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ISSと、春を待つ宵

 今日、私の住む地域は晴れ。こちらの大雪は、そろそろ落ち着く模様です。気温も上がり、昼間はストーブを止めていても過ごせた。少し前まではストーブが無いと寒くて寒くて辛かったのに。関東方面の方は雪で大変だったと思います。

 晴れた日は、放射冷却で朝夕は気温がグッと下がる。でも、宵の頃はまだ寒さもゆるめ。その日没後の満天の星空に、国際宇宙ステーション(ISS)がとてもいい条件で観られました。カメラもセットして、待ちます。

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西の空。ISSが見え始めました。アンドロメダ座のあたりを通過中。右上にW字のカシオペヤ座が横倒しになっています。
*twitterに投稿して、うっかりミスを…。星座物語では「カシオペア」と出てくるのですが、星座名になると「カシオペ座」と表記されます。たまに混同してしまう。まだまだ精進が、勉強が足りないな!orz
 ちなみに、もうひとつ間違いやすい星座名「ヘルクレス座」。ギリシア神話の英雄「ヘラクレス」がモデルで、星座物語にもなっています。が、星座名の表記は「ヘクレス」。要注意だぞ<自分

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天頂方向へ向かうISS.ペルセウス座を通過中です。宵の頃は、西の空に秋の星座たちも見えているんです。

 このあと、天頂近くを通過したISS.とにかく明るかった。

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東の方角へ向かうISS.上に横倒しで写っているのはふたご座。全体を写せなかったのが残念。こいぬ座の一等星・プロキオン(冬の大三角の星のひとつ)のそばを通過。左下に少し、かに座も写っている…かな。淡い星座なので、ちょっと厳しい。かに座は、分類では春の星座。春を一番乗りで告げてくれる星座です。北東の空低くには、同じく春の星座であるしし座と、赤い火星が見えていました。

 今年は火星が見頃。3月6日には「小接近」を迎えます。楕円の公転軌道の火星とは、接近しても距離が違います。2003年に「大接近」だった時は、地球との距離は6000万km.今年、「小接近」の地球との距離は約1億km.随分違います。それでも、赤く明るく輝いている火星は、目立って見つけやすいです。
 「小接近」のため、望遠鏡での観察も、口径(対物レンズ)の大きめの望遠鏡でないと、火星の模様や白い北極冠を観るのは難しい。とは言え、「やってみなくちゃわからない」(byNHK教育「大科学実験」)。私も口径8cm(屈折。屈折望遠鏡としては、標準的な口径です)のマイ望遠鏡で観てみます。
 ちなみに、各地の科学館や天文台などで観望会だと、大きな口径(30cmとか!)の望遠鏡で観察できるチャンスもあるので、お近くの科学館・天文台などで聞いてみてね。

◇参考:アストロアーツ:【特集】2012年 火星接近
 4月中旬には、しし座の一等星レグルスに近づきます。これも楽しみです。

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 日没後、南の空にはオリオン座、冬の大三角が見えています。まだまだ観られるけど、夜になると星空は春の星座たちが次々と昇ってきます。ISSを観つつ、確実に近づいてきている春を待つ宵でした。
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by halca-kaukana057 | 2012-02-29 22:32 | 宇宙・天文

音楽が生まれて、還るところ 「宮川彬良のショータイム」第8回(最終回)

 先日、2月18日(これ重要)放送のBSプレミアム「宮川彬良のショータイム」第8回、そろそろ感想を。はい、最終回です。

 その前に、ふと思ったことを。第6回の犬ミュージカルで、ささきいさおさんがゲスト出演。年老いた元警察犬役、かっこよかった…。その後、この放送日の2月18日に彬良さんが音楽を務める「宇宙戦艦ヤマト2199」のイベントがあったのですが、ここでささきいさおさんがオープニングテーマを歌うことが発表されました。おお!!観るのが楽しみです。
 …まさか、第6回のミュージカルにささきさんが出演したのは、この「ヤマト2199」つながり、予告だった、とか…?

・第6回:その想いをミュージカルで代弁します 「宮川彬良のショータイム」第4・5・6回感想まとめ
・第7回の総集編:”枠”から外れてみる、無くしてみる、違う”枠”に入ってみる 「宮川彬良のショータイム」第7回
 ↑どちらの記事でも「ささきいさおさん、そのまま、アキラさん指揮新日本フィルの演奏で「宇宙戦艦ヤマト」歌ってください!」と書いてあった。この2人が共演したら、そうなるでしょう!


 話を元に戻して、第8回。最終回とあって、ボリューム満点でした。90分の番組なのですが、2時間スペシャルにしちゃえばよかったのに!ってぐらい。

 オープニングテーマは、モーツァルトへの手紙。250年で、世界は、様々な技術で様変わりしました。もし現代にモーツァルトがやってきたら、はしゃぎまくるんじゃないだろうか。音楽の世界も、様変わりしました。でも、「ああだったらいいな、こうだったらいいな」、何かを求めようとして作曲するのは、変わらない、のかもしれない。

 「すてきな物語」、フランス語の歌詞に驚きました。しかし、歌詞がなんという最終回仕様。2人は別々の道へ…なんて。

 「アキラの館」は2曲続けて。1960年代アメリカのテレビドラマの音楽ということで「奥様は魔女」&「スパイ大作戦」。「奥様は魔女」で魔法をかける時の効果音、これだったんだ。青木さんが、魔法をかけているというより、呪っているような…w
 「スパイ大作戦」は、新日本フィル・フルート首席の荒川洋さんがソロを。カッコイイ!冒頭と最後のテープの演出も、「スパイ大作戦」そのもの。冒頭のテープでアレンジについて語ろうとしたところでぶった切って演奏へ。えーっ!アレンジについてのお話は聞きたかったのに…。
 2曲続けて聴いて、アレンジについてのお話も聴きたかったけど、演奏そのものを楽しめばそれでいい、そんな気がした。楽しいから!

 「U-12こどもハナウタ選手権」、最後に強力な歌が次々と。「バス」の歌は本当にストレートで、「バス」の一言だけなんだけど感情がバシバシ伝わってくる。あと、こどもは大人をよく観ている。まさかと思うところをコピーしてくる。その通りだなと感じます。本当に鋭い。大人になっても、その鋭さを失いたくないなぁと思いました。
 そして最後にして最強の歌「痛風の歌」。タイトルも、歌詞も、曲も強烈です。ビールを目にした時、この歌が頭の中で流れましたw

 「音楽家VS音楽家」は未公開映像スペシャル。おや、スタジオセットが、見たことの無い部屋だ。
 興味深かったのが綾戸智恵さんの「お客さんがアレンジャー」というお話。その日のお客さんの年齢層などに合わせて、演奏はいつも異なるものになるという。通常のコンサートでも、生演奏は2度と同じ演奏は出来ない、そこがいい、と感じているので、綾戸さんのお話には納得。その日のプログラムに合わせるのではなく、自然に出てくると。
 さだまさしさんは、ヴァイオリンを始めたきっかけを。さださんのお父様がさださんのために楽器を買いに行ったが、ピアノは20万円。高い。一方、その隣にあったヴァイオリンは3000円。これで決定。そうだったのか…!その後のアキラさんのお話も興味深かった。さださんの歌は、ヴァイオリンだからこその歌い方、曲になっている。ヴィヴラートをかけて伸ばすのは、弦楽器にしか出来ない。もしさださんがピアノを弾いていたなら、全然違う音楽になっていただろう、と。確かに。
 アキラさんの暴露話も面白かった。こどもの頃はピアノの練習が嫌いで(「クインテット」の「練習だいきらい」か!)、ビートルズが大好きなロック少年だった。ピアノよりも、ギター。さださんのお話のところで、ぼそりと「ピアノつまんない」…えええええ!ムッシュかまやつさんのお話に関連して、テープを斜め切りしてフェードアウト、というのも凄いなと。

 「山口ともの街とセッション」、今回も楽しい。前半では、ダンボールで演奏。楽しい。NHKのロゴ入りダンボールが気になった。そして後半が強烈。町中で鳴る「遠き山に日は落ちて」に合わせて、一斗缶で作った楽器を演奏。しかも、ただ演奏しているのではなくて、楽器を身にまとっている…!!一見ロボット。通行人が凝視してるwでも、一回やってみたら楽しいだろうなぁとも感じました。
 ともとものこのコーナーも観られなくなる、演奏を聴けなくなるのか…。どこかで聴く機会が、あって欲しいなぁ。

 「コレなんの音」、今回は完敗です。いや、当てられた回は1,2回だった…。おそろしいよこのコーナー…。


 さて、最後のミュージカル。テーマは「テレビ」。ゲストは中村メイコさん。メイコさんは2歳で映画出演、NHK放送博物館にある展示物に、6歳の時に出演したドラマの写真があるほどの、長い長いテレビとの付き合い。

 今回のミュージカルは、テレビが生中継ばかりだった頃、昭和30年代がメイン。私にとっては、テレビは当時の映画と同じように、収録した番組もあるし、生中継の番組もあるもの。なので、「生中継しかないテレビ」というのがいまいちピンと来なかった。でも、考えてみると、生中継ができることって、凄いことだったと思う。メイコさんが語っていたように、映画のセットより雑で機材も性能が悪い、ハプニングが起こってもやり直し不可能、その場で何とかしなければならない苦労もあったけど、出演者も裏方も、全員がスタッフだった。全員で一丸となって、作る楽しさがあった。生放送だからこそ伝えられるものがあった。それは舞台に通じるものでもある。また、遠くと自分がいる場所の”今”が繋がるという、今は当たり前かもしれないけど、新しく、考えてみれば凄いことも可能になる。可能にしてくれたテレビ。

 上演後に話がありましたが、今は「テレビ離れ」もある。ちなみに、私はテレビが大好きだ(でもやかましい・作り過ぎているバラエティやワイドショーなどは苦手。観ない。)。大学の時、部屋にテレビがない、無くても平気、むしろ要らないという友達がいて、驚いたことがあった。今は、そんな人も多い。確かに、インターネットの方が魅力的なところもある。テレビよりも、ネット中継のほうが興味のあるものを放送していることもある。でも、それも、テレビがあったから、生まれたものなんじゃないかな。放送を受け取る側から、自分で作り放送することも出来る側への変化。テレビ放送が無ければ、無かったと思う。メイコさんが、テレビに必要なものは「臨場感」だと仰っていた。たとえ生放送じゃない番組でも、その場の臨場感を伝えられるもの。生放送なら、現場の雰囲気、人々の息遣いも伝えられるようなもの。テレビは、「生放送だけ」だった原点に戻ろうとしているのかもしれない。そう感じました。

 ミュージカル「宇宙から来たテレビ」も、まさにそんな物語。テレビ放送の最初の画面の「イ」を、インベーダーの「イ」、そして最後にもその形で持ってくるとは…下山啓さんさすがです。テレビの魅力と、苦労と、これからを見事に歌い上げた。最初の「インベーダー」の曲がツボでした。

 このテレビミュージカルを観て、もうひとつ、思ったことがある。アキラさんと、テレビというものについて。以前、twitterで話したことがあるのだが、アキラさんのお父様・宮川泰さんは、まさにテレビの黄金時代に、テレビというメディアを通じて、大ヒット作品を生み出し続けた。ザ・ピーナッツの歌の数々も、「ザ・ヒットパレード」、「シャボン玉ホリデー」、「ゲバゲバ90分」、「宇宙戦艦ヤマト」…などなど。アキラさんは舞台中心(演劇・ミュージカルだけでなく、コンサートも含む)だけど、「クインテット」を代表にテレビのお仕事も多い。ところが、来年度からは、アキラさんのテレビでのレギュラー出演番組が、無い(「クインテット」は再放送。出演番組とはちょっと違うけど「宇宙戦艦ヤマト2199」はテレビ放送も予定されているらしいけど、どの放送局でいつから放送するかはまだ未定)。宮川親子にとって、繋がりの深かったテレビ。ミュージカルの内容が、アキラさんご自身のテレビへの想い、そしてこれからをも含んでいるかな…と深読みしてしまいました。しかも放送が、2月18日だったなんて!アキラさんのお誕生日に、ひとつの終わりとひとつのスタート…ますます深読みが…。


 さて、いつもならエンディングなのですが、今回のエンディングはいつもと違います。最後の「アキラの館」。BGMはJ.S.バッハ「ゴルトベルク変奏曲」より「アリア」。音楽の先生は、自然。それは誰でも会うことが出来る先生。自然から生まれる音楽…シベリウスみたいと感じた。思えば、自然は一番身近な存在。自然の中に、生活があり、そこから音楽も生まれる。そして、還って行く場所も自然…。「風のオリヴァストロ」(作曲:宮川彬良 新日本フィルとのコンサート「コンチェルタンテⅡ」のテーマ曲的存在の作品)最後を飾るのにふさわしいなぁ。
 この「風のオリヴァストロ」、よく聴いてみたら、ホ長調。ホ長調の作品は春の雰囲気や自然を感じさせる調。そして、「ソドレミ」ではないですか!美しいだけじゃなくて、かなしいほどきれい、切ない…。第2主題で短調に転調し、そのあと第1主題に戻ってきたところで金管ががっしりと支えているあたりがとても好きです。大地、木の根のよう。ああ、「コンチェルタンテⅡ」で、生で聴きたいです。CDも出ているのですが、コンサート会場か、新日本フィルのサイトでしか売ってないので、それならコンサートに行った時に買うと決めています。が、この演奏を聴いて欲しくなってしまった。ああー。
 ちなみに、私が聴いて、この曲の情景、どんな自然の風景なのだろうかと考えたが、思い浮かばなかった。いい意味で。「オリヴァストロ(olivastro)」はスペイン語で「オリーブ色の」という意味。だから、スペインや地中海地方のオリーブ畑かな?と思ったけど、他の風景でも当てはまる気がする。南フランスのひまわり畑でも、アフリカのサバンナでも、南米のアマゾンや東南アジア赤道直下のジャングルでも、北欧やドイツあたりの森でも、日本の森、私が生まれ育った地の四季の風景でも…。聴き手それぞれにとって、一番身近な「自然」が、この「自然」なのかなと感じました。うーん、コンサートで聴いたら、また違うことを思うかもしれない。深い。

 8回の放送…少ないといえば少ないですが、濃い番組だったなぁと思います。月1放送とは言え、テレビ番組でオリジナルミュージカルを作るなんて、この番組にしか出来なかったことだと思います。今まで無かったし、これからも無いかもしれない。ミュージカルというものが、ますます好きになった番組でもあります。個人的には、「どれみふぁワンダーランド」からずっと続けて観たかった(BSが無かったんだよ…再放送orDVD出してください)。毎回驚いたり、笑ったり、しんみりしたり…楽しい!その一言に尽きる番組でした。どうもありがとうございました!!

 なのだが、第7回とこの第8回の再放送がまだ決まっていない。されていない。今年度中に再放送切望!!

 あと、アキラさんのNHKでのレギュラー出演番組が来年度からは無くなるわけですが、アキラさん専用?ともいえるあの白いピアノはどうなるんでしょう?「クインテット」「どれワン」とずっと使ってきたピアノ。また、出番までお休み、かな。

 最後に、BS番組番宣での「BSで会いましょう」のアレ、アキラさんバージョンを観たかったです。はい。

 

 …随分と長文記事になってしまったー。
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by halca-kaukana057 | 2012-02-28 19:39 | 音楽

細い月と金星のランデヴー

 昨日、今日と、夕暮れ・日没ごろの西の空に、素敵な共演が観られました。

 まず、昨日24日。
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 細い月と、金星が輝いています。日没後の澄んだ青い空もきれい。思わずカメラを向け、そしてしばらく見つめていました。

 この月と金星が、今日はもっと近づきました。ランデヴーですね。
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 すっかり暗くなってから撮影したので、景色は写せず。でも、今日は雪の予報だったのですが、晴れてよかった。

 南の空には木星も輝いていました。美しい光景です。


 金星といえば、先日、こんな記事を目にしました。
アストロアーツ:自転速度が変化? 金星の1日、20年前より6分長く
 ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の金星探査機「ビーナス・エクスプレス」の観測から判明しました。金星は気圧が非常に高かったり、「スーパーローテーション」という自転速度よりも速い4日で金星を一周するような強い風が吹いていたり、謎だらけ。更に謎が増えました。
 この謎に、日本の金星探査機「あかつき(PLANTE-C)」も挑んで欲しいと思いました。「あかつき」は2015年11月か、2016年6月に周回軌道投入再挑戦を狙っています。条件が良いのは2016年のほう。それまで、めげるなよ、「あかつき」…!
マイナビニュース:「あかつき」は2015年投入だと極軌道に? - 観測に適した翌年への延期も
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by halca-kaukana057 | 2012-02-25 23:53 | 宇宙・天文

宇宙で演奏、してみたい? 今週の「クインテット」

 まず、昨日金曜日の再放送。先週2月18日の再放送です。アキラさんのピアノ堪能です。朝から幸せだ。

 では今週の「クインテット」。ドラマパートは「アトムの子」(山下達郎)。この回、大好きです。”宇宙×「クインテット」”という点でも、「アトムの子」の歌詞でも。編曲もビートを強調しているところが好きです。
みんなで 力を合わせて
素敵な 未来にしようよ
どんなに 大人になっても
僕等は アトムの子供さ


・今回のあらすじは、以前の記事で書いたので…:教育テレビとロケットの関係(2009.12.21)

 それにしても、わかっているけど、この宇宙ステーションにツッコミを入れてしまいますw宇宙ステーションは地上から観ることは出来るけど、そんな肉眼で形はっきりとは見えないよ!静止してないよ!光の点がすーっと飛んでいくように見えるんだよ!とwはい、演出上こうなったとわかってはいるんですけど、どうしても…w

 あと、この回。シャープ・アリア・フラットの3人は宇宙ステーションで演奏したいと言い、アキラさん(パペット)も頷く。スコアさんは…寝てた。スコアさんの答えは聞いていないけれども、3人はスコアさんなら「行きたくない」「面倒だ」とか言うだろう…と考える。
 でも、ちょっと待ってください。スコアさんは、実際、YesかNoか答えていない。目が覚めた後、「アトムの子」をメインで歌っている。スコアさんの「今だから話そう」には、
「ロケットに100回乗ったのさ もう一度歩こう 月の上を」

という歌詞もある。意外と、スコアさんはいいねと言うかもしれない。勿論、ロケットに100回乗った武勇伝も語ってくれるはずw
 そして、ラストの6人が宇宙遊泳しているシーン。これは、あの最終回「故郷」の回に繋がる…という意味だったのかな。あの最終回以来、初めての「アトムの子」の回。そんなことを考えました。


 パート3は、雑唱団「早口言葉うたおう」。何とか一緒に歌えるようになって来ました。でも、「東京特許許可局」で速くなるところはまだムリ!w


 コンサート前、リクエストハガキを見ているアリアさんとフラットさん。自分へのリクエストがないか、気になりませんか?とのアリアさんの質問に、悟ったような答えを言うフラットさん。フラットさんが大人だ…と思ったら、アリアさんがいなくなってから、クラリネットソロへのリクエストハガキを懸命に探します。わかる。そっけない振りをしてるけど、本当は気になる。

 コンサートは、モーツァルト「トルコ行進曲」。今年度初です。そして、フラットさんのクラリネットが大活躍する曲です。よかったね、フラットさん。
 アリアさんのヴァイオリンや、アキラさんとのピアノのかけ合いが楽しい。アキラさんの往復グリッサンドがあまりにも滑らか過ぎて、凄いなぁと思わずにはいられません。そして、トルコ帽をかぶったチーボーのシンバルも可愛い。演奏後のチーボーが、はしゃいでいて可愛い!

なぜアンサンブル・ベガがこんなに心に効くのか聴けば解る!というCD

宮川彬良&アンサンブル・ベガ / キングレコード


 「トルコ行進曲」は、アンサンブル・ベガ版もあります。是非どうぞ~。

 ここで、アンベガの話になったので、ずっと前から思っていたことを書こうと思います。「ゆうがたクインテット テーマ」を、本当の意味での「アンサンブル・ベガ+フレンズ」で演奏してくれないかな、と。
 「クインテット」の編成は、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、クラリネット、トランペット、パーカッション。陰でコントラバス。一方、アンサンブル・ベガの編成は、ピアノ、1st・2ndヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、ファゴット、ホルン。「クインテット」にはあるけど、アンベガにはないトランペットとパーカション。一方で、アンベガにはあるけど、「クインテット」には無い2ndヴァイオリン、ヴィオラ、ファゴット、ホルン。アンサンブル・ベガのコンサートで、アンコールに「ゆうがたクインテット テーマ」がよく演奏されています。アンベガの編成で。

宮川彬良&アンサンブル・ベガ Vol.1[ひらめきは きらめき]

(有)おふぃすベガ


 アンベガDVDに入ってます。

 また、アキラさんが指揮する新日本フィル「コンチェルタンテⅡ」などのオーケストラのコンサートでは、オーケストラ編曲版「ゆうがたクインテット テーマ」が演奏されています。

アキラさんの大発見オーケストラ!!

宮川彬良 / Columbia Music Entertainment,inc.( C)(M)


 ↑このCDに入ってます(演奏は大阪フィル)。

 ならば、アンベガ編成にトランペットとパーカッションを入れた編成で「ゆうがたクインテット テーマ」を演奏したら、どんな演奏になるだろう。そう、前から思っていたんです。是非とも聴いてみたい。実現…したら、いいな…。
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by halca-kaukana057 | 2012-02-25 22:14 | Eテレ・NHK教育テレビ

映画「はやぶさ 遥かなる帰還」(東映版)を観てきた

 小惑星探査機「はやぶさ」を描いた映画の第3作目(劇場上映されたので、「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」も含む)、「はやぶさ 遥かなる帰還」(東映、監督:瀧本智行、主演:渡辺謙)を観てきました。

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チラシとパンフレット。

映画「はやぶさ 遥かなる帰還」公式サイト

 まだ公開中の作品なので、ネタバレしないように控えめに書きます。あと、昨年10月に公開された「はやぶさ」映画第2作目、20世紀フォックス「はやぶさ/HAYABUSA」と比較してしまうところもあります。先に観たものがあると、どうしても、ね。

 私の観た感想を一言で書くと、”「はやぶさ」プロジェクトチームとその周囲の人々の、苦悩と葛藤、挑戦、そして情熱の物語”でしょうか。20世紀フォックス版よりも、人間ドラマ色が強いです。「はやぶさ」よりも、人々に焦点が当てられます。なので、人間の喜怒哀楽の表現も強いです。

 観始めて、なかなか物語に入り込めませんでした。「はやぶさ」の運用の流れと時間の流れがつかみにくく、また人間に焦点が当てられているので、その時「はやぶさ」はどこにいて何をしているのかわかりにくいところも少なくない。また、この時その場所にはないものが写っていたり。でも、観ていて徐々に物語に入り込めました。

 予告編などを観てのとおり、渡辺謙さんが演じるプロマネは、クールで、口調も穏やかだけれども、その内には熱いものをもっている。「やりましょう」の一言も、穏やかなようで、熱い。しかし、渡辺謙さん以上に、NECでイオンエンジンを開発し、運用にも関わっている吉岡秀隆さん演じるエンジニアや、「はやぶさ」の部品の試作品を作った町工場の社長・職人役の山崎努さんの存在が良かった。「はやぶさ」のプロジェクトチームのメンバーは、JAXAの中の先生方だけじゃない。メーカーさん、外部のエンジニア、町工場の職人さん…「はやぶさ」に関わった全ての人がチームの一員なんだ。そして、チームの一員として、意見もはっきり言うし、その意見が対立することもある。沢山の人が関わっているプロジェクトだから、皆がすぐに納得して、気持ちをひとつにやりましょう…とすんなりとはいかない。そんな様も描いていて(実際あった)、いいな、と思いました。

 セットや小道具をよく観ると、細かい描写があって、リアルだなぁと感じました。打ち上げの際の、管制室の中の様子は特に。

 「はやぶさ」の機体の一部を随所で写すのはうまいなぁと感じました。冒頭のものは、そういう意味だったのか…。あと、この作品も、エンドロールの左側に注目です。説明が無いけど、わかってもらえるはず。このエンドロールで流れる、辻井伸行さんのピアノ・音楽もよかった。広い宇宙を飛ぶ孤独な「はやぶさ」と、広がる宇宙、そして人々の思いの強さも感じました。ちなみに、編曲・音楽監督は山下康介さんです。

 twitterの宇宙ファンの間で「先生、帰る方向はそっちじゃない」との話があったのですが、理解しましたw確かに、そっちじゃない!気になる方は、JAXA・宇宙科学研究所(ISAS)相模原キャンパスへ!見学できますよ。
・昨年夏行ってみた記事:緑の中に、宇宙科学の最前線  JAXA・宇宙科学研究所 相模原キャンパスに行ってきた

 一度観ても、まだ物語を飲み込めていない部分もあるので、DVDでまた観ます。その時、おやつにかりんとうを準備しなくてはw

【過去関連記事】
小惑星探査機 はやぶさの大冒険
 ↑この映画の原作である、山根一眞さんのノンフィクション。現在「はやぶさ」関連本は数えられないぐらい出ていますが、「はやぶさ」本第1作目です。
「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」劇場上映を観てきた
 ↑映画第1作目「HBTTE」。これは本当にいい作品です。
映画「はやぶさ/HAYABUSA」(20世紀フォックス版)を観てきた
 ↑昨年10月公開の20世紀フォックス版。3月にブルーレイ・DVDが出ます。ブルーレイBOXを注文しちゃいました。届くのが楽しみ。


 

***
 この記事を書いている途中、ちょっとしたことで、書きかけの記事が全部きえてしまいました…orz 一度書いた文章が思い出せないこの辛さ、かなしさ、悔しさ…。思い出したら、追記します。
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by halca-kaukana057 | 2012-02-25 00:24 | 宇宙・天文

疲れすぎて眠れぬ夜のために

 内田樹さんの著書は初めて読みます。文庫と言うことで、何気なく手にとって、読んでみた。


疲れすぎて眠れぬ夜のために
内田樹/角川書店・角川文庫/2007

 この本を読む前に、とある別の心理学に関することについてやさしく・わかりやすく書いた本を読んでいました。しかし、その本に書かれていることに納得できず、理解できず、逆に反感を覚え、イライラしてしまいました。その後、この本を読んだのですが、その本に書かれていたことと、この本で書かれていることが似ている箇所があったのですが、この本だとすんなりと受け止められました。勿論、全く同じこと・内容について書いているのではないのですが、ほぼ同じことについて書いている。それなのに、受け入れられないものと、受け入れられるものがある。しかも、「やさしく」「わかりやすく」書いてあるのに。何故だろう…と考えていました。多分、内田さんの経験を元に書いているから、「やさしく」「わかりやすく」書こうとすると逆に曖昧で不明瞭になってしまうことがあるから、「やさしく」「わかりやすく」書くために極論だけを書いてしまっていたから…かなぁ。内田さんの文章も読みやすくわかりやすいのですが、より身近に感じました。

 この本で書かれているのは、社会や仕事、人間関係や自分自身についての様々なしがらみを見つめること。そして、そのしがらみを自分で解くこと。例えば、「個性」について。「自分らしさ」や「アイデンティティ」は、逆に自分自身を縛るものでもある。「個性」にこだわり過ぎる(ここでの「こだわる」は、本来の意味、ネガティブな意味での「こだわる」です)。以前読んだ「「個性」を煽られる子どもたち」(土井孝義)にも通じる内容。

 また、「ビジネスとレイバーの違い」の箇所にも頷きました。自分で工夫したり自分から変えたりという決定権としてのリスクを取るのが「ビジネス(business)」。一方、決まったことばかりをやっていて、誰がやっても同じ、創意工夫をする余地も無く、賃金は時給いくらと決まっているような仕事。これは「レイバー(labor)」。「仕事」とは異なる、「労働」とも言い換えられると思う。仕事は決まったことをひたすらして、給料を貰うだけのものじゃない。自分で作ってこそ、決定権を持ってこその「仕事」。私の仕事に対する考え方に、新たな引き出しが出来ました。

 この本を読んでいると、本当に世の中には様々なしがらみがあると思う。また、自分自身もそんなしがらみに縛られているし、「~しなければならない」「~であるべきだ」などの様々な思い込みも持っている。時々、「窮屈だ、自由になりたい!!」と強く思うことがあります。社会や自分を縛っている”何か”に目を向けてみよう、と思いました。

 その一方で、「身体の感覚を蘇らせる」の章では、武道から、「形」についても考えている。形があるのは束縛か…いや、自由なんだ、と。逆に、自由過ぎると、創造できなくなる、と。10年ぐらい前に読んだ、「身体感覚を取り戻す~腰・ハラ文化の再生」(齋藤孝)や、私の愛読書でもある「日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ」(森下典子)に通じる。

 「しがらみ」なのか「形」なのか。それだけで随分と違ってしまう。世の中を考えることは、不思議で、面倒で、でも面白く…ある。難しい。

【過去関連記事】
「個性」を煽られる子どもたち
日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ
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by halca-kaukana057 | 2012-02-23 23:10 | 本・読書

晴れたら星空観望 春は近いか

 昨日は大雪で参りました。雪かきが大変でした。冬将軍閣下にそろそろ手加減していただきたいのですが…。

 今日は穏やかな天気。夕暮れ空を久々に堪能しました。そして、星空も。この季節、夜は晴れたら星空観望。夜、晴れることなんて滅多にないので…。

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 南の空に、冬の王者、オリオン座。ベテルギウスは、今日もいつも通り輝いています。ちなみに、家の屋根も写ってますw

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 冬の大三角。


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 東の空を見ると、しし座が昇ってきていました。春の星座であるしし座。家の周りは雪だらけですが、星空は季節がめぐることをちゃんと教えてくれます。
 下のほうに輝いている赤い星は火星です。望遠鏡を向けたい。

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 北の空、おおぐま座の北斗七星が昇ってきています。北斗七星は北極星の周りを巡ってを沈まない星「周極星」で、「この季節に見える星」ではないのですが、秋~冬にかけては、北~北東の低い空にあり、見えにくい。北斗七星が空の高いところに昇ってきたことは、春が近いことを意味しているのです。

 凍りつくような空気の中、見上げる星空は格別です。寒いけど、星空観望は冬が一番!(他の季節もいいですよ
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by halca-kaukana057 | 2012-02-20 22:38 | 宇宙・天文

アキラさんのピアノ・サプライズ 今週の「クインテット」

 先週の「冬の夜」と「四季より”冬”」(ヴィヴァルディ)そのものの天候が続いています。さて、今週は?

 ドラマパートは「きたかぜさん」。今週も寒いですね。冒頭、アキラさんのピアノ伴奏に合わせて、「おわびのスキャット」を歌うシャープ君。サッカーをしていて、窓ガラスを割ってしまったお詫びらしい。シャープ君、その歌だと、謝ってないから…(でも冒頭だけだったので、謝っていることになるかな)。修理してもらおうと思ったが、ガラス屋さんはお休み。暖房も壊れ、これまた電器屋さんもお休み。なんてこったい。寒いと凍えるシャープ君以外の4人。そういえば…アリアさんは袖なしワンピース。フラットさんは半袖Tシャツ。そりゃあ寒いですよ…。一方、シャープ君は寒くない、北風とお友達になればいいんだ!とこの歌を歌います。

 「きたかぜさん」。こわせたまみ作詞、中田喜直作曲。検索してみても、詳しいことがよくわかりませんでした…。歌詞に、ヴァイオリンや口笛が出てくる。どちらも、風の音を思い浮かばせます。

 歌い終わって、シャープ君も鼻水をたらしている。でも、「寒くない!」強がりなシャープ君です。


 さて、今週の「クインテット」は、ここからが本番です!

 パート3は、アキラさんのピアノ。「ゆうがたクインテット」テーマver.2. 2年目に登場した、背景は夕焼け色、曲のアレンジはガーシュウィン風の方を、私はver.2としています。ver.1は、1年目から放送されている、黒背景のこっち。
Akira Miyagawa Special アキラさんスペシャル

 ↑1曲目のコレです。ちなみに、ver.1は、アキラさん本人だけ、パペットと入れ替わる(この動画がそれ)、パペットのみの3バージョンありますw

 今年度の「アキラさんのピアノ」は、クリスマスメドレー以来です。これ、観たかったんですよ!パート3でアキラさんのピアノが来るのが少ないぞと思っているのです。ああ、「雨に唄えば」や「しゃぼん玉」、「あんたがたどこさ~鞠と殿様~アイーダ」(サッカー繋がり)、「鉄道メドレー」に「フォスターメドレー」も観たいですよ!「あんたがたどこさ~」と「フォスターメドレー」は結構レアな気がする。実際、レアですね。
 しかし、アキラさんの演奏が華麗です。魅入りました。と同時に、「今日これを持ってきたか!!」とテンションが上がりました(理由は後ほど

 コンサート前、スコアさんがコンサート曲を解説。ガーシュウィン「ラプソディー・イン・ブルー」。アキラさんのピアノが大活躍するよ、とのコメントに、動物さんたちも喝采。私も喝采!そしてコンサート。またまたアキラさんのピアノが華麗です。もうたまりません。アキラさんのピアノも迫力があって、音が弾けているのですが、シャープ君のトランペットもいい音色。そしてチーボーもこっそり大活躍。演奏後、お辞儀の後のアキラさんの驚いた表情。チーボー、恐るべし!

 さて、今日の「アキラさんのピアノ」~「ラプソディ・イン・ブルー」に狂喜した理由…今日2月18日は、アキラさん・宮川彬良さんのお誕生日!(1961年生まれなので、51歳)。お誕生日おめでとうございます!これは「クインテット」スタッフからのお祝いということで、よろしいでしょうか。そう解釈しちゃいますよ。見事に合わせて来ましたもの。


 更に、先日も書きましたが、今日は「宇宙戦艦ヤマト2199」のイベント、BSプレミアム「宮川彬良のショータイム」第8回(最終回!!)の放送日、と盛りだくさんでございます。「ショータイム」は、あちらこちらでグッと来る内容でした。ミュージカルも、物語に彬良さんご自身の想い(最終回であること等)を感じずにはいられない作品でした。そして、最後の最後に「風のオリヴァストロ」(新日本フィルとのコンサート「コンチェルタンテⅡ」のテーマ曲的存在の楽曲)の演奏。見事にノックアウト。今も放心状態です。詳しい感想は後日書きます。第7回もですが、再放送日がまだ決まっていない。再放送切望!
 「ヤマト2199」のほうはどうなったのかな?テレビの情報番組などで取り上げてくれると嬉しいんだけど…。

 以上、まさかあわせてくるとは!の、サプライズ回でした。
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by halca-kaukana057 | 2012-02-18 23:43 | Eテレ・NHK教育テレビ

考えの整頓

 昨日の記事で、雑誌「暮しの手帖」のことを少し書きましたが、その「暮しの手帖」で連載されている佐藤雅彦さんのエッセイが単行本になりました。いつも楽しみに読んでいます。


考えの整頓
佐藤雅彦/暮しの手帖社/2011

 佐藤さんといえば、NHK教育(Eテレ)「ピタゴラスイッチ」や「0655」「2355」を真っ先に思い浮かべます。「ピタゴラスイッチ」は、放送開始当時から観ていて、最初観た時は「なんだこりゃぁ!!?」と衝撃を受けました。こんな子ども向け番組、観たことない!何が衝撃だったって、世の中を様々な視点から観てみよう、観察してみようという姿勢。その姿勢に、ペンギンのピタとゴラ、頼れる百科おじさん、気の効くスーやちょっと不思議な存在のジョンといった可愛いキャラクターたちや、「アルゴリズムたいそう」「アルゴリズムこうしん」「10本アニメ」などの不思議でシュール、でも一緒にやってみたくなる楽しさ、「ああ、そうか!」といったひらめきや気づきが加えられている。「0655」「2355」も、たった5分の番組なのに、また様々な気づきやひらめきがあって楽しくなる。

 この本は、「ピタゴラ」などの映像作品とは雰囲気が違う。「暮しの手帖」の雰囲気(あの雰囲気が大好きなのです)に合うように、物静かに、ゆったりと、佐藤さんの身の回りのこと、日常の出来事と、それらについて考えたことを語っている。でも、中身は、「ピタゴラ」の佐藤さんだ、と思う。佐藤さんが出会った様々なもの…些細なことから大きなことまで、ちょっと違う角度から見つめ、考えている。

 あとがきで、「暮しの手帖」編集長の松浦弥太郎さんが、こう書いています。
「この文章には、ものごとの輪郭を辿っている面白さがあります。
突然ものごとの核心に行くのではなく、
その輪郭を歩きながら、
考えていることを文章にしているように感じます」
(281ページより)

 そして、佐藤さんご自身も、不明なものの周りを何度もぐるぐるしながら、その中心に何があるのか近づこうとした、その過程そのものが面白い、と書いています。

 このあとがきを読んで、「ああ、わかる!!」と感じました。私も先に結論を出すよりも、何かよくわからないことや、おぼろげなイメージがあると、その周りをぐるぐると回って、徐々に中心へ近づいてゆく。その近づくために考えている過程が面白いなと思っています。そして結論に達すると、山などの高いところに登って、広い周囲を見渡すような気持ちになる。そういえば、「ピタゴラ」でも、結論を先に言わない。ピタとゴラが、何か不思議なことに出くわして、何故だろう?と考える。そこで、百科おじさんが2人の考えを汲み取りながら、こうなんだよ、と教え、テレビのジョンが出てきて詳しく解説する。「ピタゴラスイッチ」を面白いと思っている理由は、これだったのか!

 この本を読んでいて思うのは、人間は何と興味深い思考をする生き物なのだろう、ということ。本来ならブツ切れのものを、連続しているとみなしたり、断片からひとつの物語を想像(創造)したり。もっと詳しく切り込むには脳科学や心理学に関係していくことなのだろうけど、思考するって、面白いな、と思います。

 印象に残っているのが、「この深さの付き合い」。愛用の、思い入れも深い万年筆から始まるエッセイなのだが、私も様々なものや人と”深さ”を持って接している・付き合っているのだなと思うと、愛おしく思う。また、「その時」では、大震災の日のことを、これまで私が観た・読んだメディアとは全く違う目線・考え方で語っている。佐藤さんだからこそ、感じた、考えたことだろうし、書けたことだろうと思う。この視点も、あっていい。

 今も「考えの整頓」の連載は続いています。単行本第2弾も是非出して欲しいな。

 「ピタゴラ」についてもかなり書いたので、「ピタゴラスイッチ」タグも付けておく。
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by halca-kaukana057 | 2012-02-17 23:23 | 本・読書

私の小さなたからもの

 石井好子さんの著書は初めて読みます。石井さんと言えば、「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」が代表作。「暮しの手帖」を読むようになり、「暮しの手帖」から生まれた本としていつも広告が載っているので、気になっています。が、タイトルに惹かれて、先にこちらを読みました。


私の小さなたからもの
石井好子/河出書房新社/2011

 パリでシャンソン歌手としてデビューし、その後世界中で公演活動を行ってきた石井さんが、日々の公演や暮らしの中で出会った「たからもの」について語ります。もの、食べ物、街、風景、季節、歌、お店…。各章はとても短いのですが、その短い文章の中に、お気に入りの気持ちが詰まっています。

 日々、暮らしてゆく中で、お気に入りのもの、好きなものが出来るのは嬉しい。石井さんの場合、まずアメリカに留学し、その後パリで暮らし、シャンソン歌手として日本中、世界中を巡る。行動範囲がとても広い。その中で、様々なお気に入り、たからものと出会う。この本に書かれている石井さんの”たからもの”は、私には馴染みがないものも多い。まず、海外に行ったこともないし、華やかなドレスやアクセサリーにも縁が無い。パリの人々の暮らしも、日本の生活習慣・文化とは異なる点も多く、わからない、と思うものもある(お風呂にあまり入らない、というのは特に!やっぱりお風呂でしょう、と思う私は日本人だなぁ…)。でも、石井さんの語る文章を読んでいると、それらの”たからもの”を慈しむ姿、様子が想像出来る。好きなもの、そのものは異なる。でも、何かを大事にする、愛する、慈しむ気持ちは、変わらないのだなぁと思う。

 この本を読んでいて、思い浮かべたのが、ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」の「My Favorite Things(私のお気に入り)」。ご存知、主人公マリアが、好きなもの、お気に入りのものを挙げ、それらを思い出せば辛いときでも元気が出る、という歌(「そうだ、京都行こう」のCM曲と言った方がピンと来るかも)。好きなもの、お気に入りのものは、楽しさや喜びをもたらしてくれる。今は手元にないものでも、思い出せばありありと蘇ってくる。石井さんのこの本に、この歌がぴったりだと思った。

 「誕生日の地球儀」の章は、「私も同感!」と思った。地球儀もそうだし、地図も夢を見させてくれる。そして、「”何時か”では遅すぎる」の章にドキリとした。ちょっと引用します。
ひまがないというのは、ひまを作らないだけの事ではないか。
(中略)
 生きているという事は、何と有難く、すてきな事だろうと思うためには、自分から求めなくてはいけないと思った。
(233ページより)

 自分から行動して、生きることの素晴らしさを味わうという姿勢。生きているだけで素晴らしい、と思うけれども、更に素晴らしくするのは自分なんだ、と。受け身の姿勢でいることの多い私にとって、衝撃的な文章だった。衝撃的だけど、ショックではない。うんうん、と心から頷く。


 私自身、このブログを、好きなもの、興味を持ったことについて、思ったままに書く場だと思ってきたが、最近それを忘れているな、とこの本を読んで感じています。好きなものについて、じっくりと語る。文章(絵も付けられたら尚良い)にして、辛い時、自分を見失いそうな時に開くようにしたらいいかも、と辛い気持ちの中で考えました。

 装丁もきれいで、凝っています。この本そのものが”たからもの”だと感じます。今度は「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」も読んでみようかな。
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by halca-kaukana057 | 2012-02-16 21:44 | 本・読書


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