッセイ集の表題となった「泉に聴く」。魁夷の自身への考え方がよく表れていると思う。




 誰の心の中にも泉があるが、日常の煩忙の中にその音は消し去られている。もし、夜半、ふと眼覚めた時に、深いところから、かすかな音が響いてくれば、それは泉のささやく音にちがいない。
 今迄、経て来た道を振り返っても、私は曠野に道を見失う時が多かった。そんな時、心の泉の音に耳を澄ますと、それが道しるべになった場合が少なくない。
 泉はいつも、
「おまえは、人にも、おまえ自身にも誠実であったか」と、問いかけてくる。私は答に窮し、心に痛みを感じ、だまって頭を下げる。
 私にとって絵を描くということは、誠実に生きたいと願う心の祈りであろう。謙虚であれ。素朴であれ。独善と偏執を棄てよ、と泉はいう。
 自己を無にして、はじめて、真実は見えると、私は泉から教わった。
(「泉に聴く」13~14ページ)


 「白夜の旅」でも、北欧に出かけようというきっかけになったのが、忙しい日常に慣れてしまった自己を日常から切り離して、大自然の中に身を置くべきだという魁夷自身の心の声だった。自分自身が今どのような状況に置かれているか。それを冷静に、客観的に、ごまかしたり無視したりせずに見つめ、批判する。魁夷はこういうことがしっかりとできる人間であったのだろう。だからこそ、自然をじっくりと見つめ、人の心を捉える作品を描き続けることが出来たのではないか。芸術に向かう姿勢、自然に向かう姿勢が作品に表れる。それは魁夷自身の全体像ではないけれども、部分であってもそのまっすぐさ、美しさにハッとさせられる。

 魁夷の絵は美しい。だが、文章も美しい。以前も似たようなことを書いた気がするが、魁夷の文章を読むたび、魁夷は文章もきれいだなぁと思ってしまう。魁夷が若き日に留学したドイツの風景や美術修行、出会った人々や文化に関する文章を読んでいて、絵を見ているわけではないのに絵が見えるように思えた。北欧や京都でも同じ。言葉を色のように選び、塗り重ねて、文章でも風景を描くことが出来る。この本の「人と作品」の中に、画家は文章を書くものではないという画家の世界のタブーについての話が合った。画家は絵だけで表現するべき、という理由によるものらしい。でも、魁夷のエッセイを読んでいると、関係ないと思う。絵で、文章で、自己と自然を見つめ、考えをめぐらせる。魁夷にとって、絵と文章はつながっていたように私は思う。絵も、文章も、どちらからも魁夷の作品の落ち着きとすがすがしさが感じられるから。

 仲のよかった川端康成との思い出をつづった「星離れ行き」、美術学校の学生だった頃の日記の「木曽路」「山国」、秋田へ写生に行った時に見た「かまくら」などの思い出話も面白い。戦争の頃の、苦しい生活や肉親との別れにも心打たれる。絵からは見えてこないこのような話が読めて、ますます魁夷の作品が好きになった。

 魁夷の画集が欲しいと思う今日この頃です。

・これまでの東山魁夷関係の記事
スオミの風景を追い求めて
 「風景との対話」に関して
東山魁夷の青い北欧
 NHK教育「新日曜美術館」を観て。
白夜の旅
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by halca-kaukana057 | 2008-09-17 22:27 | 本・読書

中秋の名月とゴルドベルク変奏曲

 今日は中秋の名月、十五夜。この頃曇り続きだったが、今夜はすっきりと晴れて、美しい月を拝むことが出来た。月に合う音楽は…と考えて、月とタイトルに付く曲をいろいろ考えてみたが、どれもしっくりこない。ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第14番<月光>」の<月光>という表題はベートーヴェン自身が付けたものではないし、十五夜の月には暗い感じがする。ドビュッシー「月の光」は合いそうな感じはするけど、日本の月とは違う気がする。調べてみたら、ドビュッシーの「月の光」はフランスの詩人ポール・ヴェルレーヌの詩「月の光」に影響を受けて作曲したのだそう。日本の文化・風習に西洋音楽を合わせてみようと考えたのが無駄だったかな…。


 と思ったが、J.S.バッハ「ゴルドベルク変奏曲 BWV988」を聴いていたら、合うかもしれないと感じた。勿論私の感覚なので、私だけかもしれないが。この頃、この「ゴルドベルク変奏曲」を聴いていることが多い。不眠症・眠れないわけではない。疲れている…のはあるかもしれない。だが、癒しとして聴いていることよりも、単に聴いていて面白いから聴いていることのほうが多い。主題のアリアから30の変奏が生まれる。たった一つの主題がどんどん変化して、様々な形に変わる。変化を繰り返し、最後は再び元のアリアへ戻る。月の満ち欠けみたい。ここで言うまでも無くバッハはとんでもない天才だと再確認するととともに、バッハの音楽って宇宙だなぁと感じてしまう。

 バッハの音楽はとにかく広大で深い。演奏の解釈も人それぞれで、さらに広さと深さが増す。だからといって、近づきがたいわけではなく、のんびりとしたい時、ボーっとしたい時に聴くのもいい。詳しく調べて見たいと思えば、いくらでも課題は出てくる。一つの主題と30の変奏から、どんどん広がる。まさに宇宙。

 よく聴いているのが、ドイツ・ハルモニア・ムンディ CD50枚ボックスの中の一枚である、グスタフ・レオンハルトのチェンバロでの演奏。

バッハ:ゴルトベルク変奏曲
グスタフ・レオンハルト/BMG JAPAN

 チェンバロの音色が繊細で、とてもきれい。かと思うと、華やかで豪華な音も出る。短調の部分ではしんみりと。ピアノで聴くのもいいけど、チェンバロで聴くとこの曲にぴったりだなと感じる。

 このレオンハルト盤の他にも、好きな「ゴルドベルク変奏曲」のCDが何枚かある。秋の夜長に聞くにはぴったりの作品なので、また何か書きたい。
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by halca-kaukana057 | 2008-09-14 22:07 | 音楽


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)

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