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宇宙兄弟 11

 掲載誌が週刊誌だと単行本も出るペースが早いですね。「宇宙兄弟」11巻です。


宇宙兄弟 11
小山 宙哉/講談社・モーニングKC/2010

 宇宙に憧れていた弟・カズヤからの電話を取り逃してしまった新田。しかし、新田は引きこもるカズヤを心配し、前へ一歩でも踏み出せることを願っていた。その”兄”としての姿を見た六太は、同じように兄弟で宇宙を目指してきた”兄”として、複雑な想いを抱く。
 サバイバル訓練も最終日。六太にアクシデントが訪れるが、E班はリタイアすることなくゴールまで辿り着く。しかし、ゴールしてすぐに次の課題が待っていた。キャンサット(超小型衛星)をモデルロケットで打ち上げ、その中に収めたローバーをゴールまで自動制御で誘導し距離とタイムを競う競技会に、六太ら宇宙飛行士候補者たちをチームで出場させ、他の班や宇宙好きの学生たちと競い合う。そのパラシュートとローバーを作り、競技会に出場する。ローバー作りのために、サポート役のエンジニアが付くが、サバイバル訓練を最下位で通過したE班には、酔いどれのピコが付くことになった。やる気がなく、サポートをする気は全くないピコ。呆れたE班は何とか自力でローバーを作ろうとする…。一方ピコは酒場へ向かう。そこでピコを待っていたのは…。


 前半は10巻からの続きで、新田兄弟のお話。10巻から感じていたが、新田は思った以上に人を思いやり、人を見ているのだなと感じた。新田自身、宇宙飛行士(候補者)になることで、弟に何かを伝えたいと思っていただろうし(だから、候補者からのメッセージ動画であんな内容を話したのだと思うが)、弟と一緒に宇宙への夢を実現したい、宇宙を目指し、歩いていきたいと思っているのだろう。ムッタと日々人の南波兄弟とはちょっと違うが、宇宙を目指している・宇宙へ向かっているのは自分だけではないという想いを噛み締めている新田が、ますますかっこよく見えました。

 後半はキャンサットコンペに向けてのローバー作り。新キャラのピコさんは、酔いどれだが、NASAの下請け会社のエンジニア。ムッタとケンジはピコの話を他のエンジニアたちから聞くが、そこには驚くべき内容があった。ピコが抱えている過去。そして、それに繋がっている鬼軍曹教官・ビンスさんの過去。あの冷徹で厳格なビンスさんも、考えてみれば宇宙飛行士のひとり。宇宙を目指すきっかけ、通過点があったのです。

 ムッタと出会ったピコさん、ビンスさんは、お互いの共通の過去を思い出してゆく。ムッタは本当に不思議な存在だと思う。一見、髪はもじゃもじゃの冴えない男。宇宙を目指すも、抜けているところはあるが天才肌の弟・日々人にはかなわず、いつも失敗や後悔ばかりの自分自身に劣等感を抱いている。でも、宇宙飛行士選抜試験を受け、試験の過程でも成長してきた。日々人とは違う、宇宙を目指す個性豊かな仲間や、星加さんのような支援してくれる人々の存在。ヒューストン、NASAにいる宇宙飛行士たちや知り合いたち。そして、子どもの頃から南波兄弟を励ましてくれたシャロンさん。彼らと付き合ううちに、随分と成長してきたと思う。また、自分自身に劣等感を持つ自分を、客観的に見られるようにもなってきたのではないかと思う。失敗しても構わない。それが、「本気の失敗」なら。これまでずっと失敗しまくってきたムッタだからこそ言える言葉だと思う。それが、新田もそうだし、ピコさんとビンスさんをも動かし始めた。本当に不思議な男です、ムッタは。

 私はそんな、優等生ではない、自己への劣等感丸出しのムッタに、親近感を持っています。私の「本気の失敗」…なんだろうな、数え上げてみようか。落ち込みそうだけど…。

 ピコさんとビンスさんの高校生時代のお話は、まさにホーマー・ヒッカム・Jr「ロケットボーイズ」(映画「遠い空の向こうに(原題:OCTOBER SKY)」)です。また原作読んで、DVDも観たくなってきた。10月4日はもうすぐですね。ビンスさんは表情には出さないけれど、内に熱いものを静かに持ち続けている人なのかもしれないな。ということで、続きが気になる12巻。「モーニング」ではもうかなり話が進んでいますが…。単行本と掲載誌の差が大きく出てしまうのも、週間誌特有の悩みなのかも。

 この11巻の帯には、ソーラーセイル実証機「IKAROS」が。裏には、「ミウラ折り」も。「IKAROS」には折り紙の技術(プロジェクトチームで色々な折り方を試して、帆をどう畳むか検討したのだそう)は使われていますが、「ミウラ折り」とは別物です。読むと、「IKAROS」にも「ミウラ折り」そのものが使われているような書かれ方をしていたので、一応補足しておきます。あと、この11巻には宇宙飛行士選抜試験で出された真っ白なジグソーパズル・ホワイトパズルが付いてくる限定版もあります。本屋に限定版がなかったので、通常版を買いました。48ピース。実際はもっと細かいらしいです。宇宙飛行士の試験を体験してみたいかたはどうぞ。

 最後に、twitter「宇宙兄弟」公式アカウントで、こんな話が。
Togetter:女性は宇宙ネタを敬遠するの?→女性が敬遠する漫画
 私は宇宙ものだからこそ買い、読みました。絵柄や主人公がイケメンかどうかとコメントがありますが、私はそんなのは気にしません。面白ければ読みます。今連載されている作品に限らず、古い作品でも読みます。…ただ、最初面白くてもだんだん離れていく、読まなくなった作品もあります。物語の展開やちょっとした内容に馴染めなくなって、読まなくなる。これは宇宙ものの漫画に限らず、漫画全体で言えます。個人の好みだと思いますね。
 個人的には、もっと幅広い宇宙ものの漫画が増えて欲しいなと思っています。宇宙開発から天文まで。リアルさを求めるもの、SF、ファンタジー系、萌え系、大人もこどもも一緒に読める作品(代表はあさりよしとお「まんがサイエンス」ですね)、少年・少女・男性・青年・女性誌関係なし!「プラネテス」や「ふたつのスピカ」が出てきたあたりから、宇宙もの漫画が結構増えていると思います。いいぞもっと増えろ~!

 最後に、アンケートはがきが…
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 ビンスさんごめんなさい!ようやく書きました。

・過去記事:宇宙兄弟 10
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by halca-kaukana057 | 2010-09-29 17:26 | 本・読書

身近な鳥のふしぎ

 少し前、本屋で平積みされていたので、気になって買った本。


身近な鳥のふしぎ 庭にくる鳥から街中、水辺、野山の鳥まで、魅惑的なさえずりと生態を楽しもう
細川 博昭/ソフトバンク・クリエイティブ/サイエンス・アイ新書/2010

 突然ですが、鳥が好きです。空を自由に飛ぶ鳥には、魅了されます。子どもの頃には、セキセイインコを飼っていました。野鳥も、鳥を見れば何の鳥かすぐわかる…わけではありませんが、身の回りにいる鳥を見て、何と言う名前の鳥だろう?どんな習性なのだろう?と疑問に持つことが多いです。幸い、私の身近な自然には色々な鳥がいます。その鳥について少しでも知りたくて、この本を手にしました。

 オールカラーで、それぞれの鳥の写真とイラストで、わかりやすく解説してあります。スズメやカラスなどの身近な鳥から、野山や水辺、高原の鳥まで幅広く。鳴き方、習性についてもわかりやすく解説してあります。入門書にはいいかと思います。実際、この本で出てきた鳥に出会うと「ああ、あの鳥だ」とじっくり観てしまうし、高山などに暮らす鳥にはなかなか出会えないですが、イラストや写真を見ているだけでも楽しい。いつか出会ってみたいなとも思います。

 ちょっと疲れたときに、眺めていると気持ちがほぐれる本です。鳥って、いいなぁ。飛んでいなくても、それぞれ羽毛の模様や哺乳類とは違う佇まいには、魅了されます。やっぱり、鳥が好きです。

 ちなみに、この中から日本の宇宙ステーション補給船「HTV」の愛称を探したりもしています。空(宙…同じだ!←強引w)を飛ぶものだから、鳥の名前で…と考えてしまいます。締め切りは30日。あと少しです。
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by halca-kaukana057 | 2010-09-27 22:12 | 本・読書

再放送でも楽しむETV 今週の教育テレビ

 先週書かなかったので、先週の再放送分も含めて、今週の教育テレビです。

【おかあさんといっしょ】
 今月の歌「ドコノコノキノコ」が病み付きになってしまいました。早くCDで聴きたい。コンサートで歌うとどんな感じになるのだろう?多分、今頃~これからのファミリーコンサートで歌われるのだろうな。放送が楽しみ。この間書くのを忘れましたが、最後の神様きのこのインパクトが物凄いです。もう謎だらけですw

 23日祝日に放送されていた「スペシャルステージ 青空ワンダーランド」(大阪城ホール)。これは今年3月に放送された埼玉での公演の大阪版ということみたいです。内容は埼玉版とほとんど同じ。ただ、埼玉版ではカットされた部分を放送したり、大阪ならではの「たこやきなんぼマンボ」が歌われたり。あと、このライブ(コンサートとは違うな、ライヴだ!)は「BSおかあさんといっしょ」の卒業・番組終了記念でもあったのですが、そのお別れの挨拶の部分もカット。なので、最初何故BSおかいつの3人&ぐ~チョコが復活してるんだ?と思ってしまいました。
 という内容でしたが、ステージで元気に歌い踊りまくるお兄さん・お姉さんを観ていると元気が出ます。だいすけお兄さん&たくみお姉さんの生歌、いいなぁ。
・埼玉公演の放送感想:Sing!Dance!Live!! 今週のおかあさんといっしょ

 今週の「モノランモノラン」では、毎年恒例「ものものランドじゃんけん大会」が。今年は昨年の結果を反省して、トーナメント戦になりました。決勝は、あの2人…。火花散る真剣勝負に思わず見入ってしまいました。


【クインテット】
 基本的に再放送ばかりでしたが、好きな曲ばかりで楽しかったです。「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」(長いw)、「わたしはわたし」、「ヴォラーレ」…全部歌もドラマも好きです。
 火曜は、先々週放送休止になったので今週が唯一の放送。しかも新作来た!「ムテキのリモコン」。シャープ君が通販で買ったリモコンは、何でも好きなように操作できる、まさに「無敵のリモコン」。こんなリモコンあったらいいなぁと思いつつ、自分も消してしまえる…哲学的でもあります。「クインテット」に限らず、ETVでは時々こんな哲学的な内容も。歌だけ放送された「ぼくのカゲ」も結構哲学的。そこがいいんです。

【みいつけた!】
 週の前半は歌のリクエスト特集。「ぼくコッシー」や「はじめまちおんど」などの歌だけでなく、いつものコーナー内で歌われた歌も。サボテンのクリスマス”サボスマス”の回で歌われた「サボさん」は良かったなぁ。

【クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!】
 今週のテーマは「秋」。食欲の秋。秋の美味しいものを食べつくします。前回登場したちびっ子妖精・クリケットもゆまのパートナーになろうと修行中。でも、まだ姿は見えないし、コミュニケーションもとれない。それでも、料理がしたいというゆまと、ゆまを助けたいというクリケットの想いが通じる日は来るのか。
 みちかの北海道ロケの回もよかった。アクシデントで東京に帰れず、まいんとの歌の放送に間に合わない。そこで、おおばやしさんが本気を出した!…どこのロボット・SFアニメですかw個人的には、「ふしぎの海のナディア」のノーチラス号のコックピットを連想しましたw年代によっては、ガンダムとか色々出てきそうですね。まいんとみちかの歌がじわじわと好きになってきました。


【ストレッチマン・ハイパー】
 いつもは書かないのですが、「ストレッチマン」も観れる時はよく観ています。ハイパーになって、OPが無駄にカッコイイw
 今週はストレッチマンが秋葉原に。アキバのメイド喫茶で、似顔絵入りのオムライスを出してもらい、ご満悦のストレッチマンwそして、メイドさんたちの前でストレッチ。メイドさんもストレッチをするのかと思ったら、見てるだけ。メイドさんも一緒に出来るようなストレッチにすればよかったのになぁ。
 そしていつもの怪人登場。パソコンの怪人ということで、内容もパソコン・ネットがらみ。ストレッチマンの登場シーンでは、ニコニコ動画のコメント風の演出がwさすがオタク・サブカルチャーに寛容なNHKです。しかし、こうして見ると、ニコニコ動画のコメントは斬新な発想だったなぁと感じます。

 以上、今週は多めでした。
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by halca-kaukana057 | 2010-09-25 22:25 | Eテレ・NHK教育テレビ

月が語る物語とは? 十五夜・満月と「おつきさまのはなし」

 昨日は中秋の名月(十五夜)、今日は満月です。中秋の名月=満月、ではないのですね。「中秋の名月(十五夜)」は、旧暦(太陰太陽暦)での8月15日、つまり、月の満ち欠けで暦を作ると満月になる(はず)の日が十五夜とされています。しかし、純粋な太陰暦での日のずれを閏月で補っても、月の軌道は楕円なのでどうしてもずれが生じてしまう。なので、十五夜と満月の日が必ずしも一致しない、というわけです。

・詳しくはこちらでも:アストロアーツ:【特集】月を見よう 名月は満月とは限らない

 という十五夜と満月の関係についてはここまでにして、昨日の中秋の名月も、今日の満月も、雲で見えませんでした。かなしきかな。でも、せっかくなので、月に関する音楽の話をします。

 今、弾いているピアノ曲があります。かなり楽になってきましたが、まだ腕は完治していません(医師から完治宣言をいただいていません)。ピアノも、本格的な練習は置いておいて、以前書いたように好きな、易しい作品をのんびりと弾いて、その音を楽しんでいます。その作品のひとつに、「おつきさまのはなし」(作曲:轟 千尋)という作品があります。現代の日本人作曲家によるもので、調べてみたらピアノコンクールの課題曲にもなっていたらしいです(コンクールとは無縁なので、よく知らない)。


↑この動画の2曲目です。

 「おつきさまのはなし」というタイトルに、ワクワクせざるを得ない宇宙好きですが、曲を弾いてみてあれ?と思いました。和音が不思議。現代的といえばそれで終わってしまいそうだが、とても不思議な響きの作品です。ゆったりとしたメロディーと、不思議な和音の響きが、まさに静かに輝く月のよう。お月様がお話してくれる物語はどんな物語だろう…?月がどうやって出来たのか、衛星にしては大きいのは何故か…一番近くにあるのに、いまだに謎が多い天体、月。その謎についてお話してくれているのか。それとも、月が観ている地球のこと、宇宙のことをお話してくれているのか。色々と想像してしまいます。

・作曲者によるアドバイスがありました。こちらからどうぞ。

 満月を想いながら、この曲を弾いてその音を聴いていると、月の光や月面が頭の中に思い浮かびます。弾いているうちに、この不思議な和音に病みつきになりました。想像力をかきたてる音…いいね!月にまつわるクラシック音楽作品は色々ありますが、今回はあえて現代曲にしてみました。他にも書きたい月にまつわる曲もあるのですが、またの機会に。

 …この記事のカテゴリは…何だ?(分類不能w
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by halca-kaukana057 | 2010-09-23 22:19 | 音楽

暮らすこと、生きること 「暮らしのヒント集」

 以前から気になっていた本があったのですが、なかなか見つけられず。しかし、先日本屋に平積みされていたので、即購入。それがこの3冊。


暮らしのヒント集
暮しの手帖編集部/暮しの手帖社/2009







暮らしのヒント集 2
松浦弥太郎・暮しの手帖編集部/暮しの手帖社/2010







暮しの手帖2010年7月号別冊 暮らしのヒント集 2010年 07月号 [雑誌]
暮しの手帖社



 雑誌「暮しの手帖」に、「暮らしのヒント集」というコーナーがある。衣食住や生活そのもの、仕事のこと、子育てのこと…つまり「暮らすこと」「生きること」について、ちょっとしたアドバイスやヒントがまとめられている。どれも短い文章で、サッと読めるし、全部読まなくても自分の気に入ったものだけを読むことも出来る。その「暮らしのヒント集」をまとめたのがこの本です。

 私は、仕事術とか生活術とか、いわゆる「ライフハック」という類のものが苦手だ。もっと豊かになりたければこうしろ、もっと稼ぎたければこうしろ、何歳までに何をやれ…などと言われても、自分の現在の生活・仕事・生き方に当てはまらないものが多い。生き方は多様なのに、成功するにはこの方法しかないと言われているようで、その類の本は一切読まなくなった。

 ところが、「暮しの手帖」を読むようになって、「暮らしのヒント集」は、それらとは違うなと感じている。私の生活、仕事、生き方、生きる上で大切にしたいことなどに合致しているからかもしれない。また、文章が短いので、様々な解釈が出来ることも、私に合っているのかもしれない。単行本「暮らしのヒント集」では、編集長であり、この「暮らしのヒント」を考え執筆している松浦弥太郎さんによる解説もあります。松浦さんがどんな想いでどう暮したいか、そのヒントを考えた経緯も伺えます。2巻まえがきには、ヒントを考え執筆する過程や想いも。
「美しい暮らしとは、楽しい暮らしです。どんな時代であっても、苦しさや辛さからは逃げられません。しかし必ず希望はあります。その希望を持って、楽しく仕事をしたり、暮らすためにはどうしたらよいか? それは、暮しの手帖がこれからもずっとみなさまと一緒に考え、分かち合っていきたいことです。」
(2巻まえがき7~8ページより)
ここに激しく同意。

 読んでいて、心の中がすーっとするヒントばかりです。中には、今の自分の生活・生き方・考え方を省みたくなるものも。それも、いい刺激であり、スパイスです。3冊目の別冊は、様々な年齢の、よりよく暮らしを彩ろうとしている方々によるヒント集。松浦さんのヒント集とは違う味わいがあります。

 最後に、私が今一番ピンと来たヒントを引用します。2巻、268番目のヒントです。
苦しみとは、自分の思うままにならないことです。思うままにならないことは噛み締めましょう。それはあなたを強く育ててくれる糧になります。
(118ページ)


 松浦編集長のように、自分オリジナルのヒントを作るのもいいかもしれない。

 ちょっとヒント集を見てみたい方は、twitterに非公式botがあるので、こちらをどうぞ。気に入ったら単行本も読んでみてね。
twitter:暮らしのヒント集bot

暮しの手帖社:雑誌「暮しの手帖」
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by halca-kaukana057 | 2010-09-22 22:04 | 本・読書

8の字軌道にどう向かうの? 「みちびき」その後

 先週打ち上げられた準天頂衛星「みちびき(QZSS)」.順調に飛行を続けています。その「みちびき」ですが、「準天頂衛星」という名前の通り、準天頂軌道…通称「8の字軌道」に乗らないと、その役目、GPSの補完・補強を果たすことが出来ない。ということで、この1週間、「みちびき」はその8の字軌道に乗るための軌道変更・姿勢制御をしていました。しかし、8の字軌道を見ても実際にどんな軌道になっているのかイメージできない…と思っていたら、「こんなこともあろうかと!」(そっちじゃないw)と、便利なものが出来ていました。

JAXA:準天頂衛星システム(QZSS)みちびき データ公開ウェブサイト QZ-vison:PLAY

 ちょっと重めのサイトですが、オススメです。「MENU」から「TRANSFER」を選択してクリック。すると、「みちびき」が衛星分離後からドリフト軌道(8の字軌道にはなっていますが、中心が日本の西にあるので、所定の高度と軌道に合わせていく軌道)に乗るまで、どのような過程を経ていくのが動画フラッシュで観られます。画面下側の、地球を固定した左側の図と、地球を遠くから観た右側の図にも注目。「みちびき」の軌道は実際は楕円で、24時間で地球を1周します。それが、地球を固定して見ると非対称な8の字になっている。これをイメージして、実際に計算し、アポジエンジンをどう噴射したらこの軌道に近づけていくことができるか…軌道計算って凄い。軌道・衛星の姿勢制御って凄い。本当に凄いです。

 しかし、動画のほうを見ていると、本当に忙しそう。アポジエンジンを噴射して、充電するために太陽の方向を向いて、姿勢制御機器のチェックをするために地球の方向を向いて次の噴射に備えて…くるくる回っている。実際はもっと時間をかけているのでしょうが、運用チームの方々の緊張感が伝わってくるようです。

 そして今日、無事にドリフト軌道に乗ることができました!おめでとう!
第5回アポジエンジン噴射の結果、無事にドリフト軌道に投入されたことが確認できました。 http://www.jaxa.jp/countdown/f18/pdf/0918_1300_j.pdf これで、アポジエンジンの役目は終了です。 どうもありがとうございました~。
posted at 16:42:03


JAXA:準天頂衛星初号機「みちびき」のドリフト軌道への投入結果について(PDFファイルです。わかりやすい軌道図もあります。)

 あと1週間、軌道の調節をして、所定の軌道に入ります。運用開始が楽しみです。

 最後に、衛星をフェアリングに収めるあたりから打ち上げの詳しい説明付きの動画(JAXA公式)をどうぞ。YouTube,ニコニコ動画には、他にも個人による撮影の打ち上げ動画が沢山。たまりません。
YouTube:みちびき/H-IIA18号機打ち上げクイックレビュー/MICHIBIKI/H-IIA F18 Quick Review


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by halca-kaukana057 | 2010-09-18 22:45 | 宇宙・天文

”人間”を投影する、機械以上の存在 「ロボットと美術」展

 少し前の話で、賞味期限切れな気もするのですが、色々と強く感じたことがあるので、やっぱり書いておきます。青森県立美術館で開催されていた「ロボットと美術」展に行ってきました。ロボットというと、人それぞれ色々なイメージを持ちますが、美術館でロボットの展示?ロボットと美術の関係?面白そうなので、行ってきました。

青森県立美術館:ロボットと美術 機械×身体のビジュアルイメージ

ロボットと美術 機械×身体のビジュアルイメージ 公式サイト


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いつもの真っ白な建物が見えてきました。青空に映えます。
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青森県立美術館のこの建築が好き過ぎる!!もう外から観ているだけでたまらない!
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エントランスのあたりの曲線も魅力です。

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入り口→
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入ると、こんなロボットくんが。可愛い。(ここまでは撮影可でした)


 「ロボット」は、ご存知の通りカレル・チャペックの戯曲「R.U.R」でその言葉と概念が生まれました。しかし、それ以前からも動く”ひとがた”、ロボットのようなモチーフはギリシアやローマなどの神話や伝承などに数多く登場していました。展示にはなかったのですが、フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」にもそんな部分があります。鍛治屋のイルマリネンのがポホヨラの娘と結婚したが、妻はその後事故で死んでしまう。(実際、この事故は、奴隷としてイルマリネンの家に送り込まれたクッレルヴォに意地悪をしたため、クッレルヴォが怒って狼とクマを牛に変え、その世話をしようとした妻が襲われて死んだ…という込み入ったお話です)。その妻が死んで嘆き悲しむイルマリネンは金と銀でで妻を作るが、勿論動かず。抱いて寝ても冷たい…というかなしいお話があります。というのを、展示を見ながら思い出しました。日本でも、かなり古くからロボットのようなモチーフがあったことに驚きました。江戸時代のからくり人形はその代表例ですね。

 ロボットの概念が日本にやってきたのは、1920~30年代。科学だけでなく、文学、美術、演劇にも影響を及ぼしました。簡略化された人を描いた絵も、ロボットの影響を受けているというのに驚き。機械の一部をテキスタイルとした「ロシア・アヴァンギャルド期のデザイン画」にも興味を持ちました。ロボット=モダンで先進的なイメージがあった。それを文化の面でも受け入れていたことが、日本人がロボットに親しみを持つようになったひとつの理由なのかもしれないと感じました。

 そして、戦後、日本ではロボットは独自の文化の中で大きく発展します。「鉄腕アトム」「鉄人28号」に始まるロボットアニメ。…私、ロボットアニメにはあまり詳しくありません。「ガンダム」も「マクロス」も「エヴァンゲリオン」もほとんど観ていません。でも、ロボットが日本のサブカルチャーにとって欠かせないものであることは強く伝わってきました。ボーカロイド「初音ミク」も。ミクの歌は、ニコニコ動画などで親しんでいるので、こちらは親しみを持って観ることができました。また、会場では3分程度のオリジナルアニメも上映されていました。近未来、少女とバイク型ロボットの物語。台詞はほとんどなく、アニメと音楽のみ。なのに、各シーンでの想いや言葉が伝わってくる、いいアニメでした。

 最近の例で言うと、小惑星探査機「はやぶさ」も人型ではありませんが自律航行ができるのでロボットと言えます(実際そのように説明されています)。会場で観たロボットたちも、「はやぶさ」もただの機械でしかないのに、それ以上のもの…言葉や感情を込めてしまう。私たちにとって、ロボットは「機械」以上の存在であることには間違いない。まだ「アトム」や「ドラえもん」のようなロボットが開発されるのは先の話ではありますが、確実にその日は近づいてきている。実際開発され、上映されていたアニメのようにロボットと人間が心を交わすようになったら、私たちの生活や機械に対する意識は一変するだろう。技術そのものも。

 ロボットという存在が、「人間」がどんな存在であるか、「人間」・「感情」そのものを投影し、何なのかを教えてくれているように感じた展覧会でした。でも、そのロボットを作り出したのは人間。不思議なものだなぁ。



 展示を観た後、アレコホールでシャガールの舞台背景画「アレコ」を観る…落ち着きます。ホールの中央にはソファが置いてあるのですが、そのソファに座ってボーっと「アレコ」を眺めるのが好きです。また、ミュージアムショップでは物欲をそそられる素敵なものがいっぱい。さらに、学芸員さんのユニフォームが、皆川明さんデザインのブランド「ミナ・ペルホネン」だったことに今回気が付きました(2009年1月から。気づくの遅い!w)。もうこの美術館、好き過ぎる…!

 「ロボットと美術」展は、今日から静岡県立美術館、11月20日からは島根県立石見美術館でも開催。お近くの方は是非どうぞ!
 twitterもあります。最新情報などをツイートしているので、こちらもどうぞ:twitter:ロボットと美術展
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by halca-kaukana057 | 2010-09-18 22:07 | 興味を持ったものいろいろ

昨日のISS

 ここ数日、また天気のいい日が続いています。昨日久々にISSを観て、更に撮影もしました。

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 南西の方角に見え始めました。明るいライトで空が照らされていたのと、仰角があまり大きくないのでちょっと条件は悪いです。

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 うしかい座・アルクトゥールスのそばを通ります。うしかい座は春の星座ですが、長い期間にわたって見られる星座のひとつです。他には、はくちょう座やこと座、ぎょしゃ座なども。北極星を持つこぐま座は年中見れますね。勿論、これは緯度によって異なります。南方の星空、更に北方の星空では、星座たちはどう見えるだろう?

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 明るく輝いているのは月です。昨日は、月周回衛星「かぐや(SELENE)」が打ち上げられてからちょうど3年でした。「かぐや」が月での観測を始めてから、月を観る度に「かぐやは今何の観測をしているのかな?」なんて思っていました。今はスウィング・バイ技術の実証機であった「ひてん(MUSES-A)」(つまり、MUSES-C・「はやぶさ」の先輩)とともに、月に眠っています。でも、「かぐや」が送ってくれたデータの解析・研究はまだまだ続いています。

 「みちびき」その後のこと、「IKAROS」のことなども書きたいのですが、色々と限界です…。また数日遅れになるかも…。
 しかし、またしてもブログが宇宙ネタで占拠されつつあります。他のネタもあるのですが、やはり色々と限界なので、またそのうち…。
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by halca-kaukana057 | 2010-09-15 22:37 | 宇宙・天文

小惑星探査機 はやぶさの大冒険

 昨日で、小惑星探査機「はやぶさ(MUSES-C)」が地球に帰還、カプセルを再突入させてから3ヶ月が経ちました。この3ヶ月、短いようで、長いようで…。すぐにカプセルが回収され、微粒子と気体が入っていることが判明(ただし、カプセルの一部(B室)を除く)。微粒子がイトカワのものが解析する前に、微粒子をどう回収するかに苦心しているようです(無事帰還し、カプセルを回収できたからこそのことだよなぁ…)。各地でカプセルが公開され、行列が出来る大盛況ぶり。地方巡業も始まります。各地で「はやぶさ」運用チームの講演会も開かれています。まだまだ冷めやらぬ「はやぶさ」熱。その「はやぶさ」が7年間、どんな旅をしてきたのか、何を目指してきたのか、運用チームは何を感じてきたのか…。その7年間をわかりやすくたどったのがこの本です。著者は「メタルカラーの時代」などでおなじみ・山根一眞さん。期待せざるを得ない。



小惑星探査機 はやぶさの大冒険
山根 一眞/マガジンハウス/2010



 「中学生でも理解できる本」を目指したそうで、本当にわかりやすいです。「はやぶさ」には、様々な技術が積み込まれています。「小惑星探査機」ではあるけれども、実際は「工学実験探査機」。今後の宇宙開発・宇宙探査・宇宙科学に必要となる新しい技術を実験し、機能するかどうか確かめる。ただ単に動くか、機能するかどうかだけではなく、どこまで動くか、耐えられるかも実証する。なかなか腑に落ちずにいたイオンエンジンの仕組みも、イオンエンジンを開発した國中均先生へのインタビューと共に、わかりやすく解説されています。

 イトカワがどんな小惑星なのか詳しく探査し、その研究成果はアメリカの科学誌「Science」で大々的に特集されるほど、理学的部分の探査も出来た。しかし、「はやぶさ」が、運用チームが最終的に目指したのは地球に帰還させて、カプセルを回収すること。月以外の天体に離着陸・サンプルを採取し、地球に帰還させようという計画を立ち上げ、実際に開発・打ち上げたのは、NASAもロシアもやったことがない。そんな野心的な計画に挑んだ7年間を、山根さんもずっと見守り続けてきました。川口淳一郎プロマネ他、運用・開発チームのメンバーへのインタビューも、とても丁寧に書かれています。「はやぶさ」チームと同じように、山根さんも温かく、敬意を持って「はやぶさ」を見守り、励まし、無事を祈り、喜怒哀楽を共にしてきた。文章からその想いが伝わってきて、私も同じように7年間を見守ってきたのだなぁと感慨深く感じながら読みました。

 文章中には、その時々の日本や世界…地球上での様々な出来事も記されています。それを読むと、7年という月日が何と長かったことか、実感します。その7年間で、「はやぶさ」は沢山の偉業・技術の実証を成し遂げました。イオンエンジンの長期間稼動、パワースウィング・バイ、小惑星への自律的航行と離着陸などなど…。さらに、姿勢を制御するリアクションホイールの故障、燃料漏れ、通信途絶・行方不明、化学スラスタ全滅、イオンエンジンの故障とクロス運転…など、トラブルに見舞われてもそれを創意工夫で乗り越えてきたのも、技術の実証でもあるし、まさかの事態の際の運用ノウハウの経験に繋がる。電源系統の故障で通信が困難になった火星探査機「のぞみ」での「1bit通信」も、「はやぶさ」に生かされた。挑戦して、例え何かがあったとしても、それを乗り越えていくことが経験に繋がる。宇宙開発での野心的な挑戦は、リスクも多いけれども、得るものも沢山ある。だから、挑戦を止めてはいけないなと感じます。

 「はやぶさ」はそのどんな困難があっても諦めないひたむきさ、運用チームの熱さ・粘り強さから、多くの人々の関心が集まった探査機でもあります。しかも、ちょうどYouTubeやニコニコ動画などの動画投稿・共有サイトや、ブログ、twitterなどの個人が気軽に情報を発信できるネットコンテンツが広まっていたため、応援動画やイラスト、まとめサイトなどで紹介され、「はやぶさ」を応援しようという声がどんどん広がっていったのも、ひとつの特徴だと感じています。山根さんご自身も、「あとがき」でこの本をきっかけに、ネット上にある「はやぶさ」の情報を興味に応じて探し出せることができるように、と書いています。7年間「はやぶさ」を見守ってきた人も、帰還前に「はやぶさ」のことを知った人も、この本が「はやぶさ」と日本の宇宙開発・宇宙探査・宇宙科学への羅針盤になるかと思います。「はやぶさ」の運用は終わりましたが、カプセル内の微粒子の解析、「はやぶさ2」のこと、「はやぶさ」の後を継ぐ金星探査機「あかつき」とソーラーセイル実証機「IKAROS」のこと…。「はやぶさ」が遺したものは、まだ消えていません。続いています(続けていくのは、私たちの使命だと思っています)。

 カラーページには、詳細な図説や画像が沢山。印象的なのはやはり、山口大志カメラマンが撮影した「はやぶさ」の大気圏再突入の画像。満点の星空をバックに、輝く閃光。それを見つめる人々のシルエットと、車。素晴らしい画像です。あと、カプセルが相模原キャンパスに到着した夜、展示室の「はやぶさ」実物大模型の横に置かれた「おかえりなさいHAYABUSA」のイラストを見る、笑顔の川口先生。ああ、帰還できて本当によかったと感じる画像です。


 「はやぶさ」本はこちらもよろしく!
探査機はやぶさ7年の全軌跡―世界初の快挙を成し遂げた研究者たちのドラマ (ニュートンムック Newton別冊)
ニュートンプレス

 科学雑誌「ニュートン」の別冊ムック「はやぶさ」特集。こちらも打ち上げから帰還、そして「はやぶさ2」まで、「ニュートン」ならではのカラー図説・画像満載で、ボリュームたっぷりの内容です。冒頭に、的川泰宣先生のインタビューも。さらに、「はやぶさ」&イトカワポスターも付いてくる!発売日には本屋に平積みになっていたのに、数日後にはどの本屋でも無くなっていました…。


 更に、こんな本も出ます。
小惑星探査機「はやぶさ」の奇跡
的川 泰宣/PHP研究所

 「はやぶさ」の7年間を、プロジェクトチームを、一番近くで見守ってきた的川先生も「はやぶさ」本を出します!これは期待せざるを得ません!!9月18日発売です。
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by halca-kaukana057 | 2010-09-14 22:31 | 本・読書

宇宙から導きます、お役に立ちます 準天頂衛星「みちびき」打ち上げ成功!

 今夜20時17分、準天頂衛星初号機「みちびき(QZSS)」を搭載したH2Aロケット18号機が、種子島宇宙センターから打ち上げられました。いつも通り、ネットで中継を観ていました。種子島の天気は晴れ。晴れた夜空に打ち上げられるロケット。夜空をパッと照らし、宇宙へまっすぐ向かうロケットはとても美しかったです。

JAXA:H-IIAロケット18号機による準天頂衛星初号機「みちびき」の打上げ結果について

 「みちびき」twitterも打ち上げツイートしてました。
  • 20:12  .@Akatsuki_JAXA @ikaroskun @Hayabusa_JAXA 先輩衛星のみなさん、それに応援してくださっているたくさんの方々、ありがとうございます!

  • 20:12  打上げ5分前になりました。

  • 20:15  いよいよ私の旅が始まります。ドキドキと、ワクワクと、たくさんの皆さんの思いを胸に、行ってきます!

  • 20:16  打上げ1分をきりました。では、いってきますー

  • 20:46  ロケットと無事に分離しましたー




 打ち上げ・衛星分離成功おめでとうございます!!

 
 「みちびき」はGPSの測位情報を補完・補強してくれる衛星。GPSはカーナビなど、私たちの生活に欠かせないものになっていますが、アメリカの測位衛星。電波が斜めから入ってくるので、山間部や高層ビルに遮られ、カーナビがおかしな位置情報を出してしまうことも。「みちびき」は、準天頂軌道という、地球を停止した状態でみると8の字を描く軌道で、日本のほぼ真上を飛ぶように位置されます。これで、「みちびき」がGPSからの位置情報を補い、より正確な位置情報を発信できるようになります。カーナビの精度を上げるだけでなく、車の衝突事故防止、盗難車両の追跡も出来るようになります。農業機器の自動運転も。防災の面でも活用できます。「みちびき」は皆の生活のお役に立ちます!

 しかし、この高精度の位置情報提供は、「みちびき」1機だけでは出来ません。日本上空に「みちびき」がいられるのは7~9時間だけ。常に日本上空に準天頂衛星が位置するためには、最低3機必要。2・3号機の開発・打ち上げはまだ決定していませんが、今回の打ち上げ成功で議論が加速すると感じています。「みちびき」は技術実証衛星でもあるので今後の運用で技術を得て、2・3号機につなげたいところです。いや、つなげて欲しい!さらに、7機あればGPSに頼らない、日本独自の位置情報衛星システムが出来ます。打ち上げ後の記者会見によりますと、準天頂軌道の衛星だけでなく、静止衛星(赤道上に位置し、地球から見ると止まっているよう…地球の自転と一緒の速さで飛行している衛星)も組み合わせたいとのこと。色々な活用法が考えられるので、宇宙産業の活性化のためにも、できれば7機で実現したいと思います。

 「みちびき」の技術的なこと、準天頂軌道のことについては、「みちびき」特設サイトで!
みちびき特設サイト
JAXA:「みちびき」特設サイト


 特に、準天頂軌道に関してはこちらを。軌道工学は難しいなぁ。でも、その人工衛星・宇宙機にあった軌道を考え、実際にその軌道で飛ばせるのか計算して、その軌道へ投入する。凄い技術だと思います。今後、「みちびき」は5回エンジンを燃焼して、準天頂軌道へ向かいます。それも成功しますように。
みちびき特設サイト:準天頂軌道とは
QZ-vision:QZナビ:いざ、宇宙へ~大空に8の字を描け!~
 準天頂軌道にのるまで、どう軌道修正を行うのかの解説です。地球を止めて見た軌道と、実際の軌道を同時にイメージするのが難しいですね…。8の字軌道にのるまで2週間。がんばれ~!

 「みちびき」について、マスコットキャラクタの「みちびきさん」が答えてくれました。とてもわかりやすいです。こちらは是非。
みちびき特設サイト:みちびきさんに聞いてみよう ~みちびきFAQ~

 さらに、「みちびき」のデータ公開サイトもあります。デザインがとてもカッコイイです。
準天頂衛星システム(QZSS) みちびき データ公開ウェブサイト QZ-vision
 「READ」のコーナーでは、山崎直子宇宙飛行士や、漫画「宇宙兄弟」作者の小山宙哉先生のインタビューも。twitterと連動してプレゼントクイズ企画も。もしかしたら当たるかも!w

 長くなりましたが、最後に、打ち上げ・分離成功記念に。
f0079085_23192217.jpg

「みちびき」名付け親認定証と、H2Aロケットボールペンと一緒に記念撮影。おや、何か写ってる…?
f0079085_23193284.jpg

「ミウラ折り」やソーラーセイル「IKAROS」の帆など、宇宙開発には欠かせなくなった日本の伝統技術・折り紙で「みちびきさん」を作ってみました。頭の白いアンテナが巧くいかず、何度も失敗。とうとう諦めて、ペットボトルのキャップで。上記みちびき特設サイトで、「みちびきさんを作って応援しよう!!」企画を開催中なのですが、送って…みよう…かな…。残念クオリティだけど…。

 あと、個人的な感想として、pixivなどのイラストサイトやtwitterなどで、「みちびき」への応援の声が非常に高く、驚きました。実用衛星がここまで注目されたのは初めてでないかと。GPSという私たちの生活に身近な点もその理由のひとつだと思いますし、「はやぶさ」で宇宙開発への注目が一気に集まり、また、みちびきtwitterでの「みちびきさん」ツイートも注目されたためだと思います。2・3号機の開発・打ち上げ決定のためにも、私たちの応援の声が必要。この応援の声が、ずっと続けばいいなと思います。

 もう一点。JAXAiでのパブリックビューイングも満員御礼、会場に入りきらず、人が外にも並んでいた状態だったそうです。JAXAiは事業仕分けのため、今年で廃止。最後のパブリックビューイングになりました。立地・交通の便も最高。広報の場所として申し分のないJAXAiがなくなってしまうことが残念です。なくなっても、何らかの広報施設・広報イベントにつなげていければと思います。

 「みちびき」が無事8の字軌道に投入されて、運用開始されますように!
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by halca-kaukana057 | 2010-09-11 23:35 | 宇宙・天文


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