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「こうのとり」5号機、ミッション完遂

 プレッシャーのかかる打ち上げ、ISSへの結合も難なくこなし、無事に食料や生活用品、実験器具などを運んだ日本の国際宇宙ステーション補給船「こうのとり(HTV)」5号機。ISSから分離、大気圏再突入して無事ミッションを完遂しました。
ますます頼もしくなった「こうのとり」5号機、ISSへ向かって飛行中
「こうのとり」5号機 ISS到着


 まずはISSから分離、28日の日本時間夜にISSから分離。日付変わって29日深夜に切り離し。
JAXA:宇宙ステーション・きぼう広報センター:最新情報:「こうのとり」5号機がISSから分離しました
sorae.jp:「こうのとり」5号機、ISSから分離 30日早朝に大気圏再突入へ
NHK:「こうのとり」宇宙ステーションから分離
 油井亀美也宇宙飛行士によってISSのロボットアームで把持され、分離。その後ロボットアームから切り離す際、アームに原因不明の異常が。一時作業はストップしましたが、後に再開。無事分離されました。分離のオペレーションも、NASAのCAPCOMは若田光一宇宙飛行士。いい連携でした。

 そして、30日早朝、「こうのとり」5号機は予定通りに大気圏再突入、燃え尽きました。
JAXA:宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV5)の大気圏への再突入完了について
JAXA:宇宙ステーション・きぼう広報センター:最新情報:「こうのとり」5号機、ミッションを完了
sorae.jp:「こうのとり」5号機、大気圏への再突入を完了 全ミッションを完遂
NHK:「こうのとり」大気圏に突入 任務終える

 海外からも注目される中、安定のオンタイム打ち上げ。ISSへの接近、キャプチャ、結合も非常にスムーズで時間が早まったほど。そして、何事もなく(ロボットアームの不具合はありましたが)ミッション完遂。非常に頼もしくなったなぁ。H2A・H2Bロケットも、「こうのとり」も。ISSになくてはならない存在になっているようで、今後も安全、安定、たくさん積める、の長所を伸ばしていって欲しいです。お疲れ様でした。

 「こうのとり」5号機がISSに係留されている間、油井さんのツイッターでは、「こうのとり」くんとISSから地球の美しい風景を眺め、「こうのとり」くんにやさしく話しかけるようなツイートがとても微笑ましかった。油井さんにとって、癒しの存在、いい「友達」だったんだろうなぁ…。お別れのツイートは、読んでて寂しくなってしまいました。「こうのとり」だけでなく、「こうのとり」5号機に搭載されて「きぼう」に取り付けられた実験機器「高エネルギー電子、ガンマ線観測装置(CALET:キャレット)」や、数々の超新星やX線天体の発見・観測を成し遂げ続けている「全天X線監視装置(MAXI:マキシ)」にも愛着を持って話しかけている。実験機器を擬人化?してツイートする日本人飛行士は油井さんが初めてだと思います。
JAXA:高エネルギー電子、ガンマ線観測装置(CALET)
JAXA:全天X線監視装置(MAXI)
 特にMAXIの大活躍っぷりは凄いです。「きぼう」は天体観測もしているんです。ISSの実験施設で唯一、宇宙空間に露出している暴露部・船外プラットフォームがあるので、こんな多様な観測装置も置けます。


 さて、次のH2Aの打ち上げは11月24日。29号機です。今回はいつもとかなり違います。載せる衛星もカナダTelesat社の通信放送衛星「Telstar 12 VANTAGE」。商業受注承りました!人工衛星の負担を極力減らし、運用期間を延ばすために、H2Aの2段目を改良しています。以前の「はやぶさ2」打ち上げでも、1段目を分離した後2段目と「はやぶさ2」がそのまま地球を1周し、2段目に再点火、再燃焼した後で「はやぶさ2」を切り離す、ということをしました。今回は更に難しく、衛星と第2段が一緒に4時間慣性飛行。地球から離れた地点(遠地点)で再点火し、静止軌道により近い位置で「静止トランスファー軌道」(静止軌道に投入するための軌道)に投入する。2段目は全部で3回に分けて燃焼させることに。商業打ち上げを更に増やすため、衛星にやさしいロケットをアピールします。うまくいって欲しいです。
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by halca-kaukana057 | 2015-09-30 22:39 | 宇宙・天文

フォーレを聴こう その6 ピアノ三重奏曲

 今年はシベリウスイヤー(同い年のニルセンにも入門したい)ですが、フォーレも生誕170年。1845年生まれ。フランス近代作曲家の作品は、夏はピアノ曲を聴きたくなりますが、秋はヴァイオリンやチェロなどの器楽曲、室内楽を聴きたくなります。他の作曲家でもそうかもしれないけど。

 以前紹介したこのまとめ。
ゴールデンタイムズ:クラシック音楽でこれだけは聴いておけ!という曲を貼っていくよ
 この中にフォーレもあります。
 ピアノ三重奏曲ニ短調 op.120 そういえばまだ室内楽は取り上げてなかった…。

 フォーレの晩年に作曲された作品。聴覚障害や体力の衰えなどに苦しんでいた頃。この頃はピアノ五重奏曲op.115、弦楽四重奏曲op.121など室内楽や器楽曲を作曲していました。

 ピアノとヴァイオリンとチェロ。短調で物悲しい雰囲気もあるけれども、同時に穏やかでやさしい第1楽章。短調で少々激しい曲調になった後、長調に転調するのがとても美しい。寂しい雰囲気だけど、3つの楽器が語り合うようでやさしい気持ちにもなれる。聴いていて不思議な感じもするけれども、胸が締め付けられそうです。
 第2楽章は長調で穏やかなメロディー。長調だけど、ぽつぽつと語るような、ささやくようなヴァイオリンとチェロがやっぱり物悲しい。明と暗(陰影)が混在していて、そこがいい。
 第3楽章は「Allegro vivo(快速に、いきいきと)」で曲調も前の2楽章と比べても勢いや激しさがあるのですが、派手さはない。最初のあたりで、ヴァイオリンとチェロの高音の掛け合いがきれい。ピアノは確かにいきいきとしているのですが、ヴァイオリンとチェロから突出することなく、そばにいる。最後は長調で快活に終わる。
 聴いたのは、ジャン=フィリップ・コラール(ピアノ)、 オーギュスタン・デュメイ(ヴァイオリン)、フレデリック・ロデオン(チェロ)の演奏。

 明るさと暗さ、勢いと穏やかさなどの間で揺らぎ、内面へ向かうような曲に感じました。昨日今日と、雨が降ったり止んだり晴れ間から陽が差したり…と変わりやすい天気なのですが、そんな風にも感じました。聴けば聴くほどハマる曲です。
 ちなみに、ヴァイオリンの代わりにクラリネットでも演奏可能らしい。元々フォーレは、ピアノとチェロとクラリネットでこの曲の構想を練っていた。それがいつの間にかヴァイオリンになってしまったのですが、クラリネット版もあるなら聴いてみたい。また違う雰囲気になりそう。

【フォーレシリーズ:過去記事】
・第1回:フォーレを聴こう その1「シシリエンヌ」
・第2回:フォーレを聴こう その2「ラシーヌ雅歌」
・第3回:フォーレを聴こう その3「ドリー組曲」
・第4回:フォーレを聴こう その4 フォーレの月の歌
・第5回:フォーレを聴こう その5 「夜想曲集」
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by halca-kaukana057 | 2015-09-29 23:09 | 音楽

二夜連続、秋の月を堪能する

 昨日は中秋の名月、今日は満月。今年最も月が地球に近い位置で満月になる、いわゆる「スーパームーン」と呼ばれているものです。正式な天文用語でもなく、趣もない言葉なのであまり使いたくありません、が…、今日のニュースでは、地球の周りを周る月の軌道と、月の見かけの大きさについて解説しているのをよく見ました。こういうのをきっかけに、天体の動きに興味を持つ人が増えたらなぁ、と思います。
 日本では見られませんでしたが、今夜の満月は皆既月食でもあったそう。世界中でお月見ですね。

 昨日の十五夜、中秋の名月。時々雲に隠れるのが、いい雰囲気です。月を見る時は快晴よりも、少し雲があったほうがいい。
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 満月の今日は薄雲でぼんやり。肉眼でもクレーターがうっすらとわかる程度。
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 何の画像だかよくわかりませんね…。

 ちなみに、今夜のNHKFM・ベストオブクラシックは、フィンランドのピアニスト・アンティ・シーララ(Antti Siirala)の来日リサイタルから。シューマン「ダヴィッド同盟舞曲集」、ベートーヴェン:ピアノソナタ第31番、アンコールのショパン:ノクターンop.9-2、どれもやさしく繊細な美音で、月夜にぴったりだなぁと思っていました。シーララ、いいなぁ。

 明日の満月の翌日の月、十六夜もいい。十五夜から約1か月後の、旧暦九月十三日の月「十三夜」(栗名月、十五夜は「芋名月」)、今年は10月25日です。この日も晴れてお月見できますように。
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by halca-kaukana057 | 2015-09-28 22:57 | 宇宙・天文

【コダモン】進め新生代

 久々に生命進化学習アプリ「コダモン」のことを。新生代に入ってから、「コダモン」がなかなか進みません。時間が取れないのと、やってもレア生物が出てこない!どれだけ増やしても出てこない。公式サイトにヒントが書いてあるのに、そのヒントのところでも出てこない!!何故!?ということで、なかなか進みません。が、少しずつ進めています。レア生物も、今日やっていたらようやく1種出てきました。一度系統樹を埋めて、もう一度その生物を育てると出てきやすいのかもしれません。
NHK:生命大躍進:コダモン
 FAQにヒントが書いてあります。

 以下、途中経過報告です。

 新生代の面白いところ。氷河期があるので、雪山・雪原が出てきます。真夏なら涼しい気分になれたかな?
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 新生代は、私が知っている、親しみを持っている生物があまり少ない。古生代に比べると随分少ない。でも、超有名生物も出てきます。
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 マンモス!!

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 こんなのんびりとした雰囲気の動物も出てきます。プレイ画面ものんびりしてます。

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 新生代はサルから類人猿、そしてヒトへと繋がっていきます。こんなお猿さんも。かわいい。

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 そして、現代でも生きている動物も登場します。第四期。

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 系統樹はほとんどがストレートな進化、枝分かれがあまりありません。進もうと思えばサクサク進めます(レア生物が出てこなくて止まったのが私…)。が、このあたりはちょっとややこしそうです。これから進めます。

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 枝分かれの最後まで来ると、このメッセージが。ああ、現代に、今に繋がっているんだな…。古生代から始めてここまでたどりついた。ちょっと感動です。

 類人猿からヒトへ繋がるところは、最後に残しておくことにしようと思っています(途中まで進めちゃったけど)。まだまだ「コダモン」楽しめます。

・前の記事:【コダモン】待ってました!新生代
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by halca-kaukana057 | 2015-09-26 23:57 | 興味を持ったものいろいろ

星座と名月を切手で 「星の物語」第2集&特印

 切手、特印は好きですが、そのきっかけになったのが星座シリーズだったように思う。星座切手新シリーズ「星の物語」切手の第2集が出ました。
日本郵便:特殊切手「星の物語シリーズ 第2集」の発行

 今回はてんびん座、さそり座、いて座。プラス、満月です。シートにはウサギも描いてある。中秋の名月を意識していますね。今年は27日が中秋の名月です。翌日が満月。
 中秋の名月は秋。それなのに、この3つの星座は夏の星座。さそり座なんて夏の星座の代表選手です。いて座も夏の天の川の一番濃い部分として有名。今の時期、てんびん座はもう季節はずれ。何故だろう?考えてみたのですが、中秋の名月は旧暦の8月15日の月のこと。旧暦が8月だから夏の星座なのか…いや、旧暦でも今の時期に見える星座はやぎ座やみずがめ座、うお座だろう。謎です。

 一方の月。プレスリリースの画像だと印刷のようですが、実際はホログラム。見方によっては青っぽく、地球のようにも見える。きれいです。その月面をよく見ると、小さな何かが。以前の星座切手シリーズでも話題になった、隠しホログラムイラストです。小さいので、虫眼鏡などを使って見てみてね。
 切手シート台紙の文字にも、隠し文字があります。
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 この画像を参考に探してみてね。

 特印も勿論貰ってきました。
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シンプルだけど、いい特印です。ちなみに、押印機のほうは今回はパスしました。申し込みをする頃、体調不良で動けなかった&体調不良だと精神的にも元気が出ない、あまり図案に惹かれず、いいやと思ってしまいました。

【第1集の記事】
星座切手新シリーズ「星の物語」第1集&特印 その1
星座切手新シリーズ「星の物語」第1集&特印 その2・機械印編
星座切手シリーズの秘密

 第3集は来年1月22日発行予定です。今度の図案、星座は何かな。楽しみです。
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by halca-kaukana057 | 2015-09-25 22:15 | 宇宙・天文

万年筆で綴る日々

 昨日投稿しようと思ったのだが、今日になってしまった…。9月23日は「万年筆の日」。万年筆は普段から使っていますが、この日は特別に書きたいと思います。ということで、万年筆への想いを書きました。
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 万年筆の筆跡、濃淡は、その時の書く速さや強さにも関係します。それはその時の心境を表している。その時を反映する万年筆。毎日の相棒です。

 せっかくなので、今日も特別に書いてみた。ミュージカル「回転木馬」より「You'll never walk alone」
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 この詩にグッと来ます。サッカーの応援ソングとして歌われていますが、近年では「BBC Proms」のラスト・ナイト・コンサートでも歌われます。ここ数年は歌われてない…来年は歌って欲しいな。
Rodgers - Carousel - You'll never walk alone (Last night of the Proms 2012)

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by halca-kaukana057 | 2015-09-24 22:43 | 日常/考えたこと

オーケストラで世界一周 今日は一日世界のオーケストラ三昧

 連休はとりわけどこかに出かけるというわけでもなく、お彼岸のお墓参りをしたり、天気もよかったのでちょっと近場で日光浴&散歩したり、家で音楽を聴いたり、声楽の練習をしたり…とのんびりと過ごしました。その連休中にNHKFMで放送された「今日は一日世界のオーケストラ三昧」。世界各地のオーケストラを10時間、徹底的に楽しもうという番組。世界各地には魅力的なオーケストラがたくさんありますが、どこのオケが出てくるかな、と聴いていました。
NHK:今日は一日“世界のオーケストラ”三昧
 相変わらず、「○○三昧」のサイトがしょぼいまま…以前は充実してたのに、何故こうなった。プレイリストも当日はリアルタイム更新されていたのですが、現在はなくなってしまった…。後日アップの予定らしい。

 世界のオーケストラを紹介、とっても世界は広い。アメリカ大陸編、ロシア・東欧編、アジア・中東・アフリカ・オセアニア編、ヨーロッパ編に分けて、各地のオーケストラを、ゲストのオススメやリクエストに応えながら紹介していきます。でも、ヨーロッパは非常にたくさんのオーケストラがあるから足りなくなるだろう…せめて地中海・フランス、中欧、北欧(バルト3国含む)・イギリス、ぐらいには分けたほうがいいんじゃないか…と思いながら聴いていました。

 総合的には、とても面白かったです!知っている、好きなオーケストラも、知らない、聴いたことがないオーケストラも興味深い。アメリカは大富豪がスポンサーになって始めたオーケストラが多いとか、カナダは英語圏とフランス語圏(ケベック州)でちょっと違うとか、ロシアはバレエに強いとか、オーケストラはその地域の特色を反映する。東欧では、スメタナの「我が祖国」には原典版と「現実的演奏版」があるという話は初耳。原典版で演奏すると、メロディーが聞こえにくいなど、色々難しいらしい。ロシアは指揮者や演奏家が個性的ですw
 アジアのオーケストラはほとんど知らない、聴いたことがないのでますます興味深い。台湾交響楽団は、交響曲「台湾」と現代作品で紹介。なかなか面白い曲だった。現代作品も取り上げてくれるのは嬉しい。香港シンフォニエッタのクラシック名曲メドレーは、編曲が笑えるけど巧くて楽しかったwこれいいw曲は流れませんでしたが、お便りでモンゴルのオーケストラが紹介されたのも興味深かった。

 小澤征爾さん指揮ボストン交響楽団の紹介で、リスナーから逆に「オススメを教えて下さい」というのもいいなと思った。そのリスナーさんはまだ10代の若い方。私もクラシック歴はそんなに長くない。好きな作曲家・作品・指揮者オケ演奏家を自然と選んで聴いてしまうので偏りもある。名盤と呼ばれるCDも廃盤になってしまうこともあるし、名演奏と言われてもその頃まだ生まれていなかったり、クラシックに興味を持っていなかった頃だったりするといまいちよくわからないと思ってしまう。そんな人が「こんな曲を聴きたいのだけれど…」というのに応えてくれるのはとてもいいなと思った。そして、有名なコンビの名演でも、ライヴ録音を放送してくれるのもよかった。選曲も超有名曲から、有名曲だけど聞き流してしまうような楽章や、通向けの渋い曲まで、幅広くてよかった。色んなオケ、作曲家、作品を聴きたい。今回の番組は長年のクラシックファンも、初心者も楽しめる感じでいいなと思いました。

 夜のヨーロッパ編はやはり大混戦。また別に「ヨーロッパのオーケストラ三昧」をやりましょうよ、10時間なんて余裕ですよ。ヴァイオリニストの堀米ゆず子さんや、ベルリンフィルのコンサートマスター・樫本大進さんのお話が聴けたのもよかった。演奏家から見たオーケストラといっても、堀米さんのようなソリストと、樫本さんのようなオケの団員ではまた視点が違う。
 ここでも、ロンドンのオーケストラは数が多く競争が激しいせいか性能がいい、という裏話も聞けてよかった。

 私が気になるのは、やはり北欧枠。アメリカ編で、オスモ・ヴァンスカ指揮ミネソタ管弦楽団のシベリウス・交響曲第4番(第4楽章)が流れたのには驚いた。ヴァンスカはラハティ響で来るかな、と思っていたらミネソタ管で来た。しかも、シベリウスでも難解、親しむのは時間がかかる4番交響曲。5番とかじゃなくて4番。私は大歓迎wこうやって楽章だけ取り出して聴くと、ちょっとマイナーといわれる作品にも親しみが沸きやすいかもしれない。
 ちなみに、ミネソタ管は財政状況が大変なことになり、ヴァンスカも一度解雇されどうなるかと思いましたが、オケも何とかなり、ヴァンスカも復帰して本当によかった…。アメリカでは財政難のオーケストラが少なくなく(日本もですが)なくなってしまったオーケストラもある。ヨーロッパやロシアは名前が変わったオーケストラも多い。いつの間に名前が変わっちゃったの?というオーケストラも少なくない。音楽業界には厳しい時代ですが、どこのオーケストラも地域に密着して、演奏し続けてほしい。最初のほうで、サイモン・ラトル指揮バーミンガム市交響楽団を聴きに行ったリスナーの思い出エピソードがよかった。バーミンガムの人々に愛されているんだろうな。しかも、ラトルで急成長。日本でも曲は流れませんでしたが、朝比奈さん時代の大阪フィルや、九州交響楽団と地域のオケのお話もいい。

 番組の最後、ようやく北欧枠!セーゲルスタム指揮ヘルシンキフィルの、シベリウス「フィンランディア」。ヘルシンキフィルはパーヴォ・ベルグルンドもいいよ!北欧オケでオススメを挙げろと言われたら、1時間以上語れる…けれども、大トリがフィンランドオケのシベリウスで嬉しい。北欧枠なら、現代作曲家の作品がかなり多いので、ここでも現代曲を紹介して欲しかったな。特にフィンランドは現代作曲家が多いし、フィンランドのオーケストラ・指揮者も積極的に現代曲を演奏する。「北欧音楽三昧」(作曲家、作品、指揮者、オーケストラ、演奏家)でも大歓迎ですよ!10時間持ちますよw
 番組の最後にBGMで流れていたのは、イギリスの作曲家・ウォルトンの「クラウン・インペリアル(戴冠行進曲)」。イギリス作曲家にも最近注目しているので、これも嬉しい選曲でした。

 残念だったのは、古楽がなかった。古楽アンサンブル・オーケストラも世界中にたくさんある。日本ならバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)。「古楽三昧」も是非…対して「近現代三昧」も面白そう。そして、「日本のオーケストラ三昧」も。今回の番組ではN響が…いつも流してるじゃないですかwしかもパーヴォ・ヤルヴィ指揮。というのは、この番組は今年のNHK音楽祭の番宣も兼ねてのものだったそうで…。

 連休中に旅行などには行かなかったけれど、お家でラジオでオーケストラ世界一周の旅。たっぷり楽しんだ10時間でした。こういう企画、またやって欲しいです。
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by halca-kaukana057 | 2015-09-24 21:17 | 音楽

シベリウスの初期作品の暗さ 歌曲集op.38より 没後58年に寄せて

 今日、9月20日はシベリウスの御命日。ちょうどお彼岸なので、毎年、アイノラにあるシベリウスのお墓にお墓参りに行きたい…と思ってしまいます。
 9月、フィンランドは秋も深まってきていると思います。そんなフィンランドの秋と、シベリウス没後58年に寄せて何を聴こう…今回も声楽・歌曲から。「5つの歌」op.38の第1曲「秋の夕べ(Höstkväll)」と第2曲「海辺のバルコニーで(På verandan vid hafvet)」。どちらもスウェーデン語の歌詞です。

 歌曲ですが、私が聴いたのは伴奏はオーケストラによるもの。なので、歌曲よりもスケールが大きく感じます。「秋の夕べ」…北欧の短い夏が終わり、陽はどんどん短くなる。暗く、雨も降り、寒く、寂しい北欧の秋。その風景の中、孤独を歌う。歌う、というよりは、語るように。作曲されたのは1905年。初期の作品ですが、後期交響曲、特に4番の頃のような暗さを感じます。「クレルヴォ交響曲」op.9の第3楽章、クレルヴォとその妹の歌の雰囲気にも似ているかもしれない。「クレルヴォ交響曲」の第3楽章は、オペラのような雰囲気もあるし、声楽つきの管弦楽作品の雰囲気もある。初期と後期で、シベリウスの作風は大きく変わりますが、この「秋の夕べ」を聴いていると、シベリウスの音楽に変わりはない、とも思います。
 
 「海辺のバルコニーで」も、内面に問いかけるような孤独を感じる歌。やはり歌うというより、語る雰囲気。海も、北欧の夏の青く爽やかな海ではない、夏が過ぎた寒々とした海を思わせます。そして孤独だけでなく、儚さも感じさせる歌詞。結局は消えてしまう。そんな暗さに病みつきになります。

 このop.38の次、op.39は交響曲第1番。そう思うと、交響曲第1番のイメージも変わってくるかも。やはり、初期と後期で作風は大きく変わるけれども、シベリウスはシベリウスなんだなと感じます。そう思わせてくれる歌曲です。
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by halca-kaukana057 | 2015-09-20 23:47 | 音楽

宇宙兄弟 26

 読んだ本、漫画の感想を今日も書きます。今日はこれ。

宇宙兄弟 26
小山宙哉/講談社・モーニングKC/2015

 六太たち「ジョーカーズ」の乗ったアレスⅠロケットは無事打ち上げ成功。オリオン宇宙船の飛行も順調、月への旅が始まった。せりかと絵名もいるISSとランデヴーし、着陸船「オクトパス」とドッキング。六太は月への飛行の間、宇宙での暮らしや無重力を紹介するビデオレター「週刊六太」を始める。そして月が近づいてきた時、六太に緊急の連絡が。シャロンが自力で呼吸できなくなり、人工呼吸器をつけることになった、と…。


 ムッタ、ついに宇宙にやってきました!!喜んで大はしゃぎの「ジョーカーズ」のクルーたち。特にフィリップは超ハイテンションで大騒ぎwそんなムッタに一通のメールが。ちゃんと打ち上げを見ていたんだ…!じわっと来ました。

 徐々に地球から離れ、地球の丸みがわかる距離になるあたりも胸が熱くなります。現実では、アポロ計画以来、有人の宇宙飛行は地球周回軌道だけ。現実に、再び人類が月を目指す時が来るのか、どうなのか…と思ってしまいます。
 そんな中で始めた「週刊六太」。人類が再び月を目指す時代になっても、宇宙での暮らしや無重力では物体の動きはどうなるのか、気になるのかなと思いました。今よりは宇宙は身近になっているだろうけど、やっぱり疑問には思うだろうし、地球周回軌道と月へ向かうあたりでは違いもあるはず。いつの時代も、宇宙は不思議でいっぱい、興味津々です。

 そしていよいよ月が近づいてきたところで、シャロンに異変が。ついに自力で呼吸が出来ない、人工呼吸器をつけることになった。その手術の日は、「ジョーカーズ」が月に着陸する日。その着陸で起こったトラブル。手術中、シャロンの希望で着陸の中継をBGMとして流している。夢の中のシャロンが"見た"ムッタの姿が印象的。緊急事態にビンスさんたちNASAも焦りを隠せない…。そんな中、ムッタがとった行動がすごい。手に汗握るシーンでした。本当にムッタはやってくれます。

 月面での第一歩…日々人の大ジャンプを思い出しますが、ムッタはどう来る…こう来たか!!wムッタ父のコメントが的確過ぎて笑えますwそして26巻でも、ムッタ父からのメッセージがいい。本当にムッタ父はかっこいいと思えました。

 27巻の予告が最後に書いてあるのですが…27巻、今度は何が起きるんだ…?とても心配です…。

・25巻感想:宇宙兄弟 25
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by halca-kaukana057 | 2015-09-19 22:43 | 本・読書

世界を、こんなふうに見てごらん

 夏に読んだ本の感想が溜まっています…漫画も、文庫や新書、単行本も。連休に消化できるかなぁ…。


世界を、こんなふうに見てごらん
日高敏隆/集英社・集英社文庫/2013(単行本は2010年)

 動物行動学者の日高敏隆先生の最後の本(2009年歿)です。昆虫やいきものに興味を持ち始めた子どもの頃から、生物学の研究の道に進み、その中で「なぜ」その動物はそんな行動をするのかを研究する動物研究学会を立ち上げる。いきものの面白さ、いきものや人間は何を見ているのか、科学の考え方などを若い人向けに書き綴った本です。

 夏休みの間にNHKラジオ第一で放送していた「夏休み子ども科学電話相談」では、こどもたちが身の回りにいるいきものや飼っているいきもの、動物園・水族館で見たいきもの、テレビや図鑑で見たいきものなどが、なぜこんなことをするの?という質問がよく寄せられる。こどもたちはよくいきものを見ているなと思う。答える先生方も、こどもたちがわかるように、丁寧にやさしく答える。素朴な質問だけれども、そう言えばそうだよな…と思うことがたくさんある。

 日高先生も、こどもの頃から身の回りのいきものに対して、なぜこんなことをしているの?どこに行くの?何を探しているの?と問い続けてきた。一体何が目的なのか。そこから始まった動物行動学会。今思うと当たり前にあるような学問だけど、日高先生が立ち上げた当時は、立ち上げることがわからないと思う研究者もいたそうだ。

 この本では、いきものは皆「イリュージョン」を持っている、とある。そのいきものがどのように世界をとらえているのか。人間は真実を追究しているようで、ある種のまぼろしを真実と思い込んでしまっている…つまり「イリュージョン」を持ってしまっている。人間には人間の見方、見え方があり、チョウにはチョウの見え方がある。人間が見える世界だけが世界ではない。人間の認識している世界は、その範囲でしかない。科学もひとつのものの見方に過ぎない。それは限界を意味しているようにも思えるが、私にはとても面白いと感じた。わからない、曖昧な領域があることが面白い。「いろんな生き方があっていい」の章でそれを実感した。

 そして「イリュージョン」を否定するのではなく、それを楽しもうとしているところがまた面白い。人間が「そうなんだろう」と思うことが、どんどん変わっていく。「イリュージョン」がどんどん出てきて、そこから大発見に繋がる可能性がある。日高先生のおおらかでやわらかな考え方に、可能性を感じます。

 「行ってごらん、会ってごらん」を読んでいると、これは科学に限らないなと思う。よく、好きなミュージシャン、バンド、音楽家のライヴやコンサートには行けるなら行ったほうがいいという話を聞く。生の音楽はその時だけのもの、もしかしたらそのミュージシャンや音楽家の音楽をもう生で聴く機会がなくなるかもしれない、そのバンドは解散してしまうかもしれない…。美術もそうだと思う。なかなか展示しない作品なら尚更。相手が人なら、会いに行けるなら、会いに行ってみると歓迎してくれるかもしれない。

 いきものの行動を観察し、人間がどういういきものなのかも見えてくる。日高先生の最後の本にふさわしい内容だと感じました。
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by halca-kaukana057 | 2015-09-18 22:27 | 本・読書


好奇心のまま「面白い!」と思ったことに突っ込むブログ。興味の対象が無駄に広いのは仕様です。


by 遼 (はるか)

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