<   2010年 11月 ( 20 )   > この月の画像一覧

HP引越し中につき、記事もお引越し

 以前も書きましたが、ピアノ録音のアップをメインとしているホームページを、移転している作業中です。そのHPにあった、テキスト3記事をブログに移動させました。

シューマン「楽しき農夫」を読む
ブルクミュラー25「バラード」を読む
シューマンの言葉に学ぶ 「音楽の座右銘」より

 この3記事です。移転先にアップしようかと思ってやってみたら、画像がうまく表示されないので(仕様がよくわからない…)、使い慣れているこちらのブログの記事として扱うことにしました。

 現在、引越し作業中で、過去のピアノ練習記録を読んだり、録音を聴き直したりしているのですが、今よりも凄く熱心だったように感じています。腕のことでしばらくの間ピアノから離れていたので、そう感じるのかもしれませんが…。過去の記事では、シューマン作品にもっと取り組みたいと書いてあった。2010年のシューマン生誕200年の時には、もっとシューマン作品を演奏したい、と…。2010年、現在、全然進歩していません。シューマン作品で取り組んだのは「楽しき農夫」と「見知らぬ国々」のみ。かなしいです…。シューマンイヤーに腕がこんなことになってしまったのが、更にかなしい。

 その記事:「見知らぬ国々」伴奏だけを弾いてみる

 明日から12月。2010年もあと1ヶ月。シューマンイヤーもあと1ヶ月…。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-11-30 23:06 | 奏でること・うたうこと

私ではない私を演じる

 先日の漫画「屋根裏の魔女」(磯谷友紀:作)の感想でも書いたのですが、演劇、自分とは違う誰かを演ずることで、「自分とは違うタイプの役だな…と感じても、もしかすると同じような要素を自分も持っているかもしれない。演じながら、そんな面に気づくこともある。」と書いた。演劇だけでなく、読み聞かせや朗読でも同じことを体験できる、とも。この、自分とは違うけれども、自分の奥底にあるかもしれない同じ要素・人格を演じてみることは、結構重要なのかなと感じています。

 時々、自分の中でどうしたらいいのかわからない感情をもやもやと持つことがある。その多くは、かなしい、辛い、苦しい、悔しい、羨ましい、妬ましい、憎い、嫌い…といったネガティヴな感情。こうやって羅列してみたけれども、実際は色々な感情が同時に絡まって、自分自身でも実体をつかめずにモヤモヤと心の中に渦巻いている。それをどう扱ったらいいのかわからなくなる。誰かに話したら引かれそう、相手を嫌な思いにさせてしまいそうだと感じて口にするのを躊躇する。誰にも見られないように紙などに書いてみても、そこで行き止まり。結局自分の中で堂々巡りをするだけ。どこに向けたらいいのかわからない。行く先がない。そうして心の中にしまっておくと、いつまでもモヤモヤと渦巻き、停滞し、心の中がそのネガティヴな感情に支配されて、落ち込んだり元気をなくしたりしてしまう。

 こんな時、そのネガティヴな思いを「演目として演じる」ことができれば、うまく昇華できるのではないかなと考えた。演劇をしている人なら劇にして演じる。物語にして何らかの形で発表してみる。ただしこの時、自分自身から切り離して、別の誰かとする。自分をこの時だけ、別の誰かにしてしまえば、客観的に自分をみることができる。モヤモヤがだんだん晴れてきて実体をつかめるようになるのかもしれない。

 ネット上でなら、全く違うアカウントで、違う人になりきって、ブログなどを書いてみるのもありかもしれない。文体などでばれないように注意して。


 あと、話を最初に戻して、楽器を演奏すること、歌うことなど音楽活動でも、自分とは違うけれども、自分の奥底にあるかもしれない同じ要素・人格を演じてみることは面白いのではないかと思う。自分の性格や好みとは全く異なる曲想の作品に取り組み、演奏することで、自分の中にある知らなかった要素に気づくかもしれない。自分で演奏したい作品を選んでいると、いつも同じような作品になってしまうこともあるので、あえて自分はこの作品は選ばない!と思う作品に取り組んでみたら、また違う景色が、自分が、見えるかもしれない。


【過去関連記事】
屋根裏の魔女:作品感想

ピアノで広がる”自分”:過去にも、ピアノ演奏で思いもしなかった自分の一面に気付き、演奏することで自己を再確認することができるのではないか、と書いていた。今もそう思います。演奏する作品のレパートリーがなかなか増えないので、広がりも出ていないのがかなしい…。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-11-29 23:19 | 日常/考えたこと

音楽と食と…奇想天外のお話の秋 おかあさんといっしょファミリーコンサート 2010秋

 火曜23日に放送された、「おかあさんといっしょ ファミリーコンサート NHKホール・2010秋」ようやく録画していたのを観ました。

 冒頭は「きらきらきらりん みゅーじかる」。そしてモノラン3人も登場。今日は皆で森へピクニック。モノラン3人もキノコ採りに森へ行くところだった。お兄さん・お姉さんとモノランたちは別れて、森へ。お兄さん・お姉さんが森を歩いていると、不思議なレストラン「ぐりーん・はーもにー」に着く。出てきた支配人(けんたろうお兄さん)と、ウェイトレスさん(みきお姉さん)。ここは食べ物を出すレストランではなく、音楽のレストランなのだそうだ。興味津々のお兄さん・お姉さんはオススメコースを注文。一方、モノランたちは歩き疲れて、お弁当にしようと休憩していた。そこへ、不思議な生き物が現れた…。

 以前、最近のファミリーコンサートやEテレ子ども番組の特番は悪者が出てきて場をメチャクチャにし、悪者の出す課題を乗り越えながら、最後に仲良くなっておしまい…というパターンが多いと書いたのですが、今回はこれまでにないタイプのシナリオでした。ゲストにけんたろうお兄さんとみきお姉さん。さらに、口笛演奏の分山貴美子さん、弦楽四重奏のフェアリーズ・フォー(よく知らない…)とゲストが多めでした。音楽レストランで、口笛演奏と、弦楽四重奏を堪能。「そよそよの木の上で」…コンサート映えする歌でした。分山さんの口笛と、だいすけ兄&たくみ姉の歌声がとてもきれいに合っている。ますます好きになりました。そして、「口笛吹きと犬」では、思わず「クインテット」のフラットさんの口笛を連想しましたw
 弦楽四重奏の前に、奴らが出てきた…すりかえ仮面wだいすけお兄さんの「すっごく迷惑なんだけど」の口調に吹きましたw一方、たくみお姉さんはいつも通りの「あ、すりかえ仮面よ~」「もう一回見せて」。たくみお姉さんが大物に見えますw
 その弦楽四重奏の紹介で、「ヴァイオリン」「ヴィオラ」という表記に驚いた。子ども向け番組だし、「バイオリン」「ビオラ」と表記されると思ったら。これは凝ってる。ヴィオラの存在もちゃんと説明され、演奏でもヴィオラパートがいい味出してました。ヴィオラ好きのため、どうしてもヴィオラに目がいってしまいます…。

 モノランたちがキノコ採りへ行くものの、疲れたのでお弁当にすることに。このモノランのパートがはっちゃけ過ぎて笑いっぱなしでしたwツッコミどころ満載、というより、ツッコミどころしかない!謎のキノコ生命体、おはなしの森で出会ったヘンゼルとグレーテル&悪い魔女とその手下、赤ずきんちゃんとオオカミ。ヘンゼルとグレーテルは、「やだやだツイスト」を歌い(しかもノリノリw)、口調も行動もやけに現代っ子wお菓子の家も宅配便で送ったって…。そして2人をワナにはめようとした悪い魔女と手下も、頼りない…(でも、ライゴーとスイリンのお弁当を奪っていった)。さらに、赤ずきんちゃんも「げんきひゃっぱい」を歌い、オオカミをやっつけてしまう。お腹が空いたというオオカミに、お弁当をあげるプゥート。お礼に「ありがとうの花」を歌うも、湿っぽい変な「ありがとうの花」に…。この歌って、こんな歌じゃないよなぁ!!やりたい放題のこのパート…脚本の人、どうしちゃったんでしょう…と逆に心配になってしまいました…。

 再び森の音楽レストランに戻ってきた。歌は「ドコノコノキノコ」。この歌は、ステージでも無表情で、単調に歌うのが合うみたいです。ただし、けんたろうお兄さんを除いて。こちらでもお弁当と思ったら、お兄さんお姉さんのお弁当は、また出てきたすりかえ仮面の餌食に…。モノランたちもお弁当をあげてしまって、お腹ぺこぺこ。そこで、登場したのは「魔法のテーブル」。食べ物の歌を歌うと、その食べ物が出てくるという…。というわけで、食べ物ソングメドレー。あの「おすしのピクニック」が来ましたよ!!先代ゆうぞう&しょうこの伝説の歌ですが、クリップで共演したひろみち&きよこが卒業してからは、クリップの放送もなくなってしまっていた。再登場が嬉しい。「ぼくのミックスジュース」もまだだいすけ&たくみでは歌っていないはず。これも名曲なので、是非クリップでも!「おどれ!どんぶり」ではたくみお姉さんが本気を出しました。凄いこぶしをきかせて歌ってます。今回のコンサートでは、だいすけお兄さんよりもたくみお姉さんの方が元気だったような気がする。だいすけお兄さんが、ちょっとおとなしめに見えました。

 日が暮れて、皆帰る。エンディングで歌われた「ゆうやけ色の窓」。とても素敵な歌でした。一緒に遊んだ楽しさと、お別れするさみしさが入り混じる夕暮れ。薄い膜の裏には、ゲスト達が…。今回のコンサートのために作られた歌だと思いますが、またどこかで歌ってくれたらいいなぁ、と思うほど心に残る歌でした。

 まとまっていない感想になってしまいましたが、音楽の秋、食欲の秋を堪能できるコンサートでした。おはなしの森のくだりは読書の秋…?いや、ヘンゼルとグレーテルも、赤ずきんちゃんも全然違うお話になっちゃってるからちょっと違う…。ゆかいなコンサートでした。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-11-28 23:31 | Eテレ・NHK教育テレビ

屋根裏の魔女

 「本屋の森のあかり」の磯谷友紀先生の別作品。「本屋~」8巻と同時に発売されました。


屋根裏の魔女
磯谷 友紀/講談社・KCデラックス/2010

 高校生の明日実は演劇部に所属し、幼馴染でテニス部員の朝実と3日間だけ付き合った。朝実はその後、テニス部の後輩の理恵子と付き合いはじめ、明日実と朝実の関係も幼馴染の友達に戻ったが、明日実は文化祭で発表する劇のシナリオを書きながら、朝実のことを考えていた…。
 バードウォッチングの活動をしているバード部の実地は合宿での活動中、ある鳥を探していた。幼馴染でバード部と演劇部を掛け持ちしている慧は、演劇部で今回の劇の主役に抜擢された実加子と付き合っている。その鳥は、タロットや占いが得意だった実地にとって、そして慧との関係にとって、とても大きな存在だった…。



 お話で主役が入れ替わり、登場人物がそれぞれ何かしらの関係で繋がっていることで、不思議な雰囲気を感じました。さらに、この作品の根幹にある「夜の魔女リリト」の存在も。リリトは旧約聖書ではアダムの最初の妻(知らなかった!)。キリスト社会ではどちらも魔女として美の神ウェヌス(ヴィーナス)と同一視されることが多い(全然知らなかった!!)。このリリトを主人公とした劇が語られつつ、明日実たちの心の奥底が語られ、表面化してゆく…。不思議な、ミステリアスな物語です。

 このブログでもよく書いているが、人間は多面的な存在だと思う。第一印象だけでは決まらない。一面だけ見ていてもわからない。長く付き合ったり、ちょっとしたきっかけで本人も思いもしなかった別の面も出てくる。多面的であり、多層的でもある。奥底に眠っていて、何かがきっかけで表に浮き上がってくる面もある。そのきっかけがどんなもので、いつやってくるかはわからない。ただ、多感な年頃に、恋愛を通して表面化し、自分の思わぬ面を発見してしまうこともある。その恋が心の中だけで語られるものであっても、実らなくても、想いが通じ合っても、哀しい終わりを迎えたとしても…。

 成長の過程で、自分の思わぬ面、知らなかった面に気づいてゆく。ただ、その面が暗いものだったり、残酷なものだったりした時、人はそれにどう向き合うか、受け入れるか。誰でも、暗い・ネガティヴな面を持っていると思う。また、人に優しく温かい気持ちで接したいと思っても、心のどこかに残酷で凍りつくような冷たい想いを抱えているとも想う。私自身にもある。ただ、気づいても表には出さない、出せないだけで。ちょっとしたきっかけで親しい人に話すこともあるし、胸の中にしまっておくこともある。成長するということは、それらの思いもよらない多面的で多層的な自分とどう向き合い、その自分でどう生きていくかを試行錯誤してゆくことなんだと思う。それは、この作品のように恋愛によって体験することもあるだろうし、他のことでも体験すると思う。自分と他者。自分と自分の中にあるたくさんの自分。自分と、自分の中にあるたくさんの様々な想い・感情。はっきりとしていることもあれば、曖昧だったり、揺れ動いたりしていることも少なくない。寧ろほとんどの場合、曖昧で、揺れ動いて、自分でも扱いに困ってしまうだろう。それでも、それも自分なのだ。

 演劇部という設定は、いいなと感じました。演劇、つまり、自分とは違う誰かを演じることが出来る。自分とは違うタイプの役だな…と感じても、もしかすると同じような要素を自分も持っているかもしれない。演じながら、そんな面に気づくこともある。私自身、そこが「演劇」の魅力だと思うし、見ていても、自分で演じてもそう感じます。舞台で演じる「演劇」でなくても、絵本の読み聞かせや物語の朗読でも、同じ体験は出来ると感じています(経験者)。

 男子女子関わらず、どのキャラクタも魅力的で、その想いわかるなーと感じるところがいくつもありました。また、自分もこんな想いをしてみたい、と感じる場面も。人間の、心の奥底の魅力を感じる作品でした。人間は、普段は表に出さない、でもどこかで表に干渉している心の奥底があるから、不思議で、わけがわからなくて、時に嫌にもなるけれども、魅力的で愛おしいのだと感じました。…一言では表現出来ないや(表現しようとするのが無理!)。

 リリトの参考にどうぞ:Wikipedia:リリス (「リリト」はヘブライ語)
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-11-27 23:14 | 本・読書

みちびきさんからプレゼント!

 順調に運用中の準天頂衛星「みちびき(QZSS)」。その「みちびき」データ公開サイト「QZ-vision」にて、twitterと連動したプレゼントクイズが時々開催されています。そのプレゼントクイズに当たりました!

準天頂衛星システム(QZSS)みちびきデータ公開サイト[QZ-vision]:READ:読者プレゼント QZパック

 プレゼント品は「QZパック/SPECIAL」。ノーマルバージョンは筑波宇宙センター一般公開などのJAXAのイベントでも配られます。しかし、スペシャルバージョンは当選者のみもらえるという。ノーマルバージョンに秘密のグッズが2つ付いてくる。さらに、QZ-visionでは宇宙開発分野のみならず、様々な分野で活躍する人々にインタビュー。その方々のサイングッズが付いてくる大当たりバージョンもあるという…。なかなか謎めいたプレゼント企画です。

 さて、どんなプレゼントが届くのか楽しみです。通知のメールを貰った時、信じられず思わず何度も読み返して確認してしまいました。びっくりです。そして外に出た際、空を見上げて、「みちびきさんありがとう!」と思ってしまいました。あの時、「みちびき」が日本上空にいたかどうかはわかりませんが…。「みちびき」は、今日も8の字軌道を描いて、位置情報を送る準備をしています。

 このQZ-visionの、「READ」コーナーがとても面白いです。毎回のインタビューはもちろんのこと、マンガ「なびたん」も。天然で脱力系のなびたんと、みちびきさんが準天頂衛星システムや「みちびき」について学んだり、暴走したり…。笑えます。シュールですwでも、勉強になります。単行本化されたら、喜んで買いますw

準天頂衛星システム(QZSS)みちびきデータ公開サイト[QZ-vision]:READ

 届いたら、また記事書きます。楽しみだー。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-11-26 22:47 | 宇宙・天文

小惑星探査機「はやぶさ」の奇跡/小惑星探査機 はやぶさ物語

 先週の「はやぶさ」カプセル内の微粒子がイトカワのものだったという大朗報から1週間。カプセルの公開や講演会など、全国各地でさらに盛り上がっています。ということで、ようやく読み終えた「はやぶさ」本2冊。どちらも著者はJAXA(統合前はISAS)の広報役・マトちゃんこと的川泰宣先生です!


小惑星探査機「はやぶさ」の奇跡 挑戦と復活の2592日
的川 泰宣/PHP研究所/2010








小惑星探査機 はやぶさ物語
的川 泰宣/日本放送出版協会(NHK出版)・生活人新書/2010









 ソフトカバーの「奇跡」が9月、新書の「物語」が10月に出版。どちらも大体同じ内容ですが、少し違います。「奇跡」は帰還後すぐに書かれ、小惑星サンプルリターン計画を立ち上げ、「はやぶさ」の開発、開発を追いながら「はやぶさ」のミッション内容や特徴、機器についての解説、さらに「はやぶさ」に先立ち、”先輩”ミッションであった「ひてん(MUSES-A)」,「のぞみ(PLANET-B)」のこと、そして打ち上げ、7年の旅路を当時のメルマガなどと合わせて書かれています。一方、「物語」はお手ごろな新書ということもあって、「奇跡」よりもわかりやすく、内容も整理されているように感じました。図解も多く、難しいイオンエンジンの仕組みやスイングバイの仕組みもばっちり。まさに「物語」に仕上がっています。でも、「奇跡」の方で詳しく書かれていることもあります。1冊では収めきれなかったことは、「はやぶさ」プロジェクトチームを一番近くで見守り、支え、応援してきた的川先生の想いがつまっていると言えます。

 これまでに出た山根一眞さんの「はやぶさの大冒険」や、ニュートンムックなどを読んでいても感じたのですが、小惑星イトカワは、地球から大体の大きさはわかっていたものの、約500mしかない小さな小さな天体。望遠鏡でもある程度の形はわかるけれども、詳しいことは、行ってみないとわからない。大体の環境を予測して「はやぶさ」を設計したものの、到着してカメラでその姿を撮影してみたらびっくり。これまでアメリカなどが探査した小惑星とは全く異なり、クレーターがほとんど無く、岩の塊に覆われ全体的にゴツゴツしている。予想以上にいびつで、くびれもある。「はやぶさ」は工学実証機ではあるけれども、イトカワの観測もする理学的なミッションもある。小惑星の観測結果から研究をする理学側の研究者たちも、この形を観て驚いたのだそう。これまで誰も行った事のない天体へ行くこと。そして、そこで離着陸をしてサンプルを採取するというミッションは本当に難しく、挑戦的なミッションであったことをあらためて実感しました。

 冒頭でも書いたとおり、的川先生はロケット工学の専門家でもありますが、ISAS時代から広報役でもありました。取材に来る記者さんたちや、私たち一般市民に対して、ミッションについてわかりやすく解説し、丁寧に質問に答えてくださいます。一方、プロジェクトチームの技術者・研究者たちがミッションに集中できるように、現在の状況をどの程度記者や一般に公開するか、記者会見はどうするか、ということにも気を配っています。いわば、プロジェクトチームとメディア、私たち一般市民のパイプ役、架け橋役。プロジェクトチームの若手研究者・技術者たちが、日々の運用で経験を積み、将来後継となるミッションを引っ張っていけるように温かく見守っている。現在、ソーラーセイル実証機「IKAROS(イカロス)」の運用チームの一員であり、「イカロス」の帆の展開という重要な役目を担った津田雄一さんも、「はやぶさ」ミッションに関わり、その経験を今「イカロス」で発揮されている、というエピソードも。また、記者さんたちとのやりとり、届いたお手紙やメール、ネット上での一般市民の反応にも敏感に、温かく反応を返している。「はやぶさくん」のことが大好きで、将来宇宙飛行士になって「はやぶさくん」と遊びたい…とお手紙をくれた小学生の女の子。ネット上にアップされた「おつかいできた」のイラスト。ガン闘病中で「はやぶさ」に生きる希望をもらった、「はやぶさ」が帰って来るまで俺も生きる!との掲示板への書き込み(私もこの書き込みを見たのですが、事実はどうあれ書き込んだ本人は、今どこにいるのだろう。元気になっただろうかと、気になってはいます)。

 運用チームのメンバーにも、記者・一般市民にも一番近いところにいて、”「はやぶさ」と人のつながり”を、的川先生はひしひしと感じていらっしゃったのだと思う。「はやぶさ」は運用チームにとっても素晴らしい、その成果(反省点を含めて)を後輩たちにしっかりと引き継いでいきたいミッションになったと思う。また、私たち一般市民にとっては、挑戦的なミッションにワクワクし、ドラマティックでけなげな「はやぶさくん」の頑張りにドキドキし、応援し、また自分自身を重ね合わせて勇気や希望をもらったり…とこれまでの宇宙機とはちょっと違う反応が出てきた。的川先生も、「はやぶさ」の人気や、これまで宇宙に全く関心の無かった人が「はやぶさ」がきっかけで宇宙関連のニュースに目を向けるようになったということに対して、「奇跡」のあとがきでこう書かれている。
「はやぶさ効果」の核心に迫っていきたい。この沸騰を一過性のものにしてはならない。宇宙活動を盛り上げるために活用するというレベルで終わらせてはならない。
(150ページ)

 これには私も全く同感です。「はやぶさ」がきっかけで、宇宙(宇宙開発から天文学まで。”宇宙”という学問の分野はとても広いけれども、天文観測のために、観測衛星を打ち上げるなどどこかで関連し合っています)に興味を持つ人が増えたのは嬉しい。でも、増えただけで終わり?宇宙に興味を持って何になるのか。イトカワのサンプルの分析で、太陽系の歴史の謎が解けても、私たちの生活には関係ないじゃないか…そうじゃない。まず、宇宙は、私たちが住んでいる場であって、自分の住む場について知ることは大切なことだと思う。また、宇宙開発の分野で考えると、宇宙開発の技術は私たちの生活に欠かせないものになっている。気象衛星による気象情報。通信衛星や放送衛星がないと困ることは数多い。宇宙技術を私たちの日常生活に活かす「スピンオフ」も数多く、私たちの暮らしを支えている。

 それだけではない。「物語」の第7章では「はやぶさがくれたもの」と題して、日本から何を発信して、世界のためにどう役立てるか。高い技術に取り組んでもっと力をつけていこうというチャレンジ精神。日本や地球が置かれている現実は厳しいけれども、この世の中には、生きているこの地球・宇宙には素晴らしいものがたくさんあるという、特に子ども達に夢や憧れを広げて見せる・持つことのできる教育を―。宇宙という厳しい環境、自分達も住んでいるのに謎だらけの場。その宇宙の謎を解きたい、宇宙の姿を知りたい、宇宙で何が出来るか挑戦したい、とこれまで人類は宇宙活動(宇宙開発から天文学まで含む宇宙全般に関わる活動)を進めてきた。簡単にはいかない。だから、様々な創意工夫をして、トラブルにも臨機応変に対処し、まさかの時もちょっとしたアイディアが助けとなった。また、チームをまとめるリーダーも目標を確固として持ち続け、何かあった時はいいと思った意見はすぐに取り入れた。「はやぶさ」から、宇宙から学ぶことは沢山ある。宇宙そのものの科学的なこと、好奇心、新しい視点、私達の仕事や暮らしにつながること…。ウーメラ砂漠の夜空に光り輝きながら消えていった小さな探査機は、私達を映す鏡のように見えると感じました。


 ところで、以前にも的川先生の本を読んで書いたのだが、的川先生が禁煙の記念として40歳の誕生日に40本のたばこをまとめてくわえ、一気に吸ったという武勇伝。それに川口淳一郎先生も関わっていたことは知っていたのですが…、なんと、その40歳の誕生日に40本のたばこを一気に吸うというアイディアを出した張本人が、川口先生だったのでした…。13歳年上の先輩に対して、よくそんなことを言ったなぁとも思えますが、先輩後輩関係なく、和気藹々と、でも切磋琢磨して宇宙を目指していたISASの雰囲気が伝わってくるエピソードでした。そういえば、現在の「イカロス」運用チームも、ブログやtwitter,テレビの取材などからそんな雰囲気が伝わってきます。いいことだなぁ。


 さて、的川先生の「はやぶさ」本、もう1冊12月に出ます。こちらにはサンプルのことも入るのかな?(間に合うかな?)
小惑星探査機「はやぶさ」の秘密
 今度は「秘密」。12月発売予定だったのが、来年2月に。ということは、イトカワサンプルのことも書かれますね…!

いのちの絆を宇宙に求めて -喜・怒・哀・楽の宇宙日記3-

的川 泰宣 / 共立出版


 日本惑星協会メルマガ「TPS/Jメール」の「YMコラム」をまとめた本第3弾。もう3冊目なんだね…(しみじみ)

そして、ついに…!

はやぶさ、そうまでして君は〜生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話

川口 淳一郎 / 宝島社


 プロジェクトマネージャー・川口先生も本を出します!タイトルからして、もうね…。これは読む。あと、今月末に中公新書でも川口先生の本が出ると聞いたのですが、詳細が来ない。延期とか?詳細待ちです。

 「はやぶさ」他宇宙関連の本は他にも沢山!
オンライン書店ビーケーワン:【宇宙に思いを馳せる】 はやぶさ、おかえり!
 専門書やジュニア向けまで、宇宙関連書揃ってます。ちょっと面白いのが「人工衛星と宇宙探査機」。宇宙工学を学ぶ大学生向けの本です。川口先生も軌道工学の章で執筆。以前、本屋で見つけて、とりあえず川口先生の担当した章を読んでみたのですが…さっぱりわかりませんでしたw(当然だ)


【過去関連記事】
祝・500点満点達成! 「はやぶさ」カプセルの微粒子はイトカワ由来:先週のニュース、何度読んでも嬉しいですねぇ。
小惑星探査機 はやぶさの大冒険:山根一眞さんの「はやぶさ」本感想
轟きは夢をのせて 喜・怒・哀・楽の宇宙日記:「YMコラム」本第1弾。40本たばこ事件の顛末はこの本にも。
人類の星の時間を見つめて 喜・恕・哀・楽の宇宙日記2:「YMコラム」本第2弾。
宇宙教育とはやぶさ JAXAタウンミーティングに行ってきた:的川先生と川口先生という超豪華コンビの「JAXAタウンミーティング」レポ。的川先生のお話は、生で聞いても丁寧で温かく、情熱のこもった内容でした。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-11-23 23:00 | 本・読書

種を蒔こう、花を咲かそう

 今年はよくお花や植物の画像を撮ることが多かったです。腕の手術をして退院後、車の運転ができないのでバスで病院へ通っていました。バス停へ向かう時、バスから降りて歩く間、公園や道端、家々の庭や空き地に様々な花が咲いていて、惹かれて少しの間眺めている。携帯のカメラで撮影もしてみる。車だとびゅんと通り過ぎてしまう風景も、歩いて気が付く美しいものもあったんだなぁと感じました。

 というわけで、この秋、来年の春に向けてお花を育てようと思います。

f0079085_2148224.jpg

 まず、家々の庭先によく植えられていて、育てやすく可愛らしいパンジー・ビオラ。色もいろいろあるので楽しい。結構長い期間にわたって、お花を楽しめます。秋に苗を植えて冬越しさせると、春には花が殖えるとのこと。というわけで、ホームセンターから苗を数個買ってきて、プランターに植えました。今も可愛い花を咲かせています。春、またたくさんの花が咲くといいな。

 今年6月に、シベリウスのピアノと声楽作品のコンサートに行ってきたのですが、そこで歌われた歌曲集「6つの歌」op.88.このop.88は全て花の名前がタイトルになっているのですが、6曲のうち3曲が「アネモネ」の名のつく曲。フィンランドで春になると一番に咲くのがアネモネの花らしい。そういえば、アネモネの花を実際によく観たことがない。ということで、アネモネも育てることにしました。

・過去関連記事:作曲作品に込めた、シベリウスの見た風景

 アネモネはチューリップと同じく球根から栽培するのが一般的。画像を撮るのを忘れたのですが、球根は小さく直径1~2cmほど。たまねぎのようにとがっている部分を下にして、あらかじめ水を含ませた土に植えます。球根の状態で水をやりすぎると腐ってしまうのだそう。無事に育って、芽が出てくるといいな。

f0079085_2148729.jpg

 鉢にうえましたが、球根があまったので花壇にも植えました。何色の花が咲くだろう?
 ちなみに、ウィキペディアによると、茎を折った時に出る汁に毒があり、皮膚炎を引き起こすことがあるとのこと。なんと…。

 あと、今年の春にかった「ブルーワンダー」という品種のカンパニュラ。鉢の植え替えをしておきました。暑さに弱い品種だと説明にあったのですが、今年の猛暑にも耐えられたようです。よかった!冬越しできれば来年も咲くらしい。咲くといいなぁ。
f0079085_2221249.jpg

こんな花です。この青い小さな花に一目惚れしました。

 ハーブの種もあるので、これは春になって暖かくなってから。種をまき花を育てる。花が咲くのを楽しみに待つ。この姿勢は、今の私に必要なことかも、と感じています。
 よく考えたら、今回、苗や球根は植えたが種は蒔いてないじゃないか…。まぁ、いいか。

 「園芸」タグを作りました。花などを育てる内容で使おうかと思います。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-11-22 22:31 | 日常/考えたこと

本屋の森のあかり 8

 7巻が、続きがとても気になる状態で終わった「本屋の森のあかり」8巻出ました。

本屋の森のあかり 8
磯谷友紀/講談社・講談社コミックスKiss/2010

 寺山から、来年ソウルに新しく出来る支店に異動することになったとメールをもらったあかり。そのメールには、「一度お会いできないでしょうか?」と。その意味に困惑する。一方、潮見は緑から寺山がソウルに異動することを知る。あかりには知らせたのに、自分には教えてくれなかったと悔しがるが、そのあかりと寺山が会う際に、自分も一緒に行きたいと言い出す。
 寺山と会う日の前日、あかりは店のサービスカウンターで、お客からあるあらすじの本を探していると相談される。わからずあちらこちらに訊いてみるが、答えは出ず。しかも、その後でサービスカウンターのバックヤード店員たちが、あかりの噂をしていた。あかりはいい人だが、他の業務にも支障が出るし、迷惑だ、点数稼ぎをしたいだけ…。落ち込むあかりに声をかける緑。そして、緑も寺山と合うのに一緒に行くと言い出す。そして翌日、集まった4人。そこであかりは、探している本を寺山に訊いてみる…


 とうとう日本を飛び出して、舞台は海外へも!面白いことになってきました。

 寺山のソウル編がメインかと思ったら、この8巻でメインに語られるのは、潮見さんの寺山への恋心。6巻で登場、東京の本店で親切にしてもらい、さらに潮見が愛読しているロマンス小説のことで話が盛り上がったことがきっかけとなり、恋心を抱く。そのうち、名古屋支店の部下であるあかりが寺山に告白して振られたことを知る。少しずつ恋心を温めてきたが、8巻で爆発しました。親にお見合い話をしつこくされ、焦っているのもわかるが、私は潮見さんのような人が身近にいたらちょっと距離を置きたいと思う。寺山のことを好き、愛おしいからそばにいたいというより、寺山を自分のものにしたい。自分のものにして、ロマンス小説のヒロインのようなハッピーエンドを勝ち取りたい…というように私は感じた。4人での食事の場でも、「言ってやった…」の行動にも呆れる。潮見さんの寺山への想いを感じ取った緑が、「いい歳をしてみっともない」「多少は引いた方がいいですよ!押しすぎです」と潮見さんへ忠告するが、全くその通りだと感じた。私は緑のように言葉では言えないと思うが、行動で示す…近づかない、親しくならない、心を許さない。

 しかし、その潮見さんとの会話で、何かを意識し始めたような緑。ただの同期か、それともかけがえの無い存在か…。

 さて、寺山のソウル異動。韓国の本屋事情も。韓国では地面に座り込んで長時間「座り読み」するのが当たり前らしい…!!?凄いなぁ…。日本なら即追い出されるだろう。実際見てみたい。一緒に座り込んで読む勇気はないけど…。
 言葉もわからない、文化・慣習も異なる異国の地で、新しい支店を開店させるために必死の寺山。通訳役の店員・キムさんはマイペース。でも、寺山や店のことを思い、しっかりと考えている。ただ、言葉の「壁」がある。言語が異なるという「壁」でもあるし、「言葉にしないと伝わらないものがある」ということ。寺山にとって、後者は苦手なこと(私も…)。112ページのキムさんの言葉に、その通りだなぁと感じました。また、114・115ページで寺山が考えていた「本を通して人を見る」ことと、「人を通して本を読む」ことも。本から学ぶことは多い。本は現実世界を映したものでもある。でも、今私が存在する現実世界とは違う世界(ノンフィクションやエッセイ、学術書は現実世界で起った事をそのまま書いてはいるけれども、多くは筆者の視点が入る。同じ現実世界ではあるけれども、その現象を見る立ち位置、考えが異なる)。「人を通して本を読む」ことは、まず、この「人」はその本の筆者だったり、物語の主人公やその本を薦めてくれた人…様々な場合が考えられる。その「人」が身近な人だろうとそうでなかろうと、その「人」の視点に自分も一緒に立って、本に書かれてある世界を読む。違う誰かの視点や想いを考えながら本を読むことで、自分に新しい何かを吹き込むことが出来るのではないかなと感じた。また、その「人」をより身近に感じることも。41話の寺山には共感してばかりでした。竹久夢二の「ゆく水」も味わい深い詩です。田才さんみたいに、もう少し詩に詳しくなりたい、親しみたいな。「のはらうた」の工藤直子、谷川俊太郎あたりは好きです。あ、勿論宮澤賢治も!!

 あかりも、本屋の仕事に変化が。冒頭では嫌な噂をされていたが、そのあかりの仕事ぶりをしっかりと見ている人も。あかりの仕事ぶりは、私も読んでいて元気になる。他店の書店員とも話すうちに、あかりなりの方向性が見えてきた、が…。また緑に厳しい反応をされてしまう。どうするあかり。

 そして、韓国では潮見さんがついに直接行動へ…(本当にどうしようもない女だな…)。しかも寺山のことはお見通し。9巻がどうなるのか、早く読みたいが、先行き不安。読むのが怖いです…。

 42話の酔った緑と田才さんのグダグダっぷりは、いいタイミングで笑えましたwクールな緑がグダグダすぎるw

・関連過去記事
本屋の森のあかり 7:7巻感想
本屋の森のあかり 6:6巻感想
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-11-21 23:20 | 本・読書

名曲リニューアル・リサイクル 今週と先週の教育テレビ

 先週も書こうと思っていたら、忘れていたので2週一緒にEテレ感想です。

【おかあさんといっしょ】
 今月の歌「くりとくり」が、今週からスタジオでこどもたちと一緒に歌ってます。手のフリも付いていて、遊び歌にもなっていた。そうか、この歌はこんな楽しみ方も出来るのか。ただの脱力ソングではなかった!これなら2ヶ月間楽しめそうだね。こどもたちと一緒に歌っている2人の笑顔が素敵です。

 先週から、懐かしい過去の歌が続々と。先週月曜(8日)は「はぴねす特急」。おお、これは今の2人では初登場。結構好きです。クリップもリニューアルしていましたが、ちょっと懐かしい感じになっているのがよかった。先週金曜(12日)には「赤鬼と青鬼のタンゴ」。今週火曜(16日)の「こねこのパンやさん」聴いた記憶はないのだが、かなり昔の歌らしい。ねこと一緒にパン生地をこねるたくみお姉さんが可愛い!歌声もピッタリ。おかいつではずっと歌い継がれている歌が沢山ある。そんな歌を、だいすけ兄&たくみ姉も歌い継いでいって欲しいな。例えば「あっちっちのフライパン」。「ジューキーズ~」のかっこよさと「でんきの子ビリー」のような雰囲気で!(わかりにくい例えですみません…) あと、「ドラネコロックンロール」もまだだったよね?「おどろよタンゴ」も歌もアニメも好きな作品。この2人でも是非!

 で…、今週木曜も、リニューアル曲が…。「ごめんねピーマン」。だいすけお兄さんはかっこよくタンゴを踊るのですが、たくみお姉さん…罰ゲームかよ!ピーマン被り物!!でも、ハマっているので見入ってしまいました。踊る2人の息もピッタリ。だいすけお兄さんはかっこよく踊りつつも、喜劇役者の雰囲気。たくみお姉さんは被り物を楽しんでいる!?以前、この2人は顔芸勝負…とか言いましたが、被り物のインパクトはやはり大きいです、ハイ。


【クインテット】
 今週は先週の再放送。
 月曜の「だいくさんのかなづち」。トントントンとリズムよくたたく音が楽しい。水曜の「アマリリス」。小学校の時、合奏で演奏した記憶があります。とても懐かしい。アリアさんの歌声にピッタリの曲ですね。

 木曜の「あの町 この町」。1年目版と6年目版があります。今日のは6年目版。
 金曜の「夕日」(室崎琴月作曲、葛原しげる作詞)。これ、1年目でも放送された歌です!聴いて、「あれ?聴いたことがある…何年目だっけ…1年目だ!」と。しかし、1年目のものとはストーリーも映像はもちろんのこと(クインテットビルの屋上)、アレンジも違う。1年目のストーリーはスコアさんとフラットさんのはんこ対決。フラットさんは自画像イラスト入り芋判。これはとても可愛かった!曲は最初のCD「NHK You gotta Quintet [songs] ゆうがたクインテット「ソングス」」に入っています。

 これからも、過去に歌った歌をアレンジ違い、ストーリー違いで放送することもあるのかな。楽しみ。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-11-20 22:23 | Eテレ・NHK教育テレビ

「あかつき」の大一番 金星到着は12月7日

 「はやぶさ」のミッション・フル・コンプリート!!の感激がまだ続いていますが、すごいのは「はやぶさ」だけじゃありません。金星探査機「あかつき(PLANET-C)」も、いよいよ金星へ到着、金星の周回軌道に載る日が12月7日に決定しました。

JAXA:あかつき特設サイト

ITmedia News:「あかつき」金星周回軌道に12月7日朝、投入

 「あかつき」twitterによりますと、現在「あかつき」は軌道投入リハーサルも行っており、毎日臼田宇宙空間観測所(愛称:うすださん)の直径64mの大きなパラボラアンテナを使って交信しています。

 「あかつき」が金星周回軌道に載る際に使うのが、「セラミックスラスタ」。ブレーキをかけるためのエンジンで、このセラミックスラスタを噴射し、減速。そして金星の重力にちょうどよい速さでつかまえてもらう。この減速の加減で、速度が速すぎても遅すぎても金星周回軌道には載れない。しかも、「あかつき」の打ち上げ時重量のほぼ半分を減速用の燃料が占めており(!!)、噴射による減速のチャンスはたったの1回。「はやぶさ」の地球大気圏再突入と同じように、やり直しが効かない。これは厳しい。しかし、金星周回軌道に載って、「あかつき」の本当のミッション・金星の気象観測が始まる。この山場・大一番を乗り越えてこそ、スタートラインに立てる。過去には火星探査機「のぞみ」の悔いもある…。難しいけれども、乗り越えて欲しい!成功祈願!!


 で、この「セラミックスラスタ」が凄いものらしい。
JAXA:金星探査機「あかつき」の軌道制御の実施結果について
アストロアーツ:「あかつき」、セラミックスラスターによる軌道制御を成功、世界初

 このセラミックスラスタは「軌道投入用500N級セラミックスラスター」という名称。「500N」は「500ニュートン」。「ニュートン(N)」は「1kgの質量を持つ物体に1m毎秒毎秒の加速度を生じさせる力」のことで、探査機の推進力を表しています。500Nは地球上で50kgの物体にかかる重力にほぼ等しい、とのこと。ニュートンという単位について、初めて知りました。なるほど…。

 さて、このセラミックスラスタ、何がすごいのかというと、セラミックで出来ている=耐熱性に優れている。これまでのスラスタは合金製。スラスタの仕組みにも2種類あって、水薬と触媒分解して高温・高圧のガスを発生させる「一液式スラスター」と、燃料と酸化剤を合わせて燃焼させて高温の燃焼ガスを発生させる「二液式スラスター」があり、「二液式スラスター」の方が高性能。しかし、燃焼ガスが非常に高温になるので、それに耐えられる材料が必要。しかし、合金は耐熱温度が低い。そこで、耐熱性に優れたセラミックを使って「二液式スラスター」を作り、「あかつき」に搭載。7月に世界初の軌道制御に成功しました。これは凄い!

 ちなみに、リハーサルの日・11月12日には、こんなツイートが。

・今日は1時間ずらして練習してるから、そろそろ噴射の時間だよー。うっかり噴いちゃったりしたら大変なことになるから、今日は真似だけ!!それでもどきどきするー。
posted at 09:57:31
・本番だと、僕、噴射中に地球から見てきんせいちゃんの向こう側に隠れちゃうんだって!ちゃんと噴けたかどうか地上の人に見てもらえるまで、噴射始めてから30分くらいかかるみたい。
posted at 10:26:49
・きんせいちゃんの向こう側を通り抜けたら、まずは僕が元気かどうかを地上の人たちがチェックしてくれるよ。 どんな軌道に入ったかは、僕がいろんな情報を送って、地上の人たちにいっぱい計算してもらってからやっとわかるんだって。
posted at 10:33:13
@ikaroskun ありがとう!! 20分もかからないくらいでまた地球が見えるようになるんだけど、エンジン噴射してるときにお話し出来ないのは緊張しちゃいそう。
posted at 13:07:02

 噴射中に地球から見て金星の裏側に入ってしまう…これは本当に難しそうだ。さらに、交信のタイムラグもある。軌道のチェックにも時間がかかる。それでも、これまで数々の宇宙機を運用してきたノウハウが生きて、無事「あかつき」が金星に会えますように。

 「あかつき」について、この企画がわかりやすいです。
きんせいちゃんがあかつきくんに突撃インタビュー!「あかつき」Q&A
 「あかつきくん」に「きんせいちゃん」が色々とインタビューしてます。Q&Aその1からどうぞ。1問目からぶっ飛ばしていますw


 「はやぶさ」も、まだイトカワ由来の物質が見つかりそうとの報道が。目が離せません。そういえば、帰還お祝いイラストを描こうかなと思って、描かずにずるずると…。おつかいできた記念祝福イラストこそ、描こう、かな…。「はやぶさ」の形、難しいんだよぉ!
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-11-18 23:13 | 宇宙・天文


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)

プロフィールを見る

お知らせ・別サイト

管理人HN:(はるか)
 熱しやすく冷めにくい、何が好きになるかわからない好奇心のかたまり。このブログでは好きなものを、好き放題に語ってます。

プロフィール
*2014.9.5:更新
はてなプロフィール:遼(halca-kaukana)



web拍手を送る






日々のログ:今、ここ、想うこと
または:Twilog

はてなブックマーク
Mielenkiintoinen!

気になること、関心のある記事や参考にしたサイトなどのブックマーク集。コメント多め。

◆ピアノ録音置きブログ:Satellite HALCA

☆「はやぶさ2」、小惑星リュウグウ目指して順調に飛行中!☆
管理人・遼も小惑星探査機「はやぶさ2」を応援しています。



あかつき特設サイト
JAXA:金星探査機「あかつき」特設サイト

☆祝!「あかつき」は金星の衛星になりました☆
金星軌道上で観測準備中!

最新の記事

「星の物語」切手 第5集 押..
at 2017-03-11 21:47
星の案内人 4 [完結]
at 2017-03-07 22:30
最後は南天 「星の物語」切手..
at 2017-03-04 22:44
2017:あけましておめでと..
at 2017-01-05 21:45
クリスマスの再会 クインテッ..
at 2016-12-24 21:50
【予告】「クインテット」のク..
at 2016-12-17 22:09
一緒に音楽を楽しもう Pro..
at 2016-12-17 16:43
指揮者特印! 冬のグリーティ..
at 2016-12-08 20:58
師走の一息のISS&月&金星観望
at 2016-12-03 21:53
冬のヒトコマの切手 冬のグリ..
at 2016-12-02 20:51

カテゴリ

はじめにお読みください
プロフィール
本・読書
宇宙・天文
音楽
奏でること・うたうこと
Eテレ・NHK教育テレビ
フィンランド・Suomi/北欧
イラスト・落描き
日常/考えたこと
興味を持ったものいろいろ
旅・お出かけ
information

タグ

以前の記事

2017年 03月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
more...

検索