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2015 よいお年を、また明日

 1年というのはあっという間な気がします。パーヴォ・ヤルヴィさん指揮のN響の第九を観て、紅白も観ているけど、今日が大晦日で明日は新しい年、という実感がありません。日付が変われば、明日になるだけ。また朝が来て、一日が始まるだけ…。そうとしか感じられないのは、私事ですが、今年、色々とやり残したこと、出来なかったこと、後悔していること、前に進みたくても進めなかったこと…そんな思いばかりだからかもしれません。

 一言で言えば苦しい、辛い一年でした。本音を言えば、人前では辛くても隠そう、明るく振る舞おうとしていました。それが出来ない場合は、自分の殻に引きこもる。ネットでは、いつどこにどんな「地雷」があるかわからない、どこからどんなものが飛んでくるかわからない…。それらをひとつひとつ真正面から受け止めてしまって、ひとりで傷ついて…。テレビもネットも携帯もシャットアウトしていることも少なくなかったです。

 なので、ブログに書くことも減りました。観たもの聴いたもの読んだもの、思ったこと感じたこと考えたこと。それらをアウトプットするよりも、自分の中だけで完結していいや、別に公にしなくてもいいや、と書かないことも多くありました。ここに書くという意味。正月中に過去記事を読み返して、答えを出そうと思っています。つまり、また書く。やっぱり何かしらは書かないと気が済まない性分なのでしょう。

 今年は何と言ってもシベリウス&ニールセン生誕150年メモリアルイヤー。世界各地のコンサートのオンデマンドを視聴することが多かったです。欲しいCDも色々あるのですが…ありすぎて困ってます(切実)。ニールセンもようやく交響曲全6作聴いて、いいじゃないか、これからもっと聴きたいと思っています。シベリウスも、唯一苦手意識のあった「クレルヴォ交響曲」を楽しめるようになり、まだまだ聴きたいと思っています(「クレルヴォ」シリーズは年明けも続けますよ)。そして北欧にはさらに沢山の作曲家がいる。シベリウスやニールセンと同時代、その前の時代、そして現代。来年は更に北欧(バルト諸国も含む)クラシックに親しみたいなと思っています。ああ、フィンランド、北欧の深い森だ…(いわゆる「沼」でないw)
 ちなみに、シベリウスもニールセンもメモリアルイヤーは2015年いっぱいですが、生誕150年は、それぞれの151回目の誕生日の前日、ニルセンなら6月8日、シベリウスなら12月7日までだと解釈しています(真剣)なので、私の中ではまだ生誕150年は終わっていません!w


 皆様、2015年もありがとうございます。また明日、新しい年にお会いしましょう。よいお年をお迎えください。
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by halca-kaukana057 | 2015-12-31 21:47 | 日常/考えたこと

ReLIFE 4

 この漫画買ったの、読んだの何月だったっけ…?(オイ)この作品、読んでいると、色々と複雑な気持ちになります…。今年中に感想を書いてしまおう…。

ReLIFE(リライフ) 4
夜宵草/泰文堂・アース・スター・コミックス/2015

 ゴールデンウィーク、新太の部屋で追試対策の勉強会をしていた大神と杏。大神はバイトのために帰り、杏は残って勉強を続ける。が、突然、杏は「新太のことが好きだった」と言い出す。迫る杏を焦りつつも紳士的な態度で説得する新太。そこへ、夜明が部屋にいきなり入ってきた。杏の行動を批判し、杏も夜明のことを「先輩」と呼んでいる。一体…と戸惑う新太。実は、杏もリライフ研究所のスタッフだった。新太は2人に説明するよう毅然とした態度で臨む。
 連休も終わり、再び学校生活。友達のいなかった千鶴は、玲奈と、玲奈と同じバレーボール部の親友ほのかと友達になる。お昼ごはんを一緒に食べるようになり、そこで様々な話もするようになった。新太再び追試の日々。玲奈とほのかは、高校最後のバレーボールの試合に向けて練習をしていた。ほのかはバレーボール部の部長でエース。しかし、新太と同じように追試を受けることになっていた。勉強とバレーボール、どちらもがんばるほのか。しかし、追試が終わった後の練習中、ほのかは立ちくらみを起こし、そばにあったボール入れのかごにつかまり、かごを倒してしまう。かごから転がったボールは、アタック練習をしている玲奈の足元に…。

 3巻の最後からのあらすじです。新太と同じ転入生の杏。以前から怪しい動きをしていましたが、やはりリライフ研究所員でしたか…。夜明と一緒に、リライフ実験のことについて新たな説明をする。リライフ被験者になること。つまり、実験中の1年間の自分に関する記憶が関わった人たち全てから消えてしまうことを悪用するという例もある、と。そして新太を被験者に選んだいきさつも。何故杏も担当ではないのに同じ学校、同じクラスで高校生として暮らしているのか。そのあたりは、まだ裏がありそうです…夜明の「また半分ホントで半分ウソをつきました」(26ページ)。55話で、夜明と杏の2人の会話も気になる。また夜明の1人目の被験者の話も出てきました。新太のリライフ実験は成功させたい。充実した1年間を送って欲しい。2人の意見は一致はしている。が、その1人目の被験者のこと…リライフ実験の被験者は新太ですが、夜明、そして杏も一緒にリライフをしているのかもしれない。

 56話、玲奈とほのかと友達として、一緒にご飯を食べている千鶴。千鶴も少しずつ成長しています。そして話題になったのは、恋。玲奈は大神に恋心を抱いているが、本人は気付いていない。一方、千鶴は新太に…「わかりません」、と。55話では、新太も千鶴を意識するようなことを…。青春ですねぇ。新太は実年齢27歳ですが…いや、20代なんてまだ青春じゃないか、と思ってしまいます…。

 そのほのかと玲奈のもうひとつの青春。バレーボール。2人とも一生懸命練習して強くなっている。元々バレーボールは強く、エースのほのかの陰口を言い合っている後輩を、ビシッと論破する玲奈がカッコイイ。玲奈はほのかの努力を認め、憧れ、ほのかも玲奈を信頼し、努力している。とても素敵な友情です。学生時代ならではだなぁ。しかし、そんな2人に事件が。練習中に玲奈が足をくじいてしまう。ほのかが体調不良で立ちくらみを起こし、ボール入れのカゴを倒してしまう。転がったボールがアタック練習中の玲奈の足元に転がり…玲奈は転倒。試合にはギリギリ間に合うかどうか。玲奈にケガをさせてしまったと自分を責めるほのか。ケガがギリギリ治ってもその間練習できないなら試合に出てもうまくプレーできない。ほのかみたいに才能はない。努力してやっと。だから無理。ほのかとは違う…玲奈…2、3巻と同じような状況になってしまっています。

 ほのかは才能はあっても偉ぶらない、努力家で、他の部員よりも懸命に練習していることを玲奈はわかっているのに…つい言ってしまったんですね…。本当に玲奈は救われない、辛い状況にばかり立たされていて、読んでいて辛くなります。玲奈と同じように、飛びぬけた才能はない、努力することしかできない、学生時代、そう思って勉強も他のことでもそうやってきました。玲奈の悔しさ、強がりなところ、素直になれないところ…わかります。同じような経験を思い出してしまいます…。

 再び自分をどんどん追い詰めていく玲奈。ほのかとの友情にもヒビが。玲奈は足の怪我を誰にも話さないようにしている。仲が良かった2人の変化をおかしいと思う千鶴。ほのかの幼馴染の犬飼と朝地も、ほのかの変化に気付いている。新太も玲奈の行動がいつもと違うと気付く。いい加減、玲奈は報われて欲しい。こんなにがんばっているのだから、もっとラクに生きてもいいと思う。続きは連載を読んでわかってはいるのですが、スマホやPCの画面で読むのと、紙の本で読むのとは違います。前のページをすぐに読み返せる。やっぱり本は紙がいいなと思います。

・3巻:ReLIFE 3
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by halca-kaukana057 | 2015-12-30 22:57 | 本・読書

目に見えないもの

 ノーベル賞受賞式あたりにこの記事を書きたかったのだが、大幅に遅れてしまった。


目に見えないもの
湯川秀樹/講談社・講談社学術文庫/1976

 今年のノーベル物理学賞を受賞された梶田隆章先生。ニュートリノ振動、ニュートリノに質量がある、という研究。素粒子物理学は日本のお家芸とも言われる分野。それを切り拓き、日本人初のノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士。湯川博士の本を読むのは「旅人 ある物理学者の回想」以来です。

 前半は、湯川博士の物理学講座のような、物質とは何か、原子、分子、そして中間子とは何かという話。今読むと、ここから更に素粒子物理学に繋がっていって…と思えるのですが、書かれたのは昭和18年、20年…まだ戦時中。そんな時代に、湯川博士は「目に見えない」物質の根源の理論を考え、研究していた。もし、現代の理論物理学、素粒子物理学の最先端の話を湯川博士が聞いたら、どんな反応をするだろう…。今回の梶田先生のノーベル物理学賞の受賞に何を思うだろう。喜ぶだろうか。そんなことを思いながら読みました。

 後半は、湯川博士の生い立ちや、科学や自然などに関するエッセイ。エッセイというより、「随筆」「随想」と言った方がぴったりくる。二人の父、研究生活。中間子理論の研究については、日本の素粒子物理学黎明期をリードした坂田昌一博士の名前も出てくる。2008年にノーベル物理学賞を受賞した小林誠先生、益川敏英先生も坂田博士の弟子であることを真っ先に思い出した。湯川博士や坂田博士がいたからこそ、今の素粒子物理学があるのだな、と実感する。

 以前「旅人~」を読んだ時、静かで物寂しいと感じ、そう書いた。第3部の随筆・随想の部分は、詩人のような趣もある。ひとつの事柄に対して、静かに、深く、考えをめぐらせる。静謐な言葉に、湯川博士だけでなく、寺田寅彦や中谷宇吉郎など優れた科学者は文章も美しいと感じる。特に、「未来」と「日食」という短い文章が気に入った。感情という科学では捉えきれないもの、記憶、そして未来という不確かなものを、じっと見つめている。その中で、「科学」は何ができるか。可能性であり、希望である、と。科学に対して、研究することに対して、そして人間に対してとても真摯な方だったのだなと思う。

 時々、今の科学の礎を築いてきた科学者たちの言葉に触れたくなる。そんな本のひとつに、この「目に見えないもの」も入れたい。

・過去関連記事:旅人 ある物理学者の回想
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by halca-kaukana057 | 2015-12-27 22:16 | 本・読書

クリスマスと年越しの祈りの歌 シャルパンティエ:テ・デウム、真夜中のミサ

 クリスマスもシベリウス…クリスマスの歌曲もありますが、「クレルヴォ交響曲」の続きを聴こうかと思いましたが、さすがにクリスマスにあの悲劇はないよなぁ…と思ったので、クリスマスだからこその音楽を。

 17世紀、バロック時代に活躍したフランスの作曲家、マルカントワーヌ・シャルパンティエ(Marc-Antoine Charpentier/マルク=アントワーヌと表記することも)。以前声楽・オペラ特集で少し取り上げた作曲家です。オペラ(音楽劇)も「オルフェウスの冥府下り」(こと座の星座物語の元となったギリシア神話、オルフェウスの物語)、「アクテオン」(こいぬ座の星座物語の元、猟師アクタイオンが女神アルテミスの水浴びを見てしまい、アクタイオンは鹿に変えられてしまい…というお話)など、悲劇から喜劇まで幅広いです。
 一方、宗教曲も多く書いており、その中で有名なのが、「テ・デウム」ニ長調H.146、「真夜中のミサの曲」H.9。

 「テ・デウム」の前奏曲は、元日恒例、ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートの生中継のオープニングの曲として使われています。去年、M-A・シャルパンティエの「テ・デウム」の前奏曲だと知りました。金管楽器の軽快で華やかな音色が、まさに新年の特別なコンサートにピッタリ。選んだ人、さすがです。

 以降、8人の独唱と合唱の歌が入ります。歌詞はローマ・カトリック教会の賛美歌のひとつ。「テ・デウム」とは、「Te deum, laudamus(神よ、私たちはあなたをたたえます)」という歌い出しからつけられているのだそう。仏教徒だが、キリストへの祈りの歌詞を読んでいると、祈るという行為、感情の崇高さを思う。それが音楽になると、とても美しく、さらに崇高なものになる。M-A・シャルパンティエのニ長調の「テ・デウム」(他にもあるらしい)は明るく華やかで、やわらかくやさしい。祈りの歌ではあるけれども、身近に感じられるような音楽。伸びやかなソプラノやテノールの独唱・重唱とオルガンと木管の穏やかな、心落ち着く歌もあり、バロックの金管やティンパニの溌剌とした音楽にハリのあるバリトン・バス独唱・重唱もあり。合唱も美しい。色とりどり。J.S.バッハよりも前の時代(J.S.バッハは18世紀)。宗教音楽入門にいいかもしれないと思いました。

 「真夜中のミサの曲」は「リコーダーと弦楽器のためのクリスマスのミサ曲」と副題が付いている。リコーダーが大活躍します。やわらかくあたたかいリコーダーの音色と、「テ・デウム」よりは荘厳な雰囲気な曲調の弦楽器、オルガン、声楽独唱と合唱。クリスマスの夜、ろうそくの明かりの中で奏でられ歌われているであろう光景をイメージすると、クリスマスの夜に教会で聴いてみたいなと思いつつ…でも実際に演奏されているのだろうか?いや、どこかでは演奏されているんだろうなぁ。

 年末、1年を振り返り、思うことは沢山あります。また、平和な世界になってほしい…とも思います。様々な祈りが、この2曲の音楽には込められ、奏で歌われるのだと思います。ミサ曲など宗教音楽が数多くの作曲家によって書かれ、演奏され歌われ続けてきた理由がわかる気がしました。

 ちなみに聴いたのは、マルク・ミンコフスキ指揮、レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルの演奏。

・過去関連記事:オペラ事始 その3 序曲・前奏曲は楽しい水先案内人
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by halca-kaukana057 | 2015-12-25 22:34 | 音楽

冬の星座と月とISS

 今日、また国際宇宙ステーションの可視パスが。ちょうど晴れていたので見られました。
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 月が明るいですね。その月明かりに負けないぐらいの明るさで、ISSもはっきりと見えました。ISSの軌跡の上にはプレアデス星団(すばる)、下にはヒヤデス星団、おうし座の一等星・アルデバランも赤く輝いています。ちょうどおうし座を通過しているところです。

 油井亀美也宇宙飛行士が帰還してから10日ほど経ちました。ISSにはまた新しい宇宙飛行士たちが長期滞在を始めています。現在は、第46次長期滞在クルー。コマンダーのスコット・ケリー飛行士(NASA)とミカエル・コニエンコ飛行士(ロシア)はISS初めての1年間滞在中。先日ソユーズ宇宙船でISSに向かい、長期滞在を始めた3人の飛行士のうち、ティモシー・ピーク飛行士(ESA)はイギリス人で初めてのISS長期滞在。
 日本実験棟「きぼう」での実験も続いています。
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by halca-kaukana057 | 2015-12-22 23:12 | 宇宙・天文

第1段ロケット、地上に降り立つ ファルコン9の挑戦成功!

 以前こんな記事を書きました。
第1段ロケットを回収せよ 「ファルコン9」ロケットの挑戦(2015.1.11)
 今年の初めに書いた記事だったんですね。

 アメリカの宇宙ベンチャー企業・スペースX社。ベンチャーとはいえ、NASAを退職した多数の宇宙飛行士やエンジニアが会社を動かし、新しい技術を開発し続けています。主力の「ファルコン9」ロケットと、国際宇宙ステーションへの無人補給船「ドラゴン」を開発、打ち上げしています。「ドラゴン」は他の補給機と違って、大気圏再突入しても回収できるカプセルを持っています。ISSから実験で使った機器などを持ち帰ることのできる唯一の補給船。ISSへ宇宙飛行士を載せ打ち上げる有人型「ドラゴン」も開発中です。

 そのスペースX社が挑戦し続けてきた、ロケットの第1段を直立着陸させて回収するという実験。第1段を回収して、再利用する。コストを大幅に削減できます。しかし、そう簡単にはうまくいかない。ファルコン9打ち上げ(「ドラゴン」補給機ほか、ペイロードを積んでいる)の度に実験はするものの、惜しいところまで…。がんばれ、と応援していました(時にはペイロードよりもこの第1段回収実験のほうが注目されることも…)。

 しかし、6月にISSへの物資を積んだ「ドラゴン」補給機7号機を載せ、ファルコン9ロケットが打ち上げられたものの、打ち上げそのものが失敗。第1段回収実験どころではない。これまで順調だったファルコン9が失敗するなんて!しかもこの頃、他の補給船も次々と失敗…どうしたんだ一体…驚きでした(そんな中、8月、日本の補給船「こうのとり(HTV)」が無事に打ち上げ成功、ISSに到着し、物資を届けることができました)。

 その打ち上げ失敗から初めての打ち上げ。今回は通信衛星11機を積んでいます。
sorae.jp:米スペースX社の「ファルコン9」ロケット、衛星打ち上げと第1段機体の着陸に成功
NHK:米企業 切り離したロケット 地上に着陸成功
AFB BB News:スペースX、再利用ロケット「ファルコン9」着陸に成功
日本経済新聞:スペースX、ロケット初の再着陸成功 打ち上げ費削減へ前進

 とうとう成功しました!!着陸の動画はこちら
Falcon 9 First Stage Landing | From Helicopter


 第1段ロケットがまっすぐ降りてきて、着地。目標地点にピッタリと。見事です。凄い!1月に最初の記事を書いた時に、成功したら一体どんな光景が見られるのだろうと思っていたのですが、こうなるんだ…。長くて重心のバランスを取るのがとても難しそうな第1段ロケット。それが、ぐらつかずにまっすぐと。姿勢制御の高さに驚かされます。全ての技術者さんたちに大拍手です!

 ロケットの再着陸は、先月、アメリカの宇宙ベンチャー企業・ブルーオリジン社の「ニューシェパード」も成功しています。こちらは試験飛行、カプセル部分。あと、スペースX社・ファルコン9の場合は、第1段ロケットであることと、ペイロードを積んだ打ち上げの際に実験している、という違いがあります。今回も衛星は全て軌道に投入しました。本来のミッションもこなし、実験にも成功する。勿論、ここからがまたスタートです。成功を重ねて、第1段ロケットの再利用を実現させる。スペースX社ならやってくれると思っています。これからも楽しみです。

 最後に、こんなゲームがあります…(前に書いたかな?)
ガジェット通信:ファルコン9の着陸がどれだけ難しいかを体験できるミニゲーム これは無理ゲーだろ……
ギズモード・ジャパン:これ着陸できるの…? 激ムズゲー「SpaceX Falcon 9」

SpaceX Falcon 9 Lander
 ここからどうぞ。
 ファルコン9の第1段ロケットを着陸させるゲームもあります。やってみましたが、まさに「無理ゲー(クリアするのが無理と思われるゲームのこと)」。1回だけ成功しました。実際のコントロールはこんなものじゃないと思いますが、いかに難しいかは味わえると思います…。
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by halca-kaukana057 | 2015-12-22 22:53 | 宇宙・天文

[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その2 P.ヤルヴィ盤

 今年の年末はベートーヴェンの交響曲第9番(第九)でもなく、ヘンデル「メサイア」でもなく、シベリウス「クレルヴォ交響曲」で過ごすことになりそうです…。先日のふたご座流星群観測の際も、観測時間の目安になると聴いてたし…。「クレルヴォ」で年越しって、かなり暗い…いや、フィンランドの日照時間の短く暗い寒い冬を思い浮かべる…フィンランドは今の季節はクリスマス(Joulu)シーズンですよ…やっぱり合わない…。
 でも聴きます。シベリウス生誕150年記念「クレルヴォ交響曲」を聴こうシリーズ第2弾。今回の演奏はこちら。

 パーヴォ・ヤルヴィ指揮 ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
 ランディ・シュテーネ(ソプラノ)、ペーター・マッティ(バリトン)、エストニア国立男声合唱団


 前回、第1回でパーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス響の演奏を取り上げましたが、そのフィンランドの名指揮者ベルグルンドにちなんで名前を貰ったというパーヴォ・ヤルヴィ。N響の首席指揮者に就任して、日本でも演奏機会が更に増えますね。そして、ちょっと過ぎてしまいましたが、12月10日のノーベル賞受賞式、その前のノーベル賞コンサートで演奏するロイヤル・ストックホルム・フィル(なので、時々「ノーベル賞オーケストラ」と呼ばれる…)。前の記事、今の季節に関連させた演奏を選んでみました。合唱はパーヴォさん(ヤルヴィだとお父様のネーメさん、弟さんのクリスティアンさんと紛らわしいので、ファーストネームで呼んでいます)の故郷エストニアの男声合唱団。エストニアは合唱大国だもんなぁ(北欧・バルト諸国の合唱は本当凄い)。

 この演奏、録音が1997年。20年近く前のものです。パーヴォさんはまだ30代。そんな前のものなのに、新鮮に感じます。30代のパーヴォさんの若さか。テンポ強弱もも全楽章ちょうどいい感じで、クレルヴォの物語を鮮明にイメージできます。低音の響きもどっしりと迫力があって、物語の重さが伝わってくる。そういえば、先日のEテレ「クラシック音楽館」でパーヴォさんが日本人若手アーティストとの対談で、音楽には物語がある、と仰っていたのですが、まさに「クレルヴォ」もそうだなぁ(ただ、当時30代のパーヴォさんがどう思っていたかはわかりませんが…)。

 第2楽章「クレルヴォの青春」、入り方が静かにそっと、テンポ遅めで入るのが凄くいいなと思いました。第1楽章「序章」はクレルヴォの物語の始まり、第2楽章からクレルヴォの悲劇が「カレワラ」クレルヴォの章で次々と語られていく。「青春」というと明るく爽やかなものを想像してしまいますが、クレルヴォの少年時代はそんなものは一切ない。ウンタモへの復讐と、奴隷として働いていたイルマリネンの家での恵まれない生活。木管はのどかなようで緊張感がある。金管も華やかなようで重く悲劇的。2楽章もいいなと思えるのが、この演奏です。第3楽章の合唱が病みつきになるのに、この演奏だと第2楽章も病みつきになります。

 第4楽章「クレルヴォの出征」の引き締まった弦も印象的です。その弦で、戦いをイメージさせる金管が映える。最後のほう、クレルヴォの勝利の部分だけは明るく。力強さが満ち溢れています。

 やはりエストニアの合唱はうまい。第3楽章、第5楽章の合唱の響きが緻密。特に第5楽章。人の声、しかも何十人もの合唱で、こんな緻密な歌い方も出来るんだ。第5楽章、合唱もオケもとても静かに入ってくる。何もかも失い、荒涼とした家があった場所で絶望に暮れているクレルヴォをイメージします。「カレワラ」のクレルヴォの章を読んでいなくてもわかるような。じわじわと破滅の時へ悲しくクレッシェンドしていくのが、心身に突き刺さります。

 現在、50代のパーヴォさんならどんな「クレルヴォ」を描くだろう?シベリウス作品でも規模やフィンランド語による独唱・合唱のため?かなかなか演奏されない「クレルヴォ」。オケや声楽独唱・合唱は変わるでしょうが、現在のパーヴォさんの「クレルヴォ」も聴いてみたいです。


・第1回:[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その1
 パーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス響
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by halca-kaukana057 | 2015-12-17 22:05 | 音楽

絶好の条件! ふたご座流星群を見よう 2015

 毎年恒例、ふたご座流星群の季節がやって来ました。1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群とこの12月のふたご座流星群を「三大流星群」と呼んでいますが、この中では一番観望しやすい流星群だと私は感じています。
 当地では、しぶんぎ群は大体吹雪いている、ペルセ群はちょうどお盆の頃で観やすいけれども蚊などの虫がうるさい。
 ふたご群も寒く、雪で吹雪く可能性は高いのですが、冬の澄んだ空気と、オリオン座やシリウス、おうし座のプレアデス星団・ヒヤデス星団など煌びやかな冬の星空の中を明るい流星が飛んでいき、これが絵になる。明るい流星も多い。毎年安定して出現している。当時が近い夜の長い頃、放射点があるふたご座は一晩中夜空に輝き、流星も夜9時ごろの早い時間から観測可能なのでお子さんも観やすい(他の流星群は深夜過ぎてから放射点のある星座が空の高いところに位置し、深夜から夜明け前にかけてが観測に向いた時間帯になってしまう)。
 以上の通り、ふたご座流星群は観測しやすい。しかも、今年は月明かりがありません。絶好の条件です。

アストロアーツ:【特集】ふたご座流星群(2015年)
国立天文台:ふたご座流星群 2015年

 後はお天気が問題…。数日前に観測しようとしたら一晩中曇りで星ひとつ見えず。昨日14日~15日深夜にかけてが極大。晴れるかな…晴れました。快晴でした。夜9時半過ぎからいつものように、部屋の窓から観望開始です。東~南の空を観ていました。

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 南東の空にはオリオン座が堂々と輝いています。今年もオリオンの季節がやってきました。右上にはVの字のヒヤデス星団(おうし座)が。一番明るい赤い星がおうし座の一等星・アルデバラン。おうしの目玉です。

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 放射点のあるふたご座。横倒しです。

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 天頂にはおうし座のプレアデス星団(すばる)、ヒヤデス、左側には五角形のぎょしゃ座。一等星ばかり、空気も澄んで、ご近所さんの窓からの明かりも少なく空が暗いので星の輝きが映えます。冬の星座を眺めているだけでも楽しいのに、流星群もあるなんて。流れ星どんどん流れろやーい!!

 と思っていたら、次から次へと流れること流れること。速さは速いのもあったりゆっくりなのもあったり。ゆっくりな流星は面白いです。じわーっと流れる。明るい流星がとても多い。
 観望中は暗闇に慣れた目に光を入れたくないので、目安に大体1時間程度の音楽を聴きながら観望することにしました。
 選んだのは、シベリウスの「クレルヴォ交響曲」(大体70分)。フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」に出てくる悲劇の英雄・クレルヴォを描いた大作、星空を眺めながら聴く曲ではない…w雄々しいクレルヴォの姿がオリオンに重なって見えたり(いやクレルヴォとオリオンは全然違う…)、「カレワラ」では星空や星、星座の描写はありませんが(宇宙創成、太陽や月はある)、フィンランド独自の星座ってあるんだろうか?(北部・サーミ地方にはあったはず)と疑問に思ったり、日本よりも夜が長く今の季節はオーロラも見えるフィンランドで見るふたご座流星群はどんなものだろう?と想像したり、なかなか楽しくなりました。今の季節なら、年末ということで、ベートーヴェンの交響曲第9番(「合唱付き」、第九)も大体70分程度でいいと思います。第4楽章の高らかな合唱と雄大なオーケストラの演奏は合うと思います(多分、私の予想では)。

 30分程度でもう10個以上見えました。凄かったのが、ふたご座からオリオン座にかけて、とても尾が長く、明るい火球のような流星(火球ほどではない)。塵が核?となっているのがはっきりとわかる。その核のような部分がバーストするように明るく輝き、長く、消えるまでに3秒程度はかかったと思います。流星痕はなかった(はず)。久々にすごい流星を見ました。
 聴いていた「クレルヴォ交響曲」が終わるまで、計23個もの流星を観測しました。これが東の空~南の空だけの結果。全天を見回すように見ていたら、もっと見えたと思います。すごい。プラス、ふたご座方向からではない散在流星も3個程度見ました。

 夜11時。さて、夜中にもう一度起きて第2ラウンドをやるか…と思って予報を見てみたら、日付が変わる頃には曇るとのこと。空は曇る気配は全くなかったのですが、どうしようか…。反対側の西の空を10分程度見て、1個確認。身体も冷えてきたので寝ることにしました。寒い。

 今年は素晴らしい観望ができて満足です。去年はお天気が悪く惨敗だった。今年は大勝利です。たっぷり星見、星分補給できました。嬉しいです。
・去年の惨敗の記事:寒波で惨敗ふたご座流星群…と久々の星見

国立天文台:ふたご座流星群キャンペーン:ふたご座流星群を眺めよう 2015
 毎年恒例の国立天文台のキャンペーンサイト。曇ってて見えなかった場合でも報告できます。

 最後にオマケ。冬の星見は寒さ対策が大事。これが活躍しました。
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 ムーミンのフリースブランケット。某衣料品チェーンで売ってて、思わず買ってしまった。ムーミンやスナフキン、スニフたちと森のイラストがかわいい。厚めで、裏は毛がモコモコしていてあたたかい。ボタンが付いていて羽織ることもできる。羽織って、寒さ対策に活用しました。普段はひざ掛けに使っています。ムーミン好きな方ならおすすめします(某衣料品チェーンの回し者ではありませんw)
 シベリウス聴いて、ムーミンのブランケット使って…フィンランドだらけの星見じゃないか!(通常運用です
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by halca-kaukana057 | 2015-12-15 22:02 | 宇宙・天文

ISSからみえるものを伝え続けて 油井さんおかえりなさい

 昨日記事を書くつもりが、体調が芳しくなく…。まぁ、私の書いているものは、速報的なものではなく、様々な記事のまとめや自分が思ったことなので。油井亀美也宇宙飛行士が約5ヶ月の国際宇宙ステーション長期滞在ミッションを終え、無事に帰還しました。

JAXA:油井宇宙飛行士搭乗のソユーズ宇宙船(43S/TMA-17M)の帰還について
AFPBB News:油井さんら3宇宙飛行士、無事地球に帰還 珍しい夜間の着陸
 金曜・11日夜22時12分頃帰還しました。おかえりなさい!!
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 ロシアの管制室。メインモニタに帰還後お決まりのロシア語が。この時、カザフスタンは19時12分。夜間に帰還するというのはなかなか珍しいらしい。そうなのか。
 NASATVで中継を観ていたのですが、強風のためか映像がなかなか入って来ず。音声だけ入ってきて、不思議な感じでした。12月、夜、雪も降り、強風…油井さんたちが寒くないように、まずはあたたかいところに運んであげて…中継なんてその後でいいから、なんて思ってました。
 あまりにも眠くて途中で離脱したのですが、その後映像も入ってきて、油井さんがソユーズ宇宙船の外で元気そうにお話しているのを翌日観ました。お元気で何よりです。

sorae.jp:「ソユーズTMA-17M」宇宙船、着陸に成功―油井さんら3人の宇宙飛行士が搭乗
「ただいま。体調は大丈夫です。重力を感じます。寒いけれど、みなさん大丈夫ですか?宇宙も素晴らしいけど、地球も素晴らしい。冷たい風が心地よい。ゆっくりシャワーでも浴びたいが、ツイッターをフォローしている人がたくさんいるので、発信していきたい。」

 帰還後の油井さんのコメントなのですが、記者さんたちを気遣ったり、ツイートしたい…と仰っているあたり、マメで律儀な油井さんらしいです。

 ISSから、打ち上げ前と変わらず、ほぼ毎日のようにツイートを続けた油井さん。そのツイートの数々をまとめたものがありました。
Togetter:数々の貴重な映像ありがとうございました! 宇宙飛行士・油井亀美也さんによる宇宙滞在142日間の画像ツイートまとめ
 毎日、地球やISSから見える星空、ISSでの暮らしで感じたことをツイートし続けてきた油井さん。ISSってこんなところだよ、ISSからみえる地球や星空はこんな感じだよ、と沢山の画像と文章で、多面的に伝えてくださいました。毎日油井さんのツイートを読んで、地球の美しさだけでなく、台風などの荒々しさも実感したり。
 また、宇宙開発の現実について真摯なツイートをされることもありました。日本がISS計画に参加していること、「きぼう」という実験棟を持っていてそこで様々な実験をしていること、日本の宇宙飛行士として日本の人たちに何を伝えられるか…そんなお気持ちが伝わってくるかのようでした(深読みかもしれませんが)。これを撮りたくて、皆に見せたくて…と夜更かしして撮影、ツイッターにアップしていることもしばしば。多忙なスケジュールで毎日お疲れのはずなのに…睡眠・休養第一、身体第一、健康第一でお願いします、無理はしないでください!!と思いつつ、そんな気持ちで撮影された地球の画像が自分のPCや携帯に届くことが、とてもありがたかったです。

 油井さん、ありがとうございます!

無事に地球へ着きました!着陸直後から、平衡感覚をテストする実験をしていましたので、ツイートが遅れてしまいました。でも、素晴らしいデータが取れました。今日はまず、応援して下さった方々にお礼を申し上げたいと思います。また、私と一緒に仕事をしたチームを本当に誇りに思います!
油井 亀美也 Kimiya.Yui (@Astro_Kimiya) :2015年12月12日3:09

 帰還後のツイートがこれ。やっぱり律儀です…。帰還後もツイートは続いています。現在はヒューストンに戻って医学検査などをしている模様。これからも油井さんのツイートは続きますね、帰還後編として。
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by halca-kaukana057 | 2015-12-13 22:17 | 宇宙・天文

油井さん帰還前にISSを見よう

 お天気が悪く、しばらくISS・国際宇宙ステーションを見ていませんでした。ようやく晴れました。見られました。油井亀美也宇宙飛行士のISS長期滞在中、最後のISS観望になりそうです。明日からお天気は下り坂…。

f0079085_2241564.jpg

 西の空から昇ってきました。これは15秒間の撮影。

f0079085_22415254.jpg

 北の空へ向かうISS.30秒間の撮影です。ISSの軌跡の上に、こと座があります。明るい一等星・ベガと、その下に平行四辺形に星が並んでいます。

f0079085_22431831.jpg

 りゅう座、こぐま座のあたりを通過中。右斜め上の明るい星は北極星です。

 油井さんのISS長期滞在もあっという間です。帰還は日本時間11日22時11分。カザフスタンは寒いだろうなぁ。どうぞ無事の帰還を。ご安全に!
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by halca-kaukana057 | 2015-12-09 22:48 | 宇宙・天文


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