<   2013年 01月 ( 22 )   > この月の画像一覧

吹奏楽の強み 続々・大阪市音楽団存続問題に思うこと

 最初の記事を書いてから約1ヶ月経ちました。その間、市音の現在に関しての様々な情報や、これからの課題が明らかになってきました。また、私も考えました。

 まず、前回までの、私の考えたことの要約をしますね。

・市音がなくなることは、音楽・芸術文化の「空白地帯」をつくってしまうこと。
・楽団はそれぞれ個性や得意とするジャンルが異なる。なくなればひとつの個性がなくなる。
・「空白地帯」ができれば、その地域の音楽・芸術文化の根が絶え枯渇する。ひとつ「空白地帯」ができれば、連鎖的に「空白地帯」は広がってゆくだろう。
・意識してなくても、どこかで聴いた経験、存在感があったと思う。どこかで大阪市の文化を支えていたと思う。
・市音の活動は大阪市だけにとどまっていなかった。もしなくなったら、全国の吹奏楽の文化にも「空白地帯」は広がってしまうだろう。
・今後、大阪市から独立するとなれば、全国のより多くの人に市音の日本トップレベルの演奏を聴いて欲しい、聴いて好きになって欲しい。
・現在、市音のアーティスティックディレクターを務める宮川彬良さんとのコンサート「宮川彬良&大阪市音楽Dahhhhhn!」の形態での演奏会を開催して、より多くの人に市音の演奏に触れてもらいたい、聴く機会を作ろうという活動がある。
・でも、市音の演奏形態は「音楽Dahhhhhn!」だけじゃない。純粋な吹奏楽曲、クラシック音楽作品の編曲版、大阪市のイベントや市民向けの演奏会…などなど。
・「音楽Dahhhhn!」とは違う一面も、市音にはあるんだよ、ということも伝える機会があって欲しいと私は考えている。
・市音を応援している人は、全国にいる。大阪市から独立する時に、これは重要。


以上
大阪市音楽団存続問題と「文化の空白」+存続支援運動に対して思うこと
大阪市音楽団存続問題に思うこと 続編
の要約でした。2つの記事を合わせた要約です。

 そして、現在決まっていること・明らかになっていることは、再来年度(平成26年度)に大阪市から分離すること。現在、財団を作るための準備をしていること。市音は大阪市のものなので、予算も大阪市からだったのが、民間へ、つまりゼロからのスタートへ。その資金をどうするかが一番の大きな問題であること。

 厳しいです。厳しいけれども、乗り越えないと存続できない。「存続」=「ありつづける」。残っても、その後続かなければならない。残ったけどその後続ける力がなくて…では足りない。非常にシビアな状況に立たされています。

 寄附などが考えられているようですが、まず一番大事にしたいのは、演奏会。プロの楽団だから、演奏して、聴く人々がいて、支え合う。以前の記事でも、要約でも書いたように、「全国のより多くの人に市音の日本トップレベルの演奏を聴いて欲しい、聴いて好きになって欲しい。」市音の名前を知って、演奏を聴いて楽しんで、また聴きたいな、他の人とも聴きたいなと思うきっかけとなるコンサート。寄附したい、と思い行動するきっかけにもなるかもしれない。重要です。存続がかかってはいるけれども、あまりにも必死な感じが出ているコンサートは、逆に引いてしまう。メッセージ性が強すぎると、あまり好きじゃない…という人もいると思う。私もどちらかと言えばそうです。あからさまなメッセージよりも、じっくりと音楽・演奏を聴きたいと思う。音楽に浸りたい。コンサートなのだから。

 では、どんなコンサートをやればいいのか…。これを考えていました。

※今回、この記事で書くことは、以前の記事ではちょっと出してしまった「何のどこが悪い、問題だ」という内容ではありません。批判する気持ちは一切ありません。あくまで、こうしたらもっと聴きたい、聴きに来たいと思う、リピーターとなる人が増えるかもしれない、という私の考え、一案です。


 以前の記事で、私も地元のアマチュア吹奏楽団の演奏会にいくつか足を運んだのですが、私がこれまで普段行くクラシック音楽のコンサートとは違うな、と感じたと書きました。クラシック音楽のコンサートは、オーケストラ(と言っても数・機会はかなり限られてます…地方…)、室内楽、器楽ソロ(ピアノとかヴァイオリンとか)、声楽と聴いてきました。そのクラシック音楽のコンサートと、吹奏楽のコンサートを比較してみて、あれ?と思うことがありました。以前書いた記事にもヒントがあったのに、何故気がつかなかったんだろう?

 クラシック音楽のコンサートは、基本的にクラシック音楽作品しか演奏しない。常識といえば常識です。オーケストラなら、交響曲、協奏曲、バレエや劇音楽の組曲、オペラ・歌劇の序曲、管弦楽の小品など。室内楽・器楽ソロも、クラシック音楽作品のソナタや、三重奏曲、四重奏曲、五重奏曲…。声楽なら、歌曲やオペラの歌をピアノ伴奏で。やっぱりクラシック音楽作品。
 クラシック音楽以外の音楽、例えばジャズやポップス、テレビのテーマ曲や映画音楽は、そういう類のコンサート以外ではまず演奏しない。オーケストラのポップスコンサートや、子ども・家族向けのコンサートなどがそれ。室内楽、器楽ソロ、声楽、更に合唱では、日本や世界の童謡・唱歌・民謡、懐かしの歌謡曲はプログラムに入っていることもある。アンコールで演奏することはよくある。でも、例えばオーケストラの定期演奏会で、ジャズやポップスと、交響曲(クラシックに親しみがない人でも知っているようなベートーヴェン「運命」や7番、ドヴォルザーク「新世界」などや、マーラー5番4楽章「アダージェット」やショスタコーヴィチ5番4楽章などのある楽章だけは有名なものは除く)はまず一緒に演奏することはない。大河ドラマのテーマ曲や映画音楽などならまだあるかもしれない。

 しかし、吹奏楽のコンサートは、純粋な吹奏楽曲も、クラシック音楽作品の編曲版も、映画音楽もジャズもポップスも懐かしの歌謡曲もアニメソングも流行の歌も、一緒にプログラムに入れて演奏している。第1部はテレビのテーマ曲や映画音楽、第2部は純粋な吹奏楽曲、第3部はジャズ、ポップスなどのように。第一線で活躍しているプロの演奏者をゲストプレイヤーとして呼んで、協奏曲のようにソロパートで演奏したり、楽団と一緒に演奏することもある。

 そう、クラシック音楽ではできないことを、当たり前のようにやっていたのです。勿論、純粋な吹奏楽曲だけのコンサートもあります。

 クラシック音楽のコンサートよりも、柔軟にプログラムを組むことができる。
 これは、吹奏楽の「強み」ではないかと私は思います。

 この強みを活用して、市音の魅力を引き出す多種多様なプログラムを組んで、演奏を披露する。市音そのもののレベルの高い演奏を、もっと楽しく聴けるように。そのうち、「吹奏楽って面白いな」「もっと聴きたいな」「市音いいなぁ」と思う人が増えてきたら嬉しい。


 その一方で、昨年の市音東京公演でもですが、こんなことも思いました。

 オーケストラなら、コンサートマスターは第1ヴァイオリンの、一番前、指揮者に一番近いところにいる。吹奏楽のコンサートマスターって、どのパートのどの位置にいる人がやっているんだろう?
 楽器の配置もよくわからない。オーケストラのように大体決まってない?(オケも今は色々ありますが…)
 後ろの席だと、よく見えなくて余計わからない。前過ぎても舞台の後ろの方が見えにくい。
 さらに、管楽器って演奏している間の動きが少ないね。どの楽器がどう演奏しているのだろう?
 そういえば、オーケストラは「楽しみ方ガイド」といった本などが増えてきたけど、吹奏楽はあまり見ない。
 テレビでも、オーケストラメインの番組はあるけど、吹奏楽メインの番組はないね…。「題名のない音楽会」が時々、NHK教育「らららクラシック」がたまに。ラジオはNHKFM「吹奏楽のひびき」があるけど…。
 吹奏楽の楽器って、オーケストラと同じ楽器でも位置づけが違うよね。どう違うの?オーケストラじゃあまり見ない楽器もあるけど…サックスはわかるけど、ユーフォニアムってどんな楽器?スーザフォン?打楽器はオケでは見ない楽器が結構あるある…。あの楽器は何だろう?

 吹奏楽にこれまで親しんできていない人は、色々疑問をもつと思います。上記の疑問は私の疑問です。

 このような疑問に答え、さらに、楽器や演奏者に親しめる楽曲や機会があればいいなと考えています。
 よくあるのが楽器体験。子どもだけでなく、大人も気軽に恥ずかしがらずに楽器に触れて、音を出すコツや演奏している時に心がけていること、などを話す機会があれば、楽器にも演奏者にも親しみも沸くと思います。吹奏楽の楽器は、憧れの楽器が多いと思う。サックスはジャズでも大活躍、なんといってもカッコイイ。フルートやクラリネットも人気があるし、トランペットはどこでも花形。ホルンの形に興味を持つひともいるだろうし、大きなチューバに挑戦したい人もいると思う。プロが使っている楽器をそのまま…というわけにはいかないので、工夫は必要ですね。
 それと、楽曲でソロパートを担当して魅せる、という方法も。どんな楽曲があるか、ここは詳しくないのでわからないのですが…。
 楽器・演奏者に親しみが沸けば、聴いたことがない曲、吹奏楽経験者以外にはあまり馴染みのない純粋な吹奏楽曲でも、「ここでトランペットが活躍している」「クラリネットのソロが来た」「ホルンがんばれ」「伴奏もいいね」などなど、聴きどころをつかんで楽しめると思います。私が初めて聴く曲に触れる時は、こんな感じで聴いています。

 これらのことは、これまで吹奏楽でやってきた当たり前のことかもしれない。市音でもやっていることかもしれない。
 でも、こんな地道な活動も、聴く人・ファンを増やすきっかけになると思います。音楽をより楽しく聴くことにも繋がる。工夫して、いろいろなアイディアを取り入れて、裾野が広がっていって欲しいなと思います。

 演奏会以外のこと、例えば寄附のことやマネジメントのことも考えられたらいいのですが、その方面は詳しくないので私が考えたのはここまでです。

 今後、市音への支援が様々な形で必要になってくると思います。状況も刻々と変化する。それに合わせて、団体で、個人で考えるもよし、仲間内で軽く議論するもよし。新たな団体を立ち上げるもよし。
 市音への支援の輪が広がればいい。支援の形は様々出てくると思いますが、どこかで気持ちをひとつにできればいいなと思います。

 あと、今後、メディアに取り上げられることも更に増えると思います。その時も、市音の様々な面が取り上げられて欲しいと思っています。

 以上、私の考えはここまでです。

※おことわり
・私には140字で語るのは無理です…そんなきれいにまとめられない。文章がぶつぶつ分割するのも好きじゃない。なのでツイッターではなく、またブログで書きました。

・市音存続支援に対する私の考えを表明するのは、これで一旦終わりにしようと思います。
 市音を取り巻く環境、動きはこれからどんどん変化してゆくと思うので、私の考えもそのうち古くなると思います。これは1月末での考え。今日考えたことが、明日にはひっくり返されるようなことになるかもしれない。
 一旦自分の中で考えをまとめたいと思っています。そして、変化に合わせて様子をみようと思います。
 勿論いち市音ファンとして、寄附などが始まれば個人で力になりたいと思っています。

・この記事の続編は書きません。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2013-01-30 23:32 | 音楽

本屋の森のあかり 12 【最終巻】

 昨年12月に出て、読んだ漫画です。1巻からずっと読んできて、いよいよ完結へ。感想を書くと物語が終わってしまいそうで、なかなか書けずにいました。でも、書きます。


本屋の森のあかり 12(完)
磯谷友紀/講談社・講談社コミックスKISS/2012

 実家・青森での杜三の父の葬儀に出席したあかり。葬儀の途中、実家で父との思い出を語り、その後ひとり涙する杜三を抱きしめるあかり。その葬儀の後、2人はねぶた祭りへ。山川書店への転職を控え、杜三と会うのはこれが最後かもしれない…ともう一度告白。その時、杜三に見えた世界は…。

 あかりが杜三に最初の告白をしたのが3巻。その時振られ(振ったというよりも、杜三のはちょっと違う)、微妙な関係になったりすれ違ったりの2人。あかりは須王堂書店から出ることがほぼ決定。ソウル支店の店長である杜三との距離はますます離れるだろう。その前に、もう一度…。

 その後の杜三に見えた世界の描写がいいなと思いました。この物語の主人公はあかりだけど、鬼レベルの本の虫である杜三が、本の中の世界と、外のあかりや緑たちがいる現実世界に向き合い、外に踏み出す過程を描いた作品でもあると思う。3巻であかりが告白した時と同じ、萩原朔太郎「猫町」と、7巻であかりと栞が話していた「バベルの図書館」で、杜三の心の変化を描いている。
 私も、杜三と同じように、本の世界にずっといれたらいいなと思うことはある。仕事や人間関係など、現実で嫌なことがあった時、ふと本に手を伸ばす。読んで、本の世界に浸っていると、嫌なことなんて忘れてしまう。現実世界に戻ってくるとため息をつきたくなるが、嫌な気持ちは少しやわらいでいる。もう少しがんばってみようか、とか、本からヒントを得られる時もある(何気なく選んだ本が、その時の自分が求めていることが書かれている…「本に呼ばれる」瞬間と私は呼んでいる)。
 杜三の「こんなことをさせていたとは…2回も すみません」(34ページ)このあかりの気持ちを察し、実感した言葉。ようやくあかりに、「人」に向き合った杜三。私も、本ばかり読んでないで向き合う時は向き合わなきゃな。

 そして、あかりの新生活がスタート。スタート直後から波乱です。63・64話の「秘密の花園」(バーネット)、私も好きな物語です。花園と、メアリーやコリンが再生してゆく姿に勇気を貰えます。その本を買いに来た女の子とお母さんとあかりの会話の部分に、なるほどと思いました。「秘密の花園」等の海外名作ものは、訳がとにかく多い。子どもの頃は気にしなかったけど、大人になって再読、もしくは初めて読む時に、どの訳がいいんだろう…?と悩むことがよくある。完訳版で読みたいけど、どれが完訳版なのか。表記してあればいいけど、表記していないのもある。困った…。と思いつつも、この女の子のように、好きな物語は何度でも読みたい。ずっと読みたい。装丁や訳が違うものも読んでみたい。
なんだか娘の良い芽をつんでしまうとこだったなぁって
絵もこっちのほうが大人っぽいし この子も成長したんだなぁって思いました
そうよねー 好きな物語って いつまでも好きなものよね
(90ページ)

 このお母さんの言葉に共感です。読む本で、自分の成長も感じられたらと思う。

 そして、山川書店であかりが引き継ぎ目指す「顔の見える本屋」。そんな本屋さんがあれば、何度でも通いたい。あかりのように話しかけてくれなくても、本の配置や品揃え、ポップなどの雰囲気で「この本屋さん好きだな」と感じる本屋さんがある。それも、「顔の見える本屋」なのかもしれない。あかりのように話ができればベストだけど。

 そして最終話。この物語を読み続けたのは、本が好きだということもあるし、その本に近い存在であり一度は憧れてしまう存在である書店員さんたちの書店での本と共に生きる日々にいいなと思ったから。最終話は、そんな想いが溢れていて、原点だなぁと感じました。

 番外編も2作。緑の「夜間飛行」(サン=テグジュベリ)と、栞さんの「長い冬」(ワイルダー)。緑君は11巻感想で書いた通り「できる人」だけど、「できる人」なりの悩みや抱えているものがある。「夜間飛行」…新潮文庫版のを読んで持っていたのですが、人にあげてしまった。また読みたくなった。ああ。また買おう。そういえば、緑君があかりの影響で「十五少年漂流記」を何冊も買ってしまったシーンが以前ありましたね…w
 栞さんも転勤、新しい地へ。密かに恋心を抱いていた宮森への想いを断ち切り、新しい道へ。栞さん、いい方向に進んでいけるようで。あと、装丁のデザイン…私も好きです。
 緑君編で少し出てきた、潮見さんの「変化」…驚きました。まさかそうなるとは…。でも、潮見さんにとってはいいことだと思う。うん。


 さて、この作品を読んでいて、5巻の「本に出会って、人に出会う」、そして「生きていくうえで、本がそばにあって欲しい」と私は感じてきたのですが、先日新聞に直木賞を受賞した朝井リョウさんのエッセイが載っていました。ちょっと引用します。
思い出や記憶の中の、ほんの、小さな点のようなもの。自分だけの経験、記憶だと思っていたもの。そういうものを細やかに描写すると、不思議と、たくさんの人が共感をしてくれる。「私だけ」と「万人の共感」は実は隣り合わせにある。その事実に、私はこれまで何度も救われてきた。
 本に向かって前のめりになるようなあの瞬間。そう、そうれ、それ思ってた!自分だけじゃなかったんだ!
 本の中には、そんな発見がたくさんちりばめられている。あの感覚は小さかったころの私の心を強く強く支えてくれた。ひろいひろいこの世界で、自分はひとりではない、のかもしれない、という甘い輝くような予感が、本からはいつだって薫っていた。
(中略)
 「私だけ」は「万人の共感」。私は先ほどそう述べた。それならば、「今、このときだけ」は「誰の心の中にも、永遠にありつづけること」にもなりうるのではないか、と思ったのだ。


 私も同感だ。本を読んでいて、「わかる!」「自分も思ったことある」、または「経験はしたことはないけど、イメージできる。わかる気がする」そんなことをよく思う。しかも、現代小説やエッセイだけじゃなくて、古典文学や海外の作品、ファンタジーやSFなど現実世界にはないもの。あまり読まないけど、ミステリーやホラーでも。詩や短歌・俳句も。本・文学作品は、この社会の投影でもあるし、筆者の目線で見た社会でもあるし、想像の世界でもある。人間から生まれたことは確かだ。「本に出会って、人に出会う」。本が、人をつなぐこともあるんだと思う。著者とも、家族や友人など周囲の人々や、これから出会う誰かとも。そして、「生きていくうえで、本がそばにあって欲しい」…朝川さんの仰るとおり、「万人の共感」というのもあるし、物語の登場人物に自分や誰かを投影してみたり。本の世界に浸ることそのものが、エネルギーの元となることも私は多い。

 これからも、私は本と、このたくさんの人がいる世界で生きていく。そんなことを考えさせてくれた、「本屋の森のあかり」磯谷先生に感謝の気持ちを伝えたいです。ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。

 物語は終わりましたが、ある意味終わってない。この物語に出てきて読みたいと思った本を…これから読んでいきます。沢山あるぞーw

・11巻:本屋の森のあかり 11
 1巻から、「文学」タグで探すと探しやすいです。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2013-01-29 23:40 | 本・読書

選ぶこと、自分で決めるということ

 ふと思ったことを。

 これまで私は、「選ぶ」ということをネガティヴに捉えていた。色々なことに興味がある。見たいもの、ききたいこと、読みたいもの、会いたい人、話し合ってみたいこと、やりたいこと、行ってみたいところ…たくさんある。

 でも、全部は出来ないな、と感じるようになった。体力・気力・時間・経済的なこと。そして、何に重きを置くか。

 生きてゆくうえで、様々なことを選択する。今日の献立、読みたい本、休日の過ごし方のような日常のことから、これからの人生を決める重大なものもある。小さいもの、大きいもの。軽いもの、重大なこと。毎日何かを選んでいる。これまで意識してこなかったけど、私は選んでいた。全部、なんてなかった。

 「選ぶ」のが怖かったのだ。何かひとつを選べば、他のものは選ばない、ひとつに絞られる。その先の未来に何があるか、何が起こるか。もし辛いこと、苦しいこと、困ったことなどあまり歓迎できないことが起こった時、「あの時あれを選ばなかったら…」と後悔するのが怖いのだ。選択肢を広げておけば、その後悔する可能性は減る。私は昔から、後悔するのが嫌だった。チャンスを逃すのが嫌だった。チャンスはあったのに、出来たのに…そんな後悔はしたくない。だから、このように思うようになったのかもしれない。

 「選ぶ」ことを厳しい、難しいと思う。でも、決めるのは自分。全部は選べない。棚上げしたり、全て選択しないという方法も取れる。でも、選ぶ時はいつかやって来る。その時は、心の準備が出来ている時なのだろう。

 選ぶこと、つまり、自分が決めた答えを恐れずにいたいと思う。選んだ結果、あまり歓迎できないことが起こったとしても、そこでまた選んで決めればいい。自分で選択肢をつくる、増やすことだって出来る。「選ぶ」ことを、受け身のようにも感じていたけど、自ら作ることも出来るんだ。

 何かひとつを選んだとしても、他をばっさり切り捨て、もう二度と出てくることはない…ということもない。以前書いたように、「引き出し」のように考えることも出来る。

 選ぶことを恐れず、自分で決めたことは大事にしたい。そうふと思いました。

・以前の記事:心の中にあるものという”引き出し”から(2011.12.15)
[PR]
by halca-kaukana057 | 2013-01-28 21:29 | 日常/考えたこと

スコアさんの思うまま 今週の「クインテット」

 今週は来年度編成の発表はありませんでした。新番組、終了する番組はいくつか発表されているのですが、編成全体はまだ。来週かな。

 では今週の「クインテット」。ドラマパートは、童謡「グッドバイ」(さとうよしみ(佐藤義美):作詞、河村光陽:作曲)+オリジナル曲「ちゃんとしまうま」。このドラマ版は、昨年3月に放送がありました。
こんな回、あった…かい? 今週の「クインテット」 【真相追記しました】
 この回の楽器の話・シャープ君版「ヴィオラはおとなのチョコレート」…大混乱になりましたね。また観たいなぁ。バレンタイン近辺あたりいいんじゃないか?

 あらすじなどは上記リンクにあるので省略します。スコアさんの思うままです。
 「クインテット」ではフラットさんがダジャレ(というよりは、寒いオヤジギャグ)好きですが、スコアさんもダジャレ好きだよなぁwNHK教育にはダジャレ好きが多いですね。「きょうの料理」の後藤繁榮アナウンサー、最強ですwもう終わってしまったけど、「N響アワー」の池辺晋一郎先生は言うまでもなくwこども番組だと、「みいつけた!」はダジャレだらけ。教育テレビではありませんが、「ダーウィンが来た!」のひげじいもですね。NHKダジャレ好き?w
◇後藤アナのダジャレまとめサイトがありました:★NHK「きょうの料理」後藤繁榮アナ・ダジャレ集
 更に、後藤アナがダジャレ本を書いてました!なんと!!

後藤アナのダジャレ教室

後藤 繁榮 / 小学館


 こちらも。これは読まねば!

「きょうの料理」のヒミツ

後藤 繁榮 / 平凡社


 …「クインテット」じゃなくて「きょうの料理」になっちゃってる…すみません、脱線し過ぎましたorz
「クインテット」でも、「きのうの料理」なんてネタがあったんですよ…ドラマパートで。勿論あのテーマ曲も演奏されました。
 …だから「クインテット」に話を戻しましょう。

 パート3は帰ってきた「クインテットかるた」。しかし、シャープ君のにらめっこ、で。お餅を焼いているフラットさん。なかなか焼けない…あっぷっぷ!シャープ君が鬱憤を晴らすかのごとくコンガを叩き、シャウトして歌います。シャープ君のにらめっこシリーズ大好きです。何かイライラした時は、シャープ君のシャウトをイメージして「あっぷっぷ!」と歌ってみるか…(但し心の中で。誰もいなければ、大声でどうぞw)

 更にもうひとつパート3.「楽器の動物園」ピッコロ編。ピッコロは小鳥。まさしく、小鳥のさえずり、歌ですね。

 コンサート前、スコアさんはロッキングチェアでひと休み。そこへフラットさん。大きなダンボールが置かれている。このダンボール、邪魔!と持ち上げようとするが、重くて持てない。何度も挑戦するが、少ししか動かない。もう!とイライラしていると、スコアさん「それ、フラット君に来たかぼちゃ」。かぼちゃと聞いて、喜ぶフラットさん。かぼちゃを食べよう!軽々と持ち上げて行ってしまう。スコアさん…策士です。
 ところで、体形からフラットさんは力持ちのように見えますが、実際どうなんだろう。

 コンサートはオッフェンバック「天国と地獄」。全員全力、勢いが凄い。フラットさんのクラリネットのトリルがすさまじいです。カメラワークも好きな作品です。編曲・演奏は勿論のこと、映像にも心をわしづかみにされます。最後のライトワークも印象的。暗くなって、最後はぱっと明るくなる。そして拍手。曲の緊張感が、映像でも表現されている。こんな点でも楽しめるのがいいなぁ。


 さて、来週こそ来年度編成発表か?ドキドキです。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2013-01-26 22:50 | Eテレ・NHK教育テレビ

オリオンに月の光降り注ぐ

 昨晩も晴れて、星空を拝めました。貴重な星空観望の夜。
f0079085_21554754.jpg

 今日も冬の大三角。画像上の光は月です。明るく輝いていました。

 その月のまわり、オリオン座にかかるように、光の輪が。「月暈(つきがさ、げつうん)」ですね。上空5~15kmの氷の結晶から成る雲、巻層雲や巻積雲(うろこ雲、いわし雲)、巻雲(すじ雲)を月の光が通る時、氷晶がプリズムのはたらきをしてこのような光の輪が見られます。
 薄い雲越しなので、星の光は弱まっているのですが、ちょうどオリオン座にかかっていて、きれいだなと観ていました。

 そんな星空も昨日で終わり。今夜からまた曇り雪の、いつもの空です。
 
[PR]
by halca-kaukana057 | 2013-01-24 22:18 | 宇宙・天文

今年初の星空観望

 今年に入ってから…いや、昨年末からずっと夜は曇り雪の日が続き、ほとんど星空を観られない状況でした。星が見たい…星空を見たい…冬の星座たちに会いたい…。しかし、見えるのは雲と雪ばかり。星分枯渇。

 そんな今夜は久しぶりに晴れ間が見えました。星が見えるよ!星見できるよ!
f0079085_2262991.jpg

 オリオン座、こいぬ座、おおいぬ座(の一部)、冬の大三角。今年に入って、初めて見た星空…。他にもふたご座や、南の空には月とおうし座。満月に向かう月のそばにすばる(プレアデス星団)とおうし座の一等星アルデバランが見えます。晴れていたら見てみてね。
 そのうち、また雲が出てきてしまいました。

 東の空には春の星座たちが昇ってくる。曇っていても、雪が降っていても、天空の星空の時計は休むことなく季節を時間を刻んでいます。そんな刻む時間のひとコマを見るのが好きです。

 しかし、相変わらず写真に進歩が無いなぁ…と感じます。これは機材の問題?いや、腕の問題?
[PR]
by halca-kaukana057 | 2013-01-22 22:14 | 宇宙・天文

フィンランド発チョコレート、再び

 店頭ではバレンタインのチョコレートが売り出されてますね。あまり買わないように…と思っても、色とりどりのパッケージや、様々な種類のチョコレートが並んでいるのを見ると、きれいだな、可愛いな、美味しそうだな…と買ってしまうw(しかもほとんどが自分用w)この時期は恐怖ですw …あげるものも買わなくちゃな。

 そんなチョコレート売り場を見ていたら、なんと、このチョコレートが!
f0079085_21495144.jpg

 フィンランドのお菓子メーカー・Fazer(ファッツェル)社のチョコレート。ポピュラーなバータイプの、ダーク(上)とミルク(下)。私の地域では、輸入食品店でも売ってない。一見何の変哲も無い、外国のチョコレートですが、私にとっては食べたいチョコレートです。即買いました(多目にw)

 これまで、「フィンランドのくらしとデザイン展」で売っていた箱入りのミルクチョコ、「ムーミン」のキャラクターのイラスト入りのものと2種類制覇してきましたが、これで4種類制覇(ダークとミルクの2種類と数えた)。嬉しい。

 では食べてみよう。ちょっと大きめなので、少しずつ食べてみた。
f0079085_21544698.jpg

 まずダーク。フィンランド語のパッケージがいいですね。甘さもちょうどよく、美味しかったです。

f0079085_21553737.jpg

 次にミルク。先にダークを食べたせいか、とても甘い!と感じました。甘さが強い…。少し時間を置いてから、もうひとかけら食べてみたら、それほどでもなかったが、甘い。あの箱入りのキャンディみたいな包みの方はどうだったっけ?

 バレンタインの自分用チョコはもうこれでいいかもしれない…w
 後は、サルミアッキ入りのチョコレートを制覇したいところです。ああ、「フィンランド展」で買えばよかった…。サルミアッキ入りのチョコレートを、何の説明もなく売ったら、後で苦情が来る可能性高いだろうなぁw

【過去関連記事】
”心地よい”を求めて 「フィンランドのくらしとデザイン展」本編
 最後のほうにお土産で買ったチョコレートが。「フィンランド展」は現在兵庫県立美術館で開催中。昨年4月にスタートした「フィンランド展」巡回も兵庫が最後です。行きそびれた方は、今のうちに是非とも!

フィンランド発ムーミンチョコレート
 この記事を書いてしばらく後、また買おうと思ってお店に行ってみたら、無かった。売り切れの模様…がっかり。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2013-01-21 22:17 | フィンランド・Suomi/北欧

エストニア紀行 森の苔・庭の木漏れ日・海の葦

 梨木香歩さんの最新作です。タイトルの通り、エストニア紀行エッセイです。でも、ただ「エッセイ」と言い切れないのが梨木さんの著作。

エストニア紀行 森の苔・庭の木漏れ日・海の葦
梨木香歩/新潮社/2012

 2008年8月から9月、梨木さんはエストニアを訪れる。歴史のある街や、地方の森とそこに生きる人々、そしてコウノトリを探しに(梨木さんの鳥・バードウォッチングに関するエッセイは「渡りの足跡」に詳しく書かれています)。

 エストニア、と言えば、色々と連想する。まず、旧ソ連の支配下にあったバルト三国のひとつ(一番北がエストニア)。フィンランド好きとして、フィンランドのお隣の国。フィンランド語とエストニア語は似ていて、国歌のメロディーも何故か同じ。フィンランドからフェリーで約3時間という近さもあって、フィンランドとはつながりの深い国。IT大国。その一方で首都タリンの町並みは世界遺産にも登録されている。把瑠都関の故郷。クラシック音楽好きなら、指揮者のネーメ・ヤルヴィ、その長男が同じく指揮者のパーヴォ・ヤルヴィ(現在はアメリカ国籍だと、さっき調べて初めて知った)、次男で同じく指揮者のクリスチャン・ヤルヴィ、妹のマーリカ・ヤルヴィもフルート奏者、とヤルヴィ一家もエストニア出身と思い出す人も多いはず。
 でも、エストニアがどんな国なのか、私はよく知らない。梨木さんの言葉でどんな風に書かれているのか、読むのが楽しみだった。でも、何故エストニアなのだろう、と思っていた。

 まず表紙と、中ごろにある旅の写真が美しい。葦と海、町並みや古い建物、自然や風景、旅で出会った人たち。上記した連想したものとは異なる、私の知らないエストニア。梨木さんの旅の過程も、私の知らないエストニアばかり。でも、もし私がエストニアを旅して、その記録を書いたとしてもこの本のようにはならない。梨木さんの目を通して、梨木さんが感じたエストニアの姿だから。物語のように語られる。

 上記したエストニアのイメージの中に、IT国家、とある。タリンの古い街並み、国も小さい一方で、ITに関しては先進国。色々と進んだところがあるのだろうなと思っていた。が、タリンを離れ、南の地方や島へ行くと、自然に溢れている。まさに、ヨーロッパの田舎(いい意味で)。そこに暮らす人々も、古くから伝わる地域の文化・民俗を大切にし、自然の中で生きている。そんな地方で出てくる料理が美味しそうだと読んでいて思った。美味しいパンやきのこ料理が食べたくなる。地方の小高い山の上にある小さなレストランを訪れるのだが、そのシェフやレストランの雰囲気、料理の内容、食材についてを読んでいると、小説「雪と珊瑚と」の珊瑚が営む惣菜カフェを思い出した。もしかすると、このレストランがモデルのひとつになっているのかもしれない。

 梨木さんが何故エストニアを選んだのか。その理由はコウノトリの渡りを見たいというものあった。そのコウノトリだが、自然はめまぐるしく移り変わり、渡り鳥はその動きにとても敏感なのだと感じた。コウノトリだけでなく、様々な鳥も登場する。そして、自然の中で生き物が生きるということ。その中での、人間という存在はどんな存在なのか。言葉を失い、黙り込んでしまう。ただの破壊者に過ぎないのだろうか…。人間が手を加えられないところ…例えば、国家間の緊張が続いている国境付近などは、逆に手付かずの自然と生態系が保たれているという。皮肉なものだ。そして、梨木さんがエストニアを旅したのは2008年だが、2011年の日本…震災後の日本に繋がる部分もある。この点に関しては、様々なことが複雑に絡み合っていて、用意に言葉に出来ない、私は書けない。だが、「自然」という視点だけで考えると…やはり人間はただの破壊者なのだろうか…。
 エストニアは、自然の美しさと、その陰にあるものを感じられる場所でもある。

 シリアスな部分もあるが、滑稽に読める部分もある。古い建物のホテルが「ホーンテッドマンション」そのもので、梨木さんの泊まった部屋には不思議な少女の絵が…。でも、この絵の少女とも「親しく」なろうとする梨木さんの柔軟さに凄い、とも感じる。キノコ採り名人のおばあさん、蛭で治療をする、というおじいさん。朗々と歌い、マウンテンバイクに颯爽と乗るおばあさん。梨木さんを困惑させた少年たちのカヌーガイド。こんな場面でも、相手を許容しようとする、もしくは自分の意思を伝える感じが梨木さんだなぁと思う。
 あと、都会だけ行くと決めている旅行以外には、必ず長靴を持ってゆくという梨木さん。確かに便利そうだ。それに、どうせ観るなら都会だけでなく、自然の中も歩きたい。早起きして、森の中を歩く部分も大好きだ。

 コウノトリの視点から、エストニアの自然が、地球規模の自然に繋がっているという考え方もいいなと思った。エストニア第二の国歌「我が祖国は我が愛」も。タリン合唱祭・「歌の祭典」で必ず歌われる歌。旧ソ連からの独立を支えた歌でもある。どんな歌なのか調べてみたら、こんな歌だった。
エストニア第25回歌の祭典 XXV Laulupidu 2009 "Mu isamaa on minu arm"
 こんなたくさんの人が一緒に歌っていると思うと、凄いと思う。

 歌をじっくり聴きたいなら、CDもあります。
バルト三国の合唱音楽選集 Vol.1 エストニア合唱曲集(1)混声
 北欧諸国は合唱大国として有名だが、エストニアも合唱は盛んな模様。

 静かで、熱いものを感じられる。こんな旅もいいな。

【過去関連記事】
・渡り鳥に関するエッセイ:渡りの足跡
・山の上のレストランがモデルのひとつなのかもという小説:雪と珊瑚と
[PR]
by halca-kaukana057 | 2013-01-20 23:43 | 本・読書

身近にあって、手が届きそうで、届かない 今週の「クインテット」

 お正月気分もすっかり抜けた今週の「クインテット」です。

 ドラマパートは「LOVE LOVE LOVE」。Dreams come true、ドリカムの名曲ですね。8年目、最終年度の2月と「クインテット」の楽曲の中ではとても新しい時期のもの。最初放送された時、「クインテット」でドリカムもやるのか!!と驚きました。童謡・唱歌、クラシックの歌曲、世界や日本の民謡、懐かしい名曲、洋楽…このあたりが「クインテット」ドラマパートの歌の主な守備範囲ですが、たまに90年代~2000年代のポップスも。数は少ない(安易にすぐに廃れるであろう流行を追わない、という意味ですね)けど、数は少ないからこそ印象に残ります。この歌も名曲ですね。ラブソングなんだけど、愛・愛することをストレートに謳っている。曲もシンプルなので、アレンジの幅がある、アレンジし甲斐がある曲なのかも。

 ドラマパートが始まると、フラットさんが突然つぶやく。「愛すること、愛って何?」

 そして歌へ。アリアさんがメイン。伴奏も、最初はアキラさんのチェレスタ・ピアノとスコアさんのチェロ。アリアさんの歌は、可愛らしく、でもどこか力強い、芯がある。そしてサビに向かうにつれて、伴奏の編成も大きくなってゆく。このあたりからのアリアさんの歌は、徐々に力強く、でも優しく、広がるよう。そしてサビ。ここで、サビをバックに、スコアさんが語る。
愛する そして 涙する
その涙はやがて 幸せな笑いとなるのです
笑いなさい
笑うことは人間にしかできません
笑うのです

 愛することは、かなしみを伴うこともある。愛から生まれる涙は、嬉し涙もあるし、かなしい涙も、悔しい涙も、孤独な涙も…色々な涙があると思う。その流した涙は、いつか幸せな愛に辿り着く。愛して、笑って。その笑うことを愛しなさい…という意味なんだろうか。最初観た時、深いのだがわからない部分もあった。今もまだ、全部わかる、わけではない。私の人生経験が足りないから、だろうな。
 美しい、力強い歌なのですが、一抹の寂しさやむなしさも感じます。愛・愛することは難しい。巷に溢れていそう、身近にありそうだけど、手が届かない、つかめないこともある。

 サビの「LOVE LOVE 愛を叫ぼう 愛を呼ぼう」の部分で、原曲にはコーラスが入っている。「クインテット」版にはコーラスがない。コーラスを入れないことで、歌詞そのもの、歌詞の内容を更にストレートに伝えようとしたのかな。あと、伴奏で、ピアノとチェレスタの使い分け。同じ鍵盤でも、音も響きも違う。その違いをうまく使い分けて、ピアノの響き・深みと、チェレスタのキラキラしたやさしい音色が、アリアさんの歌を引き立ててました。
 最初観た時よりもグッと来た。涙腺に来た。そして色々な発見も。再放送っていいな。(新作も勿論観たいですよ。今からでも大歓迎ですよ…!)
・初回放送:いつもとは違う”春”(2011-02-28)
 「クインテット」の本放送は2010年度(平成23年度)で終了、というお知らせを知った後の記事です。この年の来年度編発表は1月20日ごろ。そろそろ来ますね…。

 パート3はスコアさんのチェロ小噺。星を取りたい人のお話。空に向かってほうきを振り回し、星を落としたいという人。それを見た人はそれじゃ届かないよ、と。ではどうしたらいい?屋根に登ってやってごらん。
 滑稽なお話ですが、このスコアさんの語り、演出はかなしく、むなしく聞こえる。手を伸ばしても、長い棒を使っても、屋根に登っても…今なら高いタワーに登っても、星に手は届かない。どんなに星が降るような満天の星空でも…。ロケットで宇宙に行っても、今のところ人類が行った最も遠くの宇宙は38万km先の月。無人探査機でも、「ボイジャー」がようやく太陽系の境界に辿り着いたところ。現在、その境界を突っ切って飛行中です。星の世界はまだまだ先。望遠鏡があれば近くに感じることは出来ますが、間近でこの目でその星を見ることはまだまだできない。「宇宙戦艦ヤマト」みたいなワープ航法の開発が待たれる…。

 コンサート前、アリアさんとシャープ君がオセロで対戦中。アリアさんの完勝!「クインテット」メンバーは将棋も好き(特にスコアさん)だが、オセロも好き。完敗して悔しいシャープ君。もう1回!とお願いするも、コンサートの時間。アリアさんはさっさとコンサートへ。悔しいシャープ君、マジックでオセロの白い面を黒く塗り潰そうとする…。シャープ君、かわいいなぁw

 コンサートは、ルロイ・アンダソン「トランペット吹きの休日」。オセロでの鬱憤を晴らすかのように、シャープ君が気持ちよくトランペットを演奏しています。このトランペットの音、本当に爽快。晴れやか。トランペットだけでなく、シロホン持ち替えもバッチリ。こんな演奏が出来たら、最高に気持ちいいだろうな。こんな演奏してみたい(私はピアノですが)。

 前半は落ち着いた、翳りや寂しさも感じる雰囲気でしたが、コンサートはテンションを上げてくる。いい切り替えで、今日の放送はこれにて。「クインテット」のこのメリハリ感、好きだなぁ。


 さて、先ほども書いた、来年度編成の発表がそろそろだと思います。ここを注意して見てください。
NHK:放送番組編成計画
 「平成24年度」と合っても、中身のPDFは25年度になっていることもある(去年そうでした)ので、中身も見てください。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2013-01-19 23:26 | Eテレ・NHK教育テレビ

月の地形ウォッチングガイド

 以前、この記事で少し紹介した本を。
月に惹かれる

月の地形ウオッチングガイド

白尾 元理 / 誠文堂新光社 / 2009



 私たちにとって一番身近な天体、月。月がどのくらい、どのように好きなのかは以前の記事を読んでもらうとして(笑)、月は観れば観るほど面白い、興味深い、もっともっと見たいと思う、見たい天体だと思う。

 肉眼でも、日本ではウサギの形に見えるクレーター・海の部分の陰影を観察できるし、双眼鏡、更に天体望遠鏡があれば更にじっくりと月のでこぼこした様子を観察できる。天体望遠鏡も、口径5cm程度の小口径でも十分。真っ赤な火星や、縞模様と4つのガリレオ衛星の位置変化が面白い木星や、輪がポイントの土星もいいけど、小口径だとやはり小さい。倍率を上げても、その口径に合った倍率というものがあって、しかも倍率を上げると暗くなるし像が荒くなるし…。じっくり見るにはそれなりの規模の口径の望遠鏡が必要。でも、そこまでの望遠鏡にはまだ手が出ないし…と悩む天体観測入門者もいると思う。
(私もでした。こんな時は大きな口径の望遠鏡のある天文台や科学館などの観望会に行く、大きな口径の望遠鏡を使っている有志の観望会に参加する、天文部や天文仲間さんがそんな望遠鏡を持っていたら見せてもらう、など方法はありますよ。)

 口径や、種類(屈折望遠鏡か反射望遠鏡かその他か)など、それぞれの望遠鏡にはそれぞれ得意な(見やすい)天体、不得意(見づらい)天体がありますが、月は大体どの望遠鏡、双眼鏡でも楽しめる。見方に慣れてきたら、ただ見るのではなく、クレーターや海などの部分に注目して観察してみる。スケッチしてみる、カメラを取り付けて撮影してみる。こうなったら月齢1から満月を経て月齢26ぐらいまで毎日観測してみる…などなど、色々な楽しみ方が出来ます。そんな楽しみ方を広げてくれるのが、この本です。

 月齢ごと、有名なクレーターや海、高地などの部分ごとにオールカラーの月面写真を載せ、見どころを詳しく解説しています。月食についても写真と解説があります。本当に詳しい。クレーターなどの大きさや、どのようにして形成されたか、望遠鏡で観測する時のポイント。更には望遠鏡の選び方、月・アポロ計画に関する本など、月に関する話題も色々。写真そのものもきれいなので、見ているだけでも楽しい本です。月の天文学研究に関する内容も多く、読み物としても楽しめます。天体観測・月観測入門者から上級者・星猛者(by「宙のまにまに」この場合は「月猛者」か)まで使えて、楽しめる本です。地味なようで、凄い本です。

 私はまだ月を見て、この辺に○○クレーターがあって、こっちは□□クレーター…というところまでは行っていません。コペルニクスクレーターとティコクレーターぐらい…(これ初級です…)。アポロ11号が着陸した「静かの海」、「晴れの海」や「雨の海」は大きくてわかりやすい。この程度。まだまだです。

 この本が出たのは2009年8月。日本の月周回衛星「かぐや(SELENE)」の運用が終了した(2009年6月11日)直後。今も「かぐや」による観測データの解析、研究は進行中ですし、世界各国の探査機が月を探査しました。そのデータも含めた新版が出たらいいなぁ…。

 ちなみに、この本は天文雑誌「天文ガイド」に連載されたものの書籍化なのだそうです。さすがは「天文ガイド」です。ディープです。

 と、この本を、雪が降ってばかりで月すらなかなか観られない時に読んでいるのでした。月が見たい、星を見たい、星空を拝みたい…(完全なる星分欠乏 ISSも見たい…。
 雪雲の晴れ間から月や星が少しでも見えると、嬉しいです。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2013-01-18 23:10 | 本・読書


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)

プロフィールを見る

お知らせ・別サイト

管理人HN:(はるか)
 熱しやすく冷めにくい、何が好きになるかわからない好奇心のかたまり。このブログでは好きなものを、好き放題に語ってます。

プロフィール
*2014.9.5:更新
はてなプロフィール:遼(halca-kaukana)



web拍手を送る






日々のログ:今、ここ、想うこと
または:Twilog

はてなブックマーク
Mielenkiintoinen!

気になること、関心のある記事や参考にしたサイトなどのブックマーク集。コメント多め。

◆ピアノ録音置きブログ:Satellite HALCA

☆「はやぶさ2」、小惑星リュウグウ目指して順調に飛行中!☆
管理人・遼も小惑星探査機「はやぶさ2」を応援しています。



あかつき特設サイト
JAXA:金星探査機「あかつき」特設サイト

☆祝!「あかつき」は金星の衛星になりました☆
金星軌道上で観測準備中!

最新の記事

メロディ・フェア
at 2017-05-17 22:51
日本・デンマーク国交樹立15..
at 2017-05-12 22:18
流れ行く者 守り人短編集 /..
at 2017-05-09 22:51
北国の春 2017
at 2017-05-04 21:21
日本とデンマークの150年切..
at 2017-05-02 21:54
理化学研究所創立100年記念..
at 2017-04-26 22:11
「星の物語」切手 第5集 押..
at 2017-03-11 21:47
星の案内人 4 [完結]
at 2017-03-07 22:30
最後は南天 「星の物語」切手..
at 2017-03-04 22:44
2017:あけましておめでと..
at 2017-01-05 21:45

カテゴリ

はじめにお読みください
プロフィール
本・読書
宇宙・天文
音楽
奏でること・うたうこと
Eテレ・NHK教育テレビ
フィンランド・Suomi/北欧
イラスト・落描き
日常/考えたこと
興味を持ったものいろいろ
旅・お出かけ
information

タグ

以前の記事

2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
more...

検索