<   2010年 02月 ( 19 )   > この月の画像一覧

マイマイ新子

 昨年、アニメ映画化された作品の原作です。映画は観ていませんが気になっているので、まずは原作を読んでみた。


マイマイ新子
高樹のぶ子/新潮社・新潮文庫

 時は昭和30年、1950年。周防の国の国衙に暮らす青木新子(しんこ)は、9歳、小学3年生の女の子。感情が昂ったり、考え込んだりすると額の上にある「マイマイ」と呼んでいるつむじの前髪が跳ね上がる。大好きな祖父の小太郎や妹の光子、転校生の貴伊子(きいこ)他の友達と、新しい発見や冒険に溢れる毎日を描いています。

 昭和30年という年を、私は知らない。生まれていない。このあたりの時代を描いた映画や小説、漫画はあるけれども、あまり観る事も読むことも無い。どうも自分には関係のない世界だと感じてしまっている。両親は生きていた時代だが、地方が違うので全く同じとは言えない。それ以上に、「昔はよかった」という雰囲気がどうも苦手だった。もう体験することが出来ない、「知る」ことしか出来ない、過ぎ去ってしまった時代のことを「よかった」と言われても、後の時代を生きる私はどうすることも出来ないから。

 この「マイマイ新子」もそんな作品なのかなと思った。しかし、読んでいて私も新子と一緒にワクワクドキドキの日々を過ごしているかのようだった。小太郎の話してくれる不思議で面白い体験談。国衙を流れる「直角の川」の秘密。大学の先生をしている父・東介が教えてくれる自然のこと。貴伊子との出会いと、他の友達との友情。子どもの世の中への素直な疑問と、大人の世界を垣間見た時の言葉にできない想い。子どもの頃に体験することは、時代によって異なる。今の時代、新子と男子の友人たちが洞窟探検をしたり、「カタキウチ」をしに殴りこみに行くなんてことはあまりできないと思う。でも、その根底にある想いは変わらないのかもしれないと、読んでいて思った。素朴な疑問を抱き、それに対して必死に答えを出そうとするところ。また、大人の世界を垣間見て、疑問やもどかしさ、切なさを感じたり。そして、家族への想い。大好きだけれども、けんかもする。楽しいことも、言葉にできないような難しいことも、不安も辛いことも、経験して成長してゆく。勿論、成長の過程は皆異なるが、根底にある要素に共通点はあるのかもしれないなと感じました。

 自分がどうやって成長してきたのか、振り返りたくなりました。いい思い出だけではないけれども、それも含めて、今の私にどう繋がっているのかを確かめてみたい。

 映画公式サイトはこちら:「マイマイ新子と千年の魔法」公式サイト
 早くDVD化しないかな。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-02-28 22:20 | 本・読書

自分を映す「鏡」とは

 昨日は、オリンピック女子フィギュアで喜んだり、興奮したり、揺れ動いたり…そんな一日でした。浅田真央選手の、自分自身に挑戦するかのような選曲(ラフマニノフ:前奏曲「鐘」)と、女子史上初の計3回のトリプルアクセルにはたくましさを感じました。これまでキュートなイメージだった真央ちゃんが、「鐘」の重く荘厳な曲想を力強く演じていて、引き込まれました。「鐘」は聴いていて、フィギュアに使うにはとても難しい作品だろうなと素人の私も思います。自分の得意な技を活かしつつ、これまでとは異なる要素に挑戦する。真央ちゃんのこれからの更なる飛躍を願って、応援したいです。

 安藤美姫選手も、美しくミステリアスなクレオパトラが見事にハマっていました。競技が始まる前の記者会見で、「子どもたちに夢を与えるような演技をしたい」と言っていたミキさん。トリノから4年、大人になったんだなぁとこの記者会見でも、演技の内容でも感じました。そして、鈴木明子選手。弾けるような笑顔と演技に、TVの前の私も踊りだしたくなりました。目標以上の結果に嬉し涙を流す明子さんに、心からおめでとうと言いたいです。

 そんな、女子フィギュアを観つつ、自分に投影しつつ、考えたことがある。これまで何度も書いたとおり、私は周りの影響を受けすぎて、自分を見失ってしまうことがよくある。自信が持てず、自分を必要以上に卑下することもよくある。昨日も私事で、またしても他者と比較し、自分を卑下していた。


  • 他者を鏡として自分を映すと、なんと中途半端なことか。未だに引きずっている存在に対して自分を映すと、たまらなく情けなく、悔しくなる。そんな情けなさ、悔しさも吹き飛ばせるぐらい強くなりたい。 posted at 23:20:11

  • 自分に集中するって、難しい。他者を鏡にするのではなく、なりたい自分を鏡にする。なりたい自分を明確にすることさえ、ままならない今の自分。課題だ。 posted at 23:25:26

(昨日のtwitterでの、私のツイートより)

 今日もこの情けなさ、悔しさを引きずっていたのですが、ふと思った。

 他者と比べた時、もし自分が勝っていると感じたら、優越感を覚えたら、私はそれで満足するのだろうか。

 他者と自己を比べて、自分を劣っていると感じる一方で、もし優れていると感じたら自分はどう思うのだろうかと仮定してみた。自分の方が優れていると感じたことは、ほとんどない。無いのだが、仮定してみての答えは、「No」だった。満足は出来ない。それでいいわけが無い。もし満足したとしても、別の点でまた同じことを繰り返すだろう。無限に同じことを繰り返して、本当の意味で前には進めないだろう。

 自分を映し続ける「鏡」は、自分でつくりあげたい。他者が、周りがどうあろうと自分の目標を明確に持って、そこへ辿り着くには何が足りないのか、どんな努力を必要としているのか、見つめて進んでゆきたい。他者と比較し卑下すること自体私にはナンセンスだ。「自分なんて…」と思う前にやることがある。それが今日、はっきりとしました。勿論、他者のいいところ、自分もこうなりたいという点はどんどん学んで、吸収していきたい。

 これまでの劣等感無限ループに、終止符を打てたかもしれない。

 自分に集中すること。真央ちゃんはじめ、アスリートたちの精神力はものすごい。自己に挑み、己を鍛え磨き続ける姿に、素直にカッコイイと思ってしまいます。その身体能力もそうですが、精神力にも惹かれるから、カッコイイと思うのだろうな。

【関連記事】
自分に打ち克つ
ネガティヴな意見に対して

+どうでもいい続きを読む
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-02-27 22:56 | 日常/考えたこと

ハ短調の重さと穏やかさ ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番

 先日、運転中にFMから流れてきた音楽。重厚で暗いけれども、溌剌としたオーケストラとピアノに心を奪われました。その作品は、ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第3番 ハ短調」op.37でした。放送されていたのは、エミール・ギレリスのピアノで、ジョージ・セル指揮ウィーン・フィルの演奏でした。

 ベートーヴェンのピアノ協奏曲の中で、この作品だけが短調。しかも、交響曲第5番「運命」やピアノソナタ第8番「悲愴」、第32番、弦楽四重奏曲第4番と同じ"ハ短調"。モーツァルトにとって重要な調性が交響曲第25番、第40番、弦楽五重奏曲第4番などの"ト短調"だったように、ベートーヴェンにとって重要な調性がハ短調。重厚で陰鬱、感情の激しさを思わせる。この「ピアノ協奏曲第3番」の第1楽章も言葉で表すとしたらそんな感じなのだが、疾風怒濤の中にいる…というわけでもない。ピアノパートからはしっとりとした落ち着きと、溌剌さのバランスを感じるし、何度も長調に転調するあたりものびのびとしていて、ゆったりと聴ける。

 第2楽章のホ長調のラルゴは、穏やかで瞑想するかのようなピアノの優しい歌にますますゆったり。第3楽章は再びハ短調…なのだが、中間部でハ長調に転調。ロンド楽章なので、主題がどう繰り返されているのかを考えながら聴いている。ハ短調の重さを振り切ったかのようなフィナーレにも圧巻。ベートーヴェンは暗から明への変容がうまいなぁとつくづく思う。

 聴いたのは3つの演奏。
・フリードリヒ・グルダのピアノでホルスト・シュタイン指揮ウィーンフィル
 ピアノ・マスターワークス(50CD)に収められていた演奏。ただ、録音が古いのが、ノイズが入っているのが残念。
・ウラディミール・アシュケナージのピアノ&指揮で、クリーヴランド管
 ベートーヴェンで弾き振りって出来るものなんだ…。溌剌としています。
・ティル・フェルナーのピアノでサー・ネヴィル・マリナー指揮アカデミー管弦楽団
 ピアニストのことはよく知らないが、優しい音を出すなぁと感じました。

 ラジオで聴いたギレリスの演奏も、もう一度ちゃんと聴きたいな。あと、グールドのピアノでカラヤン&ベルリン・フィルの盤もあるらしい。シベリウスの5番をカップリングで。どういう組み合わせなのだろう?聴いてみたいかもだ…。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-02-25 22:37 | 音楽

誕生日は華々しく ヘンデル:王宮の花火の音楽

 今日は皇太子さまのお誕生日でもありますが、ヘンデルの325回目の誕生日だとtwitter経由で知りました。ヘンデルの作品は「メサイア」の「ハレルヤ」コーラスなど、なんとなく聴いたことはあるがちゃんと聴いたことはない。これはいかん。誕生日記念にちゃんと聴いてみることにした。

 家のCDから探して、選んだのが「王宮の花火の音楽」HWV351.
Wikipediaによりますと、この作品は「1748年にオーストリア継承戦争終結のために開かれたアーヘンの和議を祝う祝典のための曲」らしい。そんなお祝いのための曲とあって、とても華やか。「序曲」と「歓喜」の部分では、打ち上げ花火をイメージしたような、大太鼓の「ドン!ドン!」という音も印象的。その一方で、「ブレー」と「メヌエットⅠ」の短調での優雅なメロディーも印象的。「序曲」と「歓喜」がドンドン鳴らして大騒ぎなら、「ブレー」と「メヌエットⅠ」は控えめにお祝いするといったところだろうか。最後の「メヌエットⅡ」は優雅かつ重厚。金管で、曲全体をびしっと引き締めている。こんないい曲だったんだ。

 先日、NHK教育「日曜美術館」で、バロック美術について特集していた。ルネサンス美術と比較し、宗教観や社会、歴史、科学の発達の面からも分析していた。私はこれまで、バロック美術はかっちりと型にはまった、形式を重んじるものだと思ってきた。音楽に関しても同じく。しかし、ルネサンスの作品と比べると全く違う。ルネサンスでは調和の美、清らかな信仰を黄金比などを用いて表現していたのに対して、バロックでは人間らしさが出てきた。大航海時代と重なり、新たな世界が広がったことで、人々の考え方も多様化した。その後のロマン派や近・現代と比べると型にはまっているなと感じるけど、バロックもルネサンスからの時代の変化の過程なのだと実感する。実際、昨年行った「ウィーン美術史美術館展」でも、活き活きとした民衆や、退廃を意味するモチーフを描いた作品が集められていた。バロック以前、ルネサンスの音楽をあまり聴いたことがなかったので、こんな誤解をしていた。ひとつの時代だけを見ずに、時代の流れを大きく見渡すのも必要なんだな。

 このヘンデルの「王宮の花火の音楽」からも、そんなことを感じた。活き活きとしていて、人間が奏でている音楽だと感じる。教会音楽を多く作曲したJ.S.バッハ。一方、ヘンデルはオペラやオラトリオなど、劇場用の作品を多く残した。人が演じるために作曲された作品たち。活き活きしていないわけがない。

 私はバロックについて、もっと勉強するべきだと感じました。あと、ルネサンスにも触れておいた方がいいなと。芸術、音楽の世界って、どんだけ広いのだろう…。

 ちなみに、聴いたのはクリストファー・ホグウッド指揮、エンシェント室内管弦楽団。

【関連過去記事】
バロック期ヨーロッパのはかなさと躍動感 「静物画の秘密展」
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-02-23 22:54 | 音楽

「みいつけた!」冬EDが好きすぎる

 オリンピック真っ最中ですが、教育テレビはいつも通りに放送中です。このいつも通りの放送にホッとする。何があってもわが道をゆくETV.そんな教育テレビが大好きです。

【みいつけた!】
 少し前から気がついていたのだが、書くのを忘れていました。エンディングの映像が、冬バージョンになってます(火・木曜)。この冬バージョンが非常に気に入りました。どこかの田舎の家で子どもたちが遊んでいる。その後は外で雪遊び。サビの部分はそり遊び。このそり遊びの部分が曲とピッタリ!勢いよくすべるそりに合わせて撮影した映像のスピード感。次のシーンでは失速したそりが。この対比がいい。最後はかまくらの中で、ほかほかのお鍋を食べる。「さぁ~探そう~♪」のトータス松本さんの歌声と、このかまくらの中での温かさ。これもピッタリ。観れるのは冬の間だけだろうけど、もっと長い期間流れて欲しいと思うほど好きです。

【プチプチアニメ】
 「ロボットパルタ」の新作、録画を忘れました。観れませんでした…。ここに書いたのは何のためだったんだ、自分よ!!今度こそきっちり予約しました。絶対見逃しません。
 今週水曜の「ビップとバップ」はスピンオフ「鬼警部アンパン」ですよ!こちらもお見逃しなく!
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-02-21 22:01 | Eテレ・NHK教育テレビ

ISS・キューポラからの絶景

 本日、STS-130・スペースシャトル・エンデバー号は国際宇宙ステーション(ISS)から分離しました。このところ、暇があればオリンピックばかり観てNASA TVを観ていない私。何故オリンピックと被ってしまったんだ…orz それでも、今日の分離だけは観られました。

 
Astro_Soichi:Hail to STS-130, Endeavour! …

 野口さんが撮影した画像です。離れてゆくエンデバーをISSから撮影したものです。日の丸のついた「きぼう」日本実験棟と、手前左上にあるのが今回取り付けられた「トランクウィリティー」。下についている不思議な形のものが「キューポラ」です。17日に窓のシャッターが開きました。期待していた「キューポラ」の窓からの眺めは…


(NASAより。野口さん撮影。)

 こうなりました!サハラ砂漠の上を飛行中です。素晴らしい!窓の骨組は、まさにSFに出てきそうだ。ここでずーっと地球を眺めていたいなぁ。シャッターは開閉できるので、普段はシャッターを閉じています。また、ロボットアームで別の位置にも移動できます。

 さらに、こんな画像も。

Astro_Soichi:STS-130 MS-2 Stevie "Ray" Robinson in Studio Cupola. …
 STS-130クルーで、STS-114では野口さんと一緒に船外活動をしたスティーブン・ロビンソン飛行士が、キューポラでギターの演奏中。背景の地球の青をバックに演奏なんて、素敵!私もISSに行けるのなら、キーボードを持っていきます!小学生の時に一度弾いたきりですが、持ち運びのことも考えてアコーディオンもいいなぁ。鍵盤ハーモニカでもいいかw

 
(NASAサイトより)
 野口さんもキューポラでぱちり。いい笑顔です。この画像はtwitterに流れず。もったいない!(NASAの許可が下りなかったのだろうか?違うか)

 これから、キューポラをどんどん活用していって欲しいなと思います。

 さて、明日朝、ISSとシャトルのランデブーが見られます。高度は高く、見ごろです。朝6時4分ごろから見え始め、最大仰角は大阪で20度ぐらい。東京で40度ぐらい。仙台はほぼ天頂を通ります。各地のより詳しい方角は、以下サイトでどうぞ。いつものJAXA公式は、動いてませんです…。

ToriSat - 国際宇宙ステーションを見よう -
地図の縮尺を変えて、観測地に合わせてください。合わせると、下に接近情報が出ます。明日の朝6時台のものをチェックしてください。

 まずは晴れますように!!
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-02-20 23:17 | 宇宙・天文

苦悩から這い上がって見えた光の道 シベリウス:交響曲第5番

 バンクーバーオリンピック、男子フィギュアの高橋大輔選手の銅メダル、おめでとうございます!ちょうど最終グループの滑走の時間がお昼休みだったので、ワンセグでずーっと見ていました。コミカルな部分もあるが内面を表現した構成、思い切ったジャンプと、華麗なステップに魅了されました。大怪我を克服しての復活、そしてメダル。リハビリが嫌になった時もあったそうですが、這い上がる強さを感じました。おめでとうございます!

 そんな高橋選手を見ていて、私的にぴったりだと思う曲が思い浮かんだ。

 シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調 op.82
 シベリウスの生誕50年となった1915年に、フィンランドでの祝賀行事の中で初演されたのがこの作品。それまで、1908年の喉の腫瘍の手術などで体調が思わしくなかったシベリウス。再発と死の恐怖に悩まされ、それは交響詩「夜の騎行と日の出」や、弦楽四重奏曲「親愛の声」、そして「交響曲第4番」に投影される。まさに、シベリウスは苦悩の中にいたのです。

 その後、1914年にこの第5番交響曲の作曲を始める。出来上がった作品は、第4番のどこまでも暗く静かな曲想とは正反対の、明るいのびのびとした作品。喉の腫瘍の再発と死への恐怖から抜け出したのを投影しているかのよう。夜明けを告げるようなホルンから始まって、弦が森の木々を、木管が楽しげな歌を思わせる第1楽章。優雅なメロディーにゆったりとした気持ちになれる第2楽章。そして作曲中、散歩中のシベリウスの頭上を飛んでいった16羽の白鳥に大きな感銘を受け、その白鳥の歌をトランペットで表現したといわれる第3楽章。明るいけれども煌びやかにはならず、落ち着いていて内面から喜びを表現している。

 この第5番と同時期に6番・7番のスケッチも始まっている。清涼で透明感あふれる6番、ゆらゆらと神秘的なメロディーが浮かんでは消えてゆく7番。5番とは少し異なるけれども、根底にあるシベリウスらしさを味わえるのが後期3作品(&「タピオラ」)だと思う。勿論4番も個人的には好きですが。

 苦悩のどん底から這い上がってきた時、その喜びや苦悩の日々に感じたことを心の底から表現できたら、この上ない喜びだろうと思う。その喜び、強い思いを、シベリウスの「交響曲第5番」からも、高橋選手の演技からも感じました。

 一方で、シベリウスはこの第5番を2度も書き直しています。初演版はヴァンスカ指揮ラハティ響の演奏で聴けます。満足するまで妥協しない。己の目指す道をひたすら突き進む強さも、この作品から感じます。まさかのアクシデントで涙を呑んだ織田信成選手、まだまだ伸び盛りの小塚崇彦選手のこれからにも期待したいです。特に織田選手は無念ってレベルじゃないよ…。きっとリベンジしてくれると信じてます。

 これまでこの第5番交響曲は、初演版も演奏したヴァンスカ指揮ラハティ響、私のシベリウスの"原点"であるベルグルンド指揮ヨーロッパ室内管を挙げましたが、今回はベルグルンド指揮ヘルシンキ・フィル盤。流石はベルグルンド。そしてヘルシンキ・フィル。安定して、ゆったりと聴けます。

【過去関連記事】
まだまだ フィンランド人指揮者でシベリウス(ヴァンスカ&ラハティ響)
やっぱり フィンランド人指揮者でシベリウス(ベルグルンド&COE)


 シベリウスを語りたいのだか、フィギュアを語りたいのだかよくわからない記事になってしまった…。どっちもですw
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-02-19 23:46 | 音楽

アステロイド・マイナーズ 1

 「宇宙兄弟」他、宇宙SF漫画が盛り上がっていますが、ついにあの漫画家が宇宙SF分野に。そう、「まんがサイエンス」、「なつのロケット」のあさりよしとお。これは期待せざるを得ない!!


アステロイド・マイナーズ 1
あさりよしとお/徳間書店・リュウコミックス/2010

 時は21世紀終盤。人類は宇宙へ進出し、移住できる天体として小惑星を開拓しようとしていた。第1話では小惑星を開拓する一人の男を、第2話では低軌道ステーションへ向かう新米パイロットとある少女の物語、第3話では小惑星に移住した後の人類を描いています。時系列としては2→1→3となっている模様。

 3話どれも、リアリティのある宇宙SFになっています。現在の技術や研究中のものが活かされている。今の宇宙開発が進んで、100年ぐらい経ったら、本当に人類はこんな未来を迎えているのかもしれないと思えてしまう。流石あさりよしとお先生。第1話では、移住候補と挙がっている小惑星で水を採掘する。採掘するのはロボットだが、そのメンテナンスと機械を作る機械を製造するのは人間の役目。宇宙を夢見て志願した一人の男だが、現実は…。「蟹工船」が語られるタイミングと、たんぱく源として食べられるある生物のところで笑ってしまった。実際、そのたんぱく源は現在、宇宙での食事として研究中。あまり食べたいなとは思わないけど、実際どんな味なんだろう。

 第2話のでは宇宙航行の原理・技術が話の中心に。「無重力」と「無重量」の違い。現在国際宇宙ステーションがある辺りの高度で、地球の引力はどのくらい働いているのか。その答えに唖然とした。そんなもんなのか。なんとなくはわかっていたが、「まんがサイエンス2 ロケットの作り方おしえます」で、月に向かう際"重力穴"という説明をしていた。これがこの「アステロイド・マイナーズ」でも出てきます。しかも、その"重力穴"という考え方で見ると、さらに資源の面でも月を開拓するより小惑星を開拓したほうが人類の移住天体として適していると考えられる。流石です…。

 そして第3話。小惑星に移住し、小惑星で生まれ育った少年・タカシ。水も大気も食料も、全て小惑星で自給自足できるようになっているが、その実態は…。地球という星があまりにもよく出来た環境であることを、私は完全に忘れてしまっている。地球の外に出た時、それを作り出すことがいかに大変で、しかし生命が生きてゆくうえで必要不可欠であるかを実感する。こんなシビアな面もしっかりと描かれていて、ますますリアリティを感じられる。本当に流石としか言いようが無い。

 今後はタカシを中心に話が進んでいくのだろうか。2巻が出るのが待ち遠しい!!
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-02-18 21:30 | 本・読書

野口さんがISSから見ている地球の姿

 国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の野口聡一宇宙飛行士。野口さんがtwitterでISSでの毎日の様子をつぶやいているのは前にも記事に書きましたが、文章だけでなく画像も一緒にツイートされています。twitterで画像と一緒にツイートできる「Twitpic」というサービスを使って、ISSからの地球の眺めが送られてきています。どれも絶景です。どれも美しく、しかも鮮明な画像。宇宙飛行士はカメラ撮影の訓練も受けるらしいですが、野口さんの写真の腕はどれだけなんだ…と思ってしまいます。

 ということで、これまで野口さんがISSから撮影した画像の中から、これはと思うものを選んでみた。時間は全てISSで使われている時間帯である、グリニッジ標準時です。

twitter:Astro_Soichi
Twitpic:Astro_Soichi

まずはこれ。
Happy new year, everyone!

2010.1.1.11:48のツイート

 ISSからの初日の出。その初日の出で年賀状。ISSでの初日の出がいつなのかははっきりとしていませんが、グリニッジ標準時での元日の初めての夜明けだと思われます(多分)。

次はこれ。
Noctilucent cloud over Antarctic, near Showa Base.

2010.1.29.2:02のツイート

 南極から。大気の層が輝いています。美しい…。

Brilliant city lights over Tokyo, Japan.

2010.1.29.2:02のツイート

 東京湾の夜景です。明るく輝いています。光害などの言葉が出てくる前に、ここにたくさんの人が住んでいて、それぞれの毎日を送っているんだと感じました。自然の風景も美しく大切にしたいですが、都市には人間の命がある。どっちが…なんて比べられなくなってきた。野口さんはどんな想いでこの東京の明かりを見て、撮影したんだろう。

Mount Fuji, Japan. 3,776m. The highest mountain in Japan. /富士山の美しい姿です。若干斜めからですが、かえって立体感があるかも。

2010.2.1.12:04のツイート

 富士山です。宇宙からでも、富士山には見惚れてしまいます。

JEM, Soyuz, Shuttle, our new Node3, and your beautiful Earth!


2010.2.12.5:25のツイート

 これは特に気に入っている画像。「トランクウィリティー」をロボットアームで移動中に撮影。「きぼう」日本実験棟、ロシアのソユーズ宇宙船、アメリカのシャトル・エンデバー号、そして青い地球が背景に。大気の外にISSがあるんだと実感する画像です。

 他にも絶景画像がたくさんあります。ちょうど自分がタイムライン(twitter上で様々な人の発言を追えるように「フォロー」し、フォローしている人の発言の流れのこと。つまり、自分でカスタマイズするんです)に野口さんのISSからのつぶやきや画像が流れてくると、嬉しくなります。今この時間も、野口さんがISSでお仕事をしたり、ご飯を食べたりしていると気づけるのが、たまらなく嬉しい。以前は一度管制室にメールで送って、それを管制室の人がアップする形でしたが、今はISSから直接インターネットにつなげるようになりました。まさに宇宙経由のツイート。すごい時代になったなぁ…と感じています。

 STS-130のミッションは、「トランクウィリティー」をISSに取り付け、「キューポラ」は一度取り付けハッチも開けたあと、今度は地球側に移動。まだ窓のカバーは開けられていないので、この位置で開けられると、すごい景色が見えるのでは…と期待。「キューポラ」って移動できるんだ…サイトをちゃんと読んでおこう。
JAXA:トランクウィリティー
JAXA:キューポラ
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-02-16 23:28 | 宇宙・天文

ピアノ練習中に気づいたこと

 先日のこと。私事で頭に来たことがあって、イライラとした気持ちにピアノに向かいました。その日も寒く、ピアノの置いてある部屋のストーブをつけて、暖まる前に練習開始。部屋が暖まるのを待つほどの余裕が、心の中にありませんでした。
 ソナチネ7番の第3楽章から始めて、部分練習をしたり、楽譜を見直して意識するべきところに気づいてそこを重点的に練習したり。3楽章の次は2楽章、苦手な1楽章も。さらにブルクミュラー25のおさらいも。すばやい動きが要求される「清い流れ」も、ゆっくりから始めてテンポを速くしてみたり、こちらも部分練習や、すばやい動きでもついて行くためにはどんな手・指の動かし方をすればいいか。また、ブルグ25からおさらい作品をもうひとつ。こちらも音色やタッチを意識しつつ、苦手な箇所を練習。

 そんなことをして、30分以上過ぎました。ストーブをつけたはずなのに、部屋が暖まらない。練習中はそんなことを気にせずにいたのですが、ふとストーブを見ると、スイッチが入っていなかった。スイッチを入れたつもりが、入っていなかったんです(電源ボタンを押したつもりが、押し方が甘かったらしい)。部屋の寒さが気にならないほど練習に集中していた…驚きました。私は集中している時間が短く、すぐ気が散ってしまう。それが、わき目も振らず練習していた。さらに、ピアノの練習をする前のイライラとした気持ちが、なくなっていた。こういうことは良くあります。どんなにイライラしていても、ピアノに向かうと忘れてしまうのです。音楽の力なのだろうか。ただ、悲しいことや辛いと感じていることは、ピアノに向かってもなかなか消えない。とりあえず渡しのイライラにはピアノが効く。しかも、イライラしている時の方が、より集中できる。イライラしたら、ピアノで昇華しよう。練習もしっかり出来るし、精神衛生上にもよい。一石二鳥だ。


 これも先日の練習中のこと。速いパッセージを練習する時、ただ正確に音を出せるように意識するのではなく、頭の中で拍子を意識して弾いてみた。うまくいく。苦手だった速いパッセージが弾けている。そうか、速いパッセージでも拍子をしっかりと意識することが大事なんだと気がついた。…でも、これは当然だよなぁ。速いパッセージだろうが、ゆったりとした部分だろうが、どんな作品でも拍子を意識することは大事だろう、自分よ。当たり前のことに、いまさら気がついた…。

 拍子を取る練習に欠かせないのがメトロノーム。しかし、私はメトロノームを使うのが苦手だ。メトロノームのカチカチという音と、自分の出しているピアノの音、両方を聞いて合わせるのに非常に困難を感じる。メトロノームの音を聞こうとすると、演奏が止まってしまう。自分の出している音を聞いていると、メトロノームを無視し始める。音を聞き分けることが、出来ていないのだと感じる。現在取り組んでいるソナチネは、拍子と音符・休符の長さを守ることが課題となってくる。メトロノームの出番が増えるというのに、メトロノームが苦手とは…。ぶつぶつ言う前に、とにかく使って慣れるしかあるまい。そのうち、音符の長さと拍子に対する苦手意識も薄れてきたら、いいな。


 そんなソナチネ7番(クレメンティop.36-1)第3楽章。気がついたことを。
f0079085_2143862.jpg

 10小節目あたり。「ソーファミ」のソにアクセントが付いている。この主題は何度も繰り返されるのだが、アクセントが付いているのはここだけ。ピアノ・ピアニッシモの記号が付いている部分はまだしも、他のフォルテが付いている部分にはこのアクセントがない。何故だろう。前にも書いたとおり、第3楽章は2種類の主題が繰り返し繰り返し演奏されます。しかし、強弱が違ったり、少しメロディーが変わったりと全く同じものはない。その違いを出すためのアクセントなのだろう(と私は読んだ)。

f0079085_21493849.jpg

 左手のスラーを赤くなぞってある部分。このスラーが重要だと思う。右手に休符が付いている間、左手の伴奏が音をつなぎ、再び繰り返される右手に架け橋をかける。また、16部音符のパッセージを、低音が支える。そのために、このスラーが必要。音をつなぎ、メロディーを滑らかにしようと支える低音。その存在を忘れないで。

 7番の次は、クーラウのop.55-1、4番をやろうかと思っています。その次のop.55-2、5番も候補です。どちらにも取り組みますが、どちらからやろうかな。4番に惹かれていますが、ひとつの楽章が長い。でも、これも試練だ。ただ、2楽章までしかない。これにはどんな意味があるんだろう?
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-02-15 22:04 | 奏でること・うたうこと


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)

プロフィールを見る

お知らせ・別サイト

管理人HN:(はるか)
 熱しやすく冷めにくい、何が好きになるかわからない好奇心のかたまり。このブログでは好きなものを、好き放題に語ってます。

プロフィール
*2014.9.5:更新
はてなプロフィール:遼(halca-kaukana)



web拍手を送る






日々のログ:今、ここ、想うこと
または:Twilog

はてなブックマーク
Mielenkiintoinen!

気になること、関心のある記事や参考にしたサイトなどのブックマーク集。コメント多め。

◆ピアノ録音置きブログ:Satellite HALCA

☆「はやぶさ2」、小惑星リュウグウ目指して順調に飛行中!☆
管理人・遼も小惑星探査機「はやぶさ2」を応援しています。



あかつき特設サイト
JAXA:金星探査機「あかつき」特設サイト

☆祝!「あかつき」は金星の衛星になりました☆
金星軌道上で観測準備中!

最新の記事

マッティは今日も憂鬱 フィン..
at 2017-06-23 22:49
イリジウムフレアを見たくて
at 2017-06-20 22:21
6月はばらの季節
at 2017-06-12 22:49
Im ~イム~ 6・7
at 2017-06-12 22:43
カリグラフィニブが楽しい
at 2017-06-10 22:49
お久しぶりISS
at 2017-06-06 22:23
まだ間に合う!?「GCOM-..
at 2017-05-30 23:26
ライラックの季節も過ぎて
at 2017-05-29 21:55
メロディ・フェア
at 2017-05-17 22:51
日本・デンマーク国交樹立15..
at 2017-05-12 22:18

カテゴリ

はじめにお読みください
プロフィール
本・読書
宇宙・天文
音楽
奏でること・うたうこと
Eテレ・NHK教育テレビ
フィンランド・Suomi/北欧
イラスト・落描き
日常/考えたこと
興味を持ったものいろいろ
旅・お出かけ
information

タグ

以前の記事

2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
more...

検索