幻の協奏曲

フィンランドの指揮者とオケのコンビ、ヴァンスカ&ラハティ交響楽団のシベリウス・ヴァイオリン協奏曲のCD(BIS、1991)を聴きました。ずっと欲しいと思っていたのです。

 というのは、このCDには現在一般に演奏されている版と、初演後に書き換えられる前の初稿版の演奏が収録されているのです。その初稿版のスコアは門外不出、演奏禁止とされていたのですが、この録音のときだけ使われることが許されたのです。

 もともと難曲といわれている(弦楽器が全くわからない私にはどこがどう難しいのかわからないが)この曲ですが、初稿版にはカデンツァが2つも入っていてかなり難しいとのこと。その2つ目のカデンツァ(第1楽章15分ぐらいで出てくる)がものすごくきれいでした。こんなきれいな曲が聴けるなんて本当に幸せ。いいCDだと実感。オケの演奏にも臨場感があって、音は空を伝わって聞こえるものだということがよくわかりました。小さな音から大きな音まで迫力があります。録音状態がいいんだろうなぁ、きっと。

 このヴァンスカ氏とラハティ交響楽団。シベリウスの他の作品の初稿版も録音しているというからすごい。いい買い物をしました。


trackback for:
「憩いの森:シベリウスの音楽 その10『ヴァイオリン協奏曲』」
フィンランド旅行で偶然知り合ったご婦人が話していたのが、このラハティ響とカヴァコスのことだった。フィンランドの人々も一目置く演奏なのだろう。
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# by halca-kaukana057 | 2005-09-26 20:40 | 音楽

雑談教育テレビ

久々に教育テレビネタを。って、クインテットが80%以上って…。

 そのクインテット。昨日の、「ぶんぶんぶん」。シャープ→マンボ、スコア→タンゴと来たのでまさかと思ったら、来ましたよマツケンサンバ!!爆笑しました。いつか作曲者権限で歌ってくれると思っていたら本当に…!やっぱりマツケンはフラットさんが一番お似合いですw
 コンサートも「新世界より」だけでなく、「運命」に「華麗なる大円舞曲」と強力なのを出してくれて嬉しいです。「禁じられた遊び」も、普通はギターでしんみりと演奏される曲が、どこがどうなってあんなかっこいい曲になってしまうのか。本当に不思議。

 先日、「アルルの女」の「ファランドール」原曲をCDで聴いたのですが、クインテットバージョンがオーケストラの演奏に負けていないのがすごい。6~7人のアンサンブルのはずなのに。原曲と比べて聴いてみるのも楽しいです。今度「運命」を比べてみます。


 ピタゴラなのですが、少し前から全然観ていません。ビデオは録画しているのに、観ようともしない。観る気がしない。何でだろ。そのうちどうでもよくなってしまう…のかもしれない。

 今年度からスタートした「しらべてゴー!」が結構気に入ってます。この前のスーパーマーケットの回も、ショッピングカートの出来るまでとか、商品の並べ方の工夫なんかが紹介されていて面白かった。並べ方に関してもう少し詳しく紹介してほしかったけど、15分番組なのでしょうがあるまい。確かに、近所のスーパーも入り口に野菜、奥の方に魚や肉、その横の方に惣菜と並べられていた。すごい。

 やっぱり侮れない教育テレビ。NHKの受信料支払いが減っているけど、そのせいで教育テレビの番組の制作費にも影響が出て、番組のレベルが落ちたらどうしようと思っている今日この頃です。
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# by halca-kaukana057 | 2005-09-23 20:27 | Eテレ・NHK教育テレビ

はやぶさとイトカワ

 先日、小惑星探査機「はやぶさ」が目標の小惑星「イトカワ」に到着し、観測を始めました。

jAXA 宇宙科学研究本部・はやぶさについて

 この「はやぶさ」の任務は、イトカワの表面から星のかけらを採取して地球に持ち帰ること。これまでそのようなサンプルリターンが行われたのは月だけ。大気が無いので太陽系が誕生したときとほぼ同じ形・成分をしている小惑星のかけらを研究することで、太陽系誕生時の様子がわかるのだそうです。見たこともない星のかけらを持ち帰るなんて、開発には相当の時間と労力がかかったんだろうな。

 今後、「はやぶさ」はイトカワの表面にタッチダウンし、サンプルを採取。採取後地球に帰還するのは2007年の予定。太陽系でも遠いものです。

 しかし、新しく開発された電気推進エンジンのことがよくわからない。と言うわけで「トコトンやさしい宇宙ロケットの本」という本を借りてきた。ロケットがなぜ飛ぶのかという原理から、エンジンの仕組みやどうやって軌道にのせるのかなどについて解説してある。勉強しよ。

*追記
 「はやぶさ」の「ターゲットマーカー」には、希望者の名前を刻印したプレートが乗せてあります。勿論私も(さらに家族も)登録しました。そのプレートを乗せた衛星の名前を忘れてしまっていたのですが…探してみたらはやぶさでした。自分の名前が「イトカワ」に残る。すごいな。
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# by halca-kaukana057 | 2005-09-15 22:53 | 宇宙・天文

麦ふみクーツェ



「麦ふみクーツェ」(いしいしんじ、理論社)
(私が読んだのは新潮文庫版)

 いしいしんじの作品は、以前「プラネタリウムのふたご」を読みました。ファンタジックな世界を、きれいな言葉で描いているなという印象を持ちました。

 猫の鳴き声のうまい「ねこ」少年は、幼い日のある日「クーツェ」という麦踏みをしている不思議な男と出会う。それ以来、何かのたびに聞こえてくるクーツェの足音。音楽にうるさい町の吹奏楽団のティンパニストの祖父、素数にとりつかれた父、用務員さん、目の見えないボクサー、チェリストとその娘などさまざまな人と関わりながら、音楽の道を志す。ねこや人々に降りかかる毎日は決して優しいものではない。それでも、音楽は鳴り止まない。

 「プラネタリウムのふたご」と同じく、ファンタジックな世界をきれいな言葉で描いているのは変わりませんでした。ストーリーはより暗い意味を持ち、不思議さが増していますが。

 この作品の登場人物たちは、どこか「へんてこ」です。その「へんてこ」について、ねこが音楽の師としたチェリストがこう語ります。
 
へんてこな人間は目立つ。だからいろんなひどいものに狙われる。へんてこな奴は“ひとり”で生きていくために、自分の技を磨かなければならない。へんてこさに誇りを持つための唯一の方法だから。


 私も、よく「変わってるね」と言われます。他の世代の人から見たらそれほど変わっていないかもしれないけれど、同世代の女の子から見ると「変わっている」。私自身も、そう感じます。この部分を読んで、ほっとしました。

 物悲しい雰囲気が全編に広がっていますが、どこか落ち着くところがある作品でした。
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# by halca-kaukana057 | 2005-09-03 20:44 | 本・読書

空耳な歌

 巷では、「恋のマイアヒ」なるものが流行っているそうですが、ネットをうろうろしていたら、こんなものを見つけました。

「もすかう」
元ネタはこっち
(音量注意。ページが変わるといきなり始まります。)

 面白くて面白くて何度も聴いてしまいました。これ、ドイツのジンギスカンというグループの「めざせモスクワ」という曲だそうです。ジンギスカンといえば、♪ジン・ジン・ジンギスカーン♯なら知っています。(林間学校でよく歌われるらしいです。)

 外国語なのに日本語に聞こえるって、不思議ですね。マイアヒよりこっちのほうが好みかも。
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# by halca-kaukana057 | 2005-08-11 21:38 | 音楽

ドヴォルザークinクインテット

 今日のクインテット。久々にコンサートの新曲です。しかも、ドヴォルザーク9番「新世界より」第2楽章ときましたよ。「家路」ですよ。ドヴォルザーク大好きですよ!やってほしいなとずっと思っていました。イングリッシュホルンがないのでどうするのかなと思っていましたが、トランペットも合いますね、意外と。さすがアキラさん。短いけれども、いいところをぎゅっと凝縮しています。

 クインテットのコンサートで交響曲が取り上げられたのも初めてです。主に劇やオペラの曲やピアノの練習曲がほとんどだったので、嬉しいです。これからも交響曲を取り上げてほしいです。モーツァルトの40番とか、ブラームスの1番とか…しまった、また短調ばっかりだ。個人的にはシベリウスを…。2番でどうですか。6・7番は無理そうだから。

 最後の終わり方も、星空を写すというこれまでにないパターン。なんとなく、ディスカバリーの帰還を思い出しました。なんとなくです。

 それからあのメロン。すぐに食べられないのは持ってきたアキラさんの策略かと感じてしまいました。ぜひ6日後の様子も放送してほしい。
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# by halca-kaukana057 | 2005-08-09 18:37 | Eテレ・NHK教育テレビ

きよしこ

「きよしこ」(重松清・新潮文庫)

 またまた重松清です。白石きよしという少年の物語です。父の転勤のため転校を繰り返し、吃音のため話すのが苦手。そんな少年の成長のいくつかの時期を描いています。

 読んで一言。いいものを読んだ。読んだ後、すがすがしさとともに切ない感じも残っていました。転校を繰り返す中で出会った様々な人との関わりと少年の心。少年は決して器用ではない。でも、不器用だからこそ心に届く。

 冒頭のクリスマスの前に知った「きよしこ」という存在。イブの晩、その「きよしこ」との会話の中で、「きよしこ」は少年にこう告げる。

 「それが、君のほんとうに伝えたいことだったら……伝わるよ、きっと」

 「君はだめになんかなっていない。ひとりぼっちじゃない。ひとりぼっちのひとなんて、世の中には誰もいない。抱きつきたい相手や手をつなぎたい相手はどこかに必ずいるし、抱きしめてくれる人や手をつなぎ返してくれるひとも、この世界のどこかに、絶対にいるんだ」

 この作品の冒頭には、こんなことが書かれている。「ぼくの書くお話は、現実を生きる人の励ましや支えになどならないだろう、と思っている。ましてや、慰めや癒しになど。」「お話にできるのは『ただ、そばにいる』と言うことだけだ、とぼくは思う。」と。それならば、私のそばにもいてほしい。いや、私もそばに置き続ける。本は現実の問題を直接解決はできない。でも、落ち込んだり、つまづいたりして暗闇にいたいとき。また、背中を押してほしいときに、そばに置いておきたい。空気のように目に見えなくても、そばにいると感じながら。

 もし、この作品にイラストをつけるなら、私は「ふたつのスピカ」の柳沼行さんだと確信しています。自分が好きなのもあるけれど、あの優しげな絵が絶対に合うと思うのです。

当記事はましろさんのブログ「まっしろな気持ち:きよしこ」にトラックバックしております。
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# by halca-kaukana057 | 2005-08-06 19:32 | 本・読書


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