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”心地よい”を求めて 「フィンランドのくらしとデザイン展」本編

 本編まで、前置きが長かった…。青森県立美術館特別展「フィンランドのくらしとデザイン ムーミンが住む森の生活展」の展示内容について書きます。以前の記事で、4月7日の初日のトークセッション、展示そのものは4月中旬と先日観てきました。書いていることは、2回の観覧が混ぜてあります。

青森県立美術館:フィンランドのくらしとデザイン ムーミンが住む森の生活展

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 後ろにフィンランド国旗でも掲げてあるかと思ったけど、無かったよ。

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 上が4月、下が先日の写真。4月は中旬でも、まだ雪があった青森。今は風が清々しく、緑が麗しい。

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 この白い建物は、いつ観ても大好きです!この建築そのものが展示、芸術ですよ。入り口のところの屋根の曲線が好きです。

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 4月に行った時は無かったもの。駐日フィンランド大使のヤリ・グスタフソンさんも以前いらっしゃった。その時、青森県知事にプレゼントしたものがエントランスに展示されていました。サイン入りの図録。
 ちなみに、駐日フィンランド大使館といえば、公式twitterが話題になってますね。「全て把握しております。」私も愛読してます。

 展示を観る時、音声ガイドを借りることもできます。借りて聞いて見ました。ナレーションは、アニメ「楽しいムーミン一家」のムーミン役・高山みなみさん。所々で、「ムーミン」原作の一説を朗読する部分もあり、ムーミンと一緒に展示を観ているかのよう。ちなみに、私にとってのアニメムーミンはこの「楽しい~」。現在BSプレミアムで放送中。しっかり録画してます。
 さて、展示ですが、まず現在世界中で愛されているフィンランドのデザイン・プロダクトができる発端となった、19世紀末~20世紀初頭のフィンランドのナショナル・ロマンティズムについて。アクセリ・ガレン=カレラを中心に、この時代のフィンランドの画家達が描いた”スオミの風景”の絵が展示されています。日本では滅多に見られない作品ばかり。ガレン=カレラと、エーロ・ヤルネフェルト(ジャン・シベリウスの妻・アイノのお兄さん)ぐらいしか知らなかったのだが、こんなに沢山。描かれているのは、雪景色や湖、森。まさに”スオミ”の風景。青森でも、私の住む地域でも、観られる・似ている風景に親近感を持ちました。

 次が、フィンランドのナショナル・ロマンティズム、そして”スオミ”の文化・精神の源流ともいえる民族叙事詩「カレワラ」について。ガレン=カレラが「カレワラ」の挿絵を描いていて、その原画に魅入った。雄大な「カレワラ」の世界を、独特のタッチで描いている。そして、ヴァイナモイネンとアイノの絵…勿論フィンランドからこの展覧会のために持ってきた作品…これを日本で観られることに感動。この「カレワラ」は、ガレン=カレラだけでなく、フィンランドの多くの芸術家に影響を与えた。代表的なのが、シベリウスの作曲作品。「トゥオネラの白鳥」をはじめとする「レンミンカイネン組曲」、「クレルヴォ交響曲」、交響詩「ポホヨラの娘」「ルオンノタール」などなど。交響詩「タピオラ」も、「カレワラ」に関連する作品かな(「カレワラ」に出てくる森の神・タピオのいる森を表現した作品)。このシベリウス他、ヘルシンキ郊外・トゥースラ湖のほとりに住んでいた芸術家たちと、彼らの家の紹介も。シベリウスの家・アイノラのところでは、食い入るように観てましたwここで、音声ガイドで、「フィンランディア」等シベリウスの作品が流れればよかったのになぁ。

 エリエル・サーリネンの建築にも興味を持ちました。ヘルシンキ中央駅など、実際に行ってじっくり観てみたいなぁ。

 このナショナル・ロマンティズムを前提に、フィンランドのプロダクトデザインは花開いていきました。カイ・フランクのイッタラの食器。古いものから新しいものまで展示が凄い。次はアルヴァ・アアルトの椅子の数々。このアアルトの椅子の展示では、何と展示に触ってよし、座ってよし、写真撮影もOK!なんと!
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 黒い椅子が、有名なパイミオ・サナトリウムで生まれた”パイミオ・チェア”。
 こんな感じで、自由に座れます。これまで、アアルトスツールに少しだけ座ったことが合ったが、こんなにアアルトの椅子を目の前にしたのは初めて。そして実際に座れるなんて。全部座ってきました。白樺のやわらかい曲線の手触りが心地いい。そして座り心地も、しっかりしていてゆったりと座れる。座り比べもできます。
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 スツールの裏には、アルテック社のロゴが。
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 一番気に入ったのが、このアームチェア。座り心地抜群。落ち着きます。家に欲しい…。
 アアルトの作品は椅子だけでなく、白樺で作ったパネルも。これはスツールに使う部品のあまりで作ったのかな?なんてものもありました(実際どうなのかは不明)。

 そのそばに、トーヴェ・ヤンソンの「ムーミン」の挿絵原画が。また、初期のムーミンも。トークセッションで、ヤンソンは「ムーミン」の作者、ではなく、画家であると紹介されていたのですが、そのヤンソンの油絵も。若い頃の自画像と、抽象画。ヤンソンはこんな絵を描いていたんだ、こんなイメージを頭の中で描いていたんだ…。色使いがカラフルでした。

 次はマリメッコ。青森県立美術館は、内装も白を基調としているのですが、その白い展示室にマリメッコのテキスタイル、衣服の数々がずらりと展示されている。映える!マリメッコの彩り、鮮やかさがより強調されていました。でも、派手過ぎず、くどすぎない。耳の部分にある「MARIMEKKO SUOMI/FINLAND」の文字もしっかりと確認してきました。本当に華やかだ。着ている人を幸せにする。

 イッタラ・アラビアの食器にしろ、アアルトの椅子にしろ、マリメッコの服や小物にしろ…使う人を幸せにするデザインだなと感じました。使っていて心地いい。楽しくなる。観ていて心が和やかになる。しかも丈夫、しっかりしている。長く使える。世界中で愛される理由ですね。

 そして、現在、フィンランドではデザインや暮らしはどう変わってきているのか…最後に少し展示がありました。森・自然とともに生きるため、エコ住宅をデザインするアアルト大学。公共鉄道、フィンランド郵政・イテラ社の取り組み。若いデザイナーの育成。アルテック社の椅子を、長く使うための工夫…。興味深い内容でした。フィンランドの切手の数々の展示には魅入りました。シベリウス切手が特に。直筆のスコアがデザインされた切手もあったのですが、何の曲だったんだろう?書いてなかった。
 さらに、同じ北国として、青森での取り組みも。風力発電の風車がありますが、地吹雪に見舞われる青森。その環境に合わせた風車の展示も。うちわで扇いで、実際に発電させることもできます。普通の風車だと雪がついたり、折れたりしそう。北国の暮らしには、工夫が必要。

 自然とともに生き、暮らし、厳しい環境に身を置くフィンランドの人々。彼らが生み出したデザイン、暮らしが見せてくれる、心地よく生きるということ。自分の身の回り、暮らしを振り返り、見直したいと感じました。イッタラやマリメッコをただ単に「素敵」と表現していないところがよかった。それらを使えば「素敵」「心地よい」というわけではない。実際、使ってみると「素敵だな」「長く使いたいな」と思うのですが、その想いが先にあって、イッタラもマリメッコも生まれた…という点がよかった。更に、その背景には、ガレン=カレラやサーリネン、シベリウスら芸術家たちによる、フィンランドそのものを見つめ、絵画や建築、音楽で表現した、ということも。いい展示でした。

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 というわけで、図録を買いました。結構ボリュームがあります。ガレン=カレラなどの絵のポストカードもいっぱい買っちゃいました。
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 初日、あのサルミアッキ入りのチョコレートがあり、その時は買えなかったので今度買う!と思っていたら、無くなっていた…。がっかり。フィンランドのお菓子メーカー・Fazer社のチョコレートを購入。美味しいです。日本のチョコレートより、若干甘い。けれども、そんなに差はないかも。

【過去関連記事】
自然と暮らしが生んだもの 「フィンランドのくらしとデザイン展」トークセッション
自然も空気も味もスオミ気分 フィンランドのくらしとデザイン展・序章
この土地で生きてゆくという意志の”design” 「フィンランドのくらしとデザイン展」を観て


 常設展も観てきました。常設展と言っても、シーズンによって展示内容は変わります。棟方志功の板画(志功は「版画」ではなく「板画」と表記していました)の力強さ。ガレン=カレラのカレワラの挿絵に通じる点があるかも。
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by halca-kaukana057 | 2012-05-31 23:08 | フィンランド・Suomi/北欧

この土地で生きてゆくという意志の”design” 「フィンランドのくらしとデザイン展」を観て

 青森県立美術館特別展「フィンランドのくらしとデザイン ムーミンが住む森の生活展」(以下「フィンランド展」)の記事続きです。本編行きます。と言っても、展覧会の内容が充実していて、内容と私が感じたことを一緒の記事にすると、大変な量になる…。ということで、先に、展示を観て思ったこと、考えたことを書こうと思います。展示内容についてはまた別記事で。

青森県立美術館:フィンランドのくらしとデザイン ムーミンが住む森の生活展

 これまで、私はフィンランドの自然や芸術文化、暮らし・ライフスタイルやデザインプロダクトなどに惹かれてきた。その理由は…国は違えど私も北国生まれの北国育ちで、暮らしや自然、それらに対する考え方が共通するところがある。フィンランドの、四季や自然に対する考え方に触れて、自分の身の回りの環境や生活を見直すきっかけになった。素材の質感を大事にし、シンプルで機能的なデザインが飽きず、素敵。その一方で、マリメッコのような大胆な色使い・柄もあるが、寒くて暗い北国の生活を彩る、という意味を知ってからはその発想が素敵だと思った…などなど。今回、「フィンランド展」を観て思ったのは、マリメッコやイッタラ、アルテック、「ムーミン」の物語の背景にあるのは、フィンランドの人々の「この土地で生き、快適に暮らす」という観望と決意を表現したものなのではないか…と。

 展示の一番最初で、19世紀末から20世紀初頭のフィンランドの画家たち…アクセリ・ガレン=カレラやペッカ・ハロネン、ヴィクトル・ヴェステルホルムらが描いた風景画が展示されている。森や湖、雪景色。それらは”スオミ(Suomi)の風景”。ロシアの支配下の中で、ナショナル・ロマンティズム(民族的ロマン主義)が活発になり始め、ロシアからの独立をフィンランドの人々は目指していた。この頃よく言われた「ロシアでもない、スウェーデンでもない」という言葉がある。ロシアでもなく、その前にフィンランドを支配していたスウェーデンでもない、スオミ/フィンランドとは。民族叙事詩「カレワラ」も注目されていたが、フィンランドの画家達が描いた”スオミの風景”をこんなに一度に観たのは初めて。初めて聞く名前の画家も。でも、その風景は、たとえ暗く寒い冬の雪景色でも、”スオミ”を描こうという想いが感じられた。雪もただの白だけじゃない。陰影、光の当たり方で白だけでは表現できない。その雪の表現に魅入った。そして、ガレン=カレラやペッカ・ハロネン、作曲家ジャン・シベリウスはヘルシンキ郊外のトゥースラ湖のほとりに住んでいた。スオミの森と湖にいつも触れられる場所に。その自然は、時に厳しいこともあるけれども、恵みもある。フィンランドの人々は、自然とともに生き、暮らしている。厳しい自然を克服しようとか、対抗しようとか考えず、身を置いている。まずここで、フィンランドの人々と自然の関係を再確認。

 そして、それを前提に、カイ・フランクによるアラビア・イッタラの食器、アルヴァ・アアルトのアルテックの椅子やランプ、マリメッコのテキスタイルと衣服が展示されている。冬が長く、しかも日照時間がとても短いので家の中で暮らすことが多いフィンランドの人々。その自然・環境の中で、心地よく暮らすために、これらのデザインプロダクトが生まれた。機能的で、シンプルで、だけど色彩は豊か。アルヴァ・アアルトの椅子は、白樺の木から作られているが、そのしっかりしているけどやわらかい質感(次の記事で書きますが、アアルトの椅子に座れる展示もあります)。この土地での日々の暮らしを、日常を心地よく、彩りのあるものにしたい。私自身、これまでイッタラのグラスやマリメッコの製品を手にして、身近にあることが、使うのがワクワクすると感じていたのですが、今回、ワクワクするだけではなく、強い決意と意志を感じました。この土地で、快適に暮らそう、という。


 展覧会から話がずれるが、NHK教育「きょうの料理 ビギナーズ」のテキスト5月号に、フィンランドの家庭料理についてのエッセイがあった。

NHK きょうの料理ビギナーズ 2012年 05月号 [雑誌]

NHK出版


 フィンランドのイメージは「お洒落」だと、作家・西加奈子さんはこのエッセイに書いている。ところが、フィンランドには「お洒落」という言葉は無いのだそうだ。「フォルムがいいとか、着心地がいいとかはありますけど、お洒落って言葉はないんです」と…。私も初めて知った。西さんから見れば「お洒落」だと思うことも、フィンランドの人々にとっては、「心地いい」ことをしているだけ…なのだそう。着飾るつもりも、見せびらかすつもりも無い、「心地よさ」を貫くこと。それが、日本人には「お洒落」に見える。このエッセイから、フィンランドの人々が大事にしていることが何なのか、ちょっとつかめたと思っていたのだが、展覧会を観て、なるほどそうか!ともう少しつかめたと感じています(実際にフィンランドに行って見なきゃわからないと思うけど)。


 この展覧会で、フィンランドと、フィンランドの暮らしやデザインについての観方が変わりました。展示されているものが、何故こんなデザインになったのか。デザイナーたちは何を考えていたのか。これから、フィンランドのデザインプロダクトを手にとった時、私はフィンランドという土地の自然と、そこに生きる人々の想い、大切にしていることを想うだろう。実際、思っています。

【フィンランド展過去記事】
自然と暮らしが生んだもの 「フィンランドのくらしとデザイン展」トークセッション
自然も空気も味もスオミ気分 フィンランドのくらしとデザイン展・序章

【過去関連記事】
北欧デザインの背景にあるもの
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by halca-kaukana057 | 2012-05-29 23:53 | フィンランド・Suomi/北欧

自然も空気も味もスオミ気分 フィンランドのくらしとデザイン展・序章

 青森県立美術館で開催中(今週末、6月3日最終日!)の「フィンランドのくらしとデザイン ~ムーミンが住む森の生活展」(以下「フィンランド展」と略します)にようやく行ってきました。4月7日の開催初日のトークセッションの時は雪が降っていました。その後、4月中旬にも一度行っていたのですが、その後諸々あり忙しく…展覧会のことを反芻する暇も無く今に至ります。その時図録を買っていなかったので、買いに行きたいし、もう一度観たい。常設展も観たい。ということで、もう一度行って来ました。今回、記事にするのはその2回の観覧記です。

 その前に、序章と題して、青森が「フィンランド展」にぴったりな環境だった点について書こうかと。

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 今が見頃のライラック(リラ)と、ナナカマドの白い花。可憐なライラック、白くてふわふわのナナカマドの花。北国の初夏を象徴する樹の花です。
 以前も書きましたが、ナナカマドはフィンランド語で「Pihlaja(ピヒラヤ)」。シベリウスのピアノ曲「5つの小品(樹の組曲)」op.75の第1曲「ピヒラヤの花咲く時」、このイメージにピッタリ。曲も、花そのものだけでなく、五月のそよ風に揺れるナナカマドの樹、青空をゆったりと流れる雲、穏やかな陽の光とその影。そんな情景が、目の前にありました。

 青森市・弘前市では、この「フィンランド展」に合わせて、沢山の飲食店や雑貨店がフィンランド料理やフィンランド・北欧のデザインプロダクトや雑貨を取り扱う「あおもり北欧フェア」を開催中。なんと素晴らしい!そのお店も回ってきました。
青森県立美術館:「あおもり北欧フェア」始めます
 まずこちら。
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 「ホテル青森」のレストランによる「AOMORIキーッセリ」。「キーッセリ(Kiisseli)」とは、ベリーや果物の実とジュースで作った、とろっとしたデザート。離乳食のような感じで、小さい子どもも食べられる。私も初めて知りました。そのキーッセリを、青森を代表するリンゴのブラマンジェにかけたのがこのデザート。青森市はベリーの一種であるカシス(黒すぐり、ブラックカラント)の生産量も日本一。フィンランドと気候が似ているからかな。青森産カシスを使っています。とても優しい甘さの味で、美味しかったです。

 キーッセリを作るのは難しいのかな、と思ったらそんなことはない、簡単らしい。レシピがいくつか合ったのでリンクを貼っておきます。
scope:Hannan Pikku Juttuja ハンナの小さなお話 vol.12 お母さん、キーッセリ作っていい?
makon makoisia herkkuja:キーッセリ色いろ
キーッセリの作り方
moi-moi:kiisseli キーッセリ
All About:りんごを使ったフィンランドの離乳食レシピ

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 洋菓子店「ジークフリート」の「北の森タルト」。フィンランドではリンゴのタルトもよく食べるそう。リンゴ…やっぱり青森か!w フィンランド料理でよく使うシナモンやカルダモンで味・風味をつけました。これも美味しかった。

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 パン屋さん「eat fun!」のシナモンロールと、サーモンキッシュ。シナモンロールは、言うまでも無く、フィンランドを代表する菓子パン。映画「かもめ食堂」を思い出します。ふわっとして、シナモンも効いていて美味しかった。リンゴもはいってました。またしても…w
 フィンランドでは、サケもよく食べます。そういえば、先日のNHK「スタジオパークからこんにちは」で、ピアニスト・舘野泉さんが、「フィンランドではどこへ行ってもサーモンが出てくる。一生分食べたかも…」なんてことを仰っていた。サーモンに、フィンランドの主食であるジャガイモ、ほうれん草が入っています。これは私のイチオシ。やさしい味で、本当に美味しかった。
 ちなみに、「あおもり北欧フェア」のパンフレット・あおもり北欧マップによると、青森市はサケの消費量日本一なんだとか。どこまで共通点があるんだ…。そんな共通点をうまくいかして、街ごと展覧会を楽しめる企画。最高ですね。

 5月の清々しい空気と、美味しいものも目いっぱい楽しんで、展覧会本編、行ってみましょう!

 (次回に続く)

・トークセッションの記事:自然と暮らしが生んだもの 「フィンランドのくらしとデザイン展」トークセッション
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by halca-kaukana057 | 2012-05-28 23:43 | 旅・お出かけ

帰ってきた「ゆうがたクインテット」 今週の「クインテット・プチ」

 いつもなら土曜に書く「クインテット」記事。しかし、今週は特別です。BSプレミアムで、28日月曜~6月1日金曜までの平日5日間、「クインテット・プチ」の放送があります(18:40~45)。BSだけど、「プチ」だけど、「ゆうがたクインテット」(平日夕方に放送される「クインテット」)が帰ってきました!!

 ということで、土曜の放送とは別に毎日の記録を。ちなみに、これは今週だけ。来週の放送はありません。残念。

【28日:月曜】
 コンサート前…と言っても、「プチ」ではコンサート前とは限らない。寸劇コーナーとでもしましょうか。オープニング寸劇はアリアさんのカレー。お鍋を持ってきて、メンバーを呼んでいるアリアさん。美味しい料理ができたのに、呼んでも誰も来ない!!怒ってお鍋を置いて行ってしまうアリアさん。その後、においに惹かれてやってきた男性陣。カレーだ!カレーだ!と喜ぶ4人(スコアさん&アキラさんも)。この寸劇、大好きなもののひとつです、男性陣…何と言うか、かわいいw
 雑唱団「美しき青きドナウ」。指揮をしているアキラさんの再現率が高い…と思いながら観ています。髪を後ろにバサッ!とするところが特に。あの髪型が映えるんですよ。フラットさんのオチもいいなぁ。
 コンサートはベートーヴェン「ベートーヴェンのメヌエット」。CDにもDVDにも収録されていないレア曲です。現在の土曜再放送でもなかなか放送されないので、「待ってました!」と叫んでましたw
 穏やかなメロディー。ヴァイオリンも、チェロも、クラリネットもピアノもゆったり…。トランペット・パーカッションが出てこない。シャープ君はトライアングルを構えて、最後に1回だけ…。ずっと待っているシャープ君のけなげさ。楽譜をちゃんと見て、出番を確認している。打楽器は、その一音のタイミングひとつで曲を大きく変えてしまう。そんな打楽器奏者そのもののシャープ君でした。
 これまで、この「ベートーヴェンのメヌエット」について詳しく知らなかったので、調べてみた。元々はオーケストラ曲として作曲された「6つのメヌエット」WoO.10の第2曲(ト長調)。しかし、現在ではピアノ版しか残っていないらしい。
 これがピアノ版での原曲。ヴァイオリンとピアノのデュオの編曲も多いですね。
ベートーヴェン/ト調のメヌエット



【29日:火曜】
 2日目。「プチ」とは言え、毎日「クインテット」が観られることが、幸せだ…としみじみ。でも、本放送が終わる(2011年3月末)までは、これが”普通”だった…。

 最初は歌のコーナー。映画「メリー・ポピンズ」から「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」。初放送の時は、この曲のことも知らず、一体何なんだこの長い、早口言葉のような歌は…と思ったものです。その後、「メリー・ポピンズ」の劇中曲だということを知り、いろいろ観てみたり聴いてみたり。「クインテット」で、聴く楽曲の幅が随分広がったなぁと実感します。特に、古い名作映画の劇中曲やミュージカル音楽。これらのジャンルには疎く、今もまだまだよく知らない作品・楽曲が沢山。あと、昔はよく歌われていたけど、時代の流れに埋もれてしまった童謡唱歌。恥ずかしながら初めて聴いた、存在すら知らなかったという楽曲も多い。それでも、「クインテット」をきっかけに原曲や他の編曲でも聴いてみて、いつの間にか大好きになっていたものも多い。そんな音楽との出会いを作ってくれた「クインテット」。選曲、曲の取り上げ方が巧いなぁ、いいなぁと思う。
 ちなみに、大阪フィルとのポップスコンサートシリーズ”大フィルPOPS”のCDに、「メリー・ポピンズ」メドレーが入ってます。「スーパーカリフラ…」も入ってますし、「クインテット」で歌われた「お砂糖ひとさじで」も。オーケストラ編曲、いいなぁ。これを生で聴いたらめちゃくちゃ楽しそうだなぁ。

大阪フィルPOPS(1)アメリカ

宮川彬良&大阪フィルハーモニー・オーケストラ / コロムビアミュージックエンタテインメント



 コンサートは、バッハ「メヌエット(ラヴァーズコンチェルト)」。この「メヌエット」ト長調BWV Anh.II/114、以前も書いたけど、現在はJ.S.バッハの作品ではなく、クリスティアン・ペツォールトの作品だと判明しています。でも、「伝バッハ」などと表記されることも多いです。
 昨日はベートーヴェン、今日はバッハ(ここでは番組の通りに書いておきます)とメヌエット2日連続。昨日のベートーヴェンもト長調。でも、雰囲気が違うのは、「ラヴァーズコンチェルト」として4拍子に編曲されたからか。こちらのほうが溌剌とした感じに聞こえます。こんな聴き比べもいいな。
(昨日の「ベートーヴェンのメヌエット」について、そういえば詳しいことを知らない…と思ったので、昨日の分に追記しておきました。)


【30日:水曜】
 3日目。これが今週だけなんて寂しい、来週も再来週も続けばいいのに!と思う今日この頃。

 最初はコンサート前の寸劇。チーボーがグラスに水を入れて、ドレミファソ…と音階を奏でている。しかし、最後のオクターブ上のドが…ずれてる。陰から見守っていたスコア・アリア・シャープ・フラットの4人もがっくり。
 この成功バージョンもありますね。身近なもので音階・音楽は作れる。そしてそれを楽しむ。「クインテット」らしいなぁ。
 次はアニメで「ただいま考え中」。何度観てもシュールなアニメです…。シュールだけど、どこかかわいい。歌詞を変えてCMソングにもなりましたが、同じように歌詞を変えて、日常のあらゆる場面で口ずさんでしまう「クインテット」ファンです。
 コンサートはベートーヴェン「交響曲第5番 運命」。「ジャジャジャジャーン!」の第1楽章です。月曜もベートーヴェンだった。ベートーヴェン大先生多いよ!ご存知のこの曲。小編成アンサンブルでの編曲・演奏は、あまり見かけない。オーケストラの音の厚み、迫力、重厚さ…、小編成で大丈夫なのかと初登場の時はちょっと心配でしたが、アンサンブルにはアンサンブルのよさがある。重厚さも負けてはいない。チェロ(と裏で鳴ってるコントラバス)が聴きどころ。原曲にはないピアノが、どんな働きをしているかも。この曲は、CDにもDVDにも収録されないレア曲に…なりそうでしたが、ベストアルバムに収録されました。収録が決まった時、CDで聴いた時は嬉しかったなぁ。
 しかし、この「運命」第1楽章を聴いていると、あの「シンフォニック・マンボNo,5」か、スコアさんのベートーヴェン伝記シリーズの「ドイツじーん!ド・イ・ツじーん!」。更には「どれみふぁワンダーランド」パイロット版の「音楽の深読み・運命編」の「下がるぞー!」のどれかが出てきてしまいます…。参ったな…w


【31日:木曜】
 折り返し地点を過ぎました。「クインテット」はいつ観てもいいけど、観るならやっぱり夕方だねと思う。

 まずは歌。「うそ」のドラマ版の歌の部分だけ。「うそ」は可愛いうさぎのアニメ版もありますが、物憂げなアリアさんと夜の道をひとり自転車で行くシャープ君の姿が印象的なドラマ版の映像も味わい深いです。
 この歌、アリアさんとシャープ君がプライドを守りたい、相手に勝ちたいと強がって嘘をつき、その後に歌われた歌。歌詞の1番(アリアさん)
嘘ついて泣いた 鏡を見たら涙が落ちた
鏡の中の自分にキッス

 ここと、2番(シャープ君)の
嘘ついてできた 心の奥にしらけたなにか
鏡の中の自分にゴメン

 この部分での、嘘をついた自分自身の心を見つめる様、後悔、嘘をつくことは何よりも自分を偽り欺くこと…。内省的でかすかなざわめきを細やかに描きつつ、あたたかい歌詞と曲がやり直せる希望、ひとりぼっちのようでひとりではない、誰かが見守っていくれているような、そんな歌になっている。子どもにも、大人にも親しみやすい歌で。オリジナル曲の中でも特に好きな歌のひとつ。

 コンサート前(今日はコンサート前だ)、アリアさんが朗読する「楽器の話」の本を読んでいるスコアさん。本を読んで、歌を詠む。…かなりストレートで、そのまんまな歌です。でも、まさに「クインテット」。
 コンサートは、スメタナ「連作交響詩『わが祖国』より『モルダウ』」。「うそ」に続き、しっとりとした曲が来ましたね。ゆったりとした大河を思わせる、とりわけ大好きなコンサート曲。最後のアキラさんのお辞儀も(いつも言ってるな、これ)。
 さて、明日の金曜が最後。寂しいなぁ。


【6月1日:金曜】
 金曜日、最終日です。もう終わっちゃうのか。早かったなぁ。今日は仕事でぐったり…疲れすぎてご飯を食べる気力もない時に、ちょうど放送が。観て、元気出ましたよ。ええ、平日の本放送があった頃のように。

 (コンサート前の)寸劇、いびきをかいて寝ているフラットさん。一方、シャープ君は、紙飛行機を折って飛ばそうとしている。この続きはおわかりですね、予想つきますね?シャープ君の飛ばした紙飛行機は、見事にフラットさんに命中。「痛ぁぁぁぁぁあああいぃぃぃ!」いつものシャープ君とフラットさんでしたw
 次は雑唱団「やぎさんゆうびん」。結構長いバージョンです。徐々に4人の歌声が壊れてゆくのが楽しいwシンプルな歌だけれども、歌いだすとキリが無い。そのキリのなさを、全力で、ヘトヘトになるまで歌い続ける4人。こういうのが大好きですwピアノ伴奏をしているアキラさんも、実際は大変なんだろうなぁ。
 コンサートは「チョップスティックス」。アキラさんのチーボーのピアノ連弾が微笑ましい。本当に微笑ましい。チーボーを見守るアキラさんの表情が、この上なく微笑ましい。一方、チーボーはマイペース?に平常心で演奏している。おそろしい子…!(某漫画の台詞風に) チーボーは大物ですな…。



 さて、5日間、BSだけど、プチだけど、「クインテット」の平日・夕方放送復活に心躍りました。内容を見ると、初期回というわけでもなく、現在の土曜の再放送で放送されていない楽曲ばかり、というわけでもない。「お願い!編集長」への要望の実現を、引き続き願い、待ちます。編集長さん、NHKさん、お願いします!

 明日は土曜日なので、通常通りの10分版の放送です。夏テーマになるよ。
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by halca-kaukana057 | 2012-05-28 21:00 | Eテレ・NHK教育テレビ

生きているからこそ、すれ違って、かよい合って 今週の「クインテット」+次週予告!

 5月最後の「クインテット」。春テーマも見納め、聴き納めです。

 ドラマパートは「友だち」(永六輔:作詞、いずみたく:作曲)。原曲は坂本九さんが歌っていました。「涙くんさよなら」のB面にもなったそう。
 冒頭、アキラさんが演奏しているのは「花はどこへ行った」。階下では、シャープ君とアリアさんが、無残に折られた花の鉢植えを見つける。そこへやってきたフラットさん。手には包帯がぐるぐる巻き。話を聞くと、花の世話をしていたら、とげが刺さったやらはさみで怪我をしたやら…。お気の毒なフラットさん。スコアさんも心配そう。しかし、それで頭に来たフラットさんは、花を切ってしまった、と…。それを咎めるアリア・シャープ。花も生きている、花も友達だと歌ったのが、この「友だち」。
 何とも哀愁漂う曲です。歌詞はそれほど暗くは無い、むしろ友情を優しく称える歌なのに、短調。そこに、”ただの仲良し”だけじゃない”友情”を感じます(ここから私の深読み始めますよ…)。フラットさんは、お花を大事にしていて、世話をしていた。でも、花も生きている。とげもあるし、世話がうまくいかない時もある(不幸体質のフラットさんなら尚更…)。お互い生きているからこそ、すれ違うこともあるし、心が通い合うこともある。歌の最後で、シャープ君とアリアさんがフラットさんの手を握るのですが、手を怪我しているフラットさんにとっては、握手は痛い。2人の友情は嬉しいけど、痛い…。現実の友達関係でも、あることだなぁと感じていました(以上あくまで深読み!)。

 パート3は「おわびのスキャット」アニメ版。フラットさんがお花を切ってしまったおわびということですか?…この歌じゃお詫びにならないよフラットさん!w爆笑してしまったw

 コンサート前、探し物をしているシャープ君とスコアさん。スコアさんの探し物は、メガネ。でも、メガネ、かけてますよスコアさん。シャープ君が探しているものは…何だっけ?忘れちゃった…。笑う2人。この2人に思わず共感してしまった人、挙手!(私も…w

 コンサートはシューベルト「楽興の時より」。第3番です。フラットさんも復活して、いつものようにあたたかく優しいクラリネットの演奏を披露。スコアさんのチェロ低音も映えると思う編曲。

なぜアンサンブル・ベガがこんなに心に効くのか聴けば解る!というCD

宮川彬良&アンサンブル・ベガ / キングレコード


 以前も紹介したけど、アンサンブル・ベガ版も聴いてみてね。クインテット版とはちょっと違うよ。

 ちなみに、今日の「ハピリーくらしっく」のテーマは、シンコペーション。ということでシンコペーションの名曲「シンコペーテッド・クロック」も。「クインテット」版ではなく、原曲・オーケストラでの演奏。これを聴きつつ、「今日のクインテットコンサートも、シンコペーテッド…だったらどうしよう…」なんて思ってしまいました。予想外れですね。

 ということで、この春は「さくらさくら」無しでした…orz 来年3月に、聴けるかなぁ(または、来年度に。来年度も放送、続けてくださいね、NHKさん…!!)。


*****

 さて、今日のタイトルで「次週予告」と書きました。次週予告。テーマ曲が夏テーマになります。はい、そうなのですが…何と、平日夕方に「クインテット」が帰ってきます!!
 …と言っても、BSプレミアムで、「クインテット・プチ」なのですが。
NHK番組表:クインテット・プチ(BSプレミアム、2012年5月28日(月) 午後6:40~午後6:45(5分) )
 28日の番組表です。6月1日金曜まで毎日、放送があります!

 もう嬉しくて嬉しくてたまらないです。BSだけど、プチだけど、平日に毎日「クインテット」が観られる。しかも夕方の放送。18時台ならまだ夕方だ。「ゆうがたクインテット」の復活だ!何が来るだろう。今からワクワクが止まりません!
 この放送は、来週だけのものなのだろうか。それとも、しばらく続くのだろうか。再来週の番組表がまだ発表されていないので不明ですが、わかりしだいまた書きます。続いて欲しいなぁ!

 で、これは、NHK教育(Eテレ)で再放送して欲しい番組をリクエスト、投票してお願いする「お願い!編集長」とは別件のようです。教育テレビでの放送ではないし、「お願い!編集長」のサイトにも何も書かれていない。「クインテット」の要望3件は、未だ検討中。とりあえず、BSで、ということでしょうか。しかし、BSが無いお宅もありますし、やはり「クインテット」は教育テレビの枠で放送して欲しい。「お願い!編集長」での要望も、教育テレビで放送されることを前提にしてあると思うので。私はそう思います。
 以上、教育テレビでの、「お願い!編集長」の実現結果としての枠も、お願いします!

 現在も投票・コメント投稿はできます。投票数がいつの間にか増えていて、また嬉しくなりました。今日も貼っておきます。
NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」 「クインテット」と「ハッチポッチステーション」のコラボがあった「ニューイヤイヤコンサート」の再放送をお願いします!…
 2009年新年に放送された、新年特番「ニューイヤイヤコンサート」。

NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」 すでに出ていますが、『ゆうがたクインテット』の全回再放送希望です!!!
 全回再放送希望!!本放送8年間に放送されたものを全部!!

NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」 「クインテット」の初期の再放送をお願いします。現在再放送されていますが、ほとんどが後期のもので、放送初期の頃にだけ放送されたものをまた見たいです。…
 初期回の再放送希望。

 さぁ、来週は楽しくなるぞ…。本放送が終了して、平日の夕方がつまらなくなってしまった。1年半経ち、形態は異なるけど、また「クインテット」で楽しい平日が帰ってくる。

 BSだけど、プチだけど、これが来年度以降も再放送続行、再放送無しの完全週1になってしまった枠を増やすきっかけとなりますように。これはNHKに直接メール・お手紙ですね。
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by halca-kaukana057 | 2012-05-26 22:20 | Eテレ・NHK教育テレビ

色とりどりのうた ありがとう、フィッシャー=ディースカウ

 5月18日、ドイツのバリトン歌手・ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの訃報が飛び込んできました。86歳だったそうです。またしてもクラシック界の巨匠が、逝ってしまった…。

読売新聞:おくやみ ディートリッヒ・フィッシャーディースカウさん
毎日新聞:訃報:ディースカウさん86歳=世界的なバリトン歌手

HMV:ニュース:フィッシャー=ディースカウさん死去
 詳しいプロフィールと、CDリスト。
毎日新聞:バリトン歌手・ディースカウさんを悼む:詩と音楽の緊張関係を突き詰める
 シューベルト「冬の旅」を中心にした、哀悼コラム。


 今週月曜のNHK-FM「クラシックカフェ」の後半、そして今日は追悼特番をちょうど聴けたので聴いていました。ディースカウの作品といえば、シューベルトやシューマンの歌曲。しかし、それだけではなかった。ブラームス「ドイツ・レクイエム」でデビューし、マーラーの歌曲やJ.S.バッハの宗教曲、さらにモーツァルトやヴェルディ、ワーグナーなどの歌劇・オペラもレパートリーだった。そんな普段は聴いていなかったディースカウの歌をたっぷり聴けて嬉しかったのですが、追悼特集であり…寂しいものです。

 聴いていて思うのが、ディースカウの歌声はなんて色彩豊かなんだろう、と。ディースカウの十八番であるシューベルト「冬の旅」の陰鬱さ。同じシューベルトでも、「魔王」の迫力と恐れおののく様。「ます」や「野ばら」の朗らかさ、明るさ。シューマンは、まさにシューマンが妻・クララへの愛を伝えるかのように。今日聴いたバッハや、マーラー、オペラ・歌劇の数々も、それぞれの作品の雰囲気、歌詞の内容がストレートに伝わってくる。

 私はドイツ語もイタリア語もわからない(ドイツ語は大学の時、第2外国語で学んだのだが…簡単な挨拶しかもうわからない…)。歌詞を追いつつ聴いてみても、いつの間にかどこを歌っているのかわからなくなる。それでも、発音、イントネーション、抑揚、強弱、響き、そして歌声そのものを聴いているだけでも面白い、聴き入ってしまう。

 月曜の放送では、シューベルト歌曲の代表曲「魔王」も放送していた。中学の時、音楽の時間に「魔王」を聴いた。日本語版と、ドイツ語版を聴いた覚えがある。ドイツ語版は多分ディースカウのものだったと思う(多分)。訳詩が衝撃的で、その時はそんな印象しか持っていなかった。それが先日久々に(勿論中学生以来ではない)聴いてみたら、ディースカウの表現・歌声の繊細さと鮮やかさに驚くと同時に、こんな凄い「うた」をCD・ラジオではあるけれど、聴けたのが嬉しかった。バリトンの音域の深さも魅力だ。ディースカウの歌は、「うた」だなと感じています。

 ディースカウは天国でも歌っているのだろうか、きっと歌っているだろう。歌っていてほしい。そんなことを思いながら、またシューベルトやシューマンを聴こう。ブラームスにも結構歌曲はあるし、バッハの宗教曲ももっと聴きたい。亡くなっても、ディースカウのうたは残り続ける。
 たくさんの、素晴らしいうたをありがとう。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

Fischer-Dieskau sings Gute Nacht

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by halca-kaukana057 | 2012-05-25 23:00 | 音楽

日食過ぎて、日が暮れたら…

 金環日食・部分日食の一日も終わろうとしています。お祭り騒ぎのような一日でした。

 テレビのニュースで、街角や学校で人々が太陽メガネを手に一斉に日食を見上げている様を観て、こんなにも大勢の人が観ていたのか!と驚くと同時に、こんなに大勢でなくてもいいから普段からもっと宙を見上げてみようよ、観てほしい、一緒に観たい…と思いました。また、たまたま隣り合った何人かの人が、日食メガネを貸し借りして観察している様も。いい光景だなと感じました。私が外で日食を観ていた時、ご近所さんも観てないかな、通学途中の子どもたちはいないかなとちょっとワクワクしていたのですが…誰もいなかった…。家族とは観ていたのですが、もっと多くの人と一緒に観たかったな、とも思いました。昨年の皆既月食の時も、ご近所さんの反応は皆無…寂しいなぁ…。

 朝は欠けた太陽はいつもと同じように、西の空へ沈んでゆきます。日没後、そんな空を眺めていました。

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 宵の明星、金星。数ヶ月前は月や木星、プレアデス星団(すばる)などと共演し、とても明るかった金星も、今日はぽつんと、以前よりも暗めに輝いていました。この金星が、6月6日に太陽の前を通過します。

 東の空には土星とスピカが。望遠鏡で土星を観る。土星とスピカは見分けがつきにくいのですが、今日はどちらが土星が大体わかりました。
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 中央の明るい2つの星の、どちらが土星でしょう?



 答えは左上の星。右下のスピカよりも若干明るめ、そして黄色いのがポイント。スピカは白い色。

 金環日食の輪も魅力的ですが、土星の輪も魅力的です。私の望遠鏡では小さめですが、はっきりと見えました。小さくてかわいくもある(実際はとても大きい惑星です)。数十分見惚れていました。

 上の画像で、右端の4つの星が台形を形作っている。これが「からす座」です。星座物語では、ずる賢いけどドジなところもあり、憎めない。好きな星座のひとつです。スピカを目印にすると探しやすい。4つの星が帆の形に見えるので、日本では「帆かけ星」、イギリスでは「スパイカ(スピカ)のスパンカー(spanker:帆)」とも呼ばれています。
 晴れていたら、土星とスピカ、そしてからす座。探して観てね。

 普段の星空も、魅力がいっぱいだよ。

 先日出た本なのですが、夜空を見あげるのが楽しくなる本が。

星の文化史事典

出雲 晶子 / 白水社


 星にまつわる芸術文化・歴史・伝承・民俗の事典。この著者の出雲さんは、沢山の文献から、星の文化にまつわる話を徹底的に収集。そしてこの本になりました。すごい本です。ちょっと高めですが、一冊あると星を観るのがますます楽しくなる本です。ほしい、お金ためて買う。
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by halca-kaukana057 | 2012-05-21 22:01 | 宇宙・天文

【5.21 日食】まさかの曇り…?日食観望顛末記

 さぁ、5月21日がやってきました。金環日食・部分日食の朝です。私の部分日食観望の模様を記録します。

 目が覚めたのは5時半過ぎ。この時間、既に太陽は昇っていて、日の光が部屋に差し込んでいるはず…なのに暗いなぁ…。そんな寝ぼけ眼で窓を開けてみた。

 あれ、曇ってる…しかも空一面真っ白に!!
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 えええええ!天気予報ではばっちり晴れ、日食も楽しめるでしょうと言っていたのに!まさかの事態にオロオロ。テレビで天気予報をチェックしても、晴れの予報。当たって無いじゃん!雲の動きがわかるサイトを見ると、雲の動きが怪しい…。あれれれれええええ…?

 とりあえずネットでの生中継を観ることに。私が観ていたのは、関西の生中継、TBSによる東京の生中継、それとJAXA相模原チャンネル。JAXA相模原チャンネルは、日食だけの生中継だけではなく、リポートや観望会を開催している筑波宇宙センター、内之浦の観測所との中継も。その雰囲気がちょっとのんびりしていて和みました。関西、東京は晴れている模様。相模原は曇っている。(東京と相模原はそんなに離れていないように思えるけど、結構違うのですね…。)

 さて、私の地域はどうなった…相変わらず雲、雲、雲。欠け始める時間になり、7時を過ぎ…。曇ったまま。準備は万端なのに…。
 そんなことを思いつつ、7時10分過ぎ、窓の外を観ると、薄雲越しに欠けた太陽が見えている!ようやくきたー!
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 減光フィルター越しだと暗すぎて写らないので、フィルター無しで撮影。あまりやっちゃいけない。太陽を直視しないように目をそらして、コンデジの画面を見て撮影。

 それから更に雲は薄くなる。日食メガネで観て、撮影をして…忙しい。
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 コンデジに、減光フィルターをつけて撮影。欠けてきました。
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 数分後。どんどん欠けます。
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 更に欠ける。細い。こんな細い太陽を観るのは初めてだ。

 東京では7:35頃、金環食を迎えました。TBSの生中継より。
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 金環食になる直前に、月のクレーターの凸凹によって太陽の光が途切れ途切れに見える「ベイリービーズ」もちょっとだけ見えました。キャプチャ遅かった…。(ベイリービーズの動画はYouTubeなどにあるので探して見てね)
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 金環食!凄い、輪っかだ!これを生で観たら大変だろうなぁ…。

 さて、私の地域は東京が金環食を迎えた後、最大食を迎えました。最大食は撮影は忘れて生で観ようと、日食メガネを持って庭へ。家族も連れて一緒に観測。外に出た瞬間、空気が冷たく感じました。曇っていて気温がそんなに上がっていないのもあるが、それでもこの時間にしては冷たい。そして、空や外全体の明るさも、若干薄暗い。夕暮れのような雰囲気(夕暮れとはまた異なるのだが、似ている)。太陽が8~9割欠けても明るさはそんなに変わらない、というのをネットで読んだのですが、実際自分の五感で確かめてみないとわからない。「やってみなくちゃわからない!」(byNHK教育/Eテレ「大科学実験」)
 そして、日食メガネで最大食を観る。細い、細い太陽でした。母も感激して観ていました。

 最大食を過ぎ、撮影に戻ります。
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 先程とは欠けている方向が異なっています。月は西へ動いてゆきます。

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 日食の空の風景。

 太陽が元に戻ってゆく過程も観たいと思っていたら、また雲が。太陽は見えなくなってしまいました。

 では、その間にピンホール観察がどうなったかを。
用意したのは、2009年に作ったピンホール観察箱、穴あきおたま、ザル、五円玉、穴のあいているお菓子色々。
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 お菓子はこの3種。クラッカー、サッポロポテト(バーベキュー味)、あみじゃが。
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 クラッカーのこの穴が、ピンホールになるんです。(twitterを見ていたら「リッツ」を使った方も沢山いらっしゃいました)

 まず、ピンホール観察箱。
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 雲越しなので、像もうっすら。前回2009年もあまり出番がなかったけど、今回もあまり出番がなかった…残念なピンホール観察箱…。

 次、穴あきおたま。
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 これが面白かった。あの穴が全部欠けてる!自分でも「おおお!」と叫んでしまったwちなみに、影が写る紙からかなり離しています。紙に近い位置だと、いつもどおりの丸い影。焦点距離があるんです。
 次、ざる。
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 紙からめいっぱい離しても、変わらず。穴の小さいところが若干欠けている?もっと晴れていれば、はっきりとした影が写るのに…。
 次、クラッカー。
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 紙から15~20cm程度離していたと思う。なかなかおもしろい。このあと、このクラッカーは美味しくいただきました。
 次、あみじゃが。こんな形のお菓子です。
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 これがこうなった。
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 向きを斜めにすると、こんな感じで欠けた太陽の形に。紙に平行だと、穴が大きくてめいっぱい離しても変わらなかった。
 サッポロポテトと五円玉は、雲行きと影の出来具合がうまくいかず失敗。うーん、もっと晴れてほしかったのが結論。ピンホール観察には、この天気は条件が悪い。晴れている地域では、見事な木漏れ日も観察できたそう。ネットでもテレビでも、木漏れ日やものの影の形を楽しんでいる方が結構いて、嬉しくなりました。日食観察の楽しみは、木漏れ日・ピンホール観察もあることを広く知ってもらったことが嬉しかった。
・木漏れ日を撮影した方はこちらへ投稿を:JAXA宇宙教育センター:「みんなで木もれ日を撮ろう」キャンペーン

 さて、そろそろ日食も終盤。再び外を見ると、また雲が薄くなって欠けた太陽が見えていました。
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 8時45分ごろ。この時も減光フィルターを使うと写らないので、太陽を見ないように目をそらして撮影。撮影ではない時はちゃんと日食メガネを使いました。
 そして9時過ぎ、日食終了。

 日食を観察した方は、是非こちらの報告サイトで報告を。金環、部分食、どちらでもOKです。
みんなで日食マップをつくろう!


 日食中は、観察だ撮影だと大忙しだったので、ゆっくり考えている暇も無かった。でも、今思い返してみると、あれは太陽と月が地球から見ると偶然重なって見えることで起こったこと。楕円軌道であること、軌道にずれがあることが、この重なりをしばしば起こしている(もし完全な円軌道で、軌道にずれもなければ新月の度に皆既日食が起こることになる…!)。それを観ている私たち。宇宙の中で、月と言う衛星がある地球と言う惑星に生き、暮らしているからこそ観られる。宇宙と私たちは切り離せないし、宇宙で生きているからにはそこで起こっている現象を観たい、謎を解く(のを知る)などの手段で近づきたいと思うのです。宇宙は、この自然は面白いことで溢れている。まだまだ観たいものがいっぱいある。

 昨日は天気予報に安心して日食を満喫する気満々でいたのに、まさかの予報外れで雲に一喜一憂する日食でした。これも自然であるのだなぁ…。次回日本で見られる金環日食は2030年6月1日、北海道。それまでにも、部分日食もあるし、また何度でも観たい。2035年には、日本(北陸・北関東)で皆既日食もあるよ。

 その前に、来月6月4日には部分月食。
アストロアーツ:【特集】2012年6月4日 部分月食

 そして、6月6日は、金星が太陽の前を通過する「金星太陽面通過」があります。次回は105年後。こっちの方がレアですよ。
国立天文台:6月6日 21世紀最後の「金星の太陽面通過」
 今日使った日食メガネは、この金星太陽面通過の観察で使います。日食と同じように太陽を観ると、太陽に黒い小さなほくろのような点が、移動していきます(視力などにより、観づらいかもしれない)。科学館や天文台などの機材の揃っている観望会で観るのもおすすめです。
 私も観察する予定です(でも仕事なので、少しだけ観て終わりそう…。)

 twitterで沢山の方々の金環食・部分食画像やレポが流れてきたのも楽しかった。今度の日食は、もっと余裕を持って臨みたいなぁ。
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by halca-kaukana057 | 2012-05-21 16:15 | 宇宙・天文

【5.21 日食】いよいよ明日 予行演習

 金環日食・部分日食が明日に迫りました。もう今日からワクワクドキドキです。興奮しっぱなしですw(部分日食でもこんなに楽しみにしている自分。これが金環、そして皆既食だったらどうするんだw

【これまでの日食記事】
【5.21 日食】金環日食・部分日食へ向けて準備中
【5.21 日食】金環日食・部分日食資料まとめ&ピンホール観察法いろいろ

 さて、今日は明日の日食の時間に合わせて、予行演習をしました。日食メガネやピンホール観察箱などを用意しても、事前に実際に使ってみないと当日思わぬアクシデントに混乱、観測が残念な結果に…という可能性も高い。「こんなこともあろうかと」…何事も準備が大事です。

 まず、日食の時間帯の太陽の位置・方角・高度を確認。家の庭、2階の窓から太陽は観測できる。次、日食観測グッズを使ってみる。天文雑誌「星ナビ」6月号付録の日食観測減光プレート。これを使って、コンパクトデジカメで撮影してみます。

月刊 星ナビ 2012年 06月号 [雑誌]

アスキー・メディアワークス


月刊 星ナビ増刊 金環日食を見る 2012年 05月号 [雑誌]

アスキー・メディアワークス


 「星ナビ」本誌だけでなく、日食増刊号にも同じ減光プレートの付録が付いています。

 こんな感じです。
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 明るさなどの調整はしています。これが、明日は欠けて見えるのです…ワクワク。

 この日食観察減光プレートは、一見すると普通の黒い下敷きに見えます。これで観察していたら、通行人に「あれ、下敷きで日食見てるの?ダメだって聞いたけど、いいの?」と誤解を招くおそれも…。片手でカメラ、片手で減光プレートを持つことになるので、手ブレもしかねないので、切って加工しようかなと考え中。でも、とても便利な減光プレートです。

 次、ピンホール観測法の確認。2009年に使ったピンホール観察箱も、変わりなく使えました。昨日書いたプリングルスやチップスターのポテトチップの筒で作った観測筒を作ろうかなと思ったのですが、この観測箱があるからこれでいきます。前回2009年の時は、日食中の殆どの時間帯が曇ってしまい、観測箱を活用できたのは少しだけ。明日は食の最初から最後まで使うよ!

 ピンホール観察箱の他にも、身の回りにある様々なもので観察できます。
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 ざる。
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 穴のあいたおたま。
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 五円玉。

 さて、この影が明日はどんな形になるか。乞うご期待。この他にも、色々と用意しました。穴のあいたお菓子を(明日実際に使って披露します)。安全に、楽しく美味しく日食観察☆
 さらに、物がなくても、指や手で丸を作れば、それがピンホールになります。自分の身体でも日食観測出来ますよ。

 あと、木漏れ日の確認。庭の木は低いものばかりで、木漏れ日は観察できない。近くの公園などに行ってみよう。
 日食の時間帯は、通学・通勤の時間帯。登校時間を日食に合わせて変更する学校・自治体もありますが、そうでないところの方が多い。観察しながら歩くのはとても危険です。以前も書いたとおり、日食メガネを付けると太陽しか見えない。周りは真っ暗。転んだり、事故に遭う危険性も高い。道路での観察は絶対にやめてくださいね。

 さて、後は晴れることを祈るのみ。金環帯で曇り・雨の地域もある模様…。朝の6時~9時だけでいいから、日本全国晴れてください!!前線日本列島の南へ南下しててください!

 あと、今から書いておきますが、明日の日食を観終わっても、日食メガネはとっておきましょう。6月6日、金星が太陽の前を通過する「金星太陽面通過」があります。日食メガネで、太陽に黒いほくろができたように見えるかも。拡大して大きくじっくり観たい方は、科学館や天文台などの観望会に参加すると、機材も揃っているのでおすすめです。
 その他にも、先日、太陽に大きめの黒点が現れた、と。こんな時にも日食メガネが使えます。日食メガネで見えるほど大きな黒点が現れることもあります。また、部分日食も今後またあるので、大切にとって置いてください。ただし、毎回使う前にひび割れや穴があいていないか等の点検はお忘れなく。

 では、明日、安全に日食観察を楽しみましょう!晴れますように!早起きしましょう。
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by halca-kaukana057 | 2012-05-20 22:16 | 宇宙・天文

【5.21 日食】金環日食・部分日食資料まとめ&ピンホール観察法いろいろ

 金環日食(部分日食)はいよいよ明後日。準備もささやかながら進んでいます。この記事では、日食に関する情報サイトや注意事項のまとめと、注目されつつある「ピンホール観察法」について詳しく書こうと思います。
・前回の記事:【5.21 日食】金環日食・部分日食へ向けて準備中

 まず、日食の時間、金環帯の位置、全国各地でどのように見えるのか、観察の際の注意事項などが書かれているサイトのまとめを。

2012年金環日食日本委員会
 日食を安全に、楽しく観察するために、国立天文台やJAXAの研究者、全国の公開天文台のスタッフなどがメンバーの「日食観測実行委員会」のような組織です。安全に関してはこのサイトで。

国立天文台:2012年5月21日金環日食
 国立天文台による特集サイト。日食に関する基本的な情報をコンパクトに、かつたっぷりとまとめています。当日はYouTubeで生中継もします!

アストロアーツ:金環日食2012 特設サイト
 天文雑誌「星ナビ」のアストロアーツによる特設サイト。日食の見方から、日食観測グッズまで。
報道、放送、出版、教育、広報、天文普及などに活用できる日食資料をまとめたサイトもあります。:金環日食資料ダウンロード

金環日食2012ソーシャル
 全国各地の日食の時間帯、天文台・科学館などでの観望会についての情報がまとめられています。

JAXA:宇宙科学研究所・ISAS:金環日食
 JAXA・宇宙科学研究所も。相模原キャンパスからの生中継ほか、月周回衛星「かぐや」や太陽観測衛星「ひので」と日食についての解説も。「ひので」は21日、宇宙から日食を観測します。

日食観測学習 金環食学習ワークシート
 学校で使える観察ワークシートを配布しています。勿論、ご家庭でも、大人でも使えます。

Togetter:日食観察&撮影時に「忘れちゃだめ」なこと。
 twitterでの日食を安全に観察するための注意事項ツイートをまとめたもの。日食を撮影する時にも十分な注意が必要です。デジタル一眼カメラのレンズの前に日食グラスをかざして撮影する時、光学ファインダーに注意。虫眼鏡を同じです。

Gecko’s Eyes:太陽を見る時に覚えておいてほしいこと
 科学ライターであり、ISSの現在地を表示してくれる「Google Sat Track」の作者である柏井勇魚さんによる、日食を安全に見るための注意書き。当日前に、じっくりと読んでください。

やじうまミニレビュー:21日の金環日食に向けて、日食観測グラス付ムックを試す
 日食に向けて、日食メガネつきのムックが販売されています。そのうちの3誌を読み比べ、日食グラスを使い比べてみた。これはよい記事です。とても詳しい。まだ日食メガネを持っていなくて、買おうと思っている方。この3誌を見つけたら買っておきましょう。
 あと、アストロアーツの「星ナビ」6月号、日食増刊号には日食観測プレートが付いてきます。A5サイズの、日食メガネに使われているプレートをそのまま使えます。切ってメガネを作ってよし、カメラ用のフィルターを作ってよし、そのまま使ってよし。便利です。私も買いました。

 以上が情報サイトのまとめ。

 さて、日食メガネが売り切れて無い。これじゃ観られない…と嘆いている方。まだ間に合います!以前も紹介した「ピンホール観察法」があります。2009年に私が作って、前回の記事でも紹介した作り方をもう一度貼っておきます。ダンボールは大きめのものがいいですよ。
【7.22日食】ピンホール観察箱を作ってみた

 さらに、こんな作り方もありました!
ライフハッカー[日本版]:金環日食に備える!プリングルズの空き缶は「日食観察機」にもピッタリ
 ポテトチップの「プリングルス」。あの長い筒でピンホール観察筒を作ってしまいました。筒が長いほど太陽の像も大きくなるので、3本、4本とつなげてもいい。
 「プリングルス」でなくても、筒状のものなら応用できます。「チップスター」でも出来ると思う。ほかにも筒状のもので出来ないか、考え中です。

日本経済新聞:曇りでもあきらめない 段ボールや手鏡でも楽しめる金環日食
 ピンホール観察箱の作り方を解説しています。ちょっと複雑な形。この記事でおおっ!?と思ったのが、ピンホールの穴を開けるアルミ箔を、100円ショップで売っている老眼鏡のレンズにする、という点。このほうが、アルミ箔よりも明るくはっきりとした像が写るのだそう。しかし、レンズって、大丈夫なのかな。ちょっと考え中。
 手鏡と組み合わせる「鏡ピンホールプロジェクタ法」で、金環食で五輪マークを作る、というアイディアは面白い。オリンピックイヤーなので、金環帯の皆さんは是非お試しを!(部分食帯では出来ない…残念。

 このピンホール観察箱(筒)を使う時も、太陽を見ないように気をつけてください。太陽を見上げたり、ピンホールの中を覗き込まないように。特に小さいお子さんは注意してください。大人の方がちゃんとついてあげてください。

JAXA宇宙教育センター:「みんなで木もれ日を撮ろう」キャンペーン
 前回も紹介した木漏れ日観察法。木漏れ日観察用カードのPDFなどを配布しています。印刷して使ってね。

 さて、このピンホール観察法。麦わら帽子やざるなどでも出来ます。ならば、身の回りにあるもっと様々なもので、日食を観察できないか…。小さな穴が沢山開いているもの、身の回りに結構ありますね。色々集めて、試してみようと思っています。明日、準備します。

 日食は、私たちに一番身近な太陽と月の2つの天体によって起こる天体現象。ならば、身近にあるもので観察したい。日食も、太陽も月も、宇宙も、私達の身近にあるんだよ。そんなことを、今回の日食で感じてもらえたらな、と思ういち天文ファンです。

 さて、明日の朝予行演習をして、準備をして、万全の体勢で21日朝に臨みます。日本全国、晴れますように!!
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by halca-kaukana057 | 2012-05-19 23:27 | 宇宙・天文


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