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真夏の夜の星見

 今日未明、2時ごろ、目が覚めた。そういえば、今は流星群の季節。「みずがめ座δ(デルタ)南流星群」「みずがめ座δ北流星群」、「やぎ座α流星群」が極大の頃。せっかくだから、星見しよう。流星群観れるかな。

 空は高いところに薄雲が。でも星は見えているので、明るい流れ星なら見れるはず。しかし、待てども待てども流れない。その間、人工衛星は4つほど見えた。でも流れ星が来ない…。窓から、空の一方角だけを見ているからか。いや、これまでもそうだったし、見える時はいくつも見えた。薄雲のせいかなぁ…。

 と思っていたら、ひときわ明るいのが天頂近くを南から北へ流れていった。ゆっくり、長めの明るい流星。放射点から考えて、やぎα群だと思う。これがやぎα群か!確かに、しし群やふたご群とは特徴が違う。この長さが面白い。結局観られたのはこの1つだけだったけど、とても印象に残った。

 今夜は曇りなので、ゆっくり寝よう。8月2日は伝統的七夕。いつもより早め。真夏の星見はまだ続きます。

 今回は観ることに集中して、画像は一枚も撮りませんでした。
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by halca-kaukana057 | 2014-07-31 22:17 | 宇宙・天文

船に乗れ! 1 合奏と協奏

 昨年冬に舞台化(音楽が宮川彬良さん)されたことで存在を知った作品です。本屋大賞にもノミネートされた話題作だそうですが、全く知らず…。音楽ものと聞いて、読んでみました。まずは第1巻。


船に乗れ! 1 合奏と協奏
藤谷治/ポプラ社・ポプラ文庫ピュアフル/2011
(単行本はジャイブより2008年)

 チェロを演奏する津島サトルはチェリストを目指して芸高を受験したが、失敗。祖父が創設した新生高校音楽科に入学した。レベルはそんなに高くなく、サトルは入学早々、先輩よりもチェロのうまい新入生として話題になっていた。サトルも、高校生ながらニーチェなどの哲学書を読み、チェロの腕前もよかった。学校では、フルート専攻の数少ない男子のひとり・伊藤慧や、元気なヴァイオリン専攻・鮎川千佳、同じくヴァイオリン専攻の鮎川の友達の南枝里子たちと出会う。毎年、学校では生徒達によるオーケストラ発表会があった。演奏曲はチャイコフスキー「白鳥の湖」から数曲。楽譜を見て簡単だ、副科でオーケストラの楽器をやる生徒にとっても大丈夫だと思っていたサトルだが、オーケストラの練習は予想以上のものだった…。

 この物語は、大人になったサトルが過去を回想する形で書いています。このサトルが高校生だったのは、明記はされていませんがかなり昔。高校生だけで喫茶店(勿論今の大手チェーン店などではなく、「喫茶店」)に入ることは校則で禁止されている。1980年代?多分、そのくらいです。

 サトルはいかにもそんな一昔前の「インテリ」高校生、と言えばいいのか。生まれ育った環境もあり、クラシック音楽に小さい頃から親しみ、英才教育を受けていた。でも、ピアノはいまいちで、ふとしたきっかけでチェロをやってみることになる。N響楽団員でもある佐伯先生を紹介され、先生の指導を受け、サトルはチェロの腕前を上げていく。芸高は落ちたが、落ちた原因は学科試験。そして入学した新生高校音楽科は二流・三流の学校。サトルの自信、自慢げな感じに若さを感じます。別の言い方をすると「痛い」。厭味な感じはしない。

 そんなサトルに、大きな変化が。まず、オーケストラの授業。これまでチェロの腕前には自信を持ち、オーケストラでも1年生ながら首席の隣、トップで演奏することになる。だが、これまでサトルは誰かと一緒に演奏することは無かった。オーケストラで演奏するのも初めての経験。オーケストラで皆が合わせて演奏することがいかに難しいか描かれます。ここまでオーケストラの初歩の初歩から描いた作品は他に無いんじゃないか。楽譜通り、指揮の通り、皆で合わせて演奏することがオケの基本。その基本が難しい。いつも指導している”カミナリ”先生や、指揮の鏑木先生は、その基本をみっちりと叩き込み、厳しく怖い。さすがのサトルも、必死で食らい付いていく。音楽は表現、心が大事と言う。しかし、その前に、楽譜があり、その楽譜には作曲者が込めたものがある。それを忠実に演奏してこそ、その先の表現に進める…。普段何気なく、CDやテレビでプロのオーケストラを聴いてしまっていますが、オケって本当に難しいのだなぁ…と感じました。オケの楽器は何ひとつ演奏できないので、興味もあります。

 もうひとつの変化…同じ1年のヴァイオリンの女子・南枝里子の存在。完全に恋してしまったサトル。しかも、枝里子の友達であり、サトルのクラスメイトである鮎川千佳の働きかけで、2人の音楽への情熱が似たものだと知る。音楽をやるための家庭環境はそんなによくないけれど、負けず嫌いで向上心の強い枝里子は、サトルのチェロに刺激を受ける。サトルも枝里子の熱意に刺激を受け、後にサトルのピアノの先生である北島先生とともにメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲を演奏することになる。ここでも、自分自身の腕前や、アンサンブルの難しさにぶち当たる。が、それ以上に一緒に刺激し合いながら演奏するのが楽しい。いいですねぇ青春ですねぇ。ピアノの北島先生も素敵な先生。アンサンブルの練習以外では、携帯もメールも無い時代。アナログなサトルと枝里子の会話と想いの交流がまたいい。これが携帯でサッと…だったら味が半減してしまいそう。そんな雰囲気。

 サトルが刺激を受けるのは、枝里子だけではない。フルートの伊藤慧。見た目”王子様”で、フルートの腕前もかなりのもの。楽器は違えど、伊藤の演奏にサトルも、ほかの生徒たちも魅了される。
 更に、公民(倫理)の金窪先生。教科書どおりの授業をせず、哲学とは、生きるとは何かをサトルたち生徒に問いかける。哲学書を読みふけっているサトルとも親しくなる。金窪先生のお話がとても面白い。中学高校時代、こういう先生が学校に1人や2人は必要、絶対にいて欲しいと思う。

 オーケストラの合宿練習、文化祭、発表会、そしてとある場でのサトル・枝里子・北島先生のトリオの演奏…。音楽は難しい。なかなか思うように演奏できないし、たくさん練習したからと言ってその分うまくなるとも限らない。でも、音楽は楽しい。誰かと演奏できれば、もっと楽しい。サトルたちトリオの演奏シーンで、音楽で会話するってこういうことなんだろうな…と思いながら読んでいました。

 オーケストラの演奏曲であるチャイコフスキー「白鳥の湖」、サトルがトリオで演奏するメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番、サトルが普段練習しているバッハの無伴奏チェロ組曲…様々なクラシック音楽が登場し、また演奏家もカザルスをはじめ色々な演奏家が出てきます。サトルたちが聴くのはCDではなくレコード。レコードというのもまたいい雰囲気です。

 痛い、苦い、でもどこか微笑んでしまう青春小説。3巻まであって、2巻は既に読んでしまっています。2巻は…大変なことになってます。近々感想書きます。3巻を読むのも楽しみです。どうなっちゃうんだ…。
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by halca-kaukana057 | 2014-07-29 22:58 | 本・読書

フォーレを聴こう その3「ドリー組曲」

 夏になると、フランスもののピアノ曲が聴きたくなります。ということで、ガブリエル・フォーレ作品を聴こうシリーズ、第3回は「ドリー組曲」op.56

 子どもの頃、ピアノを習っていた時、先生と連弾することが時々ありました。連弾だと、いつもは自分ひとりだけの演奏が音が厚く豪華になって聴こえ、またひとりでプリモ(生徒はメロディーメインの簡単なプリモをやる)を練習、レッスンで演奏した後、先生のセコンド(大体伴奏)もつけると音がこんなに変わるんだ!という発見。更に誰かと一緒に演奏する楽しさもあり、好きでした。連弾曲は大体楽しく軽快な曲が多かったので、そんな楽しさもあります。

 ピアノ連弾というと、そんな子どもの時のピアノレッスンのイメージが強く、プロのピアニストが弾くものとは思っていなかった。ところが、この「ドリー組曲」は連弾曲。2台ピアノではなく連弾。連弾にこんな作品があるんだ…と思いながら聴いています。

 フォーレが親しくしていた銀行家の娘(のちにドビュッシーの妻になる)のお嬢さんの誕生日お祝いに毎年1曲ずつ作曲され、タイトルも小さな女の子を思わせるような可愛いタイトルがついている。曲そのものも愛らしい。第1曲「子守歌」を聴いて、あれ?と思った。聴いたことがある。ああ、NHK・Eテレのアイキャッチのあの曲か!「Eテレ」とコールされる数秒のアイキャッチ。何種類がありますが、この「子守歌」の冒頭が使われています。この曲だったのか。

 全6曲、どの曲も軽快で愛らしい。第3曲「ドリーの庭」、第5曲「やさしさ」の穏やかさ、優雅さ。フォーレの他のピアノ作品…後に書くかもしれませんが、夜想曲集などに通じるものがある。第6曲「スペイン風の踊り」の音の重なり、厚み、和音の響きとスピード感がとても気に入っています。これは連弾だからこそできる響き。ちなみに、アルフレッド・コルトーはピアノソロに編曲し、更に、管弦楽版もあるらしい。
Gabriel Fauré - Dolly Suite

 オーケストラ版もまたきれいだなぁ。

【過去記事】
・第1回:フォーレを聴こう その1「シシリエンヌ」
・第2回:フォーレを聴こう その2「ラシーヌ雅歌」
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by halca-kaukana057 | 2014-07-28 22:26 | 音楽

星座切手シリーズの秘密

 twitter経由で教えていただきました。「星座シリーズ」切手、ならびに「星の物語」切手には、ある秘密がありました。なんと、隠し文字があるのだそうです。キラキラしているホログラム部分をよーく見てみると…
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 「星」の文字があちらこちらに!?

 以前の「星座シリーズ」でも探してみました。
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 第4集・冬の星座のつづみぼし。ここにも「星」の字が!!

 他のシリーズ(第1集を除く)にもあるとのことで、じーっと切手とにらめっこ。第2集・秋の星座は…
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 星座のマーク(星占いでよく見かけるマーク)が散りばめられています。やぎ座、うお座があります。

 更に、第3集にはもっと細かい隠し文字があるのだそう。まだ見つけられていません。
 シートによって隠れている位置や数は異なります。切手の細かい部分にも隠れている可能性はあります。残念ながら無いシートもあるかも。キラキラしているホログラム部分を丹念に調べてみてください。
 しかし、こんな手の込んだ凝ったことをしていたとは…日本郵便さん、なかなか面白い、粋なことしますね。遊び心か、偽造防止か。言われるまで絶対に気がつきませんでした。いやはや、驚くばかりです。

【過去記事】
☆「星座シリーズ」全4集
・第1集・夏の星座:切手で星座を楽しもう
・第2集・秋の星座:切手で星座を楽しもう 第2シーズン
・第3集・春の星座:切手で星座を楽しもう 第3シーズン
・第4集・冬の星座: 切手で星座を楽しもう 第4シーズン +実際の星空も

☆「星の物語」シリーズ第1集:星座切手新シリーズ「星の物語」第1集&特印 その1
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by halca-kaukana057 | 2014-07-24 22:11 | 宇宙・天文

宇宙飛行士の仕事力

 以前読んだ「宇宙飛行士の育て方」を大幅に加筆修正した新版が出ました。
宇宙飛行士の育て方


宇宙飛行士の仕事力
林 公代/日本経済新聞出版社・日経プレミアシリーズ/2014

 漫画「宇宙兄弟」などで、宇宙に関する仕事が注目されている。宇宙飛行士はその代表。選抜試験の内部にも取材が入り、訓練から飛行、帰還後まで、宇宙飛行士に関しての情報は随分と増えた。それでも、まだ「宇宙飛行士」という職業についての疑問も多い。さらに、若田光一宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)コマンダー(船長・司令官)を務めたことで、日本人もISSのコマンダーになれるという可能性も増えた。ISSのコマンダーってそもそも何?どんな仕事、役割をするの?コマンダーになるために、どんな訓練や課題があったの?
 「宇宙飛行士の育て方」の後、若田さんのISSコマンダーについての部分を中心に加筆されています。どこがどう違うのか、詳しくは私も読み比べてないのでわからないのですが…。「育て方」は2010年、4年も前の本だった。4年でまた大きく変わった日本と世界の宇宙開発。その後を追います。

 昨日、夏休み恒例NHKラジオ第1「夏休み子ども科学電話相談」を聴いていたら、「宇宙飛行士になるにはなぜホワイトパズルをやるの?」という質問があった。ホワイトパズル、真っ白なパズルのことです。古川聡・星出彰彦・山崎直子宇宙飛行士が選抜された第4期生の最終選抜・閉鎖環境試験で使われました。その次の第5期生の試験では、NHKスペシャルでも放送されたように折鶴になってます。これに、JAXA広報(8月からは国立天文台へ)阪本成一先生が答えていました。どんな環境でも落ち着いて根気強く課題をこなせるか。他の人たちとも仲良くして、協力することができるかを試しているんだ、と。子どもたちも、宇宙飛行士になるにはどんな試験があるのか、何をがんばればいいのか、よく知っているんだなぁ。そんな時代なったんだなぁと感じながら聞いていました。

 若田さんがコマンダーになるまで、また、若田さんがこれまで接してきたコマンダーたちについて書かれてあるのを読むと、宇宙飛行士でのリーダーシップは複雑だな、と感じます。宇宙飛行士に限らない。来年のフライトへ向けて訓練中の油井亀美也宇宙飛行士は元航空自衛隊のパイロット。その仕事でも、宇宙飛行士に通じるリーダーシップは養われ、選抜試験では試験官たちの目を引いた。
 ただグイグイ引っ張っていくだけではなく、ある時は他の人を支え、ある時は仕事を手伝ってほしいと頼む。ISSでのミッションは、科学実験からISSの保守管理、地上との交信、広報イベント、芸術分野での活動もある。何でもこなせるオールラウンダーが求められる。専門外のことにも興味を持ち、習得のために努力を続けられる。バランスのよさ、が強み。若田さんもはじめからコマンダーに向いているわけではなく、宇宙飛行士の訓練を続ける中で、養われていった。「育て方」でも書いた通り、最初から「宇宙飛行士」なのではなく、育っていくもの。コマンダーも同じ。

 こう読んでいると、「職業」「仕事」って何なのだろう、と思う。どんな仕事でも、最初からその仕事が天職のような人の方が少ないと思う。仕事を続ける中で、様々なことを学び見につけ覚えて努力して、育っていく。その一方で、即戦力を求めたり、派遣やアルバイト・パートとして与えられた仕事をこなせばいいだけとみなす仕事・企業もある。どんな働き方を望むか…その仕事で成長することなんて考えない、与えられた仕事だけこなして給料もらえればそれでいい、そんな考えで働いている人も少なくないと思う。それ以上を望みたいけど、会社に却下されてしまう、黙って働いていればいいんだという扱いをされて悩んでいる人もいると思う。その一方で、正社員の研修を充実させている企業もある。この二極化が進んでいるような気がする。宇宙飛行士なんて雲の上の職業に思えるけど、そうじゃない。地上の様々な仕事の延長線上にある、といつもこのブログで書いているのですが、仕事、働き方、仕事を通した成長、どう働きどう生きるか…このあたりも、宇宙飛行士に学ぶことはたくさんあるんじゃないかと考えています。

 あと、トラブルやピンチにどう対応するか、失敗した後どう切り替えてフォローするかについても注目して読みました。4年前「育て方」を読んだ時よりも、自分自身が打たれ弱く、失敗や悩んでいること、不安・心配をずるずる引きずってしまうことが気になっていました。何かに挑戦したくても、リスクや恐怖心が先行して一歩を踏み出せない。失敗するのが怖い。自分で後でコントロールできない失敗もあるから…。そんなことをずっと考えているのですが、この「仕事力」を読んでいて、打たれ弱くクヨクヨしやすくても、その度に立ち上がっていけばいいんだ。失敗しても、ゆっくりでもいいからフォローをし続ければいいんだ(スピード勝負の時もあるけど…これは厳しいなぁ)。そう思えるようになりました。

 読んでいて、コマンダーに注目が集まるのはわかるけど、コマンダーが宇宙飛行士の仕事の究極の形、というわけでもない、ということももう少し書いてあればよかったなと感じました。今年が初飛行から20年になる向井千秋さんは、医師であることを生かして、飛行ではずっと医学実験・科学実験を担当し、貫き続けた。現在、JAXAで宇宙医学を研究しつづけている。向井さんの時代はスペースシャトル、今はISSと変わってしまったのもありますが、コマンダーにならなくても宇宙飛行士は魅力的な仕事だということをもっと伝えてほしかったなと感じました。

 宇宙飛行士になりたい、宇宙飛行士を支える仕事がしたい人は勿論、ビジネス書、自己啓発書としても読めます。読み物としても読みやすいです。

・関連記事:宇宙飛行士に学ぶ心の鍛え方

 古川聡さん、宇宙飛行士自らが語る、宇宙飛行士の仕事と成長について。合わせて是非。
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by halca-kaukana057 | 2014-07-23 22:31 | 本・読書

文月、ふみの日

 今日はふみの日。毎月23日は「ふみの日」ですが、7月=文月ということで、毎年恒例の記念切手。
日本郵便:特殊切手「ふみの日にちなむ郵便切手」の発行
 夏のデザインだけでなく、他の季節でも使えるデザインの切手も含まれてます。

 ということで、特印貰ってきました。
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 あさがお、夏ですね。ちなみに、いつもは特印は発行日のみですが、手押し印は29日までやってますよ。どこの郵便局で取り扱っているかはこちらを。
日本郵便:特殊切手「ふみの日にちなむ郵便切手」の記念押印等 別紙

 さて、この切手を使って、暑中見舞いを書きます。夏の切手がどうも足りないので、52円は買い足ししなきゃならんだろうなぁ。コスモスやカラスウリも夏にねじ込めそうだけど…むむむ。
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by halca-kaukana057 | 2014-07-23 21:21 | 興味を持ったものいろいろ

久々に人工衛星可視パス…不発&惑星2つ

 今夜は天気がいい。久しぶりに星見、人工衛星もいい可視パスがあるので見てみることにしました。まずは陸域観測技術衛星「だいち(ALOS)」。しかし、空を見上げていると薄雲が…。「だいち」見られず。残念。

 もうひとつ、イリジウムフレア。今日はフレアらしいフレアが見られるかも。期待して、カメラもセットして待ちます。
 そうしたら、カメラで狙っていた方角とはかなりずれたところで、あのイリジウムのフレアの輝きが…。しかも、あまりフレアらしいフレアでなかった。

 ということで、2つとも不発に終わりました。残念!!

 悔しいので、今の季節の星見ポイントを。夏休み、星見の季節です。
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 南西の空に、火星と土星が見えています。4月に火星とおとめ座のスピカが寄り添って見えていましたが、現在再び火星がスピカのそばに見られます。白いスピカと赤い火星の対比を楽しんでね。
・4月の記事:月と赤き火星、白いスピカ

 土星はてんびん座にいます。てんびん座はあまり目立たない星座ですが、おとめ座のスピカと火星から南よりにある明るい星があればそれです。口径5cmぐらいの天体望遠鏡を向ければ、環も観察できますよ。

 そろそろ気になるのが流星群。ペルセウス座流星群は極大のころに満月が。条件が悪いです。しかし、そろそろ流れ始めています。さらに、流星群はたくさんあるんです…。「みずがめ座δ(デルタ)南流星群」「みずがめ座δ北流星群」、「やぎ座α流星群」は7月下旬が極大。こちらもそろそろ流れ始めています。7月27日が新月なので、条件は良好。夏の流星群シーズンの到来です。
三菱電機 from ME:DSPACE:夏の流星を楽しもう

 流星群観望の際は、虫除け等お忘れなく。
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by halca-kaukana057 | 2014-07-21 22:13 | 宇宙・天文

野川

 ファンタジックでSFな作品で知られる長野まゆみさん。気にはしていましたが、今まで読んだことはありませんでした。そして、何故かこの作品で初めて長野さんの作品を読みます。


野川
長野まゆみ/河出書房新社・河出文庫/2014
(単行本は河出書房新社、2010)

 中学2年の音和(おとわ)は、夏休みに都心から武蔵野のK市に引っ越し、転校してきた。両親が離婚し、事業に失敗した父についてきた。それまでの生活とは一転した新しい環境、新しい町、新しい学校での生活。音和の担任の国語教師・河井は転入の挨拶の際、音和にこう告げる「意識を変えろ。ルールが変わったんだ」
 2学期、音和は河井や3年の吉岡から新聞部に入らないかと勧誘を受ける。新聞部は、鳩を通信員として訓練し、その鳩に通信文を託し、学校から離れたところから飛ばし、帰巣本能で学校へ戻ってくるのを受け取る、という活動をしていた。音和は新聞部に入部し、飛べない小鳩・コマメの世話をすることになる…

 読んでいて、言葉というものの力を実感する作品です。音和君の担任であり、新聞部の顧問である河井先生。作中では「ちょっと変わり者の教師」とされているが、こんな先生はどこの学校にもいてほしい、必要だと思う。実際、私も河井先生とは違ってはいるが「ちょっと変わり者」の先生方に出会い、教えられて、ここまできたんだなぁ…と思い出しながら読んでいました。
 この河井先生は、作中で生徒達にこう問う。
「どこが不足なんだ?自分の目で見たものでなければ、自分のものにならないと、本気で思うのか?」
(26ページ)

 この問いに対して、生徒達は最初は反論する。私もそうだ。これまで、自分の目で、耳で、五感で実際に触れ体験してこそ、自分はそれを見た、聞いた、触れた、と言える。 実際に自分の五感で触れていないものについて、語ったとしてもそれは誰かの受け売りでしかない。自分のものじゃない。自分で触れてこそ、意味がある。だから、行きたいところ、見たいもの、聴きたいもの、触れたいものはたくさんある。そして、それが叶えなられなかった時は酷く落ち込む。叶えられた人を羨ましく思う。自分が、自分が…自分中心なのだ。

 でも、この後に続く河井先生のお話を読んで、この自分の考えがあまりにも傲慢だと感じた。私が生きていられるのはせいぜい60年~80年。もっと早いかもしれない。長生きしたって100年。その間に、自分が触れられるものなんてたかが知れている。日本中、世界中を駆け巡り、できるだけたくさんのものに触れられたとしても、その時…その「今」にしか触れられない。空間と時間、世界は一人の人間には広過ぎるし、生きていられる時間も短い。その、どうやっても触れられない時間や空間にどう触れるか。それに触れた誰かに話を聴き、本を読む。145ページからの、音和が河井先生に体験学習でも体験できないことについて語るシーンの言葉にも表現されている。自分がちょっとだけ体験したからと言って、「知っている」「わかった」と言い切れるのか。以前、このブログで少し書いた「見える」ことは「わかる」ことなのか。見えていても、それが何なのかわからないこともある。ちょっと見た、触れた、体験したぐらいでわかるような簡単なものなんてないと思う。そこで大きな役割を果たすのが、言葉であり、伝えることである。言葉でなくても、音楽や絵などの芸術も含まれると思う。誰かの心の中にあるものを、何かに託して、表現し伝える。言葉・物語や詩、音楽や絵画などは、その人に世界がどう見えているのかを、見せてくれるものなのかもしれない。そして、それは、その人の心の中で、また違う風景として刻まれる。同じ文章を読んでも、同じ音楽を聴いても、同じ絵を見ても、人それぞれ感じ方考え方、受け止め方は異なるから。

 この作品の舞台は東京でも緑豊かな地。東京には、自然なんてないと思っていた(地方民の視点です…すみません!)。東京はビルだらけ、自然と言っても整備された、人間の手が入ったもの。狭い土地を整備して、たくさんの人々が窮屈そうに住んでいる。そんなイメージしかなかった。この物語で語られる東京…関東地方は、もっとダイナミックなものだった。地質学・地学には興味があるので、楽しく読みました。そうだ、東京だって、昔からこんな大都会だったわけじゃない。2月に東京に行った時、スカイツリーの展望台から東京・関東を一望しましたが、この本を読んでいたら、もっと違う視点で見られたかもしれないなぁ。

 音和君は、新しい町を歩き、かつての東京がどんな土地だったかを思い浮かべる。そして、そこには鳩がいる。飛べない小鳩・コマメと触れ合いながら、空からの風景を思う。
 その一方で、多感な時期に両親が離婚し、それまでとは全く異なる父との生活の中で、強くなってゆく。このお父さんも、芯のある強さを持っている。更に、新聞部の先輩である吉岡。吉岡もまた、心に暗いものを抱えていた。吉岡がそれについて語るシーン、それに対して音和が答えるシーンがとても良かった。

 音和たちが暮らす町は、ぬかるんだ道が多い。音和たちは、そんなぬかるみを心の中に持っているのだと思う。扱いがやっかいだが、とりこまれた水分はろ過され、再び沸いてくる。その土壌では、様々な植物が茂り、虫や動物達も集まる。私の心も、ぬかるみのようなものなのかもしれない。音和君たちは中学生、私はいい大人だが、きっと同じだ。

 自然や町並みの描写に惹き付けられる作品でした。言葉って、凄いなぁ。だから私は本を読むんだ。本が好きなんだ。本を読むのが好きなんだ。
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by halca-kaukana057 | 2014-07-17 22:33 | 本・読書

天にひびき 9

 相変わらず漫画を買って読んでから、感想を書くまでの間が長い…遅いです。「天にひびき」9巻、ようやく書きます。


天にひびき 9
やまむら はじめ/少年画報社・ヤングキングコミックス/2014

 文化祭で演奏するひびき指揮秋央コンマスのBオケの本番が近づいてきた。秋央から連絡を受け、美月と父・直昭も帰国、演奏を聴きに来る。直昭は、9年前、まだ小学生だったひびきが突然指揮をし、演奏をした時オケのコンマスを務めていた。それ以来のひびきの指揮。美月もひびきと秋央のリハを聴きに来る。そのリハの後、ひびきは美月に初めて演奏を聴いた感想を求める。そこで、ひびきは…。その言葉に美月も…。
 そんな中、ドイツからやってきているアウエルバッハがひびきを呼び出す。アウエルバッハがマネージャーを務めるバイエルン・フィルの指揮者・ローレンツが急病で来日できなくなった、ローレンツはその代役にひびきを指名している、と。バイエルン・フィルの練習場にひびきを連れてきたアウエルバッハ。そこでひびきは…


 物語がまた大きく動き出しました。秋央をめぐる人間関係も。秋央君、どこでそんなにもてるかねぇ…w波多野さんの反応も可愛いのですが、美月のいわゆる”ツンデレ”(でもまだデレてないか)な反応も可愛いのですw

 Bオケで、ひびきの指揮のもと、コンマスとして一生懸命やってきた秋央。ひびきの音楽を理解したい、ひびきの音楽を形にしたい、伝えたい!と頑張ってきました。しかし、ひびきには何かが「足りない」模様。
 コンサートマスターは、指揮者の意図をオーケストラのメンバー全員に伝え、音楽を形にするまとめ役。指揮者とオケの橋渡し役…と今まで考えてきたけれども、そうでもない?ひびきが感じている物足りなさ…ひびきの音楽、ひびきの意図をしっかりわかって伝えてくれているのに、何かが足りない。この9巻の山場で出てくるのですが、コンマスは指揮者の手兵じゃない、指揮者に従っていればいいってものでもない…?このあたり、オーケストラにとって、また指揮者にとってコンサートマスターという存在がどういう存在であるかがよくわからないので、わからない…。コンサートマスターも、ひとりの音楽家。個性を持った音楽家。オーケストラも、一人ひとり個性を持った音楽家の集団。2、3人だけの管楽器ならまだしも、10人はいる弦楽器では、個は個でも同じメロディーを揃えて演奏しなければならない。個と集団。その先頭にいるコンマス。コンマスの存在って何なのだろう…。

 8巻の如月先生と、かつてカルテットを組んでいた桂木さんの話。格段に巧い桂木さんに当たっているスポットライトを、如月先生はカルテットのメンバーとして一緒に浴びていただけと気がついた。一方でひびきと秋央も、ひびきに当たっているスポットライトを秋央も一緒に浴びたかったのではなく、秋央はひびきとオケ全体にスポットライトが当たるように、と感想で書いた。ひびきの音楽をオケが形にしていることをアピールするコンマスを目指してきた。須賀川先生とひびきが最初のコンマスについて話している場面からも、指揮者の意図を形にする、それだけでは足りない、のか…?足りない、のかもなぁ。

 そしてひびきに大きな転機が。バイエルン・フィルを1公演だけだが振るチャンスが。8巻冒頭で来日したドイツ人・アウエルバッハさんの来日の意図がわかりました。とは言え、代振りは想定外ですが(多分…まさかローレンツさん、最初からそのつもり…なわけないよねぇ…)。その公演と、Bオケの公演の日が被ってしまった…勿論、バイエルン・フィルを選んだひびき。その後の秋央…目標を完全に見失ってしまいました。そこへ美月が…!!美月かっこいい。
 一方、波多野さんも波多野さんなりに、秋央を励まし、文化祭では演奏で想いを表現。オケだけではなく…”音羽良の黒姫”ソロリサイタル。演奏曲は、勿論大好きなショスタコーヴィチ。波多野さんが演奏するショスタコーヴィチ、どんな音なんだろう。鋭利だけど情熱的、キレがあるけどつやつやした感じなんだろうか。あるけど実際には演奏を聴いたことがない人や、架空のこの人が演奏したらどうなる?というのを想像しながら、CDで聴くのも面白いですね。

 ひびきの大抜擢のショックは、秋央だけじゃない。Aオケで初指揮の梶原も、また引き離された…と。でも、Aオケでがんばるしかない。落ち込む秋央が南条君と話している時の会話が凄くよかった。8巻、桂木さんの演奏を聴いて、一生かかっても追いつけない…追いつけなくても続ける意味って何だろう、と尋ねる秋央にこの答え。
一生追いつけないってことは 一生努力できるって事でどう?
一生追いつけない事くらいでやめちゃえる程 チャチな目標を選んだ訳じゃないだろって事
 (秋央)それが自分の器じゃないとしても?
それは他人が決めればいい事だよ
(92~93ページ)

 さすがは南条君。南条君、本当にいい子だ。というわけで、秋央もめげてないでがんばれ!Aオケでは梶原、Bオケは須賀川先生の代振りで公演は盛況。秋央も、秋央なりの答えを見つけた模様。秋央が目指すものを見つけたか。ひびきとは異なるアプローチで。Bオケと同じ頃、ひびきも道を拓いた…本当にこの子はどこまで行ってしまうんだろう…梶原じゃないけど、そう思ってしまう。

 そしてそれぞれの道へ進み、秋央たちは4年に。それぞれ進路も決まり…秋央はまだ、という…。そこへ…。4年、もうすぐ卒業ということで、そろそろクライマックス?どうなるか、楽しみになってきました。

 恒例の吉松隆先生のクラシック音楽コラムは、クラシックがどう生き残るか。日本人が西洋音楽を演奏する・聴くことも含め、クラシック音楽と現代社会、人間の関わりについて。クラシック…古くて格式がある、敷居が高い…それがプラスになることもあるしマイナスに働くこともある。でも、CMや映画などで使われることもある。「クラシック」と特別扱いしてしまっているのかな、と思いました。分類すると便利、ですが…。

 そういえば、先日、こんな言葉を読んだので引用します。
調布音楽祭監修の鈴木雅明さんの言葉。「私も、クラシックは大の苦手です。なにしろ、『クラシック』という言葉は『もう聞き飽きて聞きたくもない話』のことだからです…バッハはもちろん、シューマンやドヴォルザークの名曲を、決して『クラシック』にしないために、この音楽祭は存在しています」
Twitter:NUKATANI, Sorahiko (@umui):2014年7月7日

 鈴木雅明さん、バッハ・コレギウム・ジャパンでおなじみ、古楽のエキスパートですね。だからこそ、「クラシック」=昔の音楽、ではなく、今も演奏され”生き続けている”音楽にしたい…と思ってらっしゃるのかもしれません。

 最後は漫画本編から脱線しましたw

・8巻感想:天にひびき 8
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by halca-kaukana057 | 2014-07-14 23:02 | 本・読書

蓮始開(はす はじめて ひらく)にスイレンを観に行く

 今日は暑かった。今日は七十二候の「蓮始開(はすはじめてひらく)」。
くらしのこよみ:第三十二候 蓮始開

 七十二候は、古代中国で考案され日本に伝わった「二十四節気」を更に約5日ずつの3つに分けた期間のこと。当初は中国でつくられたものをそのまま使っていましたが、日本の季節・風土に合うように、江戸時代、貞享暦の改暦の際、その改暦を行った渋川春海(安井算哲)が「本朝七十二候」をつくりました。渋川春海については、小説「天地明察」(冲方丁:著)でその改暦事業について描かれていますね。
・小説感想:天地明察
・コミック版も現在連載中:[コミック版]天地明察 1

wikipedia:七十二候
 ↑日本のものと中国のものの比較があります。随分と違う。

 偶然にも、ハス…ではなくスイレンの花を観に行きました。ハスとスイレンは似ているようで違う。ハスはハス科の植物で、葉は丸く切り込みがない。花の高さも高い。一方スイレンはスイレン科の植物で、葉に切込みがあり、花はそんなに高くない。また、ハスは熱帯の植物なので、寒い地域では育つことができないのだそうです。
 ちなみに、ヨーロッパではどちらもlotusなのだそう。仏教文化の影響もあるのかな。

f0079085_2235254.jpg

 スイレンの中でも、「ヒツジグサ」という種類だそうです。水の上に凛と咲いている様は美しいです。水辺にはトンボも飛んでいました。夏ですね。

f0079085_225819.jpg

 アジサイも。先日のとはまた色合いが違います。

 暦も七十二候も、季節と自然の変化を感じられていいですね。

 最近花などの話題が多いですね。読んだ本もまたたまってきているので、おいおい感想を書きます…。
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by halca-kaukana057 | 2014-07-12 22:15 | 日常/考えたこと


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