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2013年ありがとうございました

 もうすぐ2013年も終わりです。今年の大晦日は紅白を観ています。いつもはEテレのN響の第九。第九もワンセグで聴いてはいたのですが、目は紅白へ。演出や映像技術が楽しいなと観ています。普段歌番組もほとんど観ないので、紅白ぐらいは観てもいいですね。

 さて、今年も色々なことがありました。自分も、大きな変化がありました。2014年は更に変化を続けることになるのですが、いい方向に行って欲しい。明日は今日の延長線上にある。年が、カレンダーが変わるだけだけど、気持ちも新たに、毎日いい方向に進み続けたいと思っています。

 今年大きかったもの…NHK教育「クインテット」の放送終了…。今年の自分の流行語大賞を選ぶとしたら、あの最終回の「10年間ありがとう」は必ず入れます。その後、10月に再放送されましたが、しばらくは「クインテット」の放送の無い日々に落胆していました。今は…放送はないけど、これまでどおりCDやDVD,これまでの録画で楽しんでいます。放送は終わったけど、10年間も観続けることになったこの番組から受け取ったものを、どこかで何かの形で誰かに返して行きたいと思っています。
 「クインテット」関連で、宮川彬良&アンサンブル・ベガの公演に行けた、あの音楽を生で堪能できたのも大きかったです!本当によかった。
 来年もジャンル問わず、たくさんの素敵な音楽と出会えますように。今のところの来年の目標として、オペラを聴きます。CDでですが…生で公演を観られればいちばんなのですが、ちょっとハードルが高いかな。まずは有名なものをCDで。これまでオペラに抵抗があったのですが、昨日今日とFMでNHK音楽祭アンコール放送、ドゥダメル指揮ミラノスカラ座の演奏を聴いて、もっと聴きたい!と思っています。

 過去記事を読み返してみましたが、色々あってまとめきれません…w
 あ、万年筆に出会えて、毎日書くのが楽しくなりました。道具よりも自分の技術を磨けと言いたいのですが、作業や練習が楽しくなる、使いやすい道具に出会うのも大事ですね。来年も万年筆を使いこなします。

 星見も、イリジウムフレアを観るようになりました。来年もたくさん星見したいです。

 それでは、皆様、よいお年をお迎えくださいませ。
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 今日、ISSを観る前に撮影した、暮れゆく空です。
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by halca-kaukana057 | 2013-12-31 22:57 | 日常/考えたこと

暮れゆく2013年のISS

 昨日、国際宇宙ステーション(ISS)を久々に観られましたが、今日も可視パスが。晴れるかなぁ。晴れたら今年のISS見納めできるんだけどなぁと思っていましたが…晴れました!

 しかし、まだ日没直後で空が明るい。ISSは見えそうだけど、写真撮影は難しそう。まずは自分の目で見よう。空をよく見ると、デネブ、ベガ、アルタイルも見えました。このぐらいの明るさなら夏の大三角は確認できるんだ。

 さて、時間。夕空にISSが現れました。さすがはISS,はっきりと見えています。今日も見られた!ISSでは、若田光一宇宙飛行士も年越し準備中かな。若田さん、よいお年を!と思いつつ今日も手を振りました。

 さて、画像は一応撮ったが、どうなった?
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 夜景モードで撮影しました。かすかに写っていました。かすかでも、目でははっきりと見えた「きぼう」の光です。

 来年も、宇宙を思う存分楽しめますように。今年はパンスターズ、アイソン、ラブジョイなど彗星イヤーでしたが、どれも自分の目では見られず悔しかったです…。来年は「はやぶさ2」の打ち上げですね!12月の予定です。

 今日の冬の大三角です(20時ごろ撮影)。今はもう曇ってしまいました。2013年の見納めでした。
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by halca-kaukana057 | 2013-12-31 22:18 | 宇宙・天文

ようやく晴れてISS

 若田光一宇宙飛行士が長期滞在中の国際宇宙ステーション。日没の空に可視パスがあります。しかし!いい条件の可視パスの時に限って、曇る雪降る吹雪になる…。あのあたりにISSが見えているはずなんだけどな…と思いつつ、春までISSはお預けか?と少し諦めかけていました。

 今日は穏やかな晴れの天気。仰角はそんなに高くない。条件はそんなによくないのですが、天気はいい。今日、観るしかない!カメラを構えて待ちます。

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 30秒間の撮影です。電線の上、電線に平行な光の軌跡。ISSの軌跡です。久しぶりに観られました。「若田さーん!」と小さくつぶやきつつ、手を振っていました。ISSも年越し準備をしているかと思います。ちなみに、年末年始をISSで過ごした野口総一宇宙飛行士は、「きぼう」日本実験棟の大掃除をしたり、正月飾りを飾ったり、除夜の鐘はISSに宇宙船が到着・出発する時に鳴らす鐘を鳴らしていました。若田さんのISSでの年越し・お正月はどんな感じになるのかな?
 明日、条件のよい可視パスがあります。明日がISS見納めになるか、今日が見納めか。明日の天気にかかっています。ISS通過の時間だけでも晴れますように。

 そのISSが見えた時間、西の空には夏の大三角が見えていました。
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 雲で観にくいのですが、右上にはくちょう座のデネブ、右下にこと座のベガ、左にわし座のアルタイル。アルタイルのそばには、や座(矢座)も写っています。

 夜になっても晴れています。本当に久しぶりだ!
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 夏の大三角から冬の大三角へ。いつ観ても、いいですねぇ。

 あと、今朝も晴れていて、細い月が見えました。
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 うっすらと「地球照」も写りました。明日も朝晴れていれば、もっと細い月を観られます。
 ちなみに、元日は新月です。旧暦(陰暦)なら、新月と元日は一緒なのですが、現在の太陽暦だとなかなか無い。月そのものは観られませんが、新しい気持ちで新年を迎えられそうです。

 明日も晴れるといいな。
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by halca-kaukana057 | 2013-12-30 22:18 | 宇宙・天文

天にひびき 8

 今年読んだ漫画の感想を今年中に書く…まだあります。こちらは割と最近の「天にひびき」8巻。


天にひびき 8
やまむら はじめ/少年画報社・ヤングキングコミックス/2013

 成田空港。ひびき、梶原と同期の指揮科・大場がウィーンに留学するのを見送っていたひびき、秋央たち。ちょうど同じ時、成田に降り立った2人…ドイツから来た女と男。ひびきたちが帰ろうとするところで、その女と如月はぶつかってしまう。それを見ていた男に、如月は見覚えがあった…いや、よく知る男だった。翌日、大学で練習している秋央と南条の話に割って入ってきたその男・桂木和弥。音大生だった頃、如月とカルテットを組み、そのリーダーだった。ヴァイオリンの腕前はかなりのもので、卒業後はカルテットを引きつれヨーロッパへ。しかし、如月はその直前に腕を故障、渡欧せず演奏活動から離れていた。如月にも、秋央や南条にも厳しい言葉を投げつける桂木。如月も南条も憤るが、演奏家としては一流。数日後、3人は桂木のコンサートへ向かう。そこで3人が聴いた桂木の演奏は…。


 7巻から打って変わって、新キャラ登場です。そしてこれまで少しずつ話に出てきた如月先生の過去も語られます。桂木さん…全く遠慮も気遣いもしない、キツイ、口が悪い、オレ様人間です。でも、ヴァイオリニストとしては一流。秋央もそれをちゃんと理解してて、
できる人ってのは大抵みんな強気だったり押しが強かったり
まァ あれだけ口の悪い人も滅多にいないと思うけど
でもああいう人達ほど 人一倍努力してるし
自分に厳しいってのもわかってきたから
(25~26ページ)
と言っている。そして、リサイタルの演奏で、圧倒される3人。特に南条君。如月先生のことが気になっていて、その如月先生と過去に何かあったと思わせるような雰囲気。前の7巻、コンクールで自分の課題も自覚し、如月先生のもとでうまくなろう、うまくなろうと努力している…。それなのに、世の中にはとてつもなく巧く才能のある人がいて、海外でも活躍している。桂木の演奏を聴きながら涙し、その後また大学にやってきた桂木に演奏の際のコツを(半強制的に)教わった南条君。如月先生とのこと、性格の悪さで認めたくは無いけれど、その腕前も、演奏の際のコツも巧みなことに触れて成長しようとしている。7巻に続けて、南条君を応援したくなります。がんばれ南条君!

 そして、如月先生も、桂木と組んでいたカルテット、腕の故障、ヨーロッパへ行けなかったこと…そんな過去のしこりを乗り越えました。桂木は成功したが、渡欧したあとの3人のその後は知れないまま。そんな厳しい世界。そこへひとつの提案をした桂木…これが如月先生も、特に南条君も揺るがすわけですが、如月先生が桂木とカルテットを組んでいた時のことを冷静に見つめ、出した答えがとてもよかった。清々しい。桂木に当たっているスポットライトを、カルテットのメンバーとして一緒に浴びていただけ。その夢は、桂木のものであって、自分の世界のものじゃない。それよりも、自分は今ここで大切にしているやるべきことを、やりたいことをやる。如月先生の手紙の部分を、何度も何度も読みました。桂木だってただ巧いだけじゃなく、ちゃんと努力もしている。だから、南条君に的確なアドバイスもできた。桂木は桂木で、如月先生は如月先生で、それぞれの音楽の世界で生きてゆく。如月先生、素敵です。

 後半は、文化祭の2つの学内オーケストラを、ひびきと梶原がそれぞれ指揮をすることに。ひびきにとっても、梶原にとっても、オケを指揮するチャンスがめぐってきました。梶原が指揮するAオケ、ひびきが指揮するBオケ、指揮科の2人の対決…と梶原は意識している模様。今までオケを指揮できる機会が無かったからねぇ…。がんばれ梶原!普段はチャラいですが、3巻で苦学生であることも判明し、それを周囲にわからないように努力を続けてきた。梶原もがんばって欲しいです。

 一方のひびき。これまでの21cオケなどでの指揮の反省から、指示も明確に的確に、わかりやすくオケと曲をまとめあげてゆく。ひびきも成長したか…と思えたのですが、一緒に演奏している秋央から見ると「ドキドキしない」。何が出てくるかわからない、ひびきもコンサートマスター(21cオケの時の友田さん)もオケも必死でドキドキしてて…それがない。そしてついに秋央が、驚くべき行動に。何とコンマスに!?最初の頃の秋央くんを思うと、本当に思い切った、大それたことを…。秋央の目標、夢に向かっての第1歩と思ったが…そうは簡単にいかない。

 如月先生と桂木さんが組んでいたカルテットの話で、桂木に当てられたスポットライトを浴びていただけ、という話をしましたが、秋央くんもそうなりそうだったのかもしれない。指揮者としてまだまだ未熟なところがあるひびき。それでも、小学生の時にプロオケ相手に天才的な指揮をして、セミプロオケの公演も成功させた。才能はじゅうぶんにある。その音楽をずっと追いかけてきた、そしていつかコンマスとして一緒に演奏したいと思ってきた。そしてそのチャンスがめぐってきたけれども、秋央はひびきへ当てられたスポットライトを一緒に浴びたかっただけな感じになってしまった。

 普段、オーケストラを聴いていて、コンサートマスターの役割というのは、実際にコンサートに行くかテレビなどの演奏の映像を観ないとわからない。CDではわからない(わかる人はいるんだろうなぁ)。有名であればあるほど、指揮者に目が耳がいってしまうが、オーケストラのまとめ役はコンサートマスター・コンマス。指揮者の指示を、やろうとしていることを、オケ全体に伝える。言葉ではなく、その動き、演奏で。思い悩んだ秋央が友田さんからコンマスについて聞くシーン、勉強になります。そうか、オーケストラ内では楽器や奏者の位置によって届く音の速度が異なる…確かに。舞台の範囲じゃそんなに影響ないだろうと思っていたが、相手は秒単位で刻々と変化する音楽。しかも、その速度が違っても音を、演奏を合わせることが基本中の基本。オーケストラも物理だなぁ。
 その友田さんと秋央が話しているシーンで、ひびきについて友田さんが語る部分が気になりました。何かのフラグですかこれは?いや、これは1巻から出てきていることではあるけれども…。

 ひびきへ当てられているスポットライトを一緒に浴びる、のではなく、ひびきに、そしてオケ全体にスポットライトが当たるように…秋央の挑戦、奮闘は続きます。がんばれ!8巻は応援してばかりだなw

 ちなみに、冒頭に出てきたドイツ人女性…ひびきと少し話をし、そしてひびきの父とも会い、何かを決めていた…。一体何が始まるのでしょう…?ひびきに何が起こる?気になる。

 8巻の吉松隆先生のコラムは、才能について。音楽の話ですが、音楽に関わらず、才能や努力について悩んでいる人に読んで欲しい内容です。私も、読んでいて納得しました。

・7巻:天にひびき 7
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by halca-kaukana057 | 2013-12-30 20:25 | 本・読書

ムジカ 2 [完結]

 今年読んだ漫画の感想です。秋ごろに出ていたこの漫画。えっ、これが最終巻?


ムジカ 2
かかし 朝浩/幻冬舎・バーズコミックス/2013

 ヴィーク家で、相変わらず厳しいピアノのレッスンと家事に追われているロベルト・シューマン。クララはますますピアノの腕をあげていた。シューマンの親友となったメンデルスゾーンも、作曲に演奏活動に邁進している。シューマンはそんな中で、自分がどんな音楽家になりたいのかを考えていた。
 家事を追え、メンデルスゾーンとクララの演奏会に走る途中、シューマンは風変わりなフランス人に会う。当時のフランスは革命直後、音楽どころではないのでドイツに来た…と話すその男。ベルリオーズ。「幻想交響曲」を発表したが、パリでも意見が真っ二つ。ドイツ公演を望み、メンデルスゾーンのもとにやってきたが、断られてしまう。ベルリオーズがドイツで音楽活動を出来るため、何故かシューマンも巻き込まれ、道を探す2人だが…。


 2巻、強烈な音楽家が2人登場します。まず前半はベルリオーズ。ロックンローラーのようなキャラクターデザイン。台詞も音楽観も強烈です。「幻想交響曲」そのものが強烈ですからね…。そしてもうひとり、後半では18歳のワーグナーも登場します。まだ楽劇を書きはじめる前のワーグナー。こっちも強烈です。もう自分の世界に完全に入ってしまっています。

 こんな強烈な音楽家2人と出会い、シューマンもクララも影響を受けないわけがありません。音楽が好きで、音楽は楽しい、そう思っているシューマン。しかし、ベルリオーズも若きワーグナーも、それぞれの音楽観を持って、孤高でいる。そんな2人に、シューマンは様々な手で近づこうとする。まだ、作曲家としてのシューマンは描かれていない(描かれずに終わった…)のですが、このロマン派の音楽界を俯瞰するように評論活動もしていたシューマンらしい一面がうかがえます。クララも、そんなシューマンとともに、ピアニストとして成長してゆく様が一途でみずみずしい。時に一途過ぎるところもあるけれど、素直で情熱家なシューマンとちょうどいい。

 さて、シューマンとクララの物語はこれから…と思っていたら、ここで完結です。えっ、作曲家となり、苦難の末にクララと結婚。ショパンは?ブラームスは?ダヴィド同盟、評論活動は…?シューマンの人生はこれからが面白い、どう描くのか気になっていたのですが…残念です。
 ただ、ベルリオーズと若きワーグナー。特に楽劇を書き始める前のワーグナーの話は興味深かった。こんな方向から見るシューマンの人生も、面白いかもしれない。勿論フィクションはかなり入ってます。史実も入ってます。
・1巻:ムジカ 1
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by halca-kaukana057 | 2013-12-27 21:20 | 本・読書

クリスマス・キャロル(原作&NHKFM・青春アドベンチャー)

 クリスマス・イヴなので、クリスマスらしい作品を。
 先週、NHKFM「青春アドベンチャー」で、ディケンズ「クリスマス・キャロル」を放送していました。興味があったので聴いてみた。原作は読んだことがなかったので、簡単なあらすじだけ頭に入れて聴きました。
NHK:NHKオーディオドラマ:青春アドベンチャー「クリスマス・キャロル」
原作:チャールズ・ディケンズ、脚色:吉田小夏、音楽:森悠也
出演:伊武雅刀、戸田恵子、平田広明、井上裕朗 他
 クリスマス前日。強欲な老商人スクルージは、甥のフレッドにパーティに誘われるが例年どおり「くだらない」とはねつける。その夜、かつての共同経営者で7年前に亡くなったマーレイの亡霊が出現。「これからお前を、三人の精霊が訪れる」と予告して去って行く。精霊たちがスクルージに見せたものは…。
 世界文学史上でも屈指の人間嫌いスクルージに訪れる「クリスマスの奇跡」を描いた文豪ディケンズの古典的名作を、今あらためてオーディオドラマ化してお送りする。


 聴いて、面白かった。古典作品、ファンタジー性も古典的だけど、オーディオドラマなので、聞き手が幽霊のマーレイや、3人のクリスマスの精霊たち、スクルージの表情を想像するのがより楽しい。オーディオドラマ向きの作品だと思った。戸田恵子さんの語りが愛嬌と哀愁を帯びていて、伊武雅刀さんのスクルージはまさにスクルージの雰囲気。音楽も、クリスマスキャロルの歌、鐘などの音の演出も印象に残る。とても面白かった。

 ということで、原作も読んでみました。

クリスマス・キャロル

チャールズ・ディケンズ/村岡花子:訳/新潮社・新潮文庫


クリスマス・キャロル

チャールズ・ディケンズ/ 池 央耿:訳/光文社・光文社古典新訳文庫


 書店にこの2つの訳があったので、両方を読んでみました。昔からある村岡花子訳の新潮文庫版と、光文社古典新訳版。

 物語に関しては、19世紀のイギリス・ロンドンが舞台なのに、そんなに古臭く感じない。近現代のテクノロジーは出てこないけど、クリスマスそのもののお祝い、そしてその精神には変わりはないのだな、と。日本ではロマンスが先行しがち。または、わいわいとパーティーで飲んで食べる。もしくは、家族であたたかい食卓を囲む。クリスチャンなら教会で祈りをささげる。仕事でそれどころじゃない人。関係ない人。どれも、その人なりのクリスマスの過ごし方。私はこうしてひとりブログを書いている。

 主人公のスクルージは守銭奴な老人。クリスマスなどくだらない、そんなことより仕事しろ、金を稼げと考えている。クリスマスを祝おうとする甥や会社の書記がクリスマスを祝おうとすると全否定。そこへ、ともに仕事をしていた亡きマーレイの幽霊がやってくる。マーレイが死後、生きていた頃、目の前の自分の利益だけにとらわれ死後それが重荷になってスクルージの前に現れた時も引きずって、旅を続けている、と…。そんなスクルージの考えを、考えが導くであろう未来を阻止するため、マーレイは3人のクリスマスの精霊をスクルージの前に連れてくる。かつてはクリスマスを純粋に祝っていた子どもの頃・青年のスクルージ。しかし、いつしか屁理屈な守銭奴になってしまい、恋人とも別れることになってしまう。そして現在。会社の書記のボブとその家族のつつましくもあたたかな暮らしとひとつの不安。屁理屈だけど憎めないと自分のことを話す甥。スクルージの心が動き始める。

 私も一度、スクルージのようなクリスマスを迎えたことがある。学生時代、恋人がいる人は恋人と過ごし、いない人は皆で集まってパーティーをしていた。一緒に過ごす人もいない、パーティーに行くのも億劫…人に会いたくない。クリスマスで騒いで何が楽しい?お金もかかるし。料理もいつものものでいい。それよりひとりにしてほしい。そう思って、勉強があるから…とパーティーを断った。読んでいて、そのことを思い出した。

 過去のクリスマスの記憶、現在の自分のいないところで身近にいる人がどんなクリスマスを過ごしているか…それを目の当たりにしたスクルージの心に変化が表れる。スクルージは、ケチで屁理屈な守銭奴だが、悪い人ではない。会社をマーレイと起こし、マーレイが亡き後も真面目に仕事をしてきた。貧乏ではないが、生活も切り詰めている。とても生真面目で、自分自身と、モノ・お金の管理に厳しい。周りにも厳しいので、そこが煙たがられてしまっている。スクルージも庶民、人間なのだ。冷血で無慈悲のようにみえるが、心の中にはあたたかいものを持っている。

 そして、最後の精霊が見せたもの…。スクルージと、書記のボブの家族の運命…。

 現在のクリスマスの精霊が説く言葉が印象に残っています。「無知」と「欠乏」、そして「破滅」。何が、それらを私たちの心の中に芽生えさせる、呼んで来るのか…。あのパーティーを断ったクリスマスの時にも、私の心には現在のクリスマスの精霊が説く言葉が、芽生えていたのだろう。

 クリスマスの精神…クリスマスの日限定のものではない。人々への優しさ、あたたかさ。そんな気持ちを呼び起こしてくれる作品です。
 ちなみに、光文社新訳版の解説に、ディケンズは庶民の目線で、庶民の側に立った作品を書いたということで、日本で言えば山本周五郎とたとえられていてなるほどと思った。もし、山本周五郎がクリスマスの物語を書いたら、どうなっただろう?こんな感じになっただろうか。勿論、山本周五郎は20世紀の作家で、主に書いていたのは時代物、クリスマスなんて縁の無い作家でしたが…。

 原作だけだとイメージしづらいところもあるので、青春アドベンチャー・オーディオドラマ版も聴いてより楽しめました。

 では、皆様もあたたかいクリスマスを。
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by halca-kaukana057 | 2013-12-24 23:48 | 本・読書

一書き惚れ セピアのインク

 万年筆のインクを小分けでいただきました。
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 丸善のアテナインキのセピア。

◇詳しくはこちら:ASCII.jp:T教授の「戦略的衝動買い」:レトロボトル入りセピア色の万年筆インクを衝動買い!
 レトロなビンがいいですね。あの夏目漱石が愛用していたインクを意識しているらしいです。

 上の画像で書いてみたのですが、書き心地が最高です!カクノMのインクフローは抜群、このアテナインキもちょうどいい粘度で、色も好みです。これまで、万年筆のインクは青系しか持っていませんでした。万年筆と言えばブルーブラック。そんなイメージがあったので、青系ばかり集めてしまった(プラチナ・ブルーブラック、パイロット・「色彩雫」冬将軍、パイロット・ペチット・クリアブルー、セーラー・ジェントルインク・ブルーブラック)のですが、青以外もいい。この落ち着いた色は、様々なシーンで使えそうです。気に入りました。ありがとうございます!
 さぁ、これで何を書こうかな。色々書きたくなってきた!

 今年は万年筆と出会って、新しい楽しみが増えました。書くことがもっと好きになった。来年も万年筆と一緒です。

 
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by halca-kaukana057 | 2013-12-23 22:05 | 興味を持ったものいろいろ

アステロイド・マイナーズ 2

 今年中に今年読んだ漫画の感想書ききれるかな、の記事です。今日は夏に出た漫画です…。もう年末ですよ…。


アステロイド・マイナーズ 2
あさり よしとお/徳間書店・リュウコミックス/2013

 小惑星に移住し、小惑星で生まれ育ったタカシ。小惑星内部の氷を掘って水にし、ないものは地球から運んでくるしかない。食料も土地もものも、空も自然もない…地球へ行きたいと思うタカシたちを描いた「小惑星(やま)の日」。「宇宙戦闘機」をとある国の独裁者から発注されてしまい、更にその独裁者相手に「模擬戦」を担当することになった女性社員、ルナ。世界一の「戦闘機」で派遣を握りたい独裁者と、宇宙を知らない独裁者に一泡ふかせてやろうと思うルナの「独裁者の幻想」。月の北極の地下にある氷の試掘をする男2人が、宇宙の理想・夢と現実の狭間で落胆しつつも働く「月は地獄だ」。小惑星で資源採掘を行うために派遣されてきた男が、とんでもない目に遭ってしまう「ドワーフの村」。この4作品が収められています。

 1巻の発売から随分経ちました。2巻の発売を待っていました!
 1巻の3話が、2巻の「小惑星(やま)の日」の続きに当たります。成長したタカシたちが実習生として働きながら、進路志望を出す時期になりました。1巻の2話の続きが「独裁者の幻想」。文月の勤務する会社で、とんでもない宇宙船の発注を受けることに。

 「月は地獄だ」でも、「ドワーフの村」でも、月や小惑星での限られた生活が描かれている。今、月や火星、小惑星の探査をしているけれども、後に有人探査になり、開拓することになれば…こんな生活が待っているはずだ。地球では当たり前にあったものが、他の天体ではない。食料も、地球のような豊かなものではない。でも、私たちは宇宙を、宇宙で暮らすことを夢見ている。国際宇宙ステーション(ISS)が今はその場になっている。ISSに滞在している宇宙飛行士たちは、過酷な訓練を経て、ISSで行われている実験を専門外でもこなし、日々暮らし、地上の私たち一般向けに様々な広報活動を行っている。その様を観ていると、宇宙に行って見たい、無重量(微小重力)を体験してみたい、青い地球を見てみたい…と思うけれども、様々な苦悩や暮らしで困ることはあるだろう。ISSはまだ地上400km,宇宙の波打ち際に過ぎない。もっと遠く…月や火星、小惑星では、ISSとは異なるところがたくさんあるだろう。まだまだ人類は宇宙を知らない。そんな部分を、ユーモアも交えて、リアルに表現しています。描き方によっては、宇宙なんてとんでもないところ、何故こんなところに行きたがるのか…とも思えてしまうことを、巧い塩梅で描いている。1巻よりも更に深いところまでリアリティを表現しています。

 「独裁者の幻想」は、笑えます。これを読むと、一部宇宙SFアニメ・漫画にいちいちツッコミを入れたくなるかもしれませんw宇宙での重力の法則を知らない独裁者が滑稽。でも、最後はちょっとしんみりしてしまいます。

 「ドワーフの村」はそっちの方向なのか!?wと思いつつも、最後でとても重要なことを語っています。宇宙には、地球に普通にあるものがない。地球では難なく生きられる条件が、宇宙にはない。それなのに、人類は宇宙に行こう、住もうとしている。そんなところで、重視されるのは何か…。そう思うと、地球での普通の生活が、生きることが、ちょっと違うものに見えてきます。

 3巻はいつになるかなぁ。楽しみです。
・1巻:アステロイド・マイナーズ 1
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by halca-kaukana057 | 2013-12-23 21:45 | 本・読書

冬の夜空にイリジウムフレア

 最近、イリジウムフレアを観ていません。なかなかいいパスがない、あっても曇ってる・雪降ってる、早朝で起きれない…。前回は何と10月でした。
・前回:ほぼ満月に負けないイリジウムフレア +JAXAの人工衛星公式PVが…

 今日は晴れ、フレアもマイナス7等級とかなり明るいです。期待して、カメラもスタンバイして待ちます。スタンバイして待っていると、あれかな?と思う光の点が見えてきます。そして、一気に増光!フレア来た!!
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 とても明るかった、明るかった!いい感じに撮れました。くじら座のあたりでフレアしました。前回も書きましたが、この一気に増光する時、ワクワクゾクゾクします。イリジウムフレアも、何度観ても飽きません。本当に楽しい!

 ISSもしばらく観られていません。やっぱり曇り・雪で…。せっかく若田光一宇宙飛行士も滞在中だというのに…。観たいなぁ。
 そのISSは、冷却装置の1つが故障して、実験装置が使えない状態になっています。今後、3回の船外活動でその故障したポンプを交換する予定です。
JAXA:国際宇宙ステーション外部排熱システムの異常への対応状況について
NHK:宇宙ステーション冷却装置修理
 若田さんも、ロボットアームで船外活動を支援します。無事直りますように。修理はクリスマスでも行われます。ISS,NASAの担当さんはクリスマスはお預けなのかな…?
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by halca-kaukana057 | 2013-12-19 22:09 | 宇宙・天文

【予告】2014年は「クインテット」ではじめよう 再放送決定!

 10月の再放送がまだ記憶に新しい「クインテット」。年末年始、特番か何かあればいいのにな…と思っていたら、来ましたよ、来ますよ!!「クインテット」の再放送が来ます!
・10月の再放送:【祝・再放送】今日の朝、「クインテット」が帰って来たよ ~また会えた、そしていつかまた会えるよね

 しかも、来年、2014年元日です!

NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」どうしても見たいものがあります!シャープ君の声を担当されている大澄賢也さんが振り付けし、人形のシャープ君とアリアさんがダンス(タンゴだったかと思います)を踊ったドラマ。「乾杯の歌」で、メンバーが酔っ払ったまま演奏をしているコンサート。…
NHK:Eテレ:お願い!編集長:「クインテット」 「クインテット」と「ハッチポッチステーション」のコラボがあった「ニューイヤイヤコンサート」の再放送をお願いします!…

 この2本を、2014年1月1日、17時から再放送します!!やりました!
 まずは、2009年に放送された新年特番「ニューイヤイヤコンサート」。
・その時の記事(ネタバレしたくない人は読まないでくださいね):あけましてクインテット ニューイヤーコンサート
 「クインテット」の初めての新年特番でした。これが最初で最後だったのですが…。新年の放送は、10分間コンサートだけというものも合ったのですが、通常放送の枠の中。30分も「クインテット」を堪能できたのはとても嬉しかったです。しかもコンサートの新曲も。新年らしい演出や楽曲、正月も相変わらずな5人が楽しかった。

 次に、「ぼくのカゲ」の回。上記Eテレのサイトでは「タンゴダンス」と書かれてます。さて、どの回の再放送だろう?「ぼくのカゲ」の部分だけの放送にはならないだろうし…。あれ、これは、「ぼくのカゲ」のドラマの回ですよね?まさか、パート3で歌の部分だけのものにはならないですよね…?「ドラマ」とお願いにも書かれているので、きっと大丈夫なはず…。きっと…。信じてますNHKさん、Eテレさん!
 ちなみにこのお願いでは、コンサート「乾杯の歌」の最初のバージョン…メンバーがワインを片手にほろ酔い(一部泥酔?)で演奏、中間部でしゃっくりが入るものもリクエストされていたのですが、通らなかった模様。残念。一度後期でも放送されたが、お蔵入りしてしまったので、また観たい。ほろ酔い気分で演奏なんて、お正月に合うと思います。

 しかも、この放送時間が17時から。夕方5時。「クインテット」のある夕方が久々に帰ってきます!!テーマ曲・五重奏団名が「ゆうがたクインテット」であり、ずっと夕方5時台に放送されてきた「クインテット」。2011年度からの再放送でも、最初の頃は夕方にもちゃんと放送があった。その後朝だけの放送に。何故夕方放送を無くした。でも、この元日の放送は夕方。「ゆうがたクインテット」が帰ってきます。久々に夕方に観られます。とても嬉しい!!

 ちなみに、このEテレの「お願い!編集長」枠で、残る「クインテット」の再放送検討中のお願いがこれ。
NHK:Eテレ:お願い!編集長:クリスマスプログラムの集中再放送(もちろん12月に)があったらとてもうれしいです。「リトル・ドラマー・ボーイ」「サンタさんへの手紙」をぜひ。
 クリスマス回「リトルドラマーボーイ」の再放送要望。「クインテット」のクリスマス回は、どれもいい。
 「アキラさんのピアノ・クリスマスメドレー」はダブルアキラさんが華麗にクリスマスソングを演奏する。これを観ないとクリスマスが来た気がしない!(本気です)
 「しあわせクリスマス」は皆であたたかなクリスマスを迎えることが出来たよろこびを、アリアさんが優しく歌います。この歌が大好きだ。
 「きよしこの夜」は、ノリノリでゴージャスなアレンジと歌が魅力。
 クリスマス後も、「サンタさんへの手紙」…これは名作です。クリスマスプレゼントを貰ったフラットさんが、サンタさんへお礼とあるお願いのお手紙を書くのですが、これがまた素敵なんだ。
 そして「リトル・ドラマー・ボーイ」は、クリスマスなのに誰もいない、シャープ君がひとりドラムを叩いているところへ…「クインテット」らしい音楽・演奏、言葉は無くても表現できるものでクリスマスの幸せを味わえる。「クインテット」のクリスマス回は、音楽で笑顔になれる。素敵過ぎる!
 ということで、是非このお願いも実現お願いします!!投票・応援支援コメントもまだまだ募集中です!

 もう元日が楽しみです。「クインテット」のニューイヤイヤコンサートと「ぼくのカゲ」を堪能して、その後ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートも。今から楽しみなお年玉です。
 録画予約はお忘れなく!HDD残量のチェックもお忘れなく!!
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by halca-kaukana057 | 2013-12-19 21:36 | Eテレ・NHK教育テレビ


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