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Sweep!! 3 (最終巻)

 お待たせしました。待ってました。カーリングシーズン真っ盛りに、カーリング漫画「Sweep!!」3巻です。そして、最終巻、完結です。


Sweep!! 3
小橋ちず/幻冬舎・幻冬舎コミックス・バーズコミックス/2011

 里子たち見並チームは4人の気持ちを受け止めあい、作戦を練り、恵介率いる紀田チームとの後半戦へ。前半里子たちの息が合っていなかったため攻め込まれたが、このままでは負けられないと気合を入れる4人。亜由美とまつりも、英子のアドバイスどおりにショット、波に乗り始める。これまでボロボロだった見並チームが、紀田チームと互角の戦いをしている。と、そこへ、恵介が里子に近づき、ある提案をする。見並チームのスキップは英子だが、里子がスキップをやってみてはどうか、と…。


 まず、この表紙を。笑顔の4人。書店でこの本を手に取り、表紙を見たとたん、とても嬉しくなりました。2巻でこれまで全くのカーリング入門者だった4人が、恵介のアドバイスで徐々にコツやゲームの流れの読み方を覚えていった。その恵介が、実は紀田チームのメンバーだった。恵介とはいとこ同士である英子も知らずにいた。しかし、4人がそれぞれの想いを打ち明けあい、チームを立て直す。亜由美とまつりのセリフにもありましたが、英子はちょっと離れた場所にいるような感じだったのに、ちゃんと見ていた、つまり、4人でチームであることをしっかりと意識していたのです。

 亜由美やまつりと共にカーリング入門者だった里子。しかし、家が風呂屋で滑る床に慣れているせいか、ショットの精度は抜群。さらに、囲碁が得意で戦況を読むのも得意。ひとり浮いていた英子にも当たり前のように声をかけ、困った状況になっても落ち着いて行動し、マイペースなようでチームをまとめている。そんな仙人のような、何かを悟ったような里子ですが、この3巻ではこれまで描かれなかった(描かれてはいたがあまり表には出さなかった)里子の一面も見え始めます。落ち着いてはいるものの、第14話のように、動揺する場面も。とはいっても、13話のように周りの考えすぎ(…。)もあるのですが。

 試合のシーンには思わず興奮してしまいました。脳内でストーンのぶつかる音が再生されたり。里子にしろ、恵介にしろショットのシーンの迫力に惹き込まれました。特に、最終ショットのシーンは。

 そして、試合終了。恵介の裏で動いていたものは、丸く収まったようですw恵介も、実は素直でいい子でした。 最終話、いつもの日常へ。でも、これまでとは異なる日常。確実にやってくる未来に、進もうとするが、そこでまた里子がいつもと違った面を。1巻冒頭でもそんな面がちらりと見えていたのですが、里子もまだ高校生。何かを悟っているように見えても、その内面はまだ成長過程にある。変わりゆくもの、変わらないもの、変わっていないようにみえるもの。その里子が一歩を踏み出す瞬間が、とても清々しかったです。カーリングを通して、4人はチームとして、そして個々人も成長した。自分では変わっていないように見えても、奥底で何かが小さくでも変わり始めている。その小さな変化に、里子が気づいた、言葉に出した瞬間が、これまでの里子とは違うなと感じました。里子は本当に不思議な、魅力的な女の子です。

 そしてラスト。そう来ましたか。こんな日が、いつか来るといいなと思います。昨年のオリンピック以後、日本女子カーリング界には大きな変化が次々と起こっています。それが日本カーリングの更なる飛躍になればと思っています。女子だけでなく、男子もがんばれーっ!恵介のように。

 今回も、読み終わったらカバーを外して見てください。読み終わってからです。読む前に外しちゃいけません!!

 短かったですが、カーリングの面白さを味わえるいい作品でした。この冬、まだカーリング場に行ってないや。行って、観戦してこよう。

【これまでの感想】
Sweep!! 2
Sweep!! 1

【関連リンク】
作者の小橋ちず先生のtwitter:小橋ちず(@kohasichizu)
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by halca-kaukana057 | 2011-01-30 22:54 | 本・読書

2号機も順調 「こうのとり(HTV)」、ISSへ到着

 昨日書けなかったので、今日書きます。27日、国際宇宙ステーション(ISS)に日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり(HTV)」2号機が到着しました。

JAXA:こうのとり2号機/H-IIBロケット2号機特設サイト
こうのとり2号機/H-IIBロケット2号機 特設サイト

 まず、ISSへ近づく「こうのとり」。筑波宇宙センターからの遠隔操作で近づきます。ISSの下方500mで一旦ストップ。ストップとは言いますが、実際はISSと同じ約秒速8kmでランデブー飛行しています。その後、上昇し10mでまたストップ。ここで「こうのとり」からの信号を待ち、最終確認をしてOKなら、ISSのロボットアーム(SSRMS)でキャプチャを開始。もどかしいですが、このひとつひとつの確認が宇宙では大事なのです(地上でも同じですね)。ロボットアームもゆっくりと動かして、20時41分、把持されました。
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把持が確認できた時、喜びに沸く管制室。皆笑顔で抱き合ったり、握手したり。万歳している方もいました。私もPCの前で拍手していました。そして、管制室にはこうのとりのぬいぐるみが。可愛い!wずっと管制室の、フライトディレクタの後ろに座っていたのです。一緒にモニターを見て、宇宙の「こうのとり」を見守るかのように。管制室が映る度に、このこうのとりぬいぐるみが気になってしまいましたw

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ロボットアームに把持された「こうのとり」。金色に輝く機体と、背景の地球が本当に美しい。

 その後、すぐにISSの「ハーモニー」モジュールの地球側のハッチに取り付け作業を開始。あまりにも順調すぎて、作業も中継も前倒しになりました。おかげでPCの前から離れられなくなりましたw

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しかも、あのこうのとりぬいぐるみがいつの間にか増えている!w
 その増やす決定的瞬間を撮影したのがこの画像。
Twitpic:necovideo:こうのとり2羽目が追加される瞬間。(JAXAの許可を得て運用管制室を撮影・NVS)
担当者さんのこの楽しそうな表情wいいですねーw

 その後の作業も順調に進み、23時28分頃にISSへの第一段階の結合完了。ISSに結合といっても、何段階かあって、ボルトを締め(自動で閉められるようになっています)、電力や排気が繋がっているか確認し、結合は完了します。完了したのが翌日28日3時34分。やはり前倒しでした。

JAXA:宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機の国際宇宙ステーションとの結合について

 この「こうのとり」のISSへの結合について、テレビのニュースなどでは「ドッキング」と読んでいましたが、正しくは「結合」です
 初号機の時も書きましたが、ロシアのソユーズ宇宙船や、28日に打ち上げられ数日後にISSへ到着するプログレス補給機、ヨーロッパの無人補給機ATV、アメリカのスペースシャトルは自動、もしくは手動操作で直接ハッチに繋がるので「ドッキング」。一方、「こうのとり」は一度ロボットアームに把持され、その後ハッチに繋がるので「結合」。「こうのとり」がプログレスやATVのように直接ハッチに「ドッキング」できないのは、アメリカの「ハーモニー」のハッチに合わせて作られたため。スペースシャトルは有人宇宙船なので、中の乗組員が操縦してISSへ近づけるように作られており、その他の「ハーモニー」のハッチはシャトルのペイロードとして持ってきたモジュールをロボットアームで取り付けるようになっている。一方、プログレスやATVの繋がるハッチは、ロシア製で無人機でも自動で「ドッキング」できるようなシステムに作ってある。
 その一方で、ロシア側のハッチは狭い。アメリカ側のハッチは広く、「こうのとり」はシャトル引退後も唯一大型の実験機器を運べるという長所がある。
 こんな違いから、「こうのとり」はロボットアームで一度把持する形をとっています。

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 結合作業途中の、日の出。とても美しい光景でした。

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 結合完了後も、しばらくの間、青い地球をバックに輝く「こうのとり」に魅入っていました。美しいなぁ。


 そして、同28日、ハッチオープン、ISSの宇宙飛行士が入室しました。えっ?もっと先だったはずじゃ…早いよ!!
 そして、中で宇宙飛行士たちが見たものは…
朝日新聞:HTV開けたらぬいぐるみ 宇宙飛行士にサプライズ返し
 こんな可愛いぬいぐるみ(HTVくん?w)が入っていましたw可愛い!!
 記事によると、初号機の際、結合後にISSクルーからお寿司の出前が届いたのだそう。打ち上げ前か、NASAに手配してもらったのか、こっそり仕組んだサプライズプレゼントでした。これは知らなかった。そのお礼に、今回はJAXAが「こうのとり」に特製ぬいぐるみをプレゼント。いいなぁ。把持も結合も、一歩間違えるとISSに激突しかねない緊張を伴うお仕事。だからこそ、仕事が終わったらこんなサプライズを用意して皆で喜ぼう…そんな遊び心が必要ですね。管制室のこうのとりぬいぐるみも入れて、管制室とおそろいにしてもよかったな、なんてw
 このHTVぬいぐるみ…JAXAグッズの仲間入りをするのでしょうか…?欲しいw

 それにしても、本当に順調でした。初号機の成功が2号機にも繋がった。これからも、程よい緊張感は保ち続けて、安定した運用を目指して行って欲しいです。そして、大気圏で燃え尽きず地球に帰還できるカプセルを搭載した「HTV-R」の開発に繋がってほしいです。

【ニコニコ動画】【HTV-2】ランデブ中の「こうのとり」をキューポラ内から撮影

 ISSの出窓とも呼ばれるキューポラから、HTVを撮影した動画です。このキューポラから、野口聡一宇宙飛行士が地球を撮影していました。HTVの細かいところまでよく見えますし、HTVが時々スラスタを噴いて軌道を調整しているのがわかります。しかし、キューポラがいつのまにか機器でいっぱいになっていたのに驚いた。

・資料
JAXA:HTVの運用
 HTVの打ち上げからISS結合、大気圏突入までの流れが書いてあります。

 さて、これから「こうのとり」はしばらくISSに係留されます。その間に、ISSにはロシアのプログレス、アメリカのスペースシャトル、ヨーロッパのATVと各国の宇宙機が勢ぞろいします。
朝日新聞:宇宙船6機が大集合へ こうのとり、ISSに27日到着
 ソユーズは既にドッキング中。これまで、各国の宇宙機が勢ぞろいしたことはありません。シャトルは今年中に引退の予定ですし、これが最初で最後のチャンス。地上から撮影しようと、アマチュア天文家たちが狙っているでしょうね。画像が楽しみです。
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by halca-kaukana057 | 2011-01-29 23:55 | 宇宙・天文

「こうのとり」の飛翔 HTV2号機を見てみよう その後

 前の記事で書いた、宇宙ステーション補給機「こうのとり(HTV)」2号機の、可視パスが今朝ありました。
・昨日の記事:暁の空に、こうのとり(HTV)2号機を見てみよう!

 朝、寒い中起きて外を見てみたら、快晴。寝る前は雪がどさどさ降っていたのに、雪雲はどこかへ行ってしまっていました。その時の時刻、5:35.ISSは既に飛んで行ってしまいました。とりあえず、HTVを本命にしていたので、観測開始です。

 今朝のHTVは、私の地域では南西から見え始める予報でした。西の空にふたご座のカストルとポルックスが沈みかけ、しし座のししの大鎌が南西の空に見えました。しかし、南の空には半月が。月明かりで明るく、よくわからない。無理かな…と思って天頂の方向を見たら、オレンジ色の小さな光の点がすーっと北東方向に向かって飛んでいる。HTVです、「こうのとり」です!!私自身、これまでHTVの可視パスを観たことが無く、シャトルよりも小さなHTVがどの程度の明るさか予想がつかなかったのですが、予想以上に明るく…多分、2等ぐらいに見えました。ISSよりは暗いですが、今観ているものがHTVであることに感激、とても印象的でした。twitterでは、2回ほど一瞬急激に明るくなる「バースト」が観られたそうですが、私は観ることができませんでした。見えはじめの時間にあたふたしていたせいだと思います。残念。

 そのままHTVはこと座のベガのそばを通り、北東の空低くで見えなくなりました。そのすぐ後、再び天頂あたりを見ると、もうひとつ人工衛星が大体南の方角へ。おお、HTVを観ていたら、もうひとつ人工衛星を観れた。何の衛星かわかりませんが、ラッキーでした。

 観終わって思ったことは、カメラの用意をしておけばよかったこと。あの明るさなら、私のコンデジでも撮影できたと思います。残念。明日も観られるので、今度はカメラを用意してチャレンジしてみます。

 南東の空には、金星が明るく輝いていました。
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 金星の横に並んでいる赤い星は、さそり座のアンタレス。明け方には夏の星座であるアンタレスが見えています。雪の中で見るアンタレスもなかなかです。

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 夜が明けて来ました。とても清々しい夜明けです。そういえば、金星を通り過ぎた「あかつき」と「IKAROS(イカロス)」はどのあたりを飛んでいるだろう?もう大分金星から離れてしまったのだろうなぁ。

 早起きしたおかげで、素晴らしい星空を拝めました。明日もISSとHTVの可視パスにチャレンジします。
可視パス軌道情報はこちらから。
・ISS
JAXA:国際宇宙ステーションを見よう
・HTV/こうのとり
JAXA:「こうのとり」2号機を見よう!
 このサイトに書いてある手順で、NASAの予報ページへどうぞ。

 あと、今ISSとHTVがどのあたりを飛行中かわかるサイト。
GoogleSatTrack HTV
 ISSとHTVがどの位離れているかもチェック。

 最後に、今日の冬の大三角。
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 今日は一日、雪も降らず穏やかなお天気でした。大雪の中休みのようです。
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by halca-kaukana057 | 2011-01-25 21:52 | 宇宙・天文

暁の空に、こうのとり(HTV)2号機を見てみよう!

 一昨日打ち上げられ、順調に飛行中の日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり(HTV)」2号機。国際宇宙ステーション(ISS)へ向かうための軌道調整も順調だそうです。1号機に引き続き、今回も順調な飛行で何よりです。

sorae.jp:HTV2号機順調、初期高度調整軌道に到達

 さて、そんなHTVを地上から観られるかもしれないとのこと。

JAXA:宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター:「こうのとり」2号機を見よう!

 JAXAによる予報ではなく、NASAによる予報です。そのため、NASAのページ、つまり英語のページに飛ばなければなりませんが、上記サイトで解説があるので書いてある通りに進めば大丈夫です。

 明日の朝、HTVは5時45分頃、全国的に比較的いい条件で観られそうです。HTVの約20分前にはISSも観られます。注意しなければならない点は、HTVはISSに比べるととても暗いこと。ISSは太陽電池パネルも含めるとサッカー場程度の大きさとよく言われますが、ISSが明るく見えるのは、その大きさのためでもあります。一方、HTVは全長10m.どの程度の明るさかは、仰角や天候、日の出の時刻にもよりますが、ISSのようにパッとすぐに見分けられないかもしれません。それでも観たい。

 明日の朝はちょっと早起きして、HTV探しをしてみようと思います。問題は天気。まだ雪が降ってます…。

 ちなみに、朝の南東の空低く(へびつかい座のあたり)には金星が、南の空、おとめ座のスピカの近くには土星も観えます。そのすぐそばには月も。HTVが見えなくても、天体観測、一足先に春の星座探しもいいかと思いますよ。観望の際は、防寒対策をしっかりと!
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by halca-kaukana057 | 2011-01-24 22:48 | 宇宙・天文

ISSへ向かって H2Bロケット&HTV「こうのとり」2号機打ち上げ!

 先日天候の条件が合わないため打ち上げが延期されていた、宇宙ステーション補給機「こうのとり(HTV)」2号機を載せたH2Bロケット2号機が、種子島宇宙センターから打ち上げられました。

JAXA:H-IIBロケット2号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機(HTV2)の打上げ結果について

 ロケットの打ち上げ、並びにHTVの分離は成功。おめでとうございます!!

sorae.jp:HTV2号機/H2Bロケット2号機、打ち上げ成功
朝日新聞:無人補給船載せたH2Bロケット2号機、打ち上げ成功
 ↑朝日新聞毎回恒例となった空撮動画もあります。今回もいい動画です。
朝日新聞:青空貫く火の玉、そして、冬空にロケット雲 H2B
 ↑そんなヘリの中から打ち上げを観ていた朝日新聞の記者さんのお話。いいなぁいいなぁw

打ち上げ動画はこちら。
YouTube:こうのとり2号機/H-IIBロケット2号機打ち上げ/Launch of KOUNOTORI2/H-IIB F2


 H2Aロケットでは1本のメインエンジン・LE-7Aが、H2Bでは2本。パワーが違います。私は仕事中のため、打ち上げ生中継を観られず。お昼休みに携帯から、twitterなどで最新情報をチェック。その時は打ち上げに向けての準備が着々と進んでいたのですが、雲も出てきたという情報もあり、心配になりました。しかし、打ち上げ時にはこの青空。快晴の空に、力強く飛んでゆくH2Bロケットの美しいこと。帰ってきてから、テレビのニュースで打ち上げの映像、更に種子島宇宙センター内の管制室の様子、打ち上げを見守る人々の様子を観ました。見守る人々の雰囲気、緊張感、そして歓声…そういうのも合わせて、ロケットの打ち上げは美しいなと感じました。ああ、種子島(もしくはイプシロンロケット打ち上げの内之浦)に行きたい!!
 ちなみに、打ち上げ時刻の14時37分57秒は、仕事中でしたが時計を見て、心の中でカウントダウンしてましたw時計は秒単位でしっかりと合わせていたので大丈夫ですw


 今回の打ち上げでは、これまでになかったことにもチャレンジしました。
JAXA:H-IIBロケット2号機 第2段制御落下実験の結果について

 H2A/H2Bロケットは2段式になっています。1段目にパワーのあるLE-7Aをメインエンジンとして使い、上昇。1段目の燃料を使い切ったら、小さめのLE-5Bエンジンに点火。1段目を切り離せば、機体は軽くなり更に加速できます。そして目標の軌道へ向かうための高度で搭載した衛星などのペイロードを分離、2段目ロケットも切り離し、衛星は衛星に搭載されている推進剤を使って軌道に載ります。
 このように、H2A/H2Bなどの多段式ロケットは、使い終わった部分をどんどん切り離していくのですが、切り離した後は地球に落下します。落下しても海のど真ん中など被害が無いように計算してありますが、切り離した部分をより安全に落下させるために、今回、切り離した2段目ロケットを再び点火、落下位置を制御することにも成功しました。これは結構凄いことです。プレスリリースはさらっと書いてしまっていますが、より安全なロケットの飛行のために必要な技術。また、落下させた部分を後で回収する点でも、位置がわかっていれば回収しやすい。環境対策もしているんです。

 さて、「こうのとり」2号機は順調に飛行を続けています。国際宇宙ステーション(ISS)には27日に到着する予定。28日にISSのロボットアームで把持され、ISSの「ハーモニー」モジュールのハッチに結合されます。「こうのとり」の無事の飛行をお祈り申し上げます。

 無事打ち上げ成功したので、祝杯です!
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 HTVに似ていると言われる某発泡酒で乾杯ですw乾杯!
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 缶のそばに写っているのが、このH2Bストラップ。フェアリングの部分にはちゃんとHTVが収められています。JAXAさんから以前いただきました。
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by halca-kaukana057 | 2011-01-22 22:05 | 宇宙・天文

シューマンを弾きたい

 先日の記事で、6月7日まではまだシューマンイヤー延長だ、シューマン作品に取り組みたいと書きました。では、何に取り組むか。シューマン作品の楽譜はややこしい(内声が豊か)ので、迷ってなかなか決められずにいたのですが、決めました。

 「ユーゲントアルバム(子どものためのアルバム)」op.68より第15曲「春の歌」にしました。

 こんな作品です。
YouTube:Schumann: Album für die Jugend Op.68 (15-20)

 この動画の1曲目が「春の歌」。

YouTube:Frühlingsgesang

 この動画では第1主題の繰り返しを省いてあります。

 楽譜はこうなってます。
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 冒頭に「Innig zu spielen」とあります。ドイツ語で「非常に心を込めて演奏する」という意味です。ホ長調。和音が多い。穏やかで、まさに春のうららかな日差しの中、のんびりとしているような作品です。シューマンと言えば春のイメージなので、この作品を選びました。
 そして、この作品の特徴というと、8分の6拍子なのに、4分の3拍子に聞こえてしまう…そう、「ヘミオラ」のリズムになっています。3拍子の曲で、2小節をまとめてそれを3つの拍に分け、大きな3拍子のように聞こえます。シューマン作品では、交響曲第3番「ライン」第1楽章の冒頭、ピアノ協奏曲イ短調第3楽章で出てきます。このヘミオラのリズムが取りにくく、鍵盤に向かって弾くこととよりも、8分の6拍子を手で叩きながらメロディーを歌ってリズムを頭の中に叩き込んでいることのほうが多いです。
 難しいけれども、ヘミオラの練習だと思ってがんばります。

 シベリウス「樅の木」op.75-5はこうなってます。
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 楽譜のドとソの位置に、蛍光マーカーで線を引きました。これで楽譜が読みやすくなりました。今年はとにかく、楽譜を読むことを重視して演奏したいです。これまではさっさと暗譜して、あとは楽譜は確認する程度でしか使ってこなかったのですが、これだと音を忘れるとすぐに演奏できなくなってしまう。それよりも、もっと楽譜に書いてあることをじっくり読めるようにしよう。そのための工夫です。あと、アルペジオの嵐部分でもすぐに音が読めるように、との対策も含んでいます。

 ソナチネ4番(クーラウ)は1楽章を両手で。楽しくなってきました。ちょっと長い作品なので、体力・集中力も付けていきたいです。

 で、「クインテット」作品も追加になりました。「クインテット」はNHKでの今年度末までの完成を目標にしているので、しばらくは「クインテット」優先になりそうです。そういえば、クラシック以外の音楽作品を演奏するのは初めてだ。クラシックとは違う響きも楽しみたいです。
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by halca-kaukana057 | 2011-01-21 23:10 | 奏でること・うたうこと

そして”ゴール”へ… 「クインテット」来年度情報

 既にネット上のあちらこちらで情報が出ていますが、NHKの来年度の編成スケジュール・新番組情報などがリリースされました。

NHK INFOMATION:放送番組編成計画
 このページにある、「別表 放送番組時刻表」をご覧ください。

放送番組時刻表
 NHK教育は2ページ目。

 平日夕方を見ると、「クインテット」がありません。あるのは、土曜朝8:25~35,夕方17:25~35.今度発売する新DVDのタイトル「ゴール」は…やはりこの意味だったのか。

 「クインテット」の音楽演奏を担当している「宮川彬良&アンサンブル・ベガ」の事務局である「おふぃすベガ」さんのtwitter公式アカウントにも、こうありました。
・NHKの新年度番組編成表が発表されたようです!「クインテット」は土曜の朝8:25から。平日夕方の放送は・・・みあたりませんネ・・・・。夕方ティータイムの口実がなくなるのは、残念です!
posted at 10:29:14

・「クインテット」平日の放送が春から無いことへ、多数の悲鳴ツイートを頂いております。私も残念です!番組への突っ込んだご質問、ご要望は、局へお寄せくださいませ~。
posted at 13:24:00

・「クインテット」平日放送無くなるの件に沢山のリプライありがとうございます。皆さんからこんなに愛されているクインテット!\(^o^)/ 当社は番組制作に直接関わっておりませんので、憶測による情報ツイートは控える所存です。ご理解のほどよろしくお願い致します。
posted at 14:48:00

・再度ご案内。今春からの「クインテット」は、平日夕方の放送はなくなり、土曜朝8:25からの放送はあるそうです。NHK番組編成計画のページより。http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/hensei/
posted at 17:25:12

・追加情報!土曜日は夕方5:25-35にも放送!朝と夕方の2回放送!RT @officevega: 再度ご案内。今春からの「クインテット」は、平日夕方の放送はなくなり、土曜朝8:25からの放送はあるそうです。http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/hensei/
posted at 17:50:03

 2003年からの放送から8年間。最初の頃は5時台ブツ切れタイムテーブルという視聴者には優しくない(苦笑、でもあのタイムテーブルも今となっては斬新だったと思うし、懐かしい)番組だったのにも関わらず、徐々にハマりだし、2年目からは全部録画するほど大好きな番組でした。番組で歌われた童謡唱歌などの様々なジャンルの歌、ミュージカル風の寸劇、コンサートで流れたクラシック作品、オリジナルソング…音楽ってこんなに楽しいものだったんだ!!と何度も思いました。”音楽”を様々な面から捉え、考えられるようになったのも、「クインテット」のおかげです。そして、「クインテット」メンバーのように、楽しく演奏してみたい…と子どもの頃にやめたピアノを再開しました。ピアノを弾いている今の自分があるのは、「クインテット」のおかげです。特に番組でも5作品を演奏・放送したブルグミュラー25の練習曲は、私とピアノを語る上で欠かせない存在となりました。

 そして何より、宮川彬良さん、アンサンブル・ベガの皆さんのこと、演奏、編曲…出会えて本当によかったと思っています。コンサートは毎回驚きの連続でした。編曲、編成が変わってもその作品の魅力を打ち消すことなく、寧ろ引き出して、子どもたちも気軽に親しめる。本当に貴重な番組だったと思います。

 平日夕方の放送が無くなってしまうのは寂しいですし、非常に残念です。夕方は「クインテット」を観る、8年間の習慣になっていましたし…(仕事で観れない日も少なくなかったですが)。そういえば、「クインテット」がずっと画面が4:3なのが気になっていた。今後デジタル放送に対応するなら16:9にしないといけないんじゃないかと思っていた。ただ、土曜だけでも来年度放送が残っていて本当によかった。これが土曜放送なしに放送終了なら、…泣きますよ。8年間、色々あったと思います。「ただいま考え中」が歌詞を変えてCMソングになったり、特番も何度かあったり。第42回ABU総会ではABU賞(子ども・青少年番組部門)の最優秀部門を受賞もしました。宇宙機で言えばフルサクセスを達成して、来年度からはエクストラミッションでしょうか(マニアックなたとえですみませんw)。来年度の放送で、新作は来るのか…まだわかりません。でも、ちょっとだけでも来て欲しいなぁと思っています。

 さて、「クインテット」の後、来年度この時間はどうなるのか。
平成23年度 国内放送編成計画(*PDFです)
 この30ページ目。
「フックブックロー」(月~金・前6:35~6:45)
 ハッチポッチステーション、クインテットに続く子供向けパペットバラエティーの第3弾。本屋を舞台としたユーモアあふれる物語を中心に、童謡からポップスまでの幅広い分野の音楽や、子どもたちが驚くおもしろい雑学などを“福袋”のように詰め込んだ番組。

 朝にも放送があり、夕方は今の「クインテット」の時間に再放送。「ハッチポッチステーション」「クインテット」に続くパペットバラエティ第3弾、兄弟番組のようです。「ハッチポッチ」「クインテット」同様、音楽番組でもある模様。詳細は書かれていませんが、もしかすると「ハッチポッチ」「クインテット」に引き続き、脚本は下山啓さん、アートディレクションは藤枝リュウジさんかもしれないですね(まだわかりません、あくまで予想です)。
 「フックブックロー」も引き続き観ていく予定です。
 ちなみに、「デザイン あ」もレギュラー化しますね。

 新年度スタートは3月28日平日放送のラストは3月25日。(翌日土曜放送がありますが)あと2ヶ月程度…「クインテット」をいつも通りに楽しもうと思います。


 そして考えたのですが、土曜放送は残っている、まだ終わったわけじゃない。でも、「クインテット」へのありがとう、感謝の気持ちを何らかの形にしたいと思っています。これまで、「クインテット」オリジナル曲をピアノで演奏したことが無かった。なので、演奏しよう、と。今のところ、「ゆうがたクインテット テーマ」と「夢のつづき」のピアノソロ楽譜が見つかったので、それを弾こうかなと。アップは著作権の関係で、YouTubeに動画での形になります。余力があれば、寸劇やコンサートで演奏された童謡唱歌・クラシック作品も。「クインテット」で演奏されたブルクミュラー25の練習曲作品をおさらいするものいいかもしれない。そのあたりは、ただいま考え中です。

 あとは、イラストですね。3月までバンバン描いていこうと思っています。
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by halca-kaukana057 | 2011-01-21 22:12 | Eテレ・NHK教育テレビ

初めての大成功から、安定した運用へ H2B&HTV2号機打ち上げ迫る

 明後日20日、日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり(HTV)」2号機を載せたH2Bロケット2号機が、種子島宇宙センターから打ち上げられます。

JAXA:こうのとり2号機/H-IIBロケット2号機 特設サイト
こうのとり2号機/H-IIBロケット2号機 特設サイト

 初号機は一昨年2009年9月に打ち上げられ、ISSへ。ISSのロボットアームでISSへ結合し、実験器具などの物資を運び、11月にISSから離脱。大気圏に突入して燃えつき、無事にミッションを完遂しました。H2BロケットもHTVを載せるために作られた、H2Aを更にパワーアップさせたロケット。どちらも初物でしたが、大成功。今回も多くの物資を積んで、ISSへ送り届けます。

 初号機では大成功を収めましたが、今後はその成功を、経験を積み重ねていくことが求められる。HTVはスペースシャトル引退後、大きな実験装置や、日本実験棟「きぼう」の外にある「船外プラットフォーム」に置く実験機器「船外パレット」も運ぶことが出来る唯一の輸送船。シャトル引退は昨年のはずが結局今年になってしまいましたが、HTVはISSに参加している各国や、他の国々からも注目されている。その中で、成功を一度で終わらせない。安定した飛行と運用が、これからの2号機以降で求められます。それによって、宇宙にある有人施設へ物資を輸送するという、これまで日本があまり取り組んでこなかった分野での経験を積むことが出来る。2号機からは積むことの出来る物資の量も増えました。HTVで日本の宇宙開発・宇宙技術がますます向上していくことを願っています。まずは無事の打ち上げ、ロケットからの分離成功を願っています。

 今回、HTV2号機は約50日間ISSに係留します。その間、シャトル(これ以上延期されなければ…)やロシアの無人補給船「プログレス」、ヨーロッパの無人補給船「ATV」もISSへやってきます。ISSがとても賑やかになります。HTVはシャトル用のハッチがあるアメリカのモジュール「ハーモニー」に係留されるので(「ハーモニー」にはハッチがいくつも付いているので、被っても大丈夫)、シャトルからHTVを見られる。あの金色の機体を、間近で撮影するチャンスです。シャトルの状況が心配です。

 HTV係留中の、ISSを観るのも楽しみ。お天気が回復すればいいな…。

 H2Bロケット打ち上げは、20日15時29分19秒。残念ながら仕事中で生中継は観られないのですが、職場で時計を見つつ、心の中でカウントダウンしたいと思います。

 最後に、HTVのプロモーションムービーがあるのでどうぞ。とてもカッコイイ、かつ、わかりやすいです。


 これをもとに、ニコニコ動画に非公式応援PVがあがっていました。初音ミクのオリジナルソング「Escape」に合わせて、ますますカッコよくなっています。


 20日の種子島が、打ち上げ日和になりますように!
 自分で読み返してみて、「HTV」ばかり使って「こうのとり」の愛称をあまり使わなかった。…何故だ。


【大事な追記】
 20日の打ち上げは、天候条件がよくないため、延期となりました。
JAXA:H-IIBロケット2号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機(HTV2)の打上げ延期について
sorae.jp:HTV2号機/H2Bロケット2号機、打ち上げ延期
 氷結層を含む雲の中に打ち上げられたロケットが突入すると、ロケットが雷を誘発し、その雷がロケットに落ちてしまう危険性があるため、だそうです。なお、1月28日にはロシアの無人補給機・プログレス宇宙船の打ち上げがあるため、それまでに打ち上げを考えているそうです。
 今のところ、22日以降に打ち上げ予定。早く天候が回復しますように。
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by halca-kaukana057 | 2011-01-18 22:54 | 宇宙・天文

サブHP移転のお知らせ

 お知らせです。これまでピアノ演奏録音などをアップしていたホームページを移転すると以前書きましたが、移転先をお知らせします。まだ引越しの途中なので、旧ホームページも残っていますが、引越しが完了次第旧ホームページは閉鎖します。

 ちなみに、はじめはこれまで同様ホームページ形式にしようと思ったのですが、一からHTMLを書くのが面倒だったので(爆)、ブログにしました。

移転先はこちらです:Satellite HALCA
 タイトルは旧ホームページと同じにしました。
 web拍手でいただいたメッセージへのお返事もこのサイトに載せます。ということで、メッセージはお気軽にどうぞ。

 ピアノ演奏録音をそのまま引っ越せばいいと思ったら、いつの録音なのか調べて、説明を書くのに時間がかかってなかなか作業が進んでいません…。1月中に完了できたらいいな…。

 あと、今年取り組むピアノ作品の、シューマン作品が決まりました。後日改めて記事にします。
(発表することで、目標が明確に決まる…それが不安にも感じますが、不安を乗り越えてこそ「挑戦」。新しいものに向き合うことはいつだって不安を伴うのだから、その不安に振り回されないようになりたい。そう感じています。)
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by halca-kaukana057 | 2011-01-17 22:32 | information

「はやぶさ君の冒険日誌」から、宇宙広報の”受け取り方”を考える

 先日、twitter経由でこのサイトを知りました。

FMきもつき:はやぶさ君の冒険日誌

 鹿児島県肝付町のコミュニティFM”FMきもつき”のサイトです。肝付町は、M-V(ミュー・ファイブ、関係者の間では”エムご”と呼ばれる)ロケットの後を継ぐ次世代固体ロケット「イプシロンロケット」の打ち上げ場と決まった内之浦宇宙空間観測所のある町です。かつては内之浦町でしたが、町村合併で肝付町となりました。

 旧内之浦町は、これまでロケットの打ち上げを町を挙げて応援してきました。肝付町と名前が変わっても、その熱意は変わりません。そして、この内之浦から旅立った小惑星探査機「はやぶさ(MUSES-C)」の旅路を子どもたちにも伝えられるように、と作られた読み物「はやぶさ君の冒険日誌」を、地元のコミュニティFMで朗読放送したのがこれです。
 「はやぶさ君の冒険日誌」はこちらからどうぞ。
JAXA:はやぶさ君の冒険日誌

 子ども向けとはいえ、「はやぶさ」の盛りだくさんで挑戦的なミッション内容、7年にもわたる困難続きの旅路を物語にするのはなかなか容易なことではありません。今でこそ多種多様な「はやぶさ」関連書籍が次々と出版され続けていますが、「はやぶさ君の冒険日誌」はまだ打ち上げられる前の2001年に「MUSES-C君の冒険日誌」(*PDFです)として初版が公開。その後2007年に現在の形となり、2010年に帰還した部分が追加されました。作者はISASで宇宙塵の研究をしていた藤原顕先生の研究生だった小野瀬直美さんと奥平恭子さん。「はやぶさ」に関わっている研究者たちが、「はやぶさ」のことを多くの人・子ども達にも伝えたい…そんな想いから作られました。

 その「冒険日誌」をラジオで朗読し放送する。聴いてみましたが、温かな語りでとても聞きやすく、絵本を読み聞かせてもらうようなワクワク感を持って聞けました。「はやぶさ君の冒険日誌」はかなりの量もあります。注釈も多く、小学生ぐらいの子どもがひとりで読むのは難しいところもある。でも、朗読(NHK教育「おはなしのくに」みたいな感じで)や「月探査情報ステーション」で公開されている紙芝居にするなど、工夫して更に伝えやすくすることが出来る。

 で、ここからが本題なのですが、以前、宇宙天文好きの知人が、「『はやぶさ君の冒険日誌』ってのがあるけど、わかりにくい。子どもが読むには難しすぎる。」と言っていたのに対して、モヤモヤしたものを抱いていました。「説明がいかにも研究者の視点で、わかりにくい。読めない」とも。「はやぶさ」のミッションは小惑星のかけらを取って還って来るだけではない。途中様々なことがあり、それを説明するのは簡単なことではないので、読み物を作るのも簡単なことではない。でも、「難しすぎる」「わかりにくい」から「読めない」とバッサリ批判して終わる…それでいいのだろうかと、その知人には特に同意も反論もせず、私自身の中で考えていました。そこで、このFMきもつきでの「冒険日誌」朗読に出会い、私なりの答えが出ました。受け取ったものをそのまま使うだけじゃない、受け取った側も工夫していくことが必要なんだ、と。

 以前、宇宙開発の広報を、JAXAからだけでなく、一般市民からも行うことについて記事を書きましたが、まさにそれがこれなのだと思います。もちろん、JAXAも様々な形での広報をしていく必要があります。「はやぶさ」がイトカワから回収してきた微粒子の分析、金星探査機「あかつき(PLANET-C)」の今後、ISS日本実験棟「きぼう」での科学実験内容など、今後長期にわたって地道に研究・運用されるものは特に。でも、JAXAからの広報を「待って、受け取っている」だけでは足りないと感じます。私を含む受け取る側も、その受け取ったものを更に工夫して、さらに広める・広報することで、受け取ったものがもっと活きるのではないかと。待っても望むようなものが来ないなら、自分から現場に出向く、イベントや講演会などで関係者に話を聞き、そこから自分で作ってしまうのも手です。草の根的に応援するような。
 既に、そのような活動をしている方は沢山いらっしゃいます。「はやぶさ」コスプレの”秋の『』”さん、衛星擬人化のしきしまふげんさんもその代表。今更私が書くことではないのですが、そのモヤモヤに対する自分の答えとして書きました。

 私にとっては、このブログがそのひとつの方法となっています。私自身、誰かに伝えようという思いよりも、自分自身のおさらい・理解を確かめるために書いている、興味があるから書いているという動機の方が強いのですが。また、観望会の解説として参加する時は、完全に”誰かに伝える側”になるので、その意識をしっかり持って臨みたいと思っています。それだけでなく、家族や友人、職場などでの雑談も、立派な”草の根運動”の場。普段はあまり宇宙天文好きを積極的にアピールしないのですが(苦笑)、機会があれば伝えていきたいと思っています。そのためにも、普段から受け取ったものを丁寧に理解していかないとな、と思います。なるべく、イベントや講演会、可能なら現場へ足を運ぶことも(JAXAの施設一般公開など)。現場に行かないとわからないことは、たくさんあると思います(自分自身へ向けての言葉です…)。


 宇宙広報を盛り上げていくのは人。一般市民である私もそれが出来る。FMきもつきの「冒険日誌」朗読を聴きながら、そんなことを思いました。…で、このFMきもつきによる朗読放送ですが、12月13日で止まっている模様…。止まっちゃったのだろうか。続きが聴きたいです。

 さらに、この「はやぶさ君の冒険日誌」は、今後出版される予定だそうです。しっかりと装丁された本で読めるとは嬉しい。発売、購入したら、どんどん活用したいです。


【関連リンク】
・まずは「イプシロンロケット」に関して。
JAXA:イプシロンロケット事業の促進について
ISAS:イプシロンロケット事業の促進について
読売新聞:内之浦でイプシロン打ち上げ 「活気戻る」住民喜び
 ちなみに、イプシロンロケットがどんなロケットなのかはこちらをどうぞ。
JAXA:イプシロンロケット
JAXA:インタビュー: 新型ロケットで実現する世界初のモバイル管制 イプシロンロケット プロジェクトマネージャー森田泰弘
 2013年度に試験機を打ち上げ予定。将来的には、ノートパソコン1台で管制って…ロケットの大革命になるかもしれない。楽しみです!

・「はやぶさ君の冒険日誌」に関して
はやぶさ、地球へ! 帰還カウントダウン公式サイト:関係者からのメッセージ:はやぶさ君を描いて 会津大学 奥平恭子(元・宇宙研 藤原顕研究室)
 作者の一人である奥平さんによる、「運用日誌」誕生裏話。全てはチラシの裏から始まったのです…。(チラシの裏かい!w)
月探査情報ステーション:はやぶさファン!:「はやぶさ君の冒険日誌」紙芝居
 紙芝居はこちらからダウンロードできます。パワーポイント版もあります。


・過去関連記事
これからの宇宙開発のために、広報をどうしよう?
 東京駅前・丸の内オアゾ内の広報施設「JAXAi」閉鎖決定(昨年末に閉鎖してしまいました…)や野口聡一宇宙飛行士のインタビューなどから、宇宙開発の広報について考えた。この時はまだ答えを出せていなかった。
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by halca-kaukana057 | 2011-01-16 17:26 | 宇宙・天文


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