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「はやぶさ」「イカロス」から「はやぶさ2」へのバトンタッチ

 この春は、私にとってお別れするものが多過ぎます。先日、このニュースが飛び込んできました。

JAXA:月・惑星探査プログラムグループ(JSPEC):「はやぶさ」・「イカロス」両プロジェクトチームの解散について

 小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)と、ソーラーセイル実証機「IKAROS(イカロス)」のプロジェクトチームが解散。どちらもプロジェクトは無事完遂。日本の、いや世界の宇宙開発史にとって重要なプロジェクトであることは間違いないこの2つのプロジェクト。沢山の困難を乗り越え、沢山の世界初を成し遂げました。
 この2つのプロジェクトは、私もずっと応援してきたので、思い出も想い入れも沢山ありますし、解散となると少しさみしいですが、困難なミッションをやり遂げての解散。本当にお疲れ様でした!

 「はやぶさ」が小惑星イトカワから持ち帰ったサンプルの維持・管理は宇宙科学研究所に移管されます。

 一方の「イカロス」。プロジェクトチームは解散とはいえ、「イカロス」は今も宇宙空間を飛行中。しかも、再び冬眠中。冬眠から”目が覚める”タイミングを待っている状態。冬眠中…どうするのだろう?今のミッションは、予定されたミッションを完遂したエクストラミッションだからだろうか。冬眠したまま終わっちゃうの?それは心残りがある…
と思ったら。
IKAROS blog:今日の IKAROS(03/29) - Daily Report - Mar 29, 2013

 「イカロス」のプロジェクトブログ。冬眠明けは初夏に予測されており、その時に再び電波を捉えられるかの運用があるそうです。電波を捉えることができれば、また「イカロス」のデータを調べ、次のソーラーセイル計画に活用できる。
 これを知って、ほっとしました。「イカロス」、夏にまたいい報せを聞ければいいなと思っています。

*****

 さて、「はやぶさ」には、次があります。「はやぶさ2」。初代「はやぶさ」は小惑星探査とサンプルリターンに必要な技術習得のための試験機だったわけですが、今度の「はやぶさ2」は小惑星探査とサンプルリターンを目的とした探査機。今度が本番です。

 そんな「はやぶさ2」から、2つの報せが。
 1つ目は少し前の話なのですが、
JAXA: 寄附金:募集特定寄附金使用実績の公表について
 昨年始まった、JAXAへの寄付金。私も微力ながら送らせていただきました。その寄付金で、「はやぶさ2」では小型モニタカメラを製作することに。「はやぶさ2」のサンプラーホーン(小惑星にタッチダウンして、サンプルを採取する筒)の動きを確認するカメラです。上記サイトでは、プロジェクトマネージャーの國中均先生からのメッセージもあります。
 寄附金の使途は勿論のこと、「はやぶさ2」だけでなく他のプロジェクト・部門でもプロジェクトに関わる方々からのお礼のメッセージを読めるのは嬉しいです。
 寄附金は現在も募集しています。寄附方法は以下から。
JAXA:寄附金

 2つ目は、初代「はやぶさ」でも行われたあの企画が「はやぶさ2」でも実現します!
JAXA:小惑星探査機「はやぶさ2」に載せる名前・メッセージ募集キャンペーンの実施について ~星の王子さまに会いにいきませんかミリオンキャンペーン2~

 探査機に名前やメッセージを載せて、探査機と一緒に宇宙を旅することが出来るこの企画。「はやぶさ2」でも勿論やります!募集の報せを待ってました!
 初代「はやぶさ」でも応募し(しかも家族友人の名前も事後承諾で半強制的に応募…w)、その名前はターゲットマーカー(タッチダウンをする時の目印となる機器)に刻印され、今も小惑星イトカワの上にあります。その後、金星探査機「あかつき」や「イカロス」でも募集したので、毎回送っています。

 今回の「はやぶさ2」では、小惑星の表面に留まるターゲットマーカーと、地球に帰還するカプセルにも名前とメッセージを送れます。更に、帰還カプセルには、寄せ書きやイラストも搭載でき、送れます。これは楽しみが2倍です。小惑星にタッチダウンする時に大切な役目をするターゲットマーカー、小惑星のサンプルを入れ「はやぶさ2」と一緒に地球を目指し、地球に帰ってくるカプセル。どちらも「はやぶさ2」にとって大事な存在。そこに、自分や大切な人たちの名前や、メッセージ、カプセルには寄せ書きやイラストも搭載できる。「はやぶさ2」と一緒に宇宙を旅して、応援も出来る。この企画、本当にいいなと思います。

 募集は4月10日から7月16日まで。応募方法は、名前とメッセージはどちらもウェブから応募できます。寄せ書き・イラストは所定の用紙に書いて郵送。詳しいことは、続報をお待ちください。
JAXA:月・惑星探査プログラムグループ(JSPEC):星の王子さまに会いにいきませんか ミリオンキャンペーン2
 ここをチェックしてください。

 さて、メッセージも考えねばな…。

 「はやぶさ」「イカロス」から、「はやぶさ2」へのバトンタッチ。そして、更にもっと先へ!
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by halca-kaukana057 | 2013-03-31 21:16 | 宇宙・天文

「クインテット」最終回記念 ありがとうイラスト

 「クインテット」記事、本日3つ目…。最終回記事に合わせてもよかったのですが、長くなるので別にしました。

 最終回を観終わって、しばらくして、イラストを描きたくなってしまいました。なので描きました。
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 鉛筆・色鉛筆で、画用紙に。スキャンする時の色合いの調整が難しい…。演奏風景も描きたかったけど、そこまでの技量は無かったorz
 いつも一緒にいる5人で和気藹々としている様を描きたくて、こうなりました。

 2年前もイラスト描いたなぁ。
2年前のもの(記事内にあります)
 この時はケント紙に。なのでタッチが異なります。あたたかい雰囲気を出したくて、今回は画用紙にしました。

 最後に描けて、間に合ってよかったです。
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by halca-kaukana057 | 2013-03-30 23:44 | イラスト・落描き

10年間のありがとうを ~音楽はこれからも地球のどこかで 今週の「クインテット」【最終回】

 ついにこの時が来てしまいました。「クインテット」最終回の感想を書く時が。
<その前に、私なりの「クインテット」を振り返ってみたシリーズ>
・第1回:「クインテット」という器 わたしの好きな「クインテット」1
・第2回:「存在そのものが音楽」とは わたしの好きな「クインテット」2
・第3回:5つの異なる個性のアンサンブル わたしの好きな「クインテット」3
君には5人の仲間と、音楽が一緒にいるよ わたしの好きな「クインテット」4



 まず、今朝一番に確認したもの。
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 新聞のテレビ欄。「クインテット」の後に最終回マークが…。本当なんだ。本当に終わってしまうんだ。じわじわとかなしさと涙がこみ上げてきてしまいました。

 朝早くからtwitterを確認。すると、「クインテット」は今日最終回、忘れないで観てね、アキラさんたちにありがとうとお疲れ様を、最高視聴率叩き出そうぜ、というツイートが飛び交っていました。沢山の人が、「クインテット」の最終回を皆で見届けようと呼びかけている。また、最終回だと昨日今日知った方は、驚きと嘆きの声を。最終回だから…と思うのはちょっと残念だけど(最終回でなくても観てて欲しかった)、その反応の多さと各々の想いに感激、嬉しくなっていました。終わるのはさみしい、かなしいけど…。

 さて、8:25.最後の放送スタートです。

 プログラムは、
故郷/美しく青きドナウ/ラデツキー行進曲(アンコール)

 2011年3月25日(翌日26日再放送)の、本放送最終回の時と同じ内容です。でも、同じ内容でも、何度観てもいい回だと感じます。

・2年前の本放送最終回での感想:ゆうがたクインテットが「果たした志」 「クインテット」平日放送最終日
・別解釈:今年度最後の「クインテット」…「故郷」別解釈+α


 スコアさんが話した、「故郷は地球」の言葉。大好きです。地球が故郷。生まれ育った土地から離れ、ホームシックになることもある。でも、地球上にいれば、生まれ育った土地とも繋がっている。「クインテット」の音楽が「ボーダーレス」(ベストアルバムCDの帯より)であるように、地球に境界なんてない。様々な「境界」はあるけど、越える力は人間にはある。そんなことを思いました。
 スコアさんの歌う「故郷」は、心に沁みます。

 そういえば、2年前は震災直後で、3番の歌詞に震災からの復興を想いました。本放送最終回は震災前に収録したもので、合わせた訳ではないけれども、なんというタイミングだろう…と感じました。あれから2年。復興の道はまだまだ長いですが、一歩一歩踏み出していこう。そう今は感じます。

 コンサートはヨハン・シュトラウス2世「美しい青きドナウ」。優雅で華やかで、迫力もあって、たのしくて…まさに「クインテット」の魅力が詰まったコンサート曲。ウィーン・フィル・ニューイヤーコンサートも連想します。

 そして、アンコールのヨハン・シュトラウス1世「ラデツキー行進曲」。ここで、言葉を失いました。
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 サイドパネルに「10年間ありがとう」と…!! 急いで携帯のカメラで撮影しました。このメッセージに、涙が。手も震えて、キータッチが大変でした。

 2年前は土曜に再放送があるとわかっていたから、本放送は終わっても「最終回」ではないと思っていました。再放送だけど、まだ続く。でも、今度は今度こそ最終回。最終回に、お別れの挨拶があるといいなと思っていました。でも、それを入れるとなると、新しい回を作らなくてはならない。最終回は本放送最終回と同じものが来る可能性も高い。アンコールの「ラデツキー行進曲」がフェードアウトして終わるやり方は、徹底的に「音楽」で表現する「クインテット」らしい挨拶で、これはこれで好きだ。でも本当に最後だからやっぱり挨拶が欲しい。(勿論アキラさんは最後でも喋りません!)さて、どうするのだろう…とずっと考えていました。

 それが、サイドパネルを使うという方法に。「クインテット」はずっと4:3画面、16:9にはなりませんでした。なので、サイドパネル表示がありました。その4:3画面、サイドパネルを巧く使ったこの方法。最後の最後までなんて巧みな番組なんだ!! アキラさんの編曲の技や、指遣いも細かく合ってる驚異の操演の技…「クインテット」には沢山の巧みな技がありました。最終回、サイドパネルでご挨拶をするというこの技…思いつくわけが無い!!とにかく感激でした。

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 番組終了のお知らせ字幕も。「ご声援ありがとうございました。」…ここでも涙。

 「10年間ありがとう」…それは私の方が言いたい・伝えたい言葉です。10年前、始まった不思議な音楽番組。不思議だ、変だと思いつつ、その音楽や物語、個性豊かなキャラクターたちに魅了され、いつの間にか毎回録画、CD/DVDフルコンプリート、アキラさん・宮川彬良さんのファンにもなり、メンバーが演奏に参加しているアンサンブル・ベガのことも知り、ファンになりました。自分も音楽をやりたいとピアノを弾き、クラシック音楽も聴きまくり…。
 今の自分があるのは、「クインテット」のおかげです。10年前、出会えて、ずっと観続けてきて本当によかった。音楽のたのしさと、その広さと深さ、力を伝えてくれた。音楽がもっと大好きになった。素晴らしい番組をありがとうございました。「クインテット」に関わった全ての皆様に、お疲れ様でした!と伝えたい。

 番組が終わると聞いた時は、とにかくかなしく、寂しくなるなと感じた。何故終わらせるんだ。まだまだ観たい回は沢山あるんだ。内容だって、そんな古くなった、色あせたものじゃない。終わらせないで欲しい。最終回の日は、きっと一日中泣いているだろう…。そう思っていて、観終わったあとも涙がこみ上げてきたのですが、一日中泣きはしませんでした。それよりも、感謝の気持ちでいっぱいです。

 また、twitterで最終回を観た、同じようにかなしいけど感謝の気持ちが溢れたツイートの数々に、嬉しくなりました。「クインテット」ファンの方がこんなにいらっしゃったなんて!一緒に観られたような気分。じわりと嬉しくなりました。
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 ツイッターのトレンドにも、「クインテット」だけでなく、「10年間ありがとう」と!!

 この方も…
 (´-`).。oO(クインテットのシャープくんへは一方的に…親密な気持ちを寄せてました)
2013年3月29日 21:16
 …からのシャープくん #クインテット
2013年3月30日 8:26
 \You gotta music/\You gotta Quintet/ #クインテット #シャープくん
2013年3月30日 8:40
SHARP シャープ株式会社 @SHARP_JP

 シャープ公式アカウントも!シャープつながりでw番組が終了するとの発表があった時も反応していたシャープ公式さん。中の人も好きだったのだなぁ、嬉しいなぁ…(中の人など

 後でじわりじわりと「クインテット」終わったんだった…とさみしさがこみ上げてくるかもしれません。でも、今は、今日は感謝の気持ちを伝えたいです。
 「音楽」はなくならない。いつも身近にある。音楽がある限り、地球のどこかで続いている。
 番組というよりも芸術作品。素晴らしい作品をありがとうございました!
 「クインテット」は永遠です!!

 最後なので、お宝画像を。
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 1stCD「classics」「songs」発売の時の宣伝リーフレットです。発売した時(2004年12月)、CD屋さんに置いてあって、即貰ってきた。宝物です。背景は先日買ったクリアファイルです。
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 中身「クラシックス」の方
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 中身「ソングス」の方。

 さて、お知らせです。
 最終回の余韻に浸っていますが、明日、また観られます!…どういうこと?
 BSプレミアム「ワンワンパッコロ!キャラともワールド」パート1(8:30~55)で、「クインテット」の「一年生になったら」が流れます!
NHK番組表:BSプレミアム:ワンワンパッコロ!キャラともワールド・パート1
 以前も「クインテット」の歌が流れたこの番組。来年度も流してくれるといいな。


最終回記念イラスト描きました
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by halca-kaukana057 | 2013-03-30 23:31 | Eテレ・NHK教育テレビ

君には5人の仲間と、音楽が一緒にいるよ わたしの好きな「クインテット」4

 「クインテット」の最終回を見届けました。最終回の感想は別に書きたいと思います。その前に、今だからわたしの好きな「クインテット」を語ろうシリーズ。第4回は、番組のコンセプトを象徴するタイトルです。

・第1回:「クインテット」という器 わたしの好きな「クインテット」1
・第2回:「存在そのものが音楽」とは わたしの好きな「クインテット」2
・第3回:5つの異なる個性のアンサンブル わたしの好きな「クインテット」3


*****

 番組名は「クインテット」だが、「ゆうがたクインテット」とも呼ばれる。5人の楽団の名前であり、「夕焼け空が染まる時~」のテーマソングは「ゆうがたクインテット テーマ」。本放送の時は夕方5時台、夕方のNHK教育・Eテレを代表する番組でした。
(1年目は5時台に4分割しての不思議なタイムテーブル。2年目からは10分にまとまって、時間変更の年もありましたが、夕方5時50分に放送されていた。また、朝も放送があった時も)

 その「ゆうがたクインテット」は、英語でも表記されている。「You gotta Quintet」。「You've got a Quintet」を簡略にした表記である。意味は、「君には5人の仲間がいるよ」。

 この「You gotta Quintet」=「君には5人の仲間がいるよ」…このコンセプトが大好きです。

 5人の仲間、それは勿論「クインテット」のメンバーたち…アキラさん、スコアさん、アリアさん、フラットさん、シャープ君(チーボーは+αということで…)。それと同時に、「音楽」も含まれるのではないかと思う。

 「ゆうがたクインテット テーマ」では、「You gotta music.」という歌詞も登場する。「君には音楽があるよ」「君と音楽は一緒だよ」と訳せばよいだろうか。そう解釈したい。第2回の「存在そのものが音楽」のところで述べたが、「存在そのものが音楽」「音楽の化身」なのはアキラさんだけじゃなくて、「クインテット」のメンバー全員ではないだろうか、と私は考えた。会話するように演奏し、元気の無い時や落ち込んでいる時、ツイていない時も、「演奏すれば元気になります」とスコアさんがいつもの台詞を言って演奏を始めたり、音楽で解決しようとしたりする。
 また、以前、毎週の感想でこんなことも書いた。元々はバラバラであっただろう5人が、一緒に演奏して歌って、音楽で繋がっている。時にケンカしても、意見が食い違っても、意地を張り合っても、また一緒に演奏する。5人の担当している楽器が違うからこそ、アンサンブルを組めた。

・その以前の感想。「夕方のおかあさん」の回:音楽があったから 今週の「クインテット」+続・お願い!編集長(2013.3.2)

 音楽と、アンサンブルを組んだメンバーといつも一緒にいる5人。それは、テレビ画面の向こうの話。でも、私にはそう思えない。私も一緒に、そこにいると感じる。テレビ画面越しだけど、5人と一緒に一喜一憂・爆笑に涙したり、演奏される歌を一緒に口ずさんだり、コンサートで演奏されるクラシック音楽に聴き入ったり。自分も演奏したい、音楽したい。私の楽器はピアノなので、アキラさんみたいにかっこよく素敵にピアノを弾きたい!といつも思う。ピアノ以外の楽器もやってみたくなる。アリアさんの華麗なヴァイオリン。スコアさんの渋いチェロ。フラットさんのあたたかで、陽気で、穏やかなクラリネット。シャープ君のどこまでも伸びるトランペット。様々な打楽器。「おもちゃの交響曲」のおもちゃの楽器やゴムホースホルンも演奏してみたいw 音楽は私の周りにも満ち溢れている。既存の楽曲じゃなくても、日常生活の中で聞こえてくる様々な音や、即興で作った鼻歌や替え歌も。音楽は身近にある。「クインテット」も身近にある。

 音楽を本格的に学ぼうとすると、楽典や音楽理論、対位法や和声法など、専門的なことを学ぶことになる。私も少しは勉強したけど、わからないことは沢山ある。でも「クインテット」では難しい言葉は無しに、音楽の魅力を音楽そのもので伝えてくれる。まずは一緒に、たのしもうよ。ほら、たのしい音楽が聞こえてきたでしょう?と。

 「君には5人の仲間がいるよ」
 「君と音楽は一緒だよ」

 「クインテット」を観ていると、その5人の音楽が、優しく語り掛けてくれていると感じる。手を伸ばせば、周囲に耳を澄ませば、音楽は存在する、つかめるのだから。


 大絶賛深読み大会な記事になりましたw
 では、最終回感想、行ってみましょうか…。
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by halca-kaukana057 | 2013-03-30 22:18 | Eテレ・NHK教育テレビ

5つの異なる個性のアンサンブル わたしの好きな「クインテット」3

 いよいよ明日になってしまいました。「クインテット」最終回。もう少し語らせてください。
・第1回:「クインテット」という器 わたしの好きな「クインテット」1
・第2回:「存在そのものが音楽」とは わたしの好きな「クインテット」2

*****

 第3回は、「クインテット」メンバーについて。

 まず、念のために「クインテット」のメンバー紹介を。
NHK:キッズワールド:クインテット
 NHK公式。ここも、もうすぐ無くなるのか…!!?
ウィキペディア:クインテット(テレビ番組)
 「クインテット」=「NHK教育・Eテレのパペット音楽番組」ですが、単純に「五重奏」「五重奏団」の意味もあるし、他にも色々ある…。なので、この五重奏団の名前「ゆうがたクインテット」と表記すると識別しやすい。
 このウィキペディア、充実してます。

・アキラ(出演:宮川彬良):コンサートマスター。ピアノ。他、鍵盤楽器全般。
 謎のピアニスト兼コンサートマスター。会話はオーバーリアクションのピアノ演奏で。

・スコア(CV:斎藤晴彦):チェロ
 人生経験豊かな老音楽家。どこかシニカルな存在。歌う音楽辞典やチェロ小咄など本技を超える余技を得意としている。

・アリア(CV:茂森あゆみ):ヴァイオリン、ウクレレ、ギター、バンジョーなど弦楽器全般。
 楽団の紅一点。プライド高くややわがままで自己中心。アリアから童謡まで何でもこなす。シンガーソング・バイオリニスト。

・フラット(CV:玄田哲章):クラリネット、口笛、ハーモニカも。
 重低音のデップリひげ中年。低音そして丁寧な言葉遣いが魅力的。シュワルツェネッガーかスタローンを彷彿させる。

・シャープ(CV:大澄賢也):トランペット、ティンパニやシロフォンなど打楽器全般。
 何でも軽いノリでこなす天才的便利な音楽青年。さびしがりやのハイテンション青年。ラップ・サッカー大好き。

 この5人…最初も、今改めて読んでも思うのですが、本当に性格も個性もバラバラです。スコアさんはとことんマイペースで、集団行動を嫌がる時もある。シャープ君はハイテンションで暴走することもあるし、フラットさんは心配性で不幸体質。アリアさんはロマンチストで優等生的なところもあるが、怒らせると大変なことに…。アキラさんも謎の存在…。最初観た時、「不思議な番組だなぁ…」と思った点のひとつがこのバラバラの性格と個性だった。

 でも、5人で演奏して、一緒に歌うと何故かピッタリと合う。

 歌声も、アリアさんは美しく優しいソプラノ。スコアさんはいぶし銀の奥深い声、フラットさんは渋く、時にお茶目。シャープ君は陽気にのびのびと。この4人の歌も、合う。「きれいなハモリ」とはちょっと違う。アリアさんとシャープ君、アリアさんとスコアさんの組み合わせはきれいにハモるけれども、あえて「ハモらないように」歌っている感じでもある。自然。地声とは違うのだけれども、飾らない感じで自然なのだ。

 私はこの「クインテット」の、「飾らない自然な歌声」がとても好きだ。音楽番組ではあるし、声の主演陣も実力派揃い。アリアさん役の茂森あゆみさんは言わずと知れた「おかあさんといっしょ」の”うたのお姉さん”。スコアさんの斎藤晴彦さんも、舞台・ミュージカルで歌うことが多く、シューベルトの歌曲「冬の旅」を日本語で歌うことにも取り組んでいる。CMにもなった、クラシック音楽の名曲に合わせて早口で歌うことも。シャープ君の大澄賢也さんの歌は凄い…「クインテット」でその実力に惚れました。大澄さんもミュージカルで歌うことが多い。 フラットさんの玄田哲章さんも数多の役に声をあて、ナレーションでもお馴染みの名声優ですが、元々は劇団に所属し、ミュージカルなど沢山の舞台に出ていたそう。(ウィキペディアより。その経験も合って、歌も素晴らしいです。(思えば、「クインテット」は舞台で活躍している・していた方ばかりですね。)

 きれいなハモりも魅力的だ。でも、これだけ性格も個性もバラバラな4人が音楽でひとつになれる方法は…この自然な歌声だと思う。個性的な音楽家たちが、どう音楽を表現するか。「巧い」「きれい」「美しい」…人によってイメージはバラバラ。だからこそ、各々にとって自然な歌声で、でもアンサンブル・合わせることも大切にする。主張し過ぎることもなく、相手を意識し過ぎることもない。5人揃わずに出てこない回のほうが珍しい、いつも一緒にいるこの5人が、一番リラックスした状態の音楽が「クインテット」の歌だと思う。

 楽器演奏でのアンサンブルも、見事としか言いようが無い。小編成でも、原曲はオーケストラで演奏される曲も厚みと広がりのある音色で、原曲がピアノソロでもそれぞれの楽器の音色をうまく生かして演奏している。アキラさんの編曲の技の巧さもあるが、演奏陣も本当に巧くて、でもやっぱり「自然体」の演奏だと思える。アキラさんのお得意の迫力満点グリッサンド&美音ピアノも、アリアさんの超絶技巧ヴァイオリンも、フラットさんのクラリネットのフルスロットルのトリルも、スコアさんの巧みなチェロも、シャープ君のトランペット・打楽器早技持ち替えも。格式ばった感じが無い。でも、ゆるい、だるい…そんなものは微塵もない。ちょうどよい緊張感と、リラックス感で楽しめる。音楽への距離がぐっと縮まる。音楽が身近になる。

 この5人の異なる性格・個性は、音楽になると「協奏」であり「共奏」なのだと思う。

 さて…まだ少し語りたいことがあるのだが、もうすぐ30日。寝て起きれば最終回の朝を迎えます。8:25に(その前に7:30から「つくってあそぼ」も最終回!)ちゃんと準備しておけるように、今夜はこの辺で。

 明日、感謝と共に最後を見届けます。明日も語らせてください。
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by halca-kaukana057 | 2013-03-29 23:36 | Eテレ・NHK教育テレビ

晴れた!探すぞパンスターズ彗星!

 まだ続きますパンスターズ彗星を観たいシリーズです。夜明け前の北東の空にも見えるようになりました。今日は朝から快晴。ずっと雲はひとつもない。夕方になっても、低空に薄雲もない。…こんな快晴久しぶりです。珍しいほどです。これは、今日こそパンスターズ彗星を観られるかもしれない。いや、観てやる、見つけてみせる!

 まずは、今日の彗星の位置を確認。
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Stella Theater Web
 アンドロメダ座に位置しています。高度もだいぶ高くなりました。

 日没を過ぎ、暗くなり始めた頃観測開始。双眼鏡で大体の方角を探しますが…わからない。見えない。しばらく観てみましたが、わかりません…。やはり目印の星があればなぁ…。

 双眼鏡では見つけられなかったけど、画像を撮影したら写っていたという報告もあったので、カメラを向けて何枚か撮影してみます。カメラはいつものコンパクトデジカメ。夜景モードにして、数秒間シャッターを開いたまま撮影する方式でやってみました。

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 上のシュミレーション画像と比較して、アンドロメダ座を探し、彗星があるあたりを確認。このあたりのはず。

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 この星かなぁ…?でも尾は引いていない。他の星(恒星)と同じような光の点。いや…私のコンデジではこれが限界なのかも…。
 結局わからないままです。もっとはっきり写ってくれればなぁ…。

 ここまできれいに晴れたのに、見つけられない、観られないとはもう無理かもしれない…と思ったのですが、まだ諦めるのは早い。これから、彗星は北の空へ向かいます。これまでは日没後、まだ明るい西の空で、しかも低空のため、見つけ難くなっていました。北の空に見えるようになれば、北の空は暗い。彗星も太陽から離れて暗くはなりますが、高度も高くなりますし、逆に見つけやすくなるかもしれない。夜明け前の空を狙うのもあり。まだ諦めるな!(と自分に言い聞かせます。
国立天文台:パンスターズ彗星
パンスターズ彗星を見つけようキャンペーン
アストロアーツ:【特集】パンスターズ彗星(C/2011 L4)
 今後の彗星の位置、動きは上記サイトで確認。

 東の空にはまん丸満月。とても明るく、きれいです。双眼鏡でそのまま満月を観ていました。クレーターがくっきり。きれいです。
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 東の空から昇ってきたしし座。春の星座です。裏返しの?マークの「獅子の大鎌」わかるかな?
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by halca-kaukana057 | 2013-03-27 22:38 | 宇宙・天文

「存在そのものが音楽」とは わたしの好きな「クインテット」2

 最終回まであと4日。「クインテット」を語ります。今日のテーマは、「喋らないアキラさん」。
・前回第1回:「クインテット」という器 わたしの好きな「クインテット」1

*****

 「クインテット」の放送が10年前始まって、観て、色々と「あれ?」と思ったのですが、一番の疑問・謎が、「何故アキラさんは喋らないのか」。
 アキラさん・宮川彬良さんのことは、「クインテット」を観る前は存じ上げず、始まった時も「この人は誰?」と謎の存在でした。その後、調べて、ミュージカルや演劇、ショーなど舞台メインで活躍されている音楽家(作曲・編曲・指揮・ピアノ演奏…幅が広い!)だと知った。でも、普段のアキラさんがどんな音楽家なのか分かっても、「クインテット」では、喋らずピアノを弾いて、ジェスチャーでリアクションをする。コーラスで歌うことや、コンサートで「ワン、ツー!」と演奏の息を合わせるカウントをすることもあるけど、言葉は発しない。メンバーと会話をすることは無い。会話にあわせて、ピアノをさらりと弾く。会話をしているように。その様はとても素敵で惹かれるのですが、喋らない謎の存在であることには変わりはありませんでした。
(このカウント声は、2009年度以降の放送では消えてしまいました…このカウント声を聞くと「来るぞ!」と聴く側も気合が入るのに)

 アキラさんが何故喋らないのか。真相が判明したのは、2004年、1stCD「クラシックス」のライナーノート。こう書かれている。
「アキラさんはどうしてしゃべんないの?」
こんな質問をよく受ける。
そんな時アキラさんは心の中でこう答えている。
『アキラさんはね、人間じゃないんだ、<音楽>そのものなんだョ』

 更にその後、ラジオ(NHKではなく民放!)や新聞・雑誌のインタビューでも、「アキラさんは音楽そのもの」と語っていた。だから喋らない。
 後に、昨年発売されたコンサートスコア集では、番組製作段階で「アキラさん」の設定・位置づけをどうするかで意見が噛み合わず、1年もかけて話し合い、ようやく出てきた「存在そのものが音楽」という設定案に「それだ!」と納得…という制作段階での裏話も披露されました。


 アキラさんは「存在そのものが音楽」。この設定を知った時、私は驚いたと同時に感激した。人間じゃない、音楽の化身?哲学的だなぁ。なんて斬新、そんな話は今まで聞いたことがない。でも、実際「クインテット」のアキラさんを観ていると、「存在そのものが音楽」「音楽の化身」と納得してしまう。本当に、音楽そのもの…音楽と一体化したように、ピアノ(鍵盤ハーモニカやアコーディオン、チェレスタやオルガン等)を演奏している。活き活きと、語るように歌うように。静かな曲では穏やかに、激しい曲では頭もぶんぶん振り回して(ヘビメタのヘドバンw)。演奏している時の表情や、他のメンバーを見ている目線でも、曲を語り、歌っている。

 そんなアキラさんを見ていると、音楽の本質というか、原型というか、「音楽ってこういうものなんだよね」と感じる。音楽に接する時、その音楽と一体化する心地が、音楽のたのしみなんだ、と。「クインテット」は、歌は童謡・唱歌・民謡・歌曲、コンサートではクラシック音楽がメインだが、他のジャンル…ポップスやロック、ジャズやテクノミュージックなど全てのジャンルで。
 音楽を聴いている時も、カラオケから斉唱・合唱、鼻歌であれ歌う時も、演奏する時も、音楽にのっている時はたのしい。またはかなしい、辛い、苦しい気持ちでいても、音楽はそっと寄り添っていて、いつの間にか身や心をゆだねている。演奏の練習をしていて、なかなかうまく弾けない時も、集中して音楽にのめりこんでいる時も。アキラさんだけが「存在そのものが音楽」なのではない。音楽と一体化しているような心地になった時、心からその音楽をたのしんでいる時、誰でも「存在そのものが音楽」になれるのではないか、と。

 つまり、アキラさんだけでなく、アリアさんやスコアさん、フラットさんやシャープ君も、チーボーも「存在そのものが音楽」なんだと思う。「クインテット」はキャラクターが会話し語るよりも、歌う演奏するシーンの方が多い。コンサートでは当然のことですが会話はない。でも、演奏で会話している。ヴァイオリンに応えるチェロ。トランペットを支えるクラリネット。ピアノもメロディーで牽引し、伴奏でサポートして、「会話」に参加してくる。音楽を、音楽そのものでたのしんでいる。

 音楽を、音楽そのものでたのしむ。当たり前のようだけど、クラシック音楽は特に作曲家のことや様々な知識がないと楽しめない、堅苦しい、重い、長い…というイメージを持っている人もいるので、指揮者や演奏家たちは解説やトークを交えたりする。その解説で更に楽曲を楽しめればいいのだが、話のほうが長かったり、がっかりするような内容のトークだったりすると楽曲を楽しむ前に疲れてしまう。古語や外国語で書かれた童謡・唱歌・民謡・歌曲も、解説はありがたいけど、曲を聴く前からくどくどと説明するよりも、まずは歌そのもの、曲と歌詞をじっくり聴く。歌詞の言葉の音を聞く。意味は後から解説なり調べても遅くない。私はそう思う。

 音楽そのものを、音楽としてまずは聴く。クラシック音楽評論家の黒田恭一さんが仰っていたように、これはどんな音楽なのかなと「尋ねる耳」で聴く。そんな音楽に対する姿勢を、「クインテット」は問うているとも思うのです。

 話が本題から飛躍してしまいましたが、「存在そのものが音楽」という設定は、そこまで言葉無しに語っているように私は受け取りました。…深読みしすぎたか?
 「言葉無しに語る」…この記事も、必要最小限の言葉で語れればよかったのですが…。なんと難しいことか。

 一言で言えば、「存在そのものが音楽」というアキラさんの設定が、凄く好きです。「クインテット」でしか為しえなかった、「クインテット」だからこそ為しえたことだと思います。

 このシリーズ、後何回書けるかな?
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by halca-kaukana057 | 2013-03-26 23:32 | Eテレ・NHK教育テレビ

終わらない歌

 先日読んだ小説、宮下奈都「よろこびの歌」。その続編です。早速読みました。
よろこびの歌


終わらない歌
宮下奈都/実業之日本社/2012

 あの「麗しのマドンナ」を合唱してから3年後。20歳になった彼女たちはそれぞれの道を歩んでいた。再び声楽を志し、音楽大学に入学した玲。しかし、クラスのトップとクラスの上位にもなれない自分を比べ、自信を無くしていた。千夏はアルバイトをしながら、劇団に所属しミュージカルの役者を目指して奮闘していた。早希はスポーツ科学を専攻しトレーナーを目指していた。…


 高校を卒業し、20歳になった玲たち。彼女たちの進んだ道は、予想通りのものもあれば意外なものもあり。性格や考え方も、変わっていないところもあれば変わったところもある。成長を読めるのが嬉しかった。

 「よろこびの歌」を読んで、私は彼女たちが「諦め」の気持ちを持っていたと書いた。失敗し、挫折し、行き詰まり、様々なことを「諦め」た彼女たち。そんな彼女たちは「麗しのマドンナ」の合唱を通して、歌うこと一筋で生きてきたのを「諦め」た玲が、歌う気持ちを新たにして立ち上がる姿を見て、その歌声に魅了されていた。そして千夏や早希たちも玲の歌と歌う気持ちに動かされ、「諦め」たことに向き合い、それぞれの答えを出した。

 続編の「終わらない歌」では、「諦め」を通過、もしくは乗り越えたけれども、また新たな壁にぶち当たったり、新しい何かと出会ったり、変わりゆく自分自身に出会ったり…とそれぞれの道で様々です。

 玲はクールそうに見えて、情熱を秘めている。千夏は壁にぶつかってもぶつかっても、やっぱり歌が、音楽が、舞台に立つのが好きだと素直に立ち上がる。早希のまっすぐな熱意は、剛速球のよう。「よろこびの歌」でも惹かれた佳子には、今作でも惹かれてしまった。「よろこびの歌」の感想で、「それぞれの登場人物の要素が、私自身に合致する」と書いた。今作「終わらない歌」でもそうなのだが、佳子には特に自分と似ているところがあるなと思う。私もダラダラと目標も無く歩いている。ただ、佳子と自分の違いは、年齢だと思った。
 「よろこびの歌」ではあまり出てこなかった登場人物も、この「終わらない歌」でメイン登場します。でも、視点はその彼女自身ではなく、会社の先輩というのがうまい。

 自分のやりたいことに、「今」「この時」に、叶えたい未来のために、情熱を傾ける。「諦め」という醒めた姿勢をやめて、今に精一杯ぶつかっていく。20歳の頃は、そんな時期だなと自分の20歳の頃を思い出して読みました。千夏のように精力的に動いていた。玲のように才能や技術を持っている人と自分を比べて落ち込むこともあった。早希やひかりのように目標があっても、その目標の先で思い悩む時も合った。でも、一生懸命で、精一杯。それが20歳の頃。「若いってすばらしい」の歌ではないが、若いっていいな、20歳の頃に戻りたいなと、自分の今の年齢を思うと羨ましくなる。

 いや、玲の母・御木元響のヴァイオリンのように、歳を重ねても深くなってゆければと思いなおした。
 20歳だからできること。歳を重ねたからできること。れぞれ違う「できること」があると思う。

 素直で明るい、輝かしいだけではない希望。希望や夢は儚い。でも、夢や希望を持たずにはいられない。玲が出したこの答えのような気持ちになった。

 続編があって、よかったと思いました。
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by halca-kaukana057 | 2013-03-25 23:17 | 本・読書

パンスターズ彗星は観られてないが詠んでみた

 パンスターズ彗星を観たいシリーズ。その後、天候がよい日が無く、観測できないままです。そろそろ、夜明け前の北東の空にも見え始めます。4時半~5時ごろ。ペガスス座の「秋の大四辺形」が目印です。四辺形の左、アンドロメダ座との間です。

 彗星は観測できていないけれど、以前書いた「彗星短歌」をまたいくつか詠んでみました。見えなくても、見てなくても、想像で詠みます。
パンスターズ彗星を観たいのだが…
Togetter:NYAISASメールマガジン企画 彗星短歌

 では3首続けて。
この空の どこかにいるはず 旅の星 姿見えぬも ようこそと言ふ

聞かせてよ 果てよりの旅 永き年 霞の向こうの ほうき星に問う

白鳥が 飛び立つ空に 旅の星 淡く尾を引き 北へ向かへり

 1・2首目は、先日の観測に挑戦したけど観られなかった時に。遠い遠いところから永い年月をかけてやってきたパンスターズ彗星。歓迎の気持ちと、もし星の声が聞けるならその旅路の話を聞きたいな、と。
 3首目は、先日白鳥が空を飛んでいるのを見て、白鳥と同じように彗星も北へ向かっている、と。白鳥は北へ帰り、彗星は北へ向かって永い旅を続けます。

 パンスターズ彗星が無理なら、11月のアイソン彗星を観たいです…(まだ諦めるな
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by halca-kaukana057 | 2013-03-24 22:44 | 宇宙・天文

「クインテット」という器 わたしの好きな「クインテット」1

 NHK教育の3月は、終了・卒業する番組や出演者との別れを惜しむ月。4月、新年度が始まれば新しい出会いもあるけれども、NHK教育・Eテレの番組は短くても4・5年、長いと10年・20年以上と長寿の番組も多いので、それだけ思い出や思い入れもあり、別れはつらい。

 この3月は、私にとって、これまでで最もつらい3月になると思う。10年間観続けてきた「クインテット」の終了。放送開始から観続けることができて、本当によかったと思っている。本放送8年、再放送2年。最初は見慣れなくて「変わった番組だなぁ…」と思っていたのが、じわじわとハマり、いつの間にか大好きで大好きで観るのが習慣になる程にまでなっていた。
・この辺の「クインテット」との出会いについては以前の記事を:「クインテット」と私の音楽の原点

 そんな「クインテット」の放送も、あと1週間ほどで終わる。30日最終回。最終回のプログラムは何だろう?その日を私はどう迎えるだろう、私は何を思うだろう。放送が終わる前に、私が何故こんなに「クインテット」に惹かれてしまったのか…振り返りながら、語りたいことを語ろうと思います。スコアさんの「今だから話そう」&アリアさんの「わたしの好きなこと」(初期のアリアさんのコーナーでした。後期では放送されず…)のように。

*****

 以前の記事に書いた通り、「クインテット」を観て、好きになって、音楽に対する考え方、聴き方が変わった。以前は、音楽は好きで、ただ好きな曲を聴いている。それだけ。「クインテット」に出会った後は、ドラマで語られ歌われるアリアさんやスコアさんたち演奏家の視点での音楽の捉え方や演奏について、コンサートでの演奏家の視線や表情、演奏することそのもの、アキラさんの作曲・編曲の”技”など、音楽のたのしさに触れながら、音楽そのものについても考えるようになった。

 聴くジャンルの幅も広がった。元々クラシック音楽は好きだったが、そんなに聴いていたわけではない。それが、クラシック音楽も有名なものからあまり知られていないものまで手当たり次第聴くようになった。オーケストラや室内楽、ピアノ他器楽ソロなどのコンサートにも足を運ぶようになった。好きな作曲家・好きな曲も随分増えたし、指揮者・オケ・演奏家による聴き比べもする。クラシック音楽だけじゃなくて、童謡唱歌・日本や世界の民謡の独唱・合唱や吹奏楽なども聴くようになった。

 さらに、子どもの頃習っていたピアノを、レッスンには通わなかったが再開し、弾くようになった。「クインテット」コンサートでも取り上げられた「ブルクミュラー25の練習曲」は大好きな曲集になった。

 「クインテット」に出会わなかったら、今の音楽好きな私はいない。過言ではない。

 でも、「好きな音楽は?」と聞かれたら、「クインテットの音楽!」と答える。他の音楽も好きだけれど、「クインテット」の音楽は格別だ。聴いていると、嬉しい・楽しい時はもっと楽しく、落ち込んでいる・つらい時はくたびれ折れざわついていた心がだんだん落ち着いてくる。そして、「ああ、いいなぁー」と心から思う。「クインテット」の音楽が大好きだ。

 コンサートで演奏されたクラシック曲の原曲を聴いて、原曲も勿論いいなと思うが「クインテット」版も思い出す。歌われていた童謡・唱歌・民謡・歌曲も、アリアさんやシャープ君、スコアさんにフラットさんの歌声を思い出す。その回のドラマも思い出してしまう。パブロフの犬であるw

 「クインテット」の音楽をつくっているのは、アキラさん・宮川彬良さん。「クインテット」がきっかけで、宮川彬良さんの「クインテット」以外の作品も聴くようになり、ますます好きになった。メインのミュージカルや演劇などの舞台音楽は、その舞台を観に行かないと聴けない、CD化はほとんどされないのが地方民の辛いところ。宮川さんの音楽は聴いていると、踊りだしたくなる、身体が動くような気持ちになる。躍動感のある曲も、ゆったりとした曲も。ダンサーや舞台役者になったような気持ちになる。

 でも、「クインテット」のアキラさんとしての音楽は、特に好きだ。私にとっては原点だから。
 「クインテット」では、アキラさんはしゃべらない(「音楽そのもの」という設定。これに関しては、別に語りたいと思います)。テレビやラジオ、コンサートではよくしゃべり、笑えて、「面白い」。この「面白い」は「興味深い(interesting)」でもあるし、「可笑しい(fun)」「たのしい(pleasant)」という意味を含む。可笑しい話に笑いながら、音楽の専門的なこともいつの間にか学んでいる。難しい、堅苦しい話はしていないのに、音楽に詳しくなっている。そんな中で、時に真剣な、重みを感じる話もあり、音楽の深みを感じている。そんな魅力的なおしゃべりが、「クインテット」では出てこない。アキラさんは、ピアノなどを演奏する。でも、その演奏が語っている。時にスコアさんが長老として語ることもあるけれど、くどくどと説明はしない。それよりも、音楽・歌そのものを聴こう、演奏しよう、と。あえてしゃべらないアキラさんの音楽は、「クインテット」だけだなと思うし、そこが好きだ。

 こう考えていると、「クインテット」は、音楽という料理を彩る「器」なのではないかと思った。同じ宮川さんがつくった音楽(料理)でも、盛る器(舞台、オケ、楽団、メディア等)が変わると、それぞれ異なる雰囲気になる。その器のデザインや特徴に合わせて、料理も変えてゆく。料理を器に盛って、飾り付けて、ひとつの作品になる。中身の料理(音楽)も美味しくて(たのしくて)大好きなのだけれど、器に飾り付けされた料理そのもの、つまり「クインテット」そのものが私は大好きなんだ。

 「クインテット」が終了しても、音楽は世の中に、身近にある。聴くことも、自分で歌い奏でることも出来る。宮川さんの音楽も「クインテット」だけじゃない。でも…、「クインテット」で聴けた音楽は「クインテット」だけのもの。アリアさん(茂森あゆみさん)、スコアさん(斎藤晴彦さん)、シャープ君(大澄賢也さん)、フラットさん(玄田哲章さん)の歌、「アンサンブル・ベガ+フレンズ」(番組ではこのように表記している)の演奏。アキラさんの作曲・編曲、下山啓さんの詞・脚本。「クインテット」に携わった全てのスタッフの方々の役割。それらが合わさって、「クインテット」というひとつの音楽作品が出来た。これは、他にはない。

 そして、再放送の2年間、私は「クインテット」が好きなんだと痛感した。他の番組は代わりにならなかった。見た目は似ているようでも、全く違う。料理そのものも、味も、器も、何もかも異なるものだった。やっぱり私は「クインテット」が好きなんだ。

 制作側としては、「クインテット」が終わっても、身の回りに音楽はあるから、「クインテット」と同じように見つけて、楽しんで欲しいと思っているかもしれない。私も、「クインテット」で広がり深まった音楽への想いや好みを、番組が終わっても更に広げ深めたいなと思う。

 それでも、私の中では、「クインテット」という音楽作品は、好きな音楽であり続けるんだと確信している。
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by halca-kaukana057 | 2013-03-22 22:56 | Eテレ・NHK教育テレビ


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