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2008年読んで印象に残った本まとめ

 N響の「第九」も観終わり、2008年ももうすぐ終わりです。今年も沢山の本を読んできました。今年読んで強く印象に残った本をまとめリストアップしつつ、読んだ感想やその本にまつわるエピソードなど、今年を振り返りたいと思います。ランキングではないので、印象に残った本の冊数も設定していません。



天文学者はロマンティストか? -知られざるその仕事と素顔
 今年は、私にとって天文・宇宙関係で大きく発展した年でした。天文学に関する講座や星空観望会に参加したり、そこから新しい仲間が出来たり。天文・宇宙の楽しみ方が一気に広がりました。自分が楽しくだけじゃなく、興味を持ったことについてこのブログで記事にしたり、体験したことを友人に話して紹介したり。この本で「天文学はみんなの科学」という言葉が出てきたが、まさにそれを実感した一年でした。天文・宇宙・科学への興味が、私たちの心、文化を豊かにしてくれる。来年は「世界天文年」に、夏には話題の皆既日食も。宇宙と人々、私たちの文化がもっと近くなればいいなと思っています。
 関連して、「すばる」望遠鏡建設ノンフィクション「宇宙の果てまで」と、天文部青春漫画「宙のまにまに」5巻も挙げておきます。


科学と科学者のはなし 寺田寅彦エッセイ集
 先述の本に関連して、寺田寅彦のエッセイも印象に残りました。身近なものや、日常のちょっとした出来事から、科学を考える。科学だけじゃなくて、芸術や、夏目漱石を師に文学にも興味を持つ。自分の専門分野は勿論のこと、それに囚われず、広い心で世界を見つめ、興味を持って"面白がる"。寅彦の考え方・生き方は、私にとって理想です。来年はもっと寅彦のエッセイを読みたい。


はじめての<超ひも>理論 宇宙・時間・力の謎を解く
 今年、印象に残った科学関連のニュースと言えば、日本人のノーベル賞受賞。研究が発表されてから受賞までの時間や、日本でのノーベル賞の取り上げ方、受賞者へのマスコミの対応など問題視されていることもあるようですが、私はノーベル賞がきっかけでこれまで科学に興味を持ったことが無かった人も興味を持つきっかけになる点はいいなと思っています。私自身、素粒子論もたんぱく質についてもよく知らなかった。
 物理学賞の素粒子論を学ぶのにちょうど良かったのがこの本。「超ひも理論」の本ですが、これまでの素粒子物理学の研究がどう進んできたのか、その歴史も書かれています。難しそう…と一度は読むのを挫折しましたが、南部陽一郎博士やリチャード・ファインマンの名前が出てくるのに気づいて再読。ゆっくりと素粒子物理学をかじることが出来ました。難しいことも、まずは読んでみる、やってみる。それが大事なんだなとも感じた本でした。


風が強く吹いている
 次は小説。今年読んだ小説の中で一番印象に残っているのがこれ。何かを追求することとは、その過程で「強く」なるとはどういうことか。とても考えさせられた。登場人物…アオタケメンバーや藤岡さんの言葉の一つひとつが胸に響いてくる。真面目な話だけじゃなく、大学生のドタバタ劇も。笑って、泣いて、とにかく楽しめた本でした。
 原作と一緒にコミック版もよろしく。こっちも読むのが楽しいです。


ドリトル先生航海記
 今年一気読みしたドリトル先生シリーズ。子どもの頃に読んだことが無く、大人になって初めて読んだのですがとても面白かった。「航海記」のワクワクの大冒険。月3部作のSFの世界。紳士で何事にも真摯なドリトル先生と、個性豊かな動物たち。シリーズの中から1作を選べと言われても、どれも面白くて選べません。強いて選ぶなら、「航海記」かな。波乱万丈の人(鳥)生を送るカナリア女優・ピピネラの半生を描く「緑のカナリア」も面白いし、「楽しい家」の短編集も捨てがたい。ちなみに、好きなキャラはスズメのチープサイドと、探偵犬クリング。本当に、片言でもいいから動物の言葉が理解出来たらなぁ。


音楽のたのしみ1 音楽とはなんだろう
 フランスのラジオ番組から生まれたクラシック音楽本。「ドリトル先生」は井伏鱒二の訳が欠かせないが、このシリーズは吉田秀和の訳が不可欠だと思う。作曲家のロラン氏と、ピアニストのナディア嬢の会話のテンポが読みやすい。ユーモアに溢れ、まさにラジオを聞いているかのよう。わからないことや、難しいことに対して恥じることなく質問を投げかけるナディア嬢が私の立場に立ってくれる。こんな楽しい音楽専門書を読んだのは初めてだ。
 この本も、読む前は難しそう…と思っていた。読んでみないとわからない。最終巻・4巻のオペラ編をまだ読んでいなかった。また、ロラン氏とナディア嬢の容赦ない会話が読みたい。楽しみだ。


白夜の旅
 探し回って、ようやく手に入れた東山魁夷の北欧旅行記。魁夷の紡ぐ言葉が好きだ。そう再確認した本です。
 そして、魁夷の旅行に対する言葉にも学ぶものがあった。真実を見つめることは難しい。出来る限り真実を見つめたいとは思うけど、なかなか出来ない時もある。そんな時は割り切って、その時点での正直に感じたこと…ポジティブなこともネガティブなことも表現すればいい。もう二度とその土地に行くことができなかったとしても、旅はそこで終わりではないのだから。そう感じた。


月をめざした二人の科学者 アポロとスプートニクの軌跡
 アメリカのフォン・ブラウン、ソ連のコロリョフの2人のロケット科学者の生涯と、両国の宇宙開発競争の歴史について描いた本。2人について知らないこともあって読むのも楽しかったのですが、様々なネタを織り交ぜて記事を書くのも楽しかったですw
 今年、日本にとって宇宙開発は大きな転換期を迎えた年になりました。ISS「きぼう」建設スタート。当時の米ソのようなエネルギー(予算であれ、国力であれ、宇宙開発にかける国の熱意であれ)は無いけれど、フォン・ブラウンやコロリョフの熱意を継ぐ科学者・エンジニアたちがこれからの宇宙開発を引っ張っていくんだろうな。来年も全力で応援します。

 ところで話はずれるのですが、今日の「ドラえもん」SPの無重力のお話がやけにリアルで爆笑しっぱなしでした。重力って無いと大変なものなんだよね…。2月からいよいよ長期滞在が始まる若田飛行士も登場。楽しみです。


沼地のある森を抜けて
 つい最近読んだ本ですが、圧倒された本でした。読めば読むほど、物語の世界に引き込まれる。徐々にスケールを増すストーリーに、様々な可能性を感じました。ぬか床が題材というのもユニーク。まさに「その発想は無かった」。




 以上です。2009年はどんな本に出会えるかな。ジャンルにとらわれず、どんどん読みたい。読みたいと思っている本や、積読本は山のようにある。ああ、楽しみでならない。

 それでは皆様、良いお年をお迎えください。当ブログを読んでくださった皆様、ありがとうございました。
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by halca-kaukana057 | 2008-12-31 22:53 | 本・読書

沼地のある森を抜けて

 少し前、体調が悪かった時、梨木香歩さんの作品を読みたいと感じていました。梨木さんの紡ぐ言葉が読みたい、と。ちょうど良いタイミングで、文庫化されました。

沼地のある森を抜けて
梨木香歩/新潮社・新潮文庫/2008(単行本は2005)

 化学メーカーに勤める久美の叔母・時子が突然死去した。時子叔母が死去したことで、久美は先祖代々伝わる"ぬか床"を引き受けることになる。このぬか床、ただのぬか床ではなく、手入れを怠るとうめいたり、生き物が生まれてくるとんでもないぬか床だった。ぬか床の世話をし、生まれてくる"生き物"と暮らしながら、久美はぬか床と先祖の生まれ故郷であるある島のことを思う。ぬか床が縁で出会った酵母や菌類を研究している風野さんと共に、久美は島へ向かう…。


 読み始めは、とてもコミカルな作品だと思った。とてつもなく奇妙な"ぬか床"。ぬかどこに振り回される久美。さらに、久美の幼馴染・フリオと、ぬか床から生まれてきたある"人物"が久美を振り回す。ぬか床から何か生き物が生まれてくるって何なんだ?!これからどうなっていくのか、読み進めるのが楽しかった。

 しかし、第2章から雰囲気は一変する。ぬか床から生まれてきたもう一人の"人物"が、久美を執拗に攻撃する。その攻撃の言葉から、久美は家族とは、命とは何かと考え始める。そして出会った風野さん。過去の経験から、"性"を捨て、"無性"であろうとしている。久美も男性に縁がなく、結婚も出産も自己に起こりうることと考えられずに暮らしている。そんな2人が、ぬか床をきっかけに命が生まれる・発生するとは何かと考え始める。そして島で見たもの。久美の先祖とぬか床の真実。言葉の、物語の全てに圧倒された。梨木香歩という作家が、彼女の作品が、ますます好きになった。

 今、私は人類…ホモ・サピエンスとして生まれてきた。私の両親、祖父母、さらに祖先からの命を受け継いできた。だが、もっと遡れば祖先は類人猿で、さらに遡って哺乳類全体、脊椎動物…そして地球に一番最初に生まれたひとつの命・細胞に辿り付く。その最初の細胞から40億年かけてこんなに多様な生命が繁栄しているが、その増え方、つまり生殖の方法もひとつではない。地球ではこういう進化を遂げてきたのであって、別の進化、生命体、生命体を形作る細胞、生殖の可能性だってあるわけだ。その可能性を示すのが"ぬか床"と、"ぬか床"のもとになった"沼地"。沼地に、一番最初の生命が誕生した原始の地球の海を重ね合わせた。

 私たち生命体(人類も動物も植物も)は、個々に別れている。生命体を形作る細胞も。ひとつの命が母体から別れて生まれて、また新しい命を育む。子どもを産むという意味だけでなく、新しい細胞が生まれて身体を形作るという意味でも。そして、命を全うし自然に還り次の命のもととなる。生まれて個(孤)となり、死んで境界は無くなる。命の連鎖・輪廻って、個と全体を繰り返すことでもあるのかもしれない。ぬか床からこんな話になるなんて、びっくりだ。

 以前読んだ梨木香歩さんのエッセイ「ぐるりのこと」では、身近なものから大きなものへと考えをめぐらせていく。それが小説として形になったのかなと感じた。梨木さんの作品、これからももっと読みたいです。

*****

 映画化された「西の魔女が死んだ」もDVD化されました。映画館では観れなかったので、年が明けてからゆっくりとDVDで観たいと思います。この間、原作小説を久々に読みなおしたら、言葉が染み入ってきて思わずウルウル。何年も前初めて読んだ時は、感動はしたけど泣きはしなかったのに。再読するっていいもんだなぁ。DVDを観る時は、ハンカチ・ティッシュを用意しないと。
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by halca-kaukana057 | 2008-12-30 21:26 | 本・読書

2009年に弾きたい曲リスト

 2008年ももう終わりに近づいてきました。今年の私のピアノは…随分守りに入っていたと思います。ブルグも「気がかり」「天使の合唱」「バルカロール」「帰途」「つばめ」(現在練習中)私としては結構進んだ方かな?ブルグ以外はグリーグ「アリエッタ」と「プレ・インヴェンション」。ブルグ以外の作品をあまり開拓できなかった。先の記事「初級者として思うこと」に関連するのだが、自分のレベルに囚われて弾きたい曲があってもこれは無理…と最初から諦めていることが多かった。多分、シベリウス「樅の木」を挫折したのも原因のひとつだろう。「樅の木」は弾きたい…でもいつまでも挫折を引きずって、落ち込んでいられない。来年はもっと挑戦する・攻めるピアノにしてみようかと思う。

 と言うわけで、かおるさんのブログ「かおるの凸凹記録帳♪」のトラックバック企画「来年弾きたい曲リスト」に参加します。

かおるの凸凹記録帳♪:トラックバック企画!来年弾きたい曲リスト♪

 かおるさんの企画には、以前楽譜棚見せて企画でも参加していました。あれ以降、楽譜は結構増えました。クラシックCDも。今年はなんと言ってもドイツ・ハルモニア・ムンディの50枚Boxが…。

 わき道にそれたので、本題。2009年に弾きたい曲リスト。


◆ブルグミュラー:25の練習曲「貴婦人の乗馬」
 ブルグ最後の曲です。弾きたい曲と言うよりは、この曲を弾かずに他の曲は弾けない。とにかく楽しんで弾きたい。

◆クレメンティ:ソナチネop.36
 ブルグ25の次はソナチネ。クレメンティの「ソナチネ7番」です。NHK教育「クインテット」で演奏されている第1楽章だけでなく、全楽章。2・3楽章はよく知らなかったりします。これまで小品ばかり弾いてきましたが、ソナチネでは持久力も試されるかも。体力づくりも頑張ろう。

◆シューマン:愛らしい五月よ、お前はもうすぐやってくる
 「ユーゲントアルバム(こどものためのアルバム)」op.68-13.シューマンのロマンチックさが溢れるこの作品。楽譜を見ているとうなってしまうほど難しいのですが…でも好きです。弾きたい。

◆ベートーヴェン:エリーゼのために
 以前やったエリーゼですが、今度こそ練習しなおしたい。いつも練習しなおしたいと言っているのだが、途中で練習をやめてしまう。なので今度こそ。もしかして、私ベートーヴェンを弾くのは苦手なのだろうか?(聴くのは大好き)今年の「いつかは弾きたい曲ランキング2008」でランクインさせたベートーヴェンの2曲へのやる気も、既になくなっている件…orz

◆マリー:金婚式
 毎年「弾きたい曲ランキング」に入れているのに、練習を再開していない。そろそろ取り組む時期じゃないか?左手和音が大変だけど…がんばれ自分。


 以上5曲です。他にも、グリーグ「ソルヴェイグの歌(ピアノ編曲版)」や、J.S.バッハ「6つの小さなプレリュード」第2番ハ短調BWV934「フランス組曲」第2番ハ短調よりメヌエット吉松隆「4つの小さな夢の歌」より第1曲「春:5月の夢の歌」も候補に挙げてます。以前弾いたシベリウス「即興曲op.5-6」もメチャクチャになっているところがあるのでやり直したい。それと、勿論ブルグミュラー25おさらいも。あまり攻めている感じがしませんが、自分としてはこれが精一杯。数はありますね…。全部は取り組めないかもしれないけど、希望を持って来年も音楽を、ピアノを楽しんでいけたらと思います。ただ"弾く"だけでなく、楽曲を解きほぐし、読み解き、発見し、練り直すことを忘れずに。数をこなすだけ、(私にとって)難しい曲に挑戦することだけが目標ではないことも。

 かおるさん、楽しい企画をありがとうございました。

番外編 More
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by halca-kaukana057 | 2008-12-29 23:27 | 奏でること・うたうこと

初級者として思うこと

 年末の忙しさで、ゆっくりブログを書く時間が有りません。携帯から、最近感じたことを。

 私はピアノでも、クラシック音楽鑑賞でも、天文・天体観望でも初級者だ。レベルの高い人の話を聞いたり、実演を見たりすると凄いなと思うし、勉強になる。その一方で、レベルの低い自分にはどうあがいても届かない距離や、追い付けない話題があって、悔しく寂しい思いをすることもある。たとえ誰でも、初級者歓迎としていても、ある程度のレベルの人以外は門前払いされているような心理的な壁を感じる。結局は、その悔しさをバネに頑張るしかない。卑屈になっていても、もっと辛くなるだけだ。ただ、努力すれば何でも出来るとは限らないので…その辺の捉え方、視点の変え方が大事になってくるだろう。諦める、という意味ではなく。

 レベルの高い人には高い人なりの悩みや辛さがあると思う。初級者には初級者なりの悩みがある。今思うことは、お互いに悩みや辛さがあることを理解して、レベルの高さによる心理的な壁なんて関係なく学び合いたいと私は思う。最終目標は、より充実した趣味を楽しむことなのだから。


 実は今年は、そんな壁を一人で勝手に感じて、自分の心を閉じたり、卑屈になってしまうことが度々ありました。これからも、同じように感じてしまうことがあると思います。来年はそんな自分ともっと柔軟に付き合いたい。


*****


 最近シベリウスの「アンダンテ・フェスティーヴォ」をよく聴いています。穏やかで温かく、かつ厳かでキリリと堂々としている。聴いていると心が澄んできます。

◆Jean Sibelius - Andante festivo für Streicher

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by halca-kaukana057 | 2008-12-28 23:30 | 日常/考えたこと

つばめの真の難しさ

 多分今年最後の、ピアノ練習録音アップになると思います。

【ブルグミュラー25】
*24:つばめ
 速く弾こうと思えば弾けるのですが、ボロボロになるのでまだゆっくりと。左手のバスとソプラノの弾き分けが難しい。右手の中間部伴奏ばかりが目立ってしまう。もっとソプラノ部分をはっきりと、際立たせてメロディーにしたい。この曲の難しさは、手の交差にもあると思うけど、それ以上に点の音符を線のメロディーにするところにあると思う。

つばめ 第1回録音


*3:牧歌(パストラル)
 ブルグミュラーおさらいキャンペーン第3弾。のんびりと「パストラル」です。最初に弾いた時も、この曲はとても好きでした。眺めのいい草原で、のびのびと歌を歌っているような雰囲気が。メロディーを演奏するのはオーボエかな?そんなイメージで弾きました。

パストラル おさらい録音


 あと、「みんなのうた」で放送された池田綾子「数え歌」の楽譜(「みんなのうた」テキスト)を購入。練習をはじめました。
NHK みんなのうた 2008年10月号
日本放送出版協会

 CDのフルバージョンではなく、テレビ放送の短縮バージョンの楽譜です。弾き語りの楽譜なので、伴奏とメロディーが別々になっていて、一緒に演奏できないのが困った点。弾き語りはとてつもなく難しいよ…(何年も前、童謡唱歌を弾き語りしていたことがありました)。それでも、伴奏だけでも、弾けるようになりたいな。
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by halca-kaukana057 | 2008-12-26 21:46 | 奏でること・うたうこと

Hyvää Joulua!

 クリスマスなので…久々にイラストです。NHK教育「リトル・チャロ」から。珍しく、全てペンタブで描きました。

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 チャロは、時々観ています。英語の勉強と言うよりも、アニメが気になって。今週のドレッドには…思わず涙。ドレッドカッコよかったよドレッド。ありがとうドレッド。ちなみに、お調子者のサリーも好きなんです。サリーの出番は今後無いのだろうか。出てきてもトラブル・メーカーで終わってしまいそうなwチャロが無事日本に帰れるか、今後も見届けたいと思います。

 Have a Happy Christmas!!

 記事タイトルはフィンランド語で「クリスマスおめでとう」の意です。
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by halca-kaukana057 | 2008-12-24 23:37 | イラスト・落描き

[コミック版]風が強く吹いている 4

 箱根駅伝を目指す大学生たちを描く同名小説のコミック版。4巻です。以前は週刊ヤングジャンプで連載されていましたが、現在は月刊ヤングジャンプに移籍しました。

風が強く吹いている 4
三浦しをん:原作/海野そら太:漫画/集英社・ヤングジャンプコミックス/2008

 箱根駅伝予選会に出場した寛政大学アオタケメンバーたち。走の勢いのある走りを見て、他のメンバーも全力で走りきる。脚の故障を心配されていたハイジも、他大学の選手も驚くような走りを見せる。10人皆完走し、いよいよ結果発表。寛政大は箱根に出場できるのか…。


 4巻のテーマは、「誰かのために走る意味」だと思う。高校時代、チームが勝つための戦術のひとつとして扱われてきた走。誰かのために走るなんて、重く、辛いことだと考えている。しかし、アオタケメンバーたちはチームメイトのため、誰かのためにも走ろうとする。自身の過去を踏まえて走に夢を託すハイジ、走るのは辛いけど箱根駅伝に出るという夢を自分も一緒に見てみたいと思いながら走る王子、故郷の家族・知人の励みになればいいと願っているムサと神童、これまで皆に合わせて生きてきたが、合わせるのではなく皆と走りたいから走るキング。そして、行き場の無かった自分を温かく迎えてくれたアオタケメンバーに対する走の思い。それぞれ異なっていても、走るという行為でひとつになる。たとえ時に意見が違ってギクシャクしてしまっても。集約された10人の想いは、箱根へと一直線。爽快です。

 そしてついに明らかになったハイジの過去。無駄な感情を表に出さず、揺れ動くことのない策略家も、弱さを抱えていたのです。目標のためなら、自己の身体も心も犠牲にし、押し込める。その過去を知った走が、ハイジをどう支えるか。そのキーパーソンになった第35路のハナちゃんが、とてつもなく可愛いです。これは励まされるしかないよなぁ。

 ハイジだけでなく、これまであまり語られなかった神童・キングの過去・内面も語られます。キングに関してはようやく…。正直ホッとした。このまま影薄いキャラじゃ…。第36路、箱根5区を試走する前の神童の言葉に、全くその通りだと思った。
練習は一生懸命やるのが一番ラクなんです!!
(114ページ)

走ることだけじゃなくて、ピアノも、仕事でもそうだよなぁ。嫌々タラタラやっている方が辛く感じる。一生懸命やっていれば、いつの間にか面白く、楽しくなる。いい言葉だ。覚えておこう。

 寛政大の一方で、東体大メンバーにも動きが。走と榊の間に、雪解けの予感?いつもは張り合っていても、お互い申し訳なく思っているのか。マネージャー松平さんと、エース古賀のエピソードもグッと来ます。物語は箱根駅伝本戦へ。続きが早く読みたい!5巻は来年夏予定。月刊誌のため、ペースが落ちてしまいました…。長いなぁ。


 現実の箱根駅伝も、まもなくです。今年はどんな展開になるのか。選手たちはどんな走りをするのか。楽しみです。
 それと、来年1月に舞台化もするそうです。
アトリエダンカン:舞台「風が強く吹いている」

 さらに、映画化も!!
映画「風が強く吹いている」
 来年秋公開だそうです。約2時間程度の映画で、こんな長い作品をどう表現するのか。気になります。
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by halca-kaukana057 | 2008-12-24 22:45 | 本・読書

宇宙からメリークリスマス!

 クリスマスも近づいてきました。特にクリスマスだからといってパーティーなどをするつもりはないのですが、今年はちょっと面白いイベントが。今年打ち上げられた超高速インターネット衛星「きずな」を経由したクリスマスメールを送ろうという企画があるのです。

JAXA きずな(WINDS)実験推進ページ:超高速インターネット衛星「きずな」を使ったE-Mail伝送実験

 「きずな」は現在、高度36000kmの静止軌道に。そこを経由して、クリスマスメールが届きます。「きずな」を経由した後直接PCや携帯に届くわけではないですが、宇宙からやってきたEメールと考えるとワクワク。ということで、私も自分と友人宛てに申し込みました。24日が楽しみです。友人たちから、「何このメール?!」と返信が届く意味でもw

 申し込み締め切りは明日22日17時。まだの方はお急ぎを!


 一方NASAでは、ISSに長期滞在中のクルーにグリーティングカードを送ろうという企画を開催中。画像を選んで、メッセージも送れます。選べる画像をよく見ると、船外活動服を着ている宇宙飛行士の左肩に日の丸が。STS-114・野口さんの画像かな?
NASA:Postcards to the International Space Station


 ISSと言えば、2011年に古川聡飛行士のフライトも決定しました。

JAXA:古川聡宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在の決定について

 これで4期生も全員フライト決定です。しかも、初飛行で半年の長期滞在。めでたいめでたい。来年は「きぼう」も完成予定。楽しみです。



【追記12/25】
 無事、きずなサンタからのクリスマスメールが届きました。
f0079085_21342925.jpg

 24日の朝に届いていました。随分早かったです。自分で申し込んでわかっていても、実際に届くととても嬉しい。友人からも、驚きの返信が。サプライズを仕掛けるのは楽しいですwお疲れさま、ありがとう、きずなちゃん。

JAXA:超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)によるE-Mail伝送実験「宇宙から、メリークリスマス」 実施結果について
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by halca-kaukana057 | 2008-12-21 22:18 | 宇宙・天文

スーパーピアノレッスン シフのベートーヴェン編

 この記事はどのカテゴリに入れたらいいのか迷ったのですが…一応ピアノに関係すると言うことで、こっちに入れておきます。

 NHK教育テレビで放送中の「スーパーピアノレッスン」。これまで、ミシェル・ダルベルトのロマン派や、この間まで放送していたマリア・ジョアン・ピリス(番組では"ピレシュ"と表記してた)など、たとえレベルや練習している曲は違っても勉強になるので観ていました。そして、昨日からの新シリーズが、私にとってストライクゾーンど真ん中でした。アンドラーシュ・シフによる、ベートーヴェンのピアノ協奏曲。シフ…大好きなピアニストのひとりです。バッハも、モーツァルトも、シューベルトも。そのシフが講師とは。これは毎回観ざるを得ない。ベートーヴェンのピアノ協奏曲なんてまず一生かかっても弾くつもりもない(むしろ弾けない)のですが、どう曲を読み込んで、音にしていったらいいのか。学んでいきたい。ベートーヴェンのピアノ協奏曲も、あまりじっくり聴いたことがない。この際だから、全部聴いてみよう。

 テキストも買っておこうかな。
NHKスーパーピアノレッスン シフと挑むベートーベンの協奏曲 2008年12月〜2009年3月
日本放送出版協会/2008
 5人の若いピアニストがレッスンを受けるのだが、日本からは小菅優が参加。フィンランドから、ユーホ・ポヨネンというピアニストも。初めて聞く名前。こっちも楽しみ。





 シフというと、このCDが欲しくてたまらないのです。
HMV:J.S.Bach 鍵盤楽器のための作品集 アンドラーシュ・シフ(12CD)
 シフのバッハを堪能できる12枚。インヴェンションも平均律も、ゴルトベルクも入ってるよ。お得なBOX。ほ、欲しい。

 ついでにこれも…。
HMV:ピアノ・マスターワークス(50CD)
 ピアノ名曲を50枚のBoxで。演奏者も、シフにヴィルヘルム・ケンプに、ゼルキン、ギレリス、アラウ、バックハウス…と豪華。自分用クリスマスプレゼントに買ってしまおうか…。

最近のピアノ練習 More
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by halca-kaukana057 | 2008-12-21 21:36 | 奏でること・うたうこと

本屋の森のあかり 4

 大型書店が舞台の漫画「本屋の森のあかり」4巻出ました。

本屋の森のあかり 4
磯谷 友紀/講談社・講談社コミックスKiss/2008

 前巻3巻の記事の最後でちらと書いた、Book15(15話)「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の回を面白いと思うと共に、考えさせられた。児童書売り場担当のあかり。夏休みになり、子どもたちで児童書売り場もにぎわうのだが、一人の少女がどの本も「おもしろくない」と言う。まいこというその少女に話しかけたあかり。うまく対応できず、副店長・寺山に助けを求める。寺山の出した"課題"の本を探すまいこ。大型書店の中をあっちへこっちへ歩き、本を探すまいこを追いながら、大型書店や図書館で"彷徨う"楽しさを思い出した。

 欲しい本があって、書店や図書館へ行くと、途中で当初の目的を忘れ、違う本を読んでいる時がある。また、探している本に関連している本も手にとって、読みふけり、結局両方買った・借りたということも良くある。本が沢山あるところで、彷徨うのはとても楽しい。時間なんて忘れて、まさに"本の森"に迷い込んでしまう。小学生の頃も、学校の図書室で似たような経験をしたことがある。小さな図書室だが、普段あまり読まないジャンルの本が並ぶ本棚や、高学年~中学生向きのちょっと難しめの本が並ぶ本棚の前にいると、とてもワクワクした。読める本の幅が広がったことが、とても嬉しかった。

 この15話の最後で、子どもにとって「年相応」の「おもしろい」本とは何なのかと、あかりと寺山が考えるシーンがある。児童書とか、専門書とか、そういうものにとらわれず、大人も子どもも自由に読書していい…私も同感だ。この漫画がきっかけで読んだ「ドリトル先生」シリーズは、大人になってから読んでも面白かった。子どもの視点とはちょっと違う視点、深読みでも楽しめた。内容が子どもには難しそうだから…、高学年(大人)になったのに絵本なんて…なんて思わずに、その作品を読むことそのものを楽しめればいいなと思う。アリスシリーズも、ちゃんと読んだことが無かったので、また読んでみたくなった。

 この間の「さがしもの」で書いた、同じ作品でも年齢を重ねるごとに読み方・感想が変わるという話も。16・17話「グレート・ギャッビー」。洋書売り場の"職人"千葉と、同期の店長・宮森のお話。本って、生き物なのかもしれない。勿論、変わるのは人間なのだが、そんなことを思ってしまった。沢山の本を読むのもいい。でも、一生読み続けたいひとつの作品と出会えたら、とても幸運だと思う。

 3巻で寺山に失恋してしまったあかり。20話で2人に少し動きが。本しか頭に無い寺山に変化が?劇的な展開ではないですが、このゆっくりな流れが好きです。5巻も楽しみ。
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by halca-kaukana057 | 2008-12-20 21:55 | 本・読書


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)

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