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さらに秋のばら

 以前つぼみだったバラが咲きました。
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 この花びらの開き具合が美しいと感じます。

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by halca-kaukana057 | 2013-10-29 22:06 | 日常/考えたこと

今日のISSはいつもと違う?

 久々に夜晴れました。現在、国際宇宙ステーション(ISS)が、日没後の空に見える期間です。今日の可視パスの条件は悪くない。見ます。

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 西南の空から昇ってきたISSは、南の空へ。画像上の明るい星は、わし座のアルタイルです。画像は暗くなってしまいましたが、実際はもう少し明るくはっきりと見えていました。
(30秒間の撮影です)

 いつものようにISSを見て、カメラで撮影もして、見送って終了。その後、twitterを見たら、今日のISSはいつもと違った、と。えっ?

 6月に打ち上げられ、今日までISSにドッキングしていた、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の輸送船・ATV4号機「アルベルト・アインシュタイン」。今日の17時55分にISSを分離しました。今日、私が見たISSは、18時10分ごろ。つまり、ISSとATV4号機がランデブー飛行しているところを見られるわけです。知らなかった!!

 twitterでは、肉眼でもISSとATV4号機が分離して飛行しているのが見えた、と。撮影した画像も沢山。私は何も気がつきませんでした。2つに分かれているようには見えなかった。

 画像をもう一度確認します。
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 明るさを上げて、トリミングしてISSの軌跡を拡大しました。分離しているようには見えないですね。残念。撮影できたのがこの一枚だけ、というのも残念な結果です。

 仰角も関係しているかと思います。私のところでは最高30度程度。関東方面だと70~80度で見えたとのこと。仰角が大きい(高度が高い)と、ISSの明るさも増します。ATV4号機も同じく。ATVは小さいので、仰角が小さめだと暗くて見づらい。しかもISSのすぐそばなら尚更。…と言うことにしておきます…残念です…。あの今日見たISSのすぐそばに、ATV4号機もいたんだと。
 ATV4号機が大気圏再突入するのは、11月2日。それまでなら見るチャンスがあるかもしれません。

◇ATV4号機についての詳細:JAXA:宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター:欧州補給機(ATV)によるISSへの補給フライト

 さて、若田光一宇宙飛行士の搭乗するソユーズの打ち上げも、あと1週間少々です。
JAXA:宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター:若田光一宇宙飛行士:JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在
 打ち上げ地である、カザフスタンのバイコヌールに入りました。打ち上げは11月7日。午後1時14分、平日のお昼の打ち上げ。でも、お昼休みの時間帯でもあるので、それで観られるといいな。お昼の情報番組でも生中継して欲しいです。
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by halca-kaukana057 | 2013-10-28 22:36 | 宇宙・天文

ヴィンランド・サガ 13

 読んだ本、とりわけ漫画の感想が滞っております。今日こそ書く。

ヴィンランド・サガ 13
幸村誠/講談社・アフタヌーンKC/2013

 クヌート一行は、ケティルの農場を目指して航海中。フローキ率いるヨーム戦士団もともに。一方、一足先にケティルの農場に帰って来たケティル、トールギル、オルマル。そしてトルフィンを探してやってきたレイフ・エリクソン。トールギルは農場の奉公人たちを鼓舞し、戦の準備を始める。戦のことは客人の蛇たちにも知れ、客人たちもまた、彼らの考えで戦の準備をする。
 ガルザルとの逃亡しようとし、またその逃亡を助けようとして捕らえられたトルフィン、エイナル、アルネイズ。トルフィンは、逃亡のため蛇と闘ったことを思い出す。戦士をやめ、力をもって戦うことをやめたトルフィンは、蛇との闘いを悔やんでいた。闘わずに、人を傷つけ殺さないでいられる方法を探し求めていた。
 そしてクヌート一行が農場に到着。戦いが始まった…


 何故クヌートがケティル農場を狙うことになったのか…11巻を読み返しました。イングランドを支配したクヌート。支配下に置くために、デンマーク人部隊をイングランドに駐留させていたが、その維持費はイングランド人の税金から。イングランド人からは勿論不満が。新たな財源を捻出するため、デンマークの農場を接取。その第一の候補となってしまったのが、デンマークの豪農ケティル。しかも、オルマルやトールギルがクヌートに謁見した際、問題を起こして(利用され起こさせられた)、ますますターゲットに…。という経緯でした。

 ケティル農場での戦と、戦わなくても済む方法を考えるトルフィンの対比。12巻のアルネイズさんの逃亡未遂を知ったケティルのアルネイズに対する暴力とも対比されます。規模の大きな戦いのシーンが久々に描かれましたが、以前は壮絶だ…悲惨だ…読むのが辛い…と思っていたのですが、トルフィンの問いを思うと、とても虚しく見えてきます。勿論、戦いの描写は今回もとても緻密で、迫力満点で、グロテスクなほどリアル。それなのに、ケティル農場側も、クヌート側も、こんな戦いをしてどうなるの、と思ってしまう。戦いのきっかけが、財源捻出のための農場接取だからこそますます。

 そんなトルフィンの前に、レイフ・エリクソンさんが…ようやく再会できました!!よかった、よかった…。ケティルに暴力を振るわれ、瀕死のアルネイズさん。暮らしていた村が戦に巻き込まれ、子どもは死に、奴隷になり、夫のガルザルも再会できたと思ったら死んでしまった。アルネイズさんの最後の言葉がつらい。
なぜ……生きなければならないの?苦しいばかりなのに……(162ページより)

 現代でも、同じような言葉をよく耳にします。生きていても苦しい。働いても働いても、生活が豊かにならない。子どもを育てるのであればますます苦しい。仕事、人間関係、毎日の生活のあらゆる場面で板ばさみになっている。一方で、経済的にも文化的にも、あらゆる面で豊かな生活をしている人もいる。権力を思いのままにしている人もいる。そんな理想には届かない。心身疲れきり、もう生きる気力もない。

 クヌートが揮った力、権力。当時のノルド人にとっての力、強さ。そこからはみ出してしまった奴隷たち。最強の戦士と呼ばれた男を父に持ち、その父もノルド人にとっての力・強さから離れ、自分自身も戦士になったトルフィン。そしてトルフィンも奴隷となり、心もノルド人にとっての力・強さから離れた。死ぬしかないはみだした者も自由に暮らせる、戦もない世界へ…無いなら作りたい…。

 トルフィンのヴィンランドへの旅が始まります。最後のトルフィンとエイナルの決意がとても熱い。ますます楽しみです。

・11巻:ヴィンランド・サガ 11
・12巻:ヴィンランド・サガ 12
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by halca-kaukana057 | 2013-10-26 23:19 | 本・読書

雨の日のばら

 一夜明けて、今日は雨。さて、昨日に引き続きバラはどうなった?

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 下が昨日と同じバラ。雨にうたれて、花も下を向いていました。それでも雨の中、別の花も一緒に咲いている。雨粒でみずみずしく、ますます美しく見える。けなげだなぁと思います。
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by halca-kaukana057 | 2013-10-25 22:22 | 日常/考えたこと

辛くても向き合う、今この時

 少し前から考えていたことを。

 以前、あることがきっかけで、過去の辛い思い出を思い出した。思い出すと辛いので、封印していたといっても過言ではない。でも、思い出してしまった。その頃のことがとめどなく頭の中に思い浮かぶ。鍵が外れて、締め切っていた扉の奥から、仕舞い込んでいたものがどっと溢れてきた。思い出すだけでも辛い。胃が痛い。頭が重い。心身をグサグサを刺されている感じだ。でも、急いで扉を閉めて鍵をかけようとしなかった。その時、今私はこの過去に向き合わねばならない…と何故か思っていた。そのきっかけというのが、過去の自分によく似ているところがあったのだ。そして私はその過去を綴り、きっかけを与えてくれた人に手紙で送ることにした。綴っている間も思い出したことを言葉にして、詳しく表現する度に手も重くなってきた。でも、今これを書かねば、この過去に向き合わねば…と駆り立てられていた。
 送って、その後返事が来た。そのお返事に、救われた、辛かったけど、綴ってよかったと思った。

 表現する側でも、表現を受け取る側でも、「向き合うのが辛い」と思うのに、それでも向き合ってしまう、向き合わねばならないと思うことがある。表現する側だと、先述した手紙もある。プロの芸術家の作品もあるだろうし、一般の仕事でも、家事でもあることだと思う。以前取り組んでうまくいかなかった仕事にもう一度取り組むとか、苦手な料理を作ることになったとか。
 受け取る側だと、聴いていると辛い気持ちになるのに聴いてしまう音楽や、本、映画やアニメ、ドラマなどの映像作品。あまり行きたくないけど行かねばならないと思う場所。思い入れのあるモノ。出来れば会いたくない人もここに入るだろうか。

 無理はしない方がいい。心身によくない影響が出て、病気になったり、不注意で事故に遭ったりしたら大変だ。仕事や日常生活にも影響が出るだろうし、周囲の人も心配するだろう。それでも、自分自身は「今向き合わねばならないんだ」と思ってしまう…。今、この時を逃がしたら、また封印したまま、目をそらし続けたままで暮らすだろう。それでも構わないかもしれない。でも、その「向き合うと辛いもの」が今や将来を暮らしてゆくのにも影響があるとすれば、遅かれ早かれ向き合う時が来るのかもしれない。それが、その時、今なのかもしれない。

 向き合って、その辛い思いを表現し、伝える。先述した手紙を送り、そのお返事に救われたと思ったように、伝えて、受け止めてくれる誰か(何か)があればいい。文章にしなくても、例えば、音楽なら自分でもアンサーソングのように作曲できるならしてみてもいいと思うし、自分の気持ちを表現するのに合いそうな楽曲を演奏するのも手だと思う。それを聴いてくれる人がもしいなくても、その楽曲は受け止めてくれる。
 自分で表現しなくても、代弁してくれそうな本を読むとか、映画やアニメを観るのもいいと思う。何故か涙が出てくる。涙が止まらない。しばらく泣いて、すっきりしたら、受け止めてくれたのだろう。そんな作品は探していて出てくるものもあると思うし、偶然の出会いもあるだろう。これも、その時、なのだと思う。

 辛くても、向き合わねばならないと思うこと、その時。乗り越えた先にあるのは”成長”だろうか。”開き直り”だろうか。”少し前を向いた自分”だろうか。それも、その時、その人しだい。きっと。
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by halca-kaukana057 | 2013-10-24 22:58 | 日常/考えたこと

まだまだ秋のばら

 晴れた日の青空の高さと、樹木の色に秋の深まりを感じる毎日です。

 秋のバラですが、まだまだ咲いてます。
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 お気に入りのピンク色。繊細な花びらを、守ってあげたい気持ちになります。

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 これから咲くつぼみも。週末の悪天候に耐えて欲しいです。先日の台風の間も、バラが雨風に振り回されながらも耐えていました。画像は撮り逃がしましたが、けなげな姿に自然の強さを感じました。

 秋の深まりを感じるもうひとつのこと。日が短くなってきました。午後の陰りのある陽射し、すぐに真っ暗になってしまう夕方。憂鬱になりがちです…私もけなげに、耐えていこうと思います。

・前回の秋ばら:秋のばら、秋の植物
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by halca-kaukana057 | 2013-10-24 22:16 | 日常/考えたこと

待望の万年筆

【過去記事】
万年筆デビューしました(2013.9.19)
万年筆のとりこになる(2013.9.25)

 万年筆を使い始めて、一ヶ月経ちました。毎日、手書きの日記やメモ、考え事の整理、気に入った文章の書き写し、落書きなどなど、使っています。
 前の記事で、子ども・万年筆入門者向けの国産万年筆が出ると書いたのですが、それが先日発売されました。そして私も入手しました!
(なかなか行きつけの文房具屋さんに入らず、待ち続けてました)

 パイロットの「kakuno(カクノ)」万年筆。
PILOT:万年筆 カクノ

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 買ったのは、F(細字)のライトグリーン。色をどれにしようかで迷いました。キャップの色が違うだけなのに、何故こんなに迷っているのだろう…と一瞬思いました(汗

 F(細字)の万年筆を使うのは初めてです。使い始めなのに、インクの出がするする、さらさら書ける。これにまず驚いた。持つ部分も三角形になっていて握りやすい。(ただし、悪い鉛筆・ペンの持ち方をしていると、持ちにくいと感じてしまう…私のことです…子ども向けの「もちかたえんぴつ」とカクノで矯正します)
 ニブ(ペン先)がこれまで持っていたものより細長いのも意外でした。ステンレス製の細字のニブのカリカリ感はあります。でも、書きやすい。まさに「書くのが楽しくなる」万年筆です。

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 この笑顔マークがかわいい。

 これまではカートリッジインクを使ってきたのですが、今回初めてコンバーター(インク吸引機)を使ってみました。最初、うまく吸引できず、吸引しても満タンにならず、焦りました。構造上満タンにはならないのだそう…。しかし検索してみると満タンにするコツがあるらしい。次やってみよう。
 コンバーターがあれば、様々なインクを使うことが出来るので、幅が広がります。欲しいインクもいくつか。奥が深い、楽しみが増えそうです。

 持っている万年筆で書いて比較してみた。
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 カクノははっきりくっきり、シャープに書けます。カクノを使った後、最初硬いと感じていたクリアーキャンディ(セーラー)が、柔らかく感じました。約1ヶ月がしがし使って、馴染んで来たんだな。嬉しい。一番下が、最初に買ったプレピー(プラチナ)。0.3mm(細字)とありますが、実際はMF(中細)のクリアーキャンディと同じぐらい。
 カクノもこれから使って、使い込んで、馴染むのが楽しみです。

 カクノは今回F(細字)を買いましたが、M(中字)もあります。キャップ色違いで欲しいな…とも思う。が、ひとまずこの3本でいきます。
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by halca-kaukana057 | 2013-10-21 21:20 | 興味を持ったものいろいろ

ほぼ満月に負けないイリジウムフレア +JAXAの人工衛星公式PVが…

 今日のイリジウムフレアです。
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 前回は最初の辺りが切れてしまいましたが(撮影開始が遅かった)、今回は最初から最後までバッチリです!フレアそのものも、じっくりと観られました。フレアの上にはひし形のいるか座。下には逆三角のやぎ座(辿れるかな?)、その左には三ツ矢の星の並びのみずがめ座。いいアングルです。
 東の空からは満月近くの明るい月が昇ってきていましたが、その明るさにも負けない明るさでした。

 最初はそんなに明るくない光の点。わかる人なら、何かの人工衛星かな?と思う。しかし、急激に増光。この増光する様は何度観てもゾクゾクワクワクします。そして一気に減光。イリジウム衛星の姿勢と角度と、反射する太陽の光などの条件が組み合わさって、このフレアになる。自然の天体も、謎に満ちていて面白いのですが、人工衛星も地球から見ると、奥が深くて面白い。


 さて、人工衛星つながりで、今日はこのネタを回避するわけにはいかない…。
JAXA:GPM-DPR スペシャルサイト
 JAXAとNASAで共同開発、今年度打ち上げ予定の「全球降水観測計画/二周波降水レーダ(GPM/DPR)」衛星。全球降水観測が目的の人工衛星です。
JAXA:全球降水観測計画/二周波降水レーダ「GPM/DPR」

 この「GPM/DPR」衛星のPVが出来ました。
YouTube:DPRスペシャルムービー

 …!!? JAXA公式、ですよね…全編アニメで公式PVです。まさかのアニメ!なんてこった…w
 5分程度の短いアニメですが、私は気に入っています。衛星のミッション・特徴の詳細をもう少し詳しく解説して欲しかったなとも思います。主人公のJAXA職員の女の子、NASAからやってきたライバル(?)この2人と周囲の人々とGPM/DPRのミッションがどう絡んでいくか…セリフは少なめで、主人公の女の子のひたむきさが伝わってきていい。2人が飲み会で飲んだくれて意気投合するシーンで笑いましたw日本的だ…w
 上記スペシャルサイトに、アニメの各シーンの詳しい解説もあります。

 明日は、筑波宇宙センターの秋の特別公開。このGPM/DPR衛星についての展示などもありますし(会場でこのアニメも観られるようです)、古川聡宇宙飛行士の講演会、普段は入れない施設の見学も出来ます。お近くの方は、是非どうぞ。
10月19日(土)筑波宇宙センター特別公開 開催決定!!

 ちなみに、明日は国立天文台・三鷹キャンパスでも特別公開があります。何故か被ってしまいました…。ALMA望遠鏡についてや、こちらも講演会があります。両方ハシゴ出来るなら挑戦してみてください(無茶な
国立天文台:三鷹・星と宇宙の日2013開催のご案内

 ちなみに、どちらもUstreamやニコニコ生中継で生中継されます。行けなくてもおうちでも楽しめます。
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by halca-kaukana057 | 2013-10-18 22:41 | 宇宙・天文

月へ行きたい (「たくさんのふしぎ」2011年2月号 第311号)

 今日は、十三夜・栗名月。昨日は台風で雨。今日も降ったりやんだりの雨の一日。でも夜になって、晴れてくれました。山では雪が降った寒い夜の空に、月齢12の満月に向かう月が輝いています。

 そんなお月見の日に、この本を。再び福音館書店「たくさんのふしぎ」からです。

福音館書店:たくさんのふしぎ 2011年2月号
「月へ行きたい」(松岡徹:文・絵)
満月の夜、男の子は、月へ行く方法を、あれこれと考えはじめました。巨大な橋を月へわたすのもいいし、風船でとんで行くのもいいなぁ……。さてさて、そんなことで、男の子は月へ行けるのでしょうか? 人類が旅したいちばん遠い場所、月まで38万キロの旅へ、いざ出発!


 月を観て、きれいだなぁと思う人。もっと月をよく見てみたいなぁと思う人。そして、月には何があるんだろう、どうなっているんだろう、行ってみたい、と思う人。この本は、月への行き方について書かれた絵本です。

 月へ行くには、まず地球の重力を振り切って、宇宙へ出なければならない。宇宙へ出るにはどうしたら?すぐさま「ロケット」という答えが返ってきそうですが、何故ロケットでなければならないのか。そんな疑問にも、やさしく答えてくれます。宇宙に行くには、ロケットの仕組みについて、子どもにもわかりやすく解説した本といえば、あさりよしとお「まんがサイエンス2 ロケットの作り方おしえます」「なつのロケット」ですが、この本もいい。漫画と絵本、両方から、ロケットについてアプローチできるので、是非両方とも。

 そして、地球と月の距離も問題。38万km…遠いですが、どのくらい遠いかを身近な単位や乗り物で換算した例えも面白い。発想がユーモラスで、これは子どもたちも楽しめそう。

 地球の重力を振り切って宇宙へ飛び出し、人を乗せて38万kmの距離を往復できるロケット…アポロ宇宙船のサターンV型ロケット。その大きさ、どれだけ燃料が必要なのかを解説したページが、とてつもなく巨大だと思わせてくれる工夫をしていて、私もこんなに大きいんだよなぁ…と思う。そして、ロケットの中身のそのほとんどが燃料であることも。

 これまで月に人を乗せて行ったことのある乗り物はロケットだけ。でも、まだ研究中だけど、別の方法もあるんじゃないか。
1.重力をふりきって地球からとびだせる
2.きびしい宇宙の環境から身を守れる
3.宇宙でもすすむ力をつくれる

 この3つの条件を満たせば。そんな未来の乗り物も紹介しています。「イカロス」のソーラーセイル(宇宙帆船)も出てきます。研究中・試験中の乗り物から、SFの世界のものまで。一見へんてこで「こんなものもあるのか」とちょっと笑ってしまったものもある。ソーラーセイルも元々はSFの世界のもの。だから、今はへんてこだなぁと思っていても、100年、200年後にはもしかしたら実現しているかもしれない…。

 著者の松岡徹さんは、画家・芸術家。宇宙工学方面の方ではない。勿論、宇宙工学を専門としている企業・大学・JAXAの先生方の協力も得ている。描いた人が宇宙工学の専門、もしくは宇宙工学にとても詳しい人ではないからこそ、こんな楽しい発想の絵本を描けたのかもしれない。巻末の言葉を少し引用します。
あの頃より便利な暮らしができるようになったけど、ぼくたち大人はすてきな未来の話をあまりしなくなってしまいました。心配なことはたくさんあるけれど、未来をほんとうにすてきで平和なものにできる第一歩は、やっぱり楽しい想像をたくさんすることだと、ぼくは今も思っています。

 ロケットで宇宙に行くことも、最初は想像の中のものでしかなかった。それを、想像を膨らませ、研究と技術開発を続け、ロケットは宇宙への輸送手段となった。ソーラーセイルも同じく。「イカロス」は技術実証機だけれども、近いうちにもっと大きな、遠くまで行けるソーラーセイルが出来るだろう。楽しい想像をしながら、今日の月を眺めようと思う。

【過去関連記事】
中秋の名月 かつ 満月

まんがサイエンス2 ロケットの作り方おしえます
なつのロケット
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by halca-kaukana057 | 2013-10-17 22:01 | 本・読書

生きる (「たくさんのふしぎ」2013年9月号 第342号)

 先日も「たくさんのふしぎ」を取り上げましたが、今回も。

福音館書店:たくさんのふしぎ 2013年9月号
 「生きる」(谷川俊太郎:詩、岡本よしろう:絵)

 谷川俊太郎さんの詩「生きる」に、岡本よしろうさんの絵がついた、詩の絵本です。恥ずかしながら、「生きる」の詩を読んだのは初めて。詩が発表されたのは40年以上前。それなのに、全く古さを感じない。寧ろ、今、現代の詩なんじゃないかとも思う。普遍のテーマなのだと思う。

「生きているということ
いま生きているということ」

 この一節から始まり、何度も繰り返される。「いま」、「生きている」ということはどんなことか。言葉で情景が語られる。その情景はなんてことのない、よくある日常。特別なことはない、毎日ありそうなこと。でも、それが「いま生きているということ」なんだ。

 嬉しいことや幸運なことがあって、「生きててよかった」と思うことがある。その一方で、日常のふとした瞬間の、例えばきれいな虹や青空の飛行機雲を見たとか、誰かの優しさ・あたたかさに触れたとか、そんな何気ない瞬間に「生きている」と実感することがある。死んだら、見られない、触れられない、わからない…かもしれない。死んだらどうなるかわからないから、よくはわからない。でも、その「生きている」という実感は、きっと、「いま」に触れたからだと思う。

 「いま」はすぐに過ぎ去り過去になる。「いま」と言っても、一瞬。これを書いている「いま」も、もう「いま」じゃない。時間は止められない。止められないけれども、言葉に書く、絵に描くことなどで再現・表現は出来る。それは正確な「いま」じゃないけど、「いま」を後から見つめることは出来る。

 「いま」に触れ続け、「生きている」。過去を悔やんだり、未来を心配したりするより、まず今を大事に生きよう、という言葉をよく耳にする。これが、私はよくわからずにいた。今も、まだよくわからないところがある。理解しきれていない。過去のことを後悔することは頻繁にあるし、未来を心配に思うこともしょっちゅうだ。過去も未来も、どちらもいつでも考えることは出来る。そのうちその後悔も薄れ赦し、未来に希望も持てるようになる。でも、「いま」を「生きている」のはこの「いま」だけ。「いま」考えたこと、思ったことは、すぐに消えてしまって思い出せなくなることもある。どんなに強烈な「いま」も、時間が経てば薄れてゆく。「いま」は二度と来ない。「いま」に触れられるのは「いま」だけ。そう思うと、理解できるかな…と思う。

 谷川俊太郎さんが語る「生きる」。特別なことは書いてないのに、心にじんわりと、愛おしく思う。特に、20ページからの街の風景が好きだ。様々な人がいて、それぞれの「いま」があり、それぞれの状況の中で「生きている」。いいこともあるし、辛いこともある。それが、日常、「いま」を「生きている」ことなのだと思う。

 巻末の谷川俊太郎さんの言葉にも、なるほどと感じました。

 使い慣れてきた万年筆でこの詩を書き写しています。読むだけでなく、書き写す。さらにじっくりと味わえます。
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by halca-kaukana057 | 2013-10-16 22:20 | 本・読書


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


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