<   2010年 12月 ( 22 )   > この月の画像一覧

2010年読んで印象に残った本まとめ +α

 2010年も残すところあと少しとなりました。毎年恒例のN響の第九(NHK教育)を聴きながら、読んだ本で今年を振り返りたいと思います。順番は多分1月から。

数学ガール ゲーデルの不完全性定理
 昨年も2作目の「フェルマーの最終定理」を入れましたが、「ゲーデルの不完全性定理」は今年読んだので今年の分に入れます。難しい数学の話なのに、サクサク読めたのが本当に不思議だった。ストーリーのおかげかもしれない。ミルカさんとエィエィの言葉が、今も忘れられません。ミルカさんのように数学は、穏やかに待っていてくれる、考える時間をくれるのだと感じました。

青森ドロップキッカーズ
Sweep!! 2
 オリンピックでカーリングの面白さに目覚め、カーリングの小説・漫画も読みました。どちらも、チームで息を、心を合わせ、お互いを信じる。身体面もメンタル面も強く、しっかりとしていなければ戦えないスポーツなのだなと感じました。でも、どちらも爽やかです。「Sweep!!」3巻が待ち遠しいです。

セミたちと温暖化
 動物行動学者の日高敏隆さんのエッセイ。動物のこと、自然のこと、人間のこと…。その鋭い切り口と視点に、頷きながら読みました。「なぜ」と問いかけることを、好奇心を持ちつづけることを、忘れずに持ち続けたいです。

宙のまにまに 8
 天文部青春漫画の8巻。それぞれの道へ進むため、受験勉強を頑張る美星たち。それを見守る朔たち1・2年生。フーミンこと文江の、進路への迷い、進路も大好きな天文の道へまっすぐに進む美星をうらやむ気持ちに共感しました。迷っても、きっと道は開けるはず。私も今年は迷い、ひたすら耐える一年でしたが、来年は開けていって欲しい、いや、自分で切り拓いていきたいと感じています。
 あと、姫ちゃん…がんばれ!

ひまわりの海
 ピアニスト・舘野泉さんのエッセイ。舘野さんの闘病生活がいかに厳しかったかを知り驚いた作品でした。その厳しい闘病生活から、再びピアノの前へ、舞台へ復帰した舘野さんの強さ、音楽への情熱に心を打たれます。来年も舘野さんの演奏を、舘野さんが大好きな音楽を聴いていたいです。
 この本を読んで、セヴラックピアノ作品集を聴いたのですが、いいですね。あ、感想を書いていない。

暮らしのヒント集
 雑誌「暮しの手帖」に連載されている、日々の暮らしを丁寧に、楽しくするためのちょっとしたアイディアをまとめたもの。自分の暮らしに行き詰った時、この本に何度助けられたか、この本で何度微笑みを取り戻せたか。何度も読み返しています。
 丁寧に暮らすという面では、「幸田文 季節の手帖」も。季節の変化を感じ取って、豊かな心で暮らしたいと思う一冊です。

ささやき貝の秘密
 「ドリトル先生」シリーズの作者・ヒュー・ロフティングの隠れた名作。本当に面白かった!物語そのものが面白く、惹き込まれました。ロフティングらしい大人への鋭い視線もあちこちにちりばめられていて、考えさせられることも多かった。あらゆる面で深い作品でした。

ココロの止まり木
 臨床心理学者の河合隼雄先生のエッセイ。読みやすい文章なのに、次々と鋭いことを書いている。この本の言葉の数々が、心に留まっています。どれがいい、と言えない。全部いい。そしてその読書量。来年、この本に出てきた本から気になったものを読もうと思っています。河合先生の著作も引き続き読みます。

天にひびき 2
 音大を舞台にしたクラシック音楽漫画。秋央くんの苦悩の日々に、「わかるなぁ」と共感しています。この2巻では、天才かと思われたひびきの苦悩も。それぞれの音楽を追い求め、磨き続ける日々は続きます。3巻が楽しみです。
 今年は、腕の故障のため、ピアノにほとんど触れられない一年でした。悔しいです。でも、ピアノが自分にとってどんな存在か、考えるきっかけにもなりました。来年は、完全復帰します。ひびきや秋央のように、苦悩しつつも自分の音を探し、磨き続けていきたいです。

ともだちは海のにおい
 工藤直子さん作の物語。児童文学なのに、大人の心にも響く。いるかとくじらの友情と、その言葉がとても温かく、大好きな作品になりました。「ささやき貝の秘密」と一緒に、大人こそ読みたい児童文学に入れておきます。

天地明察
 天文で時代小説…その発想は無かった!物語に引き込まれ、宇宙を観続け、何があっても改暦を目指す春海のひたむきな姿に夢中になった作品。春海だけでなく、全てのキャラクタが魅力的。この本も、言葉に惹かれて付箋だらけになりました。江戸時代の天文学に興味を持つきっかけになった作品でもあります。児童向けだけれども、もっと本格的な江戸時代の天文学物語を読みたい方は「月のえくぼを見た男 麻田剛立」もどうぞ。

屋根裏の魔女
 「本屋の森のあかり」の磯谷友紀先生の読みきり作品。普段の自分とは違う面の自分に出会い、どう受け止めるか。人間は多面的で、多層的な存在なんだと強く感じました。アナザーサイド、でも、それも可能性なんだと感じています。

小惑星探査機 はやぶさの大冒険
小惑星探査機 はやぶさ物語
はやぶさ、そうまでして君は 生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話
 トリはやっぱり「はやぶさ」でしょう。今年は本当に宇宙にドキドキし、魅了された一年でした。「はやぶさ」もそうですし、野口聡一宇宙飛行士のISS長期滞在。山崎直子飛行士のフライト・STS-131。「イカロス」、「みちびき」、そして「あかつき」。厳しい状況ですが、挑戦し続ける心を教えてくれました。心からお礼申し上げます。どうもありがとう!
 宇宙開発は物凄い勢いの年でしたが、天文関係は…自分が残念でした。あまり観測できなかった…。来年は望遠鏡の出番を多くしたいです。天文では、先に挙げた「天地明察」「月のえくぼを見た男」と共に、「宇宙に恋する10のレッスン 最新宇宙論物語」も、宇宙をもっともっと観たい、知りたいと強く感じる作品でした。物語形式で宇宙論を語るとは、巧いなぁ。

 ということで、以上です。いろいろ挙げていたら、結構多くなってしまった。10ぐらいに収めるつもりだったのに。

 今年は私にとって、嬉しいこともありましたが、個人的には苦難の年でした。腕の故障による手術に始まり、手術と猛暑のため体調不良に。他の部位でも病院へ。また、周りの変化に取り残されるような気持ちになり、苦しさに耐えることが多かったです。
 今年のはじめに、「マイペースで」と書いたのですが、いい意味での「マイペース」になれなかった年でした。周りに流されてばっかりで。そんな時、私が自分ではなく他者ばかりを見つめていると感じました。たとえ近くにいても、皆、違う場所で違う立場で違う生き方をしているのに。自分と同じ線上にいるかのように錯覚していました。
 来年は、自分の成長を見つめて、大事にしていこうと思っています。

 本年もお世話になりました。ブログも7年目に入ります。どうもありがとうございます。よいお年をお迎えください!
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-12-31 22:47 | 本・読書

はやぶさ、そうまでして君は 生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話

 今年、2010年、私が一番大きかったと思うニュースは勿論小惑星探査機「はやぶさ(MUSES-C)」の帰還と、小惑星イトカワのサンプル採取成功。本当に今年は「はやぶさ」一色でした。その「はやぶさ」関連本をこれまでも何冊も読んで感想を書いてきましたが、ついにプロジェクトマネージャーの川口淳一郎先生も執筆されました。これを読み終えないで、今年は終われません。


はやぶさ、そうまでして君は〜生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話
川口淳一郎/宝島社/2010

 内容に関しては、これまでの「はやぶさ」関連本や、川口先生の講演会での内容と同じように、小惑星サンプルリターン小研究会の立ち上げから、NASAに負けじとサンプルリターン計画を「MUSES-C」プロジェクトとして発進。機体の開発、打ち上げ。そして、苦難の旅路…。これらは、これまで何度も聞いてきた話なのに、何度も読みたくなるのは何故だろう。「はやぶさ」プロジェクトそのものの挑戦的なミッションに魅力を感じる。でも、それだけじゃない。書き手の立場もある。山根一眞さんの本はプロジェクトをずっと追ってきた記者として。的川泰宣先生の本は、プロジェクトチームを一番近くで見守り、また、プロジェクトを応援する一般市民や記者さんたちとも一番近い存在として。そして、この川口先生の本は、「はやぶさ」プロマネとして、「はやぶさ」の一番近くにいた技術者としての視点で語られます。更に、この本を購入して初めにさらりと読んでみたのですが、その文章に温かみを感じました。「はやぶさ」への想いが詰まっている。「はやぶさ」に対してだけでなく、プロジェクトチームのメンバー、プロジェクトに欠かせない存在であったメーカーさん、メーカーのエンジニアさんたち、プロジェクトを支えそこで学んでいた若い学生さんたち。「はやぶさ(MUSES-C)」プロジェクト全体に対して、時に熱く、時にプロマネとして感情を表に出さないように冷静に、でも温かく率いて、見守り、育ててきた。「はやぶさ」の旅路は危機の連続で、プロマネとしては冷静に判断し、チームを率いなければならなかった。それでも、心の奥底には温かく、そして「はやぶさ」の地球帰還を絶対に諦めない意志があった。それがこの本の文章から感じられ、川口先生は様々な想いでプロジェクトを率いてきたのだなぁ…とあらためて胸が熱くなりました。

 もうひとつ、あらためて感じたのが、「はやぶさ」の目標は、何があっても地球に帰還させること。それをチーム全体でずっと持ち続けていたのも、危機を乗り越えられたということ。「はやぶさ」がイトカワへのタッチダウン後、3つあるリアクションホイール(姿勢制御装置)のうち2個が故障、プラス燃料漏れで姿勢制御が出来なくなり、通信が取れなくなってしまった。「はやぶさ」との通信がない=「はやぶさ」がいない・失われたことを意味する。そのため、運用室でする仕事がなくなり、運用室にいる人もまばらになってしまった。それでも、目標の地球帰還を諦めたくない。火星探査機「のぞみ(PLANET-B)」での失敗という大きな悔い。また失敗したら、若い世代に「日本のレベルじゃ無理なんだ」とネガティヴの思い込みが残り、高い目標に挑戦しようとしなくなる可能性がある。「はやぶさ」はイオンエンジンやスウィングバイ、サンプルリターンなどの技術実証の目的もあるが、宇宙工学・宇宙科学を今後引っ張っていく若い研究者を育てる場でもある。次の世代に、更なる挑戦をして欲しい。だから、絶対に諦めたくない。そのために、運用室のポットのお湯が常に沸いていつ誰が来てもお茶を飲めるように、川口先生自らお湯を交換。「運用は続いているんだよ」という想いをを込めて。会議を頻繁に開いてどうすべきかを検討。可能性のあることを役割分担して実行に移し、士気が低下しないようにした。そして、可能性のあることを全てやりつくしたら、後は運を天に任せる。神頼みも、できることは全部やったのかという自己点検の意味もあった。プロマネとして地球帰還の目標・チームの士気を保ち、どうしたらそれが出来るか具体的な行動に移す。仕事でも何でも、何かのリーダーになった時に学べる内容も多いです。

 また、初めて知った内容も。人工衛星や探査機は地上でも何度もテストして、過酷な宇宙空間での運用に耐えられるか実験しますが、地球上では完全な宇宙空間を作り出すことはできない。様々な状況を想定してテストしても、実際の宇宙空間では何が起こるかわからない。なので、「ここまでできれば大丈夫だろう」というある程度の試験の見極めが必要であること。また、実験には時間がかかるため、全部を実験し試行錯誤していたら打ち上げに間に合わなくなる。そこで、実験の代わりに計算をして、その計算結果で妥協することも。担当の技術者さんも”職人”だから、妥協のない、完璧な、満足できる機器・部品を作りたい。プロマネも同じ。でも、打ち上げに間に合わなかったら、プロジェクトもそこで終わってしまう…。辛いけれども、妥協も必要なことがあるのだと。宇宙機開発の現実の厳しさを実感しました。また、機体の軽量化のために、何か起こっても失った機能を補う「冗長系」というシステムを組み込むことができなかった。これも辛い厳しい現実。
 でも、今あるシステムで何とかできないか。これが、通信回復後の姿勢制御にイオンエンジンの燃料であるキセノンの生ガスを使ったり、太陽光圧を利用したり…創意工夫に繋がった。厳しい状況でも、創意工夫でなんとかする。これも、チームで絶対地球帰還が目標として持ち続けていたからだと感じます。

 イオンエンジン停止の危機も乗り越え、いよいよ帰還。研究室でひとり、ウーメラ砂漠でのネット生中継を観ていた川口先生の心境、想いは何度読んでも心が震えます。通信途絶しても、「はやぶさ」とずっと一緒だった。それが終わる瞬間。でも、終わってはいなかった。カプセルの回収、カプセルが日本に到着し、燃え尽きずにカプセルについていた2つのもの。そして、カプセル内の微粒子がイトカワのものだと判明した。これらを、「はやぶさ2」で運を実力に変えたい、「はやぶさ2」は「はやぶさ」で沢山の事を学んだ若い研究者たちに任せ、人材育成を続けていきたい。「はやぶさ」そのものは川口先生は過去のものと書いていますが、「はやぶさ」で得たものはずっと引き継がれてゆきます。

 「はやぶさ」帰還後、川口先生は全国のあちらこちらで講演会をし(私も行きました)、雑誌などへの寄稿、メディアの取材…とハードスケジュールをこなし、これまでの運用でお疲れのはずなのに大丈夫かなと思っていました。テレビや新聞などで、川口先生を目にする機会もグッと増えました。それには、理由がありました。「はやぶさ」帰還後、プロジェクトの総括をしなければいけないのに、心にぽっかりと穴が開いたような気持ちになっていた。運用室も誰もいない。モニターの電源も落とされ、静寂が漂っている。そんな日々が続いていた。そんな中で、川口先生はこう考えていたそうです。
 私にできることは、いったいなんだろう。何度考えても、結論はいつも同じです。「はやぶさ」が我々に残してくれたメッセージを、一人でも多くの人に伝えること。そのために、講演会や執筆、取材の依頼は可能な限り引き受け、「自分でいいのだろうか」と自問しながら、今日まで至っています。
(213ページより)

 この本も、そんな想いから書かれました。とても読みやすい文章で、「はやぶさ」の難しい技術の仕組みもわかりやすく解説されています。この本も、中学生ぐらいから読めると思います。是非読んでほしいと思っています。「はじめに」には、こう書かれています。
 「はやぶさ」のプロジェクトで目指したものは、もちろん技術実証もありますが、次代を担う人材を育成することです。宇宙や科学技術にはまだまだ夢があるんだと示すことで、若い方に希望を与えたい。子どもにもその親にも、宇宙開発や科学技術に少しでも関心をもってもらいたい。「はやぶさ」で詩劇を受けた子どもたちが、たとえその後、宇宙を目指さなくても、どんなジャンルでもいいので、新しい知的な挑戦を志すようになってくれれば。一技術者として、これほどうれしいことはありません。本書がそのきっかけになれば幸いです。
(11ページより)

 川口先生からの、「はやぶさ」からのメッセージを私も受け取りました。月並みな言葉ですが…、希望を、諦めない意志を持ち続けよう。そう思っています。

 最後に、私も伝えたいです。 本当にありがとう。「はやぶさ」。


 もしお近くで川口先生はじめ、「はやぶさ」プロジェクトチームやJAXAの講演・イベントがあったら、是非足を運んでみてください。


(しかし、長い記事になってしまった…。読みにくくてごめんなさいorz)
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-12-31 18:04 | 本・読書

イカロス君の大航海

 今年は沢山の宇宙開発関連のニュースがありましたが、その中で特に印象が強く嬉しかったもののひとつが、小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」。こんなに早くソーラーセイルが実現するなんて!そんな「イカロス」のことを、多くの人、こどもたちに知ってほしい…。そんな想いで作られたのが、この本。



イカロス君の大航海
澤田 弘崇:監修・文/宇宙航空研究開発機構:編さん/日経印刷/2010

 「イカロス」のマスコットキャラクター「イカロス君」を主人公にした、絵本です。絵本といっても、こどもたちだけでなく、大人も「イカロス」の詳しいことを知ることが出来る構成になっています。というのは、この本は3つの部分に分かれています。最初に「イカロス君」がどうやって作られたのか、宇宙への旅立ち、帆の展開、帆を展開した姿を分離カメラ「DCAM1ちゃん」と「DCAM2君」に撮影してもらう…あたりを絵本調で語る絵本パート。セイル君とソーラーちゃんが、ハカセにソーラーセイルのこと、「イカロス」のことを尋ねるQ&Aパート。そして、「イカロス」の詳細なデータやプロジェクトチームからのメッセージを載せた詳細解説パート。絵本パートは小学生向け、Q&Aパートは中学生以上向け、詳細解説パートは高校生以上向け、と文体や説明の度合いも変えられていて、薄い本ながらも小学生から大人まで楽しめる内容になっています。「イカロス」本体には様々な工夫がされていますが、この本にも工夫やユーモアがいっぱい。ちなみに、監修と文を担当した澤田弘崇さんは、「イカロス」プロジェクトチームのひとり。テレビにも出演されて、「イカロス」のことを解説していました。

IKAROS-blog:「イカロス君の大航海」発行のお知らせ


 絵本パートはtwitterの「イカロス」アカウントでのツイートがもととなっています。それを更に詳しく、でも平易な言葉で「イカロス君」の挑戦日々が語られます。イラストをよく見ると、twitterで出てきた様々なユーモア・ネタがあちこちにw 「そうだったなぁ」とこれまでの「イカロス」の航海を振り返りながら読みました。

 Q&Aパートは、中学生以上向けとなっていますが、イラストや語り口調の雰囲気だと、これも小学生向け?と思ったのが第一印象でした。ちょっとイラストと文章がごちゃっとしていて読みにくいかな…とも。それでも、絵本パートには無かった探査機の違いによるエンジン・燃料と噴射の仕方の違い、「イカロス」他日本の宇宙機にとって欠かせない存在となっている臼田と内之浦のパラボラアンテナ(「うすださん」と「うっちーさん」)のことも詳しく書かれています。今年6月、「はやぶさ」が帰還する時はアンテナの分担に苦労した、とも。「はやぶさ」だけでなく、天文衛星「すざく」「あかり」「ひので」等もあるしなぁ。文章中の「新しいアンテナを作ってもらわなきゃ」の一言に、全く同感でした。日本にもですが、海外局があれば、NASAのアンテナを借りることも少なくなり、運用がしやすくなるのに…と痛切に感じました。

 詳細解説パートは、「イカロス」資料集として使えます。更に、プロジェクトチームの方々の一言メッセージも。監修・文担当の澤田さんのメッセージに、幼少の頃にご両親が手作りしてくれた宇宙の絵本が、宇宙に興味を持つきっかけになった、と。この絵本が出来たのは、澤田さんが、ご両親が作ってくれた絵本を澤田さん自身も作りたい。世界初のソーラーセイルという偉業を達した「イカロス」のことを、今度は澤田さんがこどもたちに伝えたい。そんな想いから作られたのかもしれません。そして、澤田さんのように、宇宙に興味を持ち、将来研究者となる子が出てくることを願って…。

 そのメッセージの下には、「イカロス」の発案者でもある川口淳一郎先生のメッセージも。川口先生をはじめ、ISAS川口研究室の学生さんたちも、「イカロス」には欠かせない存在となっています。本の中でも、学生さんたちが帆を折りたたみ巻きつける作業を担当したことが書かれています。その、川口先生の結びの言葉を引用します。
イカロスのように高く飛ぶと、いままで見えてこなかった遠くかなたまで見渡すことができます。それは、遠い場所かもしれませんが、遠い将来なのかもしれません。この本を読むみなさんには、イカロスのように高く飛び出し、おもいっきりかなた、将来を見て、新しいことに挑戦する勇気をもってほしいと思います。

 この一節を何度も読み返しています。この本がこどもたちに届き、「イカロス」を超える宇宙機が彼らの手で作られることを、それで宇宙大航海時代を更に切り拓かれることを、願ってやみません。

 最後に、この本の各ページの下部分にも、Q&A方式で小さく解説があります。さらに、右下には…。これは読んでのお楽しみ。

 あと、この本は書店などでも販売されていますが、私は「サイエンスグッズ工房 コンセント」ネットショップで購入。というのは、オリジナル缶バッヂとポストカード付き特別セットがあったから。バッヂもポストカードも、可愛くて素敵です。まだ在庫ありのようです。
サイエンスグッズ工房 コンセント:絵本「イカロス君の大航海」限定セット


 タグは「絵本・児童書」と迷いましたが、「専門書」に入れておきます。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-12-31 07:36 | 本・読書

月のえくぼ(クレーター)を見た男 麻田剛立

 先日の「天地明察」で江戸時代の天文学・暦法研究に触れ興味を持ったので、もっと読む。出てきたのがこの本。

・前の記事:天地明察

月のえくぼ(クレーター)を見た男 麻田剛立
鹿毛 敏夫/関屋 敏隆:画/くもん出版・くもんの児童文学/2008

 「天地明察」の渋川春海は1639年生まれ、1715年没。渋川春海が生まれた約100年後の1734年、現在の大分県に生まれた、後の天文学者・麻田剛立(あさだ・ごうりゅう)の物語です。まず、月にある「アサダ」という名のクレーターから物語は始まります。そのクレーターの名前の由来となった麻田剛立は、医師であり天文学者でした。

 元の名は綾部妥彰(あやべ・やすあき)。少年の頃から自然や生き物に興味を持ち、ひとつのものが気になるとずっと観て、観察していた。のちに太陽の動きに興味を持ち、庭にしるしの棒を立てたりして観測を始める。同じように星の動きにも興味を持ち、昼間は太陽の観測、夜は星や月などの天体の観測。遊ぶことも忘れ、観測に没頭していた。また、医学書も読み、医学にも興味を持つ。16歳の時には、独自の観測と計算から当時の暦である「宝暦暦(この前の暦が、春海が作った「貞享暦」)」にない日食を予測し、実際に日食が起こる。28歳の時にも暦にはない日食を予報し、見事的中。その功績と独学で学んでいた医学・医術が認められ、杵築藩主・松平親貞の侍医として働くようになる。親貞は大坂(当時はこの字だった)での勤務を命じられたため、剛立も共に大坂へ。そこで、剛立は特殊な観測機器を特注することが出来、さらに詳細な観測をはじめる。その一方で、侍医仲間との人間関係に悩む。「出る杭は打たれる」剛立。そして、大坂で天文を学ぶために、侍医を辞めようとするが認められず。最終手段として脱藩。この時正式に「麻田剛立」を名乗り、大坂で解剖学を学び、のちに町医者として開業。診察の傍ら、本格的な天体観測も再開。日食・月食の詳細な観測をし、また日本で初めて反射望遠鏡で月面を観測。クレーターの様子を詳しく記録しました。さらに、少年時代から観測結果から、太陽や月の動きが毎年一定でない、変化し続けていることも発見。「惑星の公転周期の2乗は、太陽からの平均距離の3乗に比例する」という「ケプラーの第3法則」も独学で発見。天文塾「先事館」には多くの弟子が学び、そして1798年、剛立の弟子である高橋至時と間重富が剛立の暦算を導入して「寛政暦」をつくる。長くなりましたが、これが大まかな剛立の経歴です。

 詳細な観測に基づいた剛立の暦算天文学は、「ケプラーの第3法則」を独自に発見してしまう程のものだった。江戸時代に反射望遠鏡が使われていたのも興味深い。初めは屈折望遠鏡で観測をしていたが、精度はあまりよくなかった。一方、剛立が手に入れた反射望遠鏡はクレーターもよく観え、「池のようだ」と表現していたという。とにかく自分の眼で観測をする。じっと対象を観る。そこで得られた観察力の鋭さ。そして、そのデータから法則を導き出す。日本の観測天文学者の先駆けといえます。

 また、天体の動きが一定ではない、変化し続けていて後にそれが誤差となることも理解していた。宇宙は不変ではない。自分の暦算も、後に間違いが出てくるだろう、と…。その見方にも唸った。江戸時代にも凄い天文学者がいたのだな、と。

 児童書ではありますが、大人が読んでも興味深い本です。しっかりとした伝記になっており、巻末の年譜には観測した日食・月食記録も。こんな天文学に関する児童書・伝記がもっと増えたらいいなと感じました。

 ちなみに、アストロアーツに書評があったのでリンクを貼っておきます。
アストロアーツ:星ナビ.com:金井三男のこだわり天文書評:月のえくぼ(クレーター)を見た男 麻田剛立
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-12-29 23:27 | 本・読書

天地明察

 この本を読んだのは、今年5月ごろだった。「本屋大賞」第1位に選ばれた作品で、しかも日本の天文学がテーマの小説。天文学がテーマと聞いて、読まずにはいられなかった。読んで、感想を書こう書こう…と思い続け約半年。感想を書いてしまうと、この作品を「読み終わった」ように感じる…つまり、「読み終えたくない」。でも、今年のうちに感想を書いておこうと思う。

天地明察
冲方 丁(うぶかた・とう)/角川書店(角川グループパブリッシング)/2009
(去年発売された作品だと、今気がつきました)


 江戸時代、日本で初めて日本独自の暦(カレンダー)を考案した渋川春海(安井算哲、のちに保井、晩年に渋川春海を正式に名乗る)。幕府に登城を許されている碁打ち衆のうちの一家・安井家の次男(正確には長男だが、春海が生まれる前に養子をもらい、その義兄・算知が長男となったため、春海は次男)で、将軍の前で碁を打ち、老中などの重役の指導碁を務めている。その一方で春海は、算術や天文学、更には神道にも通じていた。その渋川春海が、碁打ち衆という役務の傍ら、算術と天文学に情熱を傾け、日本独自の暦をつくり採用させるという大掛かりなプロジェクトを実現するまでの物語です。

 当時の暦は、唐の時代の中国から輸入した「宣明暦(せんみょうれき)」が使われていた。遣唐使の廃止により、中国から暦を輸入することが出来なくなったので平安時代から800年以上も使われていた。当時の暦は、「太陰太陽暦」という月の満ち欠けを基本単位とした「陰暦」を、季節推移に合わせるために「閏月」を挿入した暦だった。この「太陰太陽暦」は年月日を無理に季節に合わせようとしたため、複雑な計算が必要だった。また、日食や月食が宗教的な意味合いを強く持っていた時代、その日時を正確に予報することも暦に求められた。しかし、「宣明暦」での日食・月食の予報にズレが出て、「宣明暦」の誤りが指摘されるようになった。しかし、新しい暦を作るには、全く新しい計算方法や暦法が必要。それをどうするか。これに立ち向かったのが、渋川春海だった。

 城での碁打ちは決まった打ち方に沿ったもので、それを退屈だと感じていた春海。真剣勝負をしたくても、将軍の理解できない対局は打つことができない。安泰な碁打ち衆としての安井家のひとりではなく、自分だけの何かを成し遂げたい。真剣勝負がしたい。その想いが、算術、そして天文学・暦法に向かってゆく。

 この作品を読んで、まず江戸時代の天文学について学ぶきっかけとなった。天文学に興味はあるけれども、江戸時代に日本ではどの程度の天文学研究がされていたのか。渋川春海の名前はもちろんのこと、江戸時代につくられた日本独自の暦のことも全く知らなかった。知っていたのは日本の測量をした伊能忠敬ぐらい…(測量も天文学と深い関係があります)。でも、例えば野尻抱影の日本の星の民俗のように、日本人も独自の視点から星を、宇宙を見つめていた。天文学という科学の面では、西洋や中国には遅れるけれども春海をはじめとする人々が様々な機器を使って観測をし、計算をして天の理に迫ろうとしていた。この作品がきっかけとなって、春海の後の江戸時代の天文学に関する本も読んだのだが(後日書きます)、本当に興味深かった。天文好きとして、且つ日本人として、日本での天文学の歴史もちゃんと理解しておきたい。宇宙に惹かれ、宇宙をもっと知りたいと思っていた日本人は、江戸時代にもちゃんといた。西洋の専門書はそう簡単には手に入らないが、限られた環境でも宇宙への情熱を持ち続け、熱心に研究していた先人がいた。そう思うと嬉しくなった。

 この作品の幹となるのが、春海が日本独自の新しい暦「大和暦(のちに「貞享暦(じょうきょうれき)」と呼ばれる)」をつくり、採用されるまでの物語。しかし、それは20年以上もかかる大事業だった。若い春海は、天文学の先輩たちと全国各地で天体観測をし、また、和算の祖である関孝和の背中を追いかけるように算術の研鑽をした。大和暦をつくるまで、春海は何度も間違い・失敗をする。算術でも、暦法でも、そして碁でも。しかし、初めは間違った自分を恥じていても、もう一度、もう一度…と精進を重ね、挑戦し続ける。この春海の姿には何度も勇気付けられた。春海は全国各地で北極星の観測を命じられるが、その観測隊員であった建部昌明と伊藤重孝が、春海が出した間違いを、「精魂を打ち込んで誤謬を為した」(209ページ)と評価し、「精進せよ、精進せよ」とあたたかく励まし、更なる学びを求め続ける姿にも励まされた。間違って、失敗して、私たちは学んでゆく。それは、歴史上の偉人も同じ。春海のように大いに間違えて、でも腐らずに謙虚に学んでいこうと心から思う。

 春海が大和暦を作ったことがこの作品の幹だが、その作るまでの過程の方が長く、重きをおいて語られている。これに私は嬉しくなった。何を為したかも重要だが、何を為そうとしたか、為す過程で何をしていたか。「何を為したかではなく、何を為そうとしたか」。これは山本周五郎の言葉で、周五郎が作品を書く時に最も大事としていたことだが、これに通ずるものがこの作品にはあった。天文学だけではなく、算術、碁、政治、神道など様々な面が語られる。実際、複雑な物語だと思う。でも、その多岐にわたる分野で、春海は研鑽を積んでゆく。飽きを感じていた碁でも、真剣勝負をする。そんな熱心な春海や、関孝和などその周囲の人々に魅了されっぱなしでした。

 ただ、残念だったのが緯度と経度が取り違えて書かれている点。また、江戸時代、西洋の天文学がどの程度日本に入ってきていたかについて。天文学の専門書ではない、小説ではあるが、緯度と経度の2つは全く別物なので細かくチェックして欲しかった。西洋の天文学の知識についても。

 この作品で、冲方さんの作品を初めて読みました。ライトノベルやアニメ作品を手がけている作家さんということで、時代物としてはとても読みやすく感じました。春海たち登場人物が皆個性的で、惹かれます。あの水戸光国も出てきますし、山本周五郎「樅ノ木は残った」でも登場した酒井”雅楽頭(うたのかみ)”忠清も出てきます。「樅ノ木は残った」とは違う面に、驚きました。ひとりの人物も、見方・描かれ方によって随分異なるのだなぁ、と。

 時代物小説としても、天文学に関する読み物(あくまで”読み物”ですが)としても、とても面白く興味深い作品です。何度読み返しても面白い。ベストセラーにもなったということで、江戸時代の天文学や暦・暦法に関しての興味のきっかけとなれば、と思います。
 ちなみに、映画化が決まったそうです。詳細はまだ不明。長い作品なのでどうまとめるかが問題ですが、春海たちを誰がどう演じるのか、楽しみです。



【過去関連記事】
6.26部分月食&ISSを見よう! ~曇りのち、ぼんやり月食
12.21皆既月食を観よう ~そんな天気で大丈夫か?
 今年は月食の多い年でしたが、その度にこの「天地明察」のことを思いました。日食・月食を今とは違う見方をしていた江戸時代。当時の人々は、そして春海はどのような気持ちで、観ていたのだろうと思います。

樅ノ木は残った
 山本周五郎の代表作。酒井”雅楽頭”忠清が出てくる作品です。これら2作品では、本当に別人かと思うような描かれ方の違いに驚きました。

 あと、絵馬に数学の問題を書いて奉納する「算額絵馬」がこの物語で重要なものとして登場しますが、川端裕人「算数宇宙の冒険 アリスメトリック!」でも、重要なものとして出てきます。この作品は途中で挫折しました…来年リベンジしたいです。現在でも、算額絵馬を奉納する神社があるそうです。見てみたいなぁ。



【2011.10.6 お詫びと訂正】
 コメントにて、「春海」の漢字が間違っている、とのご指摘をいただきました。この記事の全てで間違えたまま、表記していました。間違った表記の記事を読んで気分を害された方がいらっしゃり、また、誤解を与えてしまいました。謹んでお詫び申し上げます。
 漢字は全て訂正しました。ご指摘があれば、コメント欄などでお知らせください。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-12-27 23:54 | 本・読書

教育テレビのクリスマス2010

 久々に教育テレビ感想です。クリスマス週間。教育テレビの番組もクリスマスでした。

【クインテット】
 月~木は再放送。「ルルルのル」のシャープ君の歌声は何度聴いても聞き惚れます。シューベルトとウェルナーの「野ばら」。そして「とこなつフロダンス」。寒い季節、「とこなつフロダンス」を口ずさみつつ、のんびりお風呂に入るのが楽しみな季節がやってきました。温泉に行きたいなぁ。
 (ちなみに、ETVにはお風呂ソングが多い。「みいつけた!」のオフロスキーの「おふろがスキー」。「いないいないばあっ!」の「おふろチャップン!チャップンプン!」お風呂大好き日本人ですなぁ、いいですなぁw)

 金曜がクリスマス回。今年は新作です!「ジングルベル」…クリスマスソングの王道の歌を、そういえば今まで歌っていなかったのか。今年その存在が明らかになった屋上に、サンタさんがやってきます。サンタさんがどこから入ろうか迷っているところが可愛いw その後はクリスマス恒例、Wアキラさんのピアノ・クリスマスメドレー。これを観ないとクリスマスが来た気がしなくなってしまいましたw そのあとの「つまんない歌」…これは独り身の寂しいクリスマスという意味か…まさかねぇ…。


【おかあさんといっしょ】
 木・金がクリスマススペシャル。お兄さんお姉さん達が森の小屋でクリスマスパーティー。サンタさんを待っています。
 23日木曜は準備編。南の島にもクリスマスはあるのか、サンタさんは来るのかという話で「冬のないない気のいい王さまのおはなし」。名曲をついにだいすけお兄さん&たくみお姉さんで。聴きたかったよ。その後のだいすけお兄さんの「ブーツをはいたぞうさん」。前にも書いたが、やっぱりいいなぁ。だいすけお兄さんの声に合う。
 木曜はそんなだいすけお兄さんがいじられ役。後ろにいる雪だるまが…。ドリフのコントみたいwよしお兄さんの「ようやく気づいたか」のセリフが…シュールw

 金曜はいよいよクリスマスイヴ。なんと、特別ゲストが。「ドコノコノキノコ」の音楽を担当した「ザッハトルテ」の3人が!!「ドコノコノキノコ」でザッハトルテのことも知ったのですが、演奏を聴くのは初めてです。
 まずは「ドコノコノキノコ」。振り付けがいい!この歌は無表情で歌わないと雰囲気が出ないのだが、動きも少ないと地味な歌になってしまう。でも、振り付けであのクリップ無しでもノリノリの歌、「ドコノコノキノコ」の魅力が充分に出ていた。だいすけお兄さんのコサックダンスが凄かったwよしお兄さんでもやらなかったのにw(やればできるとは思う) 細身に見えるけど、鍛えているのだろうなぁ。

 その後はザッハトルテの皆さんの演奏に合わせて歌います。たくみお姉さんのソロ「ペチカ」。聴いていて、たくみお姉さんは多様な歌声が出せるなと思った。普段はよく言われる「アニメ声」。でも、「おどれ!どんぶり」や「ごめんください めんください」のようなこぶしの利いた声も出るし、今回の「ペチカ」のような高く伸びやかな声も出る。たくみお姉さんに声楽曲を歌ってほしいと思ってしまった。音大で歌ったとは思うけど、一度シューベルトあたり歌ってほしいな。一方だいすけお兄さんは「もみの木」をソロで。ドイツ民謡の「もみの木」です。だいすけお兄さんの歌声も力強い。
 その他にも、「ひいらぎ飾ろう」で見事なハモり。この2人のハモりはまだあまり多くない。これから増えるのかも。楽しみ。
 絵本「もぐらのおくりもの」(いわきたかし:作、しまだみつお:絵、童話屋)の読み聞かせも。この2人は読み聞かせが好きなようで嬉しい。初めて読んだ絵本だったのですが、素敵なクリスマス絵本です。
 ザッハトルテのオリジナル曲の演奏も。踊るよしお兄さん&まゆお姉さんのダンスも必見。この金曜の放送は本当に豪華だった!永久保存版です。

 ところで、31日大晦日の「紅白歌合戦」にお兄さんお姉さん4人&モノラン3人も出ます。歌うは「ドコノコノキノコ」!ステージで映えるかな…と思ったけど、金曜の放送の雰囲気なら大丈夫だ!楽しみです。


【クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!】
 テーマは勿論「クリスマス」。まいんちゃんがクリスマス料理を作ります。
 月曜は、あのレイア様が留学先のパリから一時帰国。多忙なスケジュールにうんざりしたレイア様。ふらりと立ち寄ったデパートでまいんと再会。そして、まいんの家で料理。まいんによって、心を開き、料理にも惹かれてゆくレイアさん。ただのお嬢様ではなくなったレイアさん。またの登場が楽しみです。料理もキャンドルケーキ、美味しそうです。
 ゆまちゃんとクリケットが会えるようにと願ったツリーサラダの回もよかった。妖精たちvsおさむパパの対決がまたしてもwおさむパパの存在は恐ろしいですが、妖精NPOの食卓に明かりを灯す日々は続きます。
 金曜のまいんちゃん…トナカイにそんなになりたいのか!!私もツッコまずにはいられませんでしたw


【みいつけた!】
 クリスマスとは関係なく「ニュースサボ10」。3人がニュースキャスターになって、番組をニュース風にお届けします。歌がてんこ盛りで楽しかった。クリスマスはサボスマスでやったからかな?
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-12-25 21:09 | Eテレ・NHK教育テレビ

しあわせクリスマスの夜に

 クリスマス・イヴですね。こちらは雪が降ってホワイトクリスマス…残念ながら可愛いものではありません。吹雪です。路面はツルツル、気温は氷点下。寒いです。

 そんな日だからこそ、家の明かりや暖かさ、人々のあたたかさが身に染みます。

ろうそくの火ゆれて しあわせの色
あたたかなメロディ しあわせの歌
きこえてくるベルは しあわせの音
いろんなことがあったけど みんなのえがお
うれしいプレゼント

 *****

こんやは しずかに
しあわせなゆめを ありがとう
(「しあわせクリスマス」下山啓作詞、宮川彬良作曲、NHK「クインテット」より)


 今年も嬉しいこと、辛いこと…いろいろなことがありましたが、穏やかな気持ちで、健やかにクリスマスを迎えることができました。
 幸せのかたちは、人それぞれ。あたたかい、幸せなクリスマスをお過ごしくださいませ!

f0079085_22363969.jpg


 Hyvää Joulua! Merry Christmas!

 今、毎年恒例のNORAD(北アメリカ航空宇宙防衛司令部)サンタクロース追尾サイトを見ています。先程日本上空を飛んで行きました!降りたのは何故か父島と硫黄島。硫黄島はほぼ無人島なのに…というツッコミはしないでおきますw世界中をまわるサンタさんは大忙しですね。
NORAD Tracks Santa



 ちなみに、twitterで知ったのですが、「クリスマスイヴ」の「イヴ」とは「evening」のこと。「クリスマスイヴ」=「クリスマスの夜」。昔は日没で日付が変わったため、24日の夜が「クリスマスの夜」に当たるのだそうです。知らなかった。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-12-24 22:37 | 日常/考えたこと

12.21皆既月食を観よう ~そんな天気で大丈夫か?

 さて、待ちに待った皆既月食。今日は朝からずっと空の様子を気にしてばかりいました。仕事中も、空を見上げて雲量・雲の流れをみる。晴れの予報でしたが、朝から雲が多い。こんな天気で大丈夫か? …大丈夫だ、問題ない。多分…。

 さっさと仕事を終えて、空の開けた場所へ移動。しかし、空は薄曇がかかっている。薄雲なら、満月だし大丈夫だろう。そう思っていた私が甘かった。皆既の始まる16:40.月は見えない。既に昇っているはずなのに。月はどこだ!?ただ、曇り空の下、寒風の中で立っているだけでした…。寒かった。

 諦めて帰宅。テレビで北海道から皆既月食の映像を観る。北海道以外ほぼ全滅だったようです。それでも、晴れた地域があってよかったです。今回は暗めの赤銅色だったようです。アイスランドの火山噴火の影響もあるらしいです。

 皆既が終わってから、外を見てみたら欠けた月が。皆既を過ぎた部分月食が見えました。
f0079085_20444885.jpg

 18時10分ごろ撮影。三日月のような欠けた月。三日月は普通、夕方の西の空に見えます。でも、今日は東の空に見えていた。三日月ではなく、部分月食で欠けた満月です。
f0079085_20452494.jpg

 その後、18時50分ごろ撮影。少しだけ欠けています。

 薄曇なら満月だし大丈夫、見えるだろうと思っていましたが、皆既中は満月といえど暗い。雲越しに観ることは出来ないのだなと感じました。これが、皆既月食の満月の暗さなのだと。

 観測ポイントでは、月は見えませんでしたが木星は見えていました。満月は見えないのに木星が見えている!不思議だなぁと感じました。
 悔しいので木星を撮影してきました。
f0079085_20525312.jpg

 葉を落とした冬の樹と一緒に。

 皆既月食は観れなくても、観ようと試みた方は、国立天文台のキャンペーンサイトへ!皆既月食を観られた方は勿論、是非とも報告を。
国立天文台:2010年12月21日「皆既月食を観察しよう」キャンペーン

 写真撮影された方は、こちらにも。既に何枚かアップされています。ヒューストンからの投稿も。
JAXA 宇宙教育センター:みんなで皆既月食を観察しよう − 2010年12月21日 - 東の空に昇ってくる満月に注目しよう −

【過去関連記事】
12.21皆既月食 赤銅色の満月を観よう 準備編
 昨日書いた準備編。

6.26部分月食&ISSが見たい! 準備編
6.26部分月食&ISSを見よう! ~曇りのち、ぼんやり月食
 ↑今年6月の部分月食記事。結局今回も赤銅色の満月を自分の眼で観ることは出来ませんでした。残念。

今夜は皆既月食
 3年前、2007年8月の皆既月食記事。この時は晴れて、赤銅色の月を観られました。しかし、撮影に大失敗(カメラを使いこなせていなかった)。次回の皆既月食は来年6月。しかし、西日本のみ。…orz
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-12-21 21:01 | 宇宙・天文

12.21皆既月食 赤銅色の満月を観よう 準備編

 明日、12月21日は皆既月食。今年は月食の多い年でした。まず元日、さらに6月26日にも部分月食。そして明日は月が地球の影にすっぽりと入ってしまう皆既月食。月食年(?)のフィナーレを飾る皆既月食がどう見えるのか、予習です。

国立天文台:2010年12月21日「皆既月食を観察しよう」キャンペーン
アストロアーツ:【特集】2010年12月21日 皆既月食
JAXA 宇宙教育センター:みんなで皆既月食を観察しよう − 2010年12月21日 - 東の空に昇ってくる満月に注目しよう −

 まず、今回の皆既月食は、月食中に月が昇ってきます。部分月食が始まるのは15:32。北海道東部では月が昇っていますが、日本のほとんどの地域ではまだ月は地平線の下。皆既月食が始まるのは16:40.この時間も、西日本ではまだ月が地平線の下にあって観られない。17:17に食が最大となり、皆既月食の終わりが17:53.部分月食中、または皆既月食中に月が地平線から顔を出します。つまり、空低くで月食中の月が観られるので、北東~東の空が建物などに邪魔されず開けている場所、もしくはビルなど高い建物から観察することをオススメします。
国立天文台:2010年12月21日 皆既月食の情報

 各地の月の出の時間、どのように皆既月食が観られるかは、国立天文台暦計算室の月食各地予報のページで調べられます。
国立天文台暦計算室:月食各地予報
 「計算地点」で観察する地域を選択し、「計算内容」の「指定地点の予報をする」の「GO」をクリック。すると、月の出の時間と月食中の月の位置がわかります。

 さて、前回6月の時は部分月食だったため、月食中の月の色の観察ができませんでした。しかし、今回は皆既月食。皆既月食の見どころは、月の色。前回の6月の記事から改訂して引用します。

*****

 そもそも月食は、満月になった時、太陽の光でできた地球の影が月にうつり月が暗くなることで起きます。普段の満月の場合、太陽-地球-月は一直線に並んではいますが、完全な一直線ではなく軌道が上下にぶれていて、そのぶれた間を通った太陽の光に月が照らされて満月になります。ところが、地球と月の軌道がぶれず、完全な一直線になると太陽光は地球で遮られ、影が月に落ち暗くなり、月食になります。月食が起きる場合でも、月が地球の影の中にすっぽりと入れば「皆既月食」になりますが、多少の軌道のブレがあり月の一部分しか影の中に入らなければ「部分月食」となります。

 月食の時、地球が作る影には2種類あります。太陽光の一部だけが遮られた「半影」と、太陽光の大部分が遮られた「本影」の2種類です。半影は薄暗いので、肉眼ではよくわからないかも。本影は暗いので、月の光を遮って真っ暗になる…はずなのですが、そうはならない。主に、赤銅色に見えます。


(C)国立天文台2010年12月21日「皆既月食中の月の色について」のページより

 まず、太陽の光が地球を通り影を作ってそれが月におちますが、地球には大気があります。その大気を太陽の光が通る時、光は大気で屈折し、本影の中へ進みます。また、光は虹やスペクトルで分解すると波長の長い青から、波長の短い赤にまで分かれます。大気の中には細かなチリが沢山ありますが、そのチリで波長の長い青い光は散乱し大気を通過できません。一方、波長の短い赤い光はチリの影響を受けにくく、大気を通過し、本影の中に届きます。そのため、その赤い光のせいで月食中の月の欠けた部分は赤銅色に見えるのです。

 ただ、大気の中にあるチリの状態によって、色味が変わります。さて、今回の月食では何色に見えるか。自分の眼で確かめます。

(改訂して引用ここまで)
*****

 上記国立天文台とJAXA宇宙教育センターでは、観察報告や月食画像の投稿もできます。明日投稿フォームが出来るそうなので、是非是非報告・投稿を。

 問題は明日の天気。雨の地域も多いようですが、皆で皆既月食を楽しめればいいなと思います。ということで、月食中の間だけでも、北東・東の空だけでも晴れてください!

・6月の部分月食記事
準備編:6.26部分月食&ISSが見たい! 準備編
 上記の引用はこの記事からです。
当日編:6.26部分月食&ISSを見よう! ~曇りのち、ぼんやり月食
 この時は、ISSも一緒に見えました。今回は一緒には観られませんが、24日頃からまたISSが夕空に観られます。クリスマスに街のイルミネーションもきれいですが、星空とISS観望もいいですよ。イルミネーションには負けません。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-12-20 22:48 | 宇宙・天文

雪の中でも

 先日撮影した画像

f0079085_22225688.jpg

庭に植えているばらが、雪の降る中でも咲いていました。

f0079085_222303.jpg

以前、秋に植えたパンジー・ビオラも、雪を被っても咲いていました。

 植物の強さ、たくましさ、けなげさに心打たれる今日この頃です。


 年末と言うことで、多忙のため手抜きブログです。
21日の皆既月食の記事も近いうちに書きます。どうか晴れますように。ふたご座流星群は惨敗でした。
あと、読書記事もまとめてドンと。毎年恒例になりつつある今年読んだ本まとめも、年末に書きます。
 まずは、年末までにやることをやります…。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2010-12-17 22:27 | 日常/考えたこと


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)

プロフィールを見る

お知らせ・別サイト

管理人HN:(はるか)
 熱しやすく冷めにくい、何が好きになるかわからない好奇心のかたまり。このブログでは好きなものを、好き放題に語ってます。

プロフィール
*2014.9.5:更新
はてなプロフィール:遼(halca-kaukana)



web拍手を送る



はてなブックマーク
Mielenkiintoinen!

気になること、関心のある記事や参考にしたサイトなどのブックマーク集。コメント多め。

◆ピアノ録音置きブログ:Satellite HALCA

☆「はやぶさ2」、小惑星リュウグウ目指して順調に飛行中!☆
管理人・遼も小惑星探査機「はやぶさ2」を応援しています。



あかつき特設サイト
JAXA:金星探査機「あかつき」特設サイト

☆祝!「あかつき」は金星の衛星になりました☆
金星軌道上で観測中!

最新の記事

[フィンランド独立100年記..
at 2017-12-13 22:16
映画「ドリーム(Hidde..
at 2017-12-10 22:30
[フィンランド独立100年記..
at 2017-12-08 22:14
物語 フィンランドの歴史 ..
at 2017-12-06 23:17
Suomi Finland ..
at 2017-12-06 22:26
マッティ、旅に出る。 やっぱ..
at 2017-12-05 22:01
[フィンランド独立100年記..
at 2017-12-04 22:40
[フィンランド独立100年記..
at 2017-12-03 14:59
冬のグリーティング切手&特印..
at 2017-12-01 22:19
Im ~イム~ 8
at 2017-11-28 22:39

カテゴリ

はじめにお読みください
プロフィール
本・読書
宇宙・天文
音楽
奏でること・うたうこと
Eテレ・NHK教育テレビ
フィンランド・Suomi/北欧
イラスト・落描き
日常/考えたこと
興味を持ったものいろいろ
旅・お出かけ
information

タグ

以前の記事

2017年 12月
2017年 11月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 01月
more...

検索