きよしこ

「きよしこ」(重松清・新潮文庫)

 またまた重松清です。白石きよしという少年の物語です。父の転勤のため転校を繰り返し、吃音のため話すのが苦手。そんな少年の成長のいくつかの時期を描いています。

 読んで一言。いいものを読んだ。読んだ後、すがすがしさとともに切ない感じも残っていました。転校を繰り返す中で出会った様々な人との関わりと少年の心。少年は決して器用ではない。でも、不器用だからこそ心に届く。

 冒頭のクリスマスの前に知った「きよしこ」という存在。イブの晩、その「きよしこ」との会話の中で、「きよしこ」は少年にこう告げる。

 「それが、君のほんとうに伝えたいことだったら……伝わるよ、きっと」

 「君はだめになんかなっていない。ひとりぼっちじゃない。ひとりぼっちのひとなんて、世の中には誰もいない。抱きつきたい相手や手をつなぎたい相手はどこかに必ずいるし、抱きしめてくれる人や手をつなぎ返してくれるひとも、この世界のどこかに、絶対にいるんだ」

 この作品の冒頭には、こんなことが書かれている。「ぼくの書くお話は、現実を生きる人の励ましや支えになどならないだろう、と思っている。ましてや、慰めや癒しになど。」「お話にできるのは『ただ、そばにいる』と言うことだけだ、とぼくは思う。」と。それならば、私のそばにもいてほしい。いや、私もそばに置き続ける。本は現実の問題を直接解決はできない。でも、落ち込んだり、つまづいたりして暗闇にいたいとき。また、背中を押してほしいときに、そばに置いておきたい。空気のように目に見えなくても、そばにいると感じながら。

 もし、この作品にイラストをつけるなら、私は「ふたつのスピカ」の柳沼行さんだと確信しています。自分が好きなのもあるけれど、あの優しげな絵が絶対に合うと思うのです。

当記事はましろさんのブログ「まっしろな気持ち:きよしこ」にトラックバックしております。
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# by halca-kaukana057 | 2005-08-06 19:32 | 本・読書

夜な夜なNASA-TV

 また寝不足です。何故か。昨日の野口聡一宇宙飛行士の船外活動を見ていたから。6時45分ごろの開始から、日付が変わって1時過ぎの終了までずーっと。本当にアホですか私は。

 でも、見ていると結構面白いのです。無重量で動くのは、ふわふわ浮くから楽かと思いきや、物を止めておいたり動きを止めるときに力が要り結構動きにくそうで応援したくなってきます。

 耐熱パネルの補修実験では、せっかく新しく作った機械では補修剤が出てこないわ張り付かないわで、結局筆のようなものに補修剤をつけてぺたぺた塗る作戦に出た野口さん。こっちのほうがうまくいくので、あの機械の運命やいかに。こうやって改良を重ねていくのだろうけど、次のスペースシャトルがいつ飛ぶかわからないので、いつ試験が出来るかもわからない。プールや飛行機の中で擬似的に無重量空間を作って訓練しても、本物の宇宙そのものではないんだなと感じました。

 宇宙では何が起こるかわからない。でも、その地球の常識とかけ離れた世界で作られたものが地球上での生活に役立ったり、新たな発見があったりして興味がつきません。宇宙開発は無駄だという意見もありますが、地球の常識を打ち破って技術や文化をより高めることを考えれば、大事なのではないかなと思います。宇宙という世界を知ったことは、人間にとってマイナスではないと思います。

 船外活動は後2回。見るかどうかは決めていません。見たかったら見る。という訳でNASA-TVのリンクはここ↓
 http://www.nasa.gov/multimedia/nasatv/index.html
 ページ中ほどの「akamai」か「yahoo!」の下をクリックしてください。real playerとメディアプレーヤーの2つから選べます。もちろん音声は英語です。単語しか聞き取れません…。雰囲気で考えてます。
 
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# by halca-kaukana057 | 2005-07-31 22:48 | 宇宙・天文

ベロニカは死ぬことにした

「ベロニカは死ぬことにした」パウロ・コェーリョ(角川文庫)

 何もしたくないと思いつつも、がんばって本に手を伸ばしてみれば解決することもあるみたいで…。


 スロベニアの24歳の女性・ベロニカは、図書館で働く普通の女性。仕事は順調だし、ボーイフレンドを作ることにも苦労しない。でも、何かが足りなかった。そして彼女は睡眠薬を大量に飲んで自殺を図った。
 しかし、自殺に失敗し、ヴィレットという精神病院に入院することになる。しかも、睡眠薬を大量に飲んだせいで心臓が弱り、後数日と余命を宣告される。生と死の狭間で悩むベロニカ。精神病院に入院するうつ病、パニック障害、多重人格の患者たちや医師との関わりの中で、ベロニカの心の中に何かが芽生えようとしていた。


 とても読み応えのある本でした。とても難しく、1度だけでは理解できませんでした。(2度目で理解し始めた)
 医療系というよりは、哲学系です。「狂っている」と思われ、入院している患者たちの「狂っているということはどういうことか」という問いかけ、病気が治ってもなお病院に残る患者たちの心理。心の中で戦い、何を見つけるのか。自分に問い直したいたくさんのことが詰まっている本でした。

 まだよく理解できてないみたい。また読もう。
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# by halca-kaukana057 | 2005-07-25 21:51 | 本・読書

オーロラ、ムーミン、シベリウス、…キシリトール?

 最近のマイブーム。それはフィンランド
その経緯はこんな感じ。

のだめでシベリウスを知る→交響曲全集を聴く→ほかの作品も聴く→そういえばフィンランドってどこだっけ?→辞典で調べる→そういえばムーミンのふるさとだ→北欧だからオーロラも見れるんだろうな→見てみたいな→行ってみたい

 そこで、フィンランドといえば何を思い浮かべるか考えてみた。
まず、オーロラ、ムーミン、シベリウス。ここまではいい。
地図を見ていると、湖と森林が多い。それから、北欧だから白夜。(ちなみに、北部では冬に日の昇らない日が50日間も続くらしい。恐ろしい。)
サンタクロースもフィンランド。昔旅行で行った「サンタランド白神」で知った。
携帯電話のNOKIAもフィンランドの会社。
それから…キシリトールガム。以前、CMでフィンランドの子どもはキシリトールを使っているから虫歯が少ないといっていたはず…。

 よくわからん。図書館に行ったらいろいろ見つかるはず。探してみよう。
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# by halca-kaukana057 | 2005-06-20 20:37 | フィンランド・Suomi/北欧

今週のクインテット

せっかく夏テーマになったというのに、調子が悪くて…。しっかり録画してあるから見逃しても大丈夫なんですけど、クインテットだけはちゃんと見ています。ただし、意識が朦朧としているときはありますが…。

 今週の歌は「おんぷのマーチ」でしたね。「ああいいにおい」かと思ったけど。この歌も好き。音符が歩いているアニメもかわいいな。ところで、「シャッセジュテ」ってどういう意味かご存知の方、いらっしゃいませんか?フランス語みたいな感じはするけど、わかりません。

 今週の新作は強力!「りんごの唄」に「島唄」とは!スコアさんの島唄にうるうるしました。今日、金曜の「あの町この町」はセットから1年目のものだとわかったけど、見たことない。よく見ていると、初期のシャープ君は本当に救いようのないキャラだったんだね。メンバーもかなり冷たいし。3年経って、それなりに仲良くなってきたんだね。

 火曜日のコンサート前、コーラのビンを吹いているフラットさんとアキラさん。3月の「題名のない音楽会」や大フィルポップスを見た方ならわかると思いますが、ボトラーズをクインテットでもやるんですか!?ぜひ!どんなコンサートになるんだろ?楽しみ。(って、ほんとうにやるの?)

 待望の「目はおこってる」着メロがNHKの着メロサイトに出来ましたよ。早速ダウンロードしましたとも。着信のたびに♪めーはおこってるー♯ですよ!人中でなったら恥ずかしいかも…。
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# by halca-kaukana057 | 2005-06-03 21:25 | Eテレ・NHK教育テレビ

ふたつのスピカ 8

「ふたつのスピカ 8」(柳沼行、メディアファクトリー)


 私の大好きな漫画です。1巻が出たとき「ダ・ヴィンチ」で紹介されていて、ちょっと興味を持ったので読んでみたら、まさにツボにはまりました。一言でいうなら、「純情SFファンタジー」といったところでしょうか。NHK教育でアニメも放送されています。(まさかアニメ化されるとは思わなかった。)

 2010年、日本初の有人宇宙ロケット「獅子号」が打ち上げられるが、打ち上げ後に爆発、市街地に墜落して大惨事となる。その事故に巻き込まれ、母を亡くした少女・アスミは、ある日神社の境内でライオンの被り物をかぶった青年と出会う。彼は「獅子号」の乗組員で死亡した幽霊。「ライオンさん」と名乗り、アスミ以外には見えない。ライオンさんから宇宙の話を聞くうちに、アスミは宇宙飛行士になりたいという夢を持つ。
 中学を卒業したアスミは、宇宙飛行士の夢をかなえるために、厳しい試験を突破し東京宇宙学校に入学する。そこで出会った友達との友情、恋愛、そして宇宙への夢。訓練は厳しいが、アスミたちは助け合い、成長し、宇宙への道を歩んでいく。

 大体のあらすじはこんな感じ。この8巻では、突然の脱獄訓練や、アスミが気になっている高校生・桐生との関係、アスミの友達・ケイの恋心が中心。桐生君との関係にやきもきする幼なじみ・府中野や、宇宙飛行への推薦を受けたにもかかわらず困っている秋君も見逃せません。

 SFとはいっても、心が温まりやさしくなれるファンタジーの要素のほうが強いです。絵もほんわかしていて、本当に男性が描いたのかと思うほど。その一方で人間関係も巧妙に入り組んでいます。

 読んで損はない。本当にお勧め。ちなみに、スピカが好きなら「プラネテス」も好きなはず。もちろん私もその一人。
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# by halca-kaukana057 | 2005-05-24 22:35 | 本・読書

クインテット@読売新聞

まずはこのサイトをご覧ください。
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20050520et06.htm

 読売新聞にて、クインテットの特集が掲載されています。記事は、クインテットの番組紹介、キャラクタ、音楽と操演の徹底振りについて書かれています。

 私は弦楽器も管楽器もやったことがないので、演奏方法についてはよくわからないのですが、本物志向を貫いているその姿勢と努力に拍手。

 さらに朗報。クインテットの楽譜集も発売されるらしいです。それは素晴らしい!でも、アンサンブルの楽譜?それともピアノソロ?よくわかんないけど、これは買う。演奏できなくても買う。持っているだけでもいい。いつになるのか、楽しみ。
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# by halca-kaukana057 | 2005-05-20 22:17 | Eテレ・NHK教育テレビ


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