[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その6 パヌラ盤

 今日はシベリウスの命日。59回目です。来年は没後60年(&フィンランド独立100年).この頃、プロムスの溜まっているオンデマンドばかり聴いて、シベリウスをあまり聴いていませんでした。今年のプロムス、シベリウスは1公演1曲しかなかった…(去年たくさんやったでしょうが)。来年は没後60年だからまた増えるといいな。

 まだ続いている「クレルヴォ」交響曲を聴こうシリーズ。まだあるんです。店頭で見つけて、指揮者の名前にこれは聴いてみたい!と思い買ったCDです。

ヨルマ・パヌラ:指揮、トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団
ヨハンナ・ルサネン(ソプラノ)、エサ・ルーットゥネン(バリトン)
ラウル・イスタヴァ男声合唱団


 指揮は、今世界各地で活躍しているフィンランド指揮者たちを育てた、元シベリウス音楽院指揮科教授のヨルマ・パヌラ。パヌラ先生が指揮をしている録音をあまり聴いたことがなかったので、これは聴きたいと思いました。男声合唱は前回のネーメ・ヤルヴィ&エーテボリ響と同じくラウル・イスタヴァ男声合唱団。1996年の録音です。

 シベリウスの番号つきの交響曲と、「クレルヴォ交響曲」の違いは、はっきりとした基づくものがあるかどうか。番号つきの交響曲は、それぞれの作曲の際のエピソードやシベリウス自身の言葉も残されていて、聴く手がかりにはなりますが、自由に想像します。
 一方の「クレルヴォ交響曲」は、「カレワラ」の「クレルヴォ」の章に基づいている。悲劇の英雄クレルヴォを描いている。第3・5楽章では「カレワラ」から引用した声楽独唱と男声合唱が入る。明確に、クレルヴォのこの章とわかる。
 でも、これまで様々な「クレルヴォ交響曲」を聴いてきて、悲劇の英雄クレルヴォも一様ではないなと感じた。きっと幼い頃から「カレワラ」に親しんできたフィンランドの人たちの抱くクレルヴォと、日本語訳の「カレワラ」を読んで私が抱くクレルヴォのイメージは異なる。また、「カレワラ」は叙事詩。語り口調や表現は普通の物語とは違う。1,2,4楽章は副題から、クレルヴォの章のこの部分とわかるけど、その章全部を描いているのか、ある一部分だけど描いているのか(すみません勉強不足なだけです)、わかりにくいところもある。それぞれの演奏を聴いて、それぞれのクレルヴォ像に触れられるのが興味深い。

 パヌラ先生の「クレルヴォ」は、繊細なところもはっきりと聴こえる。強いけれども、憎しみや苦しみで心に暗い影のひだを沢山を持っているようなクレルヴォ。第1楽章はゆっくりめに始まるけれども、第3楽章の始めのほうでは速めで、独唱部分になるとゆっくりになり、よく語り歌う。ソプラノのルサネンさんの透明な声がきれい。ルーットゥネンさんのバリトンは、オケとのバランスがあまりよくなくて残念ですが、悲痛な叫び。第3・5楽章の男声合唱も、北欧らしい澄んだ、やわらかい、繊細さを持っている。先ほども書いたように、豪快で「爆演」なネーメ・ヤルヴィ&エーテボリ響のと同じ合唱団。録音された年は10年ほど違いますが、これ同じ合唱団?と思ってしまう。第5楽章、最後は、オーケストラはジャン!ジャーン!と強い音で劇的に終わるのですが、パヌラ盤はソフト。あれ?と思ってしまう。消え入るようなクレルヴォの死。これはこれで印象深い。

 「クレルヴォ交響曲」がますます興味深くなる演奏です。
 ちなみに、演奏のトゥルク・フィルの現在の首席指揮者はレイフ・セーゲルスタム。シベリウスの管弦楽曲を次々と録音していて、こちらも興味深いです。

 「クレルヴォ」シリーズ、あと1回で区切りをつけようと思います。


【これまでの記事】
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その1
 パーヴォ・ベルグルンド:指揮、ボーンマス響盤
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その2 P.ヤルヴィ盤
 パーヴォ・ヤルヴィ:指揮、ロイヤル・ストックホルム・フィル盤
もうひとつの「クレルヴォ」
 番外編:レーヴィ・マデトヤの交響詩、アウリス・サッリネンのオペラ
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その3 バレエのクレルヴォ?
 ユッカ=ペッカ・サラステ:指揮、フィンランド国立歌劇場管弦楽団、バレエ付き。(動画はもう観られなくなりました)
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その4 ヴァンスカ盤
 オスモ・ヴァンスカ:指揮、ラハティ交響楽団
[シベリウス生誕150年記念]クレルヴォ交響曲を聴こう その5 N.ヤルヴィ盤
 ネーメ・ヤルヴィ:指揮、エーテボリ交響楽団
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# by halca-kaukana057 | 2016-09-20 22:13 | 音楽

美しい月と音楽と

 昨日は中秋の名月(十五夜)。今日は十六夜。明日は満月。昨日も今日も、きれいな月が見えています。月にまつわる音楽は様々ありますが、今年は準備不足で探せなかった…と思ったら、つい最近聴いた曲にありました。BBCプロムス・ラストナイト(Last Night of the Proms)でやってました。
Proms(プロムス)2016 私選リスト その5 [9月]

 イギリスの作曲家・ヴォーン=ウィリアムズ「音楽へのセレナード」。プロムス私選リストの記事で、この曲について少し触れましたが、おさらいと追記でもう一度。プロムスを半世紀以上指揮し続けたヘンリー・ウッド(ステージ中央にウッドの銅像があります)のデビュー50周年のお祝いに作曲。シェイクスピアの「ヴェニスの商人」から歌詞を取っています。16人の声楽家による合唱と、それぞれ受け持つソロパートがあります。その後、混声合唱版にも編曲されたそうです。

 この歌詞となったシェイクスピア「ヴェニスの商人」。第5幕第1場から抜粋引用されています。この第5幕第1場では、ヴェニスの商人・アントニーオを敵対視する金貸し屋のシャイロックの娘・ジェシカと、その恋人ロレンゾーが月を見ながら、音楽を聴き、音楽について語り合います。

◇歌詞と日本語訳はこちら:梅丘歌曲会館「詩と音楽」:レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ「音楽へのセレナーデ」詩: シェイクスピア(William Shakespeare)

Serenade to Music, Ralph Vaughan Williams


◇最新版!先日のラストナイトでの演奏:Vaughan Williams - Serenade to Music - Last Night of the Proms 2016

 16人の歌手たちの歌声も美しいのですが、オーケストラも、ヴァイオリンソロも美しい。歌詞もあいまって、音楽への愛おしさや、音楽と自然との調和、音楽を聴いている人々の心の平穏などを感じます。月が輝く美しい夜をすーっとイメージさせてくれます。なんていい曲なんだ!
 この初演の1938年、ラフマニノフも演奏会に登場し、自身のピアノ協奏曲第2番を演奏。その後の「音楽へのセレナード」の美しさに涙したという話。
 歌詞は抜粋してあるので、「ヴェニスの商人」での全文もどうぞ。より楽しめます。
◇英語での全文:The Merchant of Venice: Act 5, Scene 1
 日本語訳は出版されているものでどうぞ。

 調べてみると、月にまつわるクラシック音楽は結構多い。来年までまた準備しておきます(今年の十三夜という手もあるぞ)
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# by halca-kaukana057 | 2016-09-16 22:38 | 音楽

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

 今まで村上春樹作品を読んだことはありません(エッセイならある)。話題にはなっているけど、一体何が魅力なんだろう?熱狂的なムーヴメントは、一体何からきているのだろう?ちょうど文庫化されていたのを見つけたので、この作品を読んでみることにしました。舞台にフィンランドが出てくる、というのも理由のひとつです。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
村上春樹/文藝春秋・文春文庫/2015(単行本は2013)

 多崎つくるは、鉄道の駅を設計する仕事をしている。彼は高校生の頃、4人の男女の親友がいた。苗字にそれぞれ色をもっている彼らとはうまくやっていたが、大学の時突然絶縁を申し渡された。理由もわからず、当時のつくるは生きる気力を失い、死を思い続けた。何とか生きる気力を取り戻し、今は2つ年上のガールフレンド・沙羅がいる。沙羅はつくるに、彼らが何故絶縁を言い渡したか探るべき、と促す。沙羅の協力で彼らの居場所をつかんだつくるは、彼らに会いに行く。


 読んで、ああ、これが村上春樹の文章か、と感じました。以前twitterで村上春樹風文章でカップ焼きそばの作り方を書いてみた、というネタがあったのですが、なるほどと思いました。こんな言葉の組み立て方でこんな会話、普通の人はしないよなぁ…、という会話が並んでいる。友情を失うことになった理由は何だろう…?と続きを読むも、うーん…という展開。

 つくるは、苗字に色の名前が入っている4人…男性の赤松、青海、女性の白根、黒埜(くろの)と自分を比べて、個性・色彩がないと思っている。でも、彼らに会うと、皆つくるの個性を誉める。生きる気力を取り戻し、ジムに通ったりガールフレンドもいるのに、心ここにあらずのような心持ちのつくる。沙羅もそれを指摘する。自分自身は自分からはよく見えない、ということだろうか。

 友情を失うことになった理由。4人のひとり、白根(シロ)に起こったまさかの出来事。ピアノが得意なシロが演奏していた、リストの「巡礼の年・第1年 スイス」の第8曲:ル・マル・デュ・ペイ。聴いてみましたが、まさにこの作品の根底に流れている、暗く静かな曲。4人、他にも色の名前を持つ人物が登場するが、この物語はモノクロだなと感じました。つくるがかつての親友たちに再会しても、絶縁の理由を突き止めても、モノクロの世界が続いている。

 黒埜(クロ)に会いに、つくるはフィンランドへ行く。フィンランドの描写は、観光が目的ではないので、そんな期待したほどではありませんでしたが、フィンランドの風景だな、と。クロは、シロのこと、シロに起こった出来事をずっと引きずっていた。つくるが失った過去に向き合うだけでなく、他のメンバーもつくるを失った過去に向き合っている。

 ラストも何だろうこの展開…と思いつつも、ようやく、つくるが過去ではなく、今を生きようとしているのかなというのは感じられました。
 村上春樹は小説よりもエッセイのほうが合うかもしれない…。

 ちなみに、つくるがフィンランドに行った時、車で聴いていたクラシック専門ラジオは、YLE Klassinenのことだろうなと推測。フィンランドには他にもクラシック専門チャンネルがありますが、最大手はフィンランド国営放送のYLE Klassinen.放送される作品も幅広いです。ネット配信もしていて、日本からでも聴けます。
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# by halca-kaukana057 | 2016-09-15 22:30 | 本・読書

行ってらっしゃい、「オシリス・レックス(OSIRIS-REx)」

 昨日書くつもりが書けなかった。NASAの初めての小惑星探査機「オシリス・レックス(OSIRIS-REx)」(英語読みだと、「オサイリス・レックス」「オサイレス・レックス」)が昨日日本時間午前8時5分に打ち上げられました。探査機は打ち上げ約1時間後、分離、予定の軌道に入りました。順調に飛行中です。おめでとうございます!

アストロアーツ:探査機「オシリス・レックス」打ち上げ、小惑星ベンヌからのサンプルリターン目指す
NHK:米初の小惑星探査機打ち上げ 生命の起源に迫れるか

 「オシリス・レックス」は、言わばアメリカ版「はやぶさ」「はやぶさ2」。現在飛行中の「はやぶさ2」の計画が本決定しなかった頃、NASAも小惑星サンプルリターン探査機の計画がある、それに対抗せねば…という話もありました。「はやぶさ2」のよきライバルです。

 「オシリス・レックス」が目指すのは、小惑星「ベンヌ(Bennu)」探査機の名前に合わせて、古代エジプト神話から取られています。ESAの「ロゼッタ/フィラエ」といい、古代エジプトから名前を取る探査機が多いですね。2018年にベンヌに到着、2年間ベンヌを観測し、2020年7月に地表にタッチダウンしてサンプルを採取します。サンプルが地球に届くのは2023年の予定です。

 「オシリス・レックス」の重量は打ち上げ時で2トン。「はやぶさ」「はやぶさ2」は500~600kg。随分と大きいです(日本の探査機が小型なだけ?)。サンプル採取は、アームを伸ばし、その先端についている装置を小惑星の表面に押し付け、窒素ガスで表面物質を吹き飛ばしてサンプルを採取する方式です。60g以上のサンプル採取を目指します。サンプルは、「はやぶさ2」と「オシリス・レックス」で提供し合うことが決まっています。よきライバルですが、パートナーでもあります。

sorae.jp:アメリカ版はやぶさ「オシリス・レックス」打ち上げ ~アメリカが描く「小惑星探査構想」第1弾の出発~
毎日新聞: オシリス・レックス打ち上げ「小惑星野郎」の交流進展と成果に期待−−津田雄一・はや2プロマネがエール
 運用チーム同士の意見交換、交流も深まっている模様。リュウグウとベンヌの比較も興味深いですし、タッチダウン、サンプル採取の方法が違うのも興味深い。「はやぶさ2」と「オシリス・レックス」、無事の航海とミッション完遂を祈ります。
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# by halca-kaukana057 | 2016-09-10 23:39 | 宇宙・天文

「フィラエ」を見つけたよ!

 2014年11月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に着陸、史上初の彗星への着陸となった、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の彗星探査機「ロゼッタ」のローバー「フィラエ」。その後、フィラエは冬眠状態に入ってしまい、フィラエも行方不明になっていました。そのフィラエが、見つかりました!

sorae.jp:喪失した着陸船「フィラエ」、彗星の岩陰で奇跡的に発見 ロゼッタ探査機が撮影成功
ITmediaニュース:彗星探査機「フィラエ」ついに発見 探査終了直前に 「長く苦しい探索」の末
アストロアーツ:行方不明だった「フィラエ」が見つかった
AFPBB News:彗星着陸のフィラエ、ついに発見 ESAが画像公開
NHK:すい星着陸後に行方不明の小型探査機を発見

 フィラエはチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に着陸後、バウンドしたおかげで彗星の影にはいってしまい、姿勢も不安定。太陽光発電ができなくなり、3日後に冬眠モードに。その後、太陽に最接近した際に一時通信は回復したものの、彗星は太陽から遠ざかり、また通信途絶、冬眠状態に。今年夏、ロゼッタとフィラエの通信スイッチはオフにされ、フィラエとの通信はできなくなりました。ロゼッタも、9月30日に彗星に衝突してミッションを終える予定です。その直前に、ロゼッタが撮影した彗星の画像に、フィラエが写っているのを確認しました!!

 宇宙開発でこんな話を聞くと、日本の小惑星探査機「はやぶさ」を思い出します。ESAもなかなかの諦めの悪さです。
 画像から、フィラエの姿勢の様子もわかってきました。岩の隙間の影の部分に入ってしまっていました。これでは太陽光発電は難しい。フィラエが彗星に着陸してから、フィラエの姿を捉えたのは初めてのこと。最後の最後で…!また、これらの画像で彗星の表面についてもわかります。ロゼッタも最後までけなげに仕事しています。

 ロゼッタとフィラエといえば、twitterでのゆるきゃらアニメ・イラストが可愛いと評判です。今回もイラストが登場しました。
So happy to have seen @Philae2014 again before my mission ends later this month...more about my #CometLanding soon!
pic.twitter.com/ErB0ROrgP6

ESA Rosetta Mission (@ESA_Rosetta) 2016年9月5日


 フィラエを探すロゼッタ。彗星の上で寝ているフィラエ。いつもこの2機は仲良く描かれるのですが、本当に仲良くて可愛いです。

 ロゼッタも最後までご安全に。

【過去記事】
彗星に降り立った日
おやすみ、フィラエ
観られる時は観ようISS +おはよう、フィラエ!

 明日朝、今度はNASAの小惑星探査機「オシリス・レックス(OSIRIS REx)」(英語読みだとオサイリス・レックス、オサイレス・レックスと表記されますが、この探査機も古代エジプトのオシリス神に由来しているので、それに合わせて「オシリス・レックス」で呼びます)が打ち上げられます。小惑星「ベンヌ」にタッチダウンし、サンプルと取って来る、NASA版「はやぶさ」。こちらもご安全に!
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# by halca-kaukana057 | 2016-09-08 22:46 | 宇宙・天文

Proms(プロムス)2016 私選リスト その5 [9月]

 ロンドンの夏ももう終盤、クライマックスです。BBC Proms、9月の私選リストです。9月は大御所が続々登場、そしてラストナイトです。


Prom 63(9/1): Bach – Mass in B minor
・J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232
 キャサリン・ワトソン(ソプラノ)、ティム・ミード(カウンターテナー)、レイナウト・ファン・メヘレン(テノール)、アンドレ・モルシュ(バリトン)
 ウィリアム・クリスティ:指揮、レザール・フロリサン
/バッハの大曲を。演奏しているレザール・フロチサンは、マルカントワーヌ・シャルパンティエの作曲した劇音楽「レザール・フロリサン(花咲ける芸術)」から取った古楽アンサンブル。プロムスはバロック・古楽から現代まで幅広いのが魅力です。

Prom 64(9/2): Berlin Philharmonic and Sir Simon Rattle – Boulez and Mahler
・ブーレーズ:エクラ(Éclat)
・マーラー:交響曲第7番「夜の歌」 ホ短調
 サー・サイモン・ラトル:指揮、ベルリン・フィル
/毎年恒例、ラトルがベルリンフィルを連れてきました!来年秋から、ラトルはロンドン交響楽団の首席指揮者に。もしかしたら、プロムスでのベルリンフィルとの共演は今年が最後かもしれません(来年ももしかしたらあるかも)
 今年亡くなった作曲家・ブーレーズの作品と、マーラーの7番を休憩なしで演奏します。今年のプロムスでは多かったマーラー作品、トリは7番。私、まだ7番には親しめていません。以前聴いた時は、途中で飽きて止めたことが…。ラトル&ベルリンフィルのは通して聴けるかな?魅力を見つけられるかな?
 →この記事を書きながら聴きました。今回は通して聴けました!どこが、と具体的に言えないのが悔しいのですが、楽しみました、楽しいです。

Prom 66(9/3): Berlin Philharmonic and Sir Simon Rattle – Julian Anderson, Dvořák and Brahms
・ジュリアン・アンダーソン:Incantesimi(イギリス初演)
・ドヴォルザーク:スラヴ舞曲 第1集 op.46
・ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op.73
 サー・サイモン・ラトル:指揮、ベルリン・フィル
/ラトル&ベルリンフィル2日目。イギリスの現代作曲家ジュリアン・アンダーソンの作品は、ラトルとベルリンフィルのために作曲した作品。続いてドヴォルザークの8曲のスラヴ舞曲、メインはブラームスの2番。

Prom 67(9/4): Simón Bolívar Symphony Orchestra and Gustavo Dudamel
・ポール・ドゥゼンヌ:Hipnosis mariposa(イギリス初演)
・ヴイラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第2番
・ラヴェル:ダフニスとクロエ 第2組曲/ラ・ヴァルス
 グスターボ・ドゥダメル:指揮、シモン・ボリバル交響楽団
/リオデジャネイロオリンピックで南米の作曲家、オーケストラにスポットを当てている今年のプロムス。南米のオーケストラと言えば、ドゥダメルが指揮するシモン・ボリバル交響楽団でしょう!北欧での公演後、ロンドン・プロムスにも登場です。南米の作曲家ドゥゼンヌの作品に、ブラジル風バッハと南米作品も演奏します。アンコールは勿論、あの曲ですよね…?(楽しみ。あるなら映像を観たい…)

Prom 69(9/5): Staatskapelle Berlin and Daniel Barenboim – Mozart and Bruckner
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ長調 K491
・ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」
 ダニエル・バレンボイム:ピアノ・指揮、シュターツカペレ・ベルリン
/Prom43でも指揮したバレンボイムが、今度はシュターツカペレ・ベルリンと再登場です。モーツァルトのピアノ協奏曲と、ブルックナーの交響曲。今年2月の来日演奏会、ブルックナーチクルスと同じ構成です(曲の組み合わせは異なります)2月の演奏会を聴きに行った人も、聴けなかった人も、プロムスでもどうぞ。ブルックナーの交響曲もProm60でも9番を取り上げたので、多めなのかなぁ今年。

Prom 70(9/6): Staatskapelle Berlin and Daniel Barenboim – Mozart and Bruckner
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番 ニ長調「戴冠式」 K537
・ブルックナー:交響曲第6番 イ長調
 ダニエル・バレンボイム:ピアノ・指揮、シュターツカペレ・ベルリン
/バレンボイム&シュターツカペレ・ベルリンのモーツァルトとブルックナー2日目。6番は初めて聴くかも。聴いてみよう。
 ところで、ブルックナーといえば、ノヴァーク版とかハース版とか、改訂稿が複数存在しますが、プロムスのHPにもガイドブックにも書いてありません。2月の来日公演と同じなのかな?
(同じなら、Prom69の4番はノヴァーク版第2稿(1878/80)、Prom70の6番はノヴァーク版
東芝グランドコンサート 公式サイトより)

Prom 71(9/7): Staatskapelle Dresden, Christian Thielemann and Daniil Trifonov – Mozart and Bruckner
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番 ハ短調 K467
・ブルックナー:交響曲第3番 ニ短調「ワーグナー」
 ダニール・トリフォノフ(ピアノ)
 クリスティアン・ティーレマン:指揮、シュターツカペレ・ドレスデン
/モーツァルト&ブルックナーのプログラムを、何故かティーレマン&シュターツカペレ・ドレスデンが引き継ぎます。モーツァルトのピアノはトリフォノフ!しかも21番。モーツァルトの方が楽しみですが、ブルックナーもこの際なので聴きますよ。これも何版なのかわかりません。

Prom 73: Handel – Coronation Anthems
・ヘンデル:ジョージ2世の戴冠式アンセム 第1曲:司祭ザドク HMV258/第4曲:わが心は麗しい言葉にあふれ HMV261
・ムファット:調和の捧げもの 弦楽と通奏低音のためのソナタ第5番 ト長調
・ヘンデル:ジョージ2世の戴冠式アンセム 第2曲:汝の御手は強くあれ HMV259
・J.S.バッハ(レオポルド・ストコフスキー:編曲):管弦楽組曲 第3番 BWV1068 より第2曲「エール(アリア)」
・パーセル(レオポルド・ストコフスキー:編曲):歌劇「ダイドーとイニーアス」Z.626 第3幕:ダイドーのラメント「私が地に伏す時」
・ヘンデル:ジョージ2世の戴冠式アンセム 第3曲:主よ、王はあなたの力に喜びたり HMV260
 リチャード・エガー:指揮、エンシェント室内管弦楽団
/エンシェント室内管が登場です。バロックの名曲が次々と。ヘンデルの「ジョージ2世の戴冠式アンセム」は分けて全曲演奏します。ロンドンで聴くとまさに本場、という感じがしますね。お馴染みの「G線上のアリア」も。

Prom 75(9/10): Last Night of the Proms
・トム・ハロルド:Raze(世界初演)
・バターワース:青柳の堤
・ボロディン:歌劇「イーゴリ公」第2幕より:だったん人の踊り
・ロッシーニ:歌劇「チェネントラ」より:もう一度見つけだすと誓う(Si, ritrovarla io giuro)
・ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」より:人知れぬ涙(Una furtiva lagrima)
・オッフェンバック:歌劇「美しきエレーヌ」(La belle Hélène)より:イダ山の上で(Au mont Ida)
・ブリテン:音楽のマチネー op.24
・ジョナサン・ダウ:Our revels now are ended(宴は終わった)

・マイケル・トーキー:ジャベリン(Javelin)←※追加の模様
・ヴォーン=ウィリアムズ:音楽へのセレナード
・ドニゼッティ:歌劇「連隊の娘」より"ああ、友よ!なんと楽しい日!(Ah! mes amis)
・エルガー:威風堂々第1番 ニ長調 「希望と栄光の国(Land of Hope and Glory)」
・ヘンリー・ウッド:イギリスの海の歌による幻想曲
・トマス・アーン:ルール・ブリタニア
・パリー(エルガー:編曲):イェルサレム
・ブリテン編曲:イギリス国歌
 ファン・ディエゴ・フローレス(テノール)
 フランチェスカ・チェジーナ、イヴ・ダニエル、ローレン・ファガン、アリソン・ローズ(ソプラノ)
 クレール・バーネット=ジョーンズ、マルタ・フォンタナルス=シモンズ、アンナ・ハーヴェイ、ケイティ・スティーヴンソン(メゾソプラノ)
 トライスタン・リリュル・グリフィス、オリバー・ジョンストン、 ジョシュア・オーウェン・ミルズ、ジェイムズ・ウェイ(テノール)
 ブラギ・ジョンソン、ベンジャミン・ルイス、ジェイムズ・ニュービィ、ブラッドリー・トラヴィス(バス)
 BBCシンガーズ、BBCシンフォニーコーラス
 BBCプロムスユースアンサンブル
 サカリ・オラモ:指揮、BBC交響楽団
/ラストナイトです。2ヶ月って長いと思ってるとあっという間です。今年のソリストはペルー出身のテノール・ファン・ディエゴ・フローレスさん。オペラアリアがたくさん、フローレスさんの歌声を堪能できます!
 1曲目のトム・ハロルド(91年生まれ!の若手現代作曲家)の世界初演作を演奏するのは、このプロムスのために結成されたユースアンサンブル。若い作曲家と演奏家たちの演奏が楽しみです。
 ジョナサン・ダウ「Our revels now are ended」は、シェイクスピア「テンペスト」の台詞の一部。この部分の合唱曲とのこと。ラストナイトもシェイクスピアです!
 ヴォーン=ウィリアムズ「音楽へのセレナード」では、16名の声楽家たちが共演。この「音楽へのセレナード」プロムスを半世紀以上指揮し続けたヘンリー・ウッド(ステージ中央にウッドの銅像があります)のデビュー50周年のお祝いに作曲。シェイクスピアの「ヴェニスの商人」から歌詞を取っています。まさに今年のプロムスにぴったりな作品。ヴォーン=ウィリアムズとウッドは16人の歌手を選び、彼らを想定して作曲。というわけで、こんな大人数になってしまったわけです。
 最後はお約束の「Land of Hope and Glory」、「ルール・ブリタニア」「イェルサレム」、イギリス国歌と定番曲で締めます。今年は、定番曲なのに最近演奏されていなかった「イギリスの海の歌による幻想曲」が復活の模様。是非とも今年はフルで聴きたいです。
 ファーストナイトのところで、BBC交響楽団の首席指揮者がファーストナイト・ラストナイト両方指揮するのは何年ぶりだったっけ…?と書きましたが、先代ビエロフラーヴェクさんが最後に両方指揮したのは2010年。現首席指揮者のオラモさんが両方指揮するのは初です。オラモさんは2度目のラストナイトの指揮ですが、前回初登場の2014年は様々な楽しいネタを披露してくれましたw今年も期待w指揮者スピーチにも注目です。
 イギリスは今年EU離脱という大きな問題が持ち上がりましたが、ラストナイトは盛大にお祭り騒ぎで終わって、2ヶ月の音楽の祭典を締めてほしいものです。
 ちなみに、昨年2015年のラストナイトを、毎年放送しているNHKは放送しませんでした…。とても悲しかった。ラストナイトはやっぱり映像で観たい!!今年は放送してください、NHKさん!(リクエスト送りましょう、送ります)
(10月、CSスカパーのクラシカ・ジャパンで、今年の2公演と、昨年2015年のラストナイトを放送するそうです。CSか…)

【追記】
 2016年のラストナイト、12月12日、NHKで放送されました!!感想記事はこちら:一緒に音楽を楽しもう Proms(プロムス)2016 ラスト・ナイト・コンサート

【過去記事】
・7月編:Proms(プロムス)2016 私選リスト その1 [7月]

・8月前半編:Proms(プロムス)2016 私選リスト その2 [8月前半]

・8月後半その1:Proms(プロムス)2016 私選リスト その3 [8月後半のその1]
・8月後半その2:Proms(プロムス)2016 私選リスト その4 [8月後半 その2]

 まだ聴けていないものも結構あります…大丈夫か?たくさんあり過ぎる!でもそこが楽しいプロムス!
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# by halca-kaukana057 | 2016-09-04 17:25 | 音楽

音楽の旅・絵の旅

 涼しくなってきたので、読書にも集中できるようになってきました。読むのにかなりの時間がかかった本です。


音楽の旅・絵の旅 吉田秀和コレクション
吉田秀和/筑摩書房・ちくま文庫/2010

 音楽評論家の吉田秀和さんが、1976年にバイロイト音楽祭を聴きにドイツをはじめヨーロッパ各地を旅行した日記と、「音楽の光と翳」という短いエッセイ集の2部に分かれている本です。

 前半のバイロイト音楽祭。ワーグナー「ニーベルングの指輪」四部作の完全上演100年にあたる1976年。演出はシェロー、指揮はブーレーズ。このバイロイトでの演奏会の記録・日記は、私にとっては読むのは大変なことでした。ワーグナーのオペラ(楽劇)はあまり馴染みがない。序曲やアリアの抜粋ならいくつかは聴いているけれども、オペラを通して聴いたことはなく(長い、物語が難しそう、壮大過ぎる、という先入観で…すみませんワーグナーファンの皆様…)、バイロイト音楽祭も馴染みがない。NHKFMで年末に放送されていますが、聴いたことがない。
 それでも、吉田さんがどれだけワーグナーのオペラに惹かれていて、魅力的な部分をスコアつきで語るのは、半分よくわからないけど、ひきつけられるものがありました。吉田さんはプロの音楽評論家。スコア(ワーグナーのオペラはポケットスコアでも分厚いのでピアノ版のスコア)を確認しながら聴いている。音楽理論・楽典の裏づけから、あるシーンの曲の魅力を語っているのを読んでいると凄いな、と思う。そんな吉田さんですら、こんなことを書いているので驚いた。
だが、そうしてみると、今度は私の和声学の知識が不十分であり、穴があることに気づく。若い時、もっと勉強しておくのだった。だが、そういってもいられない。手もとにある武器や弾薬が不足とわかっていても、私はまだまだ、前進したい。たとえ一歩でも半歩でも。
 こう書いたら、いつか新聞でよんだ貴ノ花の言葉というのを思い出した。「もっと立合いを鋭くして、一歩踏みこまなければいけない」という解説者の註文をきいた時、この軽量の大関は「そんなことをいっても、相撲では一歩はおろか、半歩前に進むんだって、本当に大変なんだ。相手だって前に出てくるんだから」といったというのである。私の相手は音楽。それがだんだんやさしくなるどころか、これまでそう思わなかったことまで、むずかしくなるのだ。
(109ページより)

 今、私はバイロイト音楽祭ではなく、ロンドンの夏の風物詩、プロムスの各公演を手当たり次第ネットのオンデマンドで聴いている。様々な作品がある。現代作品も多い。初めて聴く作品も、今まで全く知らなかった作品、苦手だと思っている作品もある。好きな作品もあるが、指揮者やオーケストラも様々。聴いていてそれまで気がつかなかったことに気づいたり、疑問も出てきたり、余計わからなくなることもある。プロムスに限らず、普段聴く音楽でもそうだ。なので、吉田さんの仰っていることがよくわかるとも思う。それでも、音楽にもっと近づきたい。プロムスを聴き、この本を読んで、もっと音楽を楽しく聴くにはどうしたらいいのだろう?と思うようになった。知識や聴く作品を増やせばいいのだろうか。それもひとつのやり方だ。でもそれだけじゃ足りない、全てではない気がする。私の音楽の旅も、まだまだこれからだ。

 バイロイト音楽祭だけではなく、カラヤン指揮ベルリンフィルの演奏会や、黛敏郎のオペラ「金閣寺」、ポリーニのシューマン、若き日のサー・エリオット・ガーディナーの合唱つき作品の演奏会も出てくる。現代作品も出てくる。現代作品に対しての視点が興味深い。音楽だけではない。タイトルの「絵の旅」とあるとおり、美術館で絵画作品を分析しながら鑑賞している。その分析方法が本格的で、吉田秀和さんは絵画にも造詣が深かったのか!と驚かされた。音楽は総合芸術。他の分野とも繋がりが深い。美術にも通じるものがあるのだろう。

 旅はイギリス経由で、ロンドンでも美術館などをめぐる。そこでこう書かれている。
いかにイギリスという国が、イギリス人のものであると同時に、世界中の人たちの前に開放されたものであるかということが、もう一度、頭に浮かぶ。この美術館だって、いつかかよった大英博物館だって、世界中の人に無料で解放されているのだ。どんなに貧乏しようと、金をとろうとしない。それもイギリス人に対してだけでなく、世界中のどんな人に対しても同じなのだ。こういうのを見ていると、将来、もしイギリスの没落という事態が起こったとすれば、それはイギリス人にとってというだけでなく、世界中にとっての損失を意味するだろうという気がしてくる。
(197ページ)

 ここを読んで、イギリスのEU離脱への顛末を思い浮かべずにいられなかった。EUから離脱したからといって、大英博物館などが有料になるわけではないだろうが、イギリスという国の大きさを思い知る。やはり世界の「大英帝国」なんだなぁ、と。吉田さんが想像した没落、損失がないことを祈るばかりである。

 後半のエッセイ集、「音楽の光と翳」は短く、吉田さんの身近なところにある音楽から思ったことが書かれていて、読みやすかった。前半が難しいなと思ったら後半から入るのも手かも知れない。どちらにしても、吉田さんの優しく、音楽への愛情の深い文章は素敵だ。私の知らない音楽の世界を、この本で垣間見れた。音楽の世界は広いなぁ。
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# by halca-kaukana057 | 2016-09-02 23:32 | 本・読書


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