<   2014年 01月 ( 18 )   > この月の画像一覧

物語ること、生きること

 「守り人」シリーズ、「獣の奏者」シリーズでお馴染みの上橋菜穂子さんのエッセイが出ました。


物語ること、生きること
上橋菜穂子/瀧 晴巳:構成・文/講談社/2013

 上橋菜穂子さんの元には、子どもたちから沢山の手紙が届くという。「どうやったら物語を書けるようになりますか」「どうやったら作家になれますか」「『獣の奏者』や『精霊の守り人』みたいな話は、どうやって生まれてくるんですか」などなど。上橋さんも、子どもの頃から物語が、本を読むのが大好きで、物語をつくる人…作家になりたいと思ってきた。この本は、構成・文の瀧晴巳さんが上橋さんを取材し、語った生い立ちや作家になるまでをまとめたものです。

 上橋さんの物語は、壮大で、その世界の歴史や政治・経済・産業などもしっかりとつくられていて、でも現実世界でもありうる矛盾や闇の面もあり、それが物語に大きく関係してくる。そんな世界で自分の弱さと向き合いながら強く生きる人々の、それぞれの生きる道が細やかに描かれている。そして出てくるごはんがどれも美味しそう。こんな物語は、どうやったら書けるのだろう?私も何度も思った。文化人類学の研究者で、オーストラリアのアボリジニを研究している。「守り人」シリーズのバルサや、「獣の奏者」のエリンのように、広い世界で行動範囲の広い、視野も広い、思い切りのいい強い方なのかな、と思っていた。

 ところが、この本に書かれている上橋菜穂子さんは、子どもの頃に聞いたお婆様が語る物語や、数多の物語・本を読むのが大好きな、身体の弱い夢見がちな女の子だったのだそう。物語だけでなく漫画も大好き。学生時代ノートに漫画の落書きをしていたほど。物語と現実の境界が曖昧で、物語の世界に惹かれてばかりだった。人見知りで、小心者で、臆病で、外に出るよりも家の中で本を読んでいるほうがいい…とご自身のことを語っている上橋さん。
 驚きました。私も、その方が好きだから。外に出るのは勇気がいる。正直怖い。私も実は臆病で、心配性だ。失敗したら、傷ついたら…悪いことばかりどうしようと考えて不安になり、行動する前から心配ばかりしている。
 でも、上橋さんは、いつまでも「夢見る夢子さん」でいたくない、とえいっ!と外へ、本当の旅に出た。一歩を踏み出した。そのことが、文化人類学の研究でも、作家にも向かうことになった。この上橋さんのお話に、とても勇気づけられた。外に出てみないと、実際に行ってみないとわからないことが沢山ある。上橋さんが一歩を踏み出すために机の前に貼っていたという「言葉」には共感した。私も張っておこうかな。

 上橋さんが本を読んできて、感じたこと・考えたことに共感するところも多かった。2つ、いくつかの立場の境界に立っている人のまなざし・見方に惹かれるということ。
 特に惹かれたのが、この部分。引用します。
 境界線の向こう側には、まだ見ぬ地がある。
 もしかしたら「生きる」ということ、それ自体が、フロント=最前線に立つことなのかもしれない、と思ったりします。それぞれの生い立ちや境遇や、すごくいろんなものを抱えて、私たちは、いま、出会っている。誰もが自分の命の最前線に立っているのなら、それぞれに境界線を揺らす力、境界線の向こう側に越えてゆく力を持っているんじゃないか。
 相手を否定したり、恐れたり、あるいは自分の領分を守るために境界線を強くするのではなく、境界線を越えて交わっていこうとする気持ちを持てたら、どんなにいいだろう。
 私は、それを、子どもの頃からずっと願いつづけてきたように思うのです。
 そして、私の好きな物語に、もし共通点のようなものがあるとしたら、それは背景の異なる者同士がいかにして境界線をこえていくかを描いているところかもしれません。
(80ページ)


 この本では、上橋作品の引用も多くあります。引用されたシーンもですが、この内容ではこの作品のこのシーンかな?と自分でも他にも思い出しながら読んでいました。上橋作品の裏側、あのシーンにこんな想いが込められているとわかる本でもあります。

 また、研究職の方には、研究職の楽しみやつらさにも共感できる本かもしれません。私にとって、作家も憧れの職業ですが、研究職も憧れの職業でした。大人になって、研究職の方々の話を聞くと厳しい世界なんだなと思いますし、この本でも上橋さんが研究職も諦めそうになったエピソードは胸が痛みます。それでも、知の最前線をゆく研究職は、やはり私の中では憧れです。

 上橋さんの作品を読んだ後、その壮大さに圧倒されつつも、登場人物たちの生きる姿に清々しさを覚えるのですが、この本を読んだ後でも同じことを思いました。上橋さんご自身が、清々しく、力強く生きて、物語をつむいでいらっしゃるのだと。
 一歩を踏み出したい、広い世界を見たい。それを自分のやり方で表現したい、つくりたい。作家に限らず、そんな気持ちを呼び起こしてくれました。憧れを、形にする。自分の極限まで拡げて、掘り下げて、考えてみる。そして文章なり、何かにしてみる。
 上橋作品は、積読に何冊かあります。読みます。読むのが楽しみです。

 巻末には、上橋さんがこれまで読んできた本リストがあります。これはありがたい。

・全然関係ない(?)のですが、タイトルでこの本のことも思い出した:生きるとは、自分の物語をつくること
(小川洋子・河合隼雄)
上橋さんが、河合先生と対談したら、とても面白いことになったのではないかと思う…。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2014-01-31 22:22 | 本・読書

今夜の冬の大三角(今年初)

 今年初の、星空写真です。ようやく夜晴れました。
f0079085_21501638.jpg


 ISSも、今年に入ってまだ観られていません。観たいよー(星分欠乏)
[PR]
by halca-kaukana057 | 2014-01-27 21:53 | 宇宙・天文

森のうた 山本直純との芸大青春記

 お友達に教えていただいて、興味を持ったので読みました。


森のうた ―山本直純との芸大青春記
岩城宏之/講談社・講談社文庫/2003
(単行本は1987年朝日新聞社、1990年朝日文庫で文庫化)

 昭和27年、東京藝術大学の器楽科の2年生で打楽器を専攻していた岩城宏之さんは、作曲科の1年生にすごいのがいる、とその男を紹介された。初対面の挨拶は「イヨーッ」となれなれしく、服装もちょっと変わっていた。しかし、凄い才能の持ち主だという。それが、山本直純さんだった。

 親しくなった岩城さんと山本さんは、副科で指揮を選択する。その先生はあの渡辺暁雄さん。学内オケで実際に指揮をする授業もあったが、勉強不足で臨んでしまい、渡辺先生に怒られてしまう。そして何とか指揮がしたい、指揮をする機会をつくろうと、学内の有志のオーケストラ「学響」を立ち上げることに。最初は練習に誰も来ず、もどかしい想いをしていた2人だったが、徐々にメンバーも集まり始める。渡辺先生のもとでの勉強、2人で意見を出し合い批判しあったこと、「学響」での練習・指揮、恋の思い出、N響やカラヤン指揮のコンサートにもぐりこんだこと、「学響」の演奏会。2人の友情と音楽の日々が綴られています。

 岩城宏之さんに関しては、「フィルハーモニーの風景」などを読んでいた(感想を1記事も書いていないことに気がついた)。山本直純さんに関しては、以前読んだ「やわらかな心をもつ ぼくたちふたりの運・鈍・根」(小澤征爾・広中平祐)で「オーケストラがやってきた」で山本直純さんにも触れていた。とは言え、「オーケストラが~」を私は観たことが無く、岩城宏之さんの指揮した演奏もそんなに聴いたことがなく…世代なのかタイミングなのか、残念だなと思う。

 それでも、この本を読んでいて、一昔前の音大生のいい青春だな、と思う。お2人とも、こんな青春時代があって、この時期に沢山の音楽を吸収して、その後活躍していったのだから。山本直純さんがやりたい放題な性格で、岩城さんは少し冷静ではあるけれども、2人がとても痛快で笑える。いい学生の青春時代だ。

 一方、音楽ともなれば2人とも熱心。スコアはなかなか手に入らないけれども、有志オケを立ち上げて、最終的にはショスタコーヴィチの大作「森の歌」を演奏するまでにもなる。それまでの過程がとても熱い。いい熱さだ。渡辺暁雄先生が出てきたのにも驚いた。渡辺暁雄先生のシベリウスは愛聴しているので、こんな先生だったんだと一面に触れることも出来ました。

 そんな岩城さんが、音楽の道を志した経緯も語られます。戦時中、身体が弱かった子どもの頃。その頃ラジオで聴いた木琴奏者の平岡養一さんの演奏を聴いて、おもちゃの木琴から始まり、だんだん本格的に。高校生の頃からオーケストラで演奏もするほどになり、芸大を受験した。この芸大の受験の経緯やエピソードもまたとんでもない。今の時代では考えられない…。

 この本のあとがきで、岩城さんがこの本を書く経緯についても語っている。平成14年、山本直純さんは亡くなり、追悼番組も多かった。映画の音楽や、テレビ番組でも活躍した山本さん。それを観た岩城さんはこう書いている。
どれも確かにナオズミだった。でも、それは一面でしかない。ぼくは、この本を通してナオズミの音楽家としての本質、彼の指揮法への真摯な探究心を、今の人たちにも知ってもらいたいと考えたのだった。
(221ページ)

 私は残念なことにテレビで活躍する山本さんを知らない。もしかしたら、知らなくてよかったのかもしれない。今後、山本さんの生前の映像に触れることがあったら、この本のことを思い出したい。その山本さんは、この本に書かれた学生時代があったということを。

・関連:やわらかな心をもつ ぼくたちふたりの運・鈍・根
[PR]
by halca-kaukana057 | 2014-01-27 21:48 | 本・読書

念願の緑系インク

 今年も万年筆を楽しみます。と言うことで、新入りインク。
f0079085_21103598.jpg

 セーラー・ジェントルインク「エピナール」です。前から緑系のインクが欲しいと思っていました。セーラーのジェントルインクシリーズは、インクの粘度も書き心地もちょうどよい、好きなシリーズです。

 数日前から使ってみています。
f0079085_2112398.jpg

 書いた時は、濃く暗い緑色。しかし、乾くと渋い緑色。「エピナール(épinard)」はフランス語で「ほうれん草」の意。まさしくほうれん草のような緑色です。オリーブグリーンにも近いかも。普段はブルーブラック系のインクを使っているので、気分を変えたい時に使いたいです。
 この万年筆特有のインクの色の変化が楽しいです。書いてみないとわからない。書く紙にもよるし、使う万年筆・ニブの太さにもよる。また書くのが楽しみです。

 他の万年筆も、クリアーキャンディには色彩雫「冬将軍」で使っていますし、カクノFにはセーラー・ジェントルインク・ブルーブラックを。プレピーブルーブラックも、気軽に使えます。

 ちなみに、紙に書いたのですが、カクノの新色が出るらしいです…。なんてこった…(嬉しい悲鳴?
[PR]
by halca-kaukana057 | 2014-01-24 21:31 | 興味を持ったものいろいろ

星の案内人 1

 新たなる天文宇宙系漫画が登場したとのことで、読みました。読まないわけには行かない!表紙もきれいです。


星の案内人 1
上村 五十鈴/芳文社・芳文社コミックス/2013

 都会から離れた山の中、「小宇宙」という不思議な建物がある。中は私設のプラネタリウム。解説をするのは”おじいさん”と、そこに居ついている少年・トキオ。「小宇宙」に訪れる様々な人々。旅先で道に迷い、人生にも迷ってしまった美容師・糸子。かつては賞もとったが今はやさぐれてしまっている小説家・志村。故郷であるこの山の中を出て東京で働いているが、母校の小学校が廃校になると聞いて気になってやってきた青年・瀬尾。夜中に原付を走らせ、偶然たどり着いた女子高生・明日香。「小宇宙」のドームの中で、プラネタリウムは彼らに様々な星・宇宙の姿を映し出す。


 田舎の小さな施設プラネタリウムが舞台。小さな私設プラネとは言え、投影機は手作りなのに非常に本格的。スペックの部分にまじでか!?と唸ってしまいました。そのプラネの主・”おじいさん”。陽気で人懐こくとても親切。「小宇宙」に行っておじいさんに会えば、何か食べ物飲み物が出てくる。そしてプラネに居つく少年・トキオ。謎めいた少年ですが、5~7話でどんな状況に置かれているのか、少し明らかになります。おじいさんのプラネ、「小宇宙」が好きで、おじいさんのように投影生解説や星空案内をしようとしている姿がけなげ。

 そのプラネ「小宇宙」には、ふとしたことがきっかけで様々な人が訪れる。皆、心の中に迷いや悩み、不安、生きづらさを抱えている。そんな彼らに、おじいさんとトキオは様々な天体・星を映し出し、見せる。宇宙の姿や魅力を熱く語る。時には実際の星空も見せる。そして、科学的・天文学的な方向から、歴史・文化・民俗学の方向から、おじいさんは宇宙に、星空にその人の心をも映し出す。

 星空はそこにあるだけ。頭の上に広がっているだけなのに、人間は天体や宇宙のことをもっと知りたくて観測・研究し、また世界各地でそれぞれの星座をつくり、神話や物語を星空に当てはめた。それぞれの生活や1年間のサイクルなどにもとづいて、星に名前を付け、季節がめぐり生活も変わるのを星を観てわかるようにした。私たち人間にとって、星空・宇宙は大昔から身近な存在だった。暗い澄んだ星空を観られる場所が少なくなった日本で、この「小宇宙」には、そんな人間にとって身近である宇宙・天体・星がある。投影機も、おじいさんの解説も、人の有様、心を宇宙に投影している。星を観て、自分の心も観る・向き合えるプラネタリウム…なんて素敵だろう。私が普段、ひとりで星空を眺めていて、思うことや考えることはたくさんある。でも、こんなおじいさんやトキオに解説してもらって、「小宇宙」に集う人々と一緒に語りながら観ることができたら、もっと星見が楽しく、好きになれると思った。

 日本はプラネタリウム大国。全国各地の科学館や天文台では、最新の投影機や巨大なドームで、星空を堪能できる。全天周映画で、臨場感溢れる宇宙の旅に出かけることも出来る。一方で、客足も少なく、老朽化し、新しくすることも出来ず閉館するプラネタリウムも少なくない。最新機器でもない、ドームも大きくないけれど、解説員さんが巧みで面白い生解説をしてくれるところもあるのに、残念でならない。
 この「小宇宙」のようなプラネタリウムがそばにあればいいなぁ。読んでいて、純粋に思えました。

 まだ物語は始まったばかり。この作者さんも初めての単行本だそうで、これからが楽しみです。絵も、あたたかな絵で好きです。キャラクタも個性的な面々で楽しい。志村は一見ひねくれ者ですが、なかなかいい奴です。明日香ちゃんも可愛い。そしてふみさんとトキオがこれからどうなるのかも気になります。

 2巻を楽しみに待ちます。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2014-01-22 21:24 | 本・読書

ぼのぼの名言集(上・下)

 先日本屋で偶然見つけて、これは読みたいと思って手にとってました。

ぼのぼの名言集(上) 「今日は風となかよくしてみよう」

いがらし みきお / 竹書房・竹書房新書/2012


ぼのぼの名言集(下) 「理由はないけど すごくさびしくなる時がある」

いがらし みきお /竹書房・竹書房新書/2012



 いがらしみきおの漫画「ぼのぼの」。大好きな漫画です。学生時代はずっと読んでいました。可愛らしいぼのぼのやシマリスくん、ちょっと乱暴だけど憎めないアライグマくん、哲学者のようなスナドリネコさんに、スナドリネコさんのライバルヒグマの大将、面白いことを考えているフェネギーくん…のんびりしていて、腹の底から爆笑できて、シュールで、時に哲学的なお話が大好きです。しばらく単行本も読んでおらず(連載はまだ続いています!)、今はどんなお話になっているのかわからないのですが、「ぼのぼの」好きだなと思いながら読んでいました。

 「ぼのぼの」の作品中の「名言(迷言)」を集めたこの本。ことばと、その言葉が登場する「ぼのぼの」の各シーンの漫画と、シーンの簡単な解説が書いてあります。その言葉を深く掘り下げようとか、意味を持たせようという解説はありません。各シーンの漫画を読んで、その流れからこの言葉が生まれたのだなぁという感じで読めます。それなのに、どの言葉も響いてくる。自分や自分の周囲のことに置き換えることもできるし、自分に足りなかった・求めていた言葉にも出会える。あまりにもシンプルな、ストレートでその通りな言葉もあって、こんがらがった頭の中にさーっと清らかな水が流れるような気持ちにもなる。そして、笑える。どんな”名言”を言っても、アライグマくんやアライグマくんのお父さんがぶち壊すこともあるし、シマリスくんの家族がひっくり返すことも多い。ぼのぼのやぼのぼののおとうさんが自滅(?)する時もあり、クズリ親子はマイペースだし…。哲学的な内容と、笑いがちょうどいい塩梅で共存している。「ぼのぼの」の森は本当に楽しそうでいいなぁ。

 ぼのぼのたちの視点も、この漫画の好きなところ。海や森の中で、仲間の動物たちと、自然に触れ、自然と遊び、自然を見つめ、自然に学び、自然の中で生きて暮らしている。ぼのぼのたちの住む海・森では、時に奇妙なことも起こる。不思議なものもある。その自然をどう捉えるか、その言葉の数々が忘れていたことを思い出させてくれる。自然をありのまま、仲間をありのまま受け入れる。素直に感動する。その視点・様子に頷いてしまう。シンプルなのがいい。

 以前単行本を読んでいたとは言え、読んでいない巻も多かったので、単行本が気になって仕方ありませんでした。そして、下巻はまだ読んでいない巻のネタバレにもなる…いや、気になってますます読みたくなります。下巻の30巻以降の展開が特に気になります。随分変わってきたのかな。これは、読むしかあるまい…?

 上巻では、いがらしみきお先生と東野幸治さんの対談。下巻は哲学者・内山節(たかし)さんが哲学的に「ぼのぼの」を読み込みます。この「ぼのぼの」を哲学的に読解すると、こうなるのか…面白かったです。「ぼのぼの」の世界の時間の流れ・時間の捉え方になるほどと思いました。

 「ぼのぼの」の魅力がつまった2冊です。

 この本を読んでいるタイミングで、こんなニュースが…。
ねとらぼ:ぎゃあああああ! 「ぼのぼの」みんなのトラウマ「しまっちゃうおじさん」が15年以上ぶりに再登場
 しまっちゃうおじさん!wアニメでは原作以上に強烈なインパクトで描かれた「しまっちゃうおじさん」。何と再登場だそうです…。アニメのしまっちゃうおじさんは、MADも沢山作られ、私も爆笑して観ていました。アニメ「ぼのぼの」もまた観たいなぁ。漫画を読んでいた時にはテレビアニメは観てませんでした(放送局がなかった)。アニメも観たいなぁ。アニメはテーマソング「近道したい」「Love Two Love」(須賀響子)もいい歌だったなぁ。

 ちなみに、「ぼのぼの」には絵本もあります。

クリスマスのこと (ぼのぼのえほん)

いがらし みきお / 竹書房


 世の中に数多あるクリスマス絵本の中でも、この絵本は特に好きです。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2014-01-21 22:54 | 本・読書

テレビ放送60年の中の「クインテット」

 突発的な「クインテット」(NHK教育)記事です。昨日偶然見つけました。

NHKアーカイブス:テレビ60年 特選コレクション:クインテット

 NHKのテレビ放送60周年特集サイトに、「クインテット」もありました。放送されたもののダイジェスト動画を観られます!オープニング・春テーマと、コンサート・「カルメン」前奏曲。しかも、アキラさんのカウント声入りです!番組放送後期では消されてしまったアキラさんのカウントが入っている。これがあって、さあ演奏するよ!演奏来るよ!という気持ちになるからすごい。ただのカウントなのに。番組内では一言もしゃべらないアキラさんだから、というのもありますがw
 残念なことに、そのコンサートは途中まで…。「クインテット」の魅せどころのコンサートを途中で切っちゃダメでしょうNHKさん!「クインテット」の魅力が存分に伝わりませんよ!と思いつつも、こうしてNHK,テレビ放送の歴史、アーカイブに加えられるのは嬉しいです。

 テレビ放送の歴史の中で、パペットが楽器持って演奏、しかも指遣い・弓遣い、演奏者の表情・しぐさまでリアルに再現した番組なんてまずない。数多のクラシック音楽を、5~6・7人の小編成で、その作品の魅力を最大限に引き出す編曲で演奏。歌・ドラマパートも、ドラマと歌が自然に「共演(もしくは競演/協演)」される「舞台」になっている。とマジメな面を魅せたと思ったら、シュールで社会風刺もするオリジナルソングで笑える(時に笑えないネタも…)。キャラクターたちの性格、特徴、台詞も個性豊か。音楽が身近になる、音楽がもっとたのしくなる番組として、歴史に残ると思う(わりと本気ですw)。

 10年後、20年後、50年後、60年後に「クインテット」を観たら、どう思うのだろうか。私は「懐かしい」と思うのだろうか、過去のものとして…。そして、初見の人々はどう思うだろうか。放送されていた頃、初めて観た時のように、パペットの動きがリアルで細かいんだが…とか同じことを思うのだろうか。未来のパペット・人形劇はどう進化しているのだろうか。

 そんな、これからの歴史の中で、「クインテット」がどう位置づけられるか、なんて思ってみたのでした。その前に、まだまだ再放送して欲しい。クリスマス回の再放送要望がまだ実現していないし、その他にも後期に放送されなくなった初期ので観たいものはいくつもある。再放送、復活しないかなぁ、と、そろそろNHKの来年度の編成が出る季節だなぁと思うのでした。昨年や一昨年、その前の年も、この季節は来年度の編成はどうなる、「クインテット」はどうなる、とやきもきしていたことを思い出しました。そして結果で一喜一憂。昨年は放送終了が決まって、酷く落ち込んでいたなぁ…。その後、再放送が2回も実現するとは思ってもいませんでした。要望は出していましたが、こんなに早く実現するとは。
 まだ、「アーカイブ」…「お蔵入り」はさせたくないな。過去形にしたくない、と言うのが本音ではあります。記憶には残り続けますよ。記録にも。

 と色々書いておいて、もうひとつ。1月末までのキャンペーン。「クインテット」や、NHK教育の名番組の壁紙やペーパークラフトをダウンロードできます。1月末までの期間限定です。
NHKアーカイブス:NHK TV60 グランドフィナーレ
 早速ダウンロードして、壁紙にしています。しかし、フラットさんがショートカットアイコンで隠れてしまってます…。さすがはフラットさん…(悲
f0079085_22304786.jpg

ショートカットアイコンを減らそう…(解決策
[PR]
by halca-kaukana057 | 2014-01-19 22:32 | Eテレ・NHK教育テレビ

ムーミン・フィンランドサーモンミルクスープを食べてみた

 このブログでも度々話題にしているフィンランドの家庭料理・サーモンスープ「ロヒケイット(Lohikeitto)」。その存在を知るきっかけが、数年前インスタントのサーモンスープが発売され、それを食べたことだったのですが、再びインスタントのサーモンスープが登場しました。

日清食品:人気のキャラクター「ムーミン」のカップスープ「MOOMIN'S SOUP サーモンミルクスープ」2014年1月14日(火)新発売
IRORIO:“ムーミン” の故郷の味を堪能!日清カップスープでフィンランドの家庭料理を味わおう
ムーミンカフェ
 このカップスープは「ムーミンカフェ」の監修で作っているそうです。

・以前のカップサーモンスープ:「フィンランドサーモンスープ」を食べてみた
 この時はエースコックでした。

 ということで、店頭で見つけたので買ってきました。
f0079085_21591099.jpg

 ふたにはムーミンとスナフキン。お湯を沸かしてる。
f0079085_21592040.jpg

 解説。ミィがやかんの中にw
f0079085_21592193.jpg

f0079085_21592368.jpg

 パッケージがムーミン一色。可愛い。
 ちなみに、今年はムーミンシリーズの作者・トーヴェ・ヤンソン生誕100年です。

 お湯を沸かして注いで、かき混ぜて2分待ちます。
f0079085_21592469.jpg

 エースコックのはパンクルトンが入っていましたが、日清ムーミンは大きめじゃがいもが入っています。

 食べてみた。ミルクがやさしいスープです。今の寒い季節にぴったり。ディルの風味は控えめだと感じました。ごはんにもう一品欲しい時、寒くてあたたまりたい時、すぐできるサーモンスープです。

 カップのインスタントもいいですが、「ロヒケイット」の作り方は簡単、日本でも入手可能な食材で作れるので、実際に作ってみるのもおすすめします。私もよく作っています。
・レシピはこちら:フィンランドのサーモンスープ「Lohikeitto」を作ってみた
・基本生鮭ですが、スモークサーモンでも作ってみた:フィンランドのサーモンスープ、再び
[PR]
by halca-kaukana057 | 2014-01-18 22:15 | フィンランド・Suomi/北欧

[原作小説]魔女の宅急便 3 キキともうひとりの魔女

 小説「魔女の宅急便」シリーズ、読み続けています。3作目です。2作目から間が開いてしまいました。
・1巻:魔女の宅急便 (原作)
・2巻:[原作小説]魔女の宅急便 2 キキと新しい魔法

魔女の宅急便 3 キキともうひとりの魔女
角野栄子/角川書店・角川文庫/2013
(単行本は2000年・福音館書店より。その後2006年福音館文庫に)

 キキがコリコの街にやってきて4年目。キキは16歳に。お届けもの屋さんも、くしゃみの薬も、コリコの街の人々にすっかり馴染んでいた頃。ある日、おソノさんのパン屋さんに不思議な、変わった少女がやって来る。黒い服を着た少女。それから、キキやおソノさんの周りで不思議なことが起き始める。そしてその黒い服の少女…ケケという12歳の少女が、キキが住む部屋に転がり込んできた。ケケは自分を魔女だといい、キキの「魔女のしるし」は何だと問う。更に、魔女はひとつの街にひとり、ということも昔からの決まりとは何なのかと問う。困惑しつつもケケと暮らすことになったキキ。更に、奇妙な依頼で「おわりのとびら」という謎めいた本を預かることになってしまった。ケケは、キキの暮らしの中で天真爛漫に動き、ジジやおソノさんやとんぼさんたちとも親しくなり、不思議なことが起こる。キキはケケが何者なのか、そして何をしようとしているのかわからず心が乱れてゆく…。

 2巻で魔女としてもっと成長したいと思い、くすりぐさを育て、くしゃみの薬をつくり人々に配りはじめたキキ。それから1年後、キキも16歳になりました。そんなキキの前に現れたケケという12歳の女の子。この3巻は最初読んで、ケケが一体何者なのか、ケケに振り回されるキキを見ているのがつらくて、よくわからなかった。その後何回も再読して…未だにケケが何者なのか、ケケは「魔女」なのか、魔女だとしたらどんな魔法を使えるのか、謎の本「おわりのとびら」は一体何なのか、「おわりのとびら」の言葉は何を言おうとしているのか…わからないことだらけなのだが、わからないままでもいいのかもしれない。

 どこからやってきたのかもわからない。神出鬼没、天真爛漫、キキしか知らないようなことも何故か知っている。そして、ジジやおソノさんやとんぼさん、飛行クラブの人たちなどキキと親しい人々とも親しくなり、コリコの街の人々の間でももうひとりの魔女がいると評判になる。ケケがいると何か不思議なことが起こり、それがケケの魔法なのかもよくわからない。魔女かと問えば、逆にキキの魔女のしるしは何なのかと聞かれてしまう。ケケの存在そのものが、キキの暮らしや仕事にも影響を及ぼし、キキは困惑するばかり。キキはケケのことが気になり、落ち込みがちになる。そんなキキの不安を見抜いたジジとも大喧嘩をしてしまう。ケケが許せないのか、まだ12歳のケケに振り回されていると思っているキキ自身が許せないのか…。どんどんネガスパイラルに落ち込んでいくキキを見ているのがつらかった。このキキの気持ちはわかる。いきなり出てきて、人の部屋に居候し、それまで順調だった仕事や毎日の生活がその存在で変わっていき、親しい人とまでいつの間にか親しくなっていて、自分がそれまで誇りと思っていたものに口を出す、文句を言う…。随分と酷く書いてしまいましたが、最初読んだ時はそんな風に感じてしまいました。たとえ年下だろうと何だろうと、こんな存在が自分の前に現れるのは御免だ。厄介だ。

 と、読んでいたのですが、何回か再読して、ケケの視点だったら、と考えるようにもなりました。ケケ自身、自分が何者なのかよくわからない。はっきりと自分が魔女だとわかっている。親しい人も沢山いる。その魔法で街の人々の役に立っているキキが羨ましくもある。サバサバと気ままにやりたい放題やっているように見えるけど、その心の中では何を思っているのか。見えてこないところが、さみしい、もの悲しくもある。

 キキとケケは、お互い鏡のような存在だったのかもしれない。キキはケケに出会って、それまで出したことのない自分の一面を出してしまった。疑いや嫉妬、欲、競争心。ケケはキキの仕事熱心で素直な面、そしてケケにないある存在のことで、キキを羨ましいと思っていた。

 そして、キキが悩みに悩んで掴んだひとつの結論。ケケに振り回されていると思っていたが、それはキキ中心の考え方。そのキキ中心の考え方から解放され、キキが自分の本当の気持ち…コリコの街、コリコの人々、そしてとんぼさんへの想いをはっきりと自覚したシーンは印象的です。

 2巻までの雰囲気とは少し違うのに私が困惑しましたが、ケケという存在でキキがまた大人になってゆくことが、愛おしく思えます。嫉妬や疑い、競争心や欲、不安、暗さ…思春期から大人になる過程できっと通る道をキキも通っていたんだな。
 私は大人になった今も、そんな通る道を行ったり来たりすることがたびたびあります。年齢はいい大人なのに。こんな気持ちになりそう、なってしまった時、またこの本を読もうかと思います。「おわりのとびら」のように。

 あと、この3巻の鍵になるのが、歌手のタカミ カラさん。カラさんの歌も思い出したい。カラさんの歌に曲がつくならどんなだろう、カラさんはどんな歌声をしていのだろう。そんなことも想像しました。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2014-01-16 22:39 | 本・読書

続けて、積み重ねる

 今日の「ほぼ日」の「今日のダーリン」。とても共感したので記事にします。明日になって消えないうちに、引用しておきます。
このごろ、いままで以上に強く思うようになったのは、
「明日がある」ということです。
ま、あるに決まってるような気もしますが、あえて、
「明日がある」ということを思い出すことにしてます。
 
それまでの考えは、ぼくの考えということじゃないけど、
真剣にやるときには、これが最後だと思ってやる、
というようなものだったと思うんです。
一度一度に、全力を尽す。
その考え方、わからないではないです。
きっと、ぼくも無意識でそう思ってきたんじゃないかな。
次がない、後がない、背中に断崖絶壁がある‥‥。
だからこそ、後悔しないためにすべてを出し尽くす、と。
 
ほんとうに、そうしたほうがいい場面も、あるでしょう。
でも、たいていの場合、
その時どきの失敗は、その時どきの失敗で、
次がないわけでもないし、失敗の可能性も計算ずみです。
「それでも、次はないと思ってやります」っというのは、
ほんとうの力を出しにくいでしょうし、
1回1回のチャンスを、ある意味では
粗末にしてるとも言えるんじゃないでしょうか。
 
まぁ、こういうことを言うと、
「真剣にやってる人間に失礼です」とかね、
「明日があると思っていたら、いいかげんになります」
なんてことを言ってくる人もいるかもしれないけれど、
それは、外野の応援席みたいな人の考えでね、
実際に真剣にやってる当事者は、だいたい、
最終的な集中とリラックスと両方を求めているはずです。
 
「明日がある」ということは、
「やりなおしが利く」という意味じゃないんです。
今日、いまやっていることの結果の上に、
次や、その次の真剣さを重ねていけるってことなんです。
この一撃に、すべてを望んで最大効果を狙っても、
それじゃ1点にしかならないかもしれない。
でも、この一度の続き続きを連ならせたら、
5点にでも10点にでも100点にでもつながるわけです。
もっと若いときに、そう思ってればもっとよかった。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
いまやってる試合は、明日の試合の一部分でもあるんやで。

 私も、このチャンスは一度きり、今日は今日限り。後悔しないように、その時に全力を尽くす。そう思ってきました。せっかくのチャンスなのに、ちょっとしたことで逃がしたり、失敗してダメにしてしまったり。その度に後悔して、あれほど後悔しないように全力で、と思っていたのに…と悔しさを覚えたことは何度もあります。今もあります。あの時、行動に移せていたら。あの時、勇気を出して話していたら。後悔はしたくない。そうは思っても、人間完全には出来ないので、後悔することが出てきてしまう。それを認められずにいました。

 今日の「今日のダーリン」を読んでいて、「積み重ねる」について考えました。一度きりのチャンスに全力を出す、つまり、一発勝負。それがうまくいくとは限らない。一発勝負と考えれば考えるほど、プレッシャーもかかる、緊張してしまう。

 でも、人間は毎日積み重ねて、続けてゆくことが出来る。明日がある。ここぞという時に決める力は大事だけど、その決める力を毎日の練習や努力を続けて積み重ねていくことは出来る。毎日続けているからといって、なかなか思い通り積み重ねられないこともある。伸び悩み、マンネリすることもある。それでも、続けて、その続けている自分自身の成長を毎日こと細かく観察していれば、少しの変化にも気づくことだって出来る。また積み重なっている、伸びている自分を実感できる。

 寧ろ、何の積み重ねも無しに一発勝負で決まるものの方が少ないんじゃないかと思う。

 私は以前から毎日続けているものが、いくつかあります。ノートに書いている日記など。毎日、思ったこと、思いついたこと、悩んでいること、頭の片隅にあること、夢中でいること…色々と書いていると、ふと思いつくこともあります。

 このブログも、毎日ではないですが、今年で通算9年…?そんなに続けているとは思わなかった。何かしら、書きたいことがあるんだなぁ。書いていたら、こんなになってました。

 今日の真剣さを、明日も明後日も真剣さを積み重ねてゆく。その中でみえてくるものがあると信じたい。
[PR]
by halca-kaukana057 | 2014-01-14 21:36 | 日常/考えたこと


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)

プロフィールを見る

お知らせ・別サイト

管理人HN:(はるか)
 熱しやすく冷めにくい、何が好きになるかわからない好奇心のかたまり。このブログでは好きなものを、好き放題に語ってます。

プロフィール
*2014.9.5:更新
はてなプロフィール:遼(halca-kaukana)



web拍手を送る






日々のログ:今、ここ、想うこと
または:Twilog

はてなブックマーク
Mielenkiintoinen!

気になること、関心のある記事や参考にしたサイトなどのブックマーク集。コメント多め。

◆ピアノ録音置きブログ:Satellite HALCA

☆「はやぶさ2」、小惑星リュウグウ目指して順調に飛行中!☆
管理人・遼も小惑星探査機「はやぶさ2」を応援しています。



あかつき特設サイト
JAXA:金星探査機「あかつき」特設サイト

☆祝!「あかつき」は金星の衛星になりました☆
金星軌道上で観測準備中!

最新の記事

「しきさい」(GCOM-C)..
at 2017-09-30 23:07
超巨大ブラックホールに迫る ..
at 2017-09-18 23:48
西洋文化に触れた驚き 「遥か..
at 2017-09-03 23:01
BBC Proms(プロムス..
at 2017-09-02 17:07
土星堪能星見 + 今日は伝統..
at 2017-08-28 21:58
BBC Proms(プロムス..
at 2017-08-18 23:48
惨敗。 ペルセウス座流星群2..
at 2017-08-14 21:43
BBC Proms(プロムス..
at 2017-07-31 22:32
BBC Proms(プロムス..
at 2017-07-14 23:08
青い海の宇宙港 春夏篇 秋冬篇
at 2017-07-10 22:58

カテゴリ

はじめにお読みください
プロフィール
本・読書
宇宙・天文
音楽
奏でること・うたうこと
Eテレ・NHK教育テレビ
フィンランド・Suomi/北欧
イラスト・落描き
日常/考えたこと
興味を持ったものいろいろ
旅・お出かけ
information

タグ

以前の記事

2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
more...

検索